JP5308585B1 - 果汁含有飲料、及びその製造方法、並びに果汁含有飲料の爽快感向上方法及び後味感改善方法 - Google Patents

果汁含有飲料、及びその製造方法、並びに果汁含有飲料の爽快感向上方法及び後味感改善方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 柑橘系果実に由来の果汁を含有する果汁含有飲料において、希少糖の一種である、D−プシコースを添加することによって、甘み成分の官能ピークが調整されることによって、口中内で長時間まとわりつきが改善されるとともに、飲用時の爽快感を向上させることが可能な果汁含有飲料及びその製造方法、並びに果汁含有飲料の爽快感向上方法を提供する。
【解決手段】 柑橘系果実由来の果汁が含有された果汁含有飲料であって、前記飲料中の含有成分のうち、D−プシコースの含有量(mg/100g)Aとカロテノイド含有量(mg/100g)Cとの比、A/Cが、下式1を満たすように調整する。
(式1)
0.01<A/C×10−4<30.00
【選択図】なし

Description

本発明は、柑橘系果実由来の果汁を含有する果汁含有飲料において、希少糖、特にD−プシコースを添加することによって、甘み成分の官能ピークのタイミングを調整し、飲用時の爽快感を向上させると共に、甘みのキレがよく、口中においてまとわりつき感が少ない良好な後味感を感じることが可能な果汁含有飲料及びその製造方法、並びに果汁含有飲料の爽快感向上方法及び後味感改善方法に関する。
現在、国内外に流通する、清涼飲料等の飲料製品は非常に多岐に亘っており、その中には、炭酸ガスを含有するもの、果汁、果肉等果実由来物を含有するもの、野菜由来物を含有するもの、茶抽出物を含有するもの、及びこれらを複数含有するもの等、多種多様に亘る製品が広く流通している。
また、清涼飲料に添加される果汁等についても、多岐に亘る選択が可能であるが、中でもオレンジに代表される柑橘系果実の果汁は、嗜好性に優れており、好んで飲用する年齢層も幅広いという特色を有している。
前記柑橘系果実には、カロテノイド、リモネン等のテルペノイド化合物が多く含有されており、これらの化合物がオレンジ等の柑橘系果実特有の風味、色合いの由来となっており、柑橘系果実の大きな魅力の一つとなっている。
一方、清涼飲料において、炭酸飲料はその味わいのみならず、飲用した際に炭酸ガスの刺激による清涼感を得ることができることから、従来から広く普及している。更に、前記炭酸飲料に、果汁、野菜汁等を含有させることにより、含有果汁等の風味を活かし、かつ炭酸ガスによる清涼感や爽快感を出すために、種々工夫された果汁入り炭酸飲料が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、柑橘系果実由来の果汁含有飲料の場合、飲料液中に含有されるカロテノイドに起因した独特の油っぽさを有している。
このことによって、柑橘系果汁の飲用時においては、その中盤から後半にかけての味の厚みが強くなり、甘みが口中内で長時間まとわりついて飲用後の爽快感が損なわれ、後味感も悪くなるという問題を有していた。
カロテノイドが有する独特の呈味の改善に関する知見としては、カロテノイドと、苦味成分であるヘスペリジンの含有率を、所定範囲に調整することによって、カロテノイドに起因する炭酸の刺激感低下を抑制しうる、容器詰飲料の刺激感改善方法に係る発明が提案されている(特許文献2)。
しかしながら、前記特許文献2に係る発明にあっては、上述のような柑橘系果汁含有飲料独特の問題にまでは、特に言及しておらず、上述の問題点解決という観点においては改善の余地があった。
また、飲料の甘みに関する呈味改良手法として、D−グルコース等、自然界に多量に存在するもの以外の、所謂希少糖と称される単糖類を用いた甘味料若しくは組成物が知られている(特許文献3、特許文献4)。
例えば、特許文献3に係る発明には、希少糖であるD−プシコースによる甘味料に関し、D−プシコースと糖アルコール及び/又は高甘味度甘味料を組み合わせることによって、低カロリーで且つ砂糖と遜色の無い甘味料とこれを用いた飲食品に係る発明が開示されている。
