JP5310127B2 - 帯状ゴム部材の成形方法および装置 - Google Patents

帯状ゴム部材の成形方法および装置 Download PDF

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Description

本発明は、帯状ゴム部材の成形方法および装置に関し、さらに詳しくは、タイヤサイズに適応した未加硫の帯状ゴム部材を効率よく安定して成形できる帯状ゴム部材の成形方法および装置に関するものである。
空気入りタイヤのインナーライナ部材やカーカス部材等の未加硫の帯状ゴム部材を成形する工程においては、様々なサイズ(幅および周長)のタイヤに対応するため、それぞれのタイヤサイズに適応した帯状ゴム部材を成形することが要求される。この要求に応えるため、タイヤ幅に適応した幅に形成された未加硫ゴムからなる長尺部材を用意しておき、この長尺部材をタイヤ周長に適応した長さに切断することにより、帯状ゴム部材を成形する方法が行なわれている。この方法では、タイヤ幅毎に、その幅に適応した幅に形成された長尺部材を用意する必要があるため、タイヤ幅の変更に伴って長尺部材の段替え作業が煩雑になり、効率よく帯状ゴム部材を成形するには不利であった。
そこで、未加硫ゴムからなる長尺部材を所定長さに切断した複数枚のシート状部材どうしを、その幅方向端部で貼り合わせることにより、タイヤサイズに適応した帯状ゴム部材を成形する方法が提案されている(特許文献1参照)。この提案の方法では、複数枚のシート状部材を、順次、コンベヤ上からコンベヤの搬送と同期移動するトレイの上に移載することにより貼り合わせるので、貼り合わせ対象となるシート状部材の幅方向端部の位置決めを精度よく行なうことができる。この方法では、長尺部材を切断する所定長さが、成形する帯状ゴム部材の幅になるので、タイヤ幅の変更に伴なう長尺部材の段替え作業は不要になる。そして、長尺部材の幅方向が、成形する帯状ゴム部材の周長方向になるので、例えば、2枚のシート状部材を貼り合わせる場合には、長尺部材の幅の2倍の寸法から、貼り合わせしろを差し引いた寸法が成形する帯状ゴム部材の周長方向長さになる。
ところで、圧延工程等を経て形成される未加硫ゴムの長尺部材の幅は、一定にすることが難しく、ある程度のばらつきが生じる。このばらつきによって、上記提案の方法では、シート状部材の幅方向の寸法が変動することになり、貼り合わせしろを安定して確保し難くなるという新たな問題が生じる。それ故、効率を低下させることなく、所定品質の帯状ゴム部材を安定して成形できる方法が求められていた。
特開2006−150684号公報
本発明の目的は、タイヤサイズに適応した未加硫の帯状ゴム部材を効率よく安定して成形できる帯状ゴム部材の成形方法および装置を提供することにある。
上記目的を達成するため本発明の帯状ゴム部材の成形方法は、未加硫ゴムからなる長尺部材を所定長さに切断してシート状部材を形成し、複数枚のシート状部材を、順次、コンベヤ上からコンベヤの搬送と同期移動するトレイの上に移載することにより、シート状部材の幅方向端部どうしを貼り合わせて帯状ゴム部材を成形する帯状ゴム部材の成形方法において、貼り合わせるそれぞれのシート状部材の幅をセンサにより検知し、このセンサの検知データに基づいて算出したそれぞれのシート状部材の幅の合計値と、予め設定された成形ドラムの周長値との比較に基づいて、予め設定された許容範囲内でシート状部材どうしの貼り合わせしろを算出し、この算出した貼り合わせしろに基づいて前記コンベヤと前記トレイの相対位置を制御することにより、コンベヤ上のシート状部材およびトレイ上のシート状部材の貼り合わせ対象となる幅方向端部の位置決めを行なって、前記算出した貼り合わせしろでシート状部材の幅方向端部どうしを貼り合わせて帯状ゴム部材を成形し、前記トレイ上