以下、図面を参照して、本発明の好適な実施形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲によって確定されるのであって、以下の個別の実施形態によって限定されるわけではない。
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態にかかる画像形成装置と排紙処理装置の構成を概略的に示す図である。
1は画像形成装置本体であり、2および5は記録媒体(以下、「用紙」とう。)を収容し、保持する給紙カセットである。3、6および11は用紙をピックアップするピックアップローラであり、4および7および12は用紙をさばくフィードリタードローラである。8は用紙の給紙状況を確認する給紙センサであり、9は給紙ローラであり、10は手差し用のトレイである。13は搬送されてきた用紙の先端位置を調整するレジストローラであり、14は画像の書き出し位置を調整するTOPセンサである。
28は定着器であり、16は定着ローラであり、17は排出ローラである。29は定着の為の加温用ヒータであり、18は排紙センサである。また、19は両面印刷の際に用紙の搬送方向を制御する両面フラッパであり、20は用紙を画像形成装置から排紙処理装置に向けて排出するための蹴り出しローラである。22は両面印刷の際に用紙の反転のタイミングを決定する反転センサである。23は反転ローラであり、24は両面搬送経路であり、25は再給紙ローラである。また、26は再給紙搬送ローラであり、27は再給紙センサであり、34は画像情報をドラム上に走査するためのレーザースキャナユニットであり、35は現像転写を実行するカートリッジである。図1に示す画像形成装置1は、1つのレーザースキャナユニット34と、1つのカートリッジ35とを備える構成としているが、レーザースキャナユニット34とカートリッジ35とをそれぞれ複数備える構成とすることも可能である。
図1のP2は、両面印刷を行うための両面ユニットで反転動作を実行するために、両面搬送経路24に向けて誘導される用紙を示す。
36は、ユーザー向けの情報、例えば、画像形成装置の動作状態、操作設定、用紙のサイズ、種類、用紙をステープルでとめるステープル動作などの後処理動作に関する設定を表示するオペレーションパネルである。オペレーションパネル36は、ユーザー向けの情報を表示するほか、ユーザーの操作指示を受け付ける操作入力手段として機能する。
40は排紙処理装置(以下、「排紙オプション」ともいう)であり、画像形成装置1から排出された用紙の後処理、例えば、用紙をステープルでとめるステープル動作を実行し、用紙を積載トレイに排出するための排出処理を実行する。
41は画像形成装置1から排出された用紙を積載する積載トレイであり、42はステープルすべき用紙を揃えるジョガーであり、43と44は束排紙ローラである。束排紙ローラ43、44の位置を制御することにより、以下の(i)〜(iii)の3つの排紙パターンを切替えることが可能である。(i)束排紙ローラ43と44が離間した状態で、ステープルすべき用紙を中間積載部に積載する。(ii)束排紙ローラ43と44がニップした状態で、用紙の束を積載トレイ41上に排出する(束排紙の実行)。(iii)束排紙ローラ43と44がニップした状態で、ステープルをしない通常のスタック排紙として用紙を積載トレイ41トレイ上に1枚ずつ排出する。
排紙オプション40の受け取りローラ45、46は画像形成装置1から排出された用紙を受け取る。ステープルユニット47は用紙をステープルでとめるステープル動作を実行する。排紙オプション40のP1は、中間積載部であるジョガーの中に積載された用紙を示す。
上限位置決定センサ(UP-LIMITセンサ)49は積載トレイ41の上限位置を決定する。下限位置決定センサ(Down-LIMITセンサ)50は積載トレイの下限位置を決定する。51はUP-LIMIT検知用フラグであり、52はDown-LIMIT検知用フラグである。UP-LIMITセンサ49は、UP-LIMIT検知用フラグ51を検出することにより、積載トレイ41が上限位置まで上昇したことを検知する。Down-LIMITセンサ50は、Down-LIMIT検知用フラグ52を検出することにより、積載トレイ41が下限位置まで降下したことを検知する。
リフターモータ53は積載トレイ41を上下方向に動作させる。ギヤ54は、リフターモータ53の回転動作を上下の並進方向の動作に変換し、積載トレイ41を上下方向に動作させる。リフターモータ53及びギヤ54は積載トレイ41を上下方向に動作させるリフター駆動手段として機能する。
用紙高さセンサ55は積載トレイ41に積載された用紙の最上面の積載高さを検知する。積載トレイ41に排出された用紙が満載になった状態で、用紙高さセンサ55のセンサ出力はONとなる。
次に、上記の構成において、用紙の搬送を説明する。オペレータが不図示の情報処理装置等から画像形成装置本体1の給紙カセットを指定した画像形成を指示すると、指定された給紙カセット(例えば、カセット2)からピックアップローラ3が駆動用のモータの駆動に基づき回転を開始して給紙が開始する。給紙カセットから供給された用紙は、TOPセンサ14を通過し、TOP信号を基準に画像がレーザースキャナユニット34により作成される。そして、電子写真プロセスを受け持つカートリッジ35により画像が用紙上に転写され、定着器28により画像は用紙上に定着される。
定着器28から出力された用紙は、両面フラッパ19により、両面搬送路に導かれ、反転ローラ23により反転され、再給紙ローラ25により、再給紙される。そして、再び、レジストローラ13およびTOPセンサ14を通過し、反対面を印刷し、両面印刷が完成する。そして、両面フラッパ19により、排紙オプション40に導かれる。排紙オプション40は、受け取りローラ45,46で用紙を受け取る。受け取りローラ45,46は、それぞれ離間ポジションに移動し、用紙をジョガー42に積載できる状態とする。用紙は、ジョガー42内部に積載され、積載後にジョガー42により積載された用紙の束が整えられる(用紙の整合)。複数枚の用紙がジョガー42により整合されると、ステープルユニット47により複数枚の用紙がステープルされ用紙の束が形成される。束排紙ローラ43、44をニップさせ、束排紙を実行できる状態とする。ジョガー42を開き、所定時間後に、束排紙ローラ43,44を回転させ、ステープルされた束を積載トレイ41上に排出する。用紙の束を排出したタイミングで、用紙高さセンサ55は用紙の最上面の積載高さを検知し、用紙高さセンサ55がONした場合には、リフターモータ53により積載トレイ41を所定の距離だけ下降させる。
