JP3388023B2 - 自動車タイヤのスチールプライ貼付け装置 - Google Patents

自動車タイヤのスチールプライ貼付け装置

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JP3388023B2
JP3388023B2 JP11026294A JP11026294A JP3388023B2 JP 3388023 B2 JP3388023 B2 JP 3388023B2 JP 11026294 A JP11026294 A JP 11026294A JP 11026294 A JP11026294 A JP 11026294A JP 3388023 B2 JP3388023 B2 JP 3388023B2
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英樹 赤尾
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車用ラジアルタ
イヤの一次成形用ドラムにスチールプライを貼付けるた
めの装置に関し、スチールプライの巻き始め端および巻
き終わり端の直線度を矯正して貼付けにようにしたもの
である。
【0002】
【従来の技術】自動車用ラジアルタイヤの一次成形用ド
ラムにその一周長に切断されたスチールプライを貼付け
るための装置として、その巻き始め端および巻き終わり
端の直線度を矯正するようにしたものが知られている。
例えば、特開昭62−109629号公報には、成形ド
ラムのプライ供給側にドラム上面と高さがほぼ等しいテ
ーブルを設置し、このテーブル上方で成形ドラムに向か
って進退するガイド部材の下に幅方向に長い貼付けバー
を昇降自在に設け、この貼付けバーの下面にスチールプ
ライの先端縁および後端縁と係合して基準位置を設定す
るためのフィンと該フィンの前後でスチールプライを吸
着保持して進退する吸着器とからなる矯正装置の多数組
を幅方向に並設したものが記載されている。
【0003】上記の装置によれば、テーブル後方(ドラ
ムの反対側)のコンベヤベルトで搬送されたスチールプ
ライの先端がテーブル後部に乗ったとき、該先端の上方
にガイド部材を停止させ、貼付けバーを、フィンがスチ
ールプライの先端よりも前方(ドラム側)に位置するよ
うに下降させ、この状態で吸着器にスチールプライの先
端部を吸着させてから貼付けバーを上昇させ、ガイド部
材を前進させてスチールプライの先端をテーブルの前部
に運び、テーブル後方でスチールプライを所定長に切断
した後、多数個の並列する吸着器を個別に前進させ、ス
チールプライの先端縁を各吸着器に対応するフィンの後
面に押し付けることにより、該先端縁の曲がりが矯正さ
れる。続いて、ガイド部材を成形ドラム上方まで前進さ
せ、貼付けバーを下降させてスチールプライの先端を成
形ドラムに貼付け、次いで貼付けバーを上昇させてから
ガイド部材をスチールプライの後端付近まで後退させ、
しかるのち貼付けバーを、フィンがスチールプライの後
端よりも後方に位置するように下降させ、この状態で吸
着器にスチールプライの後端部を吸着保持させ、貼付け
バーを再び上昇させたのち上記の吸着器を後退させ、ス
チールプライの後端をフィンの前面に押し付けることに
より、該後端縁の曲がりが矯正される。なお、上記のス
チールプライは、引き続きガイド部材を成形ドラムの回
転に同期して前進させることにより、円筒状カーカスに
成形される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来装置は、昇
降自在の貼付けバーの下面に基準位置設定用のフィンと
該フィンに対して空気力で進退する吸着器とからなる矯
正装置の多数組を幅方向に並設したものであるから、吸
着器ごとにその進退のための手段が必要になって装置が
複雑になり、またスチールプライの先端部または後端部
を吸着器で吸着してフィンに当接させた際、吸着器の吸
着面とスチールプライ表面との間にスリップを生じさせ
て先端部または後端部の端縁を幅方向の直線に揃えるも
