JP5313377B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、パチンコ機、アレンジボール機、雀球遊技機、スロットなどの遊技機に関し、より詳しくは、配線部材の断線等を防止し、配線接続部への接続を容易に行うことができる遊技機に関する。
従来のパチンコ機等の遊技機として、例えば特許文献1に記載のような遊技機が知られている。この遊技機は、その遊技機内に遊技に係る各種の制御を実行する複数の制御基板が設けられ、これら制御基板は、ハーネスと称される配線部材を介して他の基板と電気的に接続されている。この配線部材は、複数本の線体からなる接続線と、その両端に取り付けた接続用コネクタとで構成され、その接続用コネクタは、制御基板に設けられた被接続用コネクタに接続され、これにより、これら制御基板は、当該配線部材を介して他の基板と電気的に接続されることとなる。
特開2003−159452号公報
しかしながら、上記のような遊技機は、配線部材の線長が全て同じであるため、接続用コネクタを制御基板に設けられた被接続用コネクタ接続する場合、複数本の線体からなる接続線のうち、ある線体は大きく弛み、ある線体は、緊張状態になるという場合があった。さらには、接続線が緊張状態になってしまうと、当該接続線はそれ以上延ばすことができないため、被接続用コネクタへの接続を阻害してしまい、引張り過ぎると、当該接続線が断線等してしまうという問題があった。
そこで本発明は、上記問題に鑑み、配線部材の断線等を防止し、配線接続部への接続を容易に行うことができる遊技機を提供することを目的としている。
上記本発明の目的は、以下の手段によって達成される。なお、括弧内は、後述する実施形態の参照符号を付したものであるが、本発明はこれに限定されるものではない。
請求項1の発明によれば、少なくとも一つの配線接続部(接続用コネクタ151等)が取付けられた複数の基板(受け皿中継基板150等)と、少なくとも一つの配線接続部(接続用コネクタ16a等)が取付けられた各種遊技部材(スピーカ16等)と、該配線接続部(接続用コネクタ16a等)に接続し、これら基板(受け皿中継基板150等)同士及び/又はこれら基板(受け皿中継基板150等)と各種遊技部材(スピーカ16等)を電気的に接続してなる複数の配線部材(110,200,300)とを有する遊技機であって、前記配線部材(110,200,300)は、複数本の線体(最短線体111a,最長線体111b,第1中間最長線体111c,第2中間最長線体111d,最短線体201a,最長線体201b)からなる接続線(111,201,301)と、この接続線(111,201,301)の端部側に設けられ、且つ、前記配線接続部(接続用コネクタ151,16a等)に接続可能な被接続部(被接続用コネクタ112a,112b,202a,202b,320)とを有し、前記接続線(111,201,301)の長さは、一部、又は、全部が不均一に設定され、前記接続線(111,201,301)の端部を、前記配線接続部(接続用コネクタ151等)に接続される前記被接続部(被接続用コネクタ112a,112b,202a,202b,320)の長手方向に平行又は略平行となる方向に配設し、当該接続線(111,201,301)の一方側に配設されている線体(最長線体111b,第1中間最長線体111c,最長線体201b)の長さが、他方側に配設されている線体(最短線体111a,第2中間最長線体111d,最短線体201a)の長さよりも長くなるように設定されてなることを特徴としている。
本発明によれば、配線部材の断線等を防止し、配線接続部への接続を容易に行うことができる。
本発明の一実施形態に係る遊技機の外観を示す正面側の斜視図である。 同実施形態に係る遊技盤を装着する前の遊技機の扉を開放した状態を示す正面側御の斜視図である。 同実施形態に係る遊技盤を装着する前の遊技機の扉を開放した状態を示す正面図である。 同実施形態に係る遊技盤の正面図である。 同実施形態に係る遊技機の外観を示す背面側の斜視図である。 図2に示すX部分の拡大図である。 同実施形態に係る配線部材の平面図である。 (a)は、同実施形態に係る配線部材の基端側の被接続用コネクタを、受け皿中継基板に取り付けられている接続用コネクタに接続する状態を示し、(b)は、同実施形態に係る配線部材の先端側の被接続用コネクタを、度数表示基板に取り付けられている接続用コネクタに接続する状態を示す図である。 (a)は、同実施形態に係る接続線の基端側に被接続用コネクタを設ける状態を示し、(b)は、同実施形態に係る第1分岐接続線及び第2分岐接続線、夫々の先端側に被接続用コネクタを設ける状態を示す図である。 (a)は、図8(a)に示す同実施形態に係る配線部材の基端側の被接続用コネクタを、受け皿中継基板に取り付けられている接続用コネクタに接続する方向とは逆の状態を示し、(b)は、図7に示す配線部材とは異なる配線部材によって向きが異なる接続用コネクタを電気的に接続する例を示す図である。 図7及び図10(b)に示す配線部材とは異なる配線部材を示し、当該配線部材の接続線の基端側に被接続用コネクタを設ける状態を示す図である。 同実施形態に係る制御装置を示すブロック図である。 同実施形態に係る演出I/F基板、液晶I/F基板周辺の接続状況を概略的に示すブロック図である。
以下、本発明に係る遊技機の一実施形態を、パチンコ遊技機を例にして、図1〜図13を参照して具体的に説明する。なお、以下の説明において、上下左右の方向を示す場合には、図示正面から見た場合の上下左右をいうものとする。
本実施形態に係るパチンコ遊技機は、図1〜図3に示すように、遊技機本体1を有し、この遊技機本体1は、木製の外枠2と、この外枠2の前面に、左側面に設けられているヒンジ4aを介して縦軸心廻りに開閉自在及び着脱自在に枢着された矩形状の前面枠3とを備えている。
そして、この前面枠3は、図2及び図3に示すように、上部装着部5と、この上部装着部5の下側に設けられた下部装着部6とを備えている。この上部装着部5の前側には、上記ヒンジ4aを介して縦軸心廻りに開閉自在及び着脱自在に枢着された透明ガラスを支持した上部開閉扉7が設けられ、下部装着部6の前側には、下部開閉扉8がヒンジ4aと同じ側に設けられたヒンジ4bにより開閉自在及び着脱自在に枢着されている。
この下部開閉扉8には、図1に示すように、排出された遊技球を貯留する上受け皿9と、この上受け皿9が満杯になったときにその余剰球を受けて貯留する下受け皿10とが一体形成されている。また、下部開閉扉8には、球貸しボタン11及びプリペイドカード排出ボタン12(カード返却ボタン12)が設けられ、そして、上受け皿9の上皿表面部分には、内蔵ランプ(図示せず)点灯時に押下することにより演出効果を変化させることができる押しボタン式の演出ボタン装置13が設けられている。また、この上受け皿9には、当該上受け皿9に貯留された遊技球を下方に抜くための球抜きボタン14が設けられている。
一方、下部開閉扉8の右端部側には、図1に示すように、発射ユニットを作動させるための発射ハンドル15が設けられ、図1〜図3に示すように、前面枠3の上部両側面側及び発射ハンドル15の近傍には、BGM(Background music)あるいは効果音を発するスピーカ16が設けられている。そして、上部開閉扉7及び下部開閉扉8の各所には、光の装飾による演出効果を現出するLEDランプ等の装飾ランプが配設されている。
他方、上部装着部5には、図2及び図3に示すように、遊技盤装着枠17が設けられており、この遊技盤装着枠17に遊技盤20が、図4に示す遊技領域40を前面に臨ませた状態で装着され、遊技盤装着枠17内に固定される。すなわち、図3に示すように、上部装着部5には、右側面側下部に複数の接続用コネクタ18(図示では4個)が設けられているため、これら接続用コネクタ18に、遊技盤20の背面に設けられた被接続用コネクタ(図示せず)が接続されることで、遊技盤装着枠17内に遊技盤20が装着される。そして、右側面側上下方向に設けられた固定具19a,19bによって遊技盤装着枠17内に遊技盤20が固定される。これにより、遊技盤装着枠17内に遊技盤20が装着され、その遊技盤20の遊技領域40の前側に、透明ガラスを支持した上部開閉扉7が設けられることとなる(図1参照)。なお、上記遊技領域40は、遊技盤20の面上に配設された球誘導レール41(図4参照)で囲まれた領域からなるものである。
一方、下部装着部6には、図2及び図3に示すように、左右方向略中央に発射機構21が配設され、その発射機構21の右側には、スピーカ16が配設されている。この発射機構21は、図3に示すように、板金製の支持板22と、この支持板22の前面に装着された発射レール23と、支持板22の前面に装着され且つ発射用の遊技球を発射レール23上の発射待機位置24に保持する球保持部25と、支持板22の前面で前後方向の駆動軸26廻りに揺動自在に支持された打撃槌27と、支持板22の裏側に装着され、且つ、打撃槌27を、駆動軸26を介して打撃方向に駆動する発射モータを備えた発射制御基板30とを備えている。
