JP2013156130A - 放射性廃液の処理方法および放射性廃液処理装置 - Google Patents

放射性廃液の処理方法および放射性廃液処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】逆浸透膜による放射性廃液の処理効率の低下を防ぎ、濃縮液に含まれる放射性金属元素を効率良く除去できる放射性廃液の処理方法を提供する。
【解決手段】スケール防止剤供給管6からスケール防止剤を添加された放射性廃液が廃液供給管5により逆浸透膜装置2に供給され、放射性廃液に含まれる水が、逆浸透膜装置2内の逆浸透膜を透過し、透過水として透過水排出管7に排出される。この透過水は原子炉12の冷却に使用される。スケール防止剤を含む濃縮水が、逆浸透膜装置2から濃縮水移送管9に排出され、活性炭を充填したスケール防止剤除去装置3に導かれる。スケール防止剤は活性炭に吸着されて除去され、その後、濃縮水に含まれる放射性金属元素が放射性金属元素吸着装置4で除去される。スケール防止剤が除去されるので、放射性金属元素吸着装置4での放射性金属元素の除去効率が向上する。
【選択図】図1

Description

本発明は、放射性廃液の処理方法および放射性廃液処理装置に係り、特に、沸騰水型原子力プラントに適用するのに好適な放射性廃液の処理方法および放射性廃液処理装置に関する。
原子力施設(例えば、原子力発電プラント)において発生する放射性物質を含む廃液の処理方法の一つとして、逆浸透膜(Reverse Osmosis)を用いた処理方法がある。逆浸透膜により放射性廃液を処理した結果、逆浸透膜を透過した処理液(透過水)に含まれる放射性物質の濃度は減少し、逆浸透膜を透過する処理液の生成により放射性廃液は濃縮される。濃縮された放射性廃液は、濃縮水として放射性物質、特に、放射性金属元素を含んでいる。放射性廃液を、逆浸透膜を用いて処理することは、特開昭59−204796号公報および特開昭63−53499号公報に記載されている。
放射性物質を含まない一般の被処理水を、逆浸透膜を有する逆浸透膜装置で処理することが、特開2007−209919号公報、特開平11−244846号公報および特開2007−253073号公報にそれぞれ提案されている。
特開2007−209919号公報では、塩を含む被処理水を逆浸透膜装置に供給して生成された濃縮水を活性炭に接触させ、濃縮水に含まれる有機体炭素を活性炭により除去している。特開平11−244846号公報では、溶解またはエマルジョンの状態にある除去対象物質の濃度が低い希薄被処理液を逆浸透膜装置に供給し、逆浸透膜装置で生じた濃縮液を活性炭吸着装置またはイオン交換樹脂を充填した吸着装置に供給している。逆浸透膜装置で生じた濃縮液に含まれる除去対象物質(例えば、染料および硝酸イオン等)を活性炭吸着装置またはイオン交換樹脂を充填した吸着装置で除去している。
また、特開2007−253073号公報では、逆浸透膜表面への有機物およびカルシウムの付着により逆浸透膜による被処理液の処理効率の低下を防ぐために、逆浸透膜装置に供給する前の被処理液にスケール防止剤を添加し、さらにアルカリを添加して逆浸透膜表面への有機物およびカルシウムの付着を防止している。あらかじめ添加するスケール防止剤として生分解性の物質を選択することで、逆浸透膜装置から排出される濃縮液に含まれるスケール防止剤を生分解し低減している。これにより、逆浸透膜装置から排出される濃縮液に含まれるスケール防止剤によるRO濃縮液の排水処理への悪影響を抑制している。
特開昭59−204796号公報 特開昭63−53499号公報 特開2007−209919号公報 特開平11−244846号公報 特開2007−253073号公報
放射性金属元素を含む放射性廃液を逆浸透膜により処理する際、処理対象の放射性廃液に含まれる多価金属元素、特にカルシウムなどの陽イオン形態の金属元素のスケール化およびこれに伴う逆浸透膜での放射性廃液の処理効率の低下を防止するため、逆浸透膜に供給する放射性廃液にスケール防止剤を添加する操作が行われる。すなわち、放射性廃液へのスケール防止剤の添加により、金属元素とスケール防止剤が錯化合物を形成することにより、放射性廃液が接触する逆浸透膜表面に金属元素のスケールが付着することを防ぐことができる。
