JP5319447B2 - 加熱調理器用ホーロー天板 - Google Patents

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本発明は、加熱調理器本体の上部を覆う加熱調理器用ホーロー天板に関する。
例えば、ガスコンロの天板として、システムキッチンに合わせた様々な色調を有したものが要求されつつある。最近、普及されているガラス天板はフラット感があり見た目も綺麗であるが、ガラス色に制限があるため、ユーザーの要求に十分応えるカラーバリエーションを揃えることが困難である。そこで、天板を構成するトッププレートとしてホーロー用鋼板からなるトッププレート生地にホーロー加工を施したホーロー製とし、ホーローを多層に形成することで様々な色調を出し且つ光沢感のあるものが提案されている。
特開2008−101845号公報 特開平7−42954号公報
しかしながら、鋼板製のトッププレート生地にホーロー加工を施すには焼成炉内で700℃〜800℃以上の高温で焼成しなければならず、この焼成を何回も行うとトッププレート生地の平面が熱で歪む場合があるという問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、ホーロー加工を施すための焼成によっても平面の熱変形が抑制されるトッププレートを備える加熱調理器用ホーロー天板を提供することを課題とする。
本発明に係る加熱調理器用ホーロー天板は、
加熱調理器本体の上部を覆う加熱調理器用ホーロー天板であって、
長方形形状の金属製平板で形成されるトッププレート生地に少なくとも二層以上ホーロー加工されたトッププレートを備え、
トッププレート生地は、長辺側の両方の外周縁端部に天板平面より折り曲げた曲げ部が形成され
上記曲げ部は、トッププレート生地を形成する金属製平板の金属結晶組織の目方向に沿って折り曲げられている。
上記構成より、トッププレート生地における長辺側の両方の外周縁端部に曲げ部を形成することで、全面がフラット状態でトッププレート生地の剛性を高くすることができる。これにより、焼成炉内で焼成してトッププレート生地にホーロー加工を施す際にはトップレート生地の熱変形を効果的に抑制することができる。従って、ホーローが何層も形成されてもトッププレート生地の熱変形を抑制することができる。また、加熱調理器の使用時に加熱源等により加熱されてもトッププレートの熱変形を抑制することができる。
そして、上記曲げ部がトッププレート生地を形成する金属製平板の金属結晶組織の目方向に沿って折り曲げられていることにより、プレスの曲げ加工等によって全面に歪みを生じさせることなくトッププレート生地における長辺側の両方の外周縁端部に対して容易に曲げ部を形成することができ、それゆえに、この曲げ部によって全面がフラットな状態のトッププレート生地を容易に剛性アップすることができる。
また、本発明に係る加熱調理器用ホーロー天板は、
加熱調理器本体の上部を覆う加熱調理器用ホーロー天板であって、
長方形形状の金属製平板で形成されるトッププレート生地に少なくとも二層以上ホーロー加工されたトッププレートを備え、
トッププレート生地は、長辺側の両方の外周縁端部に天板平面より折り曲げた曲げ部が形成され、
記曲げ部は、天板平面に対して5度〜45度の範囲内で折り曲げられている。
このように上記曲げ部が天板平面に対して5度〜45度の範囲内で折り曲げられていることにより、トッププレート生地の全面がフラット状態を維持するようにトッププレート生地を効果的に剛性アップすることができ、ホーロー加工時の焼成によるトップレート生地の熱変形が効果的に抑制される。
上記加熱調理器用ホーロー天板において、
トッププレートの外周縁端部に取り付けられる枠体を備え、
トッププレートの上記曲げ部が下側に折り曲げられ、この曲げ部の上面に枠体の内側に形成される弾性接着剤充填用の凹溝が対向されてトッププレートに枠体が接着されていることが好ましい。
これにより、トッププレートの外周縁端部の曲げ部が枠体の内側に配置されて外観上見えなくなるので、本ホーロー天板においてはフラットな天面の見栄えを損なうこともない。
