JP5256966B2 - 指針計器 - Google Patents

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Description

本発明は、文字板に配置された複数の目盛部を、文字板に沿って動く指針の先端部で指し示して、指標を表示する指針計器に関するものである。
従来、光束を放射する光源部と、光源部から入射する光束を表示方向前側に向けて放射することにより発光する指針と、光源部から入射する光束を表示方向前側に向けて放射することにより発光する目盛部を有する文字板とを備える指針計器が知られている。例えば、特許文献1に開示の指針計器では、指針は光源部から入射する光束を伸張方向に出射する指針出射部を有し、文字板は、指針から当該指針の伸張方向に離間して配置され、指針出射部から出射された光束を表示方向前側に向けて反射する目盛部を有する。
特許文献1に開示の指針計器では、複数の目盛部のうち、指針の先端部で指し示された特定の目盛部は、光源部から入射する光束を表示方向前側に向けて放射するとともに、指針出射部から出射される光束を表示方向前側に向けて反射することにより発光する。対して、指針の先端部で指し示されていない他の目盛部は、上記光源と同一の光源部から入射した光束を表示方向前側に向けて出射して発光するのみである。これらによれば、指針の先端で指示されている特定の目盛部を、他の目盛部と比較して高い輝度で発光させることで、視認性の向上を試みている。
特開2002−81965号公報
さて、特許文献1の開示の指針計器では、複数の目盛部は、指針から当該指針の伸張方向に離間して配置されているので、指針出射部から出射される光束が、特定の目盛部に到達する以前に拡散する恐れがある。故に、特定の目盛部の発光状態と、指針の発光状態とが近似しなくなる。さらに、指針と目盛部との伸張方向への離間によれば、指針と特定の目盛部とは表示方向に重なって視認され得ない。そのため、特定の目盛部は、指針と一体的に視認されることはないのである。以上によれば、特定の目盛部は、他の目盛部に対する輝度差等の発光状態の違いしか備えないので、指針の先端部で特定の目盛部を指示することによって表示される指標を瞬時に視認させることができないのである。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、視認性の優れる指針計器を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、文字板に配置された複数の目盛部を、文字板に沿って動く指針の先端部で指し示して、指標を表示する指針計器であって、文字板および指針に向けて光束を放射する光源部と、先端部が目盛部の表示方向前方を通過するよう伸張し、光源部から入射する光束を表示方向前側に向けて放射することにより発光するとともに、光束を伸張方向に向けて放射する指針出射部を有する指針と、光源部から入射する光束を表示方向前側に向けて放射するとともに、指針出射部から出射される光束を表示方向前側に向けて反射することにより発光する目盛部を有する文字板と、を備え、目盛部は、表示方向前側に凹とされることで、指針の先端部に対して表示方向後側且つ伸張方向基端側から表示方向前側且つ伸張方向先端側に亘る発光面を形成し、発光面は、表示方向後側に湾曲する曲面に形成され、光源部から入射する光束を表示方向前側に向けて放射するとともに、指針出射部から出射される光束を表示方向前側に向けて反射することを特徴とする。
この発明によれば、指針が有する指針出射部は、当該指針の伸張方向に向けて光束を出射する。故に、文字板に配置された複数の目盛部のうち、文字板に沿って動く指針の先端部で指し示された特定の目盛部には、指針出射部によって出射された光束が到達する。これによれば、特定の目盛部のみが、光源部から入射する光束を表示方向前側に向けて放射するとともに、指針出射部から出射される光束を表示方向前側に向けて反射することにより発光する。加えて、指針の先端部が目盛部の表示方向前方を通過するよう伸張しているので、指針の先端部と特定の目盛部とが近接し、指針出射部から出射される光束は特定の目盛部に確実に到達する。故に、特定の目盛部の発光状態は、光源部から入射する光束を表示方向前側に向けて放射する指針の発光状態に近似する。さらに、指針の先端部の目盛部前方への伸張によれば、指針の先端部と特定の目盛部とは表示方向に重なって視認される。以上によれば、特定の目盛部は、指針の先端部と重なって表示されるとともに、発光状態が近似するので、当該指針と一体的に視認されることとなり、誘目性が高められる。この目盛部の高い誘目性によれば、指針の先端部で特定の目盛部を指示することによって表示された指標を瞬時に視認させることが可能となる。したがって、視認性の優れる指針計器を提供することができるのである。
加えてこの発明によれば、指針の先端部に対して、発光面が表示方向後側且つ伸張方向基端側から表示方向前側前側且つ伸張方向先端側に亘り形成されるので、当該発光面には指針出射部から伸張方向に出射された光束が到達し得る。加えて、発光面が表示方向前側を向くこととなるので、当該発光面に到達した光束は表示方向前側に向けて確実に反射される。この発光面の作用発揮によれば、指針の先端部で指し示された特定の目盛部の誘目性が確実に高められるので、視認性の優れる指針計器を提供することができるのである。
またこの発明によれば、目盛部が有する発光面が表示方向前側に凹であることから、指針の伸張方向、および表示方向において、目盛部と指針とをさらに近接させることができる。これにより、指針出射部から出射された光束を発光面にさらに確実に到達させられるので、特定の目盛部の発光状態は、指針の発光状態にさらに近似する。さらに、指針の先端部と特定の目盛部との表示方向に重なりも容易に視認される。これにより、指針の先端部で指示されている目盛部は、当該指針とさらに一体的に視認され易くなるので、高い誘目性を獲得する。したがって、視認性の優れる指針計器を提供することができるのである。