のであるから、吸着力を過大に設定した場合はスチール
プライが波打ちして上記のスリップが生じなくなり、反
対に過小に設定した場合は矯正に必要な力に対し吸着力
が不足してスリップ不要部分までがスリップし、いずれ
の場合も矯正精度が低下するという問題があった。
【0005】この発明は、構造が簡単で、しかも高い精
度でスチールプライの端縁の歪みを直線状に矯正するよ
うにしたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の第1の構成で
は、成形ドラムのプライ供給側に該成形ドラムに向かっ
て進退可能な摺動台を設置し、この摺動台上に所定長の
スチールプライを乗せて搬送するための搬送用ベルトを
その上面高さが成形ドラムの上面とほぼ等しくなるよう
に設けると共に、この搬送用ベルトの上方に搬送用ベル
トと平行に進退可能な上部フレームを設け、この上部フ
レームの下側に幅方向に長い吸着バー、該吸着バーの前
方でスチールプライの前縁に係合可能な幅方向に長い前
部矯正バーおよび吸着バーの後方でスチールプライの後
縁に係合可能な幅方向に長い後部矯正バーを前後に近接
して、かつ上記搬送用ベルトとの間で個別に昇降できる
ように設け、上記吸着バーの下面にスチールプライを吸
着保持するための複数個の吸着器を固定する。
【0007】また、第2の構成では、上記第1の構成に
おける上部フレームに幅方向に長い前後2本の吸着バー
および該2本の吸着バーの中間でスチールプライの前縁
と後縁に係合可能な幅方向に長い矯正バーを前後に近接
して、かつ上記搬送用ベルトとの間で個別に昇降できる
ように設け、上記前後2本の吸着バーの下面にスチール
プライを吸着保持するための複数個の吸着器を固定す
る。
【0008】なお、上記第1の構成および第2の構成で
は、上部フレームに搬送用ベルト上のスチールプライの
前後両端縁を検出することができる複数個、好ましくは
3個以上のエッジ検出器を幅方向に並べて設置すること
が好ましい。なおまた、上記第1の構成および第2の構
成における吸着器は、空気吸引式またはマグネット式の
いずれでもよい。そして、この吸着器の配列ピッチは、
50〜100mmが好ましい。
【0009】
【作用】第1の構成では、搬送用ベルトでスチールプラ
イが搬送されて所定位置に達したとき搬送用ベルトを停
止させ、このスチールプライの前方(ドラム側)に上部
フレームを位置させて前部矯正バーを下降させ、しかる
のち上部フレームを所定距離だけ後退させると、スチー
ルプライの前端が前部矯正バーの後面に接し、スチール
プライの前端縁の蛇行状態に応じて前端縁の後方部分が
部分的に上に膨れる。したがって、吸着バーを下降さ
せ、前部矯正バーの後側でスチールプライを吸着したの
ち前部矯正バーを上方に戻すことにより、スチールプラ
イの前端が直線状に矯正される。
【0010】上記スチールプライの前端を矯正した後、
摺動台、搬送用ベルトおよび上部フレームを同時に前進
させて上部フレームの吸着器で吸着保持されているスチ
ールプライの前端を成形ドラム側に搬送し、成形ドラム
の上面にスチールプライの前端が達したとき、上記の運
転を停止し、吸着器を下降させてスチールプライの前端
を成形ドラムに貼付け、しかるのち吸着器を上昇させ
る。そして、再び成形ドラムおよび搬送用ベルトを同調
運転して成形ドラムにスチールプライを巻き付け、スチ
ールプライの大部分が巻付けられ、その後端部が搬送用
ベルトの前端付近に到達したとき、同調運転を停止す
る。
【0011】次いで、このスチールプライの後端上方に
上部フレームを移動し、このスチールプライの後端より
も後方に後部矯正バーを下降させ、しかるのち上部フレ
ームを所定距離だけ前進させると、スチールプライの後
端に後部矯正バーの前面が接し、スチールプライの後端
縁の蛇行状態に応じて後端縁の前方部分が部分的に上に
膨れる。したがって、吸着バーを下降させ、後部矯正バ
ーの前側でスチールプライを吸着したのち後部矯正バー
を上方に戻すことにより、スチールプライの後端が直線
状に矯正される。そして、この矯正後、成形ドラム、搬
送用ベルトおよび上部フレームの同調運転を再開してス