また、特許文献4に係る発明は、高甘味度甘味料が添加された飲食品が有する、口に残る苦味等の異味を抑制しうる高甘味度甘味料に対する呈味改良組成物に関するものであり、異性化糖及び希少糖を、異性化糖100重量部に対して、希少糖1〜150重量部の割合で含む呈味改良組成物が、高甘味度甘味料が有する苦味を改善又は改良できる旨が開示されている。
近年、希少糖についての研究が進んできており、D−プシコース等の一部の希少糖においては、血圧効果等の生理活性機能にも注目が集まると共に、ショ糖と混合することによる低カロリー甘味料として既に商品化もなされている。
しかしながら、これらの知見、及び先行技術文献に開示された発明においては、柑橘系果汁の飲用時における、中盤から後半にかけての味の厚みが強く、甘みが口中内で長時間まとわりついて飲用後の爽快感が損なわれ、後味感も悪くなるという問題への対処については、なんらの知見も開示されていなかった。
国際公開第2002/067702号公報 特許4860778号公報 特許4942001号公報 特開2012−60930号公報
本願発明が解決する課題は、柑橘系果実に由来の果汁を含有する果汁含有飲料において、希少糖の一種である、D−プシコースを添加することにより、甘み成分の官能ピークが調整されることによって、口中内で長時間まとわりつきが改善されるとともに、飲用時の爽快感を向上させることが可能な果汁含有飲料及びその製造方法、並びに果汁含有飲料の爽快感向上方法及び後味感改善方法を提供することにある。
前記の課題を解決するため、本願の出願人は鋭意研究の結果、柑橘系果汁を含有する果汁含有飲料に対して、飲料中に含有されるカロテノイドの含有量と、D−プシコースの含有量との比を、所定の割合に調整することによって、上述の課題を解決し、飲用時の爽快感を向上させると共に、甘みのキレがよく、口中においてまとわりつき感が少ない良好な後味感を感じることが可能な果汁含有飲料及びその製造方法、並びに果汁含有飲料の爽快感向上方法及び後味感改善方法を提供できることを見出した。
即ち、本願発明は、
(1)
柑橘系果実由来の果汁が含有された果汁含有飲料であって、前記飲料中の含有成分のうち、D−プシコースの含有量(mg/100g)Aとカロテノイド含有量(mg/100g)Cとの比、A/Cが、下式1を満たすように調整されること特徴とする果汁含有飲料。
(式1)
0.01<A/C×10−4<30.00
(2)
また、前記飲料液中におけるカロテノイド含有量(mg/100g)Cは、0.02〜0.3であることが望ましい(発明2)。
(3)
また、前記D−プシコースの含有量(mg/100g)Aが70〜10000の範囲であることが望ましい(発明3)。
(4)
また、前記飲料液中の果汁含有量(wt%)が1〜50であることが望ましい(発明4)。
(5)
また、前記飲料は炭酸飲料であることが望ましい(発明5)。
(6)
また、前記飲料は容器詰飲料であることが望ましい(発明6)。
(7)
更に、本願発明は、柑橘系果実由来の果汁が含有された果汁含有飲料の製造方法であって、前記飲料中の含有成分のうち、D−プシコースの含有量(mg/100g)Aとカロテノイド含有量(mg/100g)Cとの比、A/Cが、下式1を満たすように調整されること特徴とする果汁含有飲料の製造方法に関する(発明7)。
(式1)
0.01<A/C×10−4<30.00
(8)
また、本願発明は、柑橘系果実由来の果汁が含有された果汁含有飲料の爽快感向上方法であって、前記飲料中の含有成分のうち、D−プシコースの含有量(mg/100g)Aとカロテノイド含有量(mg/100g)Cとの比、A/Cが、下式1を満たすように調整されること特徴とする果汁含有飲料の爽快感向上方法に関する(発明8)。
(式1)
0.01<A/C×10−4<30.00
(9)
また、柑橘系果実由来の果汁が含有された果汁含有飲料の後味感改善方法であって、前記飲料中の含有成分のうち、D−プシコースの含有量(mg/100g)Aとカロテノイド含有量(mg/100g)Cとの比、A/Cが、下式1を満たすように調整されること特徴とする果汁含有飲料の後味感改善方法に関する(発明9)。
(式1)
