JP5359394B2 - 帯状ゴム部材の成形方法 - Google Patents

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本発明は、帯状ゴム部材の成形方法に関し、さらに詳しくは、タイヤサイズに適応した未加硫の帯状ゴム部材を、複数枚のシート状部材を貼り合わせて成形するに際し、重量の増大を抑えつつ効率よく安定して成形できる帯状ゴム部材の成形方法に関するものである。
空気入りタイヤのインナーライナ部材やカーカス部材等の未加硫の帯状ゴム部材を成形する工程においては、様々なサイズ(幅および周長)のタイヤに対応するため、それぞれのタイヤサイズに適応した帯状ゴム部材を成形することが要求される。この要求に応えるため、タイヤ幅に適応した幅に形成された未加硫ゴムからなる長尺部材を用意しておき、この長尺部材をタイヤ周長に適応した長さに切断することにより、帯状ゴム部材を成形する方法が行なわれている。この方法では、タイヤ幅毎に、その幅に適応した幅に形成された長尺部材を用意する必要があるため、タイヤ幅の変更に伴って長尺部材の段替え作業が煩雑になり、効率よく帯状ゴム部材を成形するには不利であった。
そこで、未加硫ゴムからなる長尺部材を所定長さに切断した複数枚のシート状部材どうしを、その幅方向端部で貼り合わせることにより、タイヤサイズに適応した帯状ゴム部材を成形する方法が提案されている(特許文献1参照)。この提案の方法では、複数枚のシート状部材を、順次、コンベヤ上からコンベヤの搬送と同期移動するトレイの上に移載することにより貼り合わせるので、貼り合わせ対象となるシート状部材の幅方向端部の位置決めを精度よく行なうことができる。この方法では、長尺部材を切断する所定長さが、成形する帯状ゴム部材の幅になるので、タイヤ幅の変更に伴なう長尺部材の段替え作業は不要になる。そして、長尺部材の幅方向が、成形する帯状ゴム部材の周長方向になるので、例えば、2枚のシート状部材を貼り合わせる場合には、長尺部材の幅の2倍の寸法から、貼り合わせしろを差し引いた寸法が成形する帯状ゴム部材の周長方向長さになる。
ところで、圧延工程等を経て形成される未加硫ゴムの長尺部材の幅は、一定にすることが難しく、ある程度のばらつきが生じる。このばらつきによって、上記提案の方法では、シート状部材の幅方向の寸法が変動することになり、貼り合わせしろがばらつくという新たな問題が生じる。それ故、効率を低下させることなく、所定品質の帯状ゴム部材を安定して成形できる方法が求められていた。また、上記提案の方法では、複数枚のシート状部材を貼り合わせて1枚の帯状ゴム部材を成形するので、貼り合わせ部分(貼り合わせしろの部分)が複数になり、帯状ゴム部材の重量が増大し易くなるという問題があった。
特開2006−150684号公報
本発明の目的は、タイヤサイズに適応した未加硫の帯状ゴム部材を、複数枚のシート状部材を貼り合わせて成形するに際し、重量の増大を抑えつつ効率よく安定して成形できる帯状ゴム部材の成形方法を提供することにある。
上記目的を達成するため本発明の帯状ゴム部材の成形方法は、未加硫ゴムからなる長尺部材を所定長さに切断してシート状部材を形成し、複数枚のシート状部材を、順次、コンベヤ上からコンベヤの搬送と同期移動するトレイの上に移載することにより、シート状部材の幅方向端部どうしを貼り合わせて帯状ゴム部材を成形する帯状ゴム部材の成形方法において、前記帯状ゴム部材がインナーライナーであり、前記長尺部材または前記シート状部材の幅方向両端部をトリムすることにより所定幅に形成し、このトリムする際に、前記長尺部材に積層されていた前記所定幅よりも幅が狭い長尺のタイゴムシートはトリムせずにそのままの状態にして、このタイゴムシートを積層した前記所定長さで前記所定幅に形成したシート状部材を前記コンベヤ上に載置し、前記所定幅に基づいて前記コンベヤと前記トレイの相対位置を制御することにより、コンベヤ上の前記所定長さで前記所定幅のシート状部材およびトレイ上の前記所定長さで前記所定幅のシート状部材の貼り合わせ対象となる幅方向端部の位置決めを行なって、シート状部材の幅方向端部どうしを突き合わせて貼り合わせて、タイゴムシートを積層した帯状ゴム部材を成形することを特徴とする。