チールプライの残りの部分を成形ドラムに巻付け、スチ
ールプライの後端が成形ドラムの上端に達したとき、同
調運転を停止し、吸着器を下降させてスチールプライの
後端を成形ドラムに圧着してスチールプライの貼付けが
終了する。
【0012】第2の構成では、搬送用ベルトでスチール
プライが搬送されて所定位置に達したとき搬送用ベルト
を停止させ、このスチールプライの前方に上部フレーム
を位置させて矯正バーを下降させ、しかるのち搬送用ベ
ルトを駆動してスチールプライを所定距離だけ前進させ
ると、スチールプライの前端が矯正バーの後面に接し、
スチールプライの前端縁の蛇行状態に応じて前端縁の後
方部分が部分的に上に膨れる。したがって、後側の吸着
バーを下降させ、矯正バーの後側でスチールプライを吸
着したのち矯正バーを上方に戻すことにより、スチール
プライの前端が直線状に矯正される。
【0013】そして、第1の構成と同様にしてスチール
プライの大部分が成形ドラムに巻付けられ、その後端部
が搬送用ベルトの前端付近に到達したとき、同調運転を
停止し、このスチールプライの後端上方に上部フレーム
を移動し、このスチールプライの後端の後方に矯正バー
を下降させて上部フレームを所定距離だけ前進させる
と、スチールプライの後端に後部矯正バーの前面が接
し、スチールプライの後端縁の蛇行状態に応じて後端縁
の前方部分が部分的に上に膨れる。したがって、前部の
吸着バーを下降させ、矯正バーの前側でスチールプライ
を吸着したのち矯正バーを上方に戻すことにより、スチ
ールプライの後端が直線状に矯正され、この矯正後に成
形ドラム、搬送用ベルトおよび上部フレームを同調運転
してスチールプライの残りの部分を成形ドラムに巻付
け、スチールプライの後端が成形ドラムの上端に達した
とき、同調運転を停止し、前部の吸着器を下降させてス
チールプライの後端を成形ドラムに圧着してスチールプ
ライの貼付けが終了する。
【0014】なお、上記第1の構成および第2の構成に
おいて、上部フレームに搬送用ベルト上のスチールプラ
イの前後両端縁を検出することができるエッジ検出器を
設置することにより、スチールプライの前端縁および後
端縁の検出に基づいて搬送用ベルトおよび上部フレーム
の運転、停止を制御することができ、スチールプライの
貼付け作業を自動化することができる。そして、エッジ
検出器の複数個を幅方向に並べて設置した場合は、スチ
ールプライの端縁の幅方向線に対する傾斜や蛇行による
偏差の大きさを求めることができるため、この偏差の大
きさに応じて上部フレームの運転、停止を制御し、矯正
バーが上記端縁に接して矯正する際の作動距離を最適化
することができる。
【0015】
【実施例】図1において、10は成形ドラムであり、直
径を拡縮できるように複数枚のセグメント10a、10
b(図13参照)によって構成されている。この成形ド
ラム10の供給側(図の右方)の固定ベース11上に前
後(成形ドラム10側を前とする)2個の摺動ガイド1
2および該摺動ガイド12に対して前後に摺動自在の摺
動レール13を介して前後方向に長い摺動台14が乗せ
られている。そして、この摺動台14の下面に、上記固
定ベース11上に設置された流体シリンダ15のピスト
ンロッド16が接続され、この流体シリンダ15の作動
により、上記の摺動台14が成形ドラム10に向かって
進退するようになっている。
【0016】上記摺動台14上に搬送用ベルト17が設
置される。この搬送用ベルト17は、スチールプライ
(図5ないし図11参照)を乗せて搬送するものであ
り、上記摺動台14の後端部下面に固定されたベルト用
モータ18(図1参照)により巻掛け伝動手段19を介
して駆動される。
【0017】また、上記摺動台14上には、搬送用ベル
ト17を挟んで幅方向両側に(図2参照)前後方向のガ
イドレール21が設置され、この両側のガイドレール2
1上にそれぞれスライダ22が摺動自在に乗せられ、こ
の両側のスライダ22、22が幅方向のステー23で連
結される。このステー23の片側(図2の上側)上面に
ブラケット24が突設され、このブラケット24の上端