図2は用紙が積載トレイ41上に積載され、満載となった状態を示す図であり、図1と同一の構成要素には同一の参照番号を付している。用紙高さセンサ55は、積載トレイ41に積まれる用紙の最上面の積載高さを検出する。駆動手段として機能する駆動モータ(リフターモータ53)及びギヤ54は、積載トレイ41を上昇または下降させることが可能である。
用紙の積載高さが積載トレイ41の満載の高さまで到達すると、用紙高さセンサ55は、積載トレイ41に積載された用紙が満載になったことを検知する。積載トレイ41に積載された用紙が満載の状態で、積載トレイ41は下限位置まで降下した状態になる。このとき、下限位置決定センサ(DOWN-LIMITセンサ50)は、積載トレイ41が下限位置まで降下した状態にあることを検出する。
用紙高さセンサ55の検知結果、または下限位置決定センサ(DOWN-LIMITセンサ50)の検知結果に基づき、排紙オプション40は、積載トレイ41が満載の状態になったことを検出することが可能である。排紙オプション40は、積載トレイ41が満載の状態になったことを検出すると、更なる用紙の排出を受け付けることができないことを示す印刷中断信号を画像形成装置1に送信する。画像形成装置1は、排紙オプション40から印刷中断信号を受信すると、次の印刷を不許可(中断)とする。
画像形成装置1は、排紙オプション40で用紙が満載の状態であることをオペレーションパネル36上に表示する。オペレータは、オペレーションパネル36の表示に従い、排紙オプション40に積載された用紙を取り除くと、用紙高さセンサ55は、満載の状態が解除されたことを検出する。この検知結果に基づき、排紙オプション40は、更なる用紙を受け付けることが可能であることを示す印刷再開信号を画像形成装置1に送信する。画像形成装置1は、排紙オプション40から印刷再開信号を受信すると、次の印刷を許可(再開)する。
図3は、排紙オプション40の動作を制御する制御手段として機能するCPU401の接続図である。制御基板400上にCPU401が搭載されている。CPU401は、通信インタフェース(Communication−I/F)420を通じて画像形成装置1と接続されている。Communication−I/F420を通じて、用紙のサイズ、ステープル実行の指定、用紙排出予告等の情報が画像形成装置1とCPU401との間で通信される。402、403、404はセンサの情報をCPU401に入力するためのPULL-UP抵抗である。ここで、PULL-UP抵抗402、403、404はセンサの情報をCPU401に入力するためのセンサ情報入力手段として機能する。
405から409は、排紙オプション40内にある複数のモータのそれぞれに対応したモータドライバであり、モータドライバはCPU401で生成された制御情報に基づいて、対応するモータを動作させることが可能である。CPU401には、用紙高さセンサ55、Down-LIMITセンサ50、UP-LIMITセンサ49のぞれぞれで検知された用紙の積載高さや積載トレイ41の位置に関する情報が入力される。搬送モータ410を回転させることにより、用紙を受け取りローラ45,46及び束排紙ローラ43,44が回転し、用紙の搬入および、用紙の排出または束の排出が実行される。
ジョガーモータ411を回転させることにより、ジョガー42を開閉させ、用紙の保持、用紙の整合動作、束の落下等が十実行される。ローラ離間モータ412を回転させることにより、束排紙ローラ43,44をニップさせたり、離間させたりすることができる。ステープルユニット47内にあるステープルモータ413を回転させることにより、ステープル動作が実行される。リフターモータ53を回転させることにより、積載トレイ41は上下に駆動する。
図4は、ジョガー42とジョガーモータ411の動作を説明する図である。ジョガーモータ411を回転させることにより、ジョガー42が開く(図4(b))。また、ローラ離間モータ412を回転させ、束排紙ローラ43と束排紙ローラ44をニップさせる(図4(a))。ジョガー42を開いた状態で用紙が積載トレイ41に搬入されると、用紙は、ジョガー42に触れずに積載トレイ41上に排出される。ジョガー42を閉じた状態で、かつ束排紙ローラ43と束排紙ローラ44とを離間させた状態((図4(c))で用紙を排紙オプション40に搬入すると用紙は、ジョガー42内に留まる。この状態でジョガー42を紙サイズよりも1mmから2mm程度狭い位置に押し込むことにより用紙の整合が実行される。
用紙の整合が終了したら、ステープルユニット47によりステープルを実行する。その後、束排紙ローラ43と束排紙ローラ44をローラ離間モータ412によりニップする(図4(a))。この状態で搬送モータ410を回転させることにより、束排紙ローラ43と束排紙ローラ44が回転し、ステープル済みの束が積載トレイ41上に排出される。
図5は、CPU401による排紙オプション40の制御の流れを説明するフローチャートである。
排紙オプション40の電源が投入(ON)されると、CPU401は、積載トレイ41を上昇(UP)させるためにUP故障用の検出時間をタイマに設定する(S501)。
すでに、積載トレイ41がUP-LIMITの位置(上限位置)にあったら(S502−YES)、CPU401はリフターモータ53の駆動を停止させるための制御情報を生成する。この制御情報に基づき、モータドライバ409は、リフターモータ53の駆動を停止させ(リフターモータ53をOFF、S508)、待機状態(READY状態)にする(S509)。