ところで、従来のようにトッププレートが外周縁端部も真っ直ぐ延びた平板状であると、トッププレートの外周縁端部に枠体を接着するための弾性接着剤は少なく済むが、弾性接着剤による弾性力も小さくなる。そのため、トッププレートと枠体との熱膨張率の違いにより、加熱調理器の使用時の加熱によってトッププレートと枠体とがそれぞれ異なる量で変動して弾性接着剤が剥がれ、最悪の場合はトッププレートが枠体から剥がれ落ちるおそれがあった。
これに対して、本発明では、トッププレートの長辺側の両方の外周縁端部を下側に折り曲げ、この曲げ部の上面に枠体の内側に形成される弾性接着剤充填用の凹溝が対向されるので、弾性接着剤を充填する空間を広く確保することができる。これにより、トッププレートと枠体とを接着する弾性接着剤の塗布量が増えてトッププレートと枠体との間の弾性接着剤による弾性力を増大させることができる。従って、加熱調理器の使用時の加熱によりトッププレートと枠体との互いの熱膨張率の違いにより異なる量の変動が生じても、弾性接着剤の弾性変形によって上記のトッププレートと枠体との間の変動が吸収され、トッププレートが枠体から剥がれることを防止することができる。
以上のように、本発明に係る加熱調理器用ホーロー天板によれば、焼成によりホーローが何層も形成される場合でもトッププレート生地の熱変形が有効に回避されるから、全面がフラットなトッププレートを備えるホーロー天板を提供することができる。また、加熱調理器の使用時において加熱源により加熱されてもトッププレートの熱変形を抑制してフラットな天面を保持することができる。
ビルトイン式コンロの構成を示す斜視図である。 本実施の形態によるホーロー天板を示す平面図である。 本実施の形態によるホーロー天板を構成するトッププレートを示す平面図である。 本実施の形態によるホーロー天板におけるトッププレートと枠体との接着部分を示す拡大断面図である。 本実施の形態によるホーロー天板におけるトッププレートと放熱板との組み付け構造を示す拡大断面図である。 本実施の形態によるホーロー天板におけるトッププレートと放熱板との組み付け構造を示す分解斜視図である。 トッププレートにおける歪量の測定点を示す平面図である。
図1に示す加熱調理器としてのガスコンロ1は、ビルトイン式コンロと称されるものであって、本実施の形態のホーロー天板12が適用されるものとする。このビルトイン式コンロは、システムキッチンのカウンタートップ4に開口する収容空間41内に落とし込むようにして開口部42に吊持されるコンロ本体11と、このコンロ本体11の上方を覆い隠すようにカウンタートップ4の開口部42に載置されるホーロー天板12とを備える。コンロ本体11は、その周壁のフランジが開口部42の周縁のパッキン上に載置され(図示せず)、また、コンロ本体11の内部にグリル13と3つのバーナ14を備えている。各バーナ14は、ホーロー天板12の各コンロ口部15から露出され、また、各コンロ口部15には五徳16が載置される。
図2に示すように、ホーロー天板12は、長方形形状に形成する枠体5の枠内にトッププレート2と後板3とを配設して構成され、カウンタートップ4の開口部42の周縁のパッキン上に載置される(図示せず)。枠体5は、アルミニウム製の押出成形品からなる帯状材で構成され、この帯状材をホーロー天板12の外形を模る長方形形状に折り曲げて両端をホーロー天板12の後側で付き合わせて形成される外枠部51と、トッププレート2と後板3との間に配置される仕切り枠部52とを有している。この枠体5の内側における張り出し部53の下面には、トッププレート2を接着させる弾性接着剤56を充填する凹溝54が全周にわたって形成されている(図4参照)。弾性接着剤56としては、例えば、シリコンゴム等が使用される。また、枠体5の内側の側面には、後板3の外周縁端部を挿入させる横溝55が全周にわたって形成されている(図4参照)。後板3は、細長い長方形形状のアルミニウム製の板材で形成され、グリル13の排気通路と連通する排気用開口31が貫通形成されている。後板3には、排気用開口31を覆うように排気カバー32が載置される(図1参照)。
