JP7138544B2 - 真空脱ガス装置およびその補修方法 - Google Patents

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Description

本発明は真空脱ガス装置およびその補修方法に関する。
転炉または電気炉にて処理した溶鋼を炉外で精錬する方法の一つとして、減圧精錬方法がある。減圧精錬方法では、内部を真空減圧可能な処理槽(真空槽)およびその底部に装着された2本の浸漬管を有する真空脱ガス装置(RH装置)が用いられる。
具体的には、転炉等からの溶鋼を満たした取鍋を、真空脱ガス装置の真空槽の直下(脱ガス位置)に導入し、2本の浸漬管を取鍋内の溶鋼に浸漬する。そして、取鍋内の溶鋼を、一方の浸漬管から真空槽内へ吸い上げ、真空槽内で脱ガス処理したのち、もう一方の浸漬管から取鍋内に戻す。このように、真空脱ガス装置においては、取鍋と真空槽との間で溶鋼を循環させることで、取鍋内の溶鋼から水素や酸素等の脱ガスおよび脱炭を行うことができる(特許文献1参照)。
真空脱ガス装置においては、真空槽の内部および浸漬管の内外面に耐火物が施工される。耐火物といえども、高温の溶鋼との接触により劣化が進行する。そこで、定期的な補修作業が行われている。例えば、浸漬管は脱ガス処理約50回毎(1日の処理数が30回として1.7日毎)に交換を行い、真空槽のうち溶鋼が直接接する下部槽は約500回毎(同16.6日毎)に交換している。また、溶鋼に接しない真空槽の上部槽は、耐火物の補修を約8000回毎(同266.7日毎)に行っている。
これらの補修(部品交換を含む)は、真空脱ガス装置に附設された補修装置により行っている(特許文献2および特許文献3参照)。
特許文献2および特許文献3に記載の真空脱ガス装置は、複数の取鍋を保持可能な取鍋ターンテーブルと、複数の真空槽を支持する槽ターンテーブルとを備えている。
取鍋は、取鍋入替位置で取鍋ターンテーブルに載置され、取鍋ターンテーブルを回転させることで脱ガス位置へと導入される。脱ガス位置の上方には、槽ターンテーブルにより真空槽が支持されており、脱ガス位置の下方には昇降装置が設置されている。昇降装置で取鍋を持ち上げることで、真空槽の2本の浸漬管が取鍋内の溶鋼に浸漬される。この状態で溶鋼を真空槽内に循環させることで、脱ガス処理が行われる。脱ガス処理を行う間に、並行して、取鍋入替位置では処理済の取鍋の搬出ないし次の取鍋の搬入が行われる。
真空槽の補修を行う際には、槽ターンテーブルを回転させることで、脱ガス位置には別の真空槽が入れ替えられ、脱ガス位置にあった真空槽は外部補修位置へと搬送される。外部補修位置には、地上に補修台車が設置され、この補修台車により下部槽および浸漬管の交換を含む真空槽の補修作業が行われる。真空槽の補修作業の間、脱ガス位置に配置された別の真空槽により、取鍋に対する脱ガス処理が継続して行われる。
ところで、真空脱ガス装置の真空槽および浸漬管では、脱ガス処理中に耐火物の脱落などの不具合が突発的に生じることがある。なかでも、溶鋼に接する浸漬管および真空槽の下部槽では、耐火物が脱落した状態で稼働を続けると、溶鋼による熱で鉄皮が赤熱し、穴明きに至る可能性もある。そこで、緊急的な補修・交換を行う必要がある。
しかし、前述のように槽ターンテーブルを用いた構成では、補修位置に支持された真空槽が補修作業中であると、槽ターンテーブルを回転させて脱ガス位置の真空槽を入れ替えることができない。
そこで、特許文献2および特許文献3の真空脱ガス装置では、補修台車を取鍋ターンテーブル上に配置し、この補修台車で脱ガス位置にある真空槽を補修する構成が採用されている。
特許文献2の真空脱ガス装置では、取鍋ターンテーブルの上面および周囲に補修台車が走行可能なレールが設置され、外部から補修台車を取鍋ターンテーブル上へ導入可能である。補修台車を乗せた取鍋ターンテーブルを回転させることで、取鍋と同様に、補修台車を脱ガス位置の真空槽の直下に配置できる。従って、外部補修位置における地上の補修台車による真空槽の補修とは別に、取鍋ターンテーブル上の補修台車によって脱ガス位置にある真空槽の補修を並行して実行できる。
特許文献3の真空脱ガス装置では、取鍋ターンテーブル上に補修台車が設置されており、外部補修位置にある地上の補修台車による真空槽の補修とは別に、並行して脱ガス位置の真空槽の補修を行うことができる。ただし、特許文献3の補修台車は、小規模であるうえ取鍋ターンテーブルの外部に移動できない。このため、脱ガス位置での補修作業の内容は、浸漬管内の付着物除去や真空槽および浸漬管への耐火物の吹付補修などに限られ、槽ターンテーブルと外部との間の交換部品の搬送には対応していない。そして、浸漬管や下部槽の交換までの補修を行う際には、真空槽を外部補修位置まで移動させていた。