の帯状ゴム部材を転写ドラムに巻き付け、この転写ドラムに巻き付けた帯状ゴム部材を前記成形ドラムに転写して巻き付けることにより、この帯状ゴム部材の周長方向端部どうしを成形ドラム上で貼り合わせるようにして、前記それぞれのシート状部材の幅の合計値から前記貼り合わせしろの合計値を差し引いた帯状ゴム部材の周長相当長さと、前記予め設定された成形ドラムの周長値との比較に基づいて、予め設定された許容範囲内でこの帯状ゴム部材の周長方向端部どうしの周長方向貼り合わせしろを算出し、この算出した周長方向貼り合わせしろに基づいて前記転写ドラムの回転速度を制御しつつ、前記転写ドラムに巻き付けた帯状ゴム部材を前記成形ドラムに転写して巻き付けることにより、前記算出した周長方向貼り合わせしろで帯状ゴム部材の周長方向端部どうしを貼り合わせることを特徴とする。
ここで、例えば、前記貼り合わせしろの許容範囲を、予め設定された基準貼り合わせしろの50%〜150%にする。前記それぞれのシート状部材の幅の合計値から前記貼り合わせしろの合計値を差し引いた帯状ゴム部材の周長相当長さが、前記予め設定された成形ドラムの周長値よりも大きい場合は、成形ドラムの周長が前記周長相当長さに一致するように成形ドラムを拡径し、前記帯状ゴム部材の周長方向長さが、前記予め設定された成形ドラムの周長値よりも小さい場合は、成形ドラムの周長が前記周長相当長さに一致するように成形ドラムを縮径して、帯状ゴム部材の周長方向端部どうしを成形ドラム上で貼り合わせることもできる。前記周長方向貼り合わせしろの許容範囲は、例えば、予め設定された基準周長方向貼り合わせしろの50%〜150%にする。前記帯状ゴム部材としては、空気入りタイヤの最内周面に配置されるインナーライナーを例示できる。
また、本発明の帯状ゴム部材の成形装置は、未加硫ゴムからなる長尺部材を所定長さに切断する切断手段と、前記長尺部材を所定長さに切断することにより形成されるシート状部材を搬送するコンベヤと、このコンベヤの搬送と同期移動するトレイとを有し、複数枚のシート状部材を、順次、前記コンベヤ上から前記トレイの上に移載することにより、トレイ上でシート状部材の幅方向端部どうしを貼り合わせて帯状ゴム部材を成形する帯状ゴム部材の成形装置において、貼り合わせるそれぞれのシート状部材の幅を検知するセンサと、このセンサの検知データが入力される制御装置を設け、この制御装置によって、前記検知データに基づいてそれぞれのシート状部材の幅の合計値を算出し、この算出した合計値と、予め設定された成形ドラムの周長値との比較に基づいて、予め設定された許容範囲内でシート状部材どうしの貼り合わせしろを算出し、算出した貼り合わせしろになるように、前記コンベヤと前記トレイの相対位置を制御することにより、コンベヤ上のシート状部材およびトレイ上のシート状部材の貼り合わせ対象となる幅方向端部の位置決めを行なう構成にし、前記トレイ上の帯状ゴム部材が巻き付けられるとともに、巻き付けられた帯状ゴム部材を前記成形ドラムに転写して巻き付け、その周長方向端部どうしを貼り合わせる転写ドラムを設け、前記それぞれのシート状部材の幅の合計値から前記貼り合わせしろの合計値を差し引いた帯状ゴム部材の周長相当長さと、前記予め設定された成形ドラムの周長値との比較に基づいて、前記制御装置によって、予め設定された許容範囲内でこの帯状ゴム部材の周長方向端部どうしの貼り合わせしろを算出し、この算出した貼り合わせしろで帯状ゴム部材の周長方向端部どうしを貼り合わせるように、帯状ゴム部材を前記成形ドラムに巻き付ける際の転写ドラムの回転速度を制御することを特徴とする。
