JP5681222B2 - 筒状部材の製造装置及び製造方法 - Google Patents

筒状部材の製造装置及び製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、帯状部材の端部を接合して筒状部材を製造する筒状部材の製造装置と筒状部材の製造方法に関する。
生タイヤの成形時には、ゴム等からなる帯状部材を筒状に配置した後、帯状部材の端部を接合して筒状部材が製造される。また、筒状部材を含む各種のタイヤ構成部材を組み合わせることで、生タイヤが成形される。この生タイヤの成形装置として、従来、トロイダル状に拡大可能な成形ドラムを移動させて、生タイヤを成形するタイヤ成形システムが知られている(特許文献1参照)。
ところで、成形ドラムにより筒状部材を製造する装置では、成形ドラムを移動せずに、帯状部材の巻き付けと接合を行うのが一般的である。その際、まず、帯状部材の供給装置が成形ドラムに接近して、供給装置から供給される帯状部材が成形ドラムに巻き付けられる。次に、供給装置が成形ドラムから離れて、帯状部材の接合装置が成形ドラムに接近し、接合装置により帯状部材の端部を接合する。これにより、帯状部材が筒状に形成されて、筒状部材が製造される。
このように、従来は、成形ドラムの位置を固定し、供給装置と接合装置が、それぞれ移動装置により移動することで、筒状部材が製造される。ところが、供給装置と接合装置が移動するときには、複数の移動装置が必要になる。そのため、筒状部材の製造装置が大きくなるとともに、製造装置の構造が複雑になる。また、筒状部材を製造する動作が複雑になるため、筒状部材を製造するための手間と時間が増加する。その結果、筒状部材の製造に要するコストが高くなる。加えて、筒状部材を製造する度に、供給装置の位置と接合装置の位置を、それぞれ移動装置により所定位置に合わせる必要もある。その際、移動装置の数に応じて、位置合わせが複雑になるため、筒状部材を精度よく製造するのが困難になる。
特開2009−160949号公報
本発明は、前記従来の問題に鑑みなされたもので、その目的は、筒状部材を簡易に製造するとともに、筒状部材の製造に要するコストを削減することである。
本発明は、帯状部材の前端部と後端部を接合して筒状部材を製造する筒状部材の製造装置であって、帯状部材を供給する供給装置と、供給装置による帯状部材の供給位置に配置されて、供給装置から供給される帯状部材が巻き付けられる移動可能な成形ドラムと、帯状部材の接合位置において、成形ドラムに巻き付けられた帯状部材の前端部と後端部を接合する接合装置と、供給位置と接合位置の間に設定された筒状部材の受け取り位置に配置されて、筒状部材を成形ドラムから受け取り、筒状部材を搬送する搬送装置と、成形ドラムを移動して供給位置に配置し、帯状部材が巻き付けられた成形ドラムを供給位置から移動して接合位置に配置し、筒状部材が製造された成形ドラムを接合位置から移動して受け取り位置に配置する移動装置と、成形ドラムが接合位置に配置されたときに、成形ドラムの両端部を支持する第1と第2の支持部材と、を備え、移動装置が、成形ドラムを突出する状態で支持しつつ移動させる筒状部材の製造装置である。
また、本発明は、帯状部材の前端部と後端部を接合して筒状部材を製造する筒状部材の製造方法であって、移動装置により、成形ドラムを移動して、供給装置による帯状部材の供給位置に配置する工程と、供給装置により帯状部材を成形ドラムに供給し、帯状部材を成形ドラムに巻き付ける工程と、移動装置により、帯状部材が巻き付けられた成形ドラムを供給位置から移動して、接合装置による帯状部材の接合位置に配置する工程と、成形ドラムを接合位置に配置したときに、移動装置により突出する状態で支持されつつ移動する成形ドラムの両端部を、第1と第2の支持部材により支持する工程と、接合位置において、接合装置により、成形ドラムに巻き付けられた帯状部材の前端部と後端部を接合する工程と、移動装置により、筒状部材が製造された成形ドラムを接合位置から移動して、供給位置と接合位置の間に設定された搬送装置による筒状部材の受け取り位置に配置する工程と、搬送装置を筒状部材の受け取り位置に配置する工程と、搬送装置により筒状部材を成形ドラムから受け取り搬送する工程と、を有する筒状部材の製造方法である。