ステップS502の判定で、積載トレイ41がUP-LIMITの位置(上限位置)の位置にない場合は、処理をステップS503に進める。
ステップS503において、CPU401は、用紙高さセンサ55の出力がOFF(S503−NO)の場合、処理はステップS504に進められる。
ステップS504において、 CPU401はリフターモータ53を駆動するための制御情報を生成する。この制御情報に基づき、モータドライバ409は、リフターモータ53を上昇方向(UP方向)に駆動させる(リフターモータ53をON(UP)、S504)。
ステップS505において、CPU401は、ステップS501でタイマに設定した検出時間内に積載トレイ41が上限位置まで上昇したか判定する。
所定の検出時間内に積載トレイ41が上限位置まで移動できた場合、すなわちTIME−OVERとならない場合は(S505−NO)、処理をステップS502に戻し、同様の処理を繰り返す。
一方、ステップS505の判定で、所定の検出時間内に積載トレイ41が上限位置まで移動できない場合、すなわちTIME−OVERとなった場合は(S505−YES)、処理をステップS506に進める。
ステップS506において、CPU401はリフターモータ53の駆動を停止させるための制御情報を生成する。この制御情報に基づき、モータドライバ409は、リフターモータ53の駆動を停止させる。
ステップS507において、故障を検知して処理を終了する。
所定の検出時間の経過前に、UP-LIMITセンサ49または用紙高さセンサ55がONすれば(S502、S503)、積載トレイ41の動作は正常動作である。そして、リフターモータ53の駆動を上限位置で停止(OFF)して(S508)、待機状態(READY状態)にする(S509)。
READY状態になったあと、用紙が積載トレイ41に排出されるのを待つ(S510)。
用紙が積載トレイ41に排出された場合に(S510−YES)、用紙高さセンサ55がONしていなければ(S511−NO)、積載トレイ41に排出されている用紙の積載高さが基準高さに比べて低いのでそのまま用紙の排出を続行する。
一方、ステップS511の判定で、用紙高さセンサ55のセンサ出力がONとなった場合(S511−YES)、処理はステップS512に進められる。
ステップS512において、CPU401は、排出された用紙に対して後処理としてステープル止めを行うことが設定されているか否かを判定する。
ステップS512の判定で、ステープル止めを行うことが設定されている場合(S512−Yes)、処理はステップS513に進められる。一方、ステップS512の判定で、ステープル止めを行うことが設定されていない場合(S512−NO)、処理はステップS514に進められる。
ステップS514では、用紙高さセンサ55の出力がONであり、用紙の積載高さが基準高さに達した状態になっているので、積載トレイ41のリフトダウンを実行する。CPU401は、積載トレイ41を所定量(例えば、1mm)降下させるための制御情報を生成する。モータドライバ409は、この制御情報に基づいて、リフターモータ53を駆動して積載トレイ41を所定量(例えば、1mm)、リフトダウンさせる。CPU401は、排出機構の排出口と、積載トレイに積載された用紙の最上面と、の間の距離を、用紙高さセンサ55の検知結果と、画像形成の条件との組み合わせに対応した距離に切替えるために、駆動手段(リフターモータ53)の駆動量を制御する。
ステップS515において、CPU401は、ステップS514のリフトダウンの実行に際して、リフトダウンが正常に実行されたか否かを判定するための判定時間をタイマに設定する。
ステップS522において、CPU401は、DOWN-LIMITセンサ50の出力に基づき積載トレイ41の位置がDOWN-LIMIT(下限位置)に到達しているか否かを判定する。
ステップS522の判定で、積載トレイ41の位置がDOWN-LIMIT(下限位置)に到達していると判定された場合(S522−YES)、処理はステップS525に進められる。
ステップS525において、CPU401はリフターモータ53の駆動を停止させるための制御情報を生成する。この制御情報に基づき、モータドライバ409は、リフターモータ53の駆動を停止させる。
一方、ステップS522の判定で、積載トレイ41の位置がDOWN-LIMIT(下限位置)に到達していないと判定された場合(S522−NO)、処理はステップS523に進められる。ステップS523において、CPU401は、先のステップS515でタイマに設定された判定時間が経過していないと判定する場合(S523−NO)、処理をステップS522に戻し、同様の処理を繰り返す。
一方、ステップS523の判定で、判定時間が経過した場合、すなわち、TIME−OVERとなった場合(S523−YES)、CPU401は処理をステップS524に進める。
ステップS524において、CPU401はリフターモータ53の駆動を停止させるための制御情報を生成する。この制御情報に基づき、モータドライバ409は、リフターモータ53の駆動を停止させる。その後、処理は、ステップS510に戻され、後続の用紙の排紙に対して同様の処理を行う。
ステップS512の判定で、ステープル止めを行うことが設定されている場合(S512−Yes)、処理はステップS513に進められる。
CPU401は、排出機構の排出口と、積載トレイに積載された用紙の最上面との間の距離を用紙高さセンサ55の検知結果と画像形成の条件との組み合わせに対応した距離に切替えるために、リフターモータ53の駆動量を制御する。
ステップS513において、CPU401は、ステープル止めする用紙の枚数の設定を判定し、その設定枚数に応じてCPU401は、積載トレイ41を所定量、降下させるための制御情報を生成する。モータドライバ409は、この制御情報に基づいて、リフターモータ53を駆動して積載トレイ41を所定量、リフトダウンさせる。例えば、ステープル枚数が2枚から10枚の場合には、2mm下降するように、CPU401は制御情報を生成する。モータドライバ409は、生成された制御情報に基づいて、リフターモータ53を駆動して積載トレイ41を2mm、リフトダウンさせる(S516)。