ここで、前記長尺部材を前記所定幅に形成した後で、前記所定長さに切断して前記所定長さで前記所定幅のシート状部材を形成することもできる。前記所定幅を、予め設定された成形ドラムの周長値の1/2に設定し、前記所定長さで前記所定幅の2枚のシート状部材により前記帯状ゴム部材を成形し、この帯状ゴム部材の周長方向端部どうしを成形ドラム上で、突き合わせて貼り合わせることもできる。前記長尺部材または前記シート状部材の幅方向両端部を、例えば、それぞれ5mm以上50mm以下でトリムすることもできる
本発明によれば、未加硫ゴムからなる長尺部材またはこの長尺部材を所定長さに切断して形成したシート状部材の幅方向両端部をトリムすることにより、所定幅に形成するので、長尺部材の幅にばらつきがあっても、一定の所定幅にすることができる。トリムされた端ゴムは再利用することができる。前記所定長さで前記所定幅に形成されたシート状部材をコンベヤ上に載置し、前記所定幅に基づいて前記コンベヤと前記トレイの相対位置を制御することにより、コンベヤ上の前記所定長さで前記所定幅のシート状部材およびトレイ上の前記所定長さで前記所定幅のシート状部材の貼り合わせ対象となる幅方向端部の位置決めを精度よく行なうことができる。そして、前記所定長さで前記所定幅の複数枚のシート状部材を、順次、コンベヤ上からコンベヤの搬送と同期移動するトレイの上に移載することにより、シート状部材の幅方向端部どうしを貼り合わせるので、長尺部材の幅にばらつきがあっても、シート状部材の幅方向端部どうしを、すき間なく突き合わせて貼り合わせることができる。そのため、所定品質の帯状ゴム部材を安定して成形することができる。
1枚の帯状ゴム部材を複数枚のシート状部材によって形成するので、貼り合わせ部分が複数になるが、それぞれのシート状部材の幅方向端部どうしを突き合わせて貼り合わせるので、帯状ゴム部材の重量の増大を抑えることができる。
また、シート状部材の幅方向端部どうしを貼り合わせて成形したこの帯状ゴム部材では、シート状部材の所定長さが幅寸法になるので、タイヤ幅の変更に伴なう長尺部材の段替え作業が不要になるというメリットを損なうことなく、タイヤサイズに適応した未加硫の帯状ゴム部材を効率よく成形できる。
本発明に用いる帯状ゴム部材の成形装置の全体概要を示す平面図である。 図1の側面図である。 図1のA矢視図である。 長尺部材を切断してシート状部材を形成する工程を例示する平面図である。 切断したシート状部材をトレイに移載する工程を例示する平面図である。 新たに切断したシート状部材をトレイに移載する工程を例示する平面図である。 帯状ゴム部材を例示する側面図である。 転写ドラムに巻き付けた帯状ゴム部材を成形ドラムに巻き付ける工程を例示する側面図である。 タイゴムシートを積層した帯状ゴム部材を成形する工程を例示する平面図である。
以下、本発明の帯状ゴム部材の成形方法を図に示した実施形態に基づいて詳細に説明する。
図1〜図3に例示するように、本発明に用いる帯状ゴム部材の成形装置1(以下、成形装置1という)は、未加硫ゴムからなる長尺部材LRを所定長さLに切断する切断手段6と、シート状部材SRを搬送する第1コンベヤ3および長尺部材LRを搬送する第2コンベヤ4と、第1コンベヤ3の搬送と同期移動するトレイ2と、長尺部材LRの幅方向両端部をトリムして予め設定された所定幅Wにするトリム手段5と、この予め設定された所定幅Wのデータが入力される制御装置10を有している。この実施形態の成形装置1には、さらに、トレイ2と成形ドラム11との間を移動する転写ドラム8が設けられている。成形ドラム11の外周の周長値DCは予め設定されている。