一方、放射性廃液を逆浸透膜により処理することによって生成される濃縮された放射性廃液(濃縮水)に含まれる放射性金属元素をイオン交換樹脂等の吸着剤を用いて除去するシステムでは、放射性金属元素がスケール防止剤と錯化合物を形成したことにより、吸着剤への放射性金属元素の吸着効率が低下することが懸念される。
特開2007‐253073号公報に記載された方法のように、生分解性のスケール防止剤を使用し、逆浸透膜による処理の後にスケール防止剤を生分解することで、放射性金属元素の吸着効率低下を防ぐことができる。しかし、生分解性のスケール防止剤、例えばポリアスパラギン酸、ポリグルタミン酸、ポリアラニン等は、放射線によっても分解されるため、放射性廃液を逆浸透膜で処理する過程でスケール防止剤が放射性廃液に含まれる放射性金属元素が放出する放射線によって分解され、金属元素のスケール生成防止効果が低下することが懸念される。
本発明の目的は、金属イオンのスケール化およびこれに伴う逆浸透膜での処理効率低下を防止し、かつ逆浸透膜による処理で生成された、濃縮された放射性廃液に含まれる放射性金属元素を効率よく吸着除去できる放射性廃液の処理方法および放射性廃液処理装置を提供する。
上記した目的を達成する本発明の特徴は、放射線分解に対する耐性があるスケール防止剤を添加した、放射性廃液が逆浸透膜を有する逆浸透膜装置に供給され、放射性廃液に含まれる水が逆浸透膜を透過する透過水として放射性廃液から分離され、逆浸透膜装置で濃縮された残りの放射性廃液からスケール防止剤を除去し、その後、スケール防止剤が除去された放射性廃液に含まれている放射性金属元素を除去することにある。
逆浸透膜装置に供給される放射性廃液には放射線分解に対する耐性があるスケール防止剤(例えば、ポリカルボン酸系有機物を含むスケール防止剤)を添加するので、逆浸透膜装置の逆浸透膜の表面へのスケールの付着を防止することができ、逆浸透膜による放射性廃液の処理効率の低下を防ぐことができる。ポリカルボン酸系有機物を含むスケール防止剤としては、例えば、ポリアクリル酸、およびポリマレイン酸等のポリカルボン酸系化合物を含むスケール防止剤、または、ポリカルボン酸系化合物に重合リン酸化合物を添加したスケール防止剤を用いることが好ましい。
逆浸透膜装置から排出される濃縮された放射性廃液に含まれる放射線分解に対する耐性があるスケール防止剤を除去し、その後で、この放射性廃液に含まれる放射性金属元素を除去するため、濃縮された放射性廃液に含まれる放射性金属元素を効率良く除去することができる。
本発明によれば、金属イオンのスケール化およびこれに伴う逆浸透膜での処理効率低下を防止し、かつ逆浸透膜による処理で生成された、濃縮された放射性廃液に含まれる放射性金属元素を効率よく吸着除去することができる。
本発明の好適な一実施例である実施例1の放射性廃液の処理方法に用いられる放射性廃液処理装置の構成図である。 スケール防止剤を添加してスケール防止剤を除去しない模擬廃液に含まれるCo−60、およびスケール防止剤を添加してスケール防止剤を除去した模擬廃液に含まれるCo−60の、キレート樹脂による除去性能を示す説明図である。 本発明の他の実施例である実施例2の放射性廃液の処理方法に用いられる放射性廃液処理装置の構成図である。 本発明の他の実施例である実施例3の放射性廃液の処理方法に用いられる放射性廃液処理装置の構成図である。
発明者らは、スケール防止剤を添加してこのスケール防止剤を除去しない模擬廃液A、およびスケール防止剤を添加してその後、このスケール防止剤を除去した模擬廃液Bを用いて、吸着剤への模擬廃液に含まれた放射性金属元素の吸着挙動を試験により調査した。ここでは、模擬廃液Aからスケール防止剤を除去する方法として、活性炭を充填したカラムに模擬廃液Aを通水する方法を採用した。模擬廃液Aは、人工海水を1/2に希釈して得られた水溶液に放射線分解に対する耐性があるポリアクリル酸を含むスケール防止剤を100ppmとなるよう添加して生成された。模擬廃液Bは、模擬廃液Aを活性炭カラムに通水してスケール防止剤を除去することにより生成した。模擬廃液Aおよび模擬廃液Bは、放射性元素としてCo−60を添加してCo−60の吸着除去の試験に用いた。なお、放射線分解に対する耐性があるスケール防止剤としては、例えば、ポリカルボン酸系有機物を含むスケール防止剤があり、ポリカルボン酸系有機物を含むスケール防止剤としては、例えば、ポリアクリル酸、およびポリマレイン酸等のポリカルボン酸系化合物を含むスケール防止剤、または、ポリカルボン酸系化合物に重合リン酸化合物を添加したスケール防止剤がある。