ステープル枚数が11枚から20枚の場合には、例えば、3mm下降するように、CPU401は制御情報を生成する。モータドライバ409は、生成された制御情報に基づいて、リフターモータ53を駆動して積載トレイ41を3mm、リフトダウンさせる(S518)。
ステープル枚数が21枚から30枚の場合には、例えば、4mm下降するように、CPU401は制御情報を生成する。モータドライバ409は、生成された制御情報に基づいて、リフターモータ53を駆動して積載トレイ41を4mm、リフトダウンさせる(S520)。
ステップS517において、CPU401は、ステップS516のリフトダウン(2mm降下)の実行に際して、リフトダウンが正常に実行されたか否かを判定するための判定時間をタイマに設定する。
ステップS519において、CPU401は、ステップS518のリフトダウン(3mm降下)の実行に際して、リフトダウンが正常に実行されたか否かを判定するための判定時間をタイマに設定する。
ステップS521において、CPU401は、ステップS520のリフトダウン(4mm降下)の実行に際して、リフトダウンが正常に実行されたか否かを判定するための判定時間をタイマに設定する。
その後、CPU401は、ステップS522において積載トレイ41がDOWN-LIMIT(下限位置)に到達したか否か、ステップS523においてタイマに設定された判定時間が経過したか否か、を判定する。
ステップS522の判定で、積載トレイ41の位置がDOWN-LIMIT(下限位置)に到達していると判定された場合(S522−YES)、処理はステップS525に進められる。ステップS525において、CPU401はリフターモータ53の駆動を停止させるための制御情報を生成する。この制御情報に基づき、モータドライバ409は、リフターモータ53の駆動を停止させる。
一方、ステップS522の判定で、積載トレイ41の位置がDOWN-LIMIT(下限位置)に到達していないと判定された場合(S522−NO)、処理はステップS523に進められる。ステップS523において、CPU401は、先のステップS515でタイマに設定された判定時間が経過していないと判定する場合(S523−NO)、処理をステップS522に戻し、同様の処理を繰り返す。
一方、ステップS523の判定で、判定時間が経過した場合、すなわち、TIME−OVERとなった場合(S523−YES)、CPU401は処理をステップS524に進める。
ステップS524において、CPU401はリフターモータ53の駆動を停止させるための制御情報を生成する。この制御情報に基づき、モータドライバ409は、リフターモータ53の駆動を停止させる。その後、処理は、ステップS510に戻され、後続の用紙の排紙に対して同様の処理を行う。
排出機構の排出口と、積載トレイに積載された用紙の最上面と、の間の距離を、用紙高さセンサ55の検知結果と、画像形成の条件との組み合わせに対応した距離に切替えるために、駆動手段(リフターモータ53)の駆動量をCPU401は制御する。これにより、排紙処理に違いによらずに、記録媒体(用紙)をトレイに安定的に積載することが可能になる。
本実施形態に拠れば、ステープルの枚数により、積載トレイ41の下降量を制御することにより、排紙処理に違いによらずに、積載トレイ41に所定の枚数を安定的に積載することが可能になる。
(参考例1)
参考例1の排紙オプション40は、第1実施形態と同一の構成であり、画像形成装置1から紙種を識別するための紙種情報をCPU401が受信するものとする。本参考例1では、紙種情報の判定結果に基づきCPU401は、積載トレイ41の降下量を制御する。
図6は、CPU401による排紙オプション40の制御の流れを説明するフローチャートである。
図6のステップS501からS511、ステップS522からS525は、図5のフローチャートと同一の処理内容を示し、重複した説明を避けるため、ここでは詳細な説明を省略する。
ステップS511の判定で、用紙高さセンサ55のセンサ出力がONとなった場合(S511−YES)、処理はステップS631に進められる。
ステップS631において、CPU401は、受信した紙種情報に基づいて、用紙の種類を判定する。紙種情報には、例えば、用紙の規格サイズのほか、材質(普通紙、光沢紙、OHPなど)、単位面積あたりの重量により用紙の厚みを判定するパラメータ等が含まれる。以下の例では、単位面積あたりの重量により用紙の厚みを判定する例を説明する。
用紙の厚みに対応する単位面積あたりの重量が64g/m2から74g/m2までの用紙が搬送された場合には、例えば、積載トレイ41を1mm下降するように、CPU401は制御情報を生成する。モータドライバ409は、生成された制御情報に基づいて、リフターモータ53を駆動して積載トレイ41を1mm、リフトダウンさせる(S632)。
用紙の厚みに対応する単位面積あたりの重量が75g/m2から120g/m2 までの用紙が搬送された場合には、例えば、積載トレイ41を2mm下降するように、CPU401は制御情報を生成する。モータドライバ409は、生成された制御情報に基づいて、リフターモータ53を駆動して積載トレイ41を2mm、リフトダウンさせる(S634)。
用紙の厚みに対応する単位面積あたりの重量が121g/m2から199g/m2までの用紙が搬送された場合には、例えば、3mm下降するように、CPU401は制御情報を生成する。モータドライバ409は、生成された制御情報に基づいて、リフターモータ53を駆動して積載トレイ41を3mm、リフトダウンさせる(S636)。
ステップS633において、CPU401は、ステップS632のリフトダウン(1mm降下)の実行に際して、リフトダウンが正常に実行されたか否かを判定するための判定時間をタイマに設定する。
ステップS635において、CPU401は、ステップS634のリフトダウン(2mm降下)の実行に際して、リフトダウンが正常に実行されたか否かを判定するための判定時間をタイマに設定する。