本発明によれば、筒状部材を簡易に製造できるとともに、筒状部材の製造に要するコストを削減することができる。
本実施形態の筒状部材の製造装置を示す側面図である。 帯状部材を供給する供給装置を示す図である。 成形ドラムの移動装置を示す図である。 帯状部材の接合装置を示す正面図である。 突合せ手段を拡大して示す図である。 帯状部材に押し付けた突合せ手段を示す正面図である。 筒状部材の搬送装置を示す正面図である。
本発明の筒状部材の製造装置及び製造方法の一実施形態について、図面を参照して説明する。
本実施形態の筒状部材の製造装置(以下、単に製造装置という)では、成形ドラムに帯状部材を巻き付けて、帯状部材の前端部と後端部を接合する。これにより、帯状部材を筒状(ここでは円筒状)に成形し、接合部を有する筒状部材(ここでは円筒状部材)を製造する。なお、帯状部材の前端部と後端部は、成形ドラムに巻き付けるときの帯状部材の前方の端部と後方の端部である。
図1は、本実施形態の製造装置を示す側面図であり、製造装置の概略構成を示している。
製造装置1は、図示のように、帯状部材2の供給装置10と、移動可能な成形ドラム3と、成形ドラム3の移動装置20(図1では点線で示す)と、帯状部材2の接合装置30と、筒状部材4の搬送装置50(図1では一部を点線で示す)と、制御装置5を備えている。製造装置1は、制御装置5により制御されて、筒状部材4の製造のための動作を実行する。
筒状部材4の製造時には、供給装置10と接合装置30は移動せずに、円筒状の成形ドラム3が製造装置1内で移動する。即ち、供給装置10と接合装置30の位置は、製造装置1内において固定されている。供給装置10と接合装置30は離して配置されており、成形ドラム3が、移動装置20により、供給装置10から接合装置30まで移動する。移動後の成形ドラム3において、帯状部材2の巻き付けと接合が行われる。
本実施形態の帯状部材2は、帯状のゴム部材であり、生タイヤの成形時に筒状に成形される。ゴム部材は、ゴム(未加硫ゴム)のみからなる部材、又は、ゴムと他の部材からなる部材であり、筒状の状態で生タイヤ内に配置される。また、帯状部材2は、タイヤ構成部材であり、他のタイヤ構成部材と組み合わされて生タイヤの一部になる。ここでは、帯状部材2は、補強コードをゴムで被覆した帯状のゴム被覆部材であり、カーカス部材(カーカスプライ)として生タイヤの成形に使用され、生タイヤ内に設けられる。並列した複数の補強コードが、帯状部材2の幅方向に沿って配置されて、ゴムにより被覆されている。成形ドラム3の外周には他のタイヤ構成部材(インナーライナ等)を配置せずに、帯状部材2(ゴム被覆部材)のみを成形ドラム3に巻き付けて、帯状部材2の前端部と後端部を接合する。
供給装置10は、帯状部材2を成形ドラム3に向かって搬送して、帯状部材2を成形ドラム3に供給する。その際、成形ドラム3は、移動装置20により移動して、供給装置10に隣接する第1の位置(帯状部材2の供給位置P1)に配置される。供給位置P1は、供給装置10が帯状部材2を供給する位置、及び、成形ドラム3に帯状部材2を巻き付ける位置である。供給装置10から供給される帯状部材2は、供給位置P1の成形ドラム3に供給され、成形ドラム3に巻き付けられる。
図2は、帯状部材2を供給する供給装置10を示す図である。図2A〜図2Cに、帯状部材2の供給過程を示す。
供給装置10は、図示のように、2つの搬送台11、12と、2つの保持装置13、14と、切断装置15と、帯状部材2を巻き取ったロール(図示せず)を有する。帯状部材2は、ロールから繰り出されて、長手方向(供給方向K)に供給される。第1と第2の搬送台11、12は、複数の回転ローラ(図示せず)が設けられたローラコンベヤであり、隙間を開けた状態で直線状に配置されている。帯状部材2は、第1と第2の搬送台11、12上に配置されて、供給方向Kに搬送される。
第1と第2の保持装置13、14は、第1と第2の搬送台11、12の上方において、供給方向Kの前方と後方に配置される。移動機構(図示せず)により、第1と第2の保持装置13、14が、下方向、上方向、供給方向K、及び、供給方向Kの反対方向に移動する。また、第1と第2の保持装置13、14は、吸着装置16により、それぞれ帯状部材2の前端部2Aと後端部2Bを吸着して保持する。吸着装置16は、吸引装置に接続された複数の吸着パッドからなり、帯状部材2の幅方向の全体を保持する。第1と第2の保持装置13、14により帯状部材2を保持した状態で、第1と第2の保持装置13、14が移動して、帯状部材2が搬送される。