トレイ2、第1コンベヤ3および第2コンベヤ4は、フレーム7上に設置されており、第2コンベヤ4は、フレーム7に固定されている。トレイ2は、スライド機構7aによって、第1コンベヤ3に対して近接および離反するように移動することができる。トレイ2は、第1コンベヤ3の下方に入り込む位置まで移動することができる。
第1コンベヤ3は、スライド機構7bによって、トレイ2に対して平行に移動することができる。即ち、トレイ2が第1コンベヤ3に対して近接および離反する移動方向と直交する方向に、第1コンベヤ3が移動できるようになっている。
トリム手段5は、回転軸5bの両端に回転刃5aを有し、回転軸5bの軸方向は、長尺部材LRの搬送方向と直交する方向になっている。それぞれの回転刃5aが第2コンベヤ4上で回転することにより、第2コンベヤ4上の長尺部材LRの幅方向両端部がトリムされて所定幅Wになる。それぞれの回転刃5aの間隔を変えることができる構造にしておくとよい。回転刃5aの間隔を可変構造にすることにより、所定幅Wの設定が変わった場合も対応することができ、様々な所定幅Wのシート状部材SRを形成することができる。
長尺部材LRは、圧延のばらつき等に起因して幅寸法にばらつきを有している。即ち、長尺部材LRの長手方向位置によって、その幅寸法がW1、W2、W3、W4というように同一ではなく多少変動している。そこで、トリム手段5を用いて長尺部材LRを一定の所定幅Wにするようにしている。
切断手段6は、第1コンベヤ3と第2コンベヤ4との間に配置され、所定の高さ位置で、これらコンベヤ3、4を横切る方向に移動することができる。
トリム手段5および切断手段6としては、回転丸刃やその他のカッター等を用いることができる。トリム手段5は、長尺部材LRの搬送方向に対して、切断手段6よりも上流側に配置されているが、切断手段6よりも下流側に配置してもよい。切断手段6よりも下流側にトリム手段5を配置した場合には、所定長さLに切断されたシート状部材SRの幅方向両端部がトリム手段5によりトリムされて所定幅Wにされる。
未加硫ゴムからなる長尺部材LRは密着し易いので、密着防止のライナーを介在させて巻物状にストックされている。部材供給台車9に載置された巻物状の長尺部材LRは、第2コンベヤ4によって搬送されて、第1コンベヤ3上まで繰出される。
トレイ2および第1コンベヤ3の移動、即ち、トレイ2と第1コンベヤ3の相対位置は、制御装置10によって制御される構成になっている。また、第1コンベヤ3および第2コンベヤ4の搬送動作(搬送速度、搬送時間、搬送タイミング、搬送方向)も制御装置10によって制御される構成になっている。
転写ドラム8のトレイ2と成形ドラム11との間の水平方向移動および高さ方向移動は、制御装置10によって制御され、転写ドラム8の回転動作も制御装置10によって制御される。転写ドラム8の外周面には吸着パッド等の帯状ゴム部材RRの保持手段が設けられている。
長尺部材LRが、その幅方向両端部をトリム手段5によってトリムされるとともに、切断手段6によって切断されることにより、所定長さLかつ所定幅Wのシート状部材SRが形成される。この複数枚のシート状部材SRの幅方向端部どうしを突き合わせて貼り合わせること(バットスプライス)により、帯状ゴム部材RRが成形される。帯状ゴム部材RRは、最終的に成形ドラム11上で、その周長方向端部どうしを突き合わせて貼り合わせることにより環状にされる。帯状ゴム部材RRとしては、例えば、空気入りタイヤの最内周面の構成部材であるインナーライナーを例示することができる。
次に、帯状ゴム部材RRを成形する手順を、2枚のシート状部材SRによって1枚の帯状ゴム部材RRを成形する場合を例にして説明する。尚、1枚の帯状ゴム部材RRを成形するシート状部材SRの数は2枚に限らず、必要な複数枚にすることができる。
