JP5320162B2 - 車両用ステアリング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ヘッドパイプに上下の軸受を介して回動可能に取付けられているステムパイプを要部とする車両用ステアリング装置に関する。
ヘッドパイプに上下の軸受を介して回動可能に取付けられているステムパイプを要部とする車両用ステアリング装置は、自動二輪車などの車両に装備される(例えば、特許文献1(図1)参照。)。
特許文献1の図1において、ヘッドパイプ(4)(括弧付き符号は、特許文献1に記載された番号を示す。以下同様)に、上下の軸受(6、7)を介してステムパイプ(5)が挿通され、このステムパイプ(5)の下部にボトムブリッジ(9)が連結され、ステムパイプ(5)の上部にトップブリッジ(8)が連結され、トップブリッジ(8)及びボトムブリッジ(9)にフロントフォーク(10)が取付けられている。
そして、上の軸受(6)に、上からナット(17A)で軸力を付与し、予圧を掛ける。このナット(17A)は振動等で緩む心配があるため、緩み止めナット(17B)でナット(17A)に軸力を加えて、緩み止めを図る。このように2個のナットを使用する緩み止め構造は二重ナット構造と呼ばれる。
特許文献1の構造は広く採用されているが、2個のナット(17A、17B)が必要であるため、部品点数が多くなる。
また、2個のナット(17A、17B)を取付けるために、上の軸受(6)からトップブリッジ(8)までの長さが必要となり、結果として、軸受(6)からのステムパイプ(5)が突出し長さが長くなっているので、ステムパイプ(5)の上端に、トップブリッジ(8)を介して軸直角方向の外力が加わる。ステムパイプ(5)における曲げモーメントは、外力が大きいほど大きくなり、軸受(6)からのステムパイプ(5)の突出し長さが長いほど大きくなる。曲げ応力を所定値以下に抑えるために、曲げ剛性を高める必要があり、ステムパイプ(5)の肉厚を増やす必要がある。
さらには、2個のナット(17A、17B)を取付けるために、ステムパイプ(5)の外周に雄ねじ部を設ける必要があり、雄ねじ部のねじ加工コストが嵩む。
しかし、小型車両、特に自動二輪車においては、部品点数の削減や、ステムパイプの肉厚を薄くすることが求められる。
特開平11−165684号公報
本発明は、部品点数の削減が図れると共にステムパイプの肉厚を薄くすることができる車両用ステアリング装置を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、ヘッドパイプに上下の軸受を介して回動可能に取付けられ上部に軸方向に延びる雌ねじが設けられているステムパイプと、上の軸受を上からカバーするシール部材と、前記ステムパイプの下端に設けられるボトムブリッジと、前記ステムパイプを挿入することができるパイプ挿入穴及びこのパイプ挿入穴の径を変化させる割締め機構を有しているトップブリッジと、このトップブリッジを前記雌ねじへ締結する締結部材と、からなる車両用ステアリング装置であって、
前記トップブリッジは、下へ膨出形成され前記上の軸受の内輪を押す軸受押圧部を備え、
前記締結部材は、頭部とねじ部との間に、前記パイプ挿入穴に嵌合する段部を備えており、前記ヘッドパイプに上下の軸受を介して前記ステムパイプを挿通し、このステムパイプの上端を更に前記トップブリッジに挿入し、次に前記締結部材を前記雌ねじへねじ込むことで前記軸受に予圧を与え、この状態で、前記割締め機構によりパイプ挿入穴の径を減少させることで、前記ステムパイプ及び前記段部に前記トップブリッジを固定したことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、ヘッドパイプに上下の軸受を介して回動可能に取付けられ上部に軸方向に延びるねじが設けられているステムパイプと、前記ステムパイプの下端に設けられるボトムブリッジと、前記ステムパイプを挿入することができるパイプ挿入穴及びこのパイプ挿入穴の径を変化させる割締め機構を有しているトップブリッジと、このトップブリッジを前記ヘッドパイプの上部に取付けた後に前記ねじへ締結する締結部材と、からなる車両用ステアリング装置であって、
