JPH11192823A - タイヤマウンタ - Google Patents

タイヤマウンタ

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JPH11192823A
JPH11192823A JP36808797A JP36808797A JPH11192823A JP H11192823 A JPH11192823 A JP H11192823A JP 36808797 A JP36808797 A JP 36808797A JP 36808797 A JP36808797 A JP 36808797A JP H11192823 A JPH11192823 A JP H11192823A
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JP
Japan
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tire
wheel
tire bead
machine frame
mounter
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JP36808797A
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English (en)
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Teruji Nomura
照治 野村
Yoshihiro Yui
義博 柚井
Takeshi Honda
武之 本田
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Altia Co Ltd
Original Assignee
Nissan Altia Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 種々の特性のホイールやタイヤに対応するこ
とができるタイヤマウンタを提供する。 【解決手段】 タイヤが斜めの状態に半係合されたホイ
ールHが載置されると共にホイールリフタ30と、ホイ
ールインナークランプ40と、センターコン61を有す
るホイールセンタークランプ60と、ホイールセンター
クランプのホルダ部分に取り付けられて水平方向に可逆
回転し得る一本の回動アーム80と、回動アームの先端
部に取り付けられて半係合状態のタイヤをホイールに嵌
め込むための昇降可能なタイヤビード押えローラ90
と、タイヤビード押えローラによるタイヤ嵌込み時にタ
イヤビードを案内するガイトローラ100A,100B
とからなるタイヤマウンタ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホイールに斜めの
状態で半係合されたタイヤを自動的に完全に装着するタ
イヤマウンタに関するものである。
【0002】ホイールにタイヤをマウントするにあたっ
ては、通常図13に示すように、タイヤTが予め斜めの
状態で半係合されたホイールH(マウント対象ワーク)
をタイヤマウンタに搬入して行う。
【0003】このタイヤマウンタとしては、例えば図1
4に示すようなものあり、このタイヤマウンタ1では
(特公昭60−15481号)、タイヤリフタ2のテー
ブル2a上に搬入されたホイールHのタイヤTに対し
て、通常、それぞれ回転かつ昇降可能に組み付けられた
2個(一対)のタイヤビード押えローラ3A,3Bを対
峙させ、これら一対のタイヤビード押えローラ3A,3
BがタイヤTの非係合状態にあるビード部分に沿って、
互いに反対方向から回動して、非係合状態にあるビード
部分をホイールHに嵌め込み、タイヤTの完全な装着を
行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このタ
イヤマウンタ1の場合、先ず、一対のタイヤビード押え
ローラ3A,3Bが存在するため、これらの各ローラ3
A,3Bの駆動系、例えば2個の回転アーム4A,4B
やローラ支持ブロック5A,5B、さらには各ローラ3
A,3Bの水平移動用や垂直移動用のシリンダ6A,6
B、7A,7Bなどのすべての部品が2組みずつ必要と
され、コスト上昇となっていた。
【0005】また、動作上も、一対の各タイヤビード押
えローラ3A,3Bは、両方が同時にタイヤビードを拡
張しながらホイールに嵌め込むことから、タイヤマウン
ト時のタイヤビードに対する拡張量が比較的大きいた
