JP5615629B2 - タイヤ製造装置及びタイヤ製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、タイヤ構成部材を被成形体に巻き付けて未加硫タイヤを成形するタイヤ製造装置及びタイヤ製造方法に関する。
空気入りタイヤ等の各種のタイヤは、一般に、未加硫ゴム等からなる複数のタイヤ構成部材を被成形体に順次配置して未加硫タイヤを成形した後、加硫成型して製造される。また、このタイヤ製造装置として、従来、回転する成形ドラムの外周にタイヤ構成部材を一周巻き付け、タイヤ構成部材の先端と後端を接合して環状部材を形成する装置が知られている(特許文献1、2参照)。
ところで、タイヤ構成部材であるラジアルタイヤ用のカーカスプライは、その長手方向に直交する内部のコードに沿って切断されて所定長さに形成された後、被成形体に巻き付けられる。その際、カーカスプライは、長手方向に対するコードの角度が変動して、先端や後端が、コードの角度に応じた角度で傾斜して切断されることがある。このように切断されると、カーカスプライは、被成形体上で先端と後端を接合したときに、接合幅(接合量)がカーカスプライの幅方向の各部で変化するとともに、接合毎の接合幅が変動する虞がある。
これに対し、従来は、カーカスプライの接合幅を検出センサで検出し、或いは、作業者が確認して、接合幅が設定された条件を満たすか否かや接合の仕方を検査する。その結果に基づき、接合幅や接合の仕方に不具合があるときには、作業者が接合部のカーカスプライを引き伸ばす等して、カーカスプライの接合部を人手により修正し、接合部の充分な精度を確保している。しかしながら、このように人手を要するときには、タイヤ成形工程の自動化や生産性の向上が図れず、かつ、巻き付け工程の中断に伴いサイクルタイムも長くなる。そのため、カーカスプライ等のタイヤ構成部材は、生産性の観点からも、人手を介さずに、被成形体に巻き付けて、かつ、高い接合の精度を安定して確保することが要求されている。
特開昭56−70249号公報 特開2008−200998号公報
本発明は、これら従来の問題に鑑みなされたもので、その目的は、未加硫タイヤを成形する際に、人手を介さずに、被成形体に巻き付けたタイヤ構成部材の先端と後端を高い精度で接合して、タイヤ製造の生産性を向上させることである。
本発明は、タイヤ構成部材の供給手段と、被成形体の回転手段とを備え、回転する被成形体にタイヤ構成部材を一周巻き付けてタイヤ構成部材の先端と後端を接合し、未加硫タイヤを成形するタイヤ製造装置であって、タイヤ構成部材の先端と後端の形状を矯正する矯正手段と、矯正手段による矯正時に生じるタイヤ構成部材の先端と後端の凹凸を検出する凹凸検出手段と、凹凸検出手段によりタイヤ構成部材の先端と後端の凹凸を検出して凹凸が無いときに、タイヤ構成部材の先端と後端をそれぞれ矯正した形状で保持して被成形体に貼り付ける先端保持貼付手段及び後端保持貼付手段と、被成形体に先端が貼り付けられたタイヤ構成部材の被成形体への巻き付けに合わせて、タイヤ構成部材の後端を保持する後端保持貼付手段を被成形体に向かって後端の貼付位置まで移動させる移動手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明は、回転する被成形体にタイヤ構成部材を一周巻き付けてタイヤ構成部材の先端と後端を接合し、未加硫タイヤを成形するタイヤ製造方法であって、矯正手段により、タイヤ構成部材の先端と後端の形状を矯正する工程と、矯正手段による矯正時に生じるタイヤ構成部材の先端と後端の凹凸を凹凸検出手段により検出する工程と、凹凸検出手段によりタイヤ構成部材の先端と後端の凹凸を検出して凹凸が無いときに、タイヤ構成部材の先端と後端をそれぞれ矯正した形状で保持する工程と、保持したタイヤ構成部材の先端を被成形体に貼り付ける工程と、タイヤ構成部材の先端が貼り付けられた被成形体を回転させて、タイヤ構成部材を被成形体に巻き付ける工程と、保持したタイヤ構成部材の後端を、タイヤ構成部材の被成形体への巻き付けに合わせて被成形体まで移動させて被成形体に貼り付ける工程と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、未加硫タイヤを成形する際に、人手を介さずに、被成形体に巻き付けたタイヤ構成部材の先端と後端を高い精度で接合でき、タイヤ製造の生産性を向上させることができる。
本実施形態のタイヤ製造装置の概略構成を示す側面図である。 タイヤ構成部材の巻き付け手順を示す要部側面図である。 タイヤ構成部材の巻き付け手順を示す要部側面図である。
以下、本発明のタイヤ製造装置とタイヤ製造方法の一実施形態について、図面を参照して説明する。