請求項に記載の発明では、複数の目盛部は、相互に離間した状態で文字板上に配置されることを特徴とする。この発明によれば、複数の目盛部が、相互に離間した状態で文字板に配置されているので、指針出射部から出射された光束が拡散しても、拡散した光束は、指針の先端で指示された特定の目盛部のみに到達し、隣接する他の目盛部には到達しない。故に、指針の先端で指示されている特定の目盛部のみが指針の発光状態に近似するので、当該目盛部は、高い誘目性を獲得するとともに、他の目盛部に対する識別も容易となる。これにより、指針の先端で特定の目盛部を指示することによって表示された指標を瞬時に視認させることが可能となる。したがって、視認性の優れる指針計器を提供することができるのである。
請求項に記載の発明では、目盛部は、文字板から表示方向前側に突出して設けられることを特徴とする。この発明によれば、目盛部が文字板から表示方向前側に突出しているので、指針出射部から出射された光束が拡散しても、当該光束は指針の先端で指示された特定の目盛部のみに到達し、文字板へは到達しない。故に、特定の目盛部は、文字板との境界が明瞭な状態で発光することができる。これにより、特定の目盛部の誘目性をさらに高めることができるので、表示された指標を瞬時に視認させることが可能となる。したがって、視認性の優れる指針計器を提供することができるのである。
請求項に記載の発明では、文字板は、光源部から入射する光束を目盛部まで導光する導光体、および前記導光体の表示方向前側に配置される遮光性の意匠板を具備し、目盛部は、導光体から意匠板を貫通して表示方向前側に突出することを特徴とする。この発明によれば、目盛部は、光源部から入射する光束を目盛部まで導光する導光体に設けられるので、遮光性の意匠板とのコントラストが明確になる。特に、他の目盛部よりも光束の密度が高くなる特定の目盛部においては、意匠板とのコントラストがさらに明確となるので、誘目性をさらに高めることができる。したがって、表示された指標を瞬時に視認させることが可能な、視認性の優れる指針計器を提供することができるのである。
請求項に記載の発明では、指針出射部は、指針の先端部に設けられることを特徴とする。この発明によれば、指針出射部が指針の先端部に設けられることにより、指針出射部と目盛部とを確実に近接させることができる。これにより、指針出射部から出射された光束を目盛部にさらに確実に到達させられるので、特定の目盛部の発光状態は、指針の発光状態にさらに近似する。さらに、指針の先端部と特定の目盛部との表示方向に重なりも容易に視認される。これにより、指針の先端で指示されている目盛部は、当該指針とさらに一体的に視認され易くなるので、高い誘目性を獲得する。したがって、視認性の優れる指針計器を提供することができるのである。
請求項に記載の発明では、光源部は、指針に向けて第一光束を放射する第一光源部、および文字板に向けて第二光束を放射する第二光源部を有することを特徴とする。この発明によれば、指針の先端部で指し示された特定の目盛部には、指針出射部によって出射された第一光束が到達する。これによれば、特定の目盛部のみが、第二光源部から入射する第二光束を表示方向前側に向けて放射するとともに、指針出射部から出射される第一光束を表示方向前側に向けて反射することにより発光する。ここで、複数の目盛部に分散される第二光束と比較して、指針のみに入射される第一光束は、光束の密度が高い。故に、特定の目盛部と、第二光束を表示方向前側に向けて出射するのみである他の目盛部との輝度差を明確にすることができる。そのため、特定の目盛部は、誘目性が高まるとともに、他の目盛部に対する識別も容易となる。これにより、指針の先端部で特定の目盛部を指示することによって表示された指標を瞬時に視認させることが可能となる。したがって、視認性の優れる指針計器を提供することができるのである。
請求項に記載の発明では、第一光源部が放射する第一光束の色相は、第二光源部が放射する第二光束の色相と異なることを特徴とする。この発明によれば、指針の先端部で指示されている特定の目盛部は、第二光束よりも光束の密度が高い第一光束に近似した色相で発光する。故に、特定の目盛部の発光色相は、動く指針の先端部の指示によって第二光束の色相から第一光束の色相に変化する。対して、他の目盛部は、第二光源部から入射した第二光束を表示方向前側に向けて出射するのみである。故に、他の目盛部の発光色相は、第二光束の色相となる。これらによれば、特定の目盛部は、指針と近似した色相で発光するので、当該指針とさらに一体的に視認されやすくなり、誘目性がさらにいっそう高められる。また、特定の目盛部の発光色相が指針の指示によって変化するので、他の目盛部に対する識別も容易となる。したがって、指針の先端で特定の目盛部を指示することによって表示された指標を瞬時に視認させることが可能となるのである。
請求項に記載の発明では、第一光源部が放射する第一光束の彩度は、第二光源部が放射する第二光束の彩度よりも高いことを特徴とする。この発明によれば、指針の先端部で指示されている特定の目盛部は、第二光束よりも光束の密度が高い第一光束に近似した彩度で発光する。故に、特定の目盛部が発光する彩度は、動く指針の先端部の指示によって第二光束の彩度から第一光束の彩度に変化する。対して、他の目盛部は、第二光源部から入射した第二光束を表示方向前側に向けて出射するのみである。故に、他の目盛部の発光色相は、第二光束の色相となる。これらによれば、特定の目盛部は、指針と近似した彩度で発光するので、当該指針とさらに一体的に視認されやすくなる。また、特定の目盛部の誘目性は、高い発光色の彩度によっても高められる。また、特定の目盛部の発光する彩度が指針の指示によって変化するので、他の目盛部に対する識別も容易となる。したがって、指針の先端で特定の目盛部を指示することによって表示された指標を瞬時に視認させることが可能となるのである。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