他方、上記遊技盤20の遊技領域40には、図4に示すように、略中央部にLCD(Liquid Crystal Display)等からなる液晶表示装置42が配設されている。この液晶表示装置42は、表示エリアを左、中、右の3つのエリアに分割し、独立して数字やキャラクタあるいは図柄(装飾図柄)の変動表示が可能なものである。そしてこのような液晶表示装置42の周囲には、装飾用の上飾り43a、左飾り43b、右飾り43cが設けられており、この上飾り43a、左飾り43b、右飾り43cの背面側には可動演出装置44が配設されている。
この可動演出装置44は、図4に示すように、遊技の進行に伴い所定の演出動作を行う左上可動演出体44aと、上可動演出体44bと、左可動演出体44cと、右可動演出体44dとを有し、これら可動演出体44a〜44dは、夫々、モータ(図示せず)にて駆動される。
一方、液晶表示装置42の真下には、特別図柄始動口45が配設され、その内部には入賞球を検知する特別図柄始動口スイッチ(図12参照)が設けられている。そして、この特別図柄始動口45の右側には、大入賞口46が配設され、その内部には入賞球を検知する大入賞口スイッチ(図12参照)が設けられている。
また一方、上記液晶表示装置42の右上部にはゲートからなる普通図柄始動口47が配設され、その内部には、遊技球の通過を検知する普通図柄始動口スイッチ(図12参照)が設けられている。また、上記大入賞口46の右側及び上記特別図柄始動口45の左側には、一般入賞口48が夫々配設され(図示では、右側に1つ、左側に3つ)、その内部には、夫々、遊技球の通過を検知する一般入賞口スイッチ(図12参照)が設けられている。
また、上記遊技盤20の遊技領域40の右下周縁部には、7セグメントを3桁に並べて構成される特別図柄表示装置49と、2個のLEDからなる普通図柄表示装置50が設けられている。そしてさらに、上記遊技盤20の遊技領域40には、図示はしないが複数の遊技釘が配設され、遊技球の落下方向変換部材としての風車51が配設されている。
このように構成される遊技機本体1の背面は、図5に示すように、遊技盤装着枠17を覆って遊技盤20を裏側から押さえる枠体状の裏機構板60が取付けられている。そして、この裏機構板60の上部右側寄りには、パチンコホール側島設備の遊技球補給装置(図示せず)から供給される遊技球を貯留する遊技球貯留タンク61が設けられ、さらには、その遊技球貯留タンク61から球を導出するタンクレール62が設けられている。
このタンクレール62の傾斜下端には、払出し装置63と払出し通路64とが装着されており、遊技球が大入賞口46等の入賞口に入賞した時、又は、遊技球貸出装置(図示せず)から球貸し指令があった時に、遊技球貯留タンク61内の遊技球を、タンクレール62を経て払出し装置63により払出し、その遊技球を、払出し通路64を経て上受け皿9(図1参照)に案内するようになっている。
また、裏機構板60の略中央には、遊技盤20の裏側に着脱自在に装着された透明の裏カバー65(図3も参照)が装着されており、この裏カバー65内には、演出制御基板70を収納した透明の演出制御基板ケース71と、液晶制御基板80を収納した透明の液晶基板ケース81とが着脱自在に設けられている。そして、演出制御基板ケース71の下方には、内部に主制御基板85を収納した透明な主制御基板ケース86が着脱自在に設けられ、この主制御基板ケース86の下方には、払出制御基板90を収納した透明な払出制御基板ケース91が着脱自在に設けられている。さらに、この主制御基板ケース86の下方には、電源基板100を収納した電源基板ケース101が着脱自在に設けられている。
かくして、このように構成された遊技機は、演出制御基板70等の各基板同士、及び/又は、各基板と可動演出体44a〜44d等の各種遊技部材を電気的に接続するにあたって、図6に示すように、ハーネスと称される配線部材110を用いて電気的に接続している。
すなわち、図6に示すように、下部装着部6には、遊技球貸出装置(図示せず)から送信される信号を中継する受け皿中継基板150が設けられ、下部開閉扉8の背面には、上記受け皿中継基板150を介して遊技球貸出装置(図示せず)から送信される信号に応じて、プリペイドカードの残高表示部などを駆動する度数表示基板160が設けられている。そして、この受け皿中継基板150と度数表示基板160は、配線部材110を用いて電気的に接続されている。