本実施形態のタイヤ製造装置は、回転する被成形体にタイヤ構成部材を供給し、被成形体にタイヤ構成部材を先端から後端まで一周巻き付けて、所定形状及び構造の未加硫タイヤを成形(製造)する。その際、タイヤ製造装置は、自動で、タイヤ構成部材を被成形体に巻き付けてタイヤ構成部材の先端と後端(被成形体へ巻き付けるときの、巻き付けの先端と後端)を接合し、環状のタイヤ構成部材を有する各種の未加硫タイヤを成形する。
図1は、本実施形態のタイヤ製造装置の概略構成を示す側面図である。
タイヤ製造装置1は、図示のように、支持体2と、支持体2にタイヤ構成部材70を供給する供給手段10と、タイヤ構成部材70の先端71と後端72の形状を矯正する矯正手段20と、それらの上方に配置された、タイヤ構成部材70の巻付装置30とを備えている。
支持体2は、未加硫タイヤの成形時に、被成形体Hを支持する支持手段であり、例えば円筒状や断面トロイダル形状の成形ドラムや、未加硫タイヤの内面形状に応じた外面形状を有する剛体コアからなる。ここでは、支持体2は、円筒状の成形ドラムからなり、外周にタイヤ構成部材70が順に巻き付けや配置されて被成形体Hが形成され、被成形体Hを保持する。また、支持体2は、回転手段である駆動装置(図示せず)により支持され、駆動装置に設けられたモータ等の駆動源と、その回転動力の伝達機構により回転駆動される。これにより、支持体2は、被成形体Hを、軸線回りに所定速度で回転させて任意の回転角で停止させる。
ここで、被成形体Hは、例えば、支持体2上に配置された成形途中段階の未加硫タイヤ、又は、各種タイヤ構成部材からなる中間成形体やタイヤケースであり、未加硫タイヤ成形の所定段階でタイヤ構成部材70が巻き付けられる。ただし、タイヤ構成部材70を支持体2上へ直接巻き付けるときには、成形ドラムや剛体コアが被成形体Hを構成する。或いは、被成形体Hは、タイヤからトレッドを取り除いた台タイヤであってもよい。このように、被成形体Hは、タイヤ構成部材70を巻き付ける対象物を構成する。
また、タイヤ構成部材70は、シート状のカーカスプライやインナーライナ等、被成形体Hに巻き付けられてタイヤ各部を構成する部材であり、未加硫ゴム等により所定形状(被成形体Hへの巻き付け形状)に形成される。以下、タイヤ構成部材70として、シート状のゴム内に複数のコードが並べて配置されたラジアルタイヤ用のカーカスプライを例に採り説明する。このタイヤ構成部材70は、予め、巻き付け対象の被成形体Hの周長に応じた所定長さに切断されて、被成形体Hへの巻き付け長さ及び形状に形成される。その際、タイヤ構成部材70は、長手方向に直交する内部のコードに沿って切断されて、先端71と後端72が幅方向に平行になるように形成される。続いて、タイヤ構成部材70は、供給手段10へ順に送り込まれて、供給手段10から被成形体Hへ向けて供給され、被成形体H上でコードと平行な先端71と後端72が接合される。
供給手段10は、複数の搬送コンベヤ11、12、13と、複数の搬送部材14、15、16とを有し、それらがタイヤ構成部材70の供給(移動)経路に沿って順に配置されている。搬送コンベヤ11、12、13は、ベルトコンベヤからなり、それぞれ複数のベルト車11A、12A、13Aに架け渡された無端状のベルト11B、12B、13Bを有する。これら搬送コンベヤ11、12、13は、駆動装置(図示せず)によりベルト車11A、12A、13Aが同期して回転駆動されて、ベルト11B、12B、13Bが循環駆動する。これにより、搬送コンベヤ11、12、13は、ベルト11B、12B、13Bの上面に載せられたタイヤ構成部材70を所定速度で搬送し、タイヤ構成部材70を長手方向の両方向に所定距離だけ移動させて停止させる。
第1の搬送コンベヤ11と第2の搬送コンベヤ12は、タイヤ構成部材70を送り出すサーバーであり、タイヤ構成部材70の供給方向の上流側で隣接して配置され、タイヤ構成部材70を被成形体Hへ供給するまで一旦ストックする。第3の搬送コンベヤ13は、第2の搬送コンベヤ12と被成形体Hとの間で、タイヤ構成部材70の供給経路に沿って直線的に配置されている。また、第3の搬送コンベヤ13は、両側の搬送部材15、16とともに、タイヤ構成部材70の全体を直線状に伸ばして載せられるようになっている。第3の搬送コンベヤ13は、タイヤ構成部材70を、被成形体Hの所定の巻き付け位置に向けて直線的に移動させて、先端71から被成形体Hに連続して供給(矢印K)する。これにより、供給手段10は、被成形体Hに一周巻き付く長さに形成されたタイヤ構成部材70を、被成形体Hへの巻き付け動作に応じて被成形体Hへ供給する。
搬送部材14、15、16は、タイヤ構成部材70よりも幅が広い平板からなり、平面状の上面がタイヤ構成部材70との摩擦が小さい平滑面に形成されて、上面上を通過するタイヤ構成部材70を円滑に移動させる。これら搬送部材14、15、16及び第2と第3の搬送コンベヤ12、13は、上面を同一平面内に位置させて、タイヤ構成部材70の供給経路に沿って直線的に配置される。また、第1と第2の搬送部材14、15は、第2と第3の搬送コンベヤ12、13間で、矯正手段20を挟んで設置されている。第3の搬送部材16は、第3の搬送コンベヤ13と被成形体Hの間に設置され、矯正手段20が、タイヤ構成部材70の供給方向の下流側に隣接して配置されている。