にネジブロック25が固定され、このネジブロック25
のメネジに前後方向に長いネジシャフト26が嵌合す
る。このネジシャフト26は(図1参照)、上記摺動台
14上に固定された前後のブラケット27、27によっ
て支持され、同じく摺動台14上に固定されたモータ台
(図示されていない)で支持されているスライド用モー
タ28により巻掛け伝動手段29を介して駆動され、回
転する。
【0018】上記両側のスライダ22、22を連結する
ステー23の中央部に(図2および図3参照)2個のス
タンド31が幅方向に間隔を空けて直立状に固定され、
このスタンド31の上端にアーム32が前向きに固定さ
れ、この左右のアーム32、32の先端および中間部が
それぞれ幅方向に長い中間ステー33および先端ステー
34で接続され、上記のスタンド31、アーム32、中
間ステー33および先端ステー34が搬送用ベルト17
の上方で平行に進退可能な上部フレーム30を構成す
る。そして、上記中間ステー33の中央および両端にそ
れぞれ下方の搬送用ベルト17に置かれたスチールプラ
イPの端縁を光電的に検出するためのエッジ検出器35
が取付けられる。
【0019】他方、上部フレーム30を構成する先端ス
テー34の上面に2個の吸着用エアシリンダ36(図2
および図3参照)が幅方向に間隔を空けて固定される。
また、先端ステー34の下面には、吸着用エアシリンダ
36の真下に当たる位置にA字金具37(図3参照)が
垂下状に固定され、吸着用エアシリンダ36のピストン
ロッド36aが上記の先端ステー34、A字金具37を
貫通して下方に延び、この2本のピストンロッド36
a、36aの下端が幅方向に長い棒状の吸着バー38の
上面2箇所にボルト39(図4参照)で接続される。そ
して、この吸着バー38の下面複数箇所(この例では、
5箇所)にパッド孔38aが設けられ、このパッド孔3
8aにバキュームパッド(吸着器)40が圧縮コイルバ
ネ41で下向きに付勢されて下方に若干突出するように
装着され、吸着バー38の上に突出する吸引口42に空
気パイプを介してブロア等の負圧源が接続される。
【0020】また、上記の幅方向に並ぶ2個のA字金具
37の前面および後面にそれぞれ前部矯正用エアシリン
ダ43および後部矯正用エアシリンダ44が固定され
(図2および図3参照)、前側2個の矯正用エアシリン
ダ43の各ピストンロッド下端が幅方向に長い前部矯正
バー45の上面2箇所に接続され、後側2個の矯正用エ
アシリンダ44の各ピストンロッド下端が幅方向に長い
後部矯正バー46の上面2箇所に接続される。上記の前
部矯正バー45は下面後端にスチールプライPの前縁と
係合する係合段部45aを、また後部矯正バー46は下
面前縁にスチールプライPの後縁と係合する係合段部4
6aをそれぞれ有している。
【0021】上記の構造において、図1に示すように摺
動台14が後退位置にあるとき、この摺動台14上の搬
送用ベルト17上に後方から所定長のスチールプライP
(図5参照)が供給され、このスチールプライPが搬送
用ベルト17の駆動に伴って搬送用ベルト17上に乗る
と、この搬送用ベルト17がいったん止められる。次い
で、前記ネジシャフト25が駆動されて上部フレーム3
0が後方位置から前方に進められ、エッジ検出器35が
スチールプライPの前端縁を検出したとき停止する。
【0022】次いで、図6に示すように、上部フレーム
30下側の前部矯正バー45を下降させ、その下端を搬
送用ベルト17の上面に軽く接触させ、しかるのち上部
フレーム30を設定距離だけ後退させると、スチールプ
ライPの前端縁が前部矯正バー45で後向きに押され、
スチールプライPが部分的に上に膨れて前端縁が前部矯
正バー45の後面(垂直段部45aの垂直段差部)に沿
って直線状に揃えられる。しかるのち、待機位置の吸着
バー38を下降させ、バキュームパッド40をスチール
プライPの上面に圧接し、吸引力を作用させてスチール
プライPの前端部を吸着保持させ、更に上記の前部矯正
バー45を待機位置まで上昇させる。
【0023】次いで、上部スレーム30および下方の摺
動台14を等しい速度で前進させ、図8に示すように、