め、マウント対象ワークによっては、一回の動作では完
全な装着が困難であるという問題があった。例えば、タ
イヤビード部分の硬度が高いものや脆いものにあって
は、この部分に傷などが付いたり、時には損傷に至るこ
とがあったからである。
【0006】さらに、従来技術においても、タイヤビー
ド部分を案内するガイドローラ8A,8Bは、複数設け
られてはいたが、マウント開始時には、各タイヤビード
押えローラ3A,3Bは上方側に居なくてはならないた
め、通常1回のタイヤマウント行程が終わると、所定の
待機位置(スタート位置)に戻る必要があり、作業効率
には限界があった。
【0007】本発明は、このような従来の実情に鑑みて
なされたもので、基本的には、1個(シングル)のタイ
ヤビード押えローラによって、種々の大きさや形状、さ
らには強度のワークに対応することができ、安価で、動
作性に優れたタイヤマウンタを提供せんとするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、タイヤが斜めの状態で半係合されたホイールが載置
されると共に当該ホイールを昇降させるためのホイール
リフタと、当該ホイールリフタ上のホイールを内側から
固定するホイールインナークランプと、前記ホイールの
センター穴に上方から差し込れて当該ホイールを位置決
めするためのセンターコンを有するホイールセンターク
ランプと、当該ホイールセンタークランプのホルダ部分
に取り付けられて水平方向に可逆回転し得る一本の回動
アームと、当該回動アームに取り付けられて前記半係合
状態のタイヤをホイールに嵌め込むための昇降可能なタ
イヤビード押えローラと、当該タイヤビード押えローラ
の前後に位置してタイヤマウント時にタイヤビードを案
内する少なくとも一対のガイトローラとからなることを
特徴とするタイヤマウンタにある。
【0009】請求項2記載の本発明は、固定機枠に対し
て昇降可能な可動機枠を組み込み、当該可動機枠側に前
記ホイールセンタークランプ、回動アーム、タイヤビー
ド押えローラ及び一対のガイトローラの上部ユニットを
装備させ、前記可動機枠の昇降によって、上部ユニット
を所定の位置に退避させておき、処理すべきタイヤが斜
めの状態で半係合されたホイールの識別信号により、上
部ユニットを適正処理位置に位置決めすることを特徴と
する請求項1記載のタイヤマウンタにある。
【0010】請求項3記載の本発明は、前記可動機枠の
昇降位置決め機構を、前記固定機枠側に設置させた複数
の連設する小型シリンダと当該小型シリンダの駆動によ
って進退する複数段のストッパー受けブロックと前記可
動機枠に取り付けられた位置決めストッパとで構成し、
前記複数段のストッパー受けブロックのいずれかと前記
位置決めストッパとの当接によって、前記上部ユニット
の可動機枠を多段階に位置決めすることを特徴とする請
求項2記載のタイヤマウンタにある。
【0011】請求項4記載の本発明は、前記回動アーム
とタイヤビード押えローラとの間にシリンダ機構を組み
込み、当該シリンダ機構の駆動によって、前記タイヤビ
ード押えローラを多段階に昇降可能とさせたことを特徴
とする請求項1記載のタイヤマウンタにある。
【0012】請求項5記載の本発明は、前記ホイールリ
フタの側方に、シリンダによって昇降されるタイヤ受け
テーブルを有する昇降式のタイヤホルダを付設し、前記
タイヤ受けテーブルを多段階に昇降可能とさせたことを
特徴とする請求項1記載のタイヤマウンタにある。
【0013】
【発明の実施の形態】図1〜図11は、本発明に係るタ
イヤマウンタの一例を示したものである。図中、10は
下端に敷設されたベースフレーム11、縦フレーム1
2、天井フレーム13及び縦フレーム12,12間の下
方寄りに架設された架設フレーム14などからなる装置
の固定機枠、20は固定機枠10の上端寄りに昇降可能
に組み込まれた可動機枠、30は固定機枠10の架設フ
レーム14に設置されたホイールリフタ、40はホイー
ルリフタ30上のホイールHを内側から固定するホイー
ルインナークランプ、50はホイールHに斜めの状態で
半係合されたタイヤTの底面側の一部を受ける昇降式の
タイヤホルダ、60は可動機枠20の天井フレーム21
から垂下されたホイールHを位置決めするためのセンタ
ーコン61を有する昇降式のホイールセンタークラン
プ、70はタイヤTの上面側を押さえるタイヤクラン
プ、80はホイールセンタークランプ60のホルダ部分
に取り付けられて水平方向に可逆回転し得る回動アー
ム、90は回動アーム80の先端部に取り付けられてホ