この配線部材110は、図7に示すように、複数本の線体(図示では、16本)からなる接続線111と、その両端に設けられた被接続用コネクタ112a,112bとで構成されており、接続線111は、先端側に向かって二股状に分かれている。すなわち、接続線111は、幅方向に向かって複数の線体が配設されており、このように配設された接続線111の基端部には、被接続用コネクタ112aが設けられている。そして、このように配設された接続線111の先端側は、複数本の線体(図示では、8本)からなる第1分岐接続線113と、複数本の線体(図示では、8本)からなる第2分岐接続線114とに分かれて二股状に形成され、この第1分岐接続線113と第2分岐接続線114の先端部には、夫々、被接続用コネクタ112bが設けられている。
このように構成された配線部材110は、図6及び図8に示すように、受け皿中継基板150、度数表示基板160に夫々取り付けられている接続用コネクタ151,161を介して、受け皿中継基板150と度数表示基板160とを電気的に接続している。より詳しく説明すると、図8に示すように、接続用コネクタ151,161内の長手方向には、夫々、複数の端子151a,161aが所定間隔を置いて配設されており、図8(a)に示すように、これら端子151aには、第1分岐接続線113又は第2分岐接続線114の先端部に設けられた被接続用コネクタ112bが差し込まれ、一方、これら端子161aには、図8(b)に示すように、接続線111の基端部に設けられた被接続用コネクタ112aが差し込まれる。これにより、接続用コネクタ151に被接続用コネクタ112bが接続され、接続用コネクタ161に被接続用コネクタ112aが接続されることとなり、受け皿中継基板150と度数表示基板160は、図6に示すように、配線部材110により電気的に接続されることとなる。
かくして、このように、演出制御基板70等の各基板同士、及び/又は、各基板と可動演出体44a〜44d等の各種遊技部材は、上記配線部材110を用いて、電気的に接続されることとなる。
しかしながら、図6に示すように、配線部材110の接続線111のうち、下部開閉扉8の背面側に最も近い最短線体111aと、最も遠い最長線体111bとでは、度数表示基板160から受け皿中継基板150までの距離が異なる。それゆえ、接続線111の線長を全て同じにしていると、度数表示基板160から受け皿中継基板150までの距離が最も短い最短線体111aが大きく弛み、度数表示基板160から受け皿中継基板150までの距離が最も長い最長線体111bが緊張状態となってしまう。そのため、上記最短線体111aを大きく弛んだままにしておくと、下部開閉扉8を閉止する際、当該下部開閉扉8に挟まれ、断線等してしまう恐れがあり、上記最長線体111bを緊張状態にしておくと、接続用コネクタ151に被接続用コネクタ112bを接続、又は、接続用コネクタ161に被接続用コネクタ112aを接続することが困難となるばかりか、当該接続の際、上記最長線体111bが断線等してしまう恐れがある。
そこで、そのような問題を解消すべく、本実施形態に係る配線部材110は、図9に示すような構成にしている。すなわち、図9(a)に示すように、接続線111は、最短線体111aから幅方向に向かって長さが徐々に長くなるように配設され、最長線体111bの長さが最も長くなるようになっている。そして、このように配設された接続線111の基端部に設けられている銅線等からなる接続端子120が被接続用コネクタ112a内に圧着又は圧接によって接続されることにより、接続線111の基端部に、被接続用コネクタ112aが設けられることとなる。
また、図9(b)に示すように、第1分岐接続線113は、最短線体111aから幅方向に向かって長さが徐々に長くなるように配設され、第1中間最長線体111cの長さが最も長くなるようになっている。そして、このように配設された第1分岐接続線113の先端部に設けられている銅線等からなる接続端子121が被接続用コネクタ112b内に圧着又は圧接によって接続されることにより、第1分岐接続線113の先端部に、被接続用コネクタ112bが設けられることとなる。
さらに、図9(b)に示すように、第2分岐接続線114は、第1中間最長線体111cよりも長さの長い第2中間最長線体111dから幅方向に向かって長さが徐々に長くなるように配設され、最長線体111bの長さが最も長くなるようになっている。そして、このように配設された第2分岐接続線114の先端部に設けられている銅線等からなる接続端子122が被接続用コネクタ112b内に圧着又は圧接によって接続されることにより、第2分岐接続線114の先端部に、被接続用コネクタ112bが設けられることとなる。
このようにして、図7に示す配線部材110が構成されることとなる。