0.01<A/C×10−4<30.00
上述の本発明によれば、柑橘系果実に由来の果汁を含有する果汁含有飲料において、希少糖、特にD−プシコースを添加することによって、甘み成分の官能ピークが調整され、飲用時の爽快感を向上させると共に、甘みのキレがよく、口中においてまとわりつき感が少ない良好な後味感を感じることが可能な果汁含有飲料及びその製造方法、並びに果汁含有飲料の爽快感向上方法及び後味感改善方法を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について説明するが、本願発明の技術的範囲から逸脱しない程度において、実施形態を適宜変更することができる。
(柑橘系果実)
本実施形態において、果汁の由来と柑橘系果実は、ミカン科のミカン属・キンカン属・カラタチ属に属する植物の植物果実であり、オレンジ、ダイダイ、ライム・シトロン・ザボン・ポンカン・ユズ、温州みかん等が挙げられるが、本実施形態にあっては、カロテノイドに対する呈味改善が顕著に感じられる、オレンジが望ましい。
(果汁含有飲料)
本実施形態に係る果汁含有飲料とは、前記柑橘系果実に由来する果汁を所定量含有する飲料をいい、本願発明の効果をより顕著に奏するためには、果汁含有量は1.0〜50%、好ましくは5.0〜50%、更に好ましくは5〜40%、最も好ましくは5〜30%である。
(カロテノイド)
本実施形態カロテノイドとは、テルペノイドの一種である一群の化合物群であり、緑黄色野菜などの植物に豊富に含まれる。カロテノイドの具体的例としては、β−カロテン、α−カロテン、γ−カロテン、リコペン等のカロテン類、及びβ−クリプトキサンチン、ゼアキサンチン、ルティン等のキサントフィル類が挙げられる。
カロテノイドは、抗酸化作用を有する他、生体内において代謝されてビタミンAになるなどの生理活性を有し、分子内の共役二重結合により光を吸収し呈色する性質を有するため、色素としても用いられる。
飲料液中のカロテノイドは、カロテノイド化合物単体、もしくはカロテノイドを含有する野菜及び/又は果実を配合することができるが、本実施形態にあっては、飲料液中のカロテノイドは柑橘系果実由来であることが望ましい。
(希少糖)
本実施形態にあって希少糖とは、自然界に大量に存在している安価なブドウ糖(D−グルコース)、又は果糖(D−フラクトース)等に対し、自然物には微量しか存在していない糖をいう。
前記希少糖のうち、単糖類に属するものとしては、以下のようなものがあり、本願発明に係るD−プシコースは下式のような構造を有している。
(1)D−プシコース(化学式1)
Figure 0005308585
D−プシコースは、構造中にケト基を有するケトースに分類される単糖類である。
近年、自然界に大量に存在している安価なブドウ糖(D−グルコース)、果糖(D−フラクトース)から生産する手法が確立され、血糖値の上昇を抑制し、動脈硬化、肥満を抑制する生理活性機能を備えることから、注目される甘味料である。
本願発明は、上述したような、D−プシコースが備えている一般的な生理活性機能とは別に、果汁、特に柑橘系果汁に添加することによって、果汁含有飲料の爽快感や後味を改善するという新規の作用効果を見出したものである。
本願において、D−プシコースの由来は特に問わないが、所定の含有量に調整するためには、市販のD−プシコース含有シロップ、若しくはD−プシコース精製品を使用することができる。
なお、本実施形態においては、D−プシコースを含むシロップとしては「レアシュガースイート(登録商標)/松谷化学工業(株)製」を使用し、D−プシコース精製品としては「D−プシコース/和光純薬(株)製(Lot.CDR4285)」」を使用した。
前記レアシュガースイートの組成は以下の通りである。
・ぶどう糖38%以上
・果糖25%以上
・D−プシコース5%以上
・その他糖類20%程度(マンノース、D−アロース、D−タガロースなど)
なお、後述に実施例においては、シロップ若しくは精製物として添加した分の他、原料由来のD−プシコースも合わせて定量した。
D−プシコースの他、希少糖としては、(2)D−アロース、(3)L−グルコース、(4)D−タガトース、(5)L−リボース等があるが、本願の出願人は、D−プシコースが有する優れた呈味改善性に着目して、本願発明に係る知見を得たものである。