矯正手段20は、タイヤ構成部材70の先端71と後端72の形状を調整する形状調整部材21、22(先端形状調整部材21、後端形状調整部材22)と、各形状調整部材21、22を変位させる変位手段23、24とを有する。変位手段23、24は、ピストン・シリンダ機構からなり、シリンダ23S、24Sからピストンロッド23P、24Pを進退させて、その上端に固定された形状調整部材21、22を上下方向に変位させる。
形状調整部材21、22は、第3の搬送コンベヤ13の両側に配置され、それぞれ変位手段23、24の作動に応じて、上下方向に変位する。形状調整部材21、22は、上方に変位したときに、搬送部材14、15、16の上面から突出して、タイヤ構成部材70の各端71、72の形状を調整する位置(形状調整位置)(図の点線で示す位置)に配置される。また、形状調整部材21、22は、形状調整位置から下方に変位し、搬送部材14、15、16の上面よりも下側となる位置(待機位置)(図の実線で示す位置)に配置されて、待機位置で待機する。形状調整部材21、22は、タイヤ構成部材70に接触しない状態で、各端71、72の形状調整位置と待機位置との間で変位する。
また、形状調整部材21、22は、第3の搬送コンベヤ13側に、タイヤ構成部材70の先端71と後端72の設定形状に対応した形状の形状調整面21A、22Aを有する。形状調整部材21、22は、形状調整位置で、タイヤ構成部材70の先端71や後端72が形状調整面21A、22Aに当接して、形状調整面21A、22Aに先端71や後端72(ここでは各端面)が所定圧力で押し付けられる。この押し付けに伴い、形状調整部材21、22は、タイヤ構成部材70の先端71や後端72を形状調整面21A、22Aの形状に合わせて変形させ、先端71や後端72の形状を調整して、それぞれ設定形状に矯正する。ここでは、形状調整面21A、22Aは、滑らかな平面に形成されて、タイヤ構成部材70の供給(移動)方向に直交して配置される。そのため、先端71と後端72は、タイヤ構成部材70の幅方向(長手方向に直交する方向)に平行になるように直線状に変形して、各端面が互いに平行に、又は平行に近い平面状に形成される。
タイヤ構成部材70は、第3の搬送コンベヤ13と両側の搬送部材15、16の上で、第3の搬送コンベヤ13により被成形体H側と逆側に移動し、形状調整部材21、22に押し付けられる。その際、先端形状調整部材21は、タイヤ構成部材70の先端71が押し付けられて、先端71の形状を形状調整面21Aで設定形状に調整する。また、後端形状調整部材22は、タイヤ構成部材70の後端72が押し付けられて、後端72の形状を形状調整面22Aで設定形状に調整する。このように、第3の搬送コンベヤ13は、先端71と後端72の矯正時に、タイヤ構成部材70を移動させる移動手段、及び、先端71と後端72を形状調整部材21、22に押し付ける押付手段を構成する。
矯正手段20は、形状調整部材21、22により、供給手段10が供給するタイヤ構成部材70の先端71と後端72の形状を、それぞれ被成形体Hへの貼付前に設定形状(ここでは、直線状)に矯正する。これにより、タイヤ構成部材70は、被成形体Hへ巻き付けられる前に、先端71と後端72(各端面を含む端部)が変形して形状が修正され、端部に生じる形状の変動が調整される。その後、タイヤ構成部材70の先端71と後端72は、巻付装置30により保持される。
巻付装置30は、供給手段10の上方に配置されたガイドレール31と、タイヤ構成部材70の先端保持貼付手段40及び後端保持貼付手段50とを備えている。各保持貼付手段40、50は、タイヤ構成部材70の先端71と後端72を保持するメカニカルハンドであり、先端71と後端72を保持して被成形体Hに貼り付ける。ガイドレール31は、第3の搬送コンベヤ13に平行に配置され、第2の搬送コンベヤ12の上方から支持体2の上方を越えて直線状に架け渡されている。また、ガイドレール31には、後端保持貼付手段50と、その支持体2側に配置された先端保持貼付手段40とが移動可能に取り付けられている。
各保持貼付手段40、50は、ガイドレール31の下面に沿って移動する移動体41、51と、その下面に固定されたピストン・シリンダ機構42、52と、ピストンロッド42P、52Pの下端に取り付けられた吸着パッド43、53とを有する。巻付装置30は、移動体41、51を移動させる先端及び後端移動手段(図示せず)を有し、各移動手段により移動体41、51を互いに独立に所定速度で移動させる。この移動手段は、例えば移動体41、51に設けられた電動モータと、電動モータにより回転する車輪からなり、ガイドレール31に接触して回転する車輪により、移動体41、51をガイドレール31の長手方向に移動させる。また、巻付装置30は、移動手段の電動モータの回転数等に基づき、移動体41、51の移動距離を算出し、又は、センサにより移動体41、51の位置を検知して、移動体41、51をガイドレール31の所定位置で停止させる。