ステップS637において、CPU401は、ステップS636のリフトダウン(3mm降下)の実行に際して、リフトダウンが正常に実行されたか否かを判定するための判定時間をタイマに設定する。
本参考例1に拠れば、用紙の種類により積載トレイ41の下降量を制御することにより、積載トレイ41に所定の枚数を安定的に積載することが可能になる。
図7は、CPU401による排紙オプション40の制御の流れを説明するフローチャートである。
図7のステップS501からS511、ステップS522からS525は、図5のフローチャートと同一の処理内容を示し、重複した説明を避けるため、ここでは詳細な説明を省略する。
用紙が排出された場合(S510−YES)、ステップS740において、CPU401は、1枚の用紙に対するステープル止めの実行回数と、1枚の用紙において実行される紙面内のステープル止めの位置情報を不揮発性メモリー(NV−RAM)に記憶する。ステープルの位置(例えば、1箇所綴じ、2箇所綴じ、用紙の右綴じ、用紙の左綴じ等)の違いにより、綴じた用紙の積載高さは異なる。CPU401は、ステープル止めの位置に応じて、ステープル止めされた用紙の積載高さを取得するために、実際のステープル回数(実行回数)に、擬似回数を加算した擬似ステープル回数を換算値として算出する。CPU401は、擬似ステープル回数の換算結果を不揮発性メモリー(NV−RAM)に記憶する。
擬似回数は、予め不揮発性メモリーに格納しておくことが可能である。CPU401は、画像形成装置との通信により、用紙に対して設定された画像形成の条件に含まれるステープルの位置(実際のステープル回数を含む)に応じて、対応する擬似回数を読み出す。そして、CPU401は、実際のステープル回数に、擬似回数を加算した擬似ステープル回数を換算値として算出する。
ステープルの位置が2箇所綴じと1箇所綴じの場合の回数の換算方法を例として説明する。ステープル位置が2箇所綴じの場合には、実際のステープル1回に対応し、擬似ステープル回数をそのまま+1する。ステープル位置が1箇所綴じの場合には、実際のステープル1回に対応し、擬似ステープル回数を+1.5回とする。このような換算により、1箇所綴じの回数がより多く擬似ステープル回数に寄与するように換算できる。
そして、ステップS511の判定で、用紙高さセンサ55のセンサ出力がONとなった場合(S511−YES)、処理はステップS741に進められる。ステップS741において、CPU401は、換算後の擬似ステープル回数により、積載トレイ41の下降量を変化させるための制御情報を生成する。そして、生成された制御情報に基づきモータドライバ409は、リフターモータ53の駆動を制御する。
例えば、擬似ステープル回数(m)が1≦m<10の場合には、積載トレイ41を1mm下降するように、CPU401は制御情報を生成する。モータドライバ409は、生成された制御情報に基づいて、リフターモータ53を駆動して積載トレイ41を1mm、リフトダウンさせる(S742)。
例えば、擬似ステープル回数(m)が10≦m<20の場合には、積載トレイ41を2mm下降するように、CPU401は制御情報を生成する。モータドライバ409は、生成された制御情報に基づいて、リフターモータ53を駆動して積載トレイ41を2mm、リフトダウンさせる(S744)。
例えば、擬似ステープル回数(m)が20≦mの場合には、積載トレイ41を3mm下降するように、CPU401は制御情報を生成する。モータドライバ409は、生成された制御情報に基づいて、リフターモータ53を駆動して積載トレイ41を3mm、リフトダウンさせる(S746)。
ステップS743において、CPU401は、ステップS742のリフトダウン(1mm降下)の実行に際して、リフトダウンが正常に実行されたか否かを判定するための判定時間をタイマに設定する。
ステップS745において、CPU401は、ステップS744のリフトダウン(2mm降下)の実行に際して、リフトダウンが正常に実行されたか否かを判定するための判定時間をタイマに設定する。
ステップS747において、CPU401は、ステップS746のリフトダウン(3mm降下)の実行に際して、リフトダウンが正常に実行されたか否かを判定するための判定時間をタイマに設定する。
その後、CPU401は、ステップS522において積載トレイ41がDOWN-LIMIT(下限位置)に到達したか否か、ステップS523においてタイマに設定された判定時間が経過したか否か、を判定する。
ステップS522の判定で、積載トレイ41の位置がDOWN-LIMIT(下限位置)に到達していると判定された場合(S522−YES)、処理はステップS525に進められる。ステップS525において、CPU401はリフターモータ53の駆動を停止させるための制御情報を生成する。この制御情報に基づき、モータドライバ409は、リフターモータ53の駆動を停止させる。
一方、ステップS522の判定で、積載トレイ41の位置がDOWN-LIMIT(下限位置)に到達していないと判定された場合(S522−NO)、処理はステップS523に進められる。ステップS523において、CPU401は、先のステップS515でタイマーに設定された判定時間が経過していないと判定する場合(S523−NO)、処理をステップS522に戻し、同様の処理を繰り返す。
一方、ステップS523の判定で、判定時間が経過した場合、すなわち、TIME−OVERとなった場合(S523−YES)、CPU401は処理をステップS524に進める。
ステップS524において、CPU401はリフターモータ53の駆動を停止させるための制御情報を生成する。この制御情報に基づき、モータドライバ409は、リフターモータ53の駆動を停止させる。その後、処理は、ステップS510に戻され、後続の用紙の排紙に対して同様の処理を行う。
ステープルの位置が1箇所綴じの場合には、2箇所綴じと比較して、ステープルの針による盛り上がりが顕著となり、JAMや積載性の悪化が発生する場合がある。
