JP5320323B2 - 廃液の処理方法及び処理装置 - Google Patents
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Description
種の漏洩を防止している。スクラバー処理により処理廃液が発生するが、スクラバー処理
廃液には放射性核種の他、可燃物・難燃物を焼却したオフガス等に起因して塩素、臭素及
びヨウ素などのハロゲン(系化合物)なども含有される場合がある。なお、これらハロゲ
ン(系化合物)は、処理廃液中において一般にはイオンとして存在する。
排出される塩化物イオン、塩素イオン、臭素イオンまたはヨウ素イオンが解離して存在す
るハロゲン系化合物を含むスクラバー廃液と、ハイドロタルサイト様物質、シュベルトマ
ナイト、エトリンガイト、及びモノサルフェートからなる群より選ばれる少なくとも一種
から選択される吸着物質とを接触させ、前記ハロゲン系化合物を前記吸着物質に吸着させ
て、前記廃液から前記ハロゲン系化合物を除去する、ハロゲン系化合物除去ステップを具
えることを特徴とする、廃液の処理方法に関する。
イオン、塩素イオン、臭素イオンまたはヨウ素イオンが解離して存在するハロゲン系化合
物を含むスクラバー廃液を得るためのスクラバー処理装置と、前記スクラバー廃液と、ハ
イドロタルサイト様物質、シュベルトマナイト、エトリンガイト、及びモノサルフェート
からなる群より選ばれる少なくとも一種から選択される吸着物質とを接触させ、前記ハロ
ゲン系化合物を前記吸着物質に吸着させて、前記廃液から前記ハロゲン系化合物を除去す
るための吸着装置を具えることを特徴とする、廃液の処理装置に関する。
イオン、塩素イオン、臭素イオンまたはヨウ素イオンが解離して存在するハロゲン系化合
物を含む廃液から簡易に塩化物イオン、塩素イオン、臭素イオンまたはヨウ素イオンを除
去し、施設機器の腐食を回避することができる。
図1は、本実施形態の廃液の処理装置を示す概略構成図である。
図1に示す処理装置10は、スクラバー処理装置11、吸着槽12及び濃縮槽13が廃液の導入側から下流側に向けて順次に配列されている。また、スクラバー処理装置11と吸着槽12との間は配管24で接続されており、吸着槽12と濃縮槽13との間は配管25で接続されており、いわゆるバッチ式の処理装置を構成している。
最初に、例えば原子力施設等から発生したオフガスを、配管21を通じてスクラバー処理装置11内に導入するとともに、洗浄液を、配管22を通じてスクラバー処理装置11内に導入して洗浄する。洗浄液には水などの他、水酸化ナトリウム溶液等を用いることができる。処理後のガスは、配管23を通じて系外を放出される。
塩化物イオンが解離して存在するようになり、ヨウ素はヨウ化物イオンが解離して存在す
るようになる。また、塩素及び臭素もそれぞれ塩素イオン及び臭素イオンが解離して存在
するようになる。
図2は、本実施形態の廃液の処理装置を示す概略構成図である。なお、図1に示す処理装置と同一あるいは類似の構成要素に関しては、同一の参照数字を用いている。
最初に、例えば原子力施設等から発生したオフガスを、配管21を通じてスクラバー処理装置11内に導入するとともに、洗浄液を、配管22を通じてスクラバー処理装置11内に導入して洗浄する。洗浄液には水などの他、水酸化ナトリウム溶液等を用いることができる。処理後のガスは、配管23を通じて系外に放出される。
図3は、本実施形態の廃液の処理装置を示す概略構成図である。なお、図1に示す処理装置と同一あるいは類似の構成要素に関しては、同一の参照数字を用いている。
最初に、例えば原子力施設等から発生したオフガスを、配管21を通じてスクラバー処理装置11内に導入するとともに、洗浄液を、配管22を通じてスクラバー処理装置11内に導入して洗浄する。洗浄液には水などの他、水酸化ナトリウム溶液等を用いることができる。処理後のガスは、配管23を通じて系外に放出される。
Ca(OH)2 → 2Ca2+ + 2OH−
Ca2+ + CO3 2− → CaCO3↓
のように書き表すことができ、炭酸カルシウムの沈殿物が生成される。したがって、固液分離装置42では、固液分離によって廃液から炭酸カルシウムの沈殿物が除去される。
図4は、本実施形態の廃液の処理装置を示す概略構成図である。なお、図1及び図2に示す処理装置と同一あるいは類似の構成要素に関しては、同一の参照数字を用いている。
