JP6175354B2 - 汚染水の処理方法及び処理装置 - Google Patents

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本発明は、放射性のCs(セシウム)、Sr(ストロンチウム)によって汚染された海水等の汚染水を処理する方法及び装置に関する。
先年の原子力発電所の事故により生じた放射性Csや放射性Srは、ゴミ焼却場の焼却灰や下水処理場の汚泥等に含まれる他、河川や海洋でも確認されている。そこで、図7に示すように(同図ではイオンの表記を省略している)、汚染された水(以下「汚染水」という。)Wを処理する場合、放射性Csイオンを吸着塔12においてゼオライト等で吸着除去し、その後、Cs除去水Lを逆浸透膜13に通して放射性Srイオンを濃縮し、濃縮水Cと淡水Fを得て、濃縮水Cを保管する(特許文献1〜3等)。
特開2013−00297号公報 特開2013−200304号公報 特開2013−061195号公報
汚染水中にわずかな塩分等しか含まない場合には、ゼオライト等の吸着剤の放射性Csイオンの除去効率は高く、また逆浸透膜13の高い処理効率を維持することができ、濃縮水Cの量は抑制される。しかし、上記要領で海水等に由来する汚染水Wを処理すると、汚染水Wに含まれるCa(カルシウム)イオンとMg(マグネシウム)イオンもゼオライトに吸着されるため、放射性Csイオンを吸着するためのゼオライトの容量が低下するという問題があった。また、放射性Csを除去した後に放射性Srを濃縮処理する際に、汚染水Wに含まれる多量のNaCl等の溶解物が逆浸透膜13による濃縮の律速となって放射性Srイオンの濃縮率が低下し、濃縮水の減容化を困難にしていた。
上記図7に示した方法で汚染水Wを処理すると、汚染水Wに含まれる放射性Csイオンが吸着塔12でゼオライトに吸着されるが、Cs除去水L中のCs以外の水溶成分のアルカリ金属イオンやアルカリ土類金属イオンがいくらか吸着されるものの、水溶性成分全体の濃度は大きく低下することはない。次に、Cs除去水Lを逆浸透膜13に通すことでCs除去水Lの60%が放射性Srイオンを含む濃縮水Cとなり、Cs除去水Lの40%の淡水Fとして得られる。淡水Fに含まれる放射性Srイオン、放射性Csイオンは、放流基準である30Bq/l、90Bq/lを満たして放流される。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、ゼオライト等の吸着剤による放射性Csイオンの吸着容量を向上させることや、逆浸透膜による放射性Srイオンの濃縮率を高めることで、効率よく汚染水を処理することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る汚染水の処理方法は、放射性ストロンチウムイオン及びアルカリ金属イオンを含む汚染水を、両性イオン交換樹脂を用いてアルカリ金属イオン濃度が高く、放射性ストロンチウムイオン濃度の低い第1の溶液と、アルカリ金属イオン濃度が低く、放射性ストロンチウム濃度の高い第2の溶液とに分離し、当該第2の溶液を逆浸透膜で濃縮水と淡水とに分離することを特徴とする。
逆浸透膜は浸透圧を利用したものであり、処理対象水の水溶成分濃度が濃縮率(淡水の生成量)を左右するため、両性イオン交換樹脂を用いてアルカリ金属イオン濃度が低く、放射性ストロンチウムイオン濃度の高い溶液を得て、これを逆浸透膜で濃縮水と淡水とに分離することで、放射性ストロンチウムイオンの濃縮率の低下を防止し、濃縮水の減容化を容易に行うことができる。
また、本発明に係る汚染水の処理方法は、放射性セシウムイオン及びアルカリ土類金属イオンを含む汚染水を、両性イオン交換樹脂を用いて放射性セシウムイオン濃度が高く、アルカリ土類金属イオン濃度の低い第1の溶液と、放射性セシウムイオン濃度が低く、アルカリ土類金属イオン濃度の高い第2の溶液とに分離し、当該第1の溶液に含まれる放射性セシウムイオンを吸着剤に吸着させることを特徴とする。
