JP5316371B2 - 車両用表示装置 - Google Patents

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本発明は、車両に搭載され、車両に関する情報を運転者に表示する表示部を複数備える車両用表示装置に関するものである。
従来、車両用表示装置が備える複数の表示部を表示方向にずらし、表示上において相互の一部が重畳するよう配置したものが知られている。例えば、特許文献1及び特許文献2には、車両に搭載された機関の出力軸の回転速度を指針表示するタコメータは、車両の走行速度を指針表示するスピードメータに一部が重畳するようスピードメータの表示方向後側に位置している。
さて、近年、車両の状態を運転者に分かり易く表示するため、上述したような指針表示ではなく、発光状態の変化によって表示する、所謂アンビエント表示部を備える車両用表示装置の普及が進んでいる(例えば特許文献3及び特許文献4)。特許文献3に開示の車両用表示装置では、表示上において、スピードメータ及びスピードメータの各意匠を表示する表示板の上方に、矩形形状のアンビエント表示部が設けられている。また、特許文献4に開示の車両用計器では、スピードメータの意匠を表示する表示板の表示方向後側に、導光体及び光束を放射する光源部が配置されている。この光源部から放射された光束は、導光体によりスピードメータの周縁まで導光され、表示方向に出射される。この構成により、スピードメータの周縁を囲むようなアンビエント表示部が形成されている。
これら特許文献3及び特許文献4におけるアンビエント表示部は、表示上においてスピードメータ等が表示される領域を避けて配置され、当該領域の外で発光表示する。一方で、例えば特許文献5に開示の車両用計器では、運転者に知覚され易いスピードメータの表示領域内に位置する部分であって、表示板の表示方向前面に沿って変位して、表示板に表示される意匠とともに車両の状態を指針表示する指針のボスを照明する構成が開示されている。この指針のボスは、表示板の表示方向後側に位置するステッパーモータの指針軸に、当該指針を取り付けるための部分であって、円柱状を呈している。この車両用計器では、ボスの外周面を表示方向に対して傾斜させ、光束を表示方向に反射させる反射部とすることで、当該ボスが発光しているような表示を行うことができる。
特開2006−7854号公報 特開2008−89477号公報 特開2002−79847号公報 特開2004−340871号公報 特開2008−32559号公報
さて、特許文献3及び特許文献4のように、車両用表示装置においてスピードメータ等が表示される領域外に位置するアンビエント表示部は、当該車両用表示装置の車両への搭載によって、視認され難くなるおそれがある。具体的には、運転者と車両用表示装置との間に位置する車両側の部品、例えばステアリングやインスツメントパネル等によって、アンビエント表示部から出射された光束が遮られ、運転者の視界に捉えられ難くなる場合が生じる。
そこで、出射された光束が車両側の部品によって妨げられ難い、スピードメータの表示領域内に位置する部分を発光させる形態とし、当該部分の発光状態を変化させたいという要望が生じている。例えば、特許文献5に開示の車両用計器のような形態において、ボスの発光状態を変化させることで、車両の状態を運転者に表示するような形態である。
しかし、ボスに形成した反射部によって光束を表示方向に反射させる形態では、表示上で発光表示される面積が制限され、発光状態の変化によって運転者に車両の状態を分かり易く表示する機能を獲得することが難しい。そこで、この発光状態の変化が運転者に分かり易くなるようボスの反射部を拡大した場合、当該反射部が運転者の視認上で強調されて、見映えの悪化が引き起こされる。加えて、反射部の拡大により引き起こされるボスの大型化は、さらなる車両用表示装置の見映えの悪化を引き起こす。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、優れた見映えを獲得したうえで、車両の状態を分かり易く運転者に表示できる車両用表示装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、車両に搭載され、車両に関する情報を運転席側向けて表示する第一表示部及び第二表示部を備え、第一表示部は、第二表示部の正面が向けられた表示方向とは反対側となる表示方向後側に位置することにより、表示上において第二表示部に一部が重畳する車両用表示装置であって、第一表示部の意匠を表示する第一文字板と、第一文字板の表示方向後側に位置し、当該第一文字板の表示方向前面に延伸する指針軸を有する電動機と、指針軸に取り付けられる取付部を有し、指針軸の回転により第一文字板の表示方向前面に沿って変位して、意匠とともに第一表示部の指針表示をなす指針と、指針の表示方向前側に位置し、第二表示部の意匠を表示する第二文字板と、第二文字板の表示方向後側に位置し、光束を放射して発光する光源部と、電動機及び光源部と接続され、車両に関する情報に応じて指針軸の回転角度及び光源部の発光状態を変化させる制御手段と、第二表示部の外縁と連接し、取付部の表示方向前側に位置して当該取付部を運転席側から遮蔽する遮蔽部材と、第二文字板又は遮蔽部材の表示方向後側に位置し光源部の放射した光束を入射させる入射部、及入射部から入射させた光束を表示方向に出射する出射部を有する透光性の導光体と、を備え、出射部は、遮蔽部材よりも表示方向後側に配置され、第一表示部の表示上において遮蔽部材の外縁を囲むよう当該外縁よりも外側に突出することを特徴とする車両用表示装置とする。
この発明によれば、光源部から放射された光束は、第二文字板又は遮蔽部材の表示方向後側に位置する導光体の入射部から、当該導光体に入射する。そして光束は、表示上において遮蔽部材の外縁を囲む出射部から表示方向に出射される。この遮蔽部材が取付部を運転者から遮蔽しているので、当該遮蔽部材の外縁を囲む出射部が、当該取付部のまわりを発光させているような表示が形成される。さらに、車両に関する情報に応じて光源部の発光状態が制御手段により変化させられることで、取付部のまわりの発光状態も変化することとなる。故に、第一表示部の表示領域内に位置する取付部まわりに、所謂アンビエント表示が可能な車両用表示装置が実現される。
