JP5311160B2 - 太陽電池モジュール - Google Patents

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Description

本発明は、太陽電池モジュールに関し、特に、導線の絶縁処理を簡便に行なうことができる太陽電池モジュールに関する。
近年、エネルギ資源の枯渇の問題や大気中のCO2の増加のような地球環境問題等からクリーンなエネルギの開発が望まれており、特に、太陽電池セルを用いた太陽光発電が新しいエネルギ源として開発、実用化され、発展の道を歩んでいる。
従来の太陽電池セルにおいては、たとえば単結晶または多結晶のシリコン基板の太陽光が入射する側の表面(受光面)にシリコン基板の導電型と反対の導電型となる不純物を拡散することによって受光面近傍にpn接合を形成するとともに、受光面に一方の電極を配置し、受光面の反対側にある表面(裏面)に他方の電極を配置して製造されたものが主流となっている。
そして、上記の構成の太陽電池セルの複数をインターコネクタで電気的に接続することによって太陽電池ストリングを形成し、その太陽電池ストリングの複数を電気的に接続した後に樹脂等の封止材で封止することによって太陽電池モジュールを作製し、太陽光発電が行なわれている。
図11に、従来の太陽電池モジュールの一例の模式的な断面図を示す。ここで、従来の太陽電池モジュールは、シリコン基板801のテクスチャ構造が形成された受光面上に反射防止膜812と共に受光面側電極(図示せず)を形成し、裏面に裏面側電極807を形成した太陽電池セルをインターコネクタ822で接続した太陽電池ストリングが透明樹脂等の封止材818中に封止された構成を有している。そして、太陽電池ストリングを封止した封止材818の上面にはガラス基板817が設置されるとともに、下面には耐候性フィルム819が設置されており、その外周がアルミニウム枠820で取り囲まれている。また、太陽電池ストリングの両端部のインターコネクタ822には、他の太陽電池ストリングに接続されている導線816が設けられている。
図12に、図11に示す太陽電池モジュールの裏面側の一部の模式的な構成を示す。ここで、図示はしていないが、太陽電池セルは、図12の紙面の下方向に配列されて直列に接続されており、太陽電池セルの列ごとに太陽電池ストリングを構成している。また、隣接する太陽電池ストリングのインターコネクタ822の端部同士が導線816で接続され、導線816は太陽電池モジュールの外周を引き回されて1箇所に集められる。そして、1箇所に集められた導線816は、リード線803a、リード線803bおよびバイパスダイオード(図示せず)を備えた端子ボックス802に接続される。これにより、太陽電池モジュールで発生した電流はこれらのリード線803a、803bによって外部に取り出される。
特開2005−340362号公報
しかしながら、上記構造の従来の太陽電池モジュールにおいては、複数の導線816を太陽電池モジュールの外周を引き回して1箇所に集める必要があるため、導線816と太陽電池セルの裏面電極若しくは導線816同士が電気的に接続しないように、電気導体である導線816のそれぞれの表面に絶縁性部材を被覆する等の絶縁処理をする必要があり、導線の絶縁処理に手間がかかるという問題があった。
上記の事情に鑑みて、本発明の目的は、導線の絶縁処理を簡便に行なうことができる太陽電池モジュールを提供することにある。
本発明は、複数の太陽電池セルと、配線基板と、導線と、を含み、配線基板は、絶縁性基板と、絶縁性基板の一方の面である第1の面に設けられた、太陽電池セルの電極に電気的に接続する配線と、太陽電池セル同士を電気的に接続する接続用配線と、太陽電池セルで発生した電流を外部に取り出すための取り出し用配線と、を有し、接続用配線と取り出し用配線とは、絶縁性基板の第1の面の端部に並んで配置されており、接続用配線と取り出し用配線との間の絶縁性基板には切れ込み部が設けられており、導線の一端が第1の面で取り出し用配線に電気的に接続されるとともに、導線の少なくとも一部が絶縁性基板を挟んで接続用配線と対向するように、切れ込み部を通って第1の面とは反対側である第2の面側に配置されている太陽電池モジュールである。
ここで、本発明の太陽電池モジュールにおいて、導線の表面には絶縁処理がなされておらず、絶縁性基板によって導線と接続用配線とが絶縁されていてもよい。