本発明によれば、両性イオン交換樹脂を用いて放射性セシウムイオン濃度が高く、アルカリ土類金属イオン濃度の低い溶液を得て、この溶液に含まれる放射性セシウムイオンを吸着剤に吸着させるため、吸着剤に吸着されるアルカリ土類金属イオンの量を少なくすることができ、放射性セシウムイオンを吸着するための吸着剤の容量低下を防止し、効率よく放射性セシウムイオンを除去することができる。
さらに、本発明に係る汚染水の処理方法は、放射性ストロンチウムイオン、放射性セシウムイオン、アルカリ金属イオン及びアルカリ土類金属イオンを含む汚染水を、両性イオン交換樹脂を用いてアルカリ金属イオン濃度及び放射性セシウムイオン濃度が高く、放射性ストロンチウムイオン濃度及びアルカリ土類金属イオン濃度の低い第1の溶液と、アルカリ金属イオン濃度及び放射性セシウムイオン濃度が低く、放射性ストロンチウム濃度及びアルカリ土類金属イオン濃度の高い第2の溶液とに分離し、当該第2の溶液を逆浸透膜で濃縮水と淡水とに分離し、当該第1の溶液に含まれる放射性セシウムイオンを吸着剤に吸着させることを特徴とする。
本発明によれば、汚染水から効率よく放射性ストロンチウムイオン及び放射性セシウムイオンを除去することができる。
上記汚染水の処理方法において、前記第2の溶液の硫酸イオンの濃度を前記第1の溶液よりも低くすることで、放射性ストロンチウムの濃縮に用いる逆浸透膜に石膏スケールが付着する虞がなく、逆浸透膜の安定運転を継続することができる。
前記汚染水は海洋、最終処分場浸出水又は原子力関連施設より得られたものとすることができる。
また、本発明に係る汚染水の処理装置は、放射性ストロンチウムイオン及びアルカリ金属イオンを含む汚染水を、アルカリ金属イオン濃度が高く、放射性ストロンチウムイオン濃度の低い第1の溶液と、アルカリ金属イオン濃度が低く、放射性ストロンチウム濃度の高い第2の溶液とに分離する両性イオン交換樹脂と、当該第2の溶液を濃縮水と淡水とに分離する逆浸透膜とを備えることを特徴とする。本発明によれば、放射性ストロンチウムイオンの濃縮率の低下を防止し、濃縮水の減容化を容易に行うことができる。
さらに、本発明に係る汚染水の処理装置は、放射性セシウムイオン及びアルカリ土類金属イオンを含む汚染水を、放射性セシウムイオン濃度が高く、アルカリ土類金属イオン濃度の低い第1の溶液と、放射性セシウムイオン濃度が低く、アルカリ土類金属イオン濃度の高い第2の溶液とに分離する両性イオン交換樹脂と、当該第1の溶液に含まれる放射性セシウムイオンを吸着剤に吸着させる装置とを備えることを特徴とする。本発明によれば、放射性セシウムイオンを吸着するための吸着剤の容量低下を防止し、効率よく放射性セシウムイオンを除去することができる。
また、本発明に係る汚染水の処理装置は、放射性ストロンチウムイオン、放射性セシウムイオン、アルカリ金属イオン及びアルカリ土類金属イオンを含む汚染水を、アルカリ金属イオン濃度及び放射性セシウムイオン濃度が高く、放射性ストロンチウムイオン濃度及びアルカリ土類金属イオン濃度の低い第1の溶液と、アルカリ金属イオン濃度及び放射性セシウムイオン濃度が低く、放射性ストロンチウム濃度及びアルカリ土類金属イオン濃度の高い第2の溶液とに分離する両性イオン交換樹脂と、当該第2の溶液を濃縮水と淡水とに分離する逆浸透膜と、当該第1の溶液に含まれる放射性セシウムイオンを吸着剤に吸着させる装置とを備えることを特徴とする。本発明によれば、汚染水から効率よく放射性ストロンチウムイオン及び放射性セシウムイオンを除去することができる。
以上のように、本発明によれば、放射性のCs、Srによって汚染された海水等の汚染水を効率よく処理することが可能となる。