図3、図4に示すように、トッププレート2は、長方形形状の金属製平板としてホーロー用鋼板(例えば、SPP(ホーロー用脱炭鋼板))で形成されるトッププレート生地21の表面に、カラー層やクリア層等のホーロー24が多層に形成されたものである。トッププレート2は、上記各バーナ14の対応位置に3つの円形のバーナ用開口22が貫通形成されている。このトッププレート2は、ホーロー24を多層形成することより様々な色調を出すことができ、且つパールのような光沢感を出すことができ、しかもガラス製のトッププレートに比べて衝撃に強くすることができる。トッププレート2のホーロー加工は、上記各バーナ用開口22を形成したトッププレート生地21にホーロー溶液を塗布又は付着させた後、焼成炉内において700℃〜800℃程度あるいはこれ以上の高温で焼成することにより行われる。
ところで、ホーローを多層に形成するため、このような焼成を何回も行うとトッププレート生地の平面が熱変形して歪む場合があった。本実施形態では、バーナ用開口22を形成したトッププレート生地21は、長辺側の両方の外周縁端部に天板平面に対して下側に折り曲げた曲げ部23を全長にわたって形成している。具体的に、トッププレート生地21は、板厚が2.0mm、縦横寸法が409mm×730mmで、長辺側の両方の外周縁端部を幅3.5mmの範囲で下側に10度折り曲げた部分を曲げ部23としている。このように長辺側の両方の外周縁端部に曲げ部23を形成したトッププレート生地21は、外周縁端部が真っ直ぐの平板状のトッププレート生地に比べて剛性を数倍高くすることができるので、全面をフラットな状態に維持することができる。
しかも、このトッププレート生地21は、これを形成するホーロー用鋼板の金属結晶組織の目方向が長辺方向となるように形成されており、従って、長辺側の両方の外周縁端部における曲げ部23がこの目方向に沿って折り曲げられている。ここで、上記の目方向とは、ホーロー用鋼板が圧延ロールによる圧延加工で製造されるときの圧延方向(ロール目方向)であり、内部の金属結晶組織がこの圧延方向に沿って形成される。これにより、プレスの曲げ加工等によって全面に歪みを生じさせることなくトッププレート生地21における長辺側の両方の外周縁端部に対して容易に曲げ部23を形成することができ、それゆえに、この曲げ部23によって全面がフラットな状態のトッププレート生地21を容易に剛性アップすることができる。
従って、このトッププレート生地21に何層もホーロー加工するために高温の焼成を数回行ってもトッププレート生地21の平面の熱変形を効果的に抑制することができる。その結果、ホーロー24が多層形成されてもバーナ用開口22を設けたトッププレート生地21の平面の熱変形を抑制することができる。また、ガスコンロ1の使用時にバーナ14等により加熱されてもトッププレート2の熱変形を抑制することができる。従って、本ホーロー天板12の天面のフラット性を長期に維持することができる。
なお、トッププレート生地21の上記曲げ部23の角度は、上記した10度に限らず、天板平面に対して下側に5度〜45度の範囲内で折り曲げられる。これにより、全面がフラット状態に維持されるようにトッププレート生地21を効果的に剛性アップすることができ、ホーロー加工時の焼成によるトッププレート生地21の熱変形が効果的に抑制される。
また、トッププレート2の上記各曲げ部23は、曲げ方向と反対側の上面に対して枠体5の内側における張り出し部53の下面に形成する弾性接着剤充填用の凹溝54が対向されて枠体5に接着される。これにより、トッププレート2の前後の曲げ部23が枠体5の張り出し部53に覆い隠されて外観上見えなくなるので、本ホーロー天板12においてはフラットな天面の見栄えを損なうこともない。
ところで、トッププレートが外周縁端部も真っ直ぐ延びた平板であると、トッププレートの外周縁端部に枠体を接着するための弾性接着剤の量は少なく済むが、この弾性接着剤による弾性力が小さくなる。そのため、トッププレートと枠体との熱膨張率の違いより、バーナ使用時の加熱によってトッププレートと枠体とがそれぞれ異なる量で変動して弾性接着剤が剥がれて、最悪の場合はトッププレートが枠体から剥がれ落ちるおそれがあった。
