JP5311792B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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本発明は、半導体装置を製造する技術に関する。特に、p型窒化物半導体にオーミック接触するp型オーミック電極を形成する技術に関する。
特許文献1に、p型窒化物半導体にオーミック接触するオーミック電極のコンタクト抵抗を低減する技術が記載されている。この技術では、基板のp型窒化ガリウム層上にニッケル(Ni)とマグネシウム(Mg)からなる合金層と金(Au)層を順次蒸着し、p型窒化物半導体にオーミック接触するオーミック電極を形成する。次いで、700℃の窒素雰囲気下で基板を加熱し、その後に基板の温度を室温まで除冷する処理を繰り返し実施する。この技術によると、p型窒化ガリウム層から水素を排除し、p型不純物であるマグネシウムの活性化率を向上することができると説明されている。
特開2000−277802号公報
半導体装置の製造では、オーミック電極の形成に先立って、絶縁膜にコンタクトホール等を形成するエッチング処理が実施されることも多い。エッチング処理は、p型窒化物半導体の表面にダメージを与えることから、オーミック電極のオーミックコンタクト性を低下させる要因となっている。
本発明は、上記の課題を解決する。本発明は、エッチング処理によるダメージを修復し、オーミックコンタクト性に優れたオーミック電極を形成可能な技術を提供する。
本発明は、半導体装置の製造方法に具現化される。この製造方法は、p型窒化物半導体の表面に、i型窒化物半導体とn型窒化物半導体のうちのいずれかで構成される表面層を形成する表面層形成工程と、その表面層の一部を除去してp型窒化物半導体の表面を露出させるエッチング工程と、エッチング工程後のp型窒化物半導体を加熱処理するアニール工程と、アニール工程後のp型窒化物半導体の表面に電極を形成する電極形成工程を備えている。そして、前記アニール工程は、酸の濃度が大気よりも高い雰囲気下において、700℃から1200℃の温度範囲で実施されることを特徴とする。
この製造方法では、エッチング工程を行った後にアニール工程を実施し、p型窒化物半導体に与えられたエッチング処理によるダメージを修復する。アニール工程は、電極の形成よりも先に実施するので、比較的に高温(例えば電極材料の融点よりも高い温度)で実施することができる。それにより、p型窒化物半導体がエッチング工程で受けたダメージを修復し、オーミックコンタクト性に優れたオーミック電極を形成することができる。
前記したアニール工程は、1000℃から1100℃の温度範囲で実施されることが好ましい。
この温度条件によると、p型窒化物半導体がエッチング工程で受けたダメージを十分に修復し、オーミックコンタクト性により優れたオーミック電極を形成することが可能となる。
上記した製造方法は、前記アニール工程と電極形成工程との間に、前記エッチング工程で露出させたp型窒化物半導体の表面にニッケル層を形成するニッケル層形成工程と、前記ニッケル層形成工程後のp型窒化物半導体を加熱処理する第2アニール工程と、前記第2アニール工程後のp型窒化物半導体から前記ニッケル層を除去するニッケル層除去工程をさらに備えることが好ましい。この場合、前記した表面層は、絶縁材料で構成されるものであってもよい。
この製造方法によると、オーミック電極のコンタクト抵抗を顕著に低減することができる。
本発明によると、オーミックコンタクト性に優れたオーミック電極を形成することが可能となり、優れた特性を有する半導体装置を製造することが可能となる。
最初に、本発明の好適な実施形態を列記する。
(形態1) 本発明は、窒化ガリウムを用いた半導体装置の製造方法に好適に適用することができる。
(形態2) 第1アニール処理は、ゲート電極、ソース電極、ドレイン電極、ボディ電極等の金属電極を形成する前に行うことが好ましい。それにより、それらの電極の材料となる金属の融点よりも高い処理温度で行うことができる。
(形態3) ボディ電極のニッケル層を形成後、基板を600℃から800℃の窒素雰囲気下で熱処理する第2アニール処理を実施することが好ましい。
(形態4) ゲート電極、ソース電極、ドレイン電極、ボディ電極等の金属電極や配線を形成後、基板を窒素雰囲気下で熱処理するシンタ処理を実施することが好ましい。
(実施例1)
本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。図1は、実施例1に係る半導体装置の製造方法を示すフローチャートである。図1に示すフローチャートに沿って、本発明に係る半導体装置の製造方法を説明する。