搬送用ベルト17の前端が成形ドラム10に近接した位
置で上記の前進を止める。そして、上記摺動台14上の
搬送用ベルト17および上部フレーム30を等しい速度
で前進させ、スチールプライPの前端が成形ドラム10
の上面に達したとき、上記の前進を停止させる。次い
で、上記の吸着バー38を下降させ、バキュームパッド
40を介してスチールプライPの前端を成形ドラム10
の上端に圧接させ、更にバキュームパッド40内の空気
圧力を減圧から加圧に切替えてスチールプライPの前端
を成形ドラム10に貼付ける。
【0024】上記の貼付けが終わると、吸着バー38を
上昇させた後、図9に示すように、成形ドラム10およ
び搬送用ベルト17を同調運転してスチールプライPを
成形ドラム10に巻付ける。そして、スチールプライP
の大半の巻付けが終わり、スチールプライPの後端が搬
送用ベルト17の前端付近に達したとき、上記の巻付け
を中断し、図10に示すように上部フレーム30を後退
させ、エッジ検出器35がスチールプライPの後端縁を
検出し、この後端縁の後方に上部フレーム30の後部矯
正バー46が位置したとき、上部フレーム30の後退を
止める。
【0025】次いで、後部矯正バー46を下降させて下
端を搬送用ベルト17の上に軽く接触させた後、図11
に示すように上部フレーム30を再び設定距離だけ前進
させてスチールプライPの後端縁を後部矯正バー46の
前面(係合段部46aの垂直段差部)に沿って直線状に
揃える。そして、吸着バー38を下降させ、バキューム
パッド40をスチールプライPの上面に圧接し、吸引力
を作用させて吸着バー38でスチールプライPの後端部
を吸着保持させ、更に上記の後部矯正バー46を上昇さ
せる。
【0026】次いで、上部フレーム30および搬送用ベ
ルト17の同調運転を再開し、スチールプライPの後端
縁が成形ドラム10の上面に達したとき、上記の同調運
転を停止させ、図12に示すように、吸着バー38を下
降させ、吸着バー38のバキュームパッド40内の空気
圧力を負圧から加圧に切替えてスチールプライPの後端
を成形ドラム10に貼付ける。そして、この貼付けが終
わると、吸着バー38を上昇させて待機位置に戻し、上
部フレーム30および摺動台14を最初の位置まで後退
させた後、図13に示すように、成形ドラム10上に巻
付けられたスチールプライPの前端と後端の突き合わせ
部に2個の円錐ロールからなるジョイントロール50を
圧接し、これを成形ドラム10の軸線と平行に移動する
ことにより上記突き合わせ部を密着させ、接合する。
【0027】図14に示す成形ドラム10は、その拡径
時に隣接する1組のセグメント10a、10a間に溝孔
間隙10cが形成されるようにしたものであり、この場
合は、この溝孔間隙10cに巻付け終了時のスチールプ
ライPの前端および後端の突き合わせ部を位置させ、そ
の上下両面にそれぞれ図13のジョイントロール50を
圧接して走行させることにより、突き合わせ部の上下両
面を確実に接合することができ、接合部の強度が向上
し、スチールプライの貼付け作業の自動化が一層容易に
なる。
【0028】図15に示す実施例は、請求項2に記載し
た発明に対応するものであり、上部フレーム30を構成
する先端ステー34の上面に前記吸着用エアシリンダ3
6に代えて2個の矯正用エアシリンダ51を固定し、先
端ステー34の下面には、上記矯正用エアシリンダ51
の真下に当たる位置にA字金具37を垂下状に固定し、
この2個の矯正用エアシリンダ51のピストンロッド5
1a下端を幅方向に長い矯正バー52の上面2箇所に接
続する一方、幅方向に並ぶ2個のA字金具37の前面お
よび後面にそれぞれ前部吸着用エアシリンダ53および
後部吸着用エアシリンダ54を固定し、幅方向に並ぶ2
個の前部吸着用エアシリンダ53の各ピストンロッド5
3a下端を幅方向に長い棒状の前部吸着バー55の上面
2箇所に、また幅方向に並ぶ2個の後部吸着用エアシリ
ンダ54の各ピストンロッド54a下端を幅方向に長い
棒状の前部吸着バー56の上面2箇所にそれぞれ接続
し、上記前後の吸着バー55、56にそれぞれ複数個の