本実施形態にあっては、良好な呈味性を保持するために、前記D−プシコースの含有量(mg/100g)Aと、カロテノイド含有量(mg/100g)Cとの比と10との積、A/C×10は、0.01〜30.00であり、0.03〜25.00がより望ましく、0.03〜20.00が更に望ましく、0.04〜17.00が最も望ましい。
また、前記飲料中のD−プシコースの含有量(mg/100g)Aは、70〜10000であることが望ましく、120〜10000がより望ましく、180〜9600が更に望ましく、450〜9600が最も望ましい。
また、本実施形態にあっては、果汁含有飲料を炭酸飲料とすることもできる。
この場合、添加する二酸化炭素のガスボリュームは、1.0以上4.0未満が望ましく、1.5〜3.3がより望ましく、1.8〜3.0が更に望ましく、2.1〜3.0が最も望ましい。
なお、本実施形態におけるガスボリュームとは、1気圧15.6℃において、炭酸飲料中に溶解している炭酸ガスの体積を炭酸飲料の体積で割ったものをいう。ボリュームが前記範囲内であることで、炭酸ガスによる適度な清涼感や爽快感等を得ることができ、
D−プシコース添加による苦味やエグ味の抑制効果がより顕著に発揮される。
ガスボリュームの調製は、常法に従ってカーボネーターにて炭酸を一定量封入することによって達成することができる。
(添加糖分)
また、本実施形態にあっては、本願発明の技術的範囲を逸脱しない限りにおいて、別途D−プシコース以外の糖分を添加してもよい。
添加する糖分としては砂糖(スクロース、ショ糖)、ブドウ糖、果糖、果糖ブドウ糖液糖、ブドウ糖果糖液糖、高果糖液糖等、D−プシコース以外の希少糖が望ましく、望ましくは果糖及び/又は砂糖である。高甘味度甘味料と組み合わせて用いてもよい。
(飲料液のpH)
本実施形態に係る飲料のpHは、6.0以下であるのが好ましく、2.0〜6.0であることが好ましく、2.0〜4.0であることが更に好ましい。飲料のpHが前記範囲であれば、呈味を損なうことなくほどよい酸味を与えることができる。pHの調製は、pH調整剤の添加等、公知の方法を用いて行うことが可能である。
(容器)
本実施形態に係る飲料は、容器に充填した形態で提供することができる。当該容器としては、例えば、金属缶、PETボトル、ガラスビン等が挙げられるが、これらのうちPETボトルやガラスビン等の透明性を有する容器であるのが好ましい。本実施形態に係る飲料は、ミネラル成分を強化されて含有するにも関わらず、それらの凝集・沈殿が抑制され、目立ち難いものであるため、透明性を有する容器に充填し、長時間静置されたとしても、飲料の見栄えを良好に維持することができる。
(香料)
本実施形態に係る果汁含有飲料に対しては、食品添加物として認められている任意の香料、酸味料などを添加することができる。
添加する香料は、飲料であると特性上、水溶性香料であることが望ましい。
本実施形態に係る果汁含有飲料において、上述した各要素以外の調整は、従来公知の方法により行うことができる。
このようにして得られた本実施形態に係る果汁含有飲料は、柑橘系果実に起因するカロテノイドを含有しているにも関わらず、これらに起因する甘味の立ち上がりの遅さがなく、まとわりつくような甘味も低減され、爽快感が向上した柑橘果汁含有飲料および炭酸飲料となる。
以下、果汁としてオレンジ果汁を含有した容器詰飲料である場合を例として、本願発明の実施例を詳説するが、下記の実施例等に何ら限定されるものでなく、本願発明の技術的範囲を逸脱しない限りにおいて適宜形態を変更することができる。
(容器詰飲料の製造)
本実施例に用いるオレンジ果汁含有容器詰飲料の製造方法について詳述する。
(1)オレンジ果汁飲料の調製
オレンジ混濁果汁、果糖ぶどう糖液糖(フジフラクトH−100、日本食品化工(株)製)、及び希少糖シロップ(レアシュガースイート/松谷化学工業(株)社製)、若しくはD―プシコース精製物(和光純薬(株)、Lot.CDR4285)を使用し、以下の手順で、オレンジ果汁飲料調製した。