以上のような車両用表示装置では、表示上において遮蔽部材の外縁を囲む出射部は、透光性の導光体の一部であるため、視認上で強調され難い。加えて、取付部のまわりを発光表示させる形態なので、取付部及び当該取付部を遮蔽する遮蔽部材が大型化することもない。さらに、アンビエント表示のための光源部及び出射部を除く導光体は、遮蔽部材又は第二文字板の表示方向後側に位置しているので、運転者から視認されない。以上によれば、車両用表示装置の優れた見映えを確保することができる。
また、表示上において導光体の出射部の面積を拡大することで、見映えの悪化を招くことなく、発光表示される面積を充分に確保し得る。そして、このようにアンビエント表示される部分が、指針の取付部まわりであって、第一表示部の表示領域内であることから、出射部から表示方向に放射された光束が車両の部品によって妨げられる事態も防ぎ得る。
したがって、優れた見映えを獲得したうえで、車両に関する情報を分かり易く運転者に表示できる車両用表示装置を提供することができる。
請求項2に記載の発明では、出射部は、取付部の表示方向前側に位置することを特徴とする。この発明によれば、出射部が取付部の表示方向前側に位置していることにより、アンビエント表示される部分を運転者に近づけられる。故に、アンビエント表示が運転者に知覚され易くなるので、車両用表示装置は車両に関する情報をさらに分かり易く運転者に表示できる。
また、請求項3に記載の発明は、車両に搭載され、車両に関する情報を運転席側向けて表示する第一表示部及び第二表示部を備え、第一表示部は、第二表示部の正面が向けられた表示方向とは反対側となる表示方向後側に位置することにより、表示上において第二表示部に一部が重畳する車両用表示装置であって、第一表示部の意匠を表示する第一文字板と、第一文字板の表示方向後側に位置し、当該第一文字板の表示方向前面に延伸する指針軸を有する電動機と、指針軸に取り付けられる取付部を有し、指針軸の回転により第一文字板の表示方向前面に沿って変位して、意匠とともに第一表示部の指針表示をなす指針と、指針の表示方向前側に位置し、第二表示部の意匠を表示する第二文字板と、第二文字板の表示方向後側に位置し、光束を放射して発光する光源部と、電動機及び光源部と接続され、車両に関する情報に応じて指針軸の回転角度及び光源部の発光状態を変化させる制御手段と、第二表示部の外縁と連接し、取付部の表示方向前側に位置して当該取付部を運転席側から遮蔽する遮蔽部材と、第二文字板又は遮蔽部材の表示方向後側に位置し光源部の放射した光束を入射させる入射部、及び取付部と遮蔽部材との間に配置され、表示上において遮蔽部材の外縁を囲む第一文字板の表示方向前面に向けて光束を出射する出射部を有する導光体と、を備えることを特徴とする車両用表示装置とする。
この発明によれば、光源部から放射された光束は、第二文字板又は遮蔽部材の表示方向後側に位置する導光体の入射部から、当該導光体に入射する。そして光束は、取付部と遮蔽部材の間に配置される出射部から、表示上において遮蔽部材の外縁を囲む第一文字板の表示方向前面に向けて出射され、当該表示方向前面で反射して表示方向に向う。以上により、取付部のまわりが発光しているような表示が形成される。さらに、車両に関する情報に応じて光源部の発光状態が制御手段により変化させられることで、取付部のまわりの発光状態も変化することとなる。故に、第一表示部の表示領域内に位置する取付部まわりに、所謂アンビエント表示が可能な車両用表示装置が実現される。
以上のような車両用表示装置では、出射部は取付部と遮蔽部材との間に配置されているので、視認上で強調されない。加えて、取付部のまわりを発光表示させる形態なので、取付部及び当該取付部を遮蔽する遮蔽部材が大型化することもない。さらに、アンビエント表示のための光源部及び導光体は、遮蔽部材又は第二文字板の表示方向後側に位置しているので、運転者から視認されない。以上によれば、車両用表示装置の優れた見映えを確保することができる。
また、取付部と遮蔽部材との間に位置する出射部から出射される光束は、第一文字板の表示方向前面に到達するまでに拡散し得る。故に、発光表示される面積を充分に確保し得る。そして、このようにアンビエント表示される部分が、指針の取付部まわりであって、第一表示部の表示領域内であることから、表示方向に反射された光束が車両の部品によって妨げられる事態も防ぎ得る。
したがって、優れた見映えを獲得したうえで、車両に関する情報を分かり易く運転者に表示できる車両用表示装置を提供することができる。
請求項4に記載の発明では、導光体は、遮蔽部材の表示方向後面に沿って円盤状に形成され、入射部から入射した光束を径方向に拡散させつつ、出射部に導光する拡散部をさらに有することを特徴とする。この発明によれば、円盤状に形成された拡散部で入射部から入射した光束を径方向に拡散させることで、出射部から出射される光束の密度を均し、発光状態に斑のないアンビエント表示を実現し得る。このように斑の無いアンビエント表示の実現によれば、車両用表示装置の見映えはさらに優れたものとなる。
請求項5に記載の発明では、第一文字板及び第二文字板の表示方向後側に位置し、電動機を実装する板状の回路基板をさらに備え、光源部は、回路基板の表示方向前面に実装されて光束を表示方向に放射し、導光体は、光源部と表示方向に対向し、表示方向に沿って延伸する入射部、及び入射部から入射した光束を拡散部に向けて反射する反射部を有することを特徴とする。
この発明によれば、一般に、電動機及び光源部は、第一文字板及び第二文字板の表示方向後側に位置する板状の回路基板に実装されている。このような形態では、回路基板と第二文字板とが表示方向に離間し、これらの間に空間が形成されることとなる。そこで、回路基板の表示方向前面に光源部を実装し、当該光源部から表示方向に放射した光束を、この光源部と表示方向に対向する入射部に入射させる。そして、入射部を表示方向に延伸する形態とすることで、光束は当該入射部内において拡散することができる。このように入射部で予め拡散させた光束を、反射部によって拡散部に反射することで、出射部から出射させる光束の密度をさらに均し得る。以上によれば、回路基板と第二文字板との間の空間を有効に利用しつつ、斑の無いアンビエント表示を実現することができる。