本発明によれば、貼り合わせるそれぞれのシート状部材の幅を検知したセンサの検知データに基づいて算出したそれぞれのシート状部材の幅の合計値と、予め設定された成形ドラムの周長値との比較に基づいて、予め設定された許容範囲内でシート状部材どうしの貼り合わせしろを算出し、この算出した貼り合わせしろに基づいて前記コンベヤと前記トレイの相対位置を制御することにより、コンベヤ上のシート状部材およびトレイ上のシート状部材の貼り合わせ対象となる幅方向端部の位置決めを精度よく行なうことができる。
そして、未加硫ゴムからなる長尺部材を所定長さに切断することにより形成された複数枚のシート状部材を、順次、コンベヤ上からコンベヤの搬送と同期移動するトレイの上に移載することにより、算出した貼り合わせしろでシート状部材の幅方向端部どうしを貼り合わせるので、長尺部材の幅にばらつきがあっても、シート状部材の幅方向端部の貼り合わせしろを安定して確保することができる。そのため、所定品質の帯状ゴム部材を安定して成形することができる。
また、このシート状部材の幅方向端部どうしを貼り合わせて成形した帯状ゴム部材では、シート状部材の所定長さが幅寸法になるので、タイヤ幅の変更に伴なう長尺部材の段替え作業が不要になるというメリットを損なうことなく、タイヤサイズに適応した未加硫の帯状ゴム部材を効率よく成形できる。
本発明の帯状ゴム部材の成形装置の全体概要を示す平面図である。 図1の側面図である。 図1のA矢視図である。 長尺部材を切断してシート状部材を形成する工程を例示する平面図である。 切断したシート状部材をトレイに移載する工程を例示する平面図である。 新たに切断したシート状部材をトレイに移載する工程を例示する平面図である。 帯状ゴム部材を例示する側面図である。 転写ドラムに巻き付けた帯状ゴム部材を成形ドラムに巻き付ける工程を例示する側面図である。
以下、本発明の帯状ゴム部材の成形方法および装置を図に示した実施形態に基づいて詳細に説明する。
図1〜図3に例示するように、本発明の帯状ゴム部材の成形装置1(以下、成形装置1という)は、未加硫ゴムからなる幅Wの長尺部材LRを所定長さLに切断する切断手段6と、シート状部材SRを搬送する第1コンベヤ3および長尺部材LRを搬送する第2コンベヤ4と、第1コンベヤ3の搬送と同期移動するトレイ2と、シート状部材SRの幅を検知するセンサ5と、センサ5の検知データが入力される制御装置10を有している。この実施形態の成形装置1には、さらに、トレイ2と成形ドラム11との間を移動する転写ドラム8が設けられている。
幅Wの長尺部材LRが所定長さLに切断されることにより、シート状部材SRが形成される。そして、複数枚のシート状部材SRの幅方向端部どうしを貼り合わせることにより、帯状ゴム部材RRが成形される。帯状ゴム部材RRは、最終的に成形ドラム11上で環状にされる。帯状ゴム部材RRとしては、例えば、空気入りタイヤの最内周面の構成部材であるインナーライナーを例示することができる。
長尺部材LRは、所定の幅Wに設定されているが、圧延のばらつき等に起因して幅寸法にばらつきを有している。即ち、長尺部材LRの長手方向位置によって、その幅寸法がW1、W2、W3、W4というように同一ではなく多少変動している。そこで、センサ5によりそれぞれのシート状部材SRの幅Wを検知するようにしている。
トレイ2、第1コンベヤ3および第2コンベヤ4は、フレーム7上に設置されており、第2コンベヤ4は、フレーム7に固定されている。トレイ2は、スライド機構7aによって、第1コンベヤ3に対して近接および離反するように移動することができる。トレイ2は、第1コンベヤ3の下方に入り込む位置まで移動することができる。
第1コンベヤ3は、スライド機構7bによって、トレイ2に対して平行に移動することができる。即ち、トレイ2が第1コンベヤ3に対して近接および離反する移動方向と直交する方向に、第1コンベヤ3が移動できるようになっている。
切断手段6は、第1コンベヤ3と第2コンベヤ4との間に配置され、所定の高さ位置で、これらコンベヤ3、4を横切る方向に移動することができる。切断手段6にはセンサ5が設置されている。