以下、本発明による指針計器を、コンビネーションメータ100に適用した場合を例に説明する。図1は、本発明の一実施形態によるコンビネーションメータ100を構成している速度計20aの正面図である。コンビネーションメータ100は、車両の車室内に設けられたインスツルメントパネル内に収容され、図1に示す正面側を運転席側に向けて配置されている。
(基本構成)
コンビネーションメータ100は、図1に示すような車両の情報に関する指標20を表示する速度計20a、ならびにタコメータ、水温計、油温計、燃料計、および電圧計等の計器(図示しない)によって構成されている。速度計20aによって表示される指標20は、視認上で文字板50に配置された複数の目盛部64および副目盛部65を、文字板50に沿って回転する指針40の先端部41aで指し示すことにより表示される。加えて指標20の表示は、数字部53a、文字部53b、および装飾部58a等によって構成されている。文字板50の外観は、表示方向と直交する平面方向に設けられた円形の意匠であって、速度計20aの背景となる暗色の意匠を表示している。文字板50の中心から、指針40の先端部41aが、径方向外周側へ伸張している。尚、指針40の基端となる文字板50の中心から、指針40の先端部41aとなる文字板50の外縁部に向う方向を、「伸張方向」とする。目盛部64および副目盛部65は、指針40の基端を中心に放射状且つ等間隔に、文字板50上に配置されている。目盛部64および副目盛部65は、伸張方向を長手方向とする矩形形状の意匠を表示している。目盛部64は、副目盛部65よりも大きく形成されており、目盛部64と副目盛部65とは交互に配置されている。数字部53aは、数字を模った意匠を表示しており、文字板50上において目盛部64の伸張方向基端側に配置されている。文字部53bは、速度の単位を表す文字を模った意匠を表示し、文字板50上において、指針40の基端の下方に配置されている。装飾部58aは、文字板50の外縁に設けられ、表示上において速度計20aとコンビネーションメータ100における他の計器との境界を示している。以上のなかで、指針40、目盛部64、副目盛部65、数字部53a、および文字部53bは発光して表示される。
図2は、コンビネーションメータ100の機械的構成を示している。コンビネーションメータ100は、筐体80、および回路基板70を、上記した、文字板50および指針40に加えて備えている。
筐体80は、リヤケース83、リヤカバー84、フロントケース82、およびフロントパネル81等の複数の部材を互いに組み付けることによりによって構成されている。リヤケース83は、ポリプロピレン等の樹脂材料により形成されている。リヤケース83は、表示方向に沿った筒部83aを形成しており、当該筒部83aの内周面と表示方向前面とで文字板50を支持している。加えてリヤケース83は、表示方向後側で回路基板70を保持している。リヤケース83の表示方向後側には、ポリプロピレン等の樹脂材料により形成される有底容器であるリヤカバー84が組み付けられている。リヤカバー84は、リヤケース83に保持されている回路基板70を収容するとともに、回路基板70への表示方向後側からの塵および埃等の付着を防止している。
また、フロントケース82は、ポリプロピレン等の樹脂材料により筒状に形成されている。フロントケース82の内面側には、光の反射を抑制する黒色の塗装と、光を乱反射させるシボとにより、防眩のための防眩部82aが形成されている。加えて、フロントケース82には、文字板50および導光体60を配置するための円形の開口部82bが形成されている。フロントケース82の表示方向後側にはリヤケース83に組み付けられ、表示方向前側にはフフロントパネル81が組み付けられている。フロントパネル81は、無色透明のアクリル樹脂等の透光性材料により形成され、表面には外来光等の反射を防止する反射防止膜が形成されている。
回路基板70は、紙フェノール系またはガラスエポキシ系の硬質の基板からなる。回路基板70には、両面に所定の銅箔材料からなる配線パターン(図示しない)が形成されているとともに、表示方向に貫通する貫通孔70aが穿設されている。回路基板70の表示方向後側には、ステッパーモータ71、発光ダイオード72およびメータ制御部75等が実装されている。ステッパーモータ71は、回路基板70の貫通孔70aを通して、文字板50の表示方向前面側に延出する指針軸71aを有している。また、回路基板70の表示方向前側には、複数の発光ダイオード72が実装されている。発光ダイオード72は、チップタイプの発光ダイオードであって、表示方向前側に向けて光束を放射する。尚、発光ダイオード72は、請求項に記載の「光源部」に相当する。
文字板50は、導光体60および意匠板50a等を組み合わせて構成されている。導光体60は、透光性を備える例えばアクリル樹脂等によって形成されている。導光体60は、表示方向に沿って形成された円筒状の第一導光部62と、第一導光部62の表示方向前側の端部から径方向外側に向って形成された円板状の第二導光部60aと、を具備している。導光体60の第一導光部62はリヤケース83の筒部83aに内嵌され、導光体60の第二導光部60aはリヤケース83の表示方向前面と当接している。第一導光部62は、光束を入射する入射面62a、および光束を径方向外側に向けて反射する反射面62bを形成している。入射面62aは、第一導光部62の表示方向後側に位置する端面であり、発光ダイオード72に相対して形成されている。反射面62bは、第一導光部62の表示方向前側に位置する端面であり、表示方向前側に向うにつれて径方向外側に傾斜している。