特開2005-2391号公報 特開昭55-100918号公報 実開平2-149744号公報
前述した特許文献2の真空脱ガス装置では、外部補修位置での真空槽の補修と並行して脱ガス位置での真空槽の補修を行うことができる。
しかし、特許文献2の真空脱ガス装置では、外部から取鍋ターンテーブルに補修装置を導入させるために、取鍋ターンテーブルの周囲にレールなどを追加する必要があり、真空脱ガス装置の設置スペースが拡大してしまう。また、取鍋ターンテーブル上の補修装置には、真空槽に向けて補修装置を持ち上げる昇降装置が必要であり、その電源も新たに確保する必要がある。従って、装置構成の大型化、複雑化、設備コストの上昇が避けられないという問題がある。
前述した特許文献3の真空脱ガス装置では、取鍋ターンテーブルの周囲に設置スペースが拡大することはないものの、補修できる内容が限定されるため、外部補修位置での補修との並列化に制約がある。また、特許文献2と同様に、補修装置における昇降装置および電源の必要性から、同様に装置構成の複雑化、設備コストの上昇が避けられないという問題がある。
本発明の目的は、脱ガス位置で真空槽を補修可能かつ装置構成が簡素な真空脱ガス装置およびその補修方法を提供することにある。
本発明の真空脱ガス装置は、取鍋が搬入搬出される取鍋入替位置および前記取鍋の脱ガスを行う取鍋脱ガス位置を有する真空脱ガス装置であって、前記取鍋を保持可能な取鍋保持部を有しかつ保持した前記取鍋を前記取鍋入替位置から前記取鍋脱ガス位置まで移動可能な移動テーブルと、前記取鍋脱ガス位置にある前記取鍋の上方に支持された真空槽と、前記取鍋脱ガス位置にある前記取鍋を持ち上げ可能な昇降装置と、前記移動テーブルに形成された補修装置保持部に保持されて前記取鍋脱ガス位置へ移動可能かつ前記昇降装置で持ち上げ可能な補修装置と、を有することを特徴とする。
このような本発明では、通常取鍋の移動に用いる移動テーブルに補修装置を設置し、取鍋脱ガス位置まで移動可能としたため、取鍋脱ガス位置に配置された補修装置により上方の真空槽を補修することができる。補修の際、補修装置を上方の真空槽に近づける操作には、脱ガス処理の際に取鍋を持ち上げる昇降装置を兼用することができる。
従って、補修装置には専用の昇降装置が不要であり、移動テーブル上の電源装置も不要であるため、装置構成を簡素化することができる。
本発明の真空脱ガス装置において、前記取鍋保持部は、前記移動テーブルに形成されかつ前記取鍋の凸部を係止して保持可能な開口であり、前記補修装置保持部は、前記移動テーブルに形成されかつ前記補修装置の凸部を係止して保持可能な開口であり、前記昇降装置は、前記取鍋脱ガス位置にある前記取鍋保持部に保持された前記取鍋の底部または前記補修装置保持部に保持された前記補修装置の底部に下方から当接して持ち上げ可能であることが好ましい。
このような本発明では、昇降装置として油圧ジャッキのような簡単な(ただし高荷重を負担可能な)装置を用いることができ、簡素な構成で真空脱ガス装置として必要十分な機能を得ることができる。
本発明の真空脱ガス装置において、前記移動テーブルは、前記取鍋入替位置および前記取鍋脱ガス位置を通る仮想円の中心回りに回転可能な取鍋ターンテーブルであり、前記取鍋ターンテーブルには、複数の前記取鍋保持部が前記仮想円上に配置されていることが好ましい。
このような本発明では、移動テーブルが回転することで、取鍋を取鍋入替位置および取鍋脱ガス位置に配置することができる。従って、移動テーブルが平行移動する場合のように周辺に張り出すこともなく、設備をコンパクトにすることができる。
なお、複数の取鍋保持部は、幾何学的な正確さで仮想円上に整列される必要はなく、取鍋脱ガス位置において昇降装置により昇降可能かつ真空槽で脱ガス処理が可能な範囲で水平位置の変動等があってもよい。
本発明の真空脱ガス装置において、前記取鍋ターンテーブルには、前記補修装置保持部が前記仮想円上に配置されていることが好ましい。
このような本発明では、取鍋ターンテーブルが回転することで、補修装置を脱ガス位置に配置することができる。従って、取鍋ターンテーブル上で補修装置を移動させる手段などは不要である。さらに、取鍋ターンテーブルの回転により、補修装置を取鍋入替位置に配置することもできる。従って、補修装置への新規交換部品の搬入や、補修装置からの使用済み交換部品の搬出は、取鍋入替位置において取鍋の入替用のクレーン等を利用して実施でき、交換部品専用の搬送装置などが不要となり、この点でも設備を簡素にできる。