バキュームパッド40を装着したものである。
【0029】この図15の実施例では、スチールプライ
Pの前端縁の矯正時には、この前端縁の前方に上記の矯
正バー52を下降させ、上部フレーム30を後退させる
ことにより、矯正バー52の下面後端に形成した係合段
部52bを上記前端縁に圧接しで矯正し、次いで後部吸
着バー56を下降させてスチールプライPの前端を吸着
保持する一方、スチールプライPの後端縁の矯正時に
は、この後端縁の後方に上記の矯正バー52を下降さ
せ、続いて上部フレーム30を前進させることにより、
矯正バー52の下面前端に形成した係合段部52aを上
記後端縁に圧接して矯正し、次いで前部吸着バー55を
下降させてスチールプライPの後端を吸着保持する。
【0030】上記図3の実施例は、前部矯正バー45の
下面後端に形成した係合段部45aにスチールプライP
の前端を係合させたとき、この係合段部45aの庇状の
水平部がスチールプライPの浮き上がりを押さえてこの
浮き上がりをバキュームパッド40の後方に生じさせ、
また後部矯正バー46の下面前端に形成した係合段部4
6aにスチールプライPの前端を係合させたとき、この
係合段部46aの庇状の水平部がスチールプライPの浮
き上がりを押さえてこの浮き上がりをバキュームパッド
40の前方に生じさせるので、バキュームパッド40と
前部矯正バー45もしくは後部矯正バー46との間に上
記浮き上がりの生じることがなく、スチールプライPの
前端縁および後端縁の矯正が確実に行われる。図15の
実施例は、矯正バー52の下面前後に同様の係合段部5
2a、52bが形成されているので、前後のバキューム
パッド40、40と矯正バー52との間でスチールプラ
イPの浮き上がりが生じることがなく、上記同様にスチ
ールプライPの前端縁および後端縁の矯正が確実に行わ
れる。
【0031】
【発明の効果】上記のように、請求項1に記載した発明
は、成形ドラムのプライ供給側に摺動台を設置し、この
摺動台上に搬送用ベルトおよび進退自在の上部フレーム
を設け、この上部フレームの下に吸着バー、前部矯正バ
ーおよび後部矯正バーをそれぞれ昇降自在に設け、上記
吸着バーの下面に複数個の吸着器を固定したものである
から、上記の搬送用ベルト上に所定長のスチールプライ
が供給された後、摺動台、搬送用ベルトおよび上部フレ
ームを適宜に進退させ、かつこの進退に吸着バー、前部
矯正バーおよび後部矯正バーの昇降運動を組合せること
により、スチールプライの前端縁および後端縁の歪みを
矯正して成形ドラムに巻付けることができる。
【0032】しかも、搬送用ベルト上にスチールプライ
を乗せた状態でその前端縁に前部矯正バーを当てて前部
矯正バーを上部フレームの駆動で後退させ、また後端縁
に後部矯正バーを当てて後部矯正バーを上部フレームの
駆動で前進させて上記歪みの矯正をするものであるか
ら、吸着器ごとにその進退のためのエアシリンダを設け
る必要がなく、そのため構造を簡単にすることができ
る。また、吸着器は、矯正後のスチールプライの端部を
吸着保持するのみであり、上記矯正時にスチールプライ
の端部を吸着しないので、上記の矯正が容易で、矯正精
度が向上する。
【0033】請求項2に記載した発明は、上記請求項1
に記載した発明において、その吸着バーの代わりに矯正
バーを、また前後の矯正バーの代わりに前後の吸着バー
をそれぞれ固定したものであるから、請求項1記載の発
明とほぼ同様にスチールプライの歪みを高い精度で矯正
することができ、かつ構造を従来よりも簡単にすること
ができる。
【0034】請求項3に記載した発明は、上記請求項1
または2に記載した発明において、その上部フレームに
搬送用ベルト上のスチールプライの前後両端縁を検出す
ることができる複数個のエッジ検出器を幅方向に並べて
設置したものであるから、スチールプライの前端縁およ
び後端縁の検出に基づいて搬送用ベルトおよび上部フレ
ームの運転、停止を制御することができ、しかもスチー
ルプライの端縁の幅方向線に対する傾斜や蛇行による偏
差の大きさを求めることができるため、矯正バーが上記
端縁に接して矯正する際の作動距離を上記偏差の大きさ