所定幅Wは、予め以下のように設定される。帯状ゴム部材RRは、最終的に成形ドラム11上で、その周長方向端部どうしが突き合わさせて貼り合わされて環状にされる。そのため、図7に例示するように、2枚のシート状部材SRによって1枚の帯状ゴム部材RRを成形する場合には、突き合わせの貼り合わせ部分JT(バットスプライス部)が2ヶ所になり、帯状ゴム部材RRを環状にした際の周長D(以下、周長相当長さDという)は、所定幅Wの2倍になる。
成形ドラム11の外周値DCは予め設定されているので、周長相当長さDが、予め設定された成形ドラム11の周長値DCに一致するように所定幅Wを設定する。即ち、所定幅Wは、周長値DCの1/2に設定される。
そして、まず、部材供給台車9に載置された長尺部材LRを第1コンベヤ3の上まで繰り出す。第1コンベヤ3の上まで繰り出される途中、第2コンベヤ4の上で長尺部材LRの両端部は、トリム手段5によってトリムされて所定幅Wにされる。これにより、長尺部材LRの幅にばらつきがあっても、一定の所定幅Wにすることができる。この所定幅Wにトリムされた長尺部材LRを、第1コンベヤ3と第2コンベヤ4とに跨るように配置する。
トリムされた端ゴムERは、再度、圧延工程等に戻して、長尺部材Lとして再利用することができる。長尺部材LRの幅方向両端部は、それぞれ、例えば、5mm以上50mm以下でトリムする。端ゴムERの量が多くならないように、トリム幅は50mm以下にすることが好ましい。
次いで、図4に例示するように、切断手段6を長尺部材LRの幅方向に移動させて、長尺部材LRを所定長さLに切断して、所定長さLかつ所定幅Wのシート状部材SRを形成する。第1コンベヤ3および第2コンベヤ4の駆動が制御されることにより、第1コンベヤ3の上に繰り出す長尺部材LRの長さがコントロールされ、長尺部材LRを切断した際に所定長さLになる。
次いで、図5に例示するように、トレイ2を第1コンベヤ3の下方位置まで移動させた後、第1コンベヤ3によってシート状部材SRを前方に搬送するとともに、第1コンベヤ3によって搬送されるシート状部材SRと同期するようにトレイ2を移動させる。このようにして、第1コンベヤ3による搬送と同期移動するトレイ2の上に、第1コンベヤ3上のシート状部材SRを移載する。移載されたシート状部材SRのトレイ2における位置は、制御装置10に記憶される。
次いで、上記と同様の工程を行なうことにより、所定長さLかつ所定幅Wの次の新たなシート状部材SRを形成する。
次いで、予め設定された所定幅Wのデータに基づいて、第1コンベヤ3とトレイ2の相対位置が制御装置10により制御されて、第1コンベヤ3上の所定長さLかつ所定幅Wのシート状部材SRおよびトレイ2上の所定長さLかつ所定幅Wのシート状部材SRの貼り合わせ対象となる幅方向端部の位置決めが行なわれる。この実施形態では図6に例示するように、第1コンベヤ3がシート状部材SRの幅方向に移動することにより位置決めが行なわれている。シート状部材SRを載置しているトレイ2は、第1コンベヤの下方位置まで移動される。
次いで、図6に例示するように、第1コンベヤ3によって新たなシート状部材SRを前方に搬送するとともに、第1コンベヤ3によって搬送されるシート状部材SRと同期するようにトレイ2を移動させる。このようにして、第1コンベヤ3による搬送と同期移動するトレイ2の上に、第1コンベヤ3上のシート状部材SRを移載する。これにより、2枚のシート状部材SRの幅方向端部どうしがトレイ2の上で突き合わされて貼り合わされて1枚の帯状ゴム部材RRが成形される。
尚、移載の際に、互いのシート状部材SRの長さ方向先端位置が一致するように、第1コンベヤ3上のシート状部材SRをトレイ2上に移載する。それぞれのシート状部材SRは、切断手段6により精度よく同一の所定長さLに切断されているので、それぞれのシート状部材SRは、長さ方向にずれることなく貼り合わされる。
本発明によれば、上記のように予め設定された所定幅Wに基づいて、第1コンベヤ3とトレイ2の相対位置を制御することで、変形し易い未加硫ゴムからなる長尺部材LRであっても、不用意に変形させることなく、第1コンベヤ3上のシート状部材SRおよびトレイ2上のシート状部材SRの貼り合わせ対象となる幅方向端部の位置決めを精度よく行なうことができる。
