JP5320515B1 - 真空槽交換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 少ない専用装置で真空槽を交換できる真空槽交換装置及び真空槽交換方法を提供する。
【解決手段】 真空槽交換装置E2は、真空槽2及び取鍋3を有する真空脱ガス装置1の真空槽2を交換するための真空槽交換装置であって、取鍋3の搬送及び真空槽2の搬送に兼用される搬送台車10と、取鍋3の昇降及び真空槽2の昇降に兼用される昇降装置11と、を備える。
【選択図】図7

Description

本発明は、真空脱ガス装置の真空槽を交換するための真空槽交換装置及び真空槽交換方法に関する。
従来、製鋼設備では、RH方式、DH方式等の真空脱ガス処理が行われている。このような真空脱ガス処理を行う真空脱ガス装置は、真空槽と、溶鋼が充填された状態で真空槽の下方に配置される取鍋とを備え、取鍋内の溶鋼を真空状態の真空槽内との間で環流させることにより、溶鋼の真空脱ガス処理を行う。真空槽の内面には、耐火煉瓦等の耐火材が築造される。耐火材は、真空脱ガス処理を繰り返すにつれて損耗する。このため、真空脱ガス処理を行うための脱ガス処理位置から耐火材を築造しなおすための補修位置に真空槽を移し、新しく耐火材を築造した真空槽を脱ガス処理位置に戻す真空槽の交換作業を行うことが必要である。
真空槽の交換作業方法として、脱ガス処理位置の真空槽を天井クレーンで吊り上げ、補修位置に移すことが行われている。脱ガス処理位置の真空槽をクレーンで吊り上げるには、真空槽の上方にクレーン配置用のクレーンガーターが必要であるため、建屋が高層となり、建設コストが高くなる傾向がある。また、脱ガス処理位置の真空槽の上方には、合金添加装置、送酸用ランス装置等の付帯設備が設けられる。真空槽の上方にクレーン配置用の空間を確保すると、これらの付帯設備の設置スペースを確保し難い。
これに対し、特許文献1には、上部槽及び下部槽を有する真空槽の下部槽を、脱ガス処理位置から下降させ、脱ガス処理位置の下方から搬出する下部槽交換台車が開示されている。下部槽交換台車は、下部槽を支持する支持テーブルと、支持テーブルを昇降させる昇降装置とを有している。
特開2009−173981号公報
しかしながら、特許文献1に記載された下部槽交換台車は、真空槽の交換のみに用いられる専用装置である。このような専用装置は、真空脱ガス処理時には用いられないので少ないことが望ましい。
そこで本発明は、少ない専用装置で真空槽を交換できる真空槽交換装置を提供することを目的とする。
本発明に係る真空槽交換装置は、上部槽及び下部槽を含む真空槽と、取鍋を有する真空脱ガス装置の真空槽を交換するための真空槽交換装置であって、取鍋の搬送、上部槽の搬送及び下部槽の搬送に兼用される搬送台車と、取鍋の昇降、上部槽の昇降及び下部槽の昇降に兼用され、取鍋を昇降させるストロークに比べ大きいストロークで上部槽及び下部槽を同時又は個別に昇降させる昇降装置と、搬送台車に載置され、上部槽及び下部槽を同時又は個別に支持し、昇降装置により昇降させられる真空槽用架台と、を備え、真空槽用架台は、搬送台車に載置される基台部と、基台部に載置され上部槽及び下部槽を同時又は個別に支持する支持部と、基台部に対する支持部の位置を調節する位置調節装置とを有する。
この真空槽交換装置によれば、取鍋の搬送に用いられる搬送台車により真空槽を搬送し、取鍋の昇降に用いられる昇降装置により真空槽を昇降させることで、真空槽の交換作業を行うことができる。これにより、少ない専用装置で真空槽を交換できる。また、通常の真空脱ガス装置では、溶鋼が充填された取鍋は真空槽より重い。このため、取鍋の昇降、搬送に用いられる昇降装置、搬送台車を真空槽の交換に用いることで、昇降装置及び搬送台車の大型化を図ることなく、十分な駆動力で真空槽の昇降、搬送を行うことができる。
昇降装置は、取鍋を昇降させるストロークに比べ大きいストロークで上部槽及び下部槽同時又は個別に昇降させ。このため、取鍋の上方の脱ガス処理位置に配置された上部槽及び下部槽を十分に下降させることで、上部槽及び下部槽を搬送台車によって容易に搬送できる。
搬送台車に載置され、上部槽及び下部槽同時又は個別に支持し、昇降装置により昇降させられる真空槽用架台を更に備え。このため、真空槽用架台を介在させることで、取鍋用の昇降装置及び取鍋用の搬送台車に上部槽及び下部槽をしっかりと載置できる。