また、本発明の太陽電池モジュールにおいて、導線の他端は、絶縁性基板を挟んで配線と対向するように、絶縁性基板の第2の面側に配置されていてもよい。
また、本発明の太陽電池モジュールにおいて、接続用配線に電気的に接続する第2の導線をさらに含み、第2の導線の一端が第1の面で接続用配線に電気的に接続されるとともに、第2の導線の他端は、絶縁性基板を挟んで配線と対向するように、絶縁性基板の第2の面側に配置されていてもよい。
また、本発明の太陽電池モジュールにおいて、導線の他端と、第2の導線の他端との間には、間隔が設けられていてもよい。
また、本発明の太陽電池モジュールにおいて、導線の他端を除く少なくとも一部と、複数の太陽電池セルと、配線基板とが、絶縁性の封止材中に封止されていてもよい。
本発明によれば、導線の絶縁処理を簡便に行なうことができる太陽電池モジュールを提供することができる。
本発明の太陽電池モジュールの一例の模式的な断面図である。 図1に示される太陽電池モジュールの断面よりもさらに内側の模式的な断面図である。 本発明の太陽電池モジュールに用いられる太陽電池構造体の絶縁性基板の折り曲げ後であって封止材中への封止前の裏面側の一例の模式的な平面図である。 本発明の太陽電池モジュールに用いられる裏面電極型太陽電池セルの一例の裏面の模式的な平面図である。 本発明の太陽電池モジュールに用いられている配線基板の模式的な平面図である。 図4に示す裏面を有する裏面電極型太陽電池セルを図5に示す配線基板に電気的に接続して構成された太陽電池構造体の模式的な概略断面図である。 本発明の太陽電池モジュールを構成する太陽電池構造体の折り曲げ前の受光面側の一例の模式的な平面図である。 (a)〜(c)は、本発明の太陽電池モジュールを製造する方法の一例について図解する模式的な断面図である。 本発明の太陽電池モジュールの一例の一部を受光面側から見たときの模式的な平面図である。 図9の太陽電池モジュールの一部を裏面側から見たときの模式的な平面図である。 従来の太陽電池モジュールの一例の模式的な断面図である。 図11に示す太陽電池モジュールの裏面側の一部の模式的な構成図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。なお、本発明の図面において、同一の参照符号は、同一部分または相当部分を表わすものとする。また、本明細書において、裏面
電極型太陽電池セルおよび太陽電池モジュールの太陽光が入射する側の表面を受光面とし、受光面の反対側の表面を裏面とする。
<実施の形態1>
図1に、本発明の太陽電池モジュールの一例の模式的な断面図を示す。ここで、本発明の太陽電池モジュールにおいては、たとえばp型またはn型のシリコン基板101の裏面に形成されたパッシベーション膜103から露出している表面にn型領域104およびp型領域105がそれぞれ形成されている。そして、n型領域104上にn型用電極106が形成されるとともに、p型領域105上にp型用電極107が形成されており、シリコン基板101の受光面に反射防止膜102が形成された構成の裏面電極型太陽電池セル100を有している。なお、シリコン基板101の受光面はテクスチャ構造となっている。
そして、裏面電極型太陽電池セル100のn型用電極106およびp型用電極107はそれぞれ、絶縁性基板111上に設置されたn型用配線109およびp型用配線110に電気的に接続されており、隣接する裏面電極型太陽電池セル100のうち一方の裏面電極型太陽電池セル100のn型用電極106と他方の裏面電極型太陽電池セル100のp型用電極107とが電気的に接続されることにより、隣接する裏面電極型太陽電池セル100が直列に接続されて、太陽電池構造体が構成されている。
また、太陽電池構造体は、たとえばガラス等からなる透明基板117と耐候性フィルム等からなる裏面基材119との間の封止材118中に設置されており、太陽電池構造体の配線基板は、裏面電極型太陽電池セル100の接続方向における両端部が折り曲げられて設置されていることが好ましい。配線基板を折り曲げる際には、作業性を向上させるために、折り曲げる部分に予めスリット112を形成しておいたり、絶縁性の棒材121を軸として折り曲げることが好ましい。なお、本発明において、封止材118としては、特に限定されることなく用いることができ、たとえば、EVA(エチレンビニルアセテート)等の絶縁性の透明樹脂を用いることができる。