そして、複数枚の所定長さLで所定幅Wのシート状部材SRを、順次、第1コンベヤ3上から第1コンベヤ3の搬送と同期移動するトレイ2の上に移載することにより、シート状部材SRの幅方向端部どうしを突き合わせて貼り合わせることにより帯状ゴム部材RRを成形するので、長尺部材LRの幅にばらつきがあっても、シート状部材SRの幅方向端部どうしをすき間なく突き合わせて貼り合わせることができる。そのため、所定品質の帯状ゴム部材RRを安定して成形することができる。また、突き合わせの貼り合わせなので、貼り合わせ部分JTの数が多くても帯状ゴム部材RRの重量が増大することがない。
この帯状ゴム部材RRでは、シート状部材SRの所定長さLが幅寸法になるので、タイヤ幅が変更される度に、幅の異なる長尺部材LRに段替えする必要がなく、タイヤサイズに適応した帯状ゴム部材RRを効率よく成形することができる。
この帯状ゴム部材RRを成形ドラム11に巻き付け、成形ドラム11上で周長方向端部どうしを突き合わせて貼り合わせることにより環状に形成すれば、周方向の重量アンバランスがほどんど生じないので、空気入りタイヤのユニフォミティの向上に寄与する。
帯状ゴム部材RRは、そのまま成形ドラム11に巻き付けて環状にするだけでなく、転写ドラム8を用いて成形ドラム11に巻き付けることもできる。転写ドラム8を用いる場合は、トレイ2上に転写ドラム8を移動させて、トレイ2の上の帯状ゴム部材RRに密着させつつ回転させて、帯状ゴム部材RRを外周面に巻き付ける。転写ドラム8の外径は成形ドラム11の外径よりも大きく設定されているので、転写ドラム8に巻付けた帯状ゴム部材RRの周長方向端部どうしが接合することはない。
次いで、外周面に帯状ゴム部材RRを巻き付けた転写ドラム8を、成形ドラム11に向かって移動させて、図8に例示するように、外周面の帯状ゴム部材RRを成形ドラム11の外周面に押圧しつつ回転させる。これにより、帯状ゴム部材RRが、成形ドラム11の外周面に転写されて巻き付けられ、その周長方向端部どうしが突き合わせて貼り合わされる。
本発明は、インナーライナーとなる帯状ゴム部材RRを成形する際に、タイゴムシートを積層した帯状ゴム部材RR(タイゴムシートとインナーライナーの積層体)を成形する
この場合は、図9に例示するように、長尺部材LRに、長尺のタイゴムシートTを積層した積層部材を用意しておく。このタイゴムシートTの幅WTは、幅方向両端部がトリムされた後の長尺部材LRの所定幅Wよりも狭くなっている。タイゴムシートTの幅WTは、所定幅W以下で、できるだけ所定幅Wに近い寸法にすることが好ましく、例えば、その幅WTを所定幅Wよりも1mm〜5mm程度小さくする。
この積層部材は、上記実施形態と同様に、部材供給台車9から第1コンベヤ3の上まで繰り出される途中、第2コンベヤ4の上で長尺部材LRの両端部が、トリム手段5によってトリムされて所定幅Wにされる。即ち、タイゴムシートTはトリムされずにそのままの状態で長尺部材LRのみをトリムする。
長尺部材LRのみをトリムするので、トリムされた端ゴムERには、タイゴムシートTが含まれることがなく、端ゴムERの再利用が容易になる。
次いで、図4によって例示した同様の手順により、切断手段6を長尺部材LRの幅方向に移動させて、長尺部材LRとタイゴムシートTの積層部材を所定長さLに切断して、所定長さLかつ幅WTのタイゴムシートTを積層した所定長さLかつ所定幅Wのシート状部材SRを形成する。
次いで、図5によって例示した同様の手順により、第1コンベヤ3による搬送と同期移動するトレイ2の上に、第1コンベヤ3上のタイゴムシートTを積層したシート状部材SRを移載する。次いで、上記と同様の工程を行なうことにより、所定長さLかつ幅WTのタイゴムシートTを積層した所定長さLかつ所定幅Wの次の新たなシート状部材SRを形成する。