加えて、導光体60の第二導光部60aは、目盛部64,副目盛部65、溝部60b、およびシボ部60cを形成している。目盛部64および副目盛部65は、第二導光部の表示方向前面の外縁付近に放射状且つ等間隔で設けられた、表示方向前側に突出する凸部である。目盛部64は副目盛部65よりも大きく、目盛部64と副目盛部65とは交互に並べて設けられている(図1参照)。目盛部64および副目盛部65は、光束を表示方向前側に向けて放射することによって発光する。溝部60bは、第二導光部60aの表示方向後面に、目盛部64および副目盛部65と相対して設けられている。溝部60bの外表面にシボが形成されることによって、溝部60bは、表示方向前側に向けて効率的に光束を反射する。シボ部60cは、後述する文字板50の数字部53aおよび文字部53bと表示方向に重なるよう設けられている。シボ部60cは、表示方向前側に向けて光束を拡散しつつ反射する。
意匠板50aは、無色透明のポリカーボネート等の透光性材料よりなるシート材の表面に、遮光性の印刷を施すことにより形成され、導光体60の表示方向前面に配置されている。意匠板50aは、数字部53a、文字部53b(図1参照)、目盛開口部51a,51b、および指針開口部52を有している。数字部53aおよび文字部53bは、導光体60に設けられたシボ部60cの表示方向前側に位置している。数字部53aおよび文字部53bは、遮光性の印刷を当該部53a,53bを避けて施すことにより形成された透光部であって、シボ部60cによって反射された光束を表示方向に透過することによって発光する。目盛開口部51a,51bは、伸張方向を長手方向とする矩形形状の開口部であって、導光体60から突出している目盛部64および副目盛部65とそれぞれ嵌合している。指針開口部52は、意匠板50aの中央付近に、導光体60の第一導光部62と同軸に設けられた開口部である。この指針開口部52を通して、ステッパーモータ71の指針軸71aの先端部が、意匠板50aの表示方向前側に延出している。
加えて、文字板50には、遮光部材57および装飾リング58が付属している。遮光部材57は、遮光性を備える樹脂材料等によって筒状に形成されている。遮光部材57は、導光体60の第一導光部62の内周面に内嵌されている。加えて、遮光部材57の表示方向後端部は回路基板70と当接し、遮光部材57の表示方向前端部は文字板50と接合されている。装飾リング58は、例えば樹脂材料からなるリング形状の部材であって、表面にメッキ等の装飾部58aが形成されている。装飾リング58の文字板50外縁への設置によって、当該文字板50とフロントケース82の開口部82bとの間に生じる隙間が視認上隠されることとなる。
指針40は、ポインタ部材41およびキャップ部材45を有している。ポインタ部材41は、例えばアクリル樹脂等の透光性材料によって形成され、固定部44、指針入射部43、および反射面41bを具備している。固定部44が指針軸71aの先端部に外嵌されることによって、指針40はステッパーモータ71に取り付けられている。これにより指針40は、指針軸71aと一体で文字板50の表示方向前面に沿って回転する。指針入射部43は、指針40が取り付けられた状態で発光ダイオード72と相対している。この配置によって指針入者部43は、発光ダイオード72から放射された光束をポインタ部材41に入射させる。反射面41bは、ポインタ部材41の基端部に設けられる斜面であって、指針入者部43によって当該ポインタ部材41に入射した光束を先端部41a側に向けて反射する。ポインタ部材41は、反射面41bによって反射された光束を表示方向前側に放射することによって発光する。キャップ部材45は、例えば黒色のABS樹脂等の遮光性を備える材料により形成され、表示方向後側に開口する有底筒状の部材である。キャップ部材45がポインタ部材41の基端部の表示方向前側に取り付けられることによって、固定部44および反射面41bに加えて、意匠板50aの指針開口部52等が視認上隠されている。
以上の構成によれば、図1に示すような指標20が表示される。詳記すると、指標20は、意匠板50aに施された遮光性の印刷による外観によって、背景の意匠が表示される。加えて、指標20は、装飾リング58に施された装飾部58aの外観によって、速度計20aの境界が表示される。また、指標20は、発光ダイオード72から入射した光束を表示方向前側に放射することによって、指針40、目盛部64、副目盛部65、数字部53a、および文字部53bを発光により表示する
図3は、コンビネーションメータ100の電気的構成を示している。コンビネーションメータ100は、メータ制御部75、ステッパーモータ71、発光ダイオード72等により構成されている。また、コンビネーションメータ100には、外部のバッテリ95、イグニッション・リレー94、車載されているController Area Network(CAN)91、および接地されたアース配線98が接続されている。
メータ制御部75は、プログラムによって作動するマイクロコンピュータからなる。メータ制御部75は、バッテリ95と常に導通している給電系統と、イグニッション・リレー94を介した給電系統を有し、当該バッテリ95から電力を供給されている。加えて、メータ制御部75は、車載されているCAN91に接続されており、当該CAN91に出力された車両の速度に関する情報と、イグニッション・スイッチ93のON/OFF状態に関する情報とを取得する。また、メータ制御部75は、発光ダイオード72と接続されており、取得したイグニッションのON/OFF状態に関する情報に基づいて当該発光ダイオード72に電圧を印加する。さらに、メータ制御部75は、ステッパーモータ71と接続されており、取得した車両の速度に関する情報に基づいて、指針軸71aが回転すべき回転方向、回転角度、回転速度を算出し、算出結果に対応したパルス電力をステッパーモータ71に出力する。