さらに、太陽電池構造体の両端を折り曲げることによって裏面電極型太陽電池セル100の受光面側と反対側に設置された配線端部114dおよび配線端部115cのうち、配線端部114dには太陽電池モジュールで生じた電流を外部に取り出すための導線の一端204aが電気的に接続されている。そして、太陽電池構造体を封止している透明基板117、封止材118および裏面基材119の外周を取り囲むようにしてアルミニウム等の枠体120が嵌め込まれている。
図2に、図1に示される太陽電池モジュールの断面よりもさらに内側の断面を模式的に示す。ここでは、上述した導線の一端204aと図示しない導線の他端との間の導線中間部204bが示されており、導線中間部204bは絶縁性基板111の折り曲げ部に包み込まれるようにして配置されている。
図3に、本発明の太陽電池モジュールに用いられる太陽電池構造体の配線基板の折り曲げ後であって封止材中への封止前の裏面側の一例の模式的な平面図を示す。絶縁性基板111に形成された配線のうち配線端部114a、114b、114c、114dおよび配線端部115a、115b、115cがそれぞれ裏面側に折り曲げられている。ここで、外部に電流を取り出すための導線200の一端200aが配線端部114a上に接着テープ等の貼付部材201aにより仮固定されることが好ましく、導線202の一端202aが配線端部114b上に接着テープ等の貼付部材201bにより仮固定されることが好ましい。このように仮固定することによって、後工程における導線200、202の位置ずれを抑止し、封止材118への封止時の真空圧着にて電気的な接続を得るようにすることによって従来のような導線200、202をはんだ付けする工程を省略することができる。なお、導線200の一端204aおよび導線202の一端203aについても仮固定されることができる。
また、封止材118への封止のための真空圧着時の処理温度以下で溶融する低温はんだ、真空圧着時の処理温度以下で硬化する導電性接着剤ならびに真空圧着時の処理温度および圧力で接続可能なACF(Anisotropic Conductive Film)等の導電性物質からなる群から選択される少なくとも1種を予め導線および/または配線端部に付与しておくことで、真空圧着と同時に導線と配線端部との接続を行なうことができるため、工程の簡略化とともにより確実な接続が可能となる。また、従来どおり封止材118への封止前に導線と配線端部とをはんだ、導電性接着剤およびACF等の導電性物質からなる群から選択される少なくとも1種により接続を行なっておくこともできる。ここで、この例においては、導線200および導線202の外表面には絶縁処理がなされていない。
導線200の一端200a、204aに引き続く導線200の中間部200b、204bは、絶縁性基板111に設けられた切れ込み部300a、300bからそれぞれ配線基板の折り曲げ部の間に進入することによって、配線基板の折り曲げ部の間に挟まれている。これにより、導線200の中間部200b、204bの表面の少なくとも一部が絶縁性基板111により被覆されることになる。
その後、導線200の中間部200b、204bは、配線基板の折り曲げ部の間で略直角に屈曲させられた後に配線基板の端部から引き出されており、導線200の他端200c、204cがこれに引き続いている。
また、導線202の一端202a、203aが配線端部114b、114cとそれぞれ接続しており、他端202b、203bがこれに引き続いている。導線200の他端200c、204cと導線202の他端202b、203bとの間には間隔が設けられており、太陽電池構造体の封止材118への封止後にはその間隔に絶縁性の封止材118が充填されるため、互いに接触することなく絶縁することができる。
このように本発明によれば、従来の太陽電池モジュールのように、裏面電極型太陽電池セルの裏面の電極や他の導線と接触しないように、導線の表面を絶縁フィルム等で覆う等の絶縁処理をする必要がないため、絶縁処理工程の削減および使用材料の低減が可能となる。
なお、導線200の他端200c、204cおよび導線202の他端202b、203bはそれぞれ太陽電池モジュールの外部に取り出され、たとえば、ダイオード等を備えた端子ボックスに接続される。