しかして、このように、配線部材110の接続線111の長さを徐々に長くし不均一に設定することにより、最短線体111aが大きく弛んだり、最長線体111bが緊張状態になったりすることを防止できる。それゆえ、接続線111の断線等を防止することができると共に、接続用コネクタ151,161への接続を容易に行うことができる。
また、上記のような構成をとることにより、接続線111が大きく弛んでしまう空間を無くすことができるため、当該空間にゴト行為が可能なゴト装置を隠しこむことを防止することができる。
さらには、上記のような構成をとることにより、接続線111が大きく弛んでしまうことがないため、弛みを防止するカバー等を装着する必要がなくなるという利点もある。
一方、上記のような配線部材110を、図6及び図8に示す接続用コネクタ151と接続用コネクタ161のように、向きが異なる接続用コネクタ同士を電気的に接続するところに使用したとしても、接続線111が大きく弛むことがなく、受け皿中継基板150及び度数表示基板160等の基板に当該接続線111が被ることで発生するノイズを未然に防止することができる。
なお、本実施形態においては、配線部材110の接続線111の長さを徐々に長くするように配設したが、不揃いの長さに配設しても良く、接続線111の一部の線体のみ不揃いの長さにしても良い。しかしながら、接続線111の長さを徐々に長くするように配設した方が好ましい。最も長さの短い線体、最も長さの長い線体を瞬時に見分けることができるため、使い勝手がよいためである。
また、本実施形態においては、第1分岐接続線113と第2分岐接続線114が連携して徐々に線体が長くなる例を示したが、勿論、第1分岐接続線113と第2分岐接続線114を独立させても良い。すなわち、例えば、第2分岐接続線114は、当該第2分岐接続線114の第2中間最長線体111dの長さを、第1分岐接続線113の第1中間最長線体111cの長さよりも短くし、その状態から、幅方向に向かって長さを徐々に長くしても良い。
さらに、本実施形態においては、図8(a)に示すように、左方向から被接続用コネクタ112bを接続用コネクタ151に接続する例を示したが、それに限らず、例えば、図10(a)に示すように、右方向から被接続用コネクタ112bを接続用コネクタ151に接続しても良い。すなわち、このように、接続用コネクタ151内の長手方向に配設されている複数の端子151aの配列と、被接続用コネクタ112bが平行又は略平行となる方向から、被接続用コネクタ112bを接続用コネクタ151に接続する際、接続線111が弛んだり、緊張したりする可能性が高いが、そのようなところに、当該配線部材110を用いることで、配線部材110の断線等をより効果的に防止することができる。
一方、本実施形態においては、二股状の配線部材110を示したが、それに限らず、例えば、図10(b)に示すような、二股状に分岐していない配線部材200を用いても良い。図10(b)に示すように、この配線部材200は、複数本の線体(図示では、8本)からなる接続線201と、その両端に設けられた被接続用コネクタ202a,202bとで構成され、この接続線201は、右方向に位置する最短線体201aから左方向に位置する最長線体201bに向かって長さが徐々に長くなるように配設されている。このように構成された配線部材200の被接続用コネクタ202a,202bは、例えば、向きの異なる接続用コネクタ250,251にそれぞれ接続され、これにより、当該接続用コネクタ250,251が取り付けられている基板同士及び/又は基板と遊技部材とが、電気的に接続されることとなる。しかして、このような配線部材200においても、上記説明した内容と同様の効果を発揮することができる。
また、本実施形態においては、接続線111,201は、当該接続線111,201の長さを徐々に長くするように配設したが、図11に示す配線部材300のように配設しても良い。この配線部材300の複数本の線体(図示では、15本)からなる接続線301は、線群301a〜301e毎に分けられ、線群301a〜301eは、それぞれ、3本の線体に分けて形成されている。そして、このように形成された線群301a〜301eは、線群301aから線群301eに向かって長さが徐々に長くなるように配設されている。すなわち、線群301aの長さが最も短く、線群301eの長さが最も長くなるように配設されている。