真空槽用架台は、搬送台車に載置される基台部と、基台部に載置され上部槽及び下部槽同時又は個別に支持する支持部と、基台部に対する支持部の位置を調節する位置調節装置とを有する。このため上部槽及び下部槽を脱ガス処理位置から補修位置に移す際には、位置調節装置により支持部の位置を調節することで、脱ガス処理位置の上部槽及び下部槽に対して支持部の位置を合わせ、上部槽及び下部槽を支持部にしっかりと載置できる。一方、上部槽及び下部槽を補修位置から脱ガス処理位置に戻す際には、位置調節装置により支持部の位置を調節することで、支持部に支持された上部槽及び下部槽を高い精度で脱ガス処理位置に戻すことができる。
真空脱ガス装置で上部槽を保持する保持部材を有し、保持部材が上部槽を保持する保持状態と、保持部材が上部槽を解放する解放状態とを切り替える保持解放切替装置を更に備えてもよい。この場合、上部槽を脱ガス処理位置から補修位置に移す際には、保持解放切替装置により保持状態を解放状態に切り替えることで、保持部材から昇降装置に上部槽を速やかに引き渡すことができる。一方、上部槽を補修位置から脱ガス処理位置に戻す際には、昇降装置により上部槽を脱ガス処理位置まで上昇させた後に、保持解放切替装置により解放状態を保持状態に切り替えることで、昇降装置から保持部材に上部槽を速やかに引き渡すことができる。
上部槽は、側方に突出する保持用凸部を有し、保持解放切替装置は、保持状態では、保持部材により保持用凸部を下方から保持し、解放状態では、保持用凸部の下方から保持部材を退避させてもよい。この場合、保持状態では、保持部材により保持用凸部を下方から保持することで、重力に抗して上部槽をしっかりと保持できる。また、保持用凸部の下方から保持部材を退避させるのみで、保持状態を解放状態に切り替えることができる。このため、保持解放切替装置の構成を単純化できる。なお、保持状態では、保持部材に保持用凸部が押し当たっているため、保持部材を保持用凸部の下方から容易に退避させることはできない。これに対し、昇降装置により上部槽を上昇させることで、保持部材を保持用凸部の下方から容易に退避させることが可能となる。このように、保持解放切替装置と昇降装置との協働が可能であることも、保持解放切替装置の構成の単純化に寄与している。
本発明に係る真空槽交換方法は、上部槽及び下部槽を含む真空槽と、取鍋を有する真空脱ガス装置の真空槽を交換する真空槽交換方法であって、真空槽用架台を取鍋の搬送に用いられる搬送台車に載置し、真空槽用架台を介して搬送台車に上部槽及び下部槽を同時又は個別に載置し、搬送台車により上部槽及び下部槽同時又は個別搬送し、取鍋の昇降に用いられる昇降装置により、取鍋を昇降させるストロークに比べ大きいストロークで、上部槽及び下部槽同時又は個別に昇降させ、真空槽用架台として、搬送台車に載置される基台部と、基台部に載置され上部槽及び下部槽を同時又は個別に支持する支持部と、基台部に対する支持部の位置を調節する位置調節装置とを有するものを用いる。この真空槽交換方法によれば、少ない専用装置で真空槽を交換できる。また、通常の真空脱ガス装置では、溶鋼が充填された取鍋は真空槽より重い。このため、取鍋の昇降、搬送に用いられる昇降装置、搬送台車を真空槽の交換に用いることで、昇降装置及び搬送台車の大型化を図ることなく、十分な駆動力で真空槽の昇降、搬送を行うことができる。
昇降装置により取鍋を昇降させるストロークに比べ大きいストロークで、昇降装置により上部槽及び下部槽同時又は個別に昇降させ。このため、取鍋の上方の脱ガス処理位置に配置された上部槽及び下部槽を十分に下降させることで、上部槽及び下部槽を搬送台車によって容易に搬送できる。
空槽用架台を搬送台車に載置し、真空槽用架台を介して搬送台車に上部槽及び下部槽同時又は個別に載置する。このため、真空槽用架台を介在させることで、取鍋用の昇降装置及び取鍋用の搬送台車に上部槽及び下部槽をしっかりと載置できる。
搬送台車に載置される基台部と、基台部に載置され上部槽及び下部槽同時又は個別に支持する支持部と、基台部に対する支持部の位置を調節する位置調節装置とを有する真空槽用架台を用い。このため上部槽及び下部槽を脱ガス処理位置から補修位置に移す際には、位置調節装置により支持部の位置を調節することで、脱ガス処理位置の上部槽及び下部槽に対して支持部の位置を合わせ、上部槽及び下部槽を支持部にしっかりと載置できる。一方、上部槽及び下部槽を補修位置から脱ガス処理位置に戻す際には、位置調節装置により支持部の位置を調節することで、支持部に支持された上部槽及び下部槽を高い精度で脱ガス処理位置に戻すことができる。