請求項6に記載の発明では、制御手段は、光源部から放射される光束の色相を変化させることで、当該光源部の発光状態を変化させることを特徴とする。この発明によれば、取付部まわりのアンビエント表示は、光束の色相を変化させることで、車両に関する情報を運転者に表示することとなる。このような、光束の色相の変化を用いることで、車両に関する情報を運転者に分かり易く表示することができる。
請求項7に記載の発明では、制御手段は、車両に関する同一の情報に基づいて、電動機の回転角度と光源部の発光状態とを変化させることを特徴とする。この発明によれば、第一表示部による指針表示と、第一表示部の表示領域内に位置するアンビエント表示とが、車両に関する同一の情報を協働で運転者に示すことができる。故に、これらの表示によって示される車両に関する情報は、運転者にとってさらに分かり易いものとなり得る。
具体的には、請求項8の記載の発明のように、第一表示部を、車両に搭載された機関の出力軸の回転速度を指針表示するタコメータとする一方で、アンビエント表示を車両の燃費の良否を示すものとする形態である。このような燃費に関するアンビエント表示は、出力軸の回転速度に基づいて制御手段が車両の燃費の良否を判定し、当該判定に応じて、光源部の発光状態を変化させることによって実現できる。
本発明の第一実施形態によるコンビネーションメータの正面図である。 本発明の第一実施形態によるコンビネーションメータの機械的構成を示す図であって、図1のII−II線断面図である。 本発明の第一実施形態によるコンビネーションメータの電気的構成を示すブロック図である。 本発明の特徴部分である導光体の形状を説明するための図であって(a)正面図、(b)側面図である。 本発明の第二実施形態によるコンビネーションメータの正面図である。 本発明の第二実施形態によるコンビネーションメータの機械的構成を示す図であって、図5のVI−VI線断面図である。 第二実施形態による導光体の形状を説明するための図であって(a)正面図、(b)側面図である。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、各実施形態において対応する構成要素には同一の符号を付すことにより、重複する説明を省略する。
(第一実施形態)
図1は、本発明の第一実施形態によるコンビネーションメータ100の正面図である。コンビネーションメータ100は、車両の車室内に設けられたインスツルメントパネル内に収容され、図1に示す正面側を運転席側に向けて配置されている。
(基本構成)
以下、本発明の第一実施形態によるコンビネーションメータ100の基本構成について説明する。
コンビネーションメータ100は、車両に搭載され、当該車両に関する情報を運転者に表示する表示部を複数備えている。具体的に、このコンビネーションメータ100は、スピードメータ20、オドメータ29及びタコメータ30の他、図示しない油温計及び電圧計等の表示部によって構成されている。
スピードメータ20は、車両の走行速度を指針表示する表示部である。このスピードメータ20は、意匠を表示する文字板21、文字板21の表示方向前面に沿って回転変位し当該文字板21の意匠とともに意匠とともにスピードメータ20の指針表示をなす指針23、文字板21の外縁に設けられる装飾リング26等によって構成されている。文字板21には、スピードメータ20の意匠として、目盛意匠21a、数字意匠21b、および文字意匠21c等が形成されている。目盛意匠21aは、指針23の回転中心を基点に放射状且つ等間隔に文字板21上に配置され、指針23の伸張方向を長手方向とする矩形形状の意匠である。数字意匠21bは、数字を模った意匠であって、運転者に視認される表示上において目盛意匠21aに対して指針23の回転中心側に配置されている。文字意匠21cは、速度の単位を表す文字を模った意匠であって、表示上において指針23の回転中心の上方に配置されている。また、指針23は、回転中心に位置し、表示方向にその軸方向を向けた黒色の円柱状部材であるキャップ部24、及びキャップ部24から文字板21の径方向に延伸する透光性のポインタ部23aを有している。
オドメータ29は、車両の走行距離に関する情報を表示する表示部である。このオドメータ29は、表示上において指針23の回転中心の下方に配置された液晶パネル29aによって表示される。
タコメータ30は、スピードメータ20に一部が重畳するよう当該スピードメータ20の表示方向後側に位置している。このタコメータ30は、車両に搭載されたエンジンのクランクシャフトの回転速度を指針表示する表示部である。タコメータ30は、意匠を表示する文字板31、文字板31の表示方向前面に沿って回転変位し、当該文字板31の意匠とともにタコメータ30の指針表示をなす指針33、文字板31の外縁に設けられる装飾リング36等によって構成されている。文字板31には、スピードメータ20の各意匠21a,21b,21c,に準ずる、目盛意匠31a、数字意匠31b、および文字意匠31cが形成されている。また、指針33も、スピードメータ20の指針23と同様に、黒色の円柱状部材であるキャップ部34、及びキャップ部34から文字板31の径方向に延伸する透光性のポインタ部33aを有している。
これらスピードメータ20及びタコメータ30における指針23,33のポインタ部23a,33a及び文字板21,31の各意匠21a〜21c,31a〜31cは、光束を表示方向に向けて放射することで発光表示される。
次に、コンビネーションメータ100の機械的構成を図2に基づいて、図1を参照しつつ説明する。
コンビネーションメータ100は、上述した各文字板21,31及び指針23,33に加えて、導光体25及び回路基板80を備えている。加えて、これらの各構成は、筐体50内に収容されて、雰囲気中の塵や埃等から保護されている。
文字板21,31は、例えば無色透明のアクリル又はポリカーボネート等の透光性の樹脂材料よりなり、0.5ミリメートル程度の厚さに成形されたシート材の表面に、印刷を施すことにより形成されている。これら文字板21,31において、各意匠21a〜21c,31a〜31c(図1参照)以外の地部となる箇所には、例えば黒色の遮光性の高い塗料が印刷されている。また、各意匠21a〜21c,31a〜31cに相当する箇所には、例えば白色の透光性を有する塗料が印刷されている。加えて各文字板21,31には、後述するステッパーモータ87a,87bの指針軸88a,88bを貫通させる開口部が形成されている。