そして、このように配設された線群301a〜301eの基端部には、それぞれ、銅線等からなる接続端子310が設けられており、この接続端子310が、被接続用コネクタ320内に圧着又は圧接によって接続されることにより、接続線301の基端部に、被接続用コネクタ320が設けられることとなる。なお、図示は省略しているが、接続線301の先端部は、図7に示すように、二股状に分かれていても良いし、図10(b)に示すように、二股状に分かれていなくても良く、いずれの場合であっても、当該基端部と同様、被接続用コネクタ320が設けられることとなる。
しかして、このような配線部材300においても、上記説明した内容と同様の効果を発揮することができる。また、このような配線部材300における線群301a〜301eのうち、最も長さの長い線群301eには、グラウンド線を含めても良く、このように、最も長さの長い線群301eにグランド線を含めることにより、基準信号を取り易くなる。
ところで、上記説明した配線部材110,200,300は、上部開閉扉7又は下部開閉扉8側、あるいは、裏カバー65側に位置する基板同士、及び/又は、基板と遊技部材とを電気的に接続する際に使用するのが好ましい。上部開閉扉7又は下部開閉扉8、あるいは、裏カバー65は、開閉自在であるため、接続線111,201,301が大きく弛んでいると、上部開閉扉7又は下部開閉扉8、あるいは、裏カバー65を閉止する際、当該大きく弛んだ接続線111,201,301を挟み込み、それがために、当該接続線111,201,301が断線等してしまう恐れがあるためである。
またさらには、配線部材110,200,300は、遊技の進行に伴い所定の演出動作を行う可動演出体44a〜44dとモータ接続中継基板430(図12参照)とを電気的に接続する際に使用するのが好ましい。可動演出体44a〜44dは、遊技の進行に伴い所定の演出動作を行うため、接続線111,201,301が大きく弛んでいると、その大きく弛んだ接続線111,201,301を可動演出体44a〜44dが挟み込んでしまい、それがために、当該接続線111,201,301が断線等してしまう恐れがあるためである。
しかし一方で、裏カバー65側に位置する基板のうち、液晶制御基板80に関する配線に関しては、上記配線部材110,200,300を使用せず、接続線の長さが均一の配線部材を用いた方が好ましい。液晶制御基板80に関する信号は高速性が要求されるため、接続線の長さを不均一にすると信号の同期をとるのが困難になるためである。
次に、この点につきより詳しく、図12及び図13に示すパチンコ遊技機内に設けられる遊技の進行状況に応じて電子制御を行う制御装置を用いて説明することとする。なお、図12に示す制御装置のブロック図には、図6に示す受け皿中継基板150及び度数表示基板160の図示は省略している。
図12に示すように、この制御装置は、遊技店に設置された図示しない変圧トランスから供給される外部電源である交流電圧AC24Vを受けて複数種類の直流電圧を生成する電源基板100と、遊技動作全般の制御を司る主制御基板85と、その主制御基板85からの制御コマンドに基づいて遊技球を払出す払出制御基板90と、その主制御基板85からの制御コマンドを受けて演出処理を行う演出制御基板70とで主に構成されている。なお、演出制御基板70は、上記主制御基板85からの制御コマンドを演出I/F基板400を介して受信している。
電源基板100は、遊技店に設置された図示しない変圧トランスから供給される外部電源である交流電圧AC24Vを受けて複数種類の直流電圧を生成し、図12に示すように、その生成された直流電圧のうちDC12Vが払出制御基板90に供給され、DC12V,DC32Vが主制御基板85に供給される。そしてさらに、DC5V,DC12V,DC15V及びDC32Vが演出I/F基板400に供給される。なお、払出制御基板90には、上記外部電源AC24Vが電源基板100を介して供給されている。
他方、主制御基板85は、遊技盤中継基板410を介して遊技盤20の各遊技部材に接続されており、これにより、遊技盤20上の各始動口45,47及び各入賞口46,48の内部に設けられているスイッチ信号を受信する一方、大入賞口46などのソレノイド類を駆動するソレノイド類駆動信号を遊技盤中継基板410に送信している。なお、本実施形態においては、遊技盤20上の各始動口45,47及び各入賞口46,48の内部に設けられているスイッチ信号を、遊技盤中継基板410を介して主制御基板85に接続する例を示したが、遊技盤中継基板410を介さず、直接主制御基板85に接続しても良い。