真空脱ガス装置で上部槽を保持する保持部材を有し、保持部材が上部槽を保持する保持状態と、保持部材が上部槽を解放する解放状態とを切り替える保持解放切替装置を更に用い、保持解放切替装置により保持状態を解放状態に切り替えた後に昇降装置により上部槽を下降させ、昇降装置により上部槽を上昇させた後に保持解放切替装置により解放状態を保持状態に切り替えてもよい。この場合、上部槽を脱ガス処理位置から補修位置に移す際には、保持解放切替装置により保持状態を解放状態に切り替えることで、保持部材から昇降装置に上部槽を速やかに引き渡すことができる。一方、上部槽を補修位置から脱ガス処理位置に戻す際には、昇降装置により上部槽を脱ガス処理位置まで上昇させた後に、保持解放切替装置により解放状態を保持状態に切り替えることで、昇降装置から保持部材に上部槽を速やかに引き渡すことができる。
側方に突出する保持用凸部を有する上部槽を用い、保持状態では、保持部材により保持用凸部を下方から保持し、解放状態では、保持用凸部の下方から保持部材を退避させる保持解放切替装置を用い、保持状態を解放状態に切り替える際には、昇降装置により上部槽を上昇させた後に、保持部材を保持用凸部の下方から退避させ、解放状態を保持状態に切り替える際には、保持部材を保持用凸部の下方に配置した後に、昇降装置により上部槽を下降させてもよい。この場合、保持状態では、保持部材により保持用凸部を下方から保持することで、重力に抗して上部槽をしっかりと保持できる。また、保持用凸部の下方から保持部材を退避させるのみで、保持状態を解放状態に切り替えることができる。このため、保持解放切替装置の構成を単純化できる。なお、保持状態では、保持部材に保持用凸部が押し当たっているため、保持部材を保持用凸部の下方から容易に退避させることはできない。これに対し、昇降装置により上部槽を上昇させることで、保持部材を保持用凸部の下方から容易に退避させることを可能としている。このように、保持解放切替装置と昇降装置とを協働させることも、保持解放切替装置の構成の単純化に寄与している。
本発明に係る真空槽交換装置によれば、少ない専用装置で真空槽を交換できる。
真空脱ガス装置の概略構成を示す模式図である。 真空槽の側面図である。 取鍋の側面図である。 取鍋交換装置の概略構成を示す側面図である。 取鍋を搬送する工程を示す側面図である。 取鍋を上昇させる工程を示す側面図である。 真空槽交換装置の概略構成を示す側面図である。 真空槽用架台の平面図である。 保持状態の保持解放切替装置を示す平面図である。 図9中のX−X線に沿う断面図である。 解放状態の保持解放切替装置を示す平面図である。 真空槽用架台を搬送する工程を示す側面図である。 真空槽用架台を上昇させる工程を示す側面図である。 真空槽を下降させ、再度保持する工程を示す側面図である。 真空槽の下部槽を下降させる工程を示す側面図である。 真空槽の下部槽を搬送する工程を示す側面図である。 真空槽用架台を搬送する工程を示す側面図である。 真空槽用架台を上昇させる工程を示す側面図である。 真空槽の上部槽を下降させる工程を示す側面図である。 真空槽の上部槽を搬送する工程を示す側面図である。
以下、本発明に係る真空槽交換装置の好適な実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
まず、本実施形態に係る真空槽交換装置が適用される真空脱ガス装置について説明する。図1に示されるように、真空脱ガス装置1は、RH方式の真空脱ガス処理を行うRH真空脱ガス装置であり、真空槽2と取鍋3とを備える。取鍋3は、前段の装置(例えば転炉等)で生成された溶鋼を収容し、真空槽2の下方に搬入される。真空槽2の上部には、排気口2aが形成されている。排気口2aには、真空排気装置(不図示)が接続され、真空槽2内が略真空状態にされている。真空槽2の下部には、下方に開口する吸上管4及び排出管5が設けられている。吸上管4及び排出管5は、取鍋3に充填された溶鋼に浸漬される。
真空脱ガス装置1は、真空槽2の吸上管4内にアルゴンガス等の不活性ガスを吹き込むガス吹込装置(不図示)を更に備えている。ガス吹込装置により吸上管4内に不活性ガスを吹き込むと、エアリフトポンプ作用が生じ、取鍋3中の溶鋼が吸上管4内から真空槽2内に導入される。真空槽2内に導入された溶鋼は、排出管5を通って取鍋3に戻る。これにより、取鍋3内と真空槽2内の間で溶鋼が循環する。真空槽2内では溶鋼に負圧が作用し、溶鋼中に溶け込んでいたガス成分が除去されため、溶鋼の循環に伴って真空脱ガス処理が連続的に行われる。なお、真空脱ガス装置1は、DH方式の真空脱ガス処理を行うDH真空脱ガス装置であってもよい。