切断装置15は、カッター15Aと、カッター15Aを移動させる移動機構(図示せず)を有し、第1の搬送台11と第2の搬送台12の間に配置される。カッター15Aは、移動機構により、第1と第2の搬送台11、12の上面よりも下の位置と上面よりも上の位置との間で移動する。上方に移動するカッター15Aにより、帯状部材2が幅方向に沿って切断される。
供給装置10により、帯状部材2が、成形ドラム3に供給されて、成形ドラム3の外周に一周巻き付けられる(図1参照)。その後、供給装置10と接合装置30の側方に設置された移動装置20により、成形ドラム3を供給位置P1から接合装置30に向かって移動する。成形ドラム3は、移動装置20により移動して、接合装置30に隣接する第2の位置(帯状部材2の端部2A、2Bの接合位置P2)に配置される。接合位置P2の成形ドラム3は点線で示す。接合位置P2は、接合装置30が帯状部材2の前端部2Aと後端部2Bを接合する位置である。ここでは、接合位置P2は、供給位置P1よりも低い位置に、かつ、接合装置30の下方に設定されている。従って、成形ドラム3は、供給位置P1から接合位置P2まで移動して、接合装置30の下方に配置される。
図3は、成形ドラム3の移動装置20を示す図である。図3Aは図1に対応する移動装置20の側面図であり、図3Bは図3AのX方向からみた移動装置20の平面図である。
移動装置20は、図示のように、固定部材21と、第1のガイドレール22と、第1の移動体23と、第2のガイドレール24と、第2の移動体25を有する。成形ドラム3は、移動装置20により、側方に突出する状態で支持されつつ、製造装置1内を移動する。
固定部材21は、矩形状の盤であり、床面等に固定される。2本の平行な第1のガイドレール22が、固定部材21の上面に水平方向に配置されて、固定部材21に取り付けられる。第1の移動体23は、直線状の第1のガイドレール22に取り付けられており、駆動装置(図示せず)の駆動により、第1のガイドレール22に沿って移動する。駆動装置は、例えば、固定部材21と第1の移動体23に連結されたボールネジ機構と、サーボモータを有し、サーボモータによりボールネジ機構を駆動する。これにより、第1の移動体23と成形ドラム3が水平方向に移動する。
2本の平行な第2のガイドレール24が、上方に突出する第1の移動体23の側面に鉛直方向に配置されて、第1の移動体23に取り付けられる。第2の移動体25は、直線状の第2のガイドレール24に取り付けられており、駆動装置(図示せず)の駆動により、第2のガイドレール24に沿って移動する。駆動装置は、例えば、第1の移動体23と第2の移動体25に連結されたボールネジ機構と、サーボモータを有し、サーボモータによりボールネジ機構を駆動する。これにより、第2の移動体25と成形ドラム3が鉛直方向に移動する。
第2の移動体25は、成形ドラム3の回転軸26を回転可能に支持する。成形ドラム3は、回転軸26に取り付けられており、回転軸26と一体に回転する。回転軸26が、第2の移動体25に設けられた回転駆動装置(図示せず)により回転することで、成形ドラム3が所定速度で回転する。また、回転駆動装置は、成形ドラム3の回転を制御して、成形ドラム3を所定の回転角だけ回転する。
移動装置20は、第1と第2の移動体23、25の移動により、回転軸26及び成形ドラム3を移動する。成形ドラム3は、第1と第2の移動体23、25の移動方向に移動して、所定位置に配置される。また、第2の移動体25の移動に伴い、成形ドラム3の高さが変更される。このように、移動装置20は、成形ドラム3の高さを変更する高さ変更装置27を有する。