なお、補修装置保持部は、幾何学的な正確さで仮想円上に整列される必要はなく、取鍋脱ガス位置において昇降装置により昇降可能かつ真空槽に近接して補修作業が可能な範囲で水平位置の変動等があってもよい。
本発明の真空脱ガス装置において、前記取鍋ターンテーブルには、2つの前記取鍋保持部と2つの前記補修装置保持部とが、前記仮想円上に交互に配置されていることが好ましい。
このような本発明では、2つの取鍋保持部を、それぞれ取鍋入替位置および取鍋脱ガス位置に配置し、一方で脱ガス処理を行いつつ他方で取鍋の入替が可能である。
また、2つの補修装置保持部に補修装置を保持し、一方で次の補修や新規交換部品の準備を行いつつ、他方で補修後の片付けや取り外した交換部品の搬送が可能である。
従って、簡素な構成でありながら、真空脱ガス装置として必要十分な機能を得ることができる。
本発明の真空脱ガス装置において、複数の前記真空槽を支持し、かつ前記真空槽の各々を前記取鍋脱ガス位置の上方の真空槽脱ガス位置から前記真空槽脱ガス位置から離れた外部補修位置まで移動可能な槽ターンテーブルと、前記外部補修位置の下方に設置された補修台車と、を有することが好ましい。
このような本発明では、真空槽脱ガス位置での補修装置による補修と並行して、補修台車による外部補修位置での補修を行うことができる。なお、外部補修位置での補修を行う補修台車としては、既存の構成を流用することができ、設備コストの低減が図れる。
本発明の真空脱ガス装置の補修方法は、取鍋が搬入搬出される取鍋入替位置および前記取鍋の脱ガスを行う取鍋脱ガス位置を有する真空脱ガス装置の補修方法であって、複数の前記取鍋を保持可能かつ前記取鍋の各々を前記取鍋入替位置から前記取鍋脱ガス位置まで移動可能な移動テーブルと、前記取鍋脱ガス位置にある前記取鍋の上方に支持された真空槽と、前記取鍋脱ガス位置にある前記取鍋を持ち上げ可能な昇降装置と、前記移動テーブルに保持されて前記取鍋脱ガス位置へ移動可能かつ前記昇降装置で持ち上げ可能な補修装置と、を用い、脱ガス運転時には、前記取鍋を前記取鍋入替位置および前記取鍋脱ガス位置に配置するとともに、補修作業時には、前記移動テーブルにより前記補修装置を前記取鍋脱ガス位置へ移動させ、前記昇降装置により前記補修装置を持ち上げて前記真空槽に近接させることを特徴とする。
このような本発明では、補修装置を移動テーブルに設置して取鍋脱ガス位置まで移動させることで、同脱ガス位置上方に支持された真空槽の補修を行うことができる。補修の際に、補修装置を真空槽に近づける操作は、脱ガス処理の際に取鍋を持ち上げる昇降装置を兼用することができる。従って、補修装置には専用の昇降装置が不要であり、そのための電源装置も不要であり、装置構成を簡素化することができる。
本発明によれば、脱ガス位置で真空槽を補修可能かつ装置構成が簡素な真空脱ガス装置およびその補修方法を提供することができる。
本発明の一実施形態の脱ガス運転時を示す側面図。 前記実施形態の脱ガス運転時を示す平面図。 前記実施形態の補修作業時を示す側面図。 前記実施形態の補修作業時を示す平面図。 前記実施形態の補修作業を示すフローチャート。 前記実施形態の工程および位置ごとの作業内容を示す図。 本発明の他の実施形態を示す平面図。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1および図2には、本発明に基づく真空脱ガス装置1が示されている。
真空脱ガス装置1は、真空槽3を用いて取鍋2内の溶鋼の真空脱ガス処理を行うものであり、取鍋2を保持する取鍋ターンテーブル10と、真空槽3を支持する槽ターンテーブル20とを備えている。さらに、取鍋ターンテーブル10には、真空槽3の補修を行う補修装置4が設置されている。
取鍋ターンテーブル10は、円盤状の構造体であり、基礎5に設置された円環状のレール11で外周部を支持され、レール11の中心軸線A1まわりに回転自在である。レール11の中心部分の基礎5にはピットが形成され、そこにはモータ等の駆動装置12が設置されている。この駆動装置12で駆動されることで、取鍋ターンテーブル10は中心軸線A1まわりに回転可能かつ任意の角度位置で停止可能である。
取鍋ターンテーブル10には、中心軸線A1を中心とする仮想円C上に90度間隔で4つの開口が形成されている(図2参照)。