最初に、例えば原子力施設等から発生したオフガスを、配管21を通じてスクラバー処理装置11内に導入するとともに、洗浄液を、配管22を通じてスクラバー処理装置11内に導入して洗浄する。洗浄液には水などの他、水酸化ナトリウム溶液等を用いることができる。処理後のガスは、配管23を通じて系外に放出される。
11 スクラバー処理装置
12 吸着槽
13 濃縮槽
21、22、23、24、25、26 配管
32 吸着塔
33 バルブ
35 循環ライン
41 前処理反応槽
42 固液分離装置
43 薬液用バッファタンク
44 薬剤投入配管
Claims (14)
- 原子力施設から発生するオフガスを処理して排出される塩化物イオン、塩素イオン、臭
素イオンまたはヨウ素イオンが解離して存在するハロゲン系化合物を含むスクラバー廃液
と、ハイドロタルサイト様物質、シュベルトマナイト、エトリンガイト、及びモノサルフ
ェートからなる群より選ばれる少なくとも一種から選択される吸着物質とを接触させ、前
記ハロゲン系化合物を前記吸着物質に吸着させて、前記廃液から前記ハロゲン系化合物を
除去する、ハロゲン系化合物除去ステップを具えることを特徴とする、廃液の処理方法。 - 前記ハロゲン系化合物を除去した後の前記廃液を濃縮して減容する、廃液濃縮ステップ
を具えることを特徴とする、請求項1に記載の廃液の処理方法。 - 前記スクラバー廃液を循環させて、スクラバー洗浄及び前記吸着物質との接触を少なく
とも2回以上実施することを特徴とする、請求項1又は2に記載の廃液の処理方法。 - 前記廃液のpH値を6以上とすることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一に記載
の廃液の処理方法。 - 前記吸着物質はハイドロタルサイト様物質であって、前記ハロゲン系化合物除去ステッ
プの前に、前記廃液中に含有される炭酸イオンを除去する前処理ステップを具えることを
特徴とする、請求項1〜4のいずれか一に記載の廃液の処理方法。 - 前記前処理ステップにおいて、前記炭酸イオンは、前記廃液への所定の薬剤を投入する
ことによって除去することを特徴とする、請求項5に記載の廃液の処理方法。 - 前記薬剤の種類が、アルカリ土類金属の水酸化物であることを特徴とする、請求項6に
記載の廃液の処理方法。 - 原子力施設から発生するオフガスを処理して排出される塩化物イオン、塩素イオン、臭
素イオンまたはヨウ素イオンが解離して存在するハロゲン系化合物を含むスクラバー廃液
を得るためのスクラバー処理装置と、
前記スクラバー廃液と、ハイドロタルサイト様物質、シュベルトマナイト、エトリンガ
イト、及びモノサルフェートからなる群より選ばれる少なくとも一種から選択される吸着
物質とを接触させ、前記ハロゲン系化合物を前記吸着物質に吸着させて、前記廃液から前
記ハロゲン系化合物を除去するための吸着装置を具えることを特徴とする、廃液の処理装
置。 - 前記ハロゲン系化合物を除去した後の前記廃液を濃縮して減容するための濃縮槽を具え
ることを特徴とする、請求項8に廃液の処理装置。 - 前記廃液を、前記スクラバー処理装置と前記吸着装置との間に循環させるための循環ラ
インを具えることを特徴とする、請求項9に記載の廃液の処理装置。 - 前記処理装置は、バッチ式の処理装置であることを特徴とする、請求項8〜10のいず
れか一に記載の廃液の処理装置。 - 前記処理装置は、カラム式の処理装置であることを特徴とする、請求項8〜10のいず
れか一に記載の廃液の処理装置。 - 前記吸着物質はハイドロタルサイト様物質であって、前記吸着装置の前段に、炭酸イオ
ンを分離除去するための前処理反応槽及び固液分離装置を具えることを特徴とする、請求
項8〜12のいずれか一に記載の廃液の処理装置。 - 前記前処理反応槽には、反応槽へ薬剤を投入するためのバッファタンク及び投入配管が
設けられていることを特徴とする、請求項13に記載の廃液の処理装置。
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- 2010-02-19 JP JP2010034185A patent/JP5320323B2/ja active Active
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