本発明に係る汚染水の処理方法及び処理装置を説明するためのフロー図である。 最終処分場の浸出水に対する両性イオン交換樹脂の運転例を示すグラフである。 最終処分場の浸出水に対する両性イオン交換樹脂の運転例を示すグラフである。 海水に対する両性イオン交換樹脂の運転例を示すグラフである。 人工海水に対する両性イオン交換樹脂の運転例を示すグラフである。 図1に示した処理フローの運転例を示す図である。 従来の汚染水の処理方法の一例を説明するためのフロー図である。
本発明の処理の対象となる汚染水としては、海水、最終処分場浸出水(焼却灰の水洗水も含む)、原子力関連施設で発生する放射性廃液等が挙げられ、放射性Csイオン濃度とアルカリ土類金属イオンを同時に含む汚染水、放射性Srイオン濃度とアルカリ金属イオンを同時に含む汚染水である。
本発明は、アルカリ土類金属イオンについては、カルシウムとマグネシウムイオンの合計で200ppm以上含む汚染水に好ましく、300ppm以上含む汚染水により好ましく用いられる。また、アルカリ金属イオンについては、ナトリウムとカリウムイオンの合計で300ppm以上含む汚染水に好ましく、500ppm以上含む汚染水により好ましく用いられる。
次に、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。尚、以下の説明においては、放射性Cs及び放射性Srによって汚染された海水を処理する場合を例にとって説明する。また、図1〜図7ではイオンの表記を省略する。
図1は、本発明に係る汚染水の処理装置の一実施の形態を示し、この処理装置1は、汚染された海水(以下「汚染水」という。)Wを投入してイオン交換を行い、放射性Csイオン濃度の高い第1の溶液L1と、放射性Srイオン濃度の高い第2の溶液L2とに分離する両性イオン交換樹脂2と、第1の溶液L1に含まれる放射性Csイオンをゼオライト等の吸着剤を用いて吸着除去する除去装置3と、第2の溶液L2に含まれる放射性Srイオン等を濃縮して淡水Fを生成する逆浸透膜4とを備える。尚、放射性Srを含まない汚染水Wに対しては逆浸透膜4を省略することができ、放射性Csを含まない汚染水Wに対しては除去装置3を省略することができる。
両性イオン交換樹脂2は、母体を架橋ポリスチレン等とし、同一官能基鎖中に四級アンモニウム基とカルボン酸基等を持たせて、陽イオン陰イオンの両方とイオン交換をさせる機能を持たせた樹脂であり、一例として、三菱化学株式会社製の両性イオン交換樹脂、ダイヤイオン(登録商標)、AMP03を用いることができる。この両性イオン交換樹脂2は、水溶液中の電解質と非電解質の分離、及び電解質の相互分離を行うことができる。
この両性イオン交換樹脂2の機能について、最終処分場の浸出水及び海水を処理した場合を例にとって説明する。
図2及び図3は、両性イオン交換樹脂2の運転例を示すグラフである。同図は、両性イオン交換樹脂2として、上述の三菱化学株式会社製のダイヤイオンAMP03を用い、図2に示すように、原水として最終処分場の浸出水、及び再生水として工水を交互に両性イオン交換樹脂2に導入し、両性イオン交換樹脂2から排出される処理水の各成分の濃度を図3に示している。
図3に示すように、両性イオン交換樹脂2によって、浸出水がCa2+濃度が低く、Cl-及びNa+濃度の高いCa除去水と、Ca2+濃度が高く、Cl-濃度もCa2+濃度と同様に推移するCaCl2水とに分離していることが判る。
海水、及びCs及びSrを溶解させた人工海水を両性イオン交換樹脂2に導入し、CaCl2水及びCa除去水のCsイオン濃度、Srイオン濃度等の推移を測定したところ、図4及び図5に示すように、CsイオンとSrイオンは排出時期が異なることが判った。また、両性イオン交換樹脂2からSrイオンが多く排出されるときにアルカリ土類金属イオンも排出され、Csイオンが多く排出されるときにアルカリ金属イオンも排出されることが判った。従って、両性イオン交換樹脂2によって汚染水Wから、放射性Srイオンとアルカリ金属イオンがほぼ分離でき、放射性Csイオンとアルカリ土類金属イオンがほぼ分離できる。