図2に示されるように、真空槽2は、上部槽6と、上部槽6の下端に連結される下部槽7とを有している。吸上管4及び排出管5は、下部槽7の底部に設けられている。上部槽6は下方に開口した金属製の槽であり、上下方向に延在する筒状の側壁6aを有している。上部槽6の内面には、耐熱煉瓦等の耐熱材がライニングされている。下部槽7は上方に開口した槽であり、上下方向に延在する筒状の側壁7aを有している。下部槽7の内面には、耐熱煉瓦等の耐熱材がライニングされている。上部槽6の下端部と下部槽7の上端部には、それぞれフランジ部6b,7bが形成されており、フランジ部6b,7b同士をボルト締結等により接合することで、上部槽6と下部槽7が連結されている。
上部槽6には、側壁6aを囲むように配置され、それぞれ側方に突出した4個の保持用凸部6cが設けられている(図9参照)。保持用凸部6cは、真空脱ガス装置1の梁1a等に設けられた保持解放切替装置22(後述)により保持される。溶鋼の真空脱ガス処理は、保持用凸部6cが保持解放切替装置22に保持された状態で行われる。すなわち、保持用凸部6cが保持解放切替装置22により保持されるときの真空槽2の位置が脱ガス処理位置である。
上部槽6のうち保持用凸部6cより上側の部分には、側壁6aを囲むように配置され、それぞれ側方に突出した4個の保持用凸部6dが設けられている。保持用凸部6dは、真空槽2を下降させる途中で、保持解放切替装置22により一時的に保持される。上部槽6のうち保持用凸部6cより下側の部分には、側壁6aを囲むように配置され、それぞれ側方に突出した4個の上部槽搬送用凸部6eが設けられている。上部槽搬送用凸部6eは、真空槽用架台21(後述)により支持される。凸部6c,6d,6eのそれぞれの個数は4個に限られず、適宜変更可能である。下部槽7には、側壁7aを囲むように配置され、それぞれ側方に突出した4個の下部槽搬送用凸部7cが設けられている。下部槽搬送用凸部7cは、真空槽用架台21(後述)により支持される。下部槽搬送用凸部7cの個数は4個に限られず、適宜変更可能である。
図3に示されるように、取鍋3は、上方に開口した金属製の収容器であり、上方へ向かうに従って広がる逆円錐台状の側壁3aを有している。側壁3aの外側には、上下方向に並ぶフランジ部3b,3cが形成されている。フランジ部3b,3cの間には、側壁3aを挟むように配置され、それぞれ側方に突出する2個の軸状凸部3dが形成されている。軸状凸部3dの先端部は、フランジ部3b,3cの外縁よりも外側に突出している。軸状凸部3dの先端部には、クレーン12(後述)のフック12aが引っ掛けられる(図4参照)。
続いて、真空脱ガス処理後の溶鋼が充填された取鍋3と、真空脱ガス処理前の溶鋼が充填された取鍋3とを交換する取鍋交換装置E1について説明する。図4に示されるように、取鍋交換装置E1は、搬送台車10と、昇降装置11と、クレーン12とを備えている。
搬送台車10は、真空脱ガス処理前の溶鋼が充填された取鍋3を真空槽2の下方に搬入し、真空脱ガス処理後の溶鋼が充填された取鍋3を真空槽2の下方から搬出する。以下、搬送台車10の説明における「前後左右」は、真空脱ガス処理前の溶鋼が充填された取鍋3を真空槽2の下方に搬入する際の進行方向を前方とした場合の方向を意味する。
搬送台車10は、車体部13と、車体部13の前側に設けられた前輪14と、車体部13の後側の設けられた後輪15と、車体部13の後側に搭載された駆動装置16とを有している。駆動装置16は、電動モータ等の動力源を内蔵し、前輪14又は後輪15を駆動する。車体部13のうち、駆動装置16より前側の部分には、上下に開口する開口部13aが形成されている。車体部13の左側部分及び右側部分には、開口部13aを挟み上方に突出する2個の鍋支持台13bが設けられている。鍋支持台13bは、取鍋3のフランジ部3cを支持する。鍋支持台13bにより支持された取鍋3の下端部は、開口部13a内に収容される。
昇降装置11は、真空槽2の下方の床面に形成された収容孔18と、収容孔18内に収容された柱状の昇降体19と、昇降体19を昇降させる油圧シリンダ等の駆動装置(不図示)とを有している。昇降体19は、搬送台車10が取鍋3を真空槽2の下方に搬入したときに、搬送台車10の開口部13aの下に位置する。昇降体19の太さは、搬送台車10の車体部13の開口部13aに昇降体19を挿通可能となるように設定されている。昇降装置11は、開口部13aを通して昇降体19を昇降させることにより、搬送台車10に載置された取鍋3を昇降させる。昇降装置11は、取鍋3の昇降に必要なストロークに比べ大きいストロークで昇降体19を昇降可能となるように構成されている。これにより、後述する真空槽2の交換作業において、取鍋3を昇降させるストロークに比べ大きいストロークで昇降体19を昇降させることが可能となっている。