イールHに半係合状態のタイヤTを嵌め込むための昇降
可動なタイヤビード押えローラ、100A,100Bは
タイヤビード押えローラ90の前後に位置してタイヤマ
ウント時にタイヤビードTaを案内する少なくとも一対
のガイトローラ、110は上記可動機枠20の昇降位置
決め機構である。
【0014】上記可動機枠20は、図1〜図4などに示
されるように、固定機枠10の天井フレーム13側の内
側に位置される矩形などの天井フレーム21と、この天
井フレーム21の一端側から垂下された複数の縦フレー
ム22と、この縦フレーム22の下端にそのピストンロ
ッド23aが接続されると共に、その本体が上記固定機
枠10の架設フレーム14に設置された昇降用のシリン
ダ23と、上記天井フレーム21及び縦フレーム22を
昇降可能に固定機枠10側に保持するためのレール、ベ
アリングなどを有してなるスライド機構24とからな
り、上記シリンダ23の駆動によって、可動機枠20全
体が昇降するようになっている。
【0015】上記ホイールリフタ30は、図1〜図2な
どに示されるように、ホイールHが載置される上端のホ
イール受けテーブル31と、上記固定機枠10の架設フ
レーム14に設置された昇降用のシリンダ32と、ホイ
ール受けテーブル31の底面側に固着されると共に、架
設フレーム14に立設された複数の筒形ガイド33に昇
降自在に挿入された複数のガイドロッド34とからな
り、上記シリンダ32の駆動によって、ホイール受けテ
ーブル31が昇降するようになっている。
【0016】上記ホイールインナークランプ40は、図
1,図5に示されるように、一端が上記テーブル31に
軸着されてホイールHの内側に摺接する一対の蝶番運動
する可動ブレーキ片41A,42Aと、同じく一対の蝶
番運動する可動ブレーキ片41B,42Bと、一端が各
可動ブレーキ片42A,42Bの内側に固定されると共
に、他端のピストンロッド43a,43bが各可動ブレ
ーキ片41A,41Bの遊端側の内側に固着された一対
のシリンダ43A,43Bとからなり、各シリンダ43
A,43Bの駆動によって、可動ブレーキ片41A,4
1B,42A,42Bの遊端側が進退し、ホイールHを
内側から固定するようになっている。
【0017】上記昇降式のタイヤホルダ50は、図1,
図6に示されるように、ホイールリフタ30の側方に付
設されたもので、タイヤ受けテーブル51と、このタイ
ヤ受けテーブル51を昇降させるシリンダ52と、この
シリンダ52が取り付けられる共に、上記ホイールリフ
タ30のホイール受けテーブル31の底面側などに固着
されるブラケット53からなり、ホイールリフタ30の
昇降に連動して昇降する同時に、シリンダ52の駆動に
よって、独立した昇降も可能となっている。なお、54
はケーブルなどを通すための管路である。
【0018】上記ホイールセンタークランプ60は、図
1,図7〜図8に示されるように、可動機枠20の天井
フレーム21に複数の軸受け62などを介して回転自在
に取り付けられた上端側の回転シャフト63と、この回
転シャフト63の下端に固着された外筒シリンダ64
と、この外筒シリンダ64内に昇降自在に装着されると
共に、その下端に倒円錐形のセンターコン61が取り付
けられた中空のピストンロッド65とからなり、このピ
ストンロッド65の昇降は、下降用のエア供給口66
A,上昇用のエア供給口66Bからのエア供給によって
行われるようになっている。また、ピストンロッド65
の位置は、外筒シリンダ64の下端に設置した位置セン
サ67によって、検知されるようになっている。
【0019】上記タイヤクランプ70は、図1,図9に
示されるように、タイヤTの連れ回りを防止するための
もので、可動機枠20の天井フレーム21の側方に固着
された垂下ロッド71と、この垂下ロッド71の下端に
取り付けられたシリンダ機構72と、このシリンダ機構
72のピストンロッド72aの下端に固着されたタイヤ
押圧片73とからなり、シリンダ機構72のクッション
作用によって、タイヤ押圧片73の先端がホイールHに
押し付けられる。このタイヤ押圧片73の内側先端の屈
曲部73aは、ホイールHと当接する部分であり、好ま
しくはホイールH側の損傷防止用として、その下面側に
ゴムなどの弾性体74を設けるとよい。
【0020】上記回動アーム80は、図1〜図2,図
8,図10に示されるように、ホイールセンタークラン
プ60のホルダ部分である外筒シリンダ64に固着され
る一方、その回動は、ホイールセンタークランプ60の