前記ボトムブリッジに前記下の軸受の内輪を押す軸受押圧部を形成し、
前記トップブリッジは、下へ膨出形成され前記上の軸受の内輪を押す軸受押圧部を備え、
前記ヘッドパイプに上下の軸受を介して前記ステムパイプを挿通し、このステムパイプの上端を更に前記トップブリッジに挿入し、次に前記締結部材を前記ねじへねじ込むことで前記軸受に予圧を与え、この状態で、前記割締め機構によりパイプ挿入穴の径を減少させることで、前記ステムパイプに前記トップブリッジを固定したことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、ヘッドパイプに上下の軸受を介して回動可能に取付けられ上部に軸方向に延びるねじが設けられているステムパイプと、前記ステムパイプの下端に設けられるボトムブリッジと、前記ステムパイプを挿入することができるパイプ挿入穴及びこのパイプ挿入穴の径を変化させる割締め機構を有しているトップブリッジと、このトップブリッジを前記ヘッドパイプの上部に取付けた後に前記ねじへ締結する締結部材と、前記ボトムブリッジの各左右外方に設けられるフォーク挿入穴及びこのフォーク挿入穴の径を変化させる割締め機構を有し、前記トップブリッジの各左右外方に設けられるフォーク挿入穴及びこのフォーク挿入穴の径を変化させる割締め機構を有し、前記ボトムブリッジのフォーク挿入穴と前記トップブリッジのフォーク挿入穴との両者に挿入固定される左右一対のフロントフォークと、からなる車両用ステアリング装置であって、
前記ボトムブリッジに前記下の軸受の内輪を押す軸受押圧部を形成し、
前記トップブリッジは、下へ膨出形成され前記上の軸受の内輪を押す軸受押圧部を備え、
前記ヘッドパイプに上下の軸受を介して前記ステムパイプを挿通し、このステムパイプの上端を更に前記トップブリッジに挿入し、次に前記締結部材を前記ねじへねじ込むことで前記軸受に予圧を与え、この状態で、前記割締め機構によりパイプ挿入穴の径を減少させることで、前記ステムパイプに前記トップブリッジを固定したことを特徴とする。
請求項4に係る発明では、割締め機構の締付けにより、ステムパイプに圧縮力が作用して、ステムパイプの外径が小さくなるため、この小さくなる外径に合致するように、段部の径は、ステムパイプの外径より小さく設定されていることを特徴とする。
請求項5に係る発明では、雌ねじは、組付け時に、パイプ挿入穴の下端より上位に配置されることを特徴とする。
請求項6に係る発明では、パイプ挿入穴の径を縮める割締め機構の割締めボルトは、締付けが完了した締結部材のねじ部の軸方向中央付近に配置されることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、ステムパイプの上部に設けた雌ねじへ締結部材締結することでトップブリッジを固定する。割締め機構によりパイプ挿入穴の径を減少させることで、締結部材側の段部にトップブリッジを固定するため、締結部材の緩み止めが図られる。すなわち、従来の二重ナットが不要となるため、部品点数の削減が図れる。加えて、ステムパイプの外周に雄ねじ部を設ける必要が無くなったので、ねじ加工コストを低減することができる。
加えて、トップブリッジに、上の軸受の内輪を押す軸受押圧部が膨出形成されている。この軸受押圧部で、上の軸受の内輪を押すことにより、軸受に容易に予圧を付与することができる。
また、従来の二重ナットが不要となるため、上の軸受にトップブリッジを接近させることができ、上の軸受からのステムパイプの突出長さを縮めることができる。曲げモーメントが小さくなり、ステムパイプの薄肉化が可能となる。
請求項2に係る発明では、上の軸受とトップブリッジとの間に予圧用のナットを設ける必要がないので、上の軸受とトップブリッジとを近接して配置でき、トップブリッジと軸受とを繋ぐステムパイプが短くでき、ステムパイプに加わる曲げモーメントを小さくできる。よって、ステムパイプを薄肉にできると共に短くできるので、ステムパイプを軽量にできる。
加えて、トップブリッジに、上の軸受の内輪を押す軸受押圧部が膨出形成されている。この軸受押圧部で、上の軸受の内輪を押すことにより、軸受に容易に予圧を付与することができる。