に応じて最適化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例の側面図である。
【図2】図1の右端部の平面図である。
【図3】図2のA−A線断面図である。
【図4】図3のB−B線断面図である。
【図5】第1ステップの動作説明図である。
【図6】第2ステップの動作説明図である。
【図7】第3ステップの動作説明図である。
【図8】第4ステップの動作説明図である。
【図9】第5ステップの動作説明図である。
【図10】第6ステップの動作説明図である。
【図11】第7ステップの動作説明図である。
【図12】第8ステップの動作説明図である。
【図13】第9ステップの動作説明図である。
【図14】他の実施例の成形ドラムの端面図である。
【図15】他の実施例の吸着・矯正部の断面図である。
【符号の説明】
10:成形ドラム 11:固定ベース 14:摺動台 17:搬送用ベルト 22:スライダ 23:ステー 25:ネジブロック 26:ネジシャフト 30、31、32、33、34:上部フレーム 35:エッジ検出器 36、43、44、51、53、54:エアシリンダ 37:A字金具 38、55、56:吸着バー 40:バキュームパッド(吸着器) 45、46、52:矯正バー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−116838(JP,A) 特開 平3−166149(JP,A) 特開 昭62−109629(JP,A) 特開 平1−180330(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29D 30/00 - 30/72

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形ドラムのプライ供給側に該成形ドラ
    ムに向かって進退可能な摺動台を設置し、この摺動台上
    に所定長のスチールプライを乗せて搬送するための搬送
    用ベルトをその上面高さが成形ドラムの上面とほぼ等し
    くなるように設けると共に、この搬送用ベルトの上方に
    搬送用ベルトと平行に進退可能な上部フレームを設け、
    この上部フレームの下側に幅方向に長い吸着バー、該吸
    着バーの前方でスチールプライの前縁に係合可能な幅方
    向に長い前部矯正バーおよび吸着バーの後方でスチール
    プライの後縁に係合可能な幅方向に長い後部矯正バーを
    前後に近接して、かつ上記搬送用ベルトとの間で個別に
    昇降できるように設け、上記吸着バーの下面にスチール
    プライを吸着保持するための複数個の吸着器を固定した
    ことを特徴とする自動車タイヤのスチールプライ貼付け
    装置。
  2. 【請求項2】 成形ドラムのプライ供給側に該成形ドラ
    ムに向かって進退可能な摺動台を設置し、この摺動台上
    に所定長のスチールプライを乗せて搬送するための搬送
    用ベルトをその上面高さが成形ドラムの上面とほぼ等し
    くなるように設けると共に、この搬送用ベルトの上方に
    搬送用ベルトと平行に進退可能な上部フレームを設け、
    この上部フレームの下側に幅方向に長い前後2本の吸着
    バーおよび該2本の吸着バーの中間でスチールプライの
    前縁と後縁に係合可能な幅方向に長い矯正バーを前後に
    近接して、かつ上記搬送用ベルトとの間で個別に昇降で
    きるように設け、上記前後2本の吸着バーの下面にスチ
    ールプライを吸着保持するための複数個の吸着器を固定
    したことを特徴とする自動車タイヤのスチールプライ貼
    付け装置。
  3. 【請求項3】 上部フレームに搬送用ベルト上のスチー
    ルプライの前後両端縁を検出することができる複数個の
    エッジ検出器が幅方向に並べて設置された請求項1また
    は2に記載の自動車タイヤのスチールプライ貼付け装
    置。
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