指針23,33は、例えば無色透明のアクリル樹脂等の透光性材料によって形成されたポインタ部23a,33aと、例えばポリアセタール樹脂等の遮光性を備える樹脂材料等によって形成されたキャップ部24,34を有している。これらキャップ部24,34は、各文字板21,31に形成された、指針軸88a,88bを貫通させる開口部を覆うための構成である、
導光体25は、例えば無色透明のアクリル樹脂等の透光性材料によって形成されて、文字板21の表示方向後面に沿って設けられている。この導光体25は、回路基板80に実装されているLED82b(後述する)と相対しており、当該LED82bから放射された光束を入射させ、文字板21の各意匠21a〜21cの表示方向後側で表示方向に出射する。
回路基板80は、例えば紙フェノール系またはガラスエポキシ系の硬質の基板であり、板状に形成されて文字板21,31の表示方向後側に位置している。回路基板80の両面には、所定の銅箔材料からなる配線パターン(図示しない)が形成されているとともに、表示方向に沿って貫通する開口部が設けられている。この回路基板80には、配線パターンと接続された複数の電子部品、具体的には、ステッパーモータ87a,87b、複数の発光ダイオード(LED)82a,82b,83,84a,84b、およびメータ制御部85等が実装されている。
各ステッパーモータ87a,87bは、入力されたパルス電力に同期して回転する回転子、当該回転子と一体である指針軸88a,88b、および回転子や磁石等の機構を収容するモータハウジング(図示しない)を有している。これら指針軸88a,88bは、入力されたパルス電力に応じて、回転すべき方向へ所望の角度まで回転する。このステッパーモータ87a,87bは、回路基板80の表示方向後面に実装されており、回路基板80及び各文字板21,31に形成された開口部を通して、指針軸88a,88bの先端をそれぞれの文字板21,31の表示方向前側まで延伸させている。そして、指針軸88a,88bの各先端には、それぞれキャップ部24,34が取り付けられている。
LED82a,82b,83,84a,84bは、電気エネルギーを光エネルギーに変換する半導体素子であって、電圧の印加により光束を放射する。これらLED82a,82b,83,84a,84bは、すべて回路基板80の表示方向前面に実装されており、光束を表示方向に放射する。
LED82aは、指針23のキャップ部24の表示方向後側に位置しており、放射した光束を当該指針23のポインタ部23aに入射させる。このポインタ部23aは、透光性材料によって形成されているので、入射させた光束を表示方向に出射することで自発光できる。LED82bは、文字板21及び導光体25の表示方向後側に複数配置されている。LED82bから放射された光束は、導光体25によって文字板21の各意匠21a〜21cの表示方向後側まで導光され、表示方向に出射される。出射された光束が各意匠21a〜21cを透過することで、当該各意匠21a〜21cは自発光表示される。
LED84aは、指針33のキャップ部34の表示方向後側に位置しており、放射した光束を当該指針33のポインタ部33aに入射させる。このポインタ部33aは、透光性材料によって形成されているので、入射させた光束を表示方向に出射することで自発光できる。LED84bは、文字板31の各意匠31a〜31cの表示方向後側に複数位置している。LED84bから放射された光束は、文字板31の各意匠31a〜31cを透過することで、当該各意匠31a〜31cは自発光表示される。
メータ制御部85は、プログラムによって作動するマイクロコンピュータを主体として構成されており、回路基板80の表示方向後面に実装されている。加えてこのメータ制御部85は、各ステッパーモータ87a,87b及び各LED82a,82b,83,84a,84b、と電気的に接続されており、これらを制御することができる。
筐体50は、リヤカバー57、インナーケース55、フロントケース53、及びフロントパネル51等の複数の部材を互いに組み付けることによりによって構成されている。
リヤカバー57は、ポリプロピレン等の樹脂材料により形成されており、回路基板80の表示方向後側に配置されて、インナーケース55との間で当該回路基板80及びステッパーモータ87a,87b等を収容している。リヤカバー57は、表示方向後側に回路基板80及びリヤカバー57が組み付けられている。加えて、このリヤカバー57は、表示方向前側で、文字板21,31及び導光体25等を支持している。フロントケース53は、ポリプロピレン等の樹脂材料により筒状に形成されている。フロントケース53の内面側には、光の反射を抑制する黒色の塗装と、光を乱反射させるシボとにより、防眩のための防眩部が形成されている。またフロントケース53は、その表示方向後側に組み付けられるインナーケース55とともに、文字板21,31等を挟持している。加えて文字板21及びインナーケース55との間には、導光体25が収容されている。フロントパネル51は、無色透明のアクリル樹脂等の透光性材料により形成され、フロントケース53の表示方向前側に組み付けられている。このフロントパネル51の外表面には外来光等の反射を防止する反射防止膜が形成されている。
次に、コンビネーションメータ100の電気的構成を図3に基づいて、図1を参照しつつ説明する。
コンビネーションメータ100は、メータ制御部85、ステッパーモータ87a,87b、および各LED82a,82b,83,84a,84b等により電気的に構成されている。また、コンビネーションメータ100には、外部のバッテリ96、イグニッション・リレー94、車載用のLocal Area Network(車内LAN)91、および接地されたアース配線98が接続されている。