この試験は、Co−60を添加した模擬廃液Aおよび模擬廃液Bに、キレート樹脂を1vol%添加して、所定時間、保持した後、模擬廃液Aおよび模擬廃液Bのそれぞれからキレート樹脂を除去することにより行った。キレート樹脂を添加する前とキレート樹脂を除去した後の模擬廃液AおよびBのそれぞれに含まれるCo−60濃度を測定し、キレート樹脂へのCo−60の吸着性能を評価した。図2にその試験結果を示す。この試験結果に基づいて、スケール防止剤を除去する処理を行った模擬廃液Bでは、この処理を行っていない模擬廃液Aと比較して、約2倍の放射性元素の除去性能が得られることが分かった。
上記の検討結果を反映した、本発明の実施例を以下に説明する。
本発明の好適な一実施例である実施例1の放射性廃液の処理方法を、図1を用いて説明する。本実施例の放射性廃液の処理方法は、沸騰水型原子力プラントに適用される。
本実施例の放射性廃液の処理方法に用いられる放射性廃液処理装置1は、逆浸透膜装置2、スケール防止剤除去装置3、放射性金属元素吸着装置4およびスケール防止剤供給配管6を有する。廃液供給管5が内部に逆浸透膜を有する逆浸透膜装置2に接続される。スケール防止剤供給装置がスケール防止剤供給管6およびスケール防止剤充填槽(図示せず)を有する。スケール防止剤を供給するスケール防止剤供給管6がスケール防止剤充填槽および廃液供給管5に接続される。本実施例では、ポリカルボン酸系有機物を含むスケール防止剤、例えば、フロコン(登録商標)が使用され、フロコンがスケール防止剤充填槽に充填されている。スケール防止剤除去装置3は、スケール防止剤を吸着する吸着材(例えば、活性炭、砂または無機鉱物(例えば、粘土鉱物など)を充填した吸着塔であり、濃縮水移送管9により逆浸透膜装置2に接続される。本実施例では、スケール防止剤除去装置3は活性炭を充填した活性炭層を内部に有している。スケール防止剤除去装置3は、濃縮水移送管9により放射性金属元素吸着装置4に接続される。放射性金属元素吸着装置4は、放射性金属元素を吸着する吸着材であるキレート樹脂を充填している。キレート樹脂の替りにイオン交換樹脂またはイオン交換化合物を充填してもよい。透過水排出管7が逆浸透膜装置2に接続され、冷却水供給管8が透過水排出管7に接続される。
沸騰水型原子力プラントは、原子炉建屋10および放射性廃棄物建屋13を有する。原子炉12を取り囲んでいる原子炉格納容器11が原子炉建屋10内に設置される。複数の放射性廃液貯槽(図示せず)が放射性廃棄物建屋13内に設置されている。本実施例では、逆浸透膜装置2に接続された廃液供給管5が、放射性廃棄物建屋13内に設置された放射性廃液貯槽に接続されている。冷却水供給管8が原子炉格納容器11に接続される。
沸騰水型原子力プラントで発生する放射性廃液は、放射性廃棄物建屋13内に設置された放射性廃液貯槽内に蓄えられる。ポンプ19を駆動することによってその放射性廃液貯槽内に蓄えられた、金属塩、例えば、カルシウム塩を含む放射性廃液が廃液供給管5を通って逆浸透膜装置2に供給される。スケール防止剤充填槽内のフロコンが、スケール防止剤供給管6に設けられたバルブ(図示せず)を開くことによりスケール防止剤供給管6を通って廃液供給管5内に導かれ、廃液供給管5内を流れている放射性廃液に添加される。放射性廃液に含まれるフロコンが10〜20ppmとなるように、廃液供給管5へのフロコンの供給量がスケール防止剤供給管6に設けられたバルブの開度を制御することによって調節される。フロコンを含む放射性廃液が逆浸透膜装置2に供給される。