未加硫ゴムからなる長尺部材LRは密着し易いので、密着防止のライナーを介在させて巻物状にストックされている。部材供給台車9に載置された巻物状の長尺部材LRは、第2コンベヤ4によって搬送されて、第1コンベヤ3上まで繰出される。
制御装置10には、貼り合わせるそれぞれのシート状部材SRの幅Wの検知データが入力される。制御装置10には、予め設定された基準貼り合わせしろJSおよびその貼り合わせしろの許容範囲、予め設定された成形ドラム11の周長値DCが入力されている。
トレイ2および第1コンベヤ3の移動、即ち、トレイ2と第1コンベヤ3の相対位置は、制御装置10によって制御される構成になっている。また、第1コンベヤ3および第2コンベヤ4の搬送動作(搬送速度、搬送時間、搬送タイミング、搬送方向)も制御装置10によって制御される構成になっている。
転写ドラム8のトレイ2と成形ドラム11との間の水平方向移動および高さ方向移動は、制御装置10によって制御され、転写ドラム8の回転動作も制御装置10によって制御される。転写ドラム8の外周面には吸着パッド等の帯状ゴム部材RRの保持手段が設けられている。
成形ドラム11は、予め設定された周長値DCを基準にして、拡径および縮径する構造になっている。拡径により成形ドラム1の周長は増大し、縮径により成形ドラム11の周長は減少する。この拡径および縮径動作は制御装置10によって制御される。
次に、帯状ゴム部材RRを成形する手順を、2枚のシート状部材SRによって1枚の帯状ゴム部材RRを成形する場合を例にして説明する。尚、1枚の帯状ゴム部材RRを成形するシート状部材SRの数は2枚に限らず、必要な複数枚にすることができる。
まず、部材供給台車9に載置された長尺部材LRを第1コンベヤ3の上まで繰り出し、第1コンベヤ3と第2コンベヤ4とに跨るように配置する。次いで、図4に例示するように、切断手段6を長尺部材LRの幅方向に移動させて、長尺部材LRを所定長さLに切断してシート状部材SRを形成する。第1コンベヤ3および第2コンベヤ4の駆動が制御されることにより、第1コンベヤ3の上に繰り出す長尺部材LRの長さがコントロールされ、長尺部材LRを切断した際に所定長さLになる。
長尺部材LRを切断する際に、切断手段6とともに長尺部材LRの幅方向に移動するセンサ5によって、シート状部材SR(長尺部材LR)の幅W(W1)が検知される。センサ5による検知データは、制御装置10に入力される。センサ5は、シート状部材SRの幅Wを検知できればよく、切断手段6とは別々に設けることもできる。
次いで、図5に例示するように、トレイ2を第1コンベヤ3の下方位置まで移動させた後、第1コンベヤ3によってシート状部材SRを前方に搬送するとともに、第1コンベヤ3によって搬送されるシート状部材SRと同期するようにトレイ2を移動させる。このようにして、第1コンベヤ3による搬送と同期移動するトレイ2の上に、第1コンベヤ3上のシート状部材SRを移載する。移載されたシート状部材SRのトレイ2における位置は、制御装置10に記憶される。
次いで、上記と同様の工程を行なうことにより、次の新たなシート状部材SRを形成し、そのシート状部材SRの幅W(W2)をセンサ5により検知して検知データを制御装置10に入力する。
次いで、センサ5の検知データに基づいて、貼り合わせるそれぞれのシート状部材SRの幅Wの合計値WS(W1+W2)が制御装置10によって算出される。そして、この合計値WSと、予め設定された成形ドラム11の周長値DCとの比較に基づいて、予め設定された許容範囲内でシート状部材SRどうしの貼り合わせしろJが算出される。
貼り合わせしろJの共用反地は、シート状部材SRのサイズ等によって適宜決定されるが、例えば、基準貼り合わせしろJSを4mm程度にして、許容範囲を基準貼り合わせしろJSの50%以上150%以下(2mm以上6mm以下)にする。