発光ダイオード72は、電気エネルギーを光エネルギーに変換する半導体素子である。発光ダイオード72は、メータ制御部75から電圧が印加されることによって光束を放射する。また、ステッパーモータ71は、入力されたパルス電力に同期して回転する回転子を具備している。ステッパーモータ71の指針軸71aは、回転子と一体であって、メータ制御部75から入力されたパルス電力に応じて、回転すべき方向へ所望の角度まで回転する。
ここで、CAN91上には、電力供給制御回路92が設けられている。電力供給制御回路92は、バッテリ95、イグニッション・スイッチ93、イグニッション・リレー94、およびエンジン制御回路(図示しない)等と接続されている。電力供給制御回路92は、バッテリ95から電力を供給されており、運転者によるイグニッション・スイッチ93の押圧操作を検知して、イグニッション・リレー94に電圧を印加して、当該リレー94を通電状態にする。また、電力供給制御回路92は、検知した運転者によるイグニッション・スイッチ93の押圧操作に基づいて、車両のイグニッションのON/OFF状態に関する情報をCAN91上に出力する。
以上の構成によれば、運転者によるイグニッション・スイッチ93の操作が行われると、電力供給制御回路92が、車両のイグニッションの状態をONにする。このとき電力供給制御回路92は、イグニッション・リレー94に電圧を印加して、バッテリ95とメータ制御部75とを導通させる。同時に、車両のイグニッションの状態がONであるという情報をCAN91上に出力する。メータ制御部75は、車両のイグニッションの状態がONであるという情報を取得した後、CAN91を通じて車両の速度に関する情報の取得を開始する。メータ制御部75は、これらCAN91から取得した情報に基づいて、発光ダイオード72に電圧を印加するとともに、ステッパーモータ71のパルス電力を出力する。このメータ制御部75の作動によって、発光ダイオード72は光束を放射するとともに、ステッパーモータ71は指針軸71aを車速に応じた角度に回転させる。
以上説明したコンビネーションメータ100の作動によれば、図1に示す、指針40、目盛部64、副目盛部65、数字部53a、および文字部53bが発光する。また、指針軸71aが車速に応じた角度に回転することによって、指針40の先端部41aが複数の目盛部64のいずれかを指し示し得る。これにより、車速に応じた目盛部64又は副目盛部65を、指針40の先端部41aが指し示すことによりなる指標20が、コンビネーションメータ100の速度計20aによって表示される。
また、図3に示すイグニッション・スイッチ93の操作が運転者によって再び行われると、電力供給制御回路92が、車両のイグニッションの状態をOFFにする。このとき電力供給制御回路92は、イグニッション・リレー94への電圧の印加を中止して、バッテリ95とメータ制御部75との導通を停止させる。同時に、車両のイグニッションの状態がOFFであるという情報をCAN91上に出力する。メータ制御部75は、車両のイグニッションの状態がOFFであるという情報を取得した後、発光ダイオード72への電圧の印加を中止するとともに、ステッパーモータ71へ指針軸71aが帰零するようなパルス電力を出力する。このメータ制御部75の作動によって、発光ダイオード72は光束の放射を停止するとともに、ステッパーモータ71は指針軸71aが帰零する。
以上説明したコンビネーションメータ100の作動によれば、図1に示す、指針40、目盛部64、副目盛部65、数字部53a、および文字部53bが消灯する。加えて、指針40は帰零する。したがって、コンビネーションメータ100の速度計20aは、車速の指標20の表示を停止する。
(特徴部分)
以下、本発明の一実施形態によるコンビネーションメータ100の特徴部分について説明する。
図2に示すように、コンビネーションメータ100の発光ダイオード72は、文字板発光用LED72aおよび指針発光用LED72bを具備している。指針発光用LED72bは、ポインタ部材41の指針入射部43と相対する回路基板70の表示方向前面に実装され、当該指針入射部43に向けて第一光束LF1を放射する。本実施形態では、指針発光用LED72bは、例えば高い彩度を備えた赤色の第一光束LF1を放射する。文字板発光用LED72aは、指針発光用LED72bの伸張方向先端側の、導光体60の入射面62aと相対する回路基板70の表示方向前面に実装され、当該入射面62aに向けて第二光束LF2を放射する。本実施形態では、指針発光用LED72bは、第一光束LF1と比較して彩度が低い、例えば白い色相を備えた第二光束LF2を放射する。故に、指針発光用LED72bが放射する第一光束LF1の色相および彩度は、文字板発光用LED72aが放射する第二光束LF2の色相および彩度と異なることとなる。尚、指針発光用LED72bは、請求項に記載の「第一光源部」に、文字板発光用LED72aは、請求項に記載の「第一光源部」に、それぞれ相当する。また、指針発光用LED72bと、文字板発光用LED72aとの間には、遮光部材57が配置されているので、第一光束LF1と第二光束LF2とは混合しない。