また、主制御基板85は、上記各入賞口46,48からのスイッチ信号を受信した場合、遊技者に幾らの遊技球を払い出すかを決定し、その決定した情報を払出制御コマンドとして送信する。そしてその一方で、払出制御基板90からは、遊技球の払出動作を示す賞球計数信号や払出動作の異常に係るステイタス信号を受信している。なお、ステイタス信号には、例えば、補給切れ信号、払出不足エラー信号、下皿満杯信号が含まれている。
さらに、主制御基板85は、上記各始動口45,47からのスイッチ信号を受信すると、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させるか(いわゆる「当たり」)、あるいは、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させないか(いわゆる「ハズレ」)の抽選を行い、その抽選結果である当否情報に応じて特別図柄の変動パターンや停止図柄あるいは普通図柄の表示内容を決定し、その決定した情報を特別図柄表示装置49又は普通図柄表示装置50に送信する。これにより、特別図柄表示装置49又は普通図柄表示装置50に抽選結果が表示されることとなる。そしてさらに、主制御基板85は、その決定した情報を含む演出制御コマンドを生成し、演出I/F基板400に送信する。なお、主制御基板85は、電源基板100から供給された直流電圧DC32Vを遊技盤中継基板410に供給している。
一方、払出制御基板90は、上記主制御基板85からの払出制御コマンドを受信し、その受信した払出制御コマンドに基づいて払出モータ信号を生成し、その生成した払出モータ信号にて、払出モータ(図示しない)を制御して遊技者に遊技球を払出す。そしてさらに、払出制御基板90は、遊技球の払出動作を示す賞球計数信号や払出動作の異常に係るステイタス信号を送信し、遊技者の操作に応答して遊技球を発射させる発射制御基板30の作動を開始又は停止させる発射制御信号を送信する。なお、払出制御基板90は、電源基板100から供給された交流電圧AC24Vを発射制御基板30に供給している。
また、演出制御基板70は、演出I/F基板400を介して上記主制御基板85から送信された演出制御コマンドに基づいて、上部開閉扉7及び下部開閉扉8の各所に配設されているLEDランプ等の装飾ランプを駆動制御して光による演出を実現させるための信号を演出I/F基板400を介して装飾ランプ基板420に送信する処理を行う。そしてさらに、演出制御基板70は、上記演出制御コマンドに基づいて、スピーカ16を駆動制御して音による演出を実現するための信号を演出I/F基板400を介してスピーカ16に送信する処理を行う。また、演出制御基板70は、上記主制御基板85から送信された演出制御コマンドに基づいて、上記演出ボタン装置13に内蔵されているランプ(図示せず)を点灯又は消灯させるための信号を送信する処理を行う。
また一方、演出制御基板70は、上記演出制御コマンドに基づいて、可動演出装置44を駆動制御させるための信号(シリアル信号)を演出I/F基板400を介してモータ接続中継基板430に送信する処理を行う。そして、モータ接続中継基板430は、当該受信した信号に基づいて可動演出装置44を駆動する処理を行う。
また、演出制御基板70は、上記演出制御コマンドに基づいて、液晶制御基板80を制御して液晶表示装置42による画像演出を実現させるための信号を演出I/F基板400を介して液晶I/F基板440に送信する処理を行う。なお、演出I/F基板400は、電源基板100から供給された直流電圧DC5V,DC12Vを液晶I/F基板440に供給している。
液晶I/F基板440は、演出制御基板70より送信される演出制御コマンドを液晶制御基板80に送信する。そして、液晶制御基板80は、これを受けて、上記演出制御コマンドに応じた演出内容に沿った画像を表示するための種々の画像データを、液晶I/F基板440を介して、液晶表示装置42に送信する。これにより、液晶表示装置42は、上記画像データに応じた画像を表示することとなる。
かくして、上記ように構成される制御装置内の各基板等を電気的に接続するにあたって、上記説明した配線部材110,200,300が用いられている。
しかしながら、そのうち、液晶I/F基板440,液晶制御基板80,液晶表示装置42に関するところは、上記配線部材110,200,300は使用されていない。
すなわち、図13に示すように、演出I/F基板400には、接続用コネクタ400a〜400jが取り付けられている。そして、この接続用コネクタ400aには、上記配線部材110,200,300が接続され、当該演出I/F基板400と、主制御基板85とが電気的に接続されるようになっている。