クレーン12は、上方から吊り下げられた2個のフック12aを有している。2個のフック12aは、取鍋3の2個の軸状凸部3dにそれぞれ引っ掛けられる。クレーン12は、取鍋3を搬送し、搬送台車10との間で受け渡しを行う。
続いて、真空脱ガス処理の手順について説明する。まず、前段の装置において真空脱ガス処理前の溶鋼が充填された取鍋3を、クレーン12によって搬送し、搬送台車10の鍋支持台13b上に載置する。次に、図5に示されるように搬送台車10を前方に移動させ、取鍋3を真空槽2の下方に搬入する。このとき、昇降装置11の昇降体19が、搬送台車10の開口部13aの下に位置する。
次に、図6に示されるように、昇降装置11の駆動装置により昇降体19を上昇させる。すると、昇降体19により取鍋3が押し上げられる。これにより取鍋3が上昇し、真空槽2の吸上管4及び排出管5が取鍋3内の溶鋼に十分に浸漬されたところで、昇降体19を停止させる。この状態を維持し、真空脱ガス処理を行う。
真空脱ガス処理が完了すると、昇降体19を下降させ、取鍋3を鍋支持台13b上に戻す。次に、搬送台車10により真空槽2の下方から取鍋3を搬出し、搬送台車10上の取鍋3をクレーン12により引き上げ、後段の装置に搬送する。
以上の手順を繰り返すことにより、真空脱ガス処理を継続的に行うことができる。ここで、このような真空脱ガス処理を長期間にわたって繰り返すと、真空槽2の内面の耐火材が損耗する。このため、耐火材の損耗が許容レベルを超える前に、真空槽2の補修作業を行う必要がある。仮に真空槽2を移動させずに補修作業を行ってしまうと、その間真空脱ガス処理を停止させる必要があり、生産効率が低下してしまう。そこで、真空脱ガス処理を行う際の脱ガス処理位置から補修作業を行う際の補修位置に真空槽2を移し、既に補修が行われた真空槽2を代わりに脱ガス処理位置に戻す交換作業を行う必要がある。これにより、脱ガス処理位置に戻した真空槽2で真空脱ガス処理を継続しながら、補修位置に移した真空槽2の補修作業を行うことができる。
以下、真空槽2の交換に用いられる真空槽交換装置E2について説明する。真空槽交換装置E2は、上記搬送台車10と、上記昇降装置11と、上記クレーン12と、真空槽用架台21と、保持解放切替装置22とを備えている。取鍋3の搬送に用いられる搬送台車10は、真空槽2の交換において真空槽2の搬送に用いられる。取鍋3の昇降に用いられる昇降装置11は、真空槽2の交換において真空槽2の昇降に用いられる。すなわち、真空槽交換装置E2は、取鍋3の搬送及び真空槽2の搬送に兼用される搬送台車10と、取鍋3の昇降及び真空槽2の昇降に兼用される昇降装置11とを備えている。
図7及び図8に示されるように、真空槽用架台21は、搬送台車10に載置される基台部23と、基台部23に載置され真空槽2を支持する支持部24と、基台部23に対する支持部24の位置を調節する位置調節装置25とを有している。以下、真空槽用架台21の説明において、「前後左右」は、搬送台車10に載置された状態での「前後左右」を意味し、搬送台車10が真空槽用架台21を真空槽2の下方に搬入する際の進行方向を前方とした方向を意味する。
基台部23は、搬送台車10の車体部13に水平に載置される下側フレーム26と、下側フレーム26から上方に突出する複数の支持フレーム27と、支持フレーム27により水平に支持される上側フレーム28と、下側フレーム26から下方に突出する複数の脚部29とを有している。下側フレーム26は車体部13に載置され、複数の脚部29は開口部13a内に収容される。上側フレーム28は、前後方向に沿う2辺と左右方向に沿う2辺とで構成される矩形状を呈している。上側フレーム28の中央には開口部28aが形成されている。
支持部24は、前後方向に沿う2辺と左右方向に沿う2辺とで構成される略矩形状を呈し、上側フレーム28上に載置されている。支持部24には、平面視で左右に突出する一対の凸部24a,24bが設けられている。支持部24の中央には開口部24cが形成されている。支持部24は、平面視で上側フレーム28より小さく、支持部24の各辺は、上側フレーム28の各辺より内側に位置している。支持部24の開口部24cは、平面視で上側フレーム28の開口部28aより小さく、開口部24cの周縁は開口部28aの周縁より内側に位置している。支持部24の開口部24cには、下部槽7のうち下部槽搬送用凸部7cより下側の部分を挿通可能であり、上部槽6のうち上部槽搬送用凸部6eより下側の部分を挿通可能である。支持部24は、開口部24cの周縁部分によって、下部槽搬送用凸部7c又は上部槽搬送用凸部6eを支持する。