各保持貼付手段40、50は、ピストン・シリンダ機構42、52を作動させてシリンダ42S、52Sからピストンロッド42P、52Pを進退させ、吸着パッド43、53を上下方向に移動させる。吸着パッド43、53は、上下方向に移動して、タイヤ構成部材70の上面に接触及び離間する。また、吸着パッド43、53は、柔軟に変形するゴム等の弾性体により、下端の開口部に向かって広がるラッパ状に形成され、エアホースや切替弁を介して真空ポンプ等の排気手段(図示せず)に接続される。吸着パッド43、53は、開口部に接触するタイヤ構成部材70との間の空気を排気手段により排気し、内部を減圧してタイヤ構成部材70を所定の吸着力で吸着し、内部を復圧してタイヤ構成部材70の吸着を解除する。このように、吸着パッド43、53は、タイヤ構成部材70の吸着保持手段を構成し、タイヤ構成部材70を上方から着脱可能に吸着して保持する。
巻付装置30は、タイヤ構成部材70を被成形体Hに巻き付ける前に、先端保持貼付手段40及び後端保持貼付手段50の各吸着パッド43、53を下降させて、タイヤ構成部材70の先端71と後端72に接触させる。この吸着パッド43、53により、巻付装置30は、先端71と後端72を、被成形体Hに貼り付ける前に保持する。
その際、先端保持貼付手段40及び後端保持貼付手段50は、タイヤ構成部材70の先端71と後端72が矯正された後に、先端71と後端72を、それぞれ矯正した形状で保持する。また、巻付装置30は、移動体41、51を移動させて、各保持貼付手段40、50を、後述するタイヤ構成部材70の巻き付け動作の各段階で、それぞれ被成形体Hの上方まで順に移動させ、吸着パッド43、53を被成形体Hに向かって下降させる。これにより、各保持貼付手段40、50は、タイヤ構成部材70の先端71と後端72を、被成形体Hの外周上の所定位置に押し付けて圧着し、先端71と後端72を、矯正した形状に維持しつつ被成形体Hに貼り付ける。また、後端保持貼付手段50は、タイヤ構成部材70の後端72を、先端71が貼り付けられた位置の被成形体Hに貼り付けて、タイヤ構成部材70の先端71と後端72を接合する。
なお、本実施形態では、タイヤ構成部材70を幅方向の全体に亘って保持するため、複数の吸着パッド43、53を、タイヤ構成部材70の幅方向に等間隔に配置している。複数の吸着パッド43、53は、連結部材(図示せず)により、1つのピストンロッド42P、52Pの下端に取り付けられ、或いは、移動体41、51に設けた複数のピストン・シリンダ機構42、52に1つずつ取り付けられる。複数の吸着パッド43、53は、ピストン・シリンダ機構42、52の作動によりタイヤ構成部材70に接触し、タイヤ構成部材70の幅方向の全体に亘って均等に吸着して先端71と後端72を保持する。
ただし、複数の吸着パッド43、53は、タイヤ構成部材70を縁部に沿って保持するため、各端71、72の矯正後の形状に応じた方向に配置される。即ち、複数の吸着パッド43、53は、例えば、タイヤ構成部材70の縁部が幅方向に平行なときには、幅方向に沿って直線状に配置され、縁部が傾斜するときには傾斜して配置(ここでは平行に配置)される。本実施形態の巻付装置30は、このようにしてタイヤ構成部材70の先端71と後端72を複数箇所で保持して移動等させる。従って、以下、吸着パッド43、53というときには、同時に保持や移動等する複数の吸着パッド43、53のことをいう。
また、タイヤ製造装置1は、タイヤ構成部材70の接合幅を検出する接合幅検出手段60と、タイヤ構成部材70の表面の凹凸を検出する凹凸検出手段61、62とを備えている。接合幅検出手段60は、タイヤ構成部材70の先端71と後端72を被成形体H上で接合した後に、先端71と後端72の接合幅(重なり幅)を検出する。この接合幅検出手段60は、支持体2の周囲で、支持体2の軸線に向けて配置され、支持体2が回転してタイヤ構成部材70の接合部が測定位置まで移動したときに、接合部の接合幅を検出する。凹凸検出手段61、62は、供給手段10から供給されるタイヤ構成部材70の上方に配置され、タイヤ構成部材70の表面に生じる許容量以上の凹凸を検出する。これら各検出手段60、61、62は、例えば、レーザや超音波によりタイヤ構成部材70の表面の凹凸や凸部の幅を検出する検出センサからなり、検出センサにより、タイヤ構成部材70の凹凸や、接合により高くなった接合部の接合幅を検出する。