これに対して、本実施形態では、トッププレート2の長辺側の外周縁端部を下側に折り曲げ、この曲げ部23の上面に対して枠体5の張り出し部53の下面に形成される弾性接着剤充填用の凹溝54が対向されるので、トッププレート2の両方の長辺側に対する弾性接着剤56を充填する空間を広く確保することができる。これにより、トッププレート2と枠体5を接着する弾性接着剤56の塗布量が増えてトッププレート2と枠体5との間の弾性接着剤56による弾性力を増大させることができる。従って、バーナ使用時の加熱によりトッププレート2と枠体5との間で異なる量の変動が生じても、弾性接着剤56の弾性変形によって上記変動が吸収され、トッププレート2が枠体5から剥がれることを防止することができる。
以上の構成のホーロー天板12においては、上記曲げ部23によってトッププレート2の剛性が高くなっているので、バーナ14等からの熱を受けるバーナ使用時においてもトッププレート2の熱変形が抑制されるが、このバーナ使用時のトッププレート2の熱変形をより確実に防止するため、さらに以下の構成を備える。
具体的には、図5、図6を参照して、本ホーロー天板12において、トッププレート2が受ける熱を逃すための放熱板6がトッププレート2の下面に対してほぼ密着又は殆ど隙間を空けずに接近した状態で取り付けられている。放熱板6は、アルミニウム合金等の熱伝導性のよい金属製であり、トッププレート2の3つのバーナ用開口22を含む大きさであって各バーナ用開口22に対応して3つの取付孔61を設けた一枚板で形成されており(図2参照)、その外径はトッププレート2よりも小さいが、板厚は5.0mmであり、トッププレート2の板厚2.0mmよりも厚く形成されている。そして、この放熱板6は、トッププレート2の上面における各バーナ用開口22毎にシールリング73aを介して配置されたバーナカバー71と、放熱板6の下面における各取付孔61毎にシールリング73bを介して配置された取付板72とをビス74によってネジ止めすることにより、トッププレート2の下面に取り付けられる。バーナカバー71及び取付板72は金属製であり、シールリング73a,73bはシリコン等の耐熱性材料で形成されている。
これにより、バーナ使用の際にトッププレート2の温度が上昇すると、トッププレート2の熱が放熱板6に伝達されて放出されるので、トッププレート2の過熱が防止され、過熱に起因するトッププレート2の変形が抑えられる。また、放熱板6は、その取付孔61とトッププレート2のバーナ用開口22との間でバーナカバー71及び取付板72により取り付けられて、放熱板6の全重量がトッププレート2のみによって支えられる。これにより、放熱板6は、トッププレート2におけるバーナ14の回りの領域に下向きの引っ張り力を付与する重りとしての機能を発揮し、この重り作用によってトッププレート2におけるバーナ14の回りの領域が上方へ膨らむように熱変形するのを有効に回避することができる。さらに、放熱板6がトッププレート2の全てのバーナ用開口22を含む大きさの一枚板で形成されて各バーナ用開口22との間で固定されているので、トッププレート2の複数のバーナ14を包含する領域が放熱板6で補強される。従って、トッププレート2の各バーナ14の近くが各バーナ14毎に個別に加熱されても、トッププレート2が局部的に熱変形することも防止することができる。
(実施例)
図7に示すように、長方形形状のトッププレート生地21において長辺側の両方の外周縁端部に曲げ部23a,23bを形成したものを用い、ホーロー24を二層形成したときの歪量を測定した。
トッププレート生地21は、板厚2.0mm、縦横寸法409mm×730mmの長方形形状で、目方向(圧延方向)が長辺方向に形成されたホーロー用脱炭鋼板(SPP)からなる。また、このトッププレート生地21には、3つのバーナ用開口22a,22b,22cが形成されており、前側の左右の2つのバーナ用開口22a,22bは、Φ97mmの略円形孔で、各々の中心点が、前側の長辺端から142mm、各々のバーナ用開口22a,22bの近い側の短辺端から200mmの位置に各々配置されており、後側の1つのバーナ用開口22cは、Φ85mmの略円形孔で、その中心点が、前側の長辺端から317mm、短辺端から365mmの中心線上の位置に配置されている。そして、前後の各々の曲げ部23a,23bは、プレスにより外周縁端部を幅3.5mmの範囲で全長にわたって下側に10度折り曲げられている。