位置調節装置25は、上側フレーム28上に固定された8個の油圧ジャッキ25a,25b,25c,25d,25e,25f,25g,25hを有している。油圧ジャッキ25a,25bは、支持部24の前側部分を左右方向で挟むように配置されている。油圧ジャッキ25c,25dは、支持部24の後側部分を左右方向で挟むように配置されている。油圧ジャッキ25e,25fは、支持部24の左側の凸部24aを前後方向で挟むように配置されている。油圧ジャッキ25g,25hは、支持部24の右側の凸部24bを前後方向で挟むように配置されている。油圧ジャッキ25a,25cは支持部24を右方向に押し、油圧ジャッキ25b,25dは支持部24を左方向に押し、油圧ジャッキ25f,25hは支持部24を前方向に押し、油圧ジャッキ25e,25gは支持部24を後方向に押す。位置調節装置25は、油圧ジャッキ25a,25b,25c,25d,25e,25f,25g,25hを駆動することで支持部24の位置を前後左右にずらし、基台部23に対する支持部24の位置を調節する。
図9及び図10に示されるように、保持解放切替装置22は、上部槽6を囲むように配置された4個の切替ユニット30を有している。切替ユニット30は、真空脱ガス装置1の梁1a上に固定された固定部材31と、固定部材31に連結された第2の保持部材32と、アクチュエータ33とを有している。固定部材31は、梁1aから真空槽2側に突出している。保持部材32は、固定部材31の先端から更に真空槽2側に突出している。保持部材32の基端部と固定部材31の先端部とは、上下方向に延びる連結軸34により連結されている。保持部材32は連結軸34の軸心を中心に回動自在となっている。
保持部材32の先端部は、真空槽2の保持用凸部6cの下方に位置する。これにより、保持用凸部6cは、保持部材32により下方から保持される。保持部材32により保持用凸部6cを下方から保持することで、重力に抗して上部槽6をしっかりと保持できる。保持部材32の先端部の上面には、保持用凸部6cを収容する凹部32aが設けられている。保持用凸部6cが保持部材32の凹部32aに嵌まり込むため、保持用凸部6cの水平方向の位置が定められる。
アクチュエータ33は、例えば油圧シリンダ、電動シリンダ、ボールジャッキ等であり、伸縮によって保持部材32を回動させるように設けられている。切替ユニット30は、アクチュエータ33により保持部材32を回動させることで、真空槽2を保持する保持状態と、真空槽2を解放する解放状態とを切り替える。保持状態では、上述したように、保持用凸部6cを保持部材32により下方から保持する。解放状態では、図11に示されるように、保持用凸部6cの下方から保持部材32を退避させる。このように、保持部材32を回動させるのみの単純な構成で、保持状態と解放状態を切り替えることができる。
続いて、真空槽2の交換手順について説明する。まず、図7に示されるように、真空槽用架台21の上部にワイヤを接続してループ35を形成し、そのループ35にクレーン12のフック12aを引っ掛ける。真空槽用架台21をクレーン12で搬送し、搬送台車10の車体部13上に載置する。このとき、基台部23の脚部29を開口部13aに収容し、下側フレーム26を搬送台車10の車体部13上に水平に載置する。
次に、図12に示されるように、搬送台車10を前方に移動させ、真空槽用架台21を真空槽2の下方に搬入する。このとき、昇降装置11の昇降体19が、搬送台車10の開口部13aの下に位置する。次に、昇降装置11の駆動装置により昇降体19を上昇させる。すると、昇降体19により真空槽用架台21が押し上げられる。これにより真空槽用架台21が上昇すると、下部槽7の下部が支持部24の開口部24c内に導入され、支持部24が下部槽搬送用凸部7cに当接し、支持部24により真空槽2全体が押し上げられる。
このとき、真空槽2は、真空槽用架台21を介して昇降装置11に載置される。真空槽用架台21を介在させることで、取鍋3の交換用の昇降装置11に真空槽2をしっかりと載置できる。また、真空槽2を載置する前に、位置調節装置25により支持部24の位置を調節することで、脱ガス処理位置の真空槽2に対して支持部24の位置を合わせ、真空槽2を支持部24にしっかりと載置できる。
図13に示されるように、真空槽2が昇降体19と共に上昇し、保持用凸部6cが保持部材32の凹部32aから出たところで、昇降体19を停止させる。次に、保持部材32を保持用凸部6cの下方から退避させる(図11参照)。すなわち、保持解放切替装置22を保持状態から解放状態に切り替える。これにより、昇降体19と共に真空槽2を下降させることが可能となる。このように、保持状態を解放状態に切り替えることで、保持部材32から昇降装置11に真空槽2を速やかに引き渡すことができる。