メータ制御部85は、バッテリ96と常に導通している給電系統と、イグニッション・リレー94を介した給電系統を有し、当該バッテリ96から電力を供給されている。加えて、メータ制御部85は、車載されている車内LAN91に接続されており、当該車内LAN91に出力された車両に関する情報、例えば、車両の走行速度、エンジンのクランクシャフトの回転速度、及びイグニッション・スイッチ93のON/OFF状態等を取得する。また、メータ制御部85は、各LED82a〜84bに印加する電圧を制御し、発光状態を変化させる。さらに、メータ制御部85は、ステッパーモータ87a,87bと接続されており、取得した車両の走行速度に関する情報及びクランクシャフトの回転速度に基づいて、各指針軸88a,88b(図2参照)の回転すべき回転方向、回転角度、回転速度を算出する。そしてメータ制御部85は、この算出結果に対応したパルス電力をステッパーモータ87a,87bに出力し、指針軸88a,88bの回転角度を変化させる。
また、コンビネーションメータ100と接続される車内LAN91上には、電力供給制御回路92、車両制御装置95a、及びエンジン制御装置95b等が接続されている。
電力供給制御回路92は、バッテリ96、イグニッション・スイッチ93、及びイグニッション・リレー94等と接続されている。電力供給制御回路92は、バッテリ96から電力を供給されており、運転者によるイグニッション・スイッチ93の押圧操作を検知して、イグニッション・リレー94に電圧を印加し、当該リレー94を通電状態にする。また、電力供給制御回路92は、検知した運転者によるイグニッション・スイッチ93の押圧操作に基づいて、車両のイグニッションのON/OFF状態に関する情報を車内LAN91上に出力する。
車両制御装置95aは、メータ制御部85が取得する車両の走行速度に関する情報を車内LAN91上に供給する。また、エンジン制御装置95bは、メータ制御部85が取得するクランクシャフトの回転速度に関する情報を車内LAN91上に供給する。
以上説明したコンビネーションメータ100の作動によれば、図1に示す、指針23,33のポインタ部23a,33a及び文字板21,31上の各意匠が発光表示される。また、指針軸88a,88bの所定の角度への回転によって、各指針23,33の先端が目盛意匠21a,31aのいずれかを指し示すことにより、スピードメータ20及びタコメータ30の指針表示が形成される。
また、図3に示すイグニッション・スイッチ93の操作が運転者によって再び行われると、電力供給制御回路92が、車両のイグニッションの状態をOFFにする。このとき電力供給制御回路92は、イグニッション・リレー94への電圧の印加を中止して、バッテリ96とメータ制御部85との導通を停止させる。同時に、車両のイグニッションの状態がOFFであるという情報を車内LAN91上に出力する。メータ制御部85は、車両のイグニッションの状態がOFFであるという情報を取得した後、各LED82a〜84bへの電圧の印加を中止するとともに、ステッパーモータ87a,87bへ指針軸88a,88bが帰零するようなパルス電力を出力する。このメータ制御部85の作動によって、各LED82a〜84bは光束の放射を停止するとともに、ステッパーモータ87a,87bの指針軸88a,88bは帰零する。
以上説明したコンビネーションメータ100の作動によれば、図1に示す、ポインタ部23a,33a及び各意匠21a〜21c,31a〜31cは消灯し、指針23,33は帰零する。したがって、スピードメータ20及びタコメータ30は、車両に関する情報の指針表示を停止する。
(特徴部分)
以下、本発明の第一実施形態によるコンビネーションメータ100の特徴部分である遮蔽部27、及び導光体40と、これら用いて車両の燃費の良否がアンビエント表示される燃費表示部60について詳細に説明する。
図1及び図2に示すように、遮蔽部27は、文字板31の表示方向前面に沿って円盤状に形成されている。加えてこの遮蔽部27は、装飾リング26と一体で設けられることにより、スピードメータ20の外縁と連接されている。さらに遮蔽部27は、指針33のキャップ部34と実質的に同一の外径で形成されており、キャップ部34の表示方向前側に位置して当該キャップ部34を運転者から遮蔽している。
図2及び図4(a)及び(b)に示すように、導光体40は、透光性材料であるアクリル樹脂等によって形成され、文字板21又は遮蔽部27の表示方向後側に位置している。この導光体40は、入射部41、反射部43、拡散部45、及び出射部47を有している。
入射部41は、LED83が表示方向に放射した光束を入射させる部分であって、LED83と表示方向に対向し、表示方向に沿って延伸している。この入射部41の表示方向後側の端部は、LED83から放射された光束が導光体40内に入射し易いよう、当該後側に向って凸状に湾曲している。また、入射部41の表示方向に沿って延伸する部分で、入射した光束は予め拡散される。
反射部43は、入射部41から入射した光束を拡散部45に向けて反射するための部分であって、入射部41の表示方向前側に位置している。この反射部43は、表示方向に向うに従い拡散部45側に傾斜した斜面として形成されており、光束を文字板31に沿う方向に反射する。この反射部43によって反射された光束は、拡散部45に導光される。この拡散部45は、遮蔽部27の表示方向後面に沿って円盤状に形成されており、反射部43によって反射された光束を径方向に拡散させつつ、出射部47に導光する。
このようにLED83から表示方向に放射された光束を、反射部43によって表示方向と直交する方向に反射させる形態とすることで、導光体40は、入射部41及び拡散部45によって、キャップ部34の径方向外側及び表示方向前面側を覆うような形状となる。この形状により、導光体40は、キャップ部34と干渉することなく、入射部41のLED83から光束を入射させる部分から出射部47に至るまでの光束の移動距離を延長させることができる。故に、入射部41及び拡散部45において、光束を充分に拡散させることができる。
出射部47は、導光体40内に入射した光束を表示方向に出射する部分であって、表示上において遮蔽部27の外縁を囲んでいる(図1参照)。この出射部47は、反射面47a及び出射面47bを具備している。反射面47aは、円盤状の拡散部45の径方向外側に形成される斜面であって、入射部41及び拡散部45で充分に拡散された光束を表示方向に反射する。この反射面47aは、表示方向に向うに従い径方向外側に傾斜する斜面である。出射面47bは、反射面47aの表示方向に位置し、表示方向と直交する平面である。この出射面47bは、反射面47aで反射された光束を導光体40内から出射させることで、自発光する(図2の矢印参照)。