ここで、タイヤ構成部材70は、矯正手段20による矯正時に、形状調整部材21、22に押し付けられて、先端71側や後端72側の部分に皺や弛み等の凹凸が生じることがある。本実施形態では、凹凸検出手段61、62を使用して、各保持貼付手段40、50がタイヤ構成部材70の先端71と後端72を保持するときに、各保持位置に凹凸が有るか否かを確認する。凹凸検出手段61、62は、各保持貼付手段40、50の移動を妨げないように、その移動経路の側方において、上記した各保持位置に向けて配置されて、それぞれ先端71と後端72の各保持位置の凹凸を検出する。また、タイヤ構成部材70は、第3の搬送コンベヤ13との摩擦に比べて、搬送部材15、16との摩擦が小さいため、それらの境界付近の部分に歪みが集中して凹凸が生じる傾向がある。この境界付近の凹凸に対し、タイヤ製造装置1は、後述するように、先端71と後端72の矯正後に凹凸を緩和する。
次に、このタイヤ製造装置1により、タイヤ構成部材70を被成形体Hに巻き付けて未加硫タイヤを成形し、タイヤを製造する手順や動作について説明する。以下の手順等は、制御装置(図示せず)により制御され、装置各部を予め設定されたタイミングや条件で動作させて実行される。この制御装置は、例えばマイクロプロセッサ(MPU)、各種プログラムを格納するROM(Read Only Memory)、及びMPUが直接アクセスするデータを一時的に格納するRAM(Random Access Memory)等を備えたコンピュータから構成され、接続手段を介して装置各部が接続されている。これにより、制御装置は、装置各部と制御信号や各種データを送受信し、タイヤ成形に関する各動作を各々実行させる。
図2、3は、タイヤ構成部材70の巻き付け手順を示すタイヤ製造装置1の要部側面図であり、巻き付け終了までの各段階の状態を順に示している。
このタイヤ製造装置1では、まず、供給手段10により、タイヤ構成部材70を第3の搬送コンベヤ13まで移動させる(図2A参照)。また、矯正手段20の先端形状調整部材21を待機位置から上昇させて形状調整位置に配置する。次に、第3の搬送コンベヤ13により、タイヤ構成部材70を先端形状調整部材21に向かって移動させて、タイヤ構成部材70の先端71を先端形状調整部材21に押し付け(図2B参照)、タイヤ構成部材70の移動を停止させる。これにより、タイヤ構成部材70の先端71の形状を設定形状に調整し、先端71を形状調整面21Aの形状に合わせて直線状に矯正する。
続いて、凹凸検出手段61により、タイヤ構成部材70の先端71の凹凸を検出して、先端保持貼付手段40が保持する位置に凹凸が無いことを確認する。その結果、凹凸が無いときには、先端保持貼付手段40をタイヤ構成部材70の先端71の上方に位置させ、吸着パッド43を下降させて(図2C参照)、先端保持貼付手段40により、形状が矯正された先端71を保持する。また、吸着パッド43を上昇させて、保持した先端71を持ち上げる。上記したように、第3の搬送コンベヤ13と搬送部材16の境界付近で、タイヤ構成部材70の先端71側に凹凸73が生じたときには、先端71の持ち上げにより、凹凸73が緩和される。次に、後端形状調整部材22を待機位置から上昇させて形状調整位置に配置し、第3の搬送コンベヤ13により、タイヤ構成部材70を後端形状調整部材22に向かって移動させる。この移動に同期して、先端保持貼付手段40を、タイヤ構成部材70の移動速度と同じ速度で、後端形状調整部材22に向かって移動させる。これにより、タイヤ構成部材70の先端71が先端形状調整部材21から離れる。先端形状調整部材21は、タイヤ構成部材70の先端71が離れた後に、下降させて待機位置に配置する。
次に、タイヤ構成部材70の後端72を後端形状調整部材22に押し付けて(図2D参照)、後端72の形状を設定形状に調整し、後端72を形状調整面22Aの形状に合わせて直線状に矯正する。また、後端72の押し付けに合わせて、タイヤ構成部材70と先端保持貼付手段40の移動を停止させる。続いて、凹凸検出手段62により、タイヤ構成部材70の後端72の凹凸を検出して、後端保持貼付手段50が保持する位置に凹凸が無いことを確認する。その結果、凹凸が無いときには、後端72の上方に後端保持貼付手段50を位置させ、吸着パッド53を下降させて(図3A参照)、後端保持貼付手段50により、形状が矯正された後端72を保持する。また、吸着パッド53を上昇させて、保持した後端72を持ち上げる。第3の搬送コンベヤ13と搬送部材15の境界付近で、タイヤ構成部材70の後端72側に凹凸74が生じたときには、後端72の持ち上げにより、凹凸74が緩和される。次に、第3の搬送コンベヤ13により、タイヤ構成部材70を被成形体Hに向かって移動させる。この移動に同期して、先端保持貼付手段40と後端保持貼付手段50を、タイヤ構成部材70の移動速度と同じ速度で、被成形体Hに向かって移動させる。これにより、タイヤ構成部材70の後端72が後端形状調整部材22から離れる。