なお、保持状態では、保持部材32に保持用凸部6cが押し当たると共に、保持用凸部6cが凹部32aに入り込んでいるため、保持部材32を保持用凸部6cの下方から退避させることはできない。このため、昇降装置11により真空槽2を上昇させることで、保持部材32を保持用凸部6cの下方から退避させることが可能となる。このように、保持解放切替装置と昇降装置との協働が可能であることも、保持解放切替装置22の構成の単純化に寄与している。
次に、昇降体19と共に真空槽2を下降させる。図14に示されるように、保持用凸部6cが保持部材32を通過すると、保持部材32を保持用凸部6dの下方に移動させる(図9参照)。すなわち、保持解放切替装置22を解放状態から保持状態に切り替える。この状態で、上部槽6と下部槽7とを分離し、図15に示されるように昇降体19を下降させ、真空槽用架台21を搬送台車10の車体部13上に載置する。これにより、真空槽用架台21を介し、下部槽7が搬送台車10の車体部13上に載置される。真空槽用架台21を介在させることで、取鍋3の交換用の搬送台車10に下部槽7をしっかりと載置できる。下部槽7に向かって昇降体19を上昇させ、下部槽7を車体部13上に載置するまでの昇降体19の昇降ストロークは、取鍋3を交換する際の昇降体19の昇降ストロークに比べ大きい。すなわち、昇降装置11は、取鍋3を昇降させるストロークに比べ大きいストロークで下部槽7を下降させる。これにより、取鍋3の上方の脱ガス処理位置に配置されていた下部槽7が十分に下降させられる。
次に、図16に示されるように、搬送台車10により、上部槽6の下方から下部槽7を搬出する。上述したように、下部槽7が十分に下降させられているので、上方の梁等を回避して下部槽7を容易に搬送できる。次に、下部槽7の上部にワイヤを接続してループ36を形成し、ループ36にクレーン12のフック12aを引っ掛ける。クレーン12により下部槽7を搬送し、補修位置に下部槽7を移す。
次に、図17に示されるように、搬送台車10を前方に移動させ、真空槽用架台21を上部槽6の下方に搬入する。昇降装置11の駆動装置により昇降体19を上昇させ、真空槽用架台21を上昇させる。真空槽用架台21が上昇すると、上部槽6の下部が支持部24の開口部24c内に導入され、支持部24が上部槽搬送用凸部6eに当接し、支持部24により上部槽6が押し上げられる。これにより上部槽6が上昇し、保持用凸部6dが保持部材32の凹部32aから出たところで昇降体19を停止させる(図18参照)。
このとき、上部槽6は、真空槽用架台21を介して昇降装置11に載置される。真空槽用架台21を介在させることで、取鍋3の交換用の昇降装置11に上部槽6をしっかりと載置できる。また、上部槽6を載置する前に、位置調節装置25により支持部24の位置を調節することで、上部槽6に対して支持部24の位置を合わせ、上部槽6を支持部24にしっかりと載置できる。
次に、図18に示されるように、保持部材32を保持用凸部6dの下方から退避させる(図11参照)。すなわち、保持解放切替装置22を保持状態から解放状態に切り替える。次に、図19に示されるように昇降体19を下降させ、真空槽用架台21を搬送台車10の車体部13上に載置する。これにより、真空槽用架台21を介し、上部槽6が搬送台車10の車体部13上に載置される。真空槽用架台21を介在させることで、取鍋3の交換用の搬送台車10に上部槽6をしっかりと載置できる。上部槽6に向かって昇降体19を上昇させ、上部槽6を車体部13上に載置するまでの昇降体19の昇降ストロークは、取鍋3を交換する際の昇降体19の昇降ストロークに比べ大きい。すなわち、昇降装置11は、取鍋3を昇降させるストロークに比べ大きいストロークで上部槽6を下降させる。これにより、取鍋3の上方の脱ガス処理位置に配置されていた上部槽6が十分に下降させられる。
なお、上述したように、上部槽6と下部槽7とを分離する前に、真空槽2全体の位置を脱ガス処理位置より下方にずらし、保持部材32により保持される部分を下側の保持用凸部6cから上側の保持用凸部6dに変えていた。これにより、上部槽搬送用凸部6eが下方に移動しているため、保持部材32に保持されていた上部槽6を下降させるのに必要な昇降体19のストロークが小さくなる。従って、昇降体19に求められる最大のストロークを小さくできる。このことは、昇降装置11の小型化に寄与する。