貼り合わせしろJは、例えば、以下のように算出される。帯状ゴム部材RRは、最終的に成形ドラム11上で、その周長方向端部どうしが貼り合わされて環状にされる。そのため、図7に例示するように、2枚のシート状部材SRによって1枚の帯状ゴム部材RRを成形する場合には、2ヶ所の貼り合わせ部分JTが必要になる。
したがって、貼り合わせしろJに、必要な貼り合わせ部分JTの数を乗じた値を、合計値WSから差し引いた値D(=WS−2×J)が、帯状ゴム部材RRを環状にした際の周長(以下、周長相当長さDという)になる。そこで、周長相当長さDが、予め設定された成形ドラム11の周長値DCに一致するように、貼り合わせしろJを算出する。このように許容範囲内で貼り合わせしろJを調整することにより、長尺部材LRの幅Wのばらつきによる合計値WSの変動を吸収する。
そして、算出された貼り合わせしろJに基づいて、第1コンベヤ3とトレイ2の相対位置が制御装置10により制御されて、第1コンベヤ3上のシート状部材SRおよびトレイ2上のシート状部材SRの貼り合わせ対象となる幅方向端部の位置決めが行なわれる。この実施形態では図6に例示するように、第1コンベヤ3がシート状部材SRの幅方向に移動することにより位置決めが行なわれている。シート状部材SRを載置しているトレイ2は、第1コンベヤの下方位置まで移動される。
次いで、第1コンベヤ3によって新たなシート状部材SRを前方に搬送するとともに、第1コンベヤ3によって搬送されるシート状部材SRと同期するようにトレイ2を移動させる。このようにして、第1コンベヤ3による搬送と同期移動するトレイ2の上に、第1コンベヤ3上のシート状部材SRを移載する。これにより、算出された貼り合わせしろJで2枚のシート状部材SRの幅方向端部どうしがトレイ2の上で貼り合わされて、1枚の帯状ゴム部材RRが成形される。
尚、この際に、互いのシート状部材SRの長さ方向先端位置が一致するように、第1コンベヤ3上のシート状部材SRをトレイ2上に移載する。それぞれのシート状部材SRは、切断手段6により精度よく同一の所定長さLに切断されているので、それぞれのシート状部材SRは、長さ方向にずれることなく貼り合わされる。
本発明によれば、上記のように算出した貼り合わせしろJに基づいて、第1コンベヤ3とトレイ2の相対位置を制御することで、変形し易い未加硫ゴムからなる長尺部材LRであっても、不用意に変形させることなく、第1コンベヤ3上のシート状部材SRおよびトレイ2上のシート状部材SRの貼り合わせ対象となる幅方向端部の位置決めを精度よく行なうことができる。
そして、複数枚のシート状部材SRを、順次、第1コンベヤ3上から第1コンベヤ3の搬送と同期移動するトレイ2の上に移載することにより、許容範囲内で算出した貼り合わせしろJでシート状部材SRの幅方向端部どうしを貼り合わせて帯状ゴム部材RRを成形するので、長尺部材LRの幅Wにばらつきがあっても、シート状部材SRの幅方向端部の貼り合わせしろを安定して確保することができる。そのため、貼り合わせしろの不足による貼り合わせ部分JTの口開きや、貼り合わせしろの過剰による重量のアンバランスを防止することができ、所定品質の帯状ゴム部材RRを安定して成形することができる。
また、帯状ゴム部材RRでは、シート状部材SRの所定長さLが幅寸法になるので、タイヤ幅が変更される度に、幅の異なる長尺部材LRに段替えする必要がなく、タイヤサイズに適応した帯状ゴム部材RRを効率よく成形することができる。
この帯状ゴム部材RRでは、成形ドラム11に巻き付けて、周長方向端部どうしを貼り合わせて環状に形成した際に、周方向に均等の間隔で複数の貼り合わせ部分JTを形成することができる。この実施形態では、周方向180°の等間隔の位置に2つの貼り合わせ部分JTが形成される。そのため、貼り合わせ部分JTを1ケ所にして環状にされるの通常の帯状ゴム部材に比べて、周方向の重量アンバランスが改善され、空気入りタイヤのユニフォミティの向上に寄与する。