上端側の回転シャフト63の正逆回転によって、水平方
向に可逆回転し得るようになっている。この回転シャフ
ト63の回転機構は、上記可動機枠20の天井フレーム
21部分に設置された電動モータ81と、その回転軸に
取り付けた減速器82と、この減速器82の回転軸に取
り付けた傘歯車などのギヤ83と、このギヤ83と噛み
合うと共に、上記回転シャフト63の外周に固着された
同じく傘歯車などのギヤ84からなり、電動モータ81
の正逆回転によって、回転シャフト63が正逆回転する
ようになっている。
【0021】上記回動アーム80の先端側には、図8,
図10に示されるように、この部分に立設されたガイド
シャフト91と、この回動アーム80に装着された昇降
用のシリンダ機構92と、このシリンダ機構92のピス
トンロッド92aの下端に取り付けられたブラケット9
3を介して、上記タイヤビード押えローラ90が取り付
けられ、シリンダ機構92の駆動によって、タイヤビー
ド押えローラ90が昇降するようになっている。
【0022】また、上記回動アーム80には、図8,図
10に示されるように、さらにガイトローラ用の補助ブ
ラケット101を介して、上記タイヤビード押えローラ
90の前後の少々内側寄りにガイトローラシャフト10
2,102が垂下され、その下端に上記一対のガイトロ
ーラ100A,100Bが軸着されている。したがっ
て、この一対のガイトローラ100A,100Bは、タ
イヤビード押えローラ90の昇降とは無関係となってい
る。
【0023】上記可動機枠20の昇降位置決め機構11
0は、可動機枠20を多段階に昇降位置決めするための
もので、図3,図10〜図11に示すように、可動機枠
20の縦フレーム22の下端寄りの対応する、固定機枠
10の縦フレーム12,12間に架設された架設フレー
ム15上に敷設されたガイドレール111と、このガイ
ドレール111に嵌合させたスライダ112と、このス
ライダ112の外方側の一端に固着されたホルダ片11
3と、このホルダ片113の一方の内側に連設された複
数(4個)の小型シリンダ114a〜dと、上記ホルダ
片113の他方の内側に連設された複数(2個)の小型
シリンダ115a〜bと、この内側の小型シリンダ11
5bに連設されて次第にその背丈(高さ)が低くなる複
数段のストッパー受けブロック116・・・とからな
り、全体をコ字形としてある。
【0024】そして、上記最内側の小型シリンダ114
dの軸は固定機枠10側に取り付けられる一方、複数の
ストッパー受けブロック116・・・は、可動機枠20
の縦フレーム22側にブラケット117を介して取り付
けられた位置決めストッパ118に対峙する共に、上記
各小型シリンダ114a〜d,115a〜bの駆動によ
って、進退するようになっている。より具体的には、小
型シリンダ115a〜bでは伸長駆動すると、ストッパ
ー受けブロック116・・・が1〜2段階前進し、小型
シリンダ114a〜dでは逆に収縮駆動すると、ホルダ
片113及びスライダ112が位置決めストッパ118
側に1〜4段階引き寄せられるため、ストッパー受けブ
ロック116・・・が1〜4段階前進し、合計6段階の
前進が得られるようになっている。もちろん、各小型シ
リンダ114a〜d,115a〜bを逆駆動させれば、
合計6段階の後退が得られるようになっている。
【0025】したがって、この多段階で進退するストッ
パー受けブロック116・・・のいずれかを位置決めス
トッパ118と当接させれば、可動機枠20の全体を多
段階の位置決めすることができる。また、これによっ
て、可動機枠20側に組み込み装備されている、ホイー
ルセンタークランプ60、回動アーム80、タイヤビー
ド押えローラ90及び一対のガイトローラ100A,1
00Bの上部ユニットを、所定の位置に昇降退避させて
おくことができる。
【0026】次に、このように構成されたタイヤマウン
タにおいて、ホイールHにタイヤTを装着するには、次
のようにして行えばよい。先ず、上記図13に示したよ
うに、タイヤTが斜めの状態に半係合されたホイールH
(マウント対象ワーク)を、ホイールリフタ31のホイ
ール受けテーブル31部分に搬入する。この搬入は、例
えば図2に示すように、装置の外部から延びる搬送コン
ベア120によって行う。
【0027】このホイールHの搬送中に当該ホイールH
の特性(大きさ、形状、タイヤビードの強度など)を判
定(検知)し、それらのデータをワーク(ホイール)の
識別信号として、タイヤマウンタの所定の部位に入力さ
せる。例えば、可動機枠20の昇降用のシリンダ23側