4つの開口のうち、仮想円Cの直径方向に対向する2つは取鍋2を保持する取鍋保持部13とされ、他の2つは補修装置4を保持する補修装置保持部14とされている。従って、仮想円C上には取鍋保持部13と補修装置保持部14とが交互に配列されている。
取鍋保持部13は、上方から取鍋2を挿入可能な開口であり、取鍋2の側面に固定された取鍋受座2Sを開口縁で係止することで、取鍋2を取鍋ターンテーブル10に支持可能である。取鍋ターンテーブル10に支持された取鍋2は、その下部が取鍋ターンテーブル10から下方へ所定寸法突出した状態で保持される。
補修装置保持部14は、上方から補修装置4を挿入可能な開口であり、補修装置4の側面に固定された補修装置受座4Sを開口縁で係止することで、補修装置4を取鍋ターンテーブル10に支持可能である。取鍋ターンテーブル10に支持された補修装置4は、その下部が取鍋ターンテーブル10から下方へ所定寸法突出した状態で保持される。
取鍋ターンテーブル10の下面側には、基礎5に形成されたピット内に昇降装置6が設置されている(図1参照)。
昇降装置6は、取鍋2を持ち上げ可能な十分な揚重性能を有する油圧ジャッキなどで構成され、取鍋ターンテーブル10の取鍋保持部13または補修装置保持部14が直上に配置可能な位置(仮想円Cの直下)に設置されている。
従って、昇降装置6は、取鍋保持部13が直上にあるとき、そこに保持された取鍋2を持ち上げ可能であり、補修装置保持部14が直上にあるとき、そこに保持された補修装置4を持ち上げ可能である。
取鍋ターンテーブル10の上方には、取鍋搬送用のクレーン7が設置されている。
クレーン7は、外部から取鍋2を搬入して取鍋ターンテーブル10の取鍋保持部13に吊り込み、あるいは取鍋ターンテーブル10の取鍋保持部13から取鍋2を吊り上げて搬出可能である。
取鍋ターンテーブル10には、取鍋脱ガス位置P1、取鍋入替位置P2、待機位置P3,P4が設定される。
取鍋脱ガス位置P1は、取鍋ターンテーブル10に保持された取鍋2が、昇降装置6の直上となる位置である。
取鍋入替位置P2は、クレーン7により取鍋2の搬入搬出が行われる位置であり、中心軸線A1を挟んで取鍋脱ガス位置P1の反対側に設定される。
待機位置P3,P4は、取鍋保持部13が取鍋脱ガス位置P1および取鍋入替位置P2にあるとき補修装置保持部14がくる位置であり、これらの取鍋脱ガス位置P1および取鍋入替位置P2および待機位置P3,P4は仮想円C上に90度間隔で設定される。
図1および図2の状態(脱ガス稼働状態)では、取鍋ターンテーブル10を180度ずつ回転させることで、取鍋脱ガス位置P1および取鍋入替位置P2に2つの取鍋保持部13が交互に配置される。
取鍋入替位置P2にクレーン7で取鍋2が搬入されていれば、この取鍋2は、取鍋ターンテーブル10の180度回転により、取鍋脱ガス位置P1まで搬送される。同時に、取鍋脱ガス位置P1にあった取鍋2は、取鍋入替位置P2へと搬送され、クレーン7で搬出が可能である。
2つの取鍋保持部13が取鍋脱ガス位置P1および取鍋入替位置P2にある状態では、2つの補修装置保持部14および補修装置4は、待機位置P3,P4のいずれかに交互に配置される。
図3および図4に示すように、図1および図2の脱ガス稼働状態から取鍋ターンテーブル10を90度だけ回転させると、2つの取鍋保持部13(および取鍋2)が待機位置P3,P4に配置され、取鍋脱ガス位置P1および取鍋入替位置P2には補修装置保持部14(および補修装置4)が配置された状態(補修作業状態)となる。
補修作業状態(図3および図4)で、再び取鍋ターンテーブル10を90度だけ回転させることで、取鍋ターンテーブル10は脱ガス稼働状態(図1および図2)に戻る。
つまり、取鍋ターンテーブル10は、90度ずつ回転させることで、脱ガス稼働状態(図1および図2、取鍋2が取鍋脱ガス位置P1)と、補修作業状態(図3および図4、補修装置4が取鍋脱ガス位置P1)とのいずれかに交互に設定することができる。
前述した通り、真空脱ガス装置1は、取鍋ターンテーブル10の上方に真空槽3を支持する槽ターンテーブル20を備えている。
槽ターンテーブル20は、円盤状の構造体であり、基礎5に支持された円環状のレール21で外周部を支持され、レール21の中心軸線A2まわりに回転自在に支持され、図示省略した駆動装置で駆動されて回転可能かつ任意の角度位置で停止可能である。
槽ターンテーブル20には、中心軸線A2を挟んで対向する2箇所に真空槽3が支持されている。