このように、タイヤ製造装置1は、タイヤ構成部材70の先端71と後端72を形状調整部材21、22に押し付けて先端71と後端72の形状を設定形状に調整する。これにより、先端71と後端72の形状を、それぞれ被成形体Hへの貼り付け前に矯正し、先端保持貼付部材40と後端保持貼付部材50により、先端71と後端72を、それぞれ矯正した形状で保持する。また、保持した先端71と後端72を持ち上げた状態で、タイヤ構成部材70の全体を長手方向に移動させ、先端保持貼付手段40により、先端71を持ち上げて被成形体Hの所定の貼付位置上方まで移動させる(図3B参照)。次に、両保持貼付手段40、50と第3の搬送コンベヤ13を停止させ、吸着パッド43を下降させて、タイヤ構成部材70の先端71を被成形体Hに押し付ける。これにより、保持したタイヤ構成部材70の先端71を被成形体Hに圧着して、先端71を、矯正した形状に維持しつつ被成形体Hの貼付位置に貼り付ける。後端形状調整部材22は、タイヤ構成部材70の後端72が離れた後に、下降させて待機位置に配置する。
続いて、先端保持貼付手段40による先端71の保持を解除し、吸着パッド43を上昇させて、先端保持貼付手段40を支持体2の逆側まで移動させて待機位置で停止(図3Bでは点線で示す)させる。次に、タイヤ構成部材70の先端71が貼り付けられた被成形体Hを、軸線回りに所定速度で回転させる(図3C参照)。同時に、第3の搬送コンベヤ13によるタイヤ構成部材70の移動と後端保持貼付手段50の移動を再開する。これにより、タイヤ構成部材70を移動させながら被成形体Hの巻付位置に先端71から順に巻き付け、タイヤ構成部材70を、回転する被成形体Hの外周に、周方向に沿って一周配置する。
その際、後端保持貼付手段50を、タイヤ構成部材70の後端72を保持した状態で、上記した後端移動手段により、タイヤ構成部材70の被成形体Hへの巻き付けに合わせて被成形体Hに向かって移動させる。これにより、後端保持貼付手段50を、被成形体Hの回転(巻付)速度に応じた所定速度で移動させ、後端72の所定の貼付位置まで移動させる。この移動時に、保持した後端72を、矯正した形状に維持しつつ被成形体Hに向かって移動させ、被成形体Hを360度回転させて、被成形体Hの外周にタイヤ構成部材70を一周巻き付ける。
次に、被成形体Hの回転と後端保持貼付手段50の移動を停止し(図3D参照)、吸着パッド53を下降させて、タイヤ構成部材70の後端72を被成形体Hに押し付ける。これにより、被成形体Hまで移動させた後端72を、先端71が貼り付けられた被成形体Hに圧着して、後端72を、矯正した形状に維持しつつ被成形体Hの貼付位置に貼り付ける。このようにして、後端72を、タイヤ構成部材70の被成形体Hへの巻き付けに合わせて被成形体Hまで移動させ、最初に貼り付けた先端71に重ね合わせて被成形体Hに貼り付ける。この貼り付けに伴い、被成形体Hの外周で、タイヤ構成部材70の先端71と後端72を、所定の接合幅で重ね合わせて接合して、タイヤ構成部材70を環状に形成する。
その後、後端保持貼付手段50による後端72の保持を解除し、吸着パッド53を上昇させて(図3E参照)、被成形体Hを回転させる。続いて、接合幅検出手段60により、先端71と後端72を接合した接合部75の接合幅を検出し、制御装置により検出結果を処理して接合幅を検査する。その結果、接合幅が予め設定された条件、例えば、接合幅の上限値と下限値からなる許容範囲内であるときには、環状のタイヤ構成部材70が正常に形成されたとして、巻き付け工程を終了する。これに対し、接合幅が設定された条件を満たさないときには、タイヤ構成部材70の巻き付けに異常が生じたとして、その旨を報知する。
なお、このタイヤ製造装置1では、各端71、72が傾斜してタイヤ構成部材70が細長い台形状や平行四辺形状に形成されても、タイヤ構成部材70を細長い矩形状に矯正して被成形体Hへ供給する。ただし、タイヤ構成部材70は、凹凸や蛇行が生じたり、長さが所定長さよりも短くなることがある。そのため、タイヤ製造装置1は、後述する伸長手段により、両端71、72の形状を矯正したタイヤ構成部材70を、被成形体Hへ巻き付ける前や巻き付けるときに、長手方向に伸長させる。これにより、タイヤ構成部材70の皺や弛み等の凹凸を消滅させ、又は、タイヤ構成部材70を直線状に配置する。或いは、タイヤ構成部材70を引き伸ばして所定長さに伸長変形させ、タイヤ構成部材70の長さを、設定された被成形体Hへの巻き付け長さに調整する。