やこの昇降位置決め機構110側、さらには、タイヤホ
ルダ50のシリンダ52側、タイヤビード押えローラ9
0のシリンダ機構92側などの部位である。したがっ
て、このタイヤマウンタでは、ホイールHの搬入前に最
適のマウンタ態勢が取られる。特にホイール高さ(厚
さ)の高いものやチューブ付きタイヤ、偏平率の高いタ
イヤなどの場合には、特別な対応が必要とされるが、こ
れらの対応がホイールHの搬送中に無駄なく行われるこ
とになる。
【0028】そこで、先ず、通常の特性のホイールHが
上記のように、ホイールリフタ31のホイール受けテー
ブル31上に搬入されたら、ホイールインナークランプ
40の各シリンダ43A,43Bを駆動させて、ホイー
ルHを内側から位置決めすると同時に固定する。このと
き、ホイールHに斜めの状態で半係合されたタイヤTの
底面側の一部は、タイヤホルダ50のタイヤ受けテーブ
ル51で受ける。このタイヤ受けテーブル51の高さ調
整は、上記したようにホイールの識別信号によって、シ
リンダ52を駆動させて行う。
【0029】この後、ホイールリフタ31の昇降用のシ
リンダ32を駆動させてホイールHを所定の高さまで持
ち上げる一方、同時にホイールセンタークランプ60の
外筒シリンダ64を駆動させて、ピストンロッド65の
センターコン61をホイールHのセンター穴に上方から
差し込み、ホイールHを位置決めしつつ固定する。この
ピストンロッド65の動きは、位置センサ67によって
検知される。また、このとき、タイヤTの上面側の一部
がタイヤクランプ70のタイヤ押圧片73に押圧される
ため、タイヤT自体の固定も行われる。このため、次の
タイヤマウント時において、タイヤTの連れ回りを防止
することができる。このタイヤクランプ70のタイヤ押
圧片73は、上記したように、シリンダ機構72により
常時ホイールHに押し当てられる。
【0030】このように上下から固定されたホイールH
に対して、タイヤビード押えローラ90及び前後のガイ
トローラ100A,100Bは、図12に示すように、
斜めの状態で半係合されたタイヤTのスタート位置Sに
待機している。ここで、このスタート位置Sは、タイヤ
Tの下側のビード部分がホイールHに係合された部分に
相当する。このスタート位置Sで、先ず、タイヤビード
押えローラ90を昇降シリンダ92で下降させ、続い
て、回動アーム80が水平方向に自動的に回転するた
め、一方のガイトローラシャフト100AはタイヤTの
ビード部分をガイドすると共に、タイヤビード押えロー
ラ90はタイヤTの非係合領域部分Lを押し下げつつ回
動するため、タイヤTはホイールHに完全に嵌め込み装
着される。このタイヤビード押えローラ90の回転はほ
ぼ300°程度行えば、十分にタイヤTはその全周に渡
ってホイールHに綺麗に装着される。このときの回動ア
ーム80の回転は、可動機枠20の天井フレーム21部
分に設置された電動モータ81の駆動によって行われ
る。また、タイヤビード押えローラ90及び前後のガイ
トローラ100A,100Bの高さ調整は、上記したよ
うにホイールの識別信号によって、シリンダ機構23を
駆動し、可動機枠20を昇降させて行う。
【0031】本発明では、タイヤビード押えローラ90
の前後に一対のガイトローラ100A,100Bが設け
てあるため、次のタイヤマウント時には、前回のエンド
位置Eがスタート位置となり、このときには、ガイトロ
ーラシャフト100BがタイヤTのビード部分をガイド
することとなるため、何ら問題なく行える。したがっ
て、タイヤマウント毎にタイヤビード押えローラ90及
び前後のガイトローラ100A,100Bをスタート位
置Sに戻す必要は全くない。また、1個のタイヤビード
押えローラ90によって、ダイヤビードが拡張されるの
で、2本アーム式のタイヤマウンタに比較すると、タイ
ヤビードに対する拡張量が比較的小さくてよく、タイヤ
ビード部分の硬度が高いものや脆いものにあっても、こ
の部分に傷などが付いたり、損傷することなく対応する
ことができる。
【0032】次に、特別な特性のホイールH(例えばホ
イール高さ(厚さ)の高いものやチューブ付きタイヤ、
偏平率の高いタイヤなど)の場合には、以下のようにし
て対応すればよい。先ず、ホイール高さの変化に対して
は、上記したように、昇降用のシリンダ23と昇降位置
決め機構110によって、可動機枠20の高さ調整を行
い、上部ユニット全体を押し上げ、これと個々の部位の
高さ調整とを併用すればよい。これによって、広範囲な
サイズのホイールに対応することができる。