移動装置20は、成形ドラム3を移動させて、供給装置3による帯状部材2の供給位置P1と、接合装置30による帯状部材2の接合位置P2に配置する。接合位置P2の成形ドラム3は、2つの支持部材28、29により支持される。第1の支持部材28は、第1の移動体23に固定されており、成形ドラム3とともに移動し、第2の支持部材29は、接合位置P2に固定されている。成形ドラム3が接合位置P2に配置されたときに、成形ドラム3の両端部が、第1と第2の支持部材28、29により支持される。その状態で、接合装置30(図1参照)が、接合位置P2の成形ドラム3の外周において、帯状部材2の前端部2Aと後端部2Bを接合する。
図4は、帯状部材2の接合装置30を示す正面図であり、接合装置30付近の成形ドラム3と帯状部材2も示す。
接合装置30は、図示のように、支柱31に固定されたピストン・シリンダ機構32と、可動部材33と、可動部材33の下面に設けられた突合せ手段40を有する。可動部材33は、ピストン・シリンダ機構32に取り付けられ、帯状部材2の端部2A、2Bに沿って配置される。ピストン・シリンダ機構32は、可動部材33と突合せ手段40を成形ドラム3の半径方向に移動する。突合せ手段40は、帯状部材2の前端部2Aと後端部2Bに向けて配置され、前端部2Aと後端部2Bに押し付けられる。帯状部材2の前端部2Aと後端部2Bは、突合せ手段40により、突合せ接合される。
図5は、突合せ手段40を拡大して示す図である。図5Aは図4に対応する突合せ手段40の正面図であり、図5Bは図5AのY方向からみた突合せ手段40の一部を示す底面図である。図6は、帯状部材2に押し付けた突合せ手段40を示す正面図である。
突合せ手段40は、図示のように、可動部材33に固定されたベース41と、一対の引寄部材42、43と、2つの弾性部材44を有する。弾性部材44は、弾性変形する部材(例えば、ゴムや気密容器)であり、ベース41と一対の引寄部材42、43の間に設けられる。
接合装置30は、突合せ手段40を移動させて、一対の引寄部材42、43(加圧部材42A、43A)を帯状部材2の前端部2Aと後端部2Bに押し付ける(図6参照)。これに伴い、複数の加圧部材42A、43Aが軸部材42B、43Bを中心に回転するように変位して、加圧部材42A、43Aの重なり幅Hが次第に大きくなる。同時に、弾性部材44が、加圧部材42A、43Aにより押し潰されて弾性変形する。帯状部材2の前端部2Aと後端部2Bは、複数の加圧部材42A、43Aから加えられる圧力により、次第に接近して、互いに押し付けられる。即ち、帯状部材2の前端部2Aと後端部2Bは、一対の引寄部材42、43により引き寄せられて突合される。また、前端部2Aと後端部2Bは、加圧部材42A、43Aの圧力により隙間なく接合される。
接合装置30は、成形ドラム3に巻き付けられた帯状部材2の前端部2Aと後端部2Bを接合する。その際、前端部2Aと後端部2Bは、突合せ手段40により、重ね合わされずに、突合せて接合される。これにより、帯状部材2が筒状に成形されて、筒状部材4が成形ドラム3の外周において製造される。帯状部材2の接合後に、接合装置30は、一対の引寄部材42、43を帯状部材2から離す。これに伴い、弾性部材44が復元して、複数の加圧部材42A、43Aが接合前の位置に変位する。また、重なり幅Hが次第に小さくなり、一対の引寄部材42、43が元の状態(図5参照)に復帰する。
筒状部材4の成形後、移動装置20(図1参照)は、成形ドラム3を接合位置P2から搬送装置50に向かって移動する。成形ドラム3は、移動装置20により、第3の位置(筒状部材4の受け取り位置P3)に配置される。受け取り位置P3の成形ドラム3は点線で示す。受け取り位置P3は、搬送装置50が筒状部材4を成形ドラム3から受け取る位置であり、供給位置P1と接合位置P2の間に設定されている。ここでは、受け取り位置P3は、供給位置P1と接合位置P2の中間に、かつ、供給位置P1と接合位置P2よりも高い位置に設定されている。従って、成形ドラム3は、移動装置20により、接合位置P2から斜め上方に移動して、供給位置P1と接合位置P2の間の受け取り位置P3に配置される。
図7は、筒状部材4の搬送装置50を示す正面図である。成形ドラム3と筒状部材4(図7では点線で示す)は、搬送装置50の内側に配置されている。