図4に、上記の太陽電池モジュールに用いられる裏面電極型太陽電池セル100の裏面の模式的な平面図を示す。ここで、n型用電極106およびp型用電極107はそれぞれ、シリコン基板101の裏面において櫛形状に形成されており、n型用電極106およびp型用電極107は、それぞれの櫛歯が噛み合わさって互い違いになるように設置されている。ここで、n型用電極106およびp型用電極107はそれぞれ金属材料で形成されることが好ましく、特に銀を含む材料で形成されることが好ましい。
図5に、上記の太陽電池モジュールに用いられている配線基板の模式的な平面図を示す。ここで、配線基板は、絶縁性基板111の表面上に、n型用配線109とp型用配線110とが備えられているとともに、裏面電極型太陽電池セル100のn型用電極106に電気的に接続されるn型用配線109とp型用電極107に電気的に接続されるp型用配線110とを電気的に接続するための接続用電極113が備えられることにより構成されている。
また、配線基板の端部に位置するp型用配線110およびn型用配線109には配線端部114a、114b、114c、114d、115a、115b、115cのいずれかが電気的に接続されており、裏面電極型太陽電池セル100を接続したときに全体として直列に接続されるように配線が形成されている。
また、配線端部114a、114b、114c、114dおよび配線端部115a、115b、115cにはそれぞれ位置決め用の開口部となるスリット112が形成されている。
さらに、配線端部114aと配線端部114bとの間の絶縁性基板111には切れ込み部300aが設けられており、配線端部114cと配線端部114dとの間の絶縁性基板111には切れ込み部300bが設けられている。
なお、図5においては、n型用配線109、p型用配線110、接続用電極113、配線端部114a、114b、114c、114dおよび配線端部115a、115b、115cのそれぞれの領域を破線によって分けているが、図5に示す分け方に限定されるものではない。
図6に、図4に示す裏面を有する裏面電極型太陽電池セル100を図5に示す配線基板に電気的に接続して構成された太陽電池構造体の模式的な概略断面図を示す。
ここで、裏面電極型太陽電池セル100のn型用電極106は、配線基板上のn型用配線109と接触して電気的に接続されており、裏面電極型太陽電池セル100のp型用電極107は、配線基板上のp型用配線110と接触して電気的に接続されている。
このように、本発明においては、裏面電極型太陽電池セル100の裏面に配線基板を設置することで電気的な接続が可能となり、従来の太陽電池セルの接続のように、インターコネクタを受光面から裏面に取り回す必要がなくなるため、太陽電池モジュールの作製時の裏面電極型太陽電池セル100への負荷が低減し、裏面電極型太陽電池セル100の割れの発生を低減させることができる。したがって、本発明によれば、太陽電池モジュールの作製時の裏面電極型太陽電池セル100への負荷を低減することができるため、裏面電極型太陽電池セル100の薄型化(シリコン基板101の厚さが200μm以下)への対応も可能となる。
さらに、配線端部114a、114b、114c、114dおよび配線端部115a、115b、115cが形成されている配線基板の端部を裏面電極型太陽電池セル100の受光面側とは反対側に折り曲げた状態で太陽電池構造体を封止材中に封止することによって配線基板の配線の設計自由度が上がる。これにより、配線端部の幅を広くして断面積を大きくすることによって、裏面電極型太陽電池セル100間の直列抵抗を低減することができ、高いF.Fの太陽電池モジュールを作製することができる。
また、配線端部の幅を広げて裏面電極型太陽電池セル100間の直列抵抗を低減する観点からは、裏面電極型太陽電池セル100の接続方向が反転する部分となる配線端部114a、114b、114c、114dおよび配線端部115a、115b、115cに導電性部材を電気的に接続してもよい。なお、導電性部材としては、導電性を有する材質からなる部材であれば特に限定されずに用いることができ、たとえば太陽電池分野で用いられている従来から公知のインターコネクタ等を用いてもよい。