上記の放射性廃液は逆浸透膜装置2内の逆浸透膜によって処理され、放射性廃液に含まれる水が、透過水として放射性廃液から分離されて逆浸透膜装置2から透過水排出管7に排出される。透過水の排出により逆浸透膜装置2内で濃縮された放射性廃液、すなわち、放射性金属元素を含む濃縮水が、逆浸透膜装置2から濃縮水移送管9に排出される。逆浸透膜装置2に供給される放射性廃液に含まれていたほとんどの放射性金属元素は、濃縮水に含まれて濃縮水移送管9に排出される。スケール防止剤供給管6により放射性廃液に添加されたフロコンも、ほとんど、濃縮水に含まれる。
濃縮水移送管9に排出された濃縮水はスケール防止剤除去装置3に供給される。濃縮水に含まれるフロコンは、スケール防止剤除去装置3内で活性炭に吸着されて濃縮水から除去される。スケール防止剤であるフロコンがスケール防止剤除去装置3で除去された濃縮水が、濃縮水移送管9を通って放射性金属元素吸着装置4に供給される。放射性金属元素吸着装置4内のキレート樹脂が濃縮水に含まれている放射性金属元素を吸着する。このため、濃縮水から放射性金属元素が除去される。放射性金属元素吸着装置4において放射性金属元素が除去された濃縮水は、放射性金属元素吸着装置4から処理水として排出される。この処理水は、貯蔵タンク(図示せず)内に供給されて保管される。
透過水排出管7に排出された、放射性金属元素をほとんど含まない透過水の一部は、冷却水として、冷却水供給管8を通して原子炉格納容器11内に供給され、原子炉12の冷却に使用される。
本実施例では、逆浸透膜装置2に供給する放射性廃液に、スケール防止剤供給管6によって、スケール防止剤であるフロコンを添加するので、放射性廃液に含まれているカルシウム塩および陽イオン形態の放射性金属元素が、スケールとして、逆浸透膜装置2内の逆浸透膜の表面に付着することを防止することができ、逆浸透膜による放射性廃液の処理効率の低下を防止することができる。このため、放射性廃液に含まれる水を効率良く逆浸透膜を透過させることができ、透過水の生成効率の低下を防ぐことができる。また、逆浸透膜装置2で生成される透過水は、原子炉格納容器11内に供給して原子炉12の冷却に使用することができる。
本実施例によれば、逆浸透膜装置2から排出される濃縮水に含まれている放射線分解に対する耐性があるスケール防止剤(例えば、フロコン)をスケール防止剤除去装置3で除去するので、スケール防止剤が実質的に含まれていない濃縮水を放射性金属元素吸着装置4に供給することができる。このため、放射性金属元素吸着装置4における、濃縮水に含まれる放射性金属元素の除去効率を高めることができる。放射性金属元素吸着装置4から排出される濃縮水に含まれる放射性金属元素の量が著しく低減される。また、放射性金属元素を吸着するために放射性金属元素吸着装置4に充填される吸着材の量を低減することができ、結果的に、放射性金属元素吸着装置4から取り出されて放射性固体廃棄物となる使用済吸着材の発生量も低減される。
本実施例は、放射性金属元素を含んで非放射性金属塩(例えば、カルシウム塩)を含まない放射性廃液を処理する場合にも適用することができる。
本発明の他の実施例である実施例2の放射性廃液の処理方法を、図3を用いて説明する。本実施例の放射性廃液の処理方法は、沸騰水型原子力プラントに適用される。
本実施例の放射性廃液の処理方法に用いられる放射性廃液処理装置1Aは、実施例1で用いる放射性廃液処理装置1においてスケール防止剤除去装置3をスケール防止剤除去装置3Aに替え、酸化剤供給装置14を追加した構成を有する。放射性廃液処理装置1Aの他の構成は放射性廃液処理装置1と同じである。
スケール防止剤除去装置3Aは吸着材の替りに触媒を充填した触媒層を有する。スケール防止剤除去装置3Aに充填された触媒は、例えば、ルテニウムを活性炭の表面に担持させて得られた活性炭触媒である。放射性金属元素吸着装置4が濃縮水移送管9によってスケール防止剤除去装置3Aに接続される。酸化剤供給装置14は、酸化剤、例えば、過酸化水素を充填した薬液タンク14および注入配管15を有する。薬液タンク14に接続された注入配管15は、逆浸透膜装置2とスケール防止剤除去装置3Aの間の濃縮水移送管9に接続される。注入配管15にはバルブが設けられる。
実施例1と同様に、ポンプ19を駆動することによって、放射性廃棄物建屋13内の放射性廃液貯槽に蓄えられた放射性廃液が、放射線分解に対して耐性があるスケール防止剤であるフロコンが添加されて廃液供給管5を通って逆浸透膜装置2に供給される。この放射性廃液に含まれる水が、逆浸透膜装置2において逆浸透膜を透過し、透過水として透過水排出管7に排出される。透過水排出管7に排出された透過水は、冷却水として、冷却水供給管8を通して原子炉格納容器11内に供給され、原子炉12の冷却に使用される。