これらより、表1に示すように、両性イオン交換樹脂2によって汚染水Wを、Ca除去水として、Cl-及びアルカリ金属イオンを含み、放射性Csイオン濃度が高く、放射性Srイオン濃度の低い第1の溶液L1と、CaCl2水として、Cl-及びアルカリ土類金属イオンを含み、放射性Srイオン濃度が高く、放射性Csイオン濃度の低い第2の溶液L2とに分離できることが判る。
Figure 0006175354
除去装置3には、放射性Csを吸着することのできるゼオライト、プルシアンブルー(フェロシアン化物)、ハスクレイ(登録商標)等の吸着剤が用いられる。
逆浸透膜(RO膜)4は、水を通過させるがイオンや塩類等、水以外の不純物を通過させない性質を有する膜であって、海水の淡水化等に実用されている。
次に、上記構成を有する処理装置1の動作について、図1乃至図6を参照しながら説明する。
まず、両性イオン交換樹脂2に汚染水Wと工水IWとを導入してイオン交換を行い、Csイオン濃度が高く、Srイオン濃度の低い第1の溶液L1と、Srイオン濃度が高く、Csイオン濃度の低い第2の溶液L2とに分離する。ここで、第1の溶液L1にはCl-及びアルカリ金属イオンが含まれ、第2の溶液L2には、Cl-及びアルカリ土類金属イオンが含まれる。両性イオン交換樹脂2からSrイオン及びCsイオンが同時に排出されるときがあり(例えば、図4の通水量/原水量が3前後のとき)、Srイオン及びCsイオンが完全には分離できなくても、後に除去装置3又は逆浸透膜4によって処理することが可能であるが、吸着剤への物質吸着性から第1の溶液L1にできるだけSrイオンが含まれないようにすることが好ましい。また、ここでは汚染水Wに対して5倍の工水IWを用いた例を示したが、両性イオン交換樹脂2の樹脂量と汚染水Wの水量、工水IWの水量を最適化することにより工水IWの量を減らすことができる(例えば、樹脂量に対して汚染水Wを多くする)。また、連続運転を行った場合は水溶成分が排出されない時間をなくすように調整することで工水IWの量を減らすことができる(例えば、図4では通水量/原水量が4のときに汚染水Wの導入を開始することで、工水IWを汚染水Wに対して3倍量とすることができる)。
次に、第1の溶液L1を除去装置3に導入し、ゼオライト等の吸着剤でCsを吸着してCs除去水L3を得る。ここで、両性イオン交換樹脂2によって汚染水Wに含まれるCa及びMg等のアルカリ土類金属を除去したことで、第1の溶液L1にはゼオライトに吸着されるアルカリ土類金属の濃度が低下している。そのため、除去装置3におけるCs除去率が向上する。Cs除去水L3は放流基準を満たした上で河川等に放流する。
一方、第2の溶液L2を逆浸透膜4に導入し、放射性Srを濃縮した濃縮水Cと淡水Fとに分離し、濃縮水Cを保管する。ここで、両性イオン交換樹脂2によって汚染水Wに含まれるCl-及びアルカリ金属を除去したことで、第2の溶液L2は水溶成分の濃度が低下している。そのため、得られる淡水Fの量が増加し、放射性Srの濃縮率を向上させ、濃縮水Cの大幅な減容化を図ることができる。図7で示した方法では得られる濃縮水Cが汚染水Wに対して60%程度であったが、本発明では汚染水Wの5倍の量の工水IWを導入した場合においても濃縮水Cを20%程度に削減できる。濃縮水Cはさらに吸着剤を用いて放射性Srを除去してもよい。また、濃縮水Cは、蒸発乾固することもでき、溶融不溶化してもよい。淡水Fは、放流基準を満たした上で河川等に放流してもよいが、両性イオン交換樹脂2に供給する工水IWに利用することが節水のために好ましい。淡水Fが、放流基準を満たさなかった場合は、水溶成分がほとんど含まれないことから簡易な吸着処理や逆浸透膜処理を行えば放流基準を満たすことができる。
尚、逆浸透膜4は、石膏(CaSO4・2H2O)のスケールが付着すると運転ができなかったが、図4に示すように、SO4 2-はCa2+の少ないCa除去水(第1の溶液L1)に含まれるため、SO4 2-とCa2+とが共存することがなく、逆浸透膜4に石膏スケールが付着する虞がないため、逆浸透膜4の安定運転を継続することができる。また、石膏(CaSO4・2H2O)の他に、炭酸カルシウム(CaCO3)もカルシウムスケールとなりうるが、炭酸カルシウムは酸に溶けやすいため酸洗浄が可能である。