また、接続用コネクタ400bには、上記配線部材110,200,300が接続され、これにより、当該演出I/F基板400と、電源基板100とが電気的に接続されるようになっている。
そして、接続用コネクタ400cは、上記配線部材110,200,300を用いて、装飾ランプ基板420に取り付けられている接続用コネクタ420aと電気的に接続され、これにより、当該演出I/F基板400と、装飾ランプ基板420とが電気的に接続されるようになっている。
また、接続用コネクタ400dは、上記配線部材110,200,300を用いて、スピーカ16に取り付けられている接続用コネクタ16aと電気的に接続され、これにより、当該演出I/F基板400と、スピーカ16とが電気的に接続されるようになっている。
そして、接続用コネクタ400gは、上記配線部材110,200,300を用いて、モータ接続中継基板430に取り付けられている接続用コネクタ430aと電気的に接続され、これにより、当該演出I/F基板400と、モータ接続中継基板430とが電気的に接続されるようになっている。
また、接続用コネクタ400hは、上記配線部材110,200,300を用いて、演出ボタン装置13に取り付けられている接続用コネクタ13aと電気的に接続され、これにより、当該演出I/F基板400と、演出ボタン装置13とが電気的に接続されるようになっている。
そして、接続用コネクタ400i,400jは、演出制御基板70に取り付けられている接続用コネクタ70a,70bに直接接続することにより、当該演出I/F基板400と、演出制御基板70とが電気的に接続されるようになっている。
一方、接続用コネクタ400f,400eは、液晶I/F基板440に取り付けられている接続用コネクタ440a,440bに、上記配線部材110,200,300を用いず、接続線の長さが均一な配線部材を用いて電気的に接続されている。
また、液晶I/F基板440には接続用コネクタ440cが取り付けられており、その接続用コネクタ440cは、液晶表示装置42に取り付けられている接続用コネクタ42aに、上記配線部材110,200,300を用いず、接続線の長さが均一な配線部材を用いて、当該液晶I/F基板440と液晶表示装置42とが電気的に接続されるようになっている。
さらに、液晶I/F基板440には接続用コネクタ440d,440eが取り付けられており、これら接続用コネクタ440d,440eには、液晶制御基板80に取付けられている接続用コネクタ80a,80bが直接接続され、これにより、当該液晶I/F基板440と、液晶制御基板80とが電気的に接続されるようになっている。
かくして、このように、液晶I/F基板440と、周辺の基板(演出I/F基板400)、及び/又は、遊技部材(液晶表示装置42)との信号の伝送に関しては、高速性が求められるため、接続線の長さが均一な配線部材を用いて電気的に接続することにより、信号の同期をとり易くしている。
以上説明した本実施形態によれば、配線部材の断線等を防止し、接続用コネクタへの接続を容易に行うことができる。
1 遊技機本体
7 上部開閉扉(開閉扉)
8 下部開閉扉(開閉扉)
44a〜44d 可動演出体
110,200,300 配線部材
111,201,301 接続線
111a,201a 最短線体(線体)
111b,201b 最長線体(線体)
111c 第1中間最長線体(線体)
111d 第2中間最長線体(線体)
112a,112b 被接続用コネクタ(被接続部)
151a,161a 端子
202a,202b,320 被接続用コネクタ(被接続部)
301a〜301e 線群

Claims (1)

  1. 少なくとも一つの配線接続部が取付けられた複数の基板と、少なくとも一つの配線接続部が取付けられた各種遊技部材と、該配線接続部に接続し、これら基板同士及び/又はこれら基板と各種遊技部材を電気的に接続してなる複数の配線部材とを有する遊技機であって、
    前記配線部材は、複数本の線体からなる接続線と、この接続線の端部側に設けられ、且つ、前記配線接続部に接続可能な被接続部とを有し、
    前記接続線の長さは、一部、又は、全部が不均一に設定され、
    前記接続線の端部を、前記配線接続部に接続される前記被接続部の長手方向に平行又は略平行となる方向に配設し、当該接続線の一方側に配設されている線体の長さが、他方側に配設されている線体の長さよりも長くなるように設定されてなることを特徴とする遊技機。
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