請求項3に係る発明では、請求項2と同様に、上の軸受とトップブリッジとの間に予圧用のナットを設ける必要がないので、上の軸受とトップブリッジとを近接して配置でき、トップブリッジと軸受とを繋ぐステムパイプが短くでき、ステムパイプに加わる曲げモーメントを小さくできる。よって、ステムパイプを薄肉にできると共に短くできるので、ステムパイプを軽量にできる。
加えて、トップブリッジに、上の軸受の内輪を押す軸受押圧部が膨出形成されている。この軸受押圧部で、上の軸受の内輪を押すことにより、軸受に容易に予圧を付与することができる。
請求項4に係る発明では、割締め機構で、先ずステムパイプを締付け強固に支持し、圧縮力でステムパイプを縮径させたときに段部が締付けられるようにしたので、締結ボルトには抜け止めに必要な締付け力のみが掛かるようにした。
すなわち、より大きな締付け力を必要とするステムパイプを強固に支持し、締結ボルトには抜け止めに必要な締付け力のみで締めるので、締結ボルトの段部の剛性を必要以上に確保する必要が無い。
請求項5に係る発明では、雌ねじは、組付け時に、トップブリッジのパイプ挿入穴の下端より上位に配置される。雌ねじの先端に応力が集中しがちであるが、雌ねじの先端がパイプ挿入穴の下端より上位にあるため、応力の集中を回避させることができる。
請求項6に係る発明では、パイプ挿入穴の径を縮める割締め機構の割締めボルトは、締結部材のねじ部の軸方向中央付近に配置されている。割締めボルトを締めると、パイプ挿入穴が縮径し、この縮径によりステムパイプが縮径し、この縮径によりねじが締結部材により強く嵌合する。従って、締結部材の緩み止めを強化することができる。
本発明に係る車両用ステアリング装置の正面図である。 トップブリッジの斜視図である。 本発明に係る車両用ステアリング装置の分解図である。 本発明に係る車両用ステアリング装置の要部断面図である。 図4の変更例を説明する図である。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。
本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、車両用ステアリング装置10は、ヘッドパイプ11に上下の軸受12、13を介して設けられているステムパイプ14と、このステムパイプ14の上下に設けられているトップブリッジ15及びボトムブリッジ16と、これらのトップブリッジ15及びボトムブリッジ16に取付けられているフロントフォーク17、17と、トップブリッジ15にハンドルホルダ18、18を介して設けられているステアリングハンドル19とからなる。ハンドルホルダ18は上下二分割可能とされ、ボルト21で一体化される。
トップブリッジ15は、図2に示すように、板状のブリッジ本体23の中央にパイプ挿入穴24が設けられ、左右にボルト挿入穴25、25(ハンドルホルダのボルトを挿入する穴)が設けられ、これらの左右外方にフォーク挿入穴26、26が設けられている。
フォーク挿入穴26は、すり割り部27により、円の一部が切断されているため、割締めボルト28をねじ込むことで縮径させることができる。この縮径により、ブリッジ本体23にフロントフォークを固定することができる。すなわち、フォーク挿入穴26、26には、すり割り部27と割締めボルト28とからなる割締め機構(フォーク割締め機構)が設けられている。
また、中央のパイプ挿入穴24にもすり割り部31が設けられていて、割締めボルト32を締めることで、パイプ挿入穴24を縮径させることができる。すなわち、パイプ挿入穴24の径を縮める割締め機構(ステムパイプ割締め機構)30は、すり割り部31と割締めボルト32とからなる。
図1に示したボトムブリッジ16は、トップブリッジ15と同じ構造にすることができる。すなわち、ボトムブリッジ16も割締め機構30やすり割り部27からなる割締め機構(ステムパイプ割締め機構)を備える。
他の構成要素の構造は、次に示す分解図で説明する。なお、構成要素は図の下から上へ順に説明する。
図3に示すように、ステムパイプ14は、上部に軸方向に延びる雌ねじ34が設けられている。ステムパイプ14の外径をDp、雌ねじ34のねじ長さをLsと呼ぶ。