先ず、ステップS10では、図2に示すように、窒化ガリウム(GaN)基板8を準備する。窒化ガリウム基板8は、その表面が(0001)結晶面の単結晶体である。窒化ガリウム基板8は、p型不純物であるマグネシウム(Mg)がドープされており、p型半導体の特性を示すものである。
ステップS20では、準備した窒化ガリウム基板8に素子構造の形成を行う。ここでは、図3に示すように、窒化ガリウム基板8に対してn型不純物のドープを部分的に実施し、n型半導体領域であるソース領域12とドレイン領域14を形成する。ソース領域12やドレイン領域14の形成は、シリコン(Si)等のn型不純物を注入するイオン注入工程と、注入したn型不純物を熱拡散させるアニール工程等によって行うことができる。それにより、n型半導体領域であるソース領域12及びドレイン領域14と、p型半導体領域であるボディ領域10を含むn−chトランジスタ構造が形成される。
ステップS30では、図4に示すように、素子構造を形成した後の窒化ガリウム基板8の表面に、絶縁膜16を形成する。この絶縁膜16は、絶縁材料で構成されており、例えば酸化シリコン(SiO)によって形成することができる。なお、本実施例ではこのステップS30において絶縁膜16を形成するが、ステップS30において窒化ガリウム基板8の表面に形成する表面層は絶縁膜16に限定されず、i型窒化物半導体層やn型窒化物半導体層であってもよい。
ステップS40では、ステップS30で形成した絶縁膜16にエッチング処理を行い、絶縁膜16の一部を選択的に除去することによって、図5に示すように絶縁膜16にコンタクトホール16aを形成する。コンタクトホール16aは、ボディ領域10に通じている。ステップS40で実施するエッチング処理は、ドライエッチングであってもよいし、ウエットエッチングであってもよい。本実施例では、エッチングの形状精度が高いドライエッチングを採用している。
ステップS50では、エッチング処理後の窒化ガリウム基板8を加熱処理する第1アニール処理を実施する。第1アニール処理は、700度から1200度の温度範囲で実施する。また、第1アニール処理は、窒素(N)又は酸素(O)雰囲気下で実施する。なお、第1アニール処理は、純粋な窒素又は純粋な酸素雰囲気下で実施されることが好ましいが、そのことは必ずしも必須の条件ではなく、窒素又は酸素の濃度が大気よりも高い雰囲気下で実施すればよい。この場合でも、有意な効果を得られることが確認されている。
第1アニール処理は、エッチング処理後のボディ領域10の表面から、エッチング処理によるダメージを除去するために行われる。詳しくは後述するが、第1アニール処理を実施することにより、後に形成するボディ電極30とボディ領域10とのオーミックコンタクト性が顕著に向上する。第1アニール処理は、各種の金属電極を形成する以前に行うことができるので、1000℃以上という非常に高温な条件で行うこともできる。
第1アニール処理を行った後、窒化ガリウム基板8を王水等で洗浄し、第1アニール処理で生成された表面生成物を除去しておく。
ステップS60では、図6に示すように、コンタクトホール16aを通じてボディ領域10に接触するボディ電極30を形成する。ボディ電極30は、p型領域であるボディ領域10にオーミックコンタクトする電極である。このようなp型領域へオーミックコンタクトする電極は、ボディ領域10上に形成されたニッケル層30aとそのニッケル層30a上に形成された金(Au)層30bの積層構造によって形成することができる。ニッケル層30aや金層30bは、例えば電子ビーム(EB)蒸着法によって成層することができる。先に説明したように、第1アニール処理によるボディ領域10表面の改質により、ボディ電極30はボディ領域10に対して優れたオーミックコンタクト性を示す。
ステップS70では、図6に示すように、絶縁膜16にエッチング処理を行い、絶縁膜16の一部を選択的に除去することによって、コンタクトホール16b、16cを形成する。ここで、コンタクトホール16bはソース領域12に通じており、コンタクトホール16cはドレイン領域14に通じている。次いで、コンタクトホール16bを通じてソース領域12に接触するソース電極22と、コンタクトホール16cを通じてドレイン領域14に接触するドレイン電極24を形成する。ソース電極22とドレイン電極24は、n型領域であるソース領域12とドレイン領域14にそれぞれオーミックコンタクトする電極である。このようなn型領域へオーミックコンタクトする電極は、例えばチタン/アルミニウム/ニッケル/金(Ti/Al/Ni/Au)の積層構造によって形成することができる。これらの各金属は、例えば電子ビーム(EB)蒸着法によって成層することができる。