伸長手段は、例えば、上記した後端保持貼付手段50を移動させる後端移動手段、被成形体Hを回転させる回転手段、及び、制御装置により構成される。この伸長手段は、制御装置により制御して、タイヤ構成部材70を被成形体Hに巻き付けるときに、後端保持貼付手段50の移動速度に対して、被成形体Hの回転周速度(タイヤ構成部材70が巻き付けられる外周面における周方向速度)を相対的に速くする。即ち、被成形体Hの回転速度を通常時よりも速くし、又は、後端保持貼付手段50の移動速度を通常時よりも遅くして、それらに速度差を設ける。これにより、後端保持貼付手段50と被成形体Hとの間のタイヤ構成部材70に長手方向の張力を作用させ、タイヤ構成部材70を伸長させる。その際、第3の搬送コンベヤ13によるタイヤ構成部材70の移動速度も、後端保持貼付手段50の移動速度に合わせる。
また、伸長手段は、両保持貼付手段40、50の移動手段と制御装置により構成することもできる。この伸長手段は、制御装置により制御して、被成形体Hへの巻き付け前に、タイヤ構成部材70の各端71、72を保持する先端保持貼付手段40と後端保持貼付手段50を離間させる。これにより、各端71、72同士を離間させて、タイヤ構成部材70に長手方向の張力を作用させ、タイヤ構成部材70を引き伸ばして伸長させる。この伸長工程中は、第3の搬送コンベヤ13は停止させておく。
タイヤ製造装置1は、タイヤ構成部材70の長さの検出手段等の各種の検出手段(図示せず)により、タイヤ構成部材の状態(蛇行、長さ等)を検出する。この検出結果に基づき、伸長手段によりタイヤ構成部材70を伸長させて、タイヤ構成部材70を引き伸ばして所定長さに修正する。或いは、長さを変化させずに、凹凸や蛇行を消滅させて、被成形体Hへ巻き付けるタイヤ構成部材70の形状を修正する。
タイヤ製造装置1は、以上のようにして、回転する被成形体Hに、1又は複数のタイヤ構成部材70を、先端71から後端72まで巻き付ける。これにより、各タイヤ構成部材70を、被成形体Hに一周巻き付けて、被成形体Hの周方向の全体に配置し、タイヤ構成部材70の巻き付けの先端71と後端72を接合する。また、他のタイヤ構成部材を組み付ける等して、環状のタイヤ構成部材70を有する未加硫タイヤを成形し、未加硫タイヤを加硫成型してタイヤを製造する。
以上説明したように、このタイヤ製造装置1とタイヤ製造方法では、タイヤ構成部材70を被成形体Hに巻き付けるときに、その先端71と後端72を矯正して矯正した形状で保持して被成形体Hに貼り付ける。そのため、先端71と後端72の形状を、その形状に関わらず、適宜矯正して接合時の設定形状に調整できるとともに、先端71と後端72を全体に亘って精度よく接合できる。これに伴い、コードの角度やタイヤ構成部材70の切断角度が変動しても、先端71と後端72を互いの形状を揃えて正確に接合でき、接合幅の変化や変動を抑制して、先端71と後端72を一様に接合できる。また、先端71と後端72の接合幅や接合の仕方に不具合が生じるのを防止できるため、作業者がタイヤ構成部材70の接合部75を修正することなく、接合部75の高い接合の精度を安定して確保できる。その結果、タイヤ構成部材70の巻き付けに要する人手を削減して、タイヤ成形工程の自動化や生産性の向上が図れ、巻き付け工程も中断させずに実行できるため、タイヤ成形のサイクルタイムを短縮できる。
従って、本実施形態によれば、未加硫タイヤを成形する際に、人手を介さずに、被成形体Hに巻き付けたタイヤ構成部材70の先端71と後端72を高い精度で接合でき、タイヤ製造の生産性を向上させることができる。また、先端71と後端72の接合の仕方を安定させて、タイヤ成形毎の接合部75の変化を小さく維持でき、接合部75に要求される条件や接合の精度を安定して確保できる。矯正時には、先端71又は後端72を形状調整部材21、22に押し付けて、先端71又は後端72を設定形状に調整するため、各形状を正確かつ繰り返し同じ形状に矯正できる。更に、両端71、72の形状を矯正したタイヤ構成部材70を伸長させることで、タイヤ構成部材70の形状又は長さを修正できる。これにより、タイヤ構成部材70を被成形体Hに精度よく巻き付けることもできる。
なお、このタイヤ製造装置1によれば、カーカスプライ以外に、インナーライナやベルト等、上記と同様に巻き付けが実行される他のタイヤ構成部材も、被成形体Hに巻き付けることができる。ただし、カーカスプライは、コードの角度の変動に伴い、先端71や後端72が傾斜して切断されることがあり、高精度での接合を実現するのに困難が伴う。そのため、本発明は、カーカスプライの巻き付けに好適であり、その接合の精度を効果的に高めることができる。
また、本実施形態では、吸着パッド43、53によりタイヤ構成部材70を保持したが、タイヤ構成部材70は、ロボットハンドやメカニカルハンド等、他の保持手段で保持するようにしてもよい。更に、タイヤ構成部材70は、供給手段10の途中に切断手段を設けて、長尺な状態から所定長さに切断し、切断した先端71と後端72を矯正して、被成形体Hへ供給するようにしてもよい。タイヤ構成部材70の先端71と後端72は、タイヤ構成部材70の幅方向に傾斜した形状に矯正する等、各設定形状に合わせて、上記と異なる形状に矯正することもできる。この場合には、形状調整部材21、22を、各設定形状に応じた形状に形成して、先端71と後端72の方向に合わせて配置する。