図7に、上記の太陽電池モジュールを構成する太陽電池構造体の折り曲げ前の受光面側の一例の模式的な平面図を示す。
この例では、24枚の裏面電極型太陽電池セル100が配線基板の配線上に縦6列×横4列の形態で配置されて太陽電池構造体を構成しており、配線基板の端部に設けられたスリット112に対応する破線A−Aおよび破線B−Bに沿って配線基板が折り曲げられて封止材中に封止されることによって上記構成の太陽電池モジュールとなる。
ここで、配線端部114a−配線端部115a間、配線端部115a−配線端部114b間、配線端部114b−配線端部115b間、配線端部115b−配線端部114c間、配線端部114c−配線端部115c間および配線端部115c−配線端部114d間に配列された裏面電極型太陽電池セル100はそれぞれ隣接する裏面電極型太陽電池セル100と電気的に直列に接続されている。
なお、太陽電池モジュールにおいては、接続抵抗を低減するために配線の幅を広くする等の理由により、たとえば図7に示される太陽電池構造体の裏面電極型太陽電池セル100の接続方向における太陽電池構造体の折り曲げ前の長さL2が、図1に示す裏面電極型太陽電池セル100の接続方向における太陽電池モジュールの長さL1よりも長くなる場合がある。
しかしながら、本発明においては、このような場合でも、太陽電池構造体の両端部の配線基板の部分を裏面電極型太陽電池セル100の受光面側とは反対側に折り曲げた状態で封止して太陽電池モジュールが作製されることから、太陽電池モジュールの受光部の面積に対する裏面電極型太陽電池100の受光面の総面積が占める割合である充填率を向上させることができるため、太陽電池モジュールの発電効率を向上することができる。また、本発明においては、配線基板の配線の幅を広げて接続抵抗を低減することができるため、太陽電池モジュールのF.F等の特性を向上することもできる。
以下に、図8(a)〜(c)の模式的断面図を参照して、上記の太陽電池モジュールを製造する方法の一例について説明する。
まず、図8(a)に示すように、上述したように太陽電池構造体を作製し、太陽電池構造体の両端部にそれぞれ形成されたスリット112の下方に絶縁性の棒材121を設置する。ここで、絶縁性の棒材121としては、たとえばアクリル等の絶縁材料からなる直径1〜2mm程度の棒材を用いることができる。また、棒材121は、裏面電極型太陽電池セル100の割れの発生を抑制する観点から、たとえば図8(a)に示すように、裏面電極型太陽電池セル100の接続方向の端部に配置された裏面電極型太陽電池セル100の外側に設置されることが好ましい。また、スリット112は、配線基板上の配線の抵抗に影響が出ない程度の大きさに形成されることが好ましい。
次に、図8(b)に示すように、配線基板の配線端部114dに配線200の一端204aを接続した後に、棒材121を軸として、太陽電池構造体の両端部の絶縁性基板111の部分を裏面電極型太陽電池セル100の受光面側とは反対側に折り曲げる。ここで、配線基板は、絶縁性基板111に設けられた切れ込み部300bから伸びる配線200の一部を包み込むようにして折り曲げられる。
このように折り曲げることによって、太陽電池モジュールの受光部の面積に対する裏面電極型太陽電池100の受光面の総面積が占める割合である充填率を向上させることができるため、太陽電池モジュールの発電効率を向上することができる。また、導線200および導線202の接続は、配線基板を折り曲げる前であってもよく、配線基板を折り曲げた後であってもよい。
また、ここでは、スリット112の部分を折り曲げ位置として棒材121を設置し、その棒材121を軸として太陽電池構造体の両端部の配線基板の部分を折り曲げる形態について説明したが、本発明においては、棒材121を設置せずにスリット112の部分を折り曲げ位置として、裏面電極型太陽電池セル100の受光面側とは反対側に折り曲げてもよい。ただし、棒材121を用いずに折り曲げた場合には、折り曲げ部の折り目が鋭角になって配線が断線してしまうおそれがあることから、棒材121を軸として折り曲げることでその折り曲げ部分に対する負荷が軽減されるため、棒材121を使用して棒材121を軸として折り曲げることが好ましい。なお、棒材121は、太陽電池構造体の封止の際に取り外してもよく、そのまま残しておいてもよい。