本実施形態に拠れば、ステープルの回数や位置などにより、ステープルの針による用紙の盛り上がりを考慮して、積載トレイ41の下降量を制御することができ積載トレイ41に所定の枚数を安定的に積載することが可能になる。
本実施形態に拠れば、JAM率の低減が可能となる。
(参考例2)
図8は、参考例2にかかる排紙オプション40における用紙高さセンサの配置を例示する図である。第1実施形態にかかる用紙高さセンサ55(第1の用紙高さセンサ)の配置の他に、本参考例2では、両面印刷用の用紙高さを検出するための用紙高さセンサ56(第2の用紙高さセンサ(両面高さセンサともいう))が配置されている。
用紙高さセンサ55(第1の用紙高さセンサ)は、用紙の片面印刷時に用紙が満載となる積載高さを検出することが可能である。用紙高さセンサ56(第2の用紙高さセンサ)は、用紙の両面印刷時に用紙が満載となる積載高さを検出することが可能である。CPU401は、画像形成の条件に含まれる両面印刷または片面印刷の設定と、第1のセンサの出力または第2のセンサの出力と、に基づき、リフターモータ53の駆動を開始するタイミングを決定することが可能である。例えば、両面印刷の場合は、片面印刷の場合に比べて、リフターモータ53の駆動を開始するタイミングは早く、両面印刷時に第2のセンサにより検出される積載高さは、片面印刷時に第1のセンサにより検出される前記積載高さより低い。
用紙高さ検出部材802は、支点801を中心に回転可能に支持されており、用紙の積載高さが増加すると用紙高さ検出部材802の端部Aは矢印803の方向に上昇する。一方、用紙高さ検出部材802の端部Bは矢印804の方向い降下する。端部Bが用紙高さセンサ56に接近すると、用紙高さセンサ56の出力はONになる。また、端部Bが用紙高さセンサ55に接近すると、用紙高さセンサ55の出力はONになる。用紙高さセンサ56と用紙高さセンサ55の配置、及び端部Bの降下の方向により、用紙高さセンサ55がONするよりも前に、用紙高さセンサ56がONする。
図9は、参考例2にかかる排紙オプション40の動作を制御する制御手段として機能するCPU401の接続図である。
図3の構成と同一の構成要素に関しては、同一の参照番号を付している。図9に示す接続図では、用紙高さセンサ56に対応するセンサの情報をCPU401に入力するためのPULL-UP抵抗421が追加されている。本参考例2において、PULL-UP抵抗402、403、404、421はセンサの情報をCPU401に入力するためのセンサ情報入力手段として機能する。
図10は、両面印刷された用紙に対する、CPU401による排紙オプション40の制御の流れを説明するフローチャートである。
図10のステップS501からS511、ステップS522からS525は、図5のフローチャートと同一の処理内容を示す。
用紙が積載トレイ41に排出された場合に(S510−YES)、CPU401は、画像形成装置の設定が両面印刷か片面印刷の設定であるかを判定する。
両面印刷でない場合(片面印刷の場合)(S1060−NO)、処理はステップS511に進められる。
ステップS511において、用紙高さセンサ55がONしていなければ(S511−NO)、積載トレイ41に排出されている用紙の積載高さが基準高さに比べて低いのでそのまま用紙の排出を続行する。
一方、ステップS1060の判定で、両面印刷の場合(S1060−YES)、処理はステップS1061に進められる。
ステップS1061において、用紙高さセンサ56がONしていなければ(S1061−NO)、積載トレイ41に排出されている両面印刷された用紙の積載高さが基準高さに比べて低いのでそのまま用紙の排出を続行する。
ステップS511において用紙高さセンサ55の出力がONとなった場合、及び、ステップS1061において、用紙高さセンサ56の出力がONとなった場合、処理はステップS1062に進められる。
ステップS1062において、積載トレイ41を所定量(例えば、1mm)下降するように、CPU401は制御情報を生成する。モータドライバ409は、生成された制御情報に基づいて、リフターモータ53を駆動して積載トレイ41を所定量(1mm)、リフトダウンさせる。
そして、ステップS1063において、CPU401は、ステップS1062のリフトダウン(1mm降下)の実行に際して、リフトダウンが正常に実行されたか否かを判定するための判定時間をタイマに設定する。
その後、CPU401は、ステップS522において積載トレイ41がDOWN-LIMIT(下限位置)に到達したか否か、ステップS523においてタイマに設定された判定時間が経過したか否か、を判定する。
ステップS522の判定で、積載トレイ41の位置がDOWN-LIMIT(下限位置)に到達していると判定された場合(S522−YES)、処理はステップS525に進められる。ステップS525において、CPU401はリフターモータ53の駆動を停止させるための制御情報を生成する。この制御情報に基づき、モータドライバ409は、リフターモータ53の駆動を停止させる。
一方、ステップS522の判定で、積載トレイ41の位置がDOWN-LIMIT(下限位置)に到達していないと判定された場合(S522−NO)、処理はステップS523に進められる。ステップS523において、CPU401は、先のステップS515でタイマーに設定された判定時間が経過していないと判定する場合(S523−NO)、処理をステップS522に戻し、同様の処理を繰り返す。
一方、ステップS523の判定で、判定時間が経過した場合、すなわち、TIME−OVERとなった場合(S523−YES)、CPU401は処理をステップS524に進める。
ステップS524において、CPU401はリフターモータ53の駆動を停止させるための制御情報を生成する。この制御情報に基づき、モータドライバ409は、リフターモータ53の駆動を停止させる。その後、処理は、ステップS510に戻され、後続の用紙の排紙に対して同様の処理を行う。