搬送装置50は、図示のように、搬送レール51上に設置された移動部52と、移動部52の上方に配置された環状部材53と、複数の保持部材54と、保持部材54の駆動部55を有する。2本の平行な搬送レール51が、受け取り位置P3から筒状部材4の搬送先まで設置され、移動部52をガイドする。移動部52は、例えば、モータと、モータにより回転する回転体を有し、回転体により搬送レール51上を移動する。搬送装置50は、移動部52により、搬送レール51に沿って移動する。
複数の保持部材54は、環状部材53の内側に環状に配置され、駆動部55により駆動されて成形ドラム3の半径方向に移動する。駆動部55は、例えば、ピストン・シリンダ機構の作動に連動して複数の保持部材54を移動する連動機構からなり、複数の保持部材54を、筒状部材4から離れた位置と、筒状部材4の外周に接触する位置との間で移動する。成形ドラム3と筒状部材4は、搬送装置50の移動により、複数の保持部材54の内側に配置される。複数の保持部材54は、例えば、吸引装置に接続された複数の吸着パッド(図示せず)を有し、筒状部材4の外周を吸着することで筒状部材4を保持する。搬送装置50は、複数の保持部材54により保持した筒状部材4を、筒状の形状のまま搬送する。
筒状部材4の搬送時には、移動装置20(図1参照)が、成形ドラム3を移動させて、搬送装置50による筒状部材4の受け取り位置P3に配置する。その際、搬送装置50を、移動する成形ドラム3に接触しない位置に配置する。次に、搬送装置50が、成形ドラム3の軸線方向に沿って移動して、受け取り位置P3に配置される。成形ドラム3と筒状部材4は、搬送装置50に接触することなく、受け取り位置P3の搬送装置50内に配置される。
続いて、複数の保持部材54により筒状部材4を保持し、成形ドラム3を拡縮手段(図示せず)により縮小する。これにより、筒状部材4が成形ドラム3から取り外されて搬送装置50に受け渡される。搬送装置50は、筒状部材4を成形ドラム3から受け取り、筒状部材4を搬送先へ搬送する。筒状部材4は、例えば、搬送装置50により次の製造工程の装置まで搬送されて、次の製造工程の装置に受け渡される。
次に、筒状部材4の製造手順について説明する。
まず、成形ドラム3を、供給装置10による帯状部材2の供給位置P1に配置し、供給装置10により帯状部材2を成形ドラム3に供給する。供給装置10から供給される帯状部材2を成形ドラム3に巻き付け、帯状部材2を筒状に配置する。次に、移動装置20により、成形ドラム3を供給位置P1から移動して、接合装置30による帯状部材2の接合位置P2に配置する。その際、移動装置20は、接合位置P2の成形ドラム3を、受け取り位置P3及び供給位置P1の成形ドラム3よりも低い位置に配置する。
この接合位置P2において、接合装置30により、成形ドラム3に巻き付けられた帯状部材2の前端部2Aと後端部2Bを接合して、筒状部材4を製造する。続いて、移動装置20により、成形ドラム3を接合位置P2から移動して、搬送装置50による筒状部材4の受け取り位置P3に配置する。搬送装置50により、筒状部材4を成形ドラム3から受け取り搬送する。筒状部材4は、例えば、次の製造工程へ搬送されて次の製造工程へ受け渡される。
筒状部材4の搬送後に、移動装置20により、成形ドラム3を、供給装置10に向かって移動して供給位置P1に配置する。このように、移動装置20は、成形ドラム3を各位置P1、P2、P3から次の位置P1、P2、P3に移動させて、成形ドラム3を各位置P1、P2、P3に順に配置する。製造装置1は、各位置P1、P2、P3の成形ドラム3に対して各作業を行い、筒状部材4を繰り返し製造する。
以上説明したように、本実施形態では、移動装置20により成形ドラム3を移動して、帯状部材2の巻き付けと接合を行うため、供給装置10と接合装置30の移動装置が不要である。そのため、製造装置1内の移動装置を成形ドラム3用の移動装置20に集約でき、移動装置やアクチュエータの数を削減できる。これに伴い、製造装置1の全体のサイズを縮小できるとともに、製造装置1の構造を単純にできる。また、筒状部材4を製造する動作も単純になるため、筒状部材4を製造するための手間と時間を削減できる。従って、筒状部材4を簡易に製造できるとともに、筒状部材4の製造に要するコストを削減することができる。加えて、成形ドラム3を供給位置P1と接合位置P2の間で移動させるため、供給装置10と接合装置30を移動させる場合に比べて、製造装置1の省スペース化と簡素化を図ることができる。