真空槽3は、上部槽3Uおよび下部槽3Lに分割可能であり、下部槽3Lの底面に2本の浸漬管3Pが接続されている。真空槽3は、上部槽3Uで槽ターンテーブル20に接続されており、下部槽3Lおよび浸漬管3Pは槽ターンテーブル20の下面側から取り外し可能である。
槽ターンテーブル20は、取鍋ターンテーブル10より高い位置に支持され、一部が取鍋ターンテーブル10の取鍋脱ガス位置P1と重なる状態で配置されている。
槽ターンテーブル20は、取鍋ターンテーブル10の取鍋脱ガス位置P1と重なる位置が真空槽脱ガス位置Pwとされている。また、中心軸線A2を挟んで真空槽脱ガス位置Pwの反対側が、外部補修位置Pmとされている。
槽ターンテーブル20に支持された2つの真空槽3は、槽ターンテーブル20を180度ずつ回転させることで、真空槽脱ガス位置Pwおよび外部補修位置Pmに交互に配置される。
槽ターンテーブル20の外部補修位置Pmの下方には、基礎5上に補修台車8が設置されている。
補修台車8は、上部に昇降装置を有し、槽ターンテーブル20の外部補修位置Pmに支持された真空槽3に下方から近接可能である。
外部補修位置Pmに支持された真空槽3は、補修台車8を用いて、浸漬管3Pおよび下部槽3Lの交換を含む真空槽3の補修が可能である。
真空槽脱ガス位置Pwに支持された真空槽3は、取鍋脱ガス位置P1に配置された取鍋2の脱ガス処理が可能であるとともに、取鍋脱ガス位置P1に配置された補修装置4により補修作業が可能である。
すなわち、取鍋脱ガス位置P1に取鍋2が配置された脱ガス稼働状態(図1および図2)では、昇降装置6を上昇させることで、取鍋2が持ち上げられて真空槽3に達し、持ち上げられた取鍋2内の溶鋼に浸漬管3Pが浸漬され、脱ガス処理を行うことができる。
一方、取鍋脱ガス位置P1に補修装置4が配置された補修作業状態(図3および図4)では、昇降装置6を上昇させることで、補修装置4が持ち上げられて真空槽3に達し、補修装置4により浸漬管3Pおよび下部槽3Lの交換を含む真空槽3の補修作業を行うことができる。
本実施形態においては、次のような手順で取鍋2に対する脱ガス処理および真空槽3の補修作業を行う。
図5には、取鍋2に対する脱ガス処理および真空槽3の補修作業の概略流れが示されている。
図6には、図5の各工程S1、S2,S5~S8で行われる作業T11~T81が、各位置P1~P4、Pw,Pmと関連づけて示されている。
図5において、通常の脱ガス稼働状態では、取鍋入替工程S1および脱ガス処理工程S2が交互に繰り返し行われる。すなわち、脱ガス処理工程S2の後、補修確認処理S3および外部補修確認処理S4でいずれも「補修しない」が選択され、取鍋入替工程S1に戻って工程S1,S2が繰り返される。
図6において、取鍋入替工程S1では、取鍋ターンテーブル10を180度回転させ、取鍋脱ガス位置P1および取鍋入替位置P2にある取鍋2を入れ替える(作業T11)。補修装置4は待機位置P3,P4で入れ替わる。
続く脱ガス処理工程S2では、取鍋脱ガス位置P1において、昇降装置6により取鍋2が持ち上げられ、真空槽脱ガス位置Pwにある真空槽3により脱ガス処理が行われる(作業T21)。一方、取鍋入替位置P2においては、クレーン7により、脱ガス処理済の取鍋2が搬出され、脱ガス処理すべき別の取鍋2が搬入される(作業T22)。
この間、待機位置P3,P4の補修装置4では、補修作業の準備(補修作業前の準備および補修作業後の片付け)が行われる(作業T23)。なお、交換部品(真空槽3の浸漬管3Pおよび下部槽3Lなど)の搬入・搬出など、クレーン7が必要な作業については、後述する脱ガス位置補修工程S6の間に、補修装置4が取鍋入替位置P2に配置された状態で行うことが望ましい。
これらの取鍋入替工程S1および脱ガス処理工程S2の間、外部補修位置Pmにある真空槽3に対して、補修台車8による補修作業を並行して行うことができる(作業T12)。
図5において、補修確認処理S3で「脱ガス位置で補修する」が選択された場合、補修装置配置工程S5、脱ガス位置補修工程S6、補修装置解除工程S7が実行される。
図6において、補修装置配置工程S5では、取鍋ターンテーブル10を90度回転させ、脱ガス稼働状態(図1および図2)から補修作業状態(図3および図4)に変更する(作業T51)。これにより、待機位置P3,P4にあった補修装置4が、取鍋脱ガス位置P1および取鍋入替位置P2へと搬送される。同時に、取鍋脱ガス位置P1および取鍋入替位置P2にあった取鍋2(および取鍋保持部13)は、待機位置P3,P4へと搬送される。