ヘッドパイプ11の上部に上の軸受12が取付けられている。軸受12は、内輪35と転動体としての鋼球36と外輪37とからなる。軸受12は図示するようなアンギュラ型玉軸受の他、円錐ころ軸受などが採用できる。要はラジアル荷重とスラスト荷重を受けることができ、且つ予圧を掛けることができる軸受であれば種類は任意である。
上の軸受12とトップブリッジ15との間に介在されるシール部材38は、軸受12の内輪35に接触させるプレート部39と、このプレート部39の外周に嵌めた弾性材41とからなり、この弾性材41にリップ42、43が一体形成されている。
トップブリッジ15のパイプ挿入穴24に、すり割り部31と割締めボルト32とが設けられている。この割締めボルト32の設置位置は、高さ方向でパイプ挿入穴24のほぼ中央、又は後述する理由で若干上に設けられる。また、トップブリッジ15の下面には、上の軸受12の内輪35を押す軸受押圧部44が下へ膨出形成されている。
トップボルトと呼ばれる締結ボルト45は、パイプ挿入穴24より、十分に大径の頭部46と、この頭部46から延ばされステムパイプ14の外径をDpより若干小径の径Dbとされた段部47と、この段部47から延びていて段部47より小径の軸部48とからなり、この軸部48にねじ部49が設けられている。また、頭部46及び段部47の中心に六角穴などの工具取付け穴51が設けられて、軸部48の中央に肉抜き穴52(工具取付け穴51より大径)が設けられている。結果、工具取付け穴51及び肉抜き穴52を介して、ステムパイプ14中を、燃料タンクのブリーザチューブ等を差し込むことができる。
以上に説明した各要素を組立てた形態を次図で説明する。
図4に示すように、締結ボルト45は、頭部46とねじ部と49の間に、パイプ挿入穴24に嵌合する段部47を備えている。また、ヘッドパイプ11へ上の軸受12及びシール部材38を介してステムパイプ14を挿通し、このステムパイプ14の上端を更にトップブリッジ15に挿入し、次に締結ボルト45を雌ねじ34へねじ込むことで軸受12に予圧を与える。すなわち、静止状態の外輪37へ内輪35を押し下げることで、予圧を掛ける。
割締め機構(図2、符号30)で、先ずステムパイプ14を締付け強固に支持し、圧縮力でステムパイプ14を縮径させたときに段部47が締付けられる。締結ボルト45には抜け止めに必要な締付け力のみが掛かる。すなわち、より大きな締付け力を必要とするステムパイプ14を強固に支持し、締結ボルト45には抜け止めに必要な締付け力のみで締めるので、締結ボルト45の段部47の剛性を必要以上に確保する必要が無い。
なお、ステムパイプ14の上部に、雌ねじ34の長さより長いすり割り55を入れることが望ましい。すり割り55を入れることにより、すり割りが無い場合に比べ、割締めの際、ステムパイプ14の縮径が容易になるからである。
また、従来はボルトの緩み止め策として二重ナット構造が採用されてきたが、本発明によれば二重ナットが不要となるため、部品点数が削減が図れる。加えて、ステムパイプ14の外周に雄ねじ部を設ける必要が無くなったので、ねじ加工コストを低減することができる。
また、従来の二重ナットが不要となるため、上の軸受にトップブリッジを接近させることができ、上の軸受からのステムパイプの突出長さを縮めることができる。曲げモーメントが小さくなり、必要剛性が小さくなるため、ステムパイプの薄肉化が可能となる。
また、図から明らかなように、雌ねじ34は、組付け時に、パイプ挿入穴24の下端より、δだけ上位に配置される。雌ねじ34の先端(ねじ開始部53)に応力が集中し勝ちであるが、雌ねじ34の先端がパイプ挿入穴24の下端より上位にあるため、応力の集中を回避させることができる。
さらに、締結ボルト45のねじ部49の軸方向中央を通る線が、中央線54と規定された場合に、割締めボルト(図3、符号32)は、中央線54上又はその近傍に設けられる。割締めボルトを締めると、パイプ挿入穴24が縮径し、この縮径によりステムパイプ14が縮径し、この縮径により雌ねじ34が締結ボルトにより強く嵌合する。従って、締結ボルトの緩み止めを強化することができる。
また、割締めボルトを複数設け、トルクを上下で、より細かく調整できるようにしてもよい。