歪量は、図7に示す4箇所の測定点1〜4について、ホーロー加工前のトッププレート生地21、トッププレート生地21に一層目のホーロー24を形成したときと、二層目のホーロー24を形成したときの3回測定した。この歪量を上記トッププレート生地21の5枚の試料に対して測定した。
(比較例)
一方、比較例として、トッププレート生地において上記の曲げ部23を形成することなく外周縁端部が真っ直ぐの平板状とした以外は、上記実施例と同様にして、この比較例のトッププレート生地の5枚の試料に対して歪量を測定した。
以上の実施例及び比較例における歪量の測定結果を、それぞれ表1、表2に示す。
表1、表2を参照して、二層目のホーローを形成したときの歪量において、最大値と最小値との差値を見ると、比較例は、最小でも4.4mmも熱変形し(比較例の試料2)、最大では6.4mmと大きく熱変形した(比較例の試料5)。これに対して、実施例は、最大でも4.3mmしか熱変形しておらず(実施例の試料1)、比較例の最小歪みのもの(比較例の試料2:差値4.4mm)よりも熱変形が抑えられていた。特に、実施例の試料3では、二層目のホーローを形成したときの歪量の最大値と最小値との差値が0.8mmであり、熱変形がほとんど抑制されていた。
以上の結果からも明らかなように、トッププレート生地21に上記曲げ部23a,23bを形成することにより、トッププレート生地21の剛性が高くなり、焼成により二層のホーロー加工を行った場合でも良好に熱変形が抑制されることがわかった。その結果、全面がフラットなトッププレート2を備えるホーロー天板12を得ることができる。
なお、トッププレート生地21に形成した曲げ部23の曲げ方向は、下側に限らず上側に曲げるようにしてもよい。この場合も熱歪みを効果的に抑制するために5度〜45度の範囲で折り曲げるのが好ましい。
また、本発明に係るホーロー天板12は、上記したドロップイン式コンロ用に限らず、卓上式コンロ用のホーロー天板12としても同様に適用でき、また、バーナ14を備えたガスコンロ1用に限らず、電気ヒータ式コンロ用やIHコンロ用等の各種の加熱調理器用のホーロー天板12として適用することができる。
1 ガスコンロ(加熱調理器)
2 トッププレート
5 枠体
11 コンロ本体
12 ホーロー天板
21 トッププレート生地
23 曲げ部
24 ホーロー
53 張り出し部
54 凹溝
56 弾性接着剤

Claims (3)

  1. 加熱調理器本体の上部を覆う加熱調理器用ホーロー天板であって、
    長方形形状の金属製平板で形成されるトッププレート生地に少なくとも二層以上ホーロー加工されたトッププレートを備え、
    トッププレート生地は、長辺側の両方の外周縁端部に天板平面より折り曲げた曲げ部が形成され
    上記曲げ部は、トッププレート生地を形成する金属製平板の金属結晶組織の目方向に沿って折り曲げられている加熱調理器用ホーロー天板。
  2. 加熱調理器本体の上部を覆う加熱調理器用ホーロー天板であって、
    長方形形状の金属製平板で形成されるトッププレート生地に少なくとも二層以上ホーロー加工されたトッププレートを備え、
    トッププレート生地は、長辺側の両方の外周縁端部に天板平面より折り曲げた曲げ部が形成され
    上記曲げ部は、天板平面に対して5度〜45度の範囲内で折り曲げられている加熱調理器用ホーロー天板。
  3. 請求項1又は2に記載の加熱調理器用ホーロー天板において、
    トッププレートの外周縁端部に取り付けられる枠体を備え、
    トッププレートの上記曲げ部が下側に折り曲げられ、この曲げ部の上面に枠体の内側に形成される弾性接着剤充填用の凹溝が対向されてトッププレートに枠体が接着されている加熱調理器用ホーロー天板。
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