LED83は、放射する光束の色相が異なる複数の発光素子を組み合わせてなる。具体的にこのLED83は、緑色、青色、赤色の光束を放射することができる。故に、LED83は、メータ制御部85によって放射する各色相の光束の量を制御されることで、その発光状態が変化する。このLED83の発光状態の変化に伴い、出射面47bの発光状態も変化することとなる。
メータ制御部85は、車内LAN91(図3参照)から取得したクランクシャフトの回転速度に基づいて、車両の燃費の良否を判定するプログラムを実行する。そしてメータ制御部85は、燃良の良否判定に応じて、LED83の発光状態を変化させる。具体的には、燃料が最も良いと判定されている場合、メータ制御部85はLED83を青色で発光させる。この状態から燃費が悪化すると、メータ制御部85はLED83の発光色を青色から緑色に遷移させる。そして、さらに燃費が悪化すると、メータ制御部85はLED83の発光色を緑色から赤色に遷移させ、最も燃費が良くない状態では赤色に発光するよう制御する。
以上の構成によれば、図1に示す表示上において、遮蔽部27の外縁を囲む出射面47bから光束が表示方向に出射される。この遮蔽部27がキャップ部34を運転者から遮蔽しているので、当該遮蔽部27の外縁を囲む出射面47bが、当該キャップ部34のまわりを発光させているような表示が形成される。さらに、クランクシャフトの回転速度に応じてLED83の発光状態がメータ制御部85(図3参照)により変化させられることで、出射面47bによるキャップ部34まわりの発光状態も変化することとなる。故に、タコメータ30の表示領域内に位置するキャップ部34まわりに、発光する色相の変化によって車両の燃費をアンビエント表示する燃費表示部60を備えた車両用表示装置が実現される。そしてこの燃費表示部60は、タコメータ30の指針33が時計回りに回転変位するに従い、発光色を青色から緑色、さらに赤色へと遷移させて、燃費の良否を運転者に示す。
図1及び図2に示すように、以上説明した第一実施形態では、表示上において遮蔽部27の外縁を囲む出射面47bは、透光性の導光体40の一部であるため、視認上で強調され難い。加えて、キャップ部34のまわりを発光表示させる形態なので、このキャップ部34及び遮蔽部27が大型化することもない。さらに、アンビエント表示のためのLED83及び出射部47を除く導光体40は、遮蔽部27又は文字板31の表示方向後側に位置しているので、運転者から視認されない。以上によれば、アンビエント表示のための構成が視認されることに起因した見映えの悪化が回避できるので、コンビネーションメータ100は優れた見映えを確保することができる。
また、表示上において導光体40の出射面47bの面積を拡大することで、見映えの悪化を伴うことなく、発光表示される面積を充分に確保し得る。そして、このようにアンビエント表示される部分が、指針33のキャップ部34まわりであって、タコメータ30の表示領域内であることから、出射面47bから表示方向に出射された光束が、ステアリング11やインスツルメントパネルといった車両の部品により妨げられる事態も防ぎ得る。
したがって、優れた見映えを獲得したうえで、車両に関する情報を分かり易く運転者に表示できるコンビネーションメータ100を提供することができる。
加えて第一実施形態では、出射部47がキャップ部34の表示方向前側に位置していることにより、アンビエント表示される部分を運転者に近づけられる。この配置によって、アンビエント表示が運転者に知覚され易くなるので、コンビネーションメータ100は車両に関する情報をさらに分かり易く運転者に表示できる。
また第一実施形態では、円盤状に形成された拡散部45(図4(a)参照)で光束を径方向に拡散させることで、出射部47から出射される光束の密度を均し、発光状態に斑のないアンビエント表示が可能な燃費表示部60を実現し得る。さらに、出射部47をキャップ部34の表示方向前側に位置させることで、指針軸88b及び当該キャップ部34に妨げられることなく、円盤状の拡散部45を容易に形成することができる。以上によって実現される斑の無いアンビエント表示によれば、コンビネーションメータ100の見映えはさらに優れたものとなる。
さらに第一実施形態では、表示方向に離間している回路基板80と文字板21との間に形成される空間に導光体40を収容することで、当該空間を有効に利用している。具体的には、回路基板80の表示方向前面にLED83を実装し、当該LED83から放射された光束を入射させる入射部41を表示方向に延伸させている。この入射部41の形態によれば、光束は当該入射部41内において拡散することができる。このように入射部41で予め拡散させた光束を、反射部43によって拡散部45に反射する形態とすることで、出射部47から出射する光束の密度をさらに均すことができる。以上によれば、文字板21と回路基板80の間の空間を有効に利用しつつ、斑の無いアンビエント表示が可能な燃費表示部60を実現できる。
また加えて第一実施形態では、タコメータ30による指針表示と、当該タコメータ30の表示領域内に位置する燃費表示部60のアンビエント表示とが、クランクシャフトの回転速度という同一の情報に基づいた表示を運転者に行っている。故に、コンビネーションメータ100は、クランクシャフトの回転速度を、運転者にさらに分かり易く知覚させることができる。
尚、本実施形態では、スピードメータ20が請求項に記載の「第二表示部」に、文字板21が請求項に記載の「第二文字板」に、装飾リング26が請求項に記載の「遮蔽部材」に、タコメータ30が請求項に記載の「第一表示部」に、文字板31が請求項に記載の「第一文字板」に、キャップ部34が請求項に記載の「取付部」に、LED83が請求項に記載の「光源部」に、メータ制御部85が請求項に記載の「制御手段」に、ステッパーモータ87bが請求項に記載の「電動機」に、コンビネーションメータ100が請求項に記載の「車両用表示装置」に、エンジンが請求項に記載の「機関」に、出力軸が請求項に記載の「クランクシャフト」に、それぞれ相当する。