以上、タイヤ構成部材70の両端71、72を重ね合わせて接合する例を説明したが、本発明は、両端71、72を突き合わせて接合する場合にも適用できる。また、タイヤ製造装置1は、生タイヤ以外に、トレッドゴムを台タイヤに巻き付けて成形する未加硫の更生タイヤ等、各種の未加硫タイヤの成形に使用できる。
1・・・タイヤ製造装置、2・・・支持体、10・・・供給手段、11、12、13・・・搬送コンベヤ、14、15、16・・・搬送部材、20・・・矯正手段、21、22・・・形状調整部材、21A、22A・・・形状調整面、23、24・・・変位手段、30・・・巻付装置、31・・・ガイドレール、40・・・先端保持貼付手段、41・・・移動体、42・・・ピストン・シリンダ機構、43・・・吸着パッド、50・・・後端保持貼付手段、51・・・移動体、52・・・ピストン・シリンダ機構、53・・・吸着パッド、60・・・接合幅検出手段、61、62・・・凹凸検出手段、70・・・タイヤ構成部材、71・・・先端、72・・・後端、73、74・・・凹凸、75・・・接合部、H・・・被成形体。

Claims (8)

  1. タイヤ構成部材の供給手段と、被成形体の回転手段とを備え、回転する被成形体にタイヤ構成部材を一周巻き付けてタイヤ構成部材の先端と後端を接合し、未加硫タイヤを成形するタイヤ製造装置であって、
    タイヤ構成部材の先端と後端の形状を矯正する矯正手段と、
    矯正手段による矯正時に生じるタイヤ構成部材の先端と後端の凹凸を検出する凹凸検出手段と、
    凹凸検出手段によりタイヤ構成部材の先端と後端の凹凸を検出して凹凸が無いときに、タイヤ構成部材の先端と後端をそれぞれ矯正した形状で保持して被成形体に貼り付ける先端保持貼付手段及び後端保持貼付手段と、
    被成形体に先端が貼り付けられたタイヤ構成部材の被成形体への巻き付けに合わせて、タイヤ構成部材の後端を保持する後端保持貼付手段を被成形体に向かって後端の貼付位置まで移動させる移動手段と、
    を備えたことを特徴とするタイヤ製造装置。
  2. 請求項1に記載されたタイヤ製造装置において、
    矯正手段が、タイヤ構成部材の先端又は後端が押し付けられて先端又は後端の形状を設定形状に調整する形状調整部材を有することを特徴とするタイヤ製造装置。
  3. 請求項1又は2に記載されたタイヤ製造装置において、
    両端の形状を矯正したタイヤ構成部材を伸長させる伸長手段を備えたことを特徴とするタイヤ製造装置。
  4. 請求項3に記載されたタイヤ製造装置において、
    伸長手段が、タイヤ構成部材を被成形体に巻き付けるときに、後端保持貼付手段の移動速度に対して被成形体の回転周速度を相対的に速くして、タイヤ構成部材を伸長させる手段であることを特徴とするタイヤ製造装置。
  5. 請求項3に記載されたタイヤ製造装置において、
    伸長手段が、被成形体への巻き付け前に、タイヤ構成部材の各端を保持する先端保持貼付手段と後端保持貼付手段を離間させて、タイヤ構成部材を伸長させる手段であることを特徴とするタイヤ製造装置。
  6. 回転する被成形体にタイヤ構成部材を一周巻き付けてタイヤ構成部材の先端と後端を接合し、未加硫タイヤを成形するタイヤ製造方法であって、
    矯正手段により、タイヤ構成部材の先端と後端の形状を矯正する工程と、
    矯正手段による矯正時に生じるタイヤ構成部材の先端と後端の凹凸を凹凸検出手段により検出する工程と、
    凹凸検出手段によりタイヤ構成部材の先端と後端の凹凸を検出して凹凸が無いときに、タイヤ構成部材の先端と後端をそれぞれ矯正した形状で保持する工程と、
    保持したタイヤ構成部材の先端を被成形体に貼り付ける工程と、
    タイヤ構成部材の先端が貼り付けられた被成形体を回転させて、タイヤ構成部材を被成形体に巻き付ける工程と、
    保持したタイヤ構成部材の後端を、タイヤ構成部材の被成形体への巻き付けに合わせて被成形体まで移動させて被成形体に貼り付ける工程と、
    を有することを特徴とするタイヤ製造方法。
  7. 請求項6に記載されたタイヤ製造方法において、
    前記形状を矯正する工程が、タイヤ構成部材の先端又は後端を形状調整部材に押し付けて先端又は後端の形状を設定形状に調整する工程を有することを特徴とするタイヤ製造方法。
  8. 請求項6又は7に記載されたタイヤ製造方法において、
    両端の形状を矯正したタイヤ構成部材を伸長させる工程を有することを特徴とするタイヤ製造方法。
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