その後、図8(c)に示すように、太陽電池構造体の両端部の配線基板の部分を裏面電極型太陽電池セル100の受光面側とは反対側に折り曲げた状態で、ガラス等の透明基板117と耐候性フィルム等の裏面基材119との間の透明樹脂等の封止材118中に封止する。その後、透明基板117、封止材118および裏面基材119の外周にアルミニウム等からなる枠体120を嵌め込むことによって、上記構成の太陽電池モジュールが作製される。ここで、太陽電池構造体は、導線200の中間部200b、204bの表面が絶縁性基板111および封止材118の少なくとも一方で被覆されるとともに、導線200、202の他端200c、202b、203b、204cが封止材118から外部に引き出されるようにして封止材118中に封止される。
なお、絶縁性基板111としては絶縁性基板であれば特に限定なく用いることができるが、なかでもPET(ポリエチレンテレフタレート)、PEN(ポリエチレンナフタレート)、ポリイミドおよびエチレンビニルアセテートからなる群から選択された少なくとも1種の可撓性を有するフィルム等の絶縁性基板を用いることが好ましい。絶縁性基板111として上記のような可撓性を有するフィルム等の絶縁性基板を用いた場合には、配線基板の両端部の少なくとも一方を容易に折り曲げることができる。
また、上記において、n型用配線109、p型用配線110、接続用電極113、配線端部114a、114b、114c、114dおよび配線端部115a、115b、115cのそれぞれの配線部材としては、銀、銅およびアルミニウムからなる群から選択された少なくとも1種を含む金属材料を用いることが好ましい。
また、本発明においては、太陽電池セルとしては、上記で説明したように、シリコン基板等の半導体基板の裏面にp型用電極およびn型用電極の双方が形成された裏面電極型太陽電池セルを用いることが好ましい。
また、本発明においては、シリコン基板以外の半導体基板を用いてもよく、p型とn型の導電型を入れ替えてもよい。
<実施の形態2>
図9に、本発明の太陽電池モジュールの一例の一部を受光面側から見たときの模式的な平面図を示す。また、図10に、図9の太陽電池モジュールの一部を裏面側から見たときの模式的な平面図を示す。この例においては、太陽電池構造体はその端部が折り曲げられることなく封止材中に封止されている点に特徴がある。なお、図9および図10においては、説明の便宜のため、透明基板117、封止材118および枠体120の記載については省略されている。
ここで、太陽電池モジュールで発生した電流を外部に取り出すための導線200の一端200aが配線端部114a上にはんだ等によって接続されており、導線200の一端204aが配線端部114d上にはんだ等によって接続されている。なお、はんだ以外にも実施の形態1で説明した方法と同様の方法で接続してもよい。
そして、導線200の一端200aに引き続く導線200の中間部200bは、絶縁性基板111に設けられた切れ込み部300aから配線基板の裏側に進入しており、配線基板の裏側で略直角に屈曲させられている。また、導線200の一端204aに引き続く導線200の中間部204bは、絶縁性基板111に設けられた切れ込み部300bから配線基板の裏側に進入しており、配線基板の裏側で略直角に屈曲させられている。そして、導線200の他端200cが導線200の中間部200bに引き続いている。
また、外部に電流を取り出すための導線202の一端202a、203aはそれぞれ、上記と同様に、配線端部114bおよび配線端部114c上にはんだ等によって固定されている。そして、導線202は略直角に屈曲させられた後に切れ込み部300cにより絶縁性基板111の裏側に進行し、導線202の他端202b、203bにそれぞれ引き続いている。
導線200および導線202の表面がそれぞれ絶縁処理されていない場合でも、導線200と配線端部114b、114cとの接触は、導線200を絶縁性基板111の切れ込み部300a、300bから配線基板の裏側に進入させることで回避することができ、導線200、202と裏面電極型太陽電池セル100との接触もこれらの間に絶縁性の絶縁性基板111が存在するために回避することができる。また、導線200の他端200c、204cと導線202の他端202b、203bとの間に間隔が設けられており、太陽電池構造体の封止材118中への封止後は絶縁性の封止材118がその間隔に充填されるため互いに接触することなく絶縁することができる。