続く脱ガス位置補修工程S6では、取鍋脱ガス位置P1に配置された補修装置4により、真空槽脱ガス位置Pwにある真空槽3の補修作業を行う(作業T61)。具体的には、昇降装置6を上昇させて補修装置保持部14から補修装置4を持ち上げ、真空槽3に十分接近させる。浸漬管3Pおよび下部槽3Lの交換を含む真空槽3の補修作業を行った後、昇降装置6を下降させて補修装置4を補修装置保持部14で保持された状態に戻す。取り外した交換部品は補修装置4に積載しておく。
取鍋脱ガス位置P1での補修作業の間、取鍋入替位置P2に配置された補修装置4では、補修作業に用いる交換部品の搬出・搬入を行うことができる(作業T62)。具体的には、取鍋入替位置P2に設置されたクレーン7により、真空槽3から取り外した浸漬管3Pおよび下部槽3Lが、補修装置4から外部へと搬出される。なお、補修装置4には、再び取鍋脱ガス位置P1へと移動される前に、次の補修作業で用いる新たな浸漬管3Pおよび下部槽3Lがクレーン7で搬入される。
脱ガス位置補修工程S6が完了したら、補修装置解除工程S7により取鍋ターンテーブル10を回転させ、補修作業状態(図3および図4)から、脱ガス稼働状態(図1および図2)に戻す(作業T71)。これにより、取鍋脱ガス位置P1および取鍋入替位置P2にあった補修装置4が、待機位置P3,P4へと搬送される。同時に、待機位置P3,P4にあった取鍋2(取鍋保持部13に保持)は取鍋脱ガス位置P1および取鍋入替位置P2へと搬送される。
こうして脱ガス稼働状態に戻ることで、前述した取鍋入替工程S1および脱ガス処理工程S2の繰り返しを再開することができる。
これらの補修装置配置工程S5、脱ガス位置補修工程S6、補修装置解除工程S7の間、外部補修位置Pmにある真空槽3に対して、補修台車8による補修作業を並行して行うことができる(作業T52)。
図5において、外部補修確認処理S4で「外部補修位置で補修する」が選択された場合、真空槽入替工程S8、外部補修工程S9が実行される。
図6において、真空槽入替工程S8では、槽ターンテーブル20を180度回転させ、真空槽脱ガス位置Pwおよび外部補修位置Pmにある真空槽3を入れ替える(作業T81)。
それまで真空槽脱ガス位置Pwに配置されていた真空槽3は、取鍋2の脱ガス処理に繰り返し用いられて劣化するが、補修装置4により適宜補修されることで性能を回復することができる。しかし、補修装置4による補修では十分に回復できない補修項目については、真空槽3を外部補修位置Pmに搬送し、補修台車8による補修を行う。
前述の通り、真空槽脱ガス位置Pwの真空槽3では、補修装置4による補修作業を間欠的に行いつつ、取鍋2の脱ガス処理を繰り返し続けることができる。従って、補修台車8による外部補修位置Pmでの真空槽3の補修は、前述した取鍋入替工程S1および脱ガス処理工程S2の繰り返し、あるいは、補修装置配置工程S5、脱ガス位置補修工程S6、補修装置解除工程S7の間も継続して行うことができ、長時間にわたって補修作業を行うことができる。
このため、外部補修位置Pmにおける補修台車8による外部補修では、真空槽3の補修項目のうち、補修装置4による補修では十分に回復できない補修項目についても確実に補修することができる。
本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
本実施形態では、取鍋ターンテーブル10に補修装置4を設置し、取鍋脱ガス位置P1まで移動可能としたため、取鍋脱ガス位置P1に配置された補修装置4により上方の真空槽3を補修することができる。補修の際、補修装置4を上方の真空槽に近づける操作には、脱ガス処理の際に取鍋2を持ち上げる昇降装置6を兼用することができる。
従って、補修装置4には専用の昇降装置が不要であり、取鍋ターンテーブル10上の電源装置も不要であるため、装置構成を簡素化することができる。
本実施形態では、昇降装置6として油圧ジャッキのような簡単な(ただし高荷重を負担可能な)装置を用いることができ、簡素な構成で真空脱ガス装置1として必要十分な機能を得ることができる。
本実施形態では、取鍋ターンテーブル10が回転することで、取鍋2を取鍋入替位置P2および取鍋脱ガス位置P1に配置することができる。従って、取鍋2を移動させるテーブルが平行移動する場合のように周辺に張り出すこともなく、設備をコンパクトにすることができる。