1 汚染水の処理装置
2 両性イオン交換樹脂
3 除去装置
4 逆浸透膜(RO膜)

Claims (8)

  1. 放射性ストロンチウムイオン及びアルカリ金属イオンを含む汚染水を、両性イオン交換樹脂を用いてアルカリ金属イオン濃度が高く、放射性ストロンチウムイオン濃度の低い第1の溶液と、アルカリ金属イオン濃度が低く、放射性ストロンチウム濃度の高い第2の溶液とに分離し、当該第2の溶液を逆浸透膜で濃縮水と淡水とに分離することを特徴とする汚染水の処理方法。
  2. 放射性セシウムイオン及びアルカリ土類金属イオンを含む汚染水を、両性イオン交換樹脂を用いて放射性セシウムイオン濃度が高く、アルカリ土類金属イオン濃度の低い第1の溶液と、放射性セシウムイオン濃度が低く、アルカリ土類金属イオン濃度の高い第2の溶液とに分離し、当該第1の溶液に含まれる放射性セシウムイオンを吸着剤に吸着させることを特徴とする汚染水の処理方法。
  3. 放射性ストロンチウムイオン、放射性セシウムイオン、アルカリ金属イオン及びアルカリ土類金属イオンを含む汚染水を、両性イオン交換樹脂を用いてアルカリ金属イオン濃度及び放射性セシウムイオン濃度が高く、放射性ストロンチウムイオン濃度及びアルカリ土類金属イオン濃度の低い第1の溶液と、アルカリ金属イオン濃度及び放射性セシウムイオン濃度が低く、放射性ストロンチウム濃度及びアルカリ土類金属イオン濃度の高い第2の溶液とに分離し、当該第2の溶液を逆浸透膜で濃縮水と淡水とに分離し、当該第1の溶液に含まれる放射性セシウムイオンを吸着剤に吸着させることを特徴とする汚染水の処理方法。
  4. 前記第2の溶液は、硫酸イオンの濃度が前記第1の溶液よりも低いことを特徴とする請求項1又は3に記載の汚染水の処理方法。
  5. 前記汚染水は海洋、最終処分場浸出水又は原子力関連施設より得られたものであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の汚染水の処理方法。
  6. 放射性ストロンチウムイオン及びアルカリ金属イオンを含む汚染水を、アルカリ金属イオン濃度が高く、放射性ストロンチウムイオン濃度の低い第1の溶液と、アルカリ金属イオン濃度が低く、放射性ストロンチウム濃度の高い第2の溶液とに分離する両性イオン交換樹脂と、
    当該第2の溶液を濃縮水と淡水とに分離する逆浸透膜とを備えることを特徴とする汚染水の処理装置。
  7. 放射性セシウムイオン及びアルカリ土類金属イオンを含む汚染水を、放射性セシウムイオン濃度が高く、アルカリ土類金属イオン濃度の低い第1の溶液と、放射性セシウムイオン濃度が低く、アルカリ土類金属イオン濃度の高い第2の溶液とに分離する両性イオン交換樹脂と、
    当該第1の溶液に含まれる放射性セシウムイオンを吸着剤に吸着させる装置とを備えることを特徴とする汚染水の処理装置。
  8. 放射性ストロンチウムイオン、放射性セシウムイオン、アルカリ金属イオン及びアルカリ土類金属イオンを含む汚染水を、アルカリ金属イオン濃度及び放射性セシウムイオン濃度が高く、放射性ストロンチウムイオン濃度及びアルカリ土類金属イオン濃度の低い第1の溶液と、アルカリ金属イオン濃度及び放射性セシウムイオン濃度が低く、放射性ストロンチウム濃度及びアルカリ土類金属イオン濃度の高い第2の溶液とに分離する両性イオン交換樹脂と、
    当該第2の溶液を濃縮水と淡水とに分離する逆浸透膜と、
    当該第1の溶液に含まれる放射性セシウムイオンを吸着剤に吸着させる装置とを備えることを特徴とする汚染水の処理装置。
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