本参考例2の構成に拠れば、両面印刷が実行された場合には、片面印刷実行時と比較して、用紙の積載高さを低くするように、積載トレイ41の降下量を制御することが可能になる。例えば、片面印刷では、用紙のカール方向が垂直上向きに跳ね上がる方向となり、両面印刷のカールは、垂直下向きになる。両面印刷の用紙は、垂直下向きのカールのため、先端が垂直下方向にまがる。このような場合、用紙の先端が先に積載トレイ41に排出された用紙にぶつかり、先に積載されている用紙を後続の用紙が押し出したり、押し出しにより用紙を落としたり等、用紙の整列を乱す事態(整列性の悪化)が発生する。
本参考例2に拠れば、両面印刷か片面印刷かにより、積載トレイ41の下降量を制御することにより、積載トレイ41に所定の枚数を安定的に積載することが可能になる。
例えば、両面印刷の場合には、先に積載されている用紙を後続の用紙が押し出したり、押し出しにより用紙を落としたり等、用紙の整列を乱す事態の発生を回避することができる。
なお、用紙高さ検出部材802の用紙が搬送される方向に直交する方向の長さを、用紙の搬送方向に直交する方向のサイズに対して、例えば50%以上の長さにすれば、用紙高さ検出部材802で用紙の高さを検知する際の精度を向上できる。これは用紙に対して用紙高さ検出部材802が接触する面積をある程度大きくできるためである。この用紙高さ検出部材802の用紙が搬送される方向に直交する方向の長さは、例えば装置に使用される用紙の最大サイズがA4サイズ(297mm×210mm)であれば、約150mm以上の長さにすればよい。(最大サイズが変われば、それにあわせて長さも変えればよい。)
(参考例3)
図11は、参考例3にかかるCPU401による排紙オプション40の制御の流れを説明するフローチャートである。図11のステップS501からS511、ステップS522からS525は、図5のフローチャートと同一の処理内容を示す。
ステップS511において用紙高さセンサ55の出力がONになった場合、ステップS1181において、CPU401は、画像形成装置の設定が両面印刷か片面印刷の設定であるかを判定する。
ステップS1181の判定で、両面印刷でない場合(片面印刷の場合)(S1181−NO)、処理はステップS1182に進められる。一方、ステップS1181の判定で、両面印刷の場合(S1181−YES)、処理はステップS1184に進められる。
ステップS1182において、積載トレイ41を所定量(例えば、1mm)下降するように、CPU401は制御情報を生成する。モータドライバ409は、生成された制御情報に基づいて、リフターモータ53を駆動して積載トレイ41を所定量(1mm)、リフトダウンさせる。
そして、ステップS1183において、CPU401は、ステップS1183のリフトダウン(1mm降下)の実行に際して、リフトダウンが正常に実行されたか否かを判定するための判定時間をタイマに設定する。
また、ステップS1184において、積載トレイ41を所定量(例えば、2mm)下降するように、CPU401は制御情報を生成する。モータドライバ409は、生成された制御情報に基づいて、リフターモータ53を駆動して積載トレイ41を所定量(2mm)、リフトダウンさせる。
そして、ステップS1185において、CPU401は、ステップS1184のリフトダウン(2mm降下)の実行に際して、リフトダウンが正常に実行されたか否かを判定するための判定時間をタイマに設定する。
その後、CPU401は、ステップS522において積載トレイ41がDOWN-LIMIT(下限位置)に到達したか否か、ステップS523においてタイマに設定された判定時間が経過したか否か、を判定する。
ステップS522の判定で、積載トレイ41の位置がDOWN-LIMIT(下限位置)に到達していると判定された場合(S522−YES)、処理はステップS525に進められる。ステップS525において、CPU401はリフターモータ53の駆動を停止させるための制御情報を生成する。この制御情報に基づき、モータドライバ409は、リフターモータ53の駆動を停止させる。
一方、ステップS522の判定で、積載トレイ41の位置がDOWN-LIMIT(下限位置)に到達していないと判定された場合(S522−NO)、処理はステップS523に進められる。ステップS523において、CPU401は、先のステップS515でタイマーに設定された判定時間が経過していないと判定する場合(S523−NO)、処理をステップS522に戻し、同様の処理を繰り返す。
一方、ステップS523の判定で、判定時間が経過した場合、すなわち、TIME−OVERとなった場合(S523−YES)、CPU401は処理をステップS524に進める。
ステップS524において、CPU401はリフターモータ53の駆動を停止させるための制御情報を生成する。この制御情報に基づき、モータドライバ409は、リフターモータ53の駆動を停止させる。その後、処理は、ステップS510に戻され、後続の用紙の排紙に対して同様の処理を行う。
本参考例3の構成に拠れば、両面印刷が実行された場合には、片面印刷実行時と比較して、用紙の積載高さを低くするように、積載トレイ41の降下量を制御することが可能になる。
本参考例3に拠れば、両面印刷か片面印刷かにより、積載トレイ41の下降量を制御することにより、積載トレイ41に所定の枚数を安定的に積載することが可能になる。
例えば、両面印刷の場合には、先に積載されている用紙を後続の用紙が押し出したり、押し出しにより用紙を落としたり等、用紙の整列を乱す事態の発生を回避することができる。
(参考例4)
図12は、参考例4にかかる画像形成装置と排紙処理装置(排紙オプション)1240の構成を概略的に示す図である。図1に示す構成要素と同一の構成要素については、同一の参照番号を付している。
参考例4にかかる積載トレイ1241は、固定されたトレイであり、上下方向に動かない点で第1実施形態の積載トレイ41と相違する。参考例4では、リフターモータ53を回転させることにより、排出手段として機能する束排紙ローラ1243、1244が垂直方向(上下方向)に移動する。また、ジョガー1242、ステープルユニット1247もリフターモータ53の回転に従い、垂直上下方向に移動する。