貼り合わせるそれぞれのシート状部材SRの幅Wの合計値WSから貼り合わせしろJの合計値(=2×J)を差し引いた帯状ゴム部材RRの周長相当長さDが、予め設定された成形ドラム11の周長値DCよりも大きい場合は、成形ドラム11の周長が、周長相当長さDに一致するように成形ドラム11を拡径することもできる。一方、周長相当長さDが、予め設定された成形ドラム11の周長値DCよりも小さい場合は、周長相当長さDに一致するように成形ドラム11を縮径することもできる。
帯状ゴム部材RRは、そのまま成形ドラム11に巻き付けて環状にするのではなく、本発明では、転写ドラム8を用いて成形ドラム11に巻き付ける。転写ドラム8を用いる場合は、トレイ2上に転写ドラム8を移動させて、トレイ2の上の帯状ゴム部材RRに密着させつつ回転させて、帯状ゴム部材RRを外周面に巻き付ける。転写ドラム8の外径は成形ドラム11の外径よりも大きく設定されているので、転写ドラム8に巻付けた帯状ゴム部材RRの周長方向端部どうしが接合することはない。
次いで、外周面に帯状ゴム部材RRを巻き付けた転写ドラム8を、成形ドラム11に向かって移動させて、図8に例示するように、外周面の帯状ゴム部材RRを成形ドラム11の外周面に押圧しつつ回転させる。これにより、帯状ゴム部材RRが、成形ドラム11の外周面に転写されて巻き付けられ、その周長方向端部どうしが貼り合わせしろJで貼り合わされる。
この際に、帯状ゴム部材RRの周長相当長さDと、予め設定された成形ドラム11の周長値DCとの比較に基づいて、予め設定された許容範囲内で、この帯状ゴム部材RRの周長方向端部どうしの周長方向貼り合わせしろJ1を算出して、この算出した周長方向貼り合わせしろJ1に基づいて転写ドラム8の回転速度を制御する
このように転写ドラム8の回転速度を制御しつつ、転写ドラム8に巻き付けた帯状ゴム部材RRを成形ドラム11に巻き付けて、当初の貼り合わせしろJを微調整して周長方向貼り合わせしろJ1で帯状ゴム部材RRの周長方向端部どうしを貼り合わせる。周長方向貼り合わせしろJ1の許容範囲は、帯状ゴム部材RRのサイズ等によって適宜決定されるが、例えば、基準周長方向貼り合わせしろJ1Sを4mm程度にして、許容範囲を基準周長方向貼り合わせしろJ1Sの50%以上150%以下(2mm以上6mm以下)にする。
1 成形装置
2 トレイ
3 第1コンベヤ
4 第2コンベヤ
5 センサ
6 切断手段
7 フレーム
7a、7b スライド機構
8 転写ドラム
9 部材供給台車
10 制御装置
11 成形ドラム
RR 帯状ゴム部材
LR 長尺部材
SR シート状部材

Claims (6)

  1. 未加硫ゴムからなる長尺部材を所定長さに切断してシート状部材を形成し、複数枚のシート状部材を、順次、コンベヤ上からコンベヤの搬送と同期移動するトレイの上に移載することにより、シート状部材の幅方向端部どうしを貼り合わせて帯状ゴム部材を成形する帯状ゴム部材の成形方法において、貼り合わせるそれぞれのシート状部材の幅をセンサにより検知し、このセンサの検知データに基づいて算出したそれぞれのシート状部材の幅の合計値と、予め設定された成形ドラムの周長値との比較に基づいて、予め設定された許容範囲内でシート状部材どうしの貼り合わせしろを算出し、この算出した貼り合わせしろに基づいて前記コンベヤと前記トレイの相対位置を制御することにより、コンベヤ上のシート状部材およびトレイ上のシート状部材の貼り合わせ対象となる幅方向端部の位置決めを行なって、前記算出した貼り合わせしろでシート状部材の幅方向端部どうしを貼り合わせて帯状ゴム部材を成形し、