(第二実施形態)
図5〜図7に示す本発明の第二実施形態は、第一実施形態の変形例である。第二実施形態のコンビネーションメータ200が備える燃費表示部260は、表示上でキャップ部34まわりに位置する文字板31を照明することで、燃費の良否をアンビエント表示する。以下、第二実施形態によるコンビネーションメータ200の構成について詳細に説明する。
コンビネーションメータ200は、第一実施形態の導光体40に相当する導光体240を備えている。この導光体240は、導光体40と同様に、透光性材料であるアクリル樹脂等によって形成され、文字板21又は遮蔽部27の表示方向後側に位置している。この導光体240は、導光体40の入射部41及び反射部43と実質的に同一の入射部241反射部243、及び拡散部245と、出射部47に相当する出射部247を有している。
出射部247は、導光体240内に入射した光束を表示方向に出射する部分であって、
キャップ部34と遮蔽部27との間に配置されている。この出射部247は、表示上において遮蔽部27の外縁を囲む文字板31の表示方向前面に向けて光束を出射する。出射部247は、拡散部245の径方向外側に形成され、当該拡散部45の径方向外側に向うに従い表示方向とは反対側に屈曲されている。さらに、出射部47の具備する出射面247bは、表示方向に向うに従い径方向外側に傾斜する斜面であって、文字板31のキャップ部34まわりに向けて形成されている。この出射面247bは、拡散部245で拡散された光束を文字板31のキャップ部34まわりに出射することで、当該文字板31を照明している(図6の矢印参照)。
以上の構成によれば、表示上において、LED83から放射された光束は、導光体240の入射部241から、当該導光体240に入射する。そして光束は、出射部247から、表示上において遮蔽部27の外縁を囲む文字板31の表示方向前面に向けて出射され、当該表示方向前面で反射して表示方向に向う。以上により、キャップ部34のまわりが発光しているような表示が形成される。さらに、クランクシャフトの回転速度に応じてLED83の発光状態がメータ制御部85により変化させられることで、キャップ部34のまわりの発光状態も変化することとなる。故に、タコメータ30の表示領域内に位置するキャップ部34まわりに、照明される色相の変化によって車両の燃費をアンビエント表示する燃費表示部260を備えたコンビネーションメータ200が実現される。そしてこの燃費表示部260は、タコメータ30の指針33が時計回りに回転変位するに従い、照明色を青色から緑色、さらに赤色へと遷移させて、燃費の良否を運転者に示す。
以上説明した第二実施形態では、出射面247bは、キャップ部34と遮蔽部27との間に配置されているので、視認上で強調されない。加えて、キャップ部34のまわりを発光表示させる形態なので、キャップ部34及び遮蔽部27が大型化することもない。さらに、アンビエント表示のためのLED83及び導光体240は、遮蔽部27又は文字板21の表示方向後側に位置しているので、運転者から視認されない。以上によれば、コンビネーションメータ200の優れた見映えを確保することができる。
また、キャップ部34と遮蔽部27との間に位置する出射部247から出射される光束は、文字板31の表示方向前面に到達するまでに拡散し得る。故に、発光表示される面積を充分に確保し得る。そして、このようにアンビエント表示される部分が、指針のキャップ部34まわりであって、タコメータ30の領域内であることから、表示方向に反射された光束が車両の部品によって妨げられる事態も防ぎ得る。
したがって、第二実施形態によるコンビネーションメータ200でも、優れた見映えを獲得したうえで、車両に関する情報を分かり易く運転者に表示できる。
(他の実施形態)
以上、本発明の複数の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定して解釈されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態に適用することができる。
上記第一実施形態では、導光体40の拡散部45及び出射部47は、キャップ部34の表示方向前側に配置されていた。しかし、表示上において、出射部がキャップ部34のまわりを囲むことができれば、拡散部及び出射部は、キャップ部34の表示方向後側に配置されていてもよい。また、このような形態の導光体では、拡散部は円盤状でなくてもよく、例えば指針軸が貫通する孔部を有していてもよい。
上記実施形態では、コンビネーションメータの作動にかかわる電子装置は、タコメータ30の表示方向後側に配置された板状の回路基板80に実装されていた。そして、この回路基板80の配置によって生じる当該回路基板80と文字板21との間に生じる空間に、表示方向に延伸する入射部を有する導光体を配置することで、導光体を運転者から遮蔽するとともに、アンビエント表示の斑の解消を図っていた。しかし、例えば複数の回路基板を有するコンビネーションメータであれば、導光体の形状及び配置、並びにLEDの配置等を適宜変更させてよい。
上記実施形態では、燃費表示部は、エンジンのクランクシャフトの回転速度に応じて、光の色相を変化させることで、運転者に燃費の良否をアンビエント表示していた。しかし、発光状態の変化によって、運転者に車両に関する情報を表示できれば、例えば輝度の変化するアンビエント表示であってもよい。
そして、上記実施形態では、本発明を、タコメータの表示領域内に位置し、燃費の良否を判定し、運転者にアンビエント表示する燃費表示部を例に説明したが、アンビエント表示される情報は、燃費の良否に限定されない。また、上記実施形態では、この燃費表示部をタコメータの表示領域内に配置していたが、タコメータ以外の、例えばスピードメータや水温計等を指針表示する領域内に、アンビエント表示を実施する表示部を備える形態の車両用表示装置に本発明を適用してもよい。