【0033】一方、チューブ付きタイヤ、偏平率の高い
タイヤなどのホイールにあっては、通常1回のマウント
動作で対応することができないため、2段階マウント方
式とし、初回の往路行程ではタイヤビードの下側だけを
マウントし、次回の復路行程ではタイヤビードの上側だ
けをマウントする。この往路行程において、タイヤビー
ドの上側が誤ってマウントされることがあるわけである
が、本発明では、タイヤホルダ50のタイヤ受けテーブ
ル51をシリンダ52の駆動によって故意に高くして、
上側のタイヤビード部分を常にホイールHの上面より高
い位置に保持することができるため、マウントミスを効
果的に防止することができる。
【0034】なお、上記実施例では、昇降動作のための
部品として、既製品形のシリンダを用いたり、特注品形
のシリンダ機構を用いたが、これに限定されず、いずれ
も既製品形としたり、特注品形とすることもできる。ま
た、可動機枠20の昇降位置決め機構110には、6個
の小型シリンダを用いたが、この個数に限定されるもの
ではない。
【0035】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係るタイヤマウンタによると、次のような優れた効果
が得られる。
【0036】(1)先ず、1個(シングル)のタイヤビ
ード押えローラで構成されるため、通常2個(ダブル)
のタイヤビード押えローラを有する従来の装置に比較し
て、駆動系などの装置の簡略化が図られ、大幅なコスト
ダウンが可能となる。
【0037】(2)また、タイヤビード押えローラのシ
ングル化によって、タイヤビードに対する拡張量が比較
的小さくて済む。このため、タイヤビード部分の硬度が
高いタイヤや脆いタイヤにあっても、十分対応すること
ができる。
【0038】(3)さらに、タイヤビード押えローラの
シングル化によって、タイヤビードの拡張量が小さくて
済むことから、無理のないマウント動作が可能となり、
ローラ回転スピードの高速化が達成できる。したがっ
て、ローラのシングル化によって、マウント距離が、従
来のダブルローラ方式に比較して、ほぼ2倍となるもの
の、トータルでの作業時間はほぼ従来と同程度に抑える
ことができる。
【0039】(4)また、タイヤビード押えローラの前
後に少なくとも一対のガイトローラを設けてあるため、
タイヤビード押えローラは正逆のいずれの方向からもス
タートさせることができる。したがって、従来装置のよ
うに、マウント動作終了後、タイヤビード押えローラを
スタート位置に復帰させる必要がなく、初回が正回転で
あれば、次は逆回転として戻せばよく、その分作業の高
速化が図られる。
【0040】(5)また、固定機枠に対して昇降可能な
可動機枠を組み込み、この可動機枠側にホイールセンタ
ークランプ、回動アーム、タイヤビード押えローラ及び
一対のガイトローラの上部ユニットを装備させた場合に
は、可動機枠の昇降によって、上部ユニットも所定の位
置に昇降退避させるなどのことが自在にできるため、大
きさや高さ、形状などの異なる種々の特性のホイールに
広範に対応することができる。
【0041】(6)さらに、可動機枠の昇降位置決め機
構において、複数の小型シリンダを連設駆動させるよう
にすれば、電動式のものなどに比較して、迅速な動作ス
ピードが得られると同時に、高い信頼性が得られる。
【0042】(7)また、可動機枠の昇降とタイヤビー
ド押えローラの単純昇降動作に加えて、タイヤビード押
えローラの位置を多段階に設定可能とすることにより、
タイヤのメーカーや種類の違いと偏平の違いなどによ
り、あるタイヤに関しての適切な押し下げ位置が別のタ
イヤにとっては不適切となるという問題に対処すること
が可能となる。
【0043】さらに、ホイールリフタのテーブルの上昇
位置を多段階に設定可能とすることにより、タイヤのメ
ーカーや種類の違いと偏平の違いなどにより、あるタイ
ヤに関しての適切な押し下げ位置が別のタイヤにとって
は不適切となるという問題に対処することが可能とな
る。
【0044】(9)また、ホイールリフタの側方にシリ
ンダによって昇降されるタイヤ受けテーブルを有する昇
降式のタイヤホルダを付設すれば、特殊な特性のホイー
ル(例えばチューブ付きのもの、偏平率の高いタイヤの
もの)に対して、従来と同様2段階マウント方式にも対
応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るタイヤマウンタの全体を示した正
面図である。
【図2】図1のタイヤマウンタの左半分を示した側面図
である。