指針40の先端部41aは、目盛部64の表示方向前方を通過するよう伸張している。指針40は、指針入射部43によって入射された第一光束LF1を、さらに伸張方向先端側に向けて出射する指針出射部46を有している。指針出射部46は、ポインタ部材41の先端部41aに設けられている。ポインタ部材41の先端部41aには、第一光束LF1が伸張方向に沿って放射されるよう、伸張方向に直交する平面が形成されている。
目盛部64は、導光体60の第二導光部60aからの表示方向前側に突出しており、嵌合された文字板50の目盛開口部51aを貫通して、当該文字板50よりも表示方向前側に延出している。各目盛部64の間が、文字板50の意匠板50aによって表示方向前側から遮蔽されることにより(図1参照)、視認上において各目盛部64は文字板50上で相互に離間して配置された外観となる。加えて、突出している目盛部64の頂面には、表示方向前方に凹の発光面64aが形成されている。この発光面64aは、指針40の先端部41aよりも表示方向後側且つ伸張方向基端側に位置している。また、aの伸張方向先端側は、指針40の先端部41aよりも表示方向前側且つ伸張方向先端側に位置している。目盛部64の発光面64aは、入射面62aから入射した第二光束LF2を表示方向前側に向けて放射するとともに、指針出射部46から出射された第一光束LF1を表示方向前側に向けて反射する。
尚、本実施形態では、表示方向と伸張方向とが直交する構成であることから、指針40の伸張方向に位置する発光面64aは、文字板50の平面方向に対して45度で形成されることが望ましい。これにより発光面64aは、指針出射部46によって伸張方向に出射された第一光束LF1を、表示方向に向け効率良く反射することができる。
以上の構成によれば、文字板50に配置された複数の目盛部64のうち、文字板50に沿って動く指針40の先端部41aで指し示されていない目盛部64は、第二光束LF2を表示方向前側に向けて放射することによって、第二光束LF2の発光色相である白色に発光している。具体的には、文字板発光用LED72aによって放射された第二光束LF2は、入射面62aから導光体60に入射する。第二光束LF2は、第一導光部62によって表示方向に沿って導光された後、反射面62bによって伸張方向外側に向けて反射される。そして、第二光束LF2は、第二導光部60aによって伸張方向に沿って導光された後、溝部60bによって表示方向前側に反射される。これにより、第二光束LF2は、目盛部64の発光面64aを透過して、表示方向前側に向けて放射される。
対して、文字板50に配置された複数の目盛部64のうち、文字板50に沿って動く指針40の先端部41aで指し示された特定の目盛部64sは、第二光束LF2を放射するとともに、第一光束LF1を表示方向前側に反射することによって発光している。具体的には、指針発光用LED72bによって表示方向前側に放射された第一光束LF1は、指針40の指針入射部43からポインタ部材41に入射する。第一光束LF1は、ポインタ部材41の反射面41bによって伸張方向先端側に向けて反射される。そして、第一光束LF1は、ポインタ部材41によって伸張方向に沿って導光された後、指針出射部46によって伸張方向先端側に向けて出射される。指針40によって出射された第一光束LF1は、指針40が指示している特定の目盛部64sに到達する。第一光束LF1は、特定の目盛部64の発光面64aによって表示方向前側に向けて反射される。ここで、複数の目盛部64に分散される第二光束LF2と比較して、指針40のみに入射される第一光束LF1は、光束の密度が高い。加えて、第二光束LF2と第一光束LF1とが加色混合されると、無彩色である第二光束LF2と比較して高い彩度を唱えた第一光束LF1の色相が表示される。したがって、特定の目盛部64sは、第一光束LF1に近似した色相であって、他の目盛部64と比較して高輝度、高彩度での発光に変化する。
以上説明した本実施形態では、指針40の先端部40aが特定の目盛部64sを指し示しているとき、指針40の先端部41aが目盛部64の表示方向前方を通過するよう伸張しているので、指針40の先端部41aと特定の目盛部64sとが近接している。そのため、指針出射部46から出射される第一光束LF1は特定の目盛部64sに確実に到達する。故に、特定の目盛部64sの発光状態は、指針発光用LED72bから入射する第一光束LF1を表示方向前側に向けて放射する指針40の発光状態に近似する。さらに、指針40の先端部41aの目盛部64前方への伸張によれば、指針40の先端部41aと特定の目盛部64sとは表示方向に重なって視認される。以上によれば、特定の目盛部64sは、指針40の先端部41aと重なって表示されるとともに、発光状態が近似するので、当該指針40と一体的に視認されることとなり、誘目性が高められる。この特定の目盛部64sの高い誘目性によれば、指針40の先端部41aで特定の目盛部64sを指示することによって表示された車両の速度の指標20を瞬時に視認させることが可能となる。したがって、視認性の優れるコンビネーションメータ100を提供することができるのである。
加えて本実施形態では、指針40の先端部41aに対して、発光面64aが表示方向後側且つ伸張方向基端側から表示方向前側前側且つ伸張方向先端側に亘り形成されるので、当該発光面64aには指針出射部46から伸張方向に出射された第一光束LF1が到達し得る。加えて、発光面64aが表示方向前側を向くこととなるので、当該発光面64aに到達した第一光束LF1は表示方向前側に向けて確実に反射される。この発光面64aの作用発揮によれば、指針40の先端部41aで指し示された特定の目盛部64sの誘目性が確実に高められるので、視認性の優れるコンビネーションメータ100を提供することができるのである。