なお、オレンジ果汁の調整にあたっては、上記の混濁果汁の他、Bx(ブリックス)、カロテノイド含有量等を調整するため、市販の濃縮果汁、透明果汁等を適宜選択することができる。
オレンジ果汁1、5、12、30、及び50%を含有する溶液を、40meshで濾過し、濾過後の果汁含有液に、糖質として果糖ぶどう糖液糖、前記希少糖シロップを添加し、調製した試料を準備した。
また、オレンジ果汁5、12、30%を含有する溶液を濾過することなく、糖質として果糖ぶどう糖液糖、希少糖シロップを添加し、調製した試料を準備した。
更に、40meshで濾過後の1、5、12、30%果汁液については、前記希少糖シロップの代わりにD−プシコース精製物を糖質として所定量添加し、90gに調製した試料をそれぞれ実施例1、実施例10、実施例13、及び比較例7とし、これら試料は、5等分し、5人のパネラーにより、後述の他の試料と共に官能試験に供した。
前記工程で調製したD−プシコース精製物を使用していない各試料を、98℃で40秒間加熱殺菌した後に、PETボトルに充填し、巻き締め後、容器ごと5℃まで冷却を行った。
また、濾過を行わなかったオレンジ果汁12、30%の試料については、加熱殺菌、冷却工程後、炭酸ガスボリュームが2.4となるようカーボネーションを行って、PETボトルに充填を行った。その後、65℃10分で後殺菌を行い、炭酸飲料として調製した(実施例3、実施例4、及び比較例2)。
また、上記試料から、同一果汁濃度のサンプルは甘味度が同等になるよう考慮して、それぞれの糖質の使用量を調整して13種のサンプルを製造し、更に必要に応じて適宜混合することでその他の実施例試料、比較例試料を得た(実施例2、実施例5〜9、実施例11〜12、比較例1、及び比較例3〜6)。
以上により、最終的に表1に示すとおり、夫々異なる成分組成の実施例1〜実施例13及び比較例1〜比較例7を得た。夫々の試料ついての成分分析結果を表1に示す。
なお、表1中において、果汁由来のプシコースとは、原料に用いたオレンジ混濁果汁に含有されるプシコース量を、後述の定量方法によって分析・測定した結果を示している。
本実施例においては、果汁由来のプシコースは特に検出されなかった(表1)。
Figure 0005308585
なお、表1において、D−プシコースの定量及び、総カロテノイド量の定量は以下の方法によって行った。
(成分の定量方法)
(1)D−プシコースの定量
測定対象サンプルにつき、プシコース濃度が約5−10mg/L
程度となるように水で希釈した後、この試料溶液900μLに、100 mg/L のラクトース水溶液を100μL加え分析用原液とした。
前記分析用原液を、1mLのメタノール及び蒸留水で洗浄した固層担体(「BOND
ELUT-SAX 100 mg、1mL」VARIAN社製)に通液した。最初の100μLは廃棄し、次いで得られる300μLを分析用検体とし、これを
HPLC 分析に供した。
標準品を用いて作成した検量線からプシコース濃度を求め、内部標準の定量値から回収率を計算し、プシコースの定量値を補正した。
(HPLC条件)
サンプル注入量:5
μL
流速:1.0
mL/min
移動相:A:蒸留水
B:200mM水酸化ナトリウム水溶液
C:1M酢酸ナトリウム水溶液
カラム温度:30℃
検出:PAD(IPAモード)
(分析機器)
装置:Dionex DXc-500
カラム:CarboPacTM PA1
(ガードカラム:径φ4×長さ50mm、分離用カラム:径φ4×長さ250mm)
(濃度勾配条件)
以下表2の通りとした。
Figure 0005308585
(2)総カロテノイド量の定量
各実施例、比較例のサンプル10mLを50mLの褐色共栓遠心管に量りとり、ヘキサン:アセトン:メタノール(10:5:5)溶液10mlを加え、激しく振り混ぜた後、遠心分離し、ヘキサン層を分取した。
得られたヘキサン層を減圧濃縮器に入れて減圧濃縮した後、ヘキサンを加えて5mLに定容し、この液をメンブランフィルターでろ過し、試験溶液とした。紫外可視分光光度計(島津製作所社製、ΜV-1600)を用い、セル長10mmにて、試験溶液の450nmにおける吸光度を測定した。次式により総カロテノイド量[C]を求めた。