次に、図20に示されるように、搬送台車10により、保持解放切替装置22の下方から上部槽6を搬出する。上述したように、上部槽6が十分に下降させられているので、上方の梁等を回避して上部槽6を容易に搬送できる。次に、上部槽6の上部にワイヤを接続してループ37を形成し、ループ37にクレーン12のフック12aを引っ掛ける。クレーン12により上部槽6を搬送し、補修位置に上部槽6を移す。
次に、補修が既に完了している上部槽6及び下部槽7を、ここまでの手順とは逆の手順で脱ガス処理位置に設置する。このとき、位置調節装置25により支持部24の位置を調節することで、支持部24に支持された上部槽6又は下部槽7の位置を調節し、真空槽2を高い精度で脱ガス処理位置に戻すことができる。また、昇降装置11により真空槽2を脱ガス処理位置まで上昇させた後に、保持解放切替装置22により解放状態を保持状態に切り替えることで、昇降装置11から保持部材32に真空槽2を速やかに引き渡すことができる。以上により、真空槽2の交換作業が完了する。
このように、真空槽交換装置E2によれば、取鍋3の搬送に用いられる搬送台車10により真空槽2を搬送し、取鍋3の昇降に用いられる昇降装置11により真空槽2を昇降させることで、真空槽2の交換作業を行うことができる。これにより、少ない専用装置で真空槽2を交換できる。また、通常の真空脱ガス装置1では、溶鋼が充填された取鍋3は真空槽2より重い。このため、取鍋3の昇降、搬送に用いられる昇降装置11、搬送台車10を真空槽2の交換に用いることで、昇降装置11及び搬送台車10の大型化を図ることなく、十分な駆動力で真空槽2の昇降、搬送を行うことができる。
また、搬送台車10及び昇降装置11を取鍋3の交換及び真空槽2の交換に兼用することで、製鋼設備のコスト削減を図ることができる。更に真空槽交換装置E2では、取鍋3の交換及び真空槽2の交換にクレーン12も兼用している。このため、製鋼設備のコスト削減を更に図ることができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明してきたが、本発明は必ずしも上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。真空槽2を交換する際に、必ずしも上部槽6と下部槽7の両方を交換しなくてもよく、上部槽6の交換と下部槽7の交換を異なる時期に行ってもよく、異なる頻度で行ってもよい。例えば、下部槽7に比べ上部槽6が溶鋼に晒されにくい場合には、上部槽6の交換を下部槽の交換に比べ低い頻度で行ってもよい。また、上部槽6と下部槽7を分離せず、真空槽2の全体を同時に交換してもよい。
1…真空脱ガス装置、2…真空槽、3…取鍋、6c,6d…保持用凸部、10…搬送台車、11…昇降装置、21…真空槽用架台、22…保持解放切替装置、23…基台部、24…支持部、25…位置調節装置、32…保持部材、E2…真空槽交換装置。

Claims (4)

  1. 上部槽及び下部槽を含む真空槽と、取鍋を有する真空脱ガス装置の前記真空槽を交換するための真空槽交換装置であって、
    前記取鍋の搬送前記上部槽の搬送及び前記下部槽の搬送に兼用される搬送台車と、
    前記取鍋の昇降前記上部槽の昇降及び前記下部槽の昇降に兼用され、前記取鍋を昇降させるストロークに比べ大きいストロークで前記上部槽及び下部槽を同時又は個別に昇降させる昇降装置と、
    前記搬送台車に載置され、前記上部槽及び下部槽を同時又は個別に支持し、前記昇降装置により昇降させられる真空槽用架台と、を備え
    前記真空槽用架台は、前記搬送台車に載置される基台部と、前記基台部に載置され前記上部槽及び下部槽を同時又は個別に支持する支持部と、前記基台部に対する前記支持部の位置を調節する位置調節装置とを有する真空槽交換装置。
  2. 前記真空脱ガス装置で前記上部槽を保持する保持部材を有し、前記保持部材が前記上部槽を保持する保持状態と、前記保持部材が前記上部槽を解放する解放状態とを切り替える保持解放切替装置を更に備える請求項記載の真空槽交換装置。
  3. 前記上部槽は、側方に突出する保持用凸部を有し、
    前記保持解放切替装置は、前記保持状態では、前記保持部材により前記保持用凸部を下方から保持し、前記解放状態では、前記保持用凸部の下方から前記保持部材を退避させる請求項記載の真空槽交換装置。
  4. 前記上部槽は、前記保持用凸部を有するのに加え、前記上部槽の下降途中で前記保持部材により一時的に保持可能な保持用凸部を前記保持用凸部の上側に有する請求項3記載の真空槽交換装置。
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