図12に示す排紙オプション1240のように、積載トレイ1241を固定した場合でも、束排紙ローラ1243、1244やジョガー1242、ステープルユニット1247等をリフターモータ53の回転に連動して上昇、または降下させる。図12に示す構成にした場合でも、第1実施形態で説明した構成と同様の構成を実現することができる。
図12の変形例として、積載トレイ1241と、束排紙ローラ1243、1244と、をそれぞれ上下方向に駆動するための駆動機構を設け、両者が相対的に上下方向に移動するようにCPU401はそれぞれの駆動機構の駆動量を制御することも可能である。
本参考例4に拠れば、排紙処理に違いによらずに、記録媒体(用紙)をトレイに安定的に積載することが可能になる。
本参考例4に拠れば、ステープルの枚数により、積載トレイ41の下降量を制御することにより、排紙処理に違いによらずに、積載トレイ41に所定の枚数を安定的に積載することが可能になる。
(第2実施形態)
第2実施形態では、印刷の予約情報を排紙オプション40が受信し、その予約情報をもとに、積載トレイ41の高さを制御する構成を説明する。
図13Aは、画像形成装置1における印刷情報通知タスクの処理の流れを説明するフローチャートである。
電源ON(S1301)、初期化(S1302)の後、印刷すべきジョブ(印刷ジョブ)があれば(S1303−YES)、処理をステップS1304に進め、印刷ジョブが無ければ(S1303―NO)、印刷ジョブの投入待ちの状態で待機する。
ステップS1304において、印刷ジョブに設定されている画像形成の条件を予約情報として排紙オプション40に送信する。
図13Bは、第2実施形態にかかるCPU401による排紙オプション40の制御の流れを説明するフローチャートである。図13BのステップS501からS511、ステップS522からS525は、図5のフローチャートと同一の処理内容を示す。
ステップS511において用紙高さセンサ55の出力がONになった場合、処理はステップS1391に進められる。S1391において、CPU401は受信した予約情報に基づき、印刷ジョブに指定されている画像形成の条件(ステープル枚数、ステープルの実行回数、位置、用紙の種類(用紙の厚み)、両面印刷か片面印刷等)を判定する。
両面印刷か片面印刷かを例にすると、ステップS1391の判定で、両面印刷でない場合(片面印刷の場合)(S1391−NO)、処理はステップS1392に進められる。一方、ステップS1391の判定で、両面印刷の場合(S11391−YES)、処理はステップS1394に進められる。
ステップS1392において、積載トレイ41を所定量(例えば、1mm)下降するように、CPU401は制御情報を生成する。モータドライバ409は、生成された制御情報に基づいて、リフターモータ53を駆動して積載トレイ41を所定量(1mm)、リフトダウンさせる。
そして、ステップS1393において、CPU401は、ステップS1392のリフトダウン(1mm降下)の実行に際して、リフトダウンが正常に実行されたか否かを判定するための判定時間をタイマに設定する。
また、ステップS1394において、積載トレイ41を所定量(例えば、2mm)下降するように、CPU401は制御情報を生成する。モータドライバ409は、生成された制御情報に基づいて、リフターモータ53を駆動して積載トレイ41を所定量(2mm)、リフトダウンさせる。
そして、ステップS1395において、CPU401は、ステップS1394のリフトダウン(2mm降下)の実行に際して、リフトダウンが正常に実行されたか否かを判定するための判定時間をタイマに設定する。
その後、CPU401は、ステップS522において積載トレイ41がDOWN-LIMIT(下限位置)に到達したか否か、ステップS523においてタイマに設定された判定時間が経過したか否か、を判定する。
ステップS522の判定で、積載トレイ41の位置がDOWN-LIMIT(下限位置)に到達していると判定された場合(S522−YES)、処理はステップS525に進められる。ステップS525において、CPU401はリフターモータ53の駆動を停止させるための制御情報を生成する。この制御情報に基づき、モータドライバ409は、リフターモータ53の駆動を停止させる。
一方、ステップS522の判定で、積載トレイ41の位置がDOWN-LIMIT(下限位置)に到達していないと判定された場合(S522−NO)、処理はステップS523に進められる。ステップS523において、CPU401は、先のステップS515でタイマに設定された判定時間が経過していないと判定する場合(S523−NO)、処理をステップS522に戻し、同様の処理を繰り返す。
一方、ステップS523の判定で、判定時間が経過した場合、すなわち、TIME−OVERとなった場合(S523−YES)、CPU401は処理をステップS524に進める。
ステップS524において、CPU401はリフターモータ53の駆動を停止させるための制御情報を生成する。この制御情報に基づき、モータドライバ409は、リフターモータ53の駆動を停止させる。その後、処理は、ステップS510に戻され、後続の用紙の排紙に対して同様の処理を行う。
本実施形態に拠れば、画像形成装置から受信する印刷ジョブの印刷設定の内容を示す予約情報に基づいて、積載トレイ41の下降量を制御することにより、積載トレイ41に所定の枚数を安定的に積載することが可能になる。
(他の実施形態)
なお、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録したコンピュータ可読の記憶媒体を、システムあるいは装置に供給することによっても、達成されることは言うまでもない。また、システムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現される。また、プログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態が実現される場合も含まれることは言うまでもない。