このように、この例においても、太陽電池モジュールで発生した電流を外部に取り出すための導線200、202のそれぞれの導線の外表面が、太陽電池モジュールの内部において絶縁性基板111および封止材118の少なくとも一方によって被覆されることになるため、太陽電池の内部における導線200、202の電気的な接触を回避できることから、導線200、202の外表面については絶縁処理をする必要がない。したがって、この例においても、太陽電池モジュールを構成する絶縁性の部材を利用して、導線200、202を互いに電気的に絶縁することができるため、導線200、202のそれぞれの表面について絶縁処理を行なう必要がないことから、導線の絶縁処理を簡便に行なうことができる。その他の説明は実施の形態1と同様である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明によれば、導線の絶縁処理を簡便に行なうことができる太陽電池モジュールを提供することができる。
100 裏面電極型太陽電池セル、101 シリコン基板、102 反射防止膜、103 パッシベーション膜、104 n型領域、105 p型領域、106 n型用電極、107 p型用電極、109 n型用配線、110 p型用配線、111 絶縁性基板、112 スリット、113 接続用電極、114a,114b,114c,114d,115a,115b,115c 配線端部、117 透明基板、118 封止材、119 裏面基材、120 枠体、121 棒材、200,202 導線、200a,202a,203a,204a 導線の一端、200b,204b 導線の中間部、200c,202b,203b,204c 導線の他端、201a,201b 貼付部材、300a,300b,300c 切れ込み部、801 シリコン基板、802 端子ボックス、803a,803b リード線、807 裏面側電極、812 反射防止膜、816 導線、817 ガラス基板、818 封止材、819 耐候性フィルム、820 アルミニウム枠、822 インターコネクタ。

Claims (6)

  1. 複数の太陽電池セルと、
    配線基板と、
    導線と、を含み、
    前記配線基板は、絶縁性基板と、前記絶縁性基板の一方の面である第1の面に設けられた、前記太陽電池セルの電極に電気的に接続する配線と、前記太陽電池セル同士を電気的に接続する接続用配線と、前記太陽電池セルで発生した電流を外部に取り出すための取り出し用配線と、を有し、
    前記接続用配線と前記取り出し用配線とは、前記絶縁性基板の前記第1の面の端部に並んで配置されており、
    前記接続用配線と前記取り出し用配線との間の前記絶縁性基板には切れ込み部が設けられており、
    前記導線の一端が前記第1の面で前記取り出し用配線に電気的に接続されるとともに、前記導線の少なくとも一部が、前記絶縁性基板を挟んで前記接続用配線と対向するように、前記切れ込み部を通って前記第1の面とは反対側である第2の面側に配置されている、太陽電池モジュール。
  2. 前記導線の表面には絶縁処理がなされておらず、前記絶縁性基板によって前記導線と前記接続用配線とが絶縁されている、請求項1に記載の太陽電池モジュール。
  3. 前記導線の他端は、前記絶縁性基板を挟んで前記配線と対向するように、前記絶縁性基板の前記第2の面側に配置されている、請求項1または2に記載の太陽電池モジュール。
  4. 前記接続用配線に電気的に接続する第2の導線をさらに含み、
    前記第2の導線の一端が前記第1の面で前記接続用配線に電気的に接続されるとともに、前記第2の導線の他端は、前記絶縁性基板を挟んで前記配線と対向するように、前記第2の面側に配置されている、請求項1から3のいずれかに記載の太陽電池モジュール。
  5. 前記導線の前記他端と、前記第2の導線の前記他端との間には、間隔が設けられている、請求項4に記載の太陽電池モジュール。
  6. 前記導線の他端を除く少なくとも一部と、前記複数の太陽電池セルと、前記配線基板とが、絶縁性の封止材中に封止されている、請求項1から5のいずれかに記載の太陽電池モジュール。
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