さらにまた、トップブリッジ15に、上の軸受の内輪を押す軸受押圧部44が膨出形成されている。この軸受押圧部44で、上の軸受12の内輪35を押すことにより、軸受12に容易に予圧を付与することができる。同様に、図1に示すように、ボトムブリッジ16に、下の軸受13の内輪を押す軸受押圧部62が膨出形成されている。この軸受押圧部62で、下の軸受13の内輪を押すことにより、軸受13に容易に予圧を付与することができる。
なお、締付ボルト45を、締付ナットに変更することが可能である。この変更例を次図で説明する。なお、図4と共通する要素は符号を流用し、詳細な説明は省略する。
図5に示すように、ステムパイプ14の上部にねじ軸57を付設する。このねじ軸57に雄ねじ58を形成する。この雄ねじ58に、締付ナット59をねじ込むが、この締付ナット59には、段部61が一体形成されており、この段部61がパイプ挿入穴24に挿入される。
割締め機構により、パイプ挿入穴24が縮径されると、ステムパイプ14の上部と段部61とに同時に圧縮力が加わる。発生する摩擦力で、ステムパイプ14にトップブリッジ15が固定され、トップブリッジ15で段部61が拘束されるため、締付ナット59が緩む心配はない。
尚、請求項2、3では、ステムパイプに「ねじ」を設けることとした。この「ねじ」は、雌ねじ34と雄ねじ58の何れであってもよい。そして、この「ねじ」へ締結部材を締結するが、この締結部材は、「ねじ」に対応する雄ねじ又は雌ねじが設けられている部材、例えばボルト又はナット、その他同等の部材であれば種類は問わない。
又、請求項1に記載されている割締め機構は、ステムパイプ割締め機構である。請求項3に記載されている2つの割締め機構は、一方がステムパイプ割締め機構で、他方がフォーク割締め機構である。
さらには、本発明の車両は、自動二輪車に好適であるが、三輪車や四輪車へ適用することは差し支えない。
本発明のステアリング装置は、自動二輪車に好適である。
10…車両用ステアリング装置、11…ヘッドパイプ、12…上の軸受、13…下の軸受、14…ステムパイプ、15…トップブリッジ、16…ボトムブリッジ、17…フロントフォーク、24…パイプ挿入穴、30…割締め機構(ステムパイプ割締め機構)、32…割締めボルト、34…ステムパイプに設けられている雌ねじ、35…内輪、38…シール部材、44、62…軸受押圧部、45…締結ボルト、46…頭部、47…段部、48…軸部、49…ねじ部、54…中央線。

Claims (6)

  1. ヘッドパイプ(11)に上下の軸受(12、13)を介して回動可能に取付けられ上部に軸方向に延びる雌ねじ(34)が設けられているステムパイプ(14)と、上の軸受(12)を上からカバーするシール部材(38)と、前記ステムパイプ(14)の下端に設けられるボトムブリッジ(16)と、前記ステムパイプ(14)を挿入することができるパイプ挿入穴(24)及びこのパイプ挿入穴(24)の径を変化させる割締め機構(30)を有しているトップブリッジ(15)と、このトップブリッジ(15)を前記ヘッドパイプ(11)の上部に取付けた後に前記雌ねじ(34)へ締結する締結部材(45)と、からなる車両用ステアリング装置であって、
    前記トップブリッジ(15)は、下へ膨出形成され前記上の軸受(12)の内輪を押す軸受押圧部(44)を備え、
    前記締結部材(45)は、頭部(46)とねじ部(49)との間に、前記パイプ挿入穴(24)に嵌合する段部(47)を備えており、
    前記ヘッドパイプ(11)に上下の軸受(12、13)を介して前記ステムパイプ(14)を挿通し、このステムパイプ(14)の上端を更に前記トップブリッジ(15)に挿入し、次に前記締結部材(45)を前記雌ねじ(34)へねじ込むことで前記軸受(12)に予圧を与え、この状態で、前記割締め機構(30)によりパイプ挿入穴(24)の径を減少させることで、前記ステムパイプ(14)及び前記段部(47)に前記トップブリッジ(15)を固定したことを特徴とする車両用ステアリング装置。