逆浸透膜装置2から濃縮水移送管9に排出された濃縮水に、酸化剤である過酸化水素が酸化剤供給装置14によって注入される。過酸化水素は、注入配管15に設けられたバルブを開くことによって、薬液タンク14から注入配管15を通して濃縮水移送管9に注入される。過酸化水素、フロコンおよび放射性金属元素を含む濃縮水が、スケール防止剤除去装置3Aに供給される。スケール防止剤除去装置3Aにおいて、フロコンは、過酸化水素およびスケール防止剤除去装置3A内の活性炭触媒の作用によって水と二酸化炭素に分解される。スケール防止剤除去装置3Aでフロコンが分解された、すなわち、フロコンが除去された濃縮水は、濃縮水移送管9に排出され、放射性金属元素吸着装置4に供給される。濃縮水に含まれる放射性金属元素は放射性金属元素吸着装置4で吸着されて除去される。
本実施例は、実施例1で生じる各効果を得ることができる。
放射性廃液処理装置1Aにおいて、スケール防止剤除去装置3Aの替りに濃縮水に紫外線を照射する紫外線照射装置をスケール防止剤除去装置として用いてもよい。酸化剤供給装置14から酸化剤、例えば、過酸水素を、濃縮水移送管9内を流れる濃縮水に注入し、酸化剤を含む濃縮水にスケール防止剤除去装置である紫外線照射装置から紫外線を照射することによって、濃縮水に含まれるスケール防止剤を分解する。これにより、濃縮水に含まれるスケール防止剤が除去される。
本発明の他の実施例である実施例3の放射性廃液の処理方法を、図4を用いて説明する。本実施例の放射性廃液の処理方法は、沸騰水型原子力プラントに適用される。
本実施例の放射性廃液の処理方法に用いられる放射性廃液処理装置1Bは、実施例1で用いる放射性廃液処理装置1においてスケール防止剤除去装置3をスケール防止剤除去装置3Bに替えた構成を有する。放射性廃液処理装置1Bの他の構成は放射性廃液処理装置1と同じである。
スケール防止剤除去装置3Bは、沈降分離槽22および薬剤注入装置17を有する。沈降分離槽22は、逆浸透膜装置2に接続された濃縮水移送管9に接続される。放射性金属元素吸着装置4は濃縮水移送管9Aによって沈降分離槽22に接続される。薬剤注入装置17は、薬剤タンク23、およびバルブ(図示せず)を有する注入配管18を有する。注入配管18は、薬剤タンク23に接続され、さらに沈降分離槽22に連絡される。薬剤タンク23は、スケール防止剤を凝集沈殿させる効果のある薬剤、すなわち、凝集剤(例えば、PAC(ポリ塩化アルミニウム)、アルカリ溶液(例えば、苛性ソーダおよび炭酸ソーダなど)および活性炭懸濁液のいずれか)を充填している。本実施例では、PACが薬剤タンク23内に充填されている。
実施例1と同様に、ポンプ19を駆動することによって、放射性廃棄物建屋13内の放射性廃液貯槽に蓄えられた放射性廃液が、スケール防止剤であるフロコンが添加されて廃液供給管5を通って逆浸透膜装置2に供給される。この放射性廃液に含まれる水が、逆浸透膜装置2において逆浸透膜を透過し、透過水として透過水排出管7に排出される。透過水排出管7に排出された透過水は、冷却水として、冷却水供給管8を通して原子炉格納容器11内に供給され、原子炉12の冷却に使用される。
逆浸透膜装置2から濃縮水移送管9に排出された濃縮水は、沈降分離槽22に供給される。注入配管18に設けられたバルブを開くことによって、薬剤タンク23内のPACが注入配管18を通って沈降分離槽22に供給される。沈降分離槽22内の濃縮水に含まれる放射線分解に対して耐性があるスケール防止剤であるフロコンは、沈降分離槽22に供給されたPACの作用により、沈降分離槽22内において凝集されて沈殿する。このようにして、濃縮水に含まれるフロコンは沈降分離槽22内において濃縮水から沈降分離される。薬剤注入装置17の薬剤タンク23に充填する薬剤を適切に選択してこの薬剤を沈降分離槽22に供給することによって、沈降分離槽22内の濃縮水に含まれるスケール防止剤の凝集沈殿とともに、濃縮水に含まれる一部の放射性金属元素、および金属元素除去装置4における放射性金属元素の吸着除去の妨害要因となる共存元素を合わせて沈殿除去することも可能である。