また本実施形態では、第一光束LF1を反射する目盛部64の発光面64aが、表示方向前側に凹であることから、指針40の伸張方向および表示方向において、目盛部64と指針40とをさらに近接させることができる。さらに、指針出射部46が指針40の先端部41aに設けられることにより、指針出射部46と目盛部64とを確実に近接させることができる。これらによれば、指針出射部46から出射された第一光束LF1を発光面64aにさらに確実に到達させられるので、特定の目盛部64sの発光状態は、指針40の発光状態にさらに近似する。さらに、指針40の先端部41aと特定の目盛部64sとの表示方向に重なりも容易に視認される。故に、指針40の先端部41aで指示されている特定の目盛部64sは、当該指針40とさらに一体的に視認され易くなるので、高い誘目性を獲得する。したがって、視認性の優れるコンビネーションメータ100を提供することができるのである。
さらに本実施形態では、複数の目盛部64が、相互に離間した状態で文字板40に配置されているので、指針出射部46から出射された第一光束LF1が拡散しても、拡散した第一光束LF1は、指針40の先端部41aで指示された特定の目盛部64sのみに到達し、隣接する他の目盛部64には到達しない。故に、指針40の先端部41aで指示されている特定の目盛部64sのみが指針40の発光状態に近似する。これにより、特定の目盛部64sは、高い誘目性を獲得するとともに、他の目盛部64に対する識別も容易となる。これにより、指針40の先端部41aで特定の目盛部64sを指し示すことによって表示された指標20を瞬時に視認させることが可能となる。したがって、視認性の優れるコンビネーションメータ100を提供することができるのである。
また加えて本実施形態では、目盛部64が文字板50から表示方向前側に突出しているので、指針出射部46から出射された第一光束LF1が拡散しても、第一光束LF1は指針40の先端部41aで指示された特定の目盛部64sのみに到達し、文字板50へは到達しない。故に、特定の目盛部64sは、文字板50との境界が明瞭な状態で発光することができる。さらに目盛部64は、導光体60に設けられるので、遮光性の意匠板50aとのコントラストが明確になる。特に、第一光束LF1を反射することによって、他の目盛部64よりも光束の密度が高くなる特定の目盛部においては、意匠板50aとのコントラストがさらに明確となる。これらにより、特定の目盛部64sの誘目性をさらに高めることができるので、表示された指標20を瞬時に視認させることが可能となる。したがって、視認性の優れるコンビネーションメータ100を提供することができるのである。
さらに加えて本実施形態では、特定の目盛部64sは、他の目盛部64と比較して高輝度で発光している。故に、他の目盛部との明確な輝度差によって、特定の目盛部64sは、誘目性が高まるとともに、他の目盛部に対する識別も容易となる。加えて、特定の目盛部64sは、指針40と近似した色相で発光するので、当該指針40とさらに一体的に視認されやすくなり、誘目性がさらにいっそう高められる。また、特定の目盛部64sは、指針40と近似した彩度で発光するので、当該指針40とさらに一体的に視認されやすくなる。さらに、特定の目盛部64sの誘目性は、高い発光色の彩度によっても高められる。また加えて、特定の目盛部64sの発光する色相および彩度が指針40の指示によって変化するので、他の目盛部64に対する識別も容易となる。これらのように、放射する光束の色相および彩度の異なる指針発光用LED72bおよび文字板発光用LED72aを有することによる作用発揮によれば、指針40の先端部41aで特定の目盛部64sを指し示すことによって表示された指標20を瞬時に視認させることが可能となる。したがって、視認性の優れる指針計器を提供することができるのである。
(他の実施形態)
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定して解釈されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態に適用することができる。
上記実施形態において目盛部64は、第二光束LF2を放射するとともに第一光束LF1を反射する、表示方向前側に凹の発光面64aを形成していた。しかし、発光面64aと先端部41aとが近接させられるのであれば、発光面64aは表示方向前側に凹でなくてもよい。例えば第二光束LF2を放射するとともに第一光束LF1を反射する平面状や表示方向前側に凸の発光面であってもよい。さらには、目盛部64が、伸張方向先端側が表示方向前側に屈折する屈折面を形成していてもよい。ただし、屈折面が発光する際には、屈折している部分が影として視認されてしまうので、見栄えを損ねるおそれがある。故に、目盛部64によって形成される第二光束LF2を放射するとともに第一光束LF1を反射する面は、曲面であることが望ましい。
上記実施形態において目盛部64は、相互に離間した状態で文字板50上に配置されていた。しかし、目盛部64は、相互に接続されていてもよく、また副目盛部65と接続されていてもよい。加えて、指針40の先端部41aを表示方向後側へ屈折させる、又は、目盛部64が配置された文字板50の外縁を表示方向前側に屈折させる等により、目盛部64を文字板50から表示方向へ突出しない構成としてもよい。
上記実施形態において指針出射部46は、指針40の先端部41aに設けられていたが、指針出射部46が設けられる位置は、先端部41aに限定するものではない。また、指針出射部46となる指針40の先端部41aは、伸張方向に直交する平面であった。しかし、指針40の先端部41aを曲面状に形成し、当該指針出射部46を出射した第一光束LF1が目盛部64に確実に届くようにしてもよい。
上記実施形態において、第二光束LF2を表示方向前側に放射することによって発光する副目盛部65に、目盛部64と同様に、指針出射部46から出射された第一光束LF1を反射する反射面を形成してもよい。また、副目盛部65は形成しなくてもよい。