  2. ヘッドパイプ(11)に上下の軸受(12、13)を介して回動可能に取付けられ上部に軸方向に延びるねじ(34又は58)が設けられているステムパイプ(14)と、前記ステムパイプ(14)の下端に設けられるボトムブリッジ(16)と、前記ステムパイプ(14)を挿入することができるパイプ挿入穴(24)及びこのパイプ挿入穴(24)の径を変化させる割締め機構(30)を有しているトップブリッジ(15)と、このトップブリッジ(15)を前記ヘッドパイプ(11)の上部に取付けた後に前記ねじ(34又は58)へ締結する締結部材(45又は59)と、からなる車両用ステアリング装置であって、
    前記ボトムブリッジ(16)に前記下の軸受(13)の内輪を押す軸受押圧部(62)を形成し、
    前記トップブリッジ(15)は、下へ膨出形成され前記上の軸受(12)の内輪を押す軸受押圧部(44)を備え、
    前記ヘッドパイプ(11)に上下の軸受(12、13)を介して前記ステムパイプ(14)を挿通し、このステムパイプ(14)の上端を更に前記トップブリッジ(15)に挿入し、次に前記締結部材(45又は59)を前記ねじ(34又は58)へねじ込むことで前記軸受(12)に予圧を与え、この状態で、前記割締め機構(30)によりパイプ挿入穴(24)の径を減少させることで、前記ステムパイプ(14)に前記トップブリッジ(15)を固定したことを特徴とする車両用ステアリング装置。
  3. ヘッドパイプ(11)に上下の軸受(12、13)を介して回動可能に取付けられ上部に軸方向に延びるねじ(34又は58)が設けられているステムパイプ(14)と、前記ステムパイプ(14)の下端に設けられるボトムブリッジ(16)と、前記ステムパイプ(14)を挿入することができるパイプ挿入穴(24)及びこのパイプ挿入穴(24)の径を変化させる割締め機構(30)を有しているトップブリッジ(15)と、このトップブリッジ(15)を前記ヘッドパイプ(11)の上部に取付けた後に前記ねじ(34又は58)へ締結する締結部材(45又は59)と、前記ボトムブリッジ(16)の各左右外方に設けられるフォーク挿入穴(26)及びこのフォーク挿入穴(26)の径を変化させる割締め機構(27、28)を有し、前記トップブリッジ(15)の各左右外方に設けられるフォーク挿入穴(26)及びこのフォーク挿入穴(26)の径を変化させる割締め機構(27、28)を有し、前記ボトムブリッジ(16)のフォーク挿入穴(26)と前記トップブリッジ(15)のフォーク挿入穴(26)との両者に挿入固定される左右一対のフロントフォーク(17、17)と、からなる車両用ステアリング装置であって、
    前記ボトムブリッジ(16)に前記下の軸受(13)の内輪を押す軸受押圧部(62)を形成し、
    前記トップブリッジ(15)は、下へ膨出形成され前記上の軸受(12)の内輪を押す軸受押圧部(44)を備え、
    前記ヘッドパイプ(11)に上下の軸受(12、13)を介して前記ステムパイプ(14)を挿通し、このステムパイプ(14)の上端を更に前記トップブリッジ(15)に挿入し、次に前記締結部材(45又は59)を前記ねじ(34又は58)へねじ込むことで前記軸受(12)に予圧を与え、この状態で、前記割締め機構(30)によりパイプ挿入穴(24)の径を減少させることで、前記ステムパイプ(14)に前記トップブリッジ(15)を固定したことを特徴とする車両用ステアリング装置。
  4. 前記割締め機構(30)の締付けにより、前記ステムパイプ(14)に圧縮力が作用して、ステムパイプ(14)の外径が小さくなるため、この小さくなる外径に合致するように、前記段部(47)の径は、前記ステムパイプ(14)の外径より小さく設定されていることを特徴とする請求項1記載の車両用ステアリング装置。
  5. 前記雌ねじ(34)は、組付け時に、前記パイプ挿入穴(24)の下端より上位に配置されることを特徴とする請求項1又は請求項4記載の車両用ステアリング装置。
  6. 前記パイプ挿入穴(24)の径を縮める前記割締め機構(30)の割締めボルト(32)は、締付けが完了した前記締結部材(45)のねじ部(49)の軸方向中央付近に配置されることを特徴とする請求項1、請求項4又は請求項5記載の車両用ステアリング装置。
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