フロコンが除去された濃縮水、すなわち、沈降分離槽22内の上澄み水は、濃縮水移送管9Aに排出され、放射性金属元素吸着装置4に供給される。この濃縮水に含まれる放射性金属元素は放射性金属元素吸着装置4で吸着されて除去される。
本実施例は、実施例1で生じる各効果を得ることができる。また、本実施例では、スケール防止剤を除去、分解するための吸着材および触媒が不要となる。
実施例1〜3のそれぞれは、加圧水型原子力プラントに適用することができる。
1,1A,1B…放射性廃液処理装置、2…逆浸透膜装置、3,3A,3B…スケール防止剤除去装置、4…放射性金属元素吸着装置、6…スケール防止剤供給管、10…原子炉建屋、11…原子炉格納容器、13…放射性廃棄物建屋、14…酸化剤供給装置、17…薬剤注入装置、22…沈降分離槽。

Claims (13)

  1. 放射線分解に対する耐性があるスケール防止剤を添加した放射性廃液が逆浸透膜を有する逆浸透膜装置に供給され、前記放射性廃液に含まれる水が前記逆浸透膜を透過する透過水として前記放射性廃液から分離され、前記逆浸透膜装置で濃縮された残りの前記放射性廃液から前記スケール防止剤を除去し、その後、前記スケール防止剤が除去された前記放射性廃液に含まれている放射性金属元素を除去することを特徴とする放射性廃液の処理方法。
  2. 前記放射性廃液に含まれている前記放射性金属元素の除去は、吸着材によって行われる請求項1に記載の放射性廃液の処理方法。
  3. 前記スケール防止剤としてカルボン酸系有機物を使用する請求項1または2に記載の放射性廃液の処理方法。
  4. 前記スケール防止剤の除去は、前記濃縮された放射性廃液を活性炭層に供給することにより行われる請求項1ないし3のいずれか1項に記載の放射性廃液の処理方法。
  5. 前記スケール防止剤の除去は、前記濃縮された放射性廃液に含まれる前記スケール防止剤を分解することによって行われる請求項1ないし3のいずれか1項に記載の放射性廃液の処理方法。
  6. 前記スケール防止剤の分解は、前記濃縮された放射性廃液に酸化剤を添加し、前記酸化剤を含む前記濃縮された放射性廃液を触媒層に供給することによって行われる請求項5に記載の放射性廃液の処理方法。
  7. 前記スケール防止剤の分解は、前記濃縮された放射性廃液に酸化剤を添加し、前記酸化剤を含む前記濃縮された放射性廃液に紫外線を照射することによって行われる請求項5に記載の放射性廃液の処理方法。
  8. 前記スケール防止剤の除去は、前記濃縮された放射性廃液を沈降分離槽内に供給し、前記沈降分離槽内で前記濃縮された放射性廃液に含まれる前記スケール防止剤を凝集沈殿させることによって行われる請求項1ないし3のいずれか1項に記載の放射性廃液の処理方法。
  9. 前記透過水を原子炉の冷却に使用する請求項1ないし8のいずれか1項に記載の放射性廃液の処理方法。
  10. 放射線分解に対する耐性があるスケール防止剤を供給するスケール防止剤供給装置と、前記スケール防止剤供給装置から前記スケール防止剤を添加された放射性廃液が供給される逆浸透膜装置と、前記逆浸透膜装置に接続され、前記逆浸透膜装置で濃縮されて前記逆浸透膜装置から排出された前記放射性廃液が供給されるスケール防止剤除去装置と、前記スケール防止剤除去装置に接続され、前記スケール防止剤除去装置から排出された前記放射性廃液に含まれる放射性金属元素を除去する放射性金属元素吸着装置とを備えたことを特徴とする放射性廃液処理装置。
  11. 前記スケール防止剤除去装置が活性炭層を有している請求項10に記載の放射性廃液処理装置。
  12. 前記スケール防止剤除去装置が触媒層を有しており、酸化剤供給装置が前記スケール防止剤除去装置に連絡されている請求項10に記載の放射性廃液処理装置。
  13. 前記スケール防止剤除去装置が、前記濃縮された放射性廃液が供給される沈降分離槽、および前記沈降分離槽に連絡される凝集剤供給装置を有している請求項10に記載の放射性廃液処理装置。
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