また、1つの移動装置20により成形ドラム3を各位置P1、P2、P3に配置するため、成形ドラム3の位置合わせを容易に行うことができる。その結果、成形ドラム3の位置合わせの精度を高くできるため、帯状部材2の巻き付けと接合の精度を向上することができる。また、筒状部材4を簡易かつ精度よく製造することができる。帯状部材2の前端部2Aと後端部2Bを突合せ接合することで、成形ドラム3上における筒状部材4の接合部の精度を向上することができる。
移動装置20により成形ドラム3を受け取り位置P3に配置することで、筒状部材4の受け渡しと搬送を容易に行うことができる。また、受け取り位置P3において、筒状部材4を成形ドラム3から搬送装置50に受け渡すことで、筒状部材4を次の製造工程へ円滑に受け渡すことができる。接合位置P2の成形ドラム3を、受け取り位置P3の成形ドラム3よりも低い位置に配置するときには、帯状部材2を接合装置30により容易に接合できる。同時に、接合装置30の位置が低くなるため、接合装置30を安定して配置できる。接合時における成形ドラム3の高さが移動時における成形ドラム3の高さよりも低くなるため、帯状部材2を、より安定した状態で接合することもできる。受け取り位置P3を供給位置P1と接合位置P2の間に設定することで、製造装置1の省スペース化を図ることができる。
帯状部材2の内側部材(例えば、インナーライナ)を成形ドラム3と帯状部材2の間に配置するときには、内側部材が帯状部材2の接合の影響を受ける虞がある。また、帯状部材2の前端部2Aと後端部2Bが内側部材に密着することで、前端部2Aと後端部2Bの接合に影響が生じる虞もある。これに対し、本実施形態では、帯状部材2のみを成形ドラム3に巻き付けて接合する。そのため、内側部材へ影響が生じることなく、筒状部材2の前端部2Aと後端部2Bを確実に接合できる。
上記したように、帯状部材2は、生タイヤ内に設けられるカーカス部材である。このカーカス部材の半径方向内側に他の部材(インナーライナ等)がない状態で、カーカス部材のみを成形ドラム3上で接合することで、カーカス部材の前端部と後端部を精度よく接合できる。その結果、タイヤの軽量化を図ることができ、タイヤの品質を向上することもできる。
なお、本実施形態では、帯状部材2であるカーカス部材のみを成形ドラム3に巻き付けて、カーカス部材の前端部と後端部を接合(ここでは、突合せ接合)し、カーカス部材を筒状に成形する。カーカス部材は、単独で筒状に成形された状態で、生タイヤの他のタイヤ構成部材と組み合わされる単独部材であり、筒状の状態で搬送装置50により搬送される。帯状のカーカス部材の接合後、筒状のカーカス部材を他のタイヤ構成部材と組み合わせて、生タイヤが成形される。
これに対し、本実施形態の製造装置1(製造方法)によれば、様々な帯状部材2を接合することができる。即ち、帯状部材2は、カーカス部材以外のタイヤ構成部材(例えば、ベルト部材やトレッド部材)であってもよい。また、帯状部材2は、厚さ、幅、断面形状、構造を問わず、成形ドラム3に巻き付けられて接合される部材であればよい。
1・・・筒状部材の製造装置、2・・・帯状部材、2A・・・前端部、2B・・・後端部、3・・・成形ドラム、4・・・筒状部材、5・・・制御装置、10・・・供給装置、11・・・第1の搬送台、12・・・第2の搬送台、13・・・第1の保持装置、14・・・第2の保持装置、15・・・切断装置、16・・・吸着装置、20・・・移動装置、21・・・固定部材、22・・・第1のガイドレール、23・・・第1の移動体、24・・・第2のガイドレール、25・・・第2の移動体、26・・・回転軸、27・・・高さ変更装置、28・・・第1の支持部材、29・・・第2の支持部材、30・・・接合装置、31・・・支柱、32・・・ピストン・シリンダ機構、33・・・可動部材、40・・・突合せ手段、41・・・ベース、42、43・・・引寄部材、44・・・弾性部材、50・・・搬送装置、51・・・搬送レール、52・・・移動部、53・・・環状部材、54・・・保持部材、55・・・駆動部、K・・・供給方向、P1・・・供給位置、P2・・・接合位置、P3・・・受け取り位置。

Claims (10)

  1. 帯状部材の前端部と後端部を接合して筒状部材を製造する筒状部材の製造装置であって、