ステップS80では、シンタ処理を実施する。このシンタ処理は、300℃から500℃の窒素雰囲気下で窒化ガリウム基板8を熱処理するものである。このシンタ処理により、ソース電極22とソース領域12、ドレイン電極24とドレイン領域14、ボディ電極30とボディ領域10のオーミックコンタクト性を向上させる。
ステップS90では、図7に示すように、絶縁膜16の上にゲート電極18を形成する。ゲート電極18は、ボディ領域10のソース領域12とドレイン領域14の間に介在する部分に対向する範囲に形成する。ゲート電極18は、例えばアルミニウム(Al)によって形成することができる。
ゲート電極18の形成後、必要な電気配線(例えばソース電極22とボディ電極30を導通する電気配線)の形成を行う。
以上により、図7に示す構造を有する絶縁ゲート型の電界効果トランジスタを得ることができる。
次に、第1アニール処理とオーミックコンタクト性の関係について説明する。図8、図9は、上記の製造方法で製造した電界効果トランジスタについて、ボディ電極30とボディ領域10との間の電流−電圧特性を測定した結果を示すグラフである。
ここで、図8、図9に破線で示すグラフX、Yは、第1アニール処理による効果を評価するための比較例を示している。一方のグラフX(As−grown)は、ボディ領域10の表面がエッチング処理によるダメージを受けていない場合のオーミックコンタクト性を示すものである。なお、グラフXが示す電流−電圧特性は、最初に準備する窒化ガリウム基板8にボディ電極30の形成のみを行って測定したものである。この場合のコンタクト抵抗は、0.0218Ω・cmであった。他方のグラフY(As−etched)は、エッチング処理後に第1アニール処理を実施することなくボディ電極30を形成して測定したものであり、ボディ領域10の表面がエッチング処理によるダメージを受けたままの場合のオーミックコンタクト性を示すものである。グラフX、Yによって示されるように、ボディ領域10の表面がエッチング処理で受けるダメージによって、ボディ電極30とボディ領域10との間のオーミックコンタクト性は大幅に低下する。
最初に、図8に示す測定結果について説明する。図8は、第1アニール処理を窒素雰囲気下で行ったものである。グラフAは温度条件800℃かつ処理時間10分の場合を示し、グラフBは温度条件900℃かつ処理時間30秒の場合を示し、グラフCは温度条件1000℃かつ処理時間30秒の場合を示し、グラフDは温度条件1100℃かつ処理時間30秒の場合を示し、グラフEは温度条件1100℃かつ処理時間10分の場合を示し、グラフFは温度条件1200℃かつ処理時間30秒の場合を示す。図8に示すように、いずれの条件においても、窒素雰囲気化における第1アニール処理によって、ボディ電極30とボディ領域10との間のオーミックコンタクト性が向上することが確認された。特に、処理温度を1000℃又は1100℃に設定した場合に、特に高い効果が得られることが確認された。このことから、処理温度を1000℃から1100℃の範囲に設定することによって、ボディ電極30とボディ領域10との間のオーミックコンタクト性を顕著に向上させることができると推定できる。
次いで、図9に示す測定結果について説明する。図9は、第1アニール処理を酸素雰囲気下で行ったものである。グラフFは温度条件700℃かつ処理時間10分の場合を示し、グラフGは温度条件800℃かつ処理時間10分の場合を示し、グラフHは温度条件1100℃かつ処理時間30秒の場合を示す。また、窒素雰囲気下での測定結果と比較評価するために、図8に示すグラフB(窒素雰囲気下、900℃、30秒)を図9にも併せて示す。図9に示すように、いずれの条件においても、酸素雰囲気化における第1アニール処理によって、ボディ電極30とボディ領域10との間のオーミックコンタクト性が向上することが確認された。さらに、酸素雰囲気下における第1アニール処理は、窒素雰囲気化における第1アニール処理よりも、高い効果が得られることが確認された。最も良好な結果が得られた条件(グラフH:酸素雰囲気下、1100℃、30秒)では、コンタクト抵抗0.137Ω・cmという優れた数値と直線的な電流−電圧特性が得られた。
以上、図8、図9に示す結果から、第1アニール処理では、700℃から1200℃の窒素又は酸素雰囲気下で窒化ガリウム基板8を熱処理することにより、ボディ電極30とボディ領域10との間のオーミックコンタクト性を有意に向上することが確認される。また、窒素雰囲気下と酸素雰囲気下と比較すると、酸素雰囲気下で行った場合の方がより高い効果が得られることが確認される。さらに、温度条件については、1000℃から1100℃の範囲で行うことにより、比較的に短時間で顕著な効果が得られることが確認される。