上記実施形態においては、請求項に記載の「光源部」として、赤色の第一光束LF1を放射する指針発光用LED72bと、白色の第二光束LF2を放射する文字板発光用LED72aとが設けられていた。しかし、指針発光用LED72bおよび文字板発光用LED72aが放射する各光束LF1,LF2の色相および彩度を限定するものではない。さらには、光源部として、電球、放電灯、ELパネル等を適宜備えていてもよい。例として、同一の光源部が、導光体60およびポインタ部材41に同一の色相・彩度を備えた光束を入射してもよい。また、第一光束LF1および第二光束LF2が同一の色相を備える光束であってもよい。これらの場合、指針40の先端部41aで指し示された特定の目盛部64sと他の目盛部64との輝度差によって、これらは識別されることとなる。さらに別の例として、白色の第一光束LF1を放射する指針発光用LED72bと、青色の第二光束LF2を放射する文字板発光用LED72aを具備していてもよい。この場合、特定の目盛部64sは、他の目盛部よりも彩度の低い青色で高輝度に発光するので、他の目盛部に対する識別は容易となる。
上記実施形態では、本発明を車両の速度に関する指標20を表示する速度計20aを備えたコンビネーションメータ100を例に説明した。しかし、速度計20a以外の各種の車載された「指針計器」に本発明を適用することが可能である。さらには、車両以外の輸送機械に搭載された各種の「指針計器」に本発明を適用することが可能である。
本発明の一実施形態によるコンビネーションメータの指標を示す正面図である。 本発明の一実施形態によるコンビネーションメータの機械的構成を示す模式図であって、図1のII−II線断面図である。 本発明の一実施形態によるコンビネーションメータの電気的構成を示すブロック図である。
符号の説明
20 指標、20a 速度計、40 指針、41 ポインタ部材、41a 先端部、41b 反射面、43 指針入射部 、44 固定部、45 キャップ部材、46 指針出射部、50 文字板、50a 意匠板、51a 目盛開口部、51b 目盛開口部、52 指針開口部、53a 数字部、53b 文字部、57 遮光部材、58 装飾リング、58a 装飾部、60 導光体、60a 第二導光部、60b 溝部、60c シボ部、62 第一導光部、62a 入射面、62b 反射面、64 目盛部、64a 発光面、65 副目盛部、70 回路基板、70a 貫通孔、71 ステッパーモータ、71a 指針軸、72 発光ダイオード、72a 文字板発光用LED(第二光源部)、72b 指針発光用LED(第一光源部)、75 メータ制御部、80 筐体、81 フロントパネル、82 フロントケース、82a 防眩部、82b 開口部、83 リヤケース、84 リヤカバー、91 CAN 、92 電力供給制御回路、93 イグニッション・スイッチ、94 イグニッション・リレー、95 バッテリ、98 アース、100 コンビネーションメータ(指針計器)、LF1 第一光束、LF2 第二光束

Claims (8)

  1. 文字板に配置された複数の目盛部を、前記文字板に沿って動く指針の先端部で指し示して、指標を表示する指針計器であって、
    前記文字板および前記指針に向けて光束を放射する光源部と、
    前記先端部が前記目盛部の表示方向前方を通過するよう伸張し、前記光源部から入射する光束を表示方向前側に向けて放射することにより発光するとともに、光束を伸張方向に向けて放射する指針出射部を有する前記指針と、
    前記光源部から入射する光束を表示方向前側に向けて放射するとともに、前記指針出射部から出射される光束を表示方向前側に向けて反射することにより発光する前記目盛部を有する前記文字板と、を備え
    前記目盛部は、表示方向前側に凹とされることで、前記指針の前記先端部に対して表示方向後側且つ伸張方向基端側から表示方向前側且つ伸張方向先端側に亘る発光面を形成し、
    前記発光面は、表示方向後側に湾曲する曲面に形成され、前記光源部から入射する光束を表示方向前側に向けて放射するとともに、前記指針出射部から出射される光束を表示方向前側に向けて反射することを特徴とする指針計器。
  2. 複数の前記目盛部は、相互に離間した状態で前記文字板上に配置されることにより発光することを特徴とする請求項1に記載の指針計器。
  3. 前記目盛部は、前記文字板から表示方向前側に突出して設けられることを特徴とする請求項1又は2に記載の指針計器。
  4. 前記文字板は、前記光源部から入射する光束を前記目盛部まで導光する導光体、および前記導光体の表示方向前側に配置される遮光性の意匠板を具備し、
    前記目盛部は、前記導光体から前記意匠板を貫通して表示方向前側に突出することを特徴とする請求項3に記載の指針計器。
  5. 前記指針出射部は、前記指針の前記先端部に設けられることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の指針計器。
  6. 前記光源部は、前記指針に向けて第一光束を放射する第一光源部、および前記文字板に向けて第二光束を放射する第二光源部を有することを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の指針計器。
  7. 前記第一光源部が放射する第一光束の色相は、前記第二光源部が放射する第二光束の色相と異なることを特徴とする請求項6に記載の指針計器。
  8. 前記第一光源部が放射する第一光束の彩度は、前記第二光源部が放射する第二光束の彩度よりも高いことを特徴とする請求項6又は7に記載の指針計器
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