本実施形態では、取鍋ターンテーブル10が回転することで、補修装置4を取鍋脱ガス位置P1に配置することができる。従って、取鍋ターンテーブル10上で補修装置4を移動させる手段などは不要である。さらに、取鍋ターンテーブル10の回転により、補修装置4を取鍋入替位置P2に配置することもできる。従って、補修装置4への新規交換部品の搬入や、補修装置4からの使用済み交換部品の搬出は、取鍋入替位置P2において取鍋の入替用のクレーン7等を利用して実施でき、交換部品専用の搬送装置などが不要となり、この点でも設備を簡素にできる。
本実施形態では、2つの取鍋保持部13を、それぞれ取鍋入替位置P2および取鍋脱ガス位置P1に配置し、一方で脱ガス処理を行いつつ他方で取鍋2の入替が可能である。
また、2つの補修装置保持部14に補修装置4を保持し、一方で次の補修や新規交換部品の準備を行いつつ、他方で補修後の片付けや取り外した交換部品の搬送が可能である。
従って、簡素な構成でありながら、真空脱ガス装置1として必要十分な機能を得ることができる。
本実施形態では、補修装置4による真空槽脱ガス位置Pwでの補修と並行して、補修台車8による外部補修位置Pmでの補修を行うことができる。なお、外部補修位置Pmでの補修を行う補修台車8としては、既存の構成を流用することができ、設備コストの低減が図れる。
なお、本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形などは本発明に含まれる。
前記実施形態では、取鍋ターンテーブル10を円形としたが、取鍋ターンテーブル10は異なる形状であってもよい。
図7において、取鍋ターンテーブル10Aは「+」字状に形成され、各々の枝部に取鍋保持部13および補修装置保持部14が形成されている。各枝部の先端は円弧状とされ、円環状のレール11で支持されている。
このような取鍋ターンテーブル10Aを用いても、前述した実施形態と同様な効果を得ることができる。
前記実施形態では、取鍋ターンテーブル10を回転させるために、中心部に設置された駆動装置12を用いたが、例えばレール11の外側にモータおよび伝達機構を設置し、レール11の内側部分を周方向に送る構造の駆動装置を用いてもよい。
また、取鍋ターンテーブル10を回転自在に支持する構造としては、取鍋ターンテーブル10の外周部を支持する円環状のレール11に限らず、より内側の部分を支持するレールなどでもよく、高剛性の軸で中心部を支持するものであってもよい。
前記実施形態では、取鍋ターンテーブル10に取鍋保持部13および補修装置保持部14を2つずつ、仮想円C上に配列した。
これらの取鍋保持部13は、幾何学的な正確さで仮想円C上に整列される必要はなく、取鍋脱ガス位置P1において昇降装置6により昇降可能かつ真空槽3で脱ガス処理が可能な範囲で水平位置の変動等があってもよい。
同様に、補修装置保持部14も、幾何学的な正確さで仮想円上に整列される必要はなく、取鍋脱ガス位置P1において昇降装置6により昇降可能かつ真空槽3に近接して補修作業が可能な範囲で水平位置の変動等があってもよい。
取鍋ターンテーブル10に配列される取鍋保持部13および補修装置保持部14の数は、それぞれ2つに限らず、例えば2つの取鍋保持部13と1つの補修装置保持部14であってもよく、120度間隔で3つの取鍋保持部13を形成し各々の間に3つの補修装置保持部14を配置してもよい。
昇降装置6は、取鍋2および補修装置4を揚重可能な大出力を有するものであればよく、油圧ジャッキなどに限らず電動モータなどであってもよい。また、昇降装置6は、取鍋保持部13および補修装置保持部14に保持されて取鍋ターンテーブル10の下面側に露出した取鍋2および補修装置4の底面に直接接触して持ち上げるものに限らず、別途の介在物を介して取鍋2および補修装置4の底面あるいは他の部分を係止して持ち上げるものであればよい。
本発明では、補修装置4の昇降に取鍋2の昇降装置6を流用するのであり、取鍋2に用いていた昇降装置6に応じて補修装置4を昇降できるように適宜構成することが望ましい。また、取鍋保持部13および補修装置保持部14で取鍋2および補修装置4を保持する構造も、昇降装置6に応じて適宜選択することが望ましい。
前記実施形態では、外部補修位置Pmにおいて補修台車8による外部補修工程S9を実施するとしたが、外部補修位置Pmに搬送された真空槽3を槽ターンテーブル20から取り外し、別の場所に移送して補修を行ってもよく、新たな真空槽3に交換してもよい。この場合、外部補修位置Pmにおける外部補修工程S9は省略でき、補修台車8は設置しなくてもよい。
本発明は真空脱ガス装置およびその補修方法に利用できる。