次いで、予め設定された所定幅Wのデータに基づいて、第1コンベヤ3とトレイ2の相対位置が制御装置10により制御されて、第1コンベヤ3上のタイゴムシートTを積層した所定長さLかつ所定幅Wのシート状部材SRおよびトレイ2上のタイゴムシートTを積層した所定長さLかつ所定幅Wのシート状部材SRの貼り合わせ対象となる幅方向端部の位置決めが行なわれる。
次いで、図9に例示するように(図6によって例示した同様の手順により)、第1コンベヤ3によってタイゴムシートTを積層した新たなシート状部材SRを前方に搬送するとともに、第1コンベヤ3によって搬送されるこのシート状部材SRと同期するようにトレイ2を移動させる。このようにして、第1コンベヤ3による搬送と同期移動するトレイ2の上に、第1コンベヤ3上のタイゴムシートTを積層したシート状部材SRを移載する。これにより、タイゴムシートTを積層した2枚のシート状部材SRの幅方向端部どうしがトレイ2の上で突き合わされて貼り合わされて1枚の帯状ゴム部材RRが成形される。
タイゴムシートTを積層した帯状ゴム部材RRは、上記実施形態と同様に、成形ドラム11に巻き付け、成形ドラム11上で周長方向端部どうしを突き合わせて貼り合わせることにより環状に形成することができる。このタイゴムシートTは、タイヤにおいては、インナーライナーとカーカス材との間に介在することになる。
タイゴムシートTの幅WTを、所定幅W以下で、できるだけ所定幅Wに近い寸法にしておくと、帯状ゴム部材RRを成形した際に、それぞれのシート状部材SRに積層されたタイゴムシートTどうしのすき間を小さくすることができる。
1 成形装置
2 トレイ
3 第1コンベヤ
4 第2コンベヤ
5 トリム手段
5a 回転刃
6 切断手段
7 フレーム
7a、7b スライド機構
8 転写ドラム
9 部材供給台車
10 制御装置
11 成形ドラム
RR 帯状ゴム部材
LR 長尺部材
SR シート状部材
T タイゴムシート

Claims (4)

  1. 未加硫ゴムからなる長尺部材を所定長さに切断してシート状部材を形成し、複数枚のシート状部材を、順次、コンベヤ上からコンベヤの搬送と同期移動するトレイの上に移載することにより、シート状部材の幅方向端部どうしを貼り合わせて帯状ゴム部材を成形する帯状ゴム部材の成形方法において、前記帯状ゴム部材がインナーライナーであり、前記長尺部材または前記シート状部材の幅方向両端部をトリムすることにより所定幅に形成し、このトリムする際に、前記長尺部材に積層されていた前記所定幅よりも幅が狭い長尺のタイゴムシートはトリムせずにそのままの状態にして、このタイゴムシートを積層した前記所定長さで前記所定幅に形成したシート状部材を前記コンベヤ上に載置し、前記所定幅に基づいて前記コンベヤと前記トレイの相対位置を制御することにより、コンベヤ上の前記所定長さで前記所定幅のシート状部材およびトレイ上の前記所定長さで前記所定幅のシート状部材の貼り合わせ対象となる幅方向端部の位置決めを行なって、シート状部材の幅方向端部どうしを突き合わせて貼り合わせて、タイゴムシートを積層した帯状ゴム部材を成形する帯状ゴム部材の成形方法。
  2. 前記長尺部材を前記所定幅に形成した後で、前記所定長さに切断して前記所定長さで前記所定幅のシート状部材を形成する請求項1に記載の帯状ゴム部材の成形方法。
  3. 前記所定幅を、予め設定された成形ドラムの周長値の1/2に設定し、前記所定長さで前記所定幅の2枚のシート状部材により前記帯状ゴム部材を成形し、この帯状ゴム部材の周長方向端部どうしを成形ドラム上で、突き合わせて貼り合わせる請求項1または2に記載の帯状ゴム部材の成形方法。
  4. 前記長尺部材または前記シート状部材の幅方向両端部を、それぞれ5mm以上50mm以下でトリムする請求項1〜3のいずれかに記載の帯状ゴム部材の成形方法。
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