(実施例2)
図10は、実施例2に係る半導体装置の製造方法を示すフローチャートである。図10に示す実施例2の製造方法は、図1に示す実施例1の製造方法と比較して、第1アニール工程S50とボディ電極形成工程S60の間に、複数の処理S52、S54、S56が付加されている。以下、実施例2の製造方法について、主に実施例1の製造方法と異なる点を説明する。
図10に示すように、実施例2の製造方法においても、実施例1の製造方法と同様に、ステップS10からステップS50の各処理が順に実施される。
ステップS50の第1アニール処理に続き、ステップS52では、ニッケル層30cを形成する。図11に示すように、ニッケル層30cは、コンタクトホール16aによって露出するボディ領域10に接触するように形成する。ニッケル層30cは、例えは10nmの厚みで形成する。ニッケル層30cは、例えば電子ビーム蒸着法によって形成する。
ステップS54では、ニッケル層30cを形成した窒化ガリウム基板8を加熱処理する第2アニール処理を実施する。第2アニール処理は、600度から800度の温度範囲で実施する。また、第2アニール処理は、窒素雰囲気下で実施する。
第2アニール処理は、ボディ領域10の表面を活性化するために行われる。ニッケルは、窒化物半導体中に存在する水素原子を低減し、窒化物半導体に含まれるp型不純物(例えばマグネシウム)の活性化率を高める機能を有する。本実施例の第2アニール処理はこの事象を利用するものであり、ニッケル層30cを形成した段階で窒化ガリウム基板8の加熱処理を行うことにより、ボディ領域10のホール密度を増加させるものである。
ステップS56では、第2アニール処理を行った後の窒化ガリウム基板8を王水等で洗浄し、ニッケル層30cと第2アニール処理で生成された表面生成物を除去する。即ち、この段階で半導体装置の構造は図5に示す半製品の状態に戻る。
ステップS60では、図12に示すように、ボディ電極30のニッケル層30aと金層30bを形成する。金層30bは、ニッケル層30a上に形成する。ボディ電極30は、実施例1と同様に形成することができる。
ステップS70では、図12に示すように、ソース電極22とドレイン電極24を形成する。ソース電極22とドレイン電極24についても、実施例1と同様に形成することができる。
ステップS80では、実施例1と同様にシンタ処理を実施する。実施例2の製造方法では、このシンタ処理も含め、オーミックコンタクト性を向上させるための熱処理が3度行われる。
ステップS90では、図13に示すように、絶縁膜16の上にゲート電極18を形成する。ゲート電極18は、実施例1と同様に形成することができる。
以上により、図13に示す構造を有する絶縁ゲート型の電界効果トランジスタを得ることができる。
次に、第2アニール処理とオーミックコンタクト性の関係について説明する。図14は、上記の製造方法で製造した電界効果トランジスタについて、ボディ電極30とボディ領域10との間の電流−電圧特性を測定した結果を示すグラフである。
ここで、図14に破線で示すグラフX、Hは、第2アニール処理による効果を評価するための比較例(第2アニール処理が未実施)を示している。一方のグラフXは、図8、9に示すグラフXと同じく、ボディ領域10の表面がエッチング処理によるダメージを受けていない場合のオーミックコンタクト性を示すものである。他方のグラフHは、図9に示すグラフHと同じく、第1アニール処理を(酸素雰囲気下、1100℃、30秒)の条件で行った場合のオーミックコンタクト性を示す。即ち、グラフHは、第1アニール処理を最適条件で行った場合に得られるオーミックコンタクト性を示すものである。
図14は、第1アニール処理を(酸素雰囲気下、1100℃、30秒)の条件で行った後に、第2アニール処理を各種の条件で行ったものの電流−電圧特性を示している。グラフJは温度条件600℃かつ処理時間20分の場合を示し、グラフKは温度条件800℃かつ処理時間10分の場合を示している。なお、第2アニール処理は窒素雰囲気下で行われる。図14に示すように、いずれの条件においても、第1アニール処理に加えて第2アニール処理を実施することによって、ボディ電極30とボディ領域10との間のオーミックコンタクト性が向上することが確認された。特に、処理温度600℃かつ処理時間20分に設定した場合、ボディ電極30とボディ領域10との間のオーミックコンタクト性が、エッチング処理による低下分を上回って向上することが確認された。この場合のコンタクト抵抗は、0.0196Ω・cmという優れた数値と直線的な電流−電圧特性が得られた。なお、本実施例では第1アニール処理と第2アニール処理の両者を実施しているが、第1アニール処理を行わずに第2アニール処理のみを実施した場合でも、有意な効果が得られることが確認されている。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