(官能評価試験)
各実施例、比較例サンプルは、5℃で保管後、カップに注ぎ分け、5人のパネラーにより、以下の評価項目に係る官能試験を実施した。結果を表2に示す。
(評価項目と評価基準)
(1)
甘味の評価
採点基準
1点:ピークが後半にあり、まとわりつきが極めて強い
2点:ピークが後半にあり、まとわりつきがやや強い
3点:ピークが前半にあり、まとわりつき弱い
4点:ピークが前半にあり、まとわりつきが軽微
5点:ピークが前半にあり、まとわりつき殆どなし
以上、基準を基にパネラーの平均値を四捨五入して整数値で評価点とした。
(2)
爽快感(スッキリ感)、果実感の評価
採点基準
1点:非常に乏しい/果実感が感じられない
2点:乏しい/果実感が弱い
3点:やや良い
4点:良い
以上、基準を基にパネラーの平均値を四捨五入して整数値で評価点とした。
(3)
総合評価(全体バランスを含めた評価)
採点基準
2−3点 :× 好ましくない
4−5点 :△ やや難はあるが許容範囲
6−7点 :○ 良好
8−9点 :◎ 非常に良い
Figure 0005308585
(考察)
表2に示すように、飲料液中のカロテノイドとD−プシコースの含有量比率を所定の範囲に調製することによって、甘みのピークが飲用前半となり、飲み口が爽快で、且つ飲用後においても、甘みが口中にまとわり付くことが無いことから、極めて好適で美味しい果汁含有飲料を提供することができる。また、未殺菌でも殺菌済みの場合でも同様の効果がみられ、炭酸飲料の場合でも同様の効果がみられた。
本願発明は、柑橘系果実由来の果汁を含有する果汁含有飲料及びその製造方法、並びに果汁含有飲料の爽快感向上方法及び後味感改善方法に関して適用することができる。

Claims (9)

  1. 柑橘系果実由来の果汁が含有された果汁含有飲料であって、
    前記飲料中の含有成分のうち、D−プシコースの含有量(mg/100g)Aとカロテノイド含有量(mg/100g)Cとの比、(A/C)が、下式1を満たすように調整されること特徴とする果汁含有飲料。
    (式1)
    0.01<A/C×10−4<30.00
  2. 前記飲料液中におけるカロテノイド含有量(mg/100g)Cが、0.02〜0.3であることを特徴とする請求項1記載の果汁含有飲料。
  3. 前記D−プシコースの含有量(mg/100g)Aが70〜10000の範囲であることを特徴とする請求項2記載の果汁含有飲料。
  4. 前記飲料液中の果汁含有量(wt%)が1〜50であることを特徴とする請求項1〜3いずれか1項に記載の果汁含有飲料。
  5. 前記飲料が炭酸飲料であることを特徴とする請求項1〜4いずれか1項に記載の果汁含有飲料。
  6. 前記飲料が容器詰飲料であることを特徴とする請求項1〜5いずれか1項に記載の果汁含有飲料。
  7. 柑橘系果実由来の果汁が含有された果汁含有飲料の製造方法であって、
    前記飲料中の含有成分のうち、D−プシコースの含有量(mg/100g)Aとカロテノイド含有量(mg/100g)Cとの比、A/Cが、下式1を満たすように調整されること特徴とする果汁含有飲料の製造方法。
    (式1)
    0.01<A/C×10−4<30.00
  8. 柑橘系果実由来の果汁が含有された果汁含有飲料の爽快感向上方法であって、
    前記飲料中の含有成分のうち、D−プシコースの含有量(mg/100g)Aとカロテノイド含有量(mg/100g)Cとの比、A/Cが、下式1を満たすように調整されること特徴とする果汁含有飲料の爽快感向上方法。
    (式1)
    0.01<A/C×10−4<30.00
  9. 柑橘系果実由来の果汁が含有された果汁含有飲料の後味感改善方法であって、
    前記飲料中の含有成分のうち、D−プシコースの含有量(mg/100g)Aとカロテノイド含有量(mg/100g)Cとの比、A/Cが、下式1を満たすように調整されること特徴とする果汁含有飲料の後味感改善方法。
    (式1)
    0.01<A/C×10−4<30.00
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