    帯状部材を供給する供給装置と、
    供給装置による帯状部材の供給位置に配置されて、供給装置から供給される帯状部材が巻き付けられる移動可能な成形ドラムと、
    帯状部材の接合位置において、成形ドラムに巻き付けられた帯状部材の前端部と後端部を接合する接合装置と、
    供給位置と接合位置の間に設定された筒状部材の受け取り位置に配置されて、筒状部材を成形ドラムから受け取り、筒状部材を搬送する搬送装置と、
    成形ドラムを移動して供給位置に配置し、帯状部材が巻き付けられた成形ドラムを供給位置から移動して接合位置に配置し、筒状部材が製造された成形ドラムを接合位置から移動して受け取り位置に配置する移動装置と、
    成形ドラムが接合位置に配置されたときに、成形ドラムの両端部を支持する第1と第2の支持部材と、を備え、
    移動装置が、成形ドラムを突出する状態で支持しつつ移動させる筒状部材の製造装置。
  2. 請求項1に記載された筒状部材の製造装置において、
    供給装置が、帯状部材の前端部と後端部を保持した状態で移動して、帯状部材を搬送する第1と第2の保持装置を有する筒状部材の製造装置。
  3. 請求項1又は2に記載された筒状部材の製造装置において、
    移動装置が、接合位置の成形ドラムを、受け取り位置及び供給位置の成形ドラムよりも低い位置に配置する筒状部材の製造装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載された筒状部材の製造装置において、
    接合装置が、帯状部材の前端部と後端部を突合せ接合する突合せ手段を有する筒状部材の製造装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載された筒状部材の製造装置において、
    帯状部材が、生タイヤ内に設けられるカーカス部材である筒状部材の製造装置。
  6. 帯状部材の前端部と後端部を接合して筒状部材を製造する筒状部材の製造方法であって、
    移動装置により、成形ドラムを移動して、供給装置による帯状部材の供給位置に配置する工程と、
    供給装置により帯状部材を成形ドラムに供給し、帯状部材を成形ドラムに巻き付ける工程と、
    移動装置により、帯状部材が巻き付けられた成形ドラムを供給位置から移動して、接合装置による帯状部材の接合位置に配置する工程と、
    成形ドラムを接合位置に配置したときに、移動装置により突出する状態で支持されつつ移動する成形ドラムの両端部を、第1と第2の支持部材により支持する工程と、
    接合位置において、接合装置により、成形ドラムに巻き付けられた帯状部材の前端部と後端部を接合する工程と、
    移動装置により、筒状部材が製造された成形ドラムを接合位置から移動して、供給位置と接合位置の間に設定された搬送装置による筒状部材の受け取り位置に配置する工程と、
    搬送装置を筒状部材の受け取り位置に配置する工程と、
    搬送装置により筒状部材を成形ドラムから受け取り搬送する工程と、
    を有する筒状部材の製造方法
  7. 請求項6に記載された筒状部材の製造方法において、
    前記帯状部材を成形ドラムに巻き付ける工程が、供給装置の第1と第2の保持装置により帯状部材の前端部と後端部を保持する工程と、第1と第2の保持装置を移動して帯状部材を搬送する工程と、を有する筒状部材の製造方法。
  8. 請求項6又は7に記載された筒状部材の製造方法において、
    前記接合位置に配置する工程が、接合位置の成形ドラムを、受け取り位置及び供給位置の成形ドラムよりも低い位置に配置する工程を有する筒状部材の製造方法。
  9. 請求項6ないしのいずれかに記載された筒状部材の製造方法において、
    前記前端部と後端部を接合する工程が、帯状部材の前端部と後端部を突合せ接合する工程を有する筒状部材の製造方法。
  10. 請求項ないし9のいずれかに記載された筒状部材の製造方法において、
    帯状部材が、生タイヤ内に設けられるカーカス部材である筒状部材の製造方法。
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