上記した半導体装置の製造方法は、窒化ガリウムを用いた半導体装置のみならず、例えば窒化ガリウムアルミニウム(AlGaN)、窒化ガリウムインジウム(InGaN)等の他の窒化物半導体を用いた半導体装置の製造にも適用することができる。
上記した半導体装置の製造方法は、実施例で例示した構造の半導体装置のみならず、他の様々な構造の半導体装置の製造にも適用することができる。
上記した半導体装置の製造方法は、p型の窒化物半導体にオーミックコンタクトする電極を有する半導体装置の製造に好適に適用することができる。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項に記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
実施例1の半導体装置の製造方法を示すフローチャート。 半製品状態の半導体装置(ステップS10)を示す図。 半製品状態の半導体装置(ステップS20)を示す図。 半製品状態の半導体装置(ステップS30)を示す図。 半製品状態の半導体装置(ステップS40、S50)を示す図。 半製品状態の半導体装置(ステップS60、S70、S80)を示す図。 半製品状態の半導体装置(ステップS90)を示す図。 窒素雰囲気下の第1アニール処理の効果を示すグラフ。 酸素雰囲気下の第1アニール処理の効果を示すグラフ。 実施例2の半導体装置の製造方法を示すフローチャート。 半製品状態の半導体装置(実施例2のステップS52、S54)を示す図。 半製品状態の半導体装置(実施例2のステップ60、S70、S80)を示す図。 半製品状態の半導体装置(実施例2のステップS90)を示す図。 第2アニール処理の効果を示すグラフ。
符号の説明
8:窒化ガリウム基板
10:ボディ領域
12:ソース領域
14:ドレイン領域
16:絶縁膜
16a、16b、16c:コンタクトホール
18:ゲート電極
22:ソース電極
24:ドレイン電極
30:ボディ電極
30a:ボディ電極のニッケル(Ni)層
30b:ボディ電極の金(Au)層
30c:第2アニール処理用のニッケル(Ni)層

Claims (4)

  1. 半導体装置の製造方法であって、
    p型窒化物半導体の表面に、i型窒化物半導体とn型窒化物半導体のうちのいずれかで構成される表面層を形成する表面層形成工程と、
    その表面層の一部を除去してp型窒化物半導体の表面を露出させるエッチング工程と、
    エッチング工程後のp型窒化物半導体を加熱処理するアニール工程と、
    アニール工程後のp型窒化物半導体の表面に電極を形成する電極形成工程を備え、
    前記アニール工程は、酸素の濃度が大気よりも高い雰囲気下において、700℃から1200℃の温度範囲で実施されることを特徴とする製造方法。
  2. 前記アニール工程は、1000℃から1100℃の温度範囲で実施されることを特徴とする請求項1に記載の製造方法。
  3. 前記アニール工程と電極形成工程との間に、前記エッチング工程で露出させたp型窒化物半導体の表面にニッケル層を形成するニッケル層形成工程と、前記ニッケル層形成工程後のp型窒化物半導体を加熱処理する第2アニール工程と、前記第2アニール工程後のp型窒化物半導体から前記ニッケル層を除去するニッケル層除去工程と、をさらに備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の製造方法。
  4. 半導体装置の製造方法であって、
    p型窒化物半導体の表面に、絶縁材料で構成される表面層を形成する表面層形成工程と、
    その表面層の一部を除去してp型窒化物半導体の表面を露出させるエッチング工程と、
    エッチング工程後のp型窒化物半導体を加熱処理するアニール工程と、
    アニール工程後のp型窒化物半導体の表面に電極を形成する電極形成工程を備え、
    前記アニール工程は、酸素の濃度が大気よりも高い雰囲気下において、700℃から1200℃の温度範囲で実施され、
    前記アニール工程と電極形成工程との間に、前記エッチング工程で露出させたp型窒化物半導体の表面にニッケル層を形成するニッケル層形成工程と、前記ニッケル層形成工程後のp型窒化物半導体を加熱処理する第2アニール工程と、前記第2アニール工程後のp型窒化物半導体から前記ニッケル層を除去するニッケル層除去工程と、をさらに備えることを特徴とする製造方法。
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