1…真空脱ガス装置、10,10A…取鍋ターンテーブル、11…レール、12…駆動装置、13…取鍋保持部、14…補修装置保持部、2…取鍋、20…槽ターンテーブル、21…レール、2S…取鍋受座、3…真空槽、3L…下部槽、3P…浸漬管、3U…上部槽、4…補修装置、4S…補修装置受座、5…基礎、6…昇降装置、7…クレーン、8…補修台車、A1,A2…中心軸線、C…仮想円、P1…取鍋脱ガス位置、P2…取鍋入替位置、P3,P4…待機位置、Pm…外部補修位置、Pw…真空槽脱ガス位置、S1…取鍋入替工程、S2…脱ガス処理工程、S3…補修確認処理、S4…外部補修確認処理、S5…補修装置配置工程、S6…脱ガス位置補修工程、S7…補修装置解除工程、S8…真空槽入替工程、S9…外部補修工程、T11,T12,T21,T22,T23,T51,T52,T61,T62,T71,T81…作業。

Claims (7)

  1. 取鍋が搬入搬出される取鍋入替位置および前記取鍋の脱ガスを行う取鍋脱ガス位置を有する真空脱ガス装置であって、
    前記取鍋を保持可能な取鍋保持部を有しかつ保持した前記取鍋を前記取鍋入替位置から前記取鍋脱ガス位置まで移動可能な移動テーブルと、
    前記取鍋脱ガス位置にある前記取鍋の上方に支持された真空槽と、
    前記取鍋脱ガス位置にある前記取鍋を持ち上げ可能な昇降装置と、
    前記移動テーブルに形成された2つ以上の補修装置保持部と、
    前記補修装置保持部に保持されて前記取鍋脱ガス位置へ移動可能かつ前記昇降装置で持ち上げ可能な補修装置と、を有することを特徴とする真空脱ガス装置。
  2. 請求項1に記載の真空脱ガス装置において、
    前記取鍋保持部は、前記移動テーブルに形成されかつ前記取鍋の凸部を係止して保持可能な開口であり、
    前記補修装置保持部は、前記移動テーブルに形成されかつ前記補修装置の凸部を係止して保持可能な開口であり、
    前記昇降装置は、前記取鍋脱ガス位置にある前記取鍋保持部に保持された前記取鍋の底部または前記補修装置保持部に保持された前記補修装置の底部に下方から当接して持ち上げ可能であることを特徴とする真空脱ガス装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の真空脱ガス装置において、
    前記移動テーブルは、前記取鍋入替位置および前記取鍋脱ガス位置を通る仮想円の中心回りに回転可能な取鍋ターンテーブルであり、
    前記取鍋ターンテーブルには、複数の前記取鍋保持部が前記仮想円上に配置されていることを特徴とする真空脱ガス装置。
  4. 請求項3に記載の真空脱ガス装置において、
    前記取鍋ターンテーブルには、前記補修装置保持部が前記仮想円上に配置されていることを特徴とする真空脱ガス装置。
  5. 請求項4に記載の真空脱ガス装置において、
    前記取鍋ターンテーブルには、2つの前記取鍋保持部と2つの前記補修装置保持部とが、前記仮想円上に交互に配置されていることを特徴とする真空脱ガス装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の真空脱ガス装置において、
    複数の前記真空槽を支持し、かつ前記真空槽の各々を前記取鍋脱ガス位置の上方の真空槽脱ガス位置から前記真空槽脱ガス位置から離れた外部補修位置まで移動可能な槽ターンテーブルと、
    前記外部補修位置の下方に設置された補修台車と、を有することを特徴とする真空脱ガス装置。
  7. 取鍋が搬入搬出される取鍋入替位置および前記取鍋の脱ガスを行う取鍋脱ガス位置を有する真空脱ガス装置の補修方法であって、
    複数の前記取鍋を保持可能かつ前記取鍋の各々を前記取鍋入替位置から前記取鍋脱ガス位置まで移動可能な移動テーブルと、
    前記取鍋脱ガス位置にある前記取鍋の上方に支持された真空槽と、
    前記取鍋脱ガス位置にある前記取鍋を持ち上げ可能な昇降装置と、
    前記移動テーブルに形成された2つ以上の補修装置保持部と、
    前記補修装置保持部に保持されて前記取鍋脱ガス位置へ移動可能かつ前記昇降装置で持ち上げ可能な補修装置と、を用い、
    脱ガス運転時には、前記取鍋を前記取鍋入替位置および前記取鍋脱ガス位置に配置するとともに、
    補修作業時には、前記移動テーブルにより前記補修装置を前記取鍋脱ガス位置へ移動させ、前記昇降装置により前記補修装置を持ち上げて前記真空槽に近接させることを特徴とする真空脱ガス装置の補修方法。
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