【図3】図1のタイヤマウンタの右半分を示した側面図
である。
【図4】図1のタイヤマウンタを示した上面図である。
【図5】図1のタイヤマウンタのホイールインナークラ
ンプを示した上面図である。
【図6】図1のタイヤマウンタのタイヤホルダを示した
拡大正面図である。
【図7】図1のタイヤマウンタの要部の上半部分を示し
た拡大正面図である。
【図8】図1のタイヤマウンタの要部の下半部分を示し
た拡大正面図である。
【図9】図1のタイヤマウンタのタイヤクランプを示し
た拡大正面図である。
【図10】図1のタイヤマウンタの回動アーム及び可動
機枠の昇降位置決め機構を示した拡大上面図である。
【図11】図1のタイヤマウンタの昇降位置決め機構を
示したA−A線縦断面図である。
【図12】図1のタイヤマウンタにおける、タイヤビー
ド押えローラ及び一対のガイトローラの動作状態を示し
た概略説明図である。
【図13】タイヤが斜めの状態に半係合されたホイール
を示した部分縦断側面である。
【図14】従来のタイヤマウンタの要部を示した正面図
である。
【符号の説明】
10 固定機枠 20 可動機枠 30 ホイールリフタ 40 ホイールインナークランプ 50 タイヤホルダ 51 タイヤ受けテーブル 52 シリンダ 60 ホイールセンタークランプ 70 タイヤクランプ 80 回動アーム 90 タイヤビード押えローラ 92 シリンダ機構 100A〜B 一対のガイトローラ 110 可動機枠の昇降位置決め機構 114a〜d 小型シリンダ 115a〜b 小型シリンダ 116 ストッパー受けブロック 118 位置決めストッパ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タイヤが斜めの状態で半係合されたホイ
    ールが載置されると共に当該ホイールを昇降させるため
    のホイールリフタと、当該ホイールリフタ上のホイール
    を内側から固定するホイールインナークランプと、前記
    ホイールのセンター穴に上方から差し込れて当該ホイー
    ルを位置決めするためのセンターコンを有するホイール
    センタークランプと、当該ホイールセンタークランプの
    ホルダ部分に取り付けられて水平方向に可逆回転し得る
    一本の回動アームと、当該回動アームに取り付けられて
    前記半係合状態のタイヤをホイールに嵌め込むための昇
    降可能なタイヤビード押えローラと、当該タイヤビード
    押えローラの前後に位置してタイヤマウント時にタイヤ
    ビードを案内する少なくとも一対のガイトローラとから
    なることを特徴とするタイヤマウンタ。
  2. 【請求項2】 固定機枠に対して昇降可能な可動機枠を
    組み込み、当該可動機枠側に前記ホイールセンタークラ
    ンプ、回動アーム、タイヤビード押えローラ及び一対の
    ガイトローラの上部ユニットを装備させ、前記可動機枠
    の昇降によって、上部ユニットを所定の位置に退避させ
    ておき、処理すべきタイヤが斜めの状態で半係合された
    ホイールの識別信号により、上部ユニットを適正処理位
    置に位置決めすることを特徴とする請求項1記載のタイ
    ヤマウンタ。
  3. 【請求項3】 前記可動機枠の昇降位置決め機構を、前
    記固定機枠側に設置させた複数の連設する小型シリンダ
    と当該小型シリンダの駆動によって進退する複数段のス
    トッパー受けブロックと前記可動機枠に取り付けられた
    位置決めストッパとで構成し、前記複数段のストッパー
    受けブロックのいずれかと前記位置決めストッパとの当
    接によって、前記上部ユニットの可動機枠を多段階に位
    置決めすることを特徴とする請求項2記載のタイヤマウ
    ンタ。
  4. 【請求項4】 前記回動アームとタイヤビード押えロー
    ラとの間にシリンダ機構を組み込み、当該シリンダ機構
    の駆動によって、前記タイヤビード押えローラを多段階
    に昇降可能とさせたことを特徴とする請求項1記載のタ
    イヤマウンタ。
  5. 【請求項5】 前記ホイールリフタの側方に、シリンダ
    によって昇降されるタイヤ受けテーブルを有する昇降式
    のタイヤホルダを付設し、前記タイヤ受けテーブルを多
    段階に昇降可能とさせたことを特徴とする請求項1記載
    のタイヤマウンタ。
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