11 ステアリング、20 スピードメータ(第表示部)、21 文字板(第文字板)、21a 目盛意匠、21b 数字意匠、21c 文字意匠、23 指針、23a ポインタ部、24 キャップ部、25 導光体、26 装飾リング、27 遮蔽部、29 オドメータ、29a 液晶パネル、30 タコメータ(第一表示部)、31 文字板(第一文字板)、31a 目盛意匠、31b 数字意匠、31c 文字意匠、33 指針、33a ポインタ部、34 キャップ部(取付部)、36 装飾リング、40,240 導光体、41,241 入射部、43,243 反射部、45,245 拡散部、47,247 出射部、47a 反射面、47b,247b 出射面、50 筐体、51 フロントパネル、53 フロントケース、55 インナーケース、57 リヤカバー、60 燃費表示部、80 回路基板、82a,82b,84a,84b LED、83 LED(光源部)、85 メータ制御部(制御手段)、87a ステッパーモータ、87b ステッパーモータ(電動機)、88a,88b 指針軸、91 車内LAN、92 電力供給制御回路、93 イグニッション・スイッチ、94 イグニッション・リレー、95 バッテリ、95a 車両制御装置、95b 機関制御装置、98 アース配線、100,200 コンビネーションメータ(車両用表示装置)

Claims (8)

  1. 車両に搭載され、前記車両に関する情報を運転席側向けて表示する第一表示部及び第二表示部を備え、前記第一表示部は、前記第二表示部の正面が向けられた表示方向とは反対側となる表示方向後側に位置することにより、表示上において前記第二表示部に一部が重畳する車両用表示装置であって、
    前記第一表示部の意匠を表示する第一文字板と、
    前記第一文字板の表示方向後側に位置し、当該第一文字板の表示方向前面に延伸する指針軸を有する電動機と、
    前記指針軸に取り付けられる取付部を有し、前記指針軸の回転により前記第一文字板の表示方向前面に沿って変位して、前記意匠とともに前記第一表示部の指針表示をなす指針と、
    前記指針の表示方向前側に位置し、前記第二表示部の意匠を表示する第二文字板と、
    前記第二文字板の表示方向後側に位置し、光束を放射して発光する光源部と、
    前記電動機及び前記光源部と接続され、前記車両に関する情報に応じて前記指針軸の回転角度及び前記光源部の発光状態を変化させる制御手段と、
    前記第二表示部の外縁と連接し、前記取付部の表示方向前側に位置して当該取付部を前記運転席側から遮蔽する遮蔽部材と、
    前記第二文字板又は前記遮蔽部材の表示方向後側に位置し前記光源部の放射した光束を入射させる入射部、及び前記入射部から入射させた光束を表示方向に出射する出射部を有する透光性の導光体と、を備え
    前記出射部は、前記遮蔽部材よりも表示方向後側に配置され、前記第一表示部の表示上において前記遮蔽部材の外縁を囲むよう当該外縁よりも外側に突出することを特徴とする車両用表示装置。
  2. 前記出射部は、前記取付部の表示方向前側に位置することを特徴とする請求項1に記載の車両用表示装置。
  3. 車両に搭載され、前記車両に関する情報を運転席側向けて表示する第一表示部及び第二表示部を備え、前記第一表示部は、前記第二表示部の正面が向けられた表示方向とは反対側となる表示方向後側に位置することにより、表示上において前記第二表示部に一部が重畳する車両用表示装置であって、
    前記第一表示部の意匠を表示する第一文字板と、
    前記第一文字板の表示方向後側に位置し、当該第一文字板の表示方向前面に延伸する指針軸を有する電動機と、
    前記指針軸に取り付けられる取付部を有し、前記指針軸の回転により前記第一文字板の表示方向前面に沿って変位して、前記意匠とともに前記第一表示部の指針表示をなす指針と、
    前記指針の表示方向前側に位置し、前記第二表示部の意匠を表示する第二文字板と、
    前記第二文字板の表示方向後側に位置し、光束を放射して発光する光源部と、
    前記電動機及び前記光源部と接続され、前記車両に関する情報に応じて前記指針軸の回転角度及び前記光源部の発光状態を変化させる制御手段と、
    前記第二表示部の外縁と連接し、前記取付部の表示方向前側に位置して当該取付部を前記運転席側から遮蔽する遮蔽部材と、
    前記第二文字板又は前記遮蔽部材の表示方向後側に位置し前記光源部の放射した光束を入射させる入射部、及び前記取付部と前記遮蔽部材との間に配置され、表示上において前記遮蔽部材の外縁を囲む第一文字板の表示方向前面に向けて光束を出射する出射部を有する導光体と、を備えることを特徴とする車両用表示装置。
  4. 前記導光体は、前記遮蔽部材の表示方向後面に沿って円盤状に形成され、前記入射部から入射した光束を径方向に拡散させつつ、前記出射部に導光する拡散部をさらに有することを特徴とする請求項2又は3に記載の車両用表示装置。
  5. 前記第一文字板及び前記第二文字板の表示方向後側に位置し、前記電動機を実装する板状の回路基板をさらに備え、
    前記光源部は、前記回路基板の表示方向前面に実装されて光束を表示方向に放射し、
    前記導光体は、前記光源部と表示方向に対向し、表示方向に沿って延伸する前記入射部、及び前記入射部から入射した光束を前記拡散部に向けて反射する反射部を有することを特徴とする請求項4に記載の車両用表示装置。
  6. 前記制御手段は、前記光源部から放射される光束の色相を変化させることで、当該光源部の発光状態を変化させることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の車両用表示装置。
  7. 前記制御手段は、前記車両に関する同一の情報に基づいて、前記電動機の回転角度と前記光源部の発光状態とを変化させることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の車両用表示装置。
  8. 前記第一表示部は、前記車両に搭載された機関の出力軸の回転速度を指針表示するタコメータであり、
    前記制御手段は、前記出力軸の回転速度に基づいて、前記車両の燃費の良否を判定し、当該判定に応じて、前記光源部の発光状態を変化させることを特徴とする請求項7に記載の車両用表示装置。
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