    前記トレイ上の帯状ゴム部材を転写ドラムに巻き付け、この転写ドラムに巻き付けた帯状ゴム部材を前記成形ドラムに転写して巻き付けることにより、この帯状ゴム部材の周長方向端部どうしを成形ドラム上で貼り合わせるようにして、
    前記それぞれのシート状部材の幅の合計値から前記貼り合わせしろの合計値を差し引いた帯状ゴム部材の周長相当長さと、前記予め設定された成形ドラムの周長値との比較に基づいて、予め設定された許容範囲内でこの帯状ゴム部材の周長方向端部どうしの周長方向貼り合わせしろを算出し、この算出した周長方向貼り合わせしろに基づいて前記転写ドラムの回転速度を制御しつつ、前記転写ドラムに巻き付けた帯状ゴム部材を前記成形ドラムに転写して巻き付けることにより、前記算出した周長方向貼り合わせしろで帯状ゴム部材の周長方向端部どうしを貼り合わせる帯状ゴム部材の成形方法。
  2. 前記貼り合わせしろの許容範囲が、予め設定された基準貼り合わせしろの50%〜150%である請求項1に記載の帯状ゴム部材の成形方法。
  3. 前記それぞれのシート状部材の幅の合計値から前記貼り合わせしろの合計値を差し引いた帯状ゴム部材の周長相当長さが、前記予め設定された成形ドラムの周長値よりも大きい場合は、成形ドラムの周長が前記周長相当長さに一致するように成形ドラムを拡径し、前記帯状ゴム部材の周長方向長さが、前記予め設定された成形ドラムの周長値よりも小さい場合は、成形ドラムの周長が前記周長相当長さに一致するように成形ドラムを縮径して、帯状ゴム部材の周長方向端部どうしを成形ドラム上で貼り合わせる請求項1または2に記載の帯状ゴム部材の成形方法。
  4. 前記周長方向貼り合わせしろの許容範囲が、予め設定された基準周長方向貼り合わせしろの50%〜150%である請求項1〜3のいずれかに記載の帯状ゴム部材の成形方法。
  5. 前記帯状ゴム部材がインナーライナーである請求項1〜4のいずれかに記載の帯状ゴム部材の成形方法。
  6. 未加硫ゴムからなる長尺部材を所定長さに切断する切断手段と、前記長尺部材を所定長さに切断することにより形成されるシート状部材を搬送するコンベヤと、このコンベヤの搬送と同期移動するトレイとを有し、複数枚のシート状部材を、順次、前記コンベヤ上から前記トレイの上に移載することにより、トレイ上でシート状部材の幅方向端部どうしを貼り合わせて帯状ゴム部材を成形する帯状ゴム部材の成形装置において、貼り合わせるそれぞれのシート状部材の幅を検知するセンサと、このセンサの検知データが入力される制御装置を設け、この制御装置によって、前記検知データに基づいてそれぞれのシート状部材の幅の合計値を算出し、この算出した合計値と、予め設定された成形ドラムの周長値との比較に基づいて、予め設定された許容範囲内でシート状部材どうしの貼り合わせしろを算出し、算出した貼り合わせしろになるように、前記コンベヤと前記トレイの相対位置を制御することにより、コンベヤ上のシート状部材およびトレイ上のシート状部材の貼り合わせ対象となる幅方向端部の位置決めを行なう構成にし
    前記トレイ上の帯状ゴム部材が巻き付けられるとともに、巻き付けられた帯状ゴム部材を前記成形ドラムに転写して巻き付け、その周長方向端部どうしを貼り合わせる転写ドラムを設け、
    前記それぞれのシート状部材の幅の合計値から前記貼り合わせしろの合計値を差し引いた帯状ゴム部材の周長相当長さと、前記予め設定された成形ドラムの周長値との比較に基づいて、前記制御装置によって、予め設定された許容範囲内でこの帯状ゴム部材の周長方向端部どうしの貼り合わせしろを算出し、この算出した貼り合わせしろで帯状ゴム部材の周長方向端部どうしを貼り合わせるように、帯状ゴム部材を前記成形ドラムに巻き付ける際の転写ドラムの回転速度を制御する帯状ゴム部材の成形装置。
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