JP5308407B2 - 増幅回路 - Google Patents

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本発明は、低雑音であり且つ直線性にも優れた増幅回路に関する。
図4は、直線性に優れた増幅回路として提案された従来の増幅回路400の回路図である(例えば非特許文献参照)。
この増幅回路400は、適応バイアス発生部410によって電力増幅部420にバイアスを供給するように構成されている。
電力増幅部420は、NMOSトランジスタM2のドレインと電源VDDとの間に負荷抵抗ZLが接続され、ゲートにはRF入力信号が入力されるRF入力端子RFINが設けられ、ドレインにはRF出力信号が出力されるRF出力端子RFOUTが設けられたソース接地増幅器を成している。
適応バイアス発生部410は、NMOSトランジスタM1のゲートと適応バイアス入力端子Gとの間に抵抗R1が接続され、NMOSトランジスタM1のドレインとゲートとの間が抵抗R2を介してダイオード接続されて構成されている。
そして、適応バイアス発生部410のNMOSトランジスタM1のソースからの出力がNMOSトランジスタM2のゲートに印加されるようにして電力増幅部420にバイアスが供給される。
図4のような回路では、適応バイアス発生部410における適応バイアス入力端子Gの電位をVgとすると、消費電流および線形性の観点からVgはクラスCバイアスされることが望ましい。即ち、Vg>V(RFIN)+Vth(M1)に設定されることが理想的である。ここで、V(RFIN)はRF入力端子RFINにおけるRF入力信号の電圧であり、Vth(M1)はNMOSトランジスタM1の閾値電圧である。
次に、図5を用いて従来の増幅回路400の回路の動作を説明する。図5は、図4の回路の動作を説明するための図である。
図5(a)は、電力増幅部420へのRF入力信号の振幅が小さい時のRF入力電圧V(RFIN)と131のNMOSトランジスタM1に発生する電流Iadpとの関係を示す図である。
図5(a)において、VAVE(RFIN)はRF入力電圧の平均値である。この図におけるように、電力増幅部420へのRF入力信号の振幅が小さい時は、適応バイアス発生部410のNMOSトランジスタM1及び抵抗R2から成るMOSダイオードは、クラスCバイアスされている為、オフ状態が保持される。従って電流Iadpは流れない。
図5(b)は、電力増幅部420へのRF入力信号の振幅が大きい時のRF入力電圧V(RFIN)と適応バイアス発生部410のNMOSトランジスタM1に発生する電流Iadpとの関係を示す図である。
図5(b)に示すように、電力増幅部420へのRF入力信号が大きい時は、適応バイアス発生部410の入力端子Gの電位Vgが低い方に引っ張られる瞬間が発生する。即ち、適応バイアス発生部410のNMOSトランジスタM1のゲート−ソース電圧をVgs(M1)とすると、
Vgs(M1)=Vg−V(RFIN)>Vth(M1)
が成立する瞬間が生じる。そして、その瞬間だけNMOSトランジスタM1がオンとなり、電流Iadpが流れる。そのため、流れた電流Iadpに相当する電荷分だけ、電力増幅部420のNMOSトランジスタM2のゲートの電位が上昇し、NMOSトランジスタM2のゲート−ソース電圧Vgs(M2)が高くなる。
ここで、NMOSトランジスタM2の閾値電圧をVth(M2)とすると、Vgs(M2)−Vth(M2)が高ければ、MOSトランジスタの線形性は高くなる。従って、図4に示された構成によれば、NMOSトランジスタM2の線形性が向上し、結果的に、図4の増幅回路400の線形性が向上することになる。
このように、図4の増幅回路400は、適応バイアス発生部410のNMOSトランジスタM1及び抵抗R2から成るMOSダイオードがオンであるときに、即ち、RF入力信号の振幅が大きいときのみ、電力増幅部420に流れる電流を増やす。従って、この電力増幅回路400は、低雑音(低歪)であり、且つ、電力効率に優れる。また、適応バイアス発生部410を構成する素子は、電力増幅部420を構成する素子と同一仕様の素子(MOSトランジスタ)によって形成されるため、プロセスの変動による特性のばらつきを生ぜず、従って、その影響を受けない。
図4を参照して説明した適応バイアス発生部410は、いわゆるプリディストータとして機能する。適応バイアス発生部410の歪み特性は、電力増幅部420の歪み特性と逆位相の歪み特性を有するため、電力増幅部420に上述の適応バイアス発生部410を付加することによって増幅回路400全体での歪み特性が改善される。
IEEE Microwaves & Wireless Component Letters(MWCL) 2003 "A 0.25um 20dBm 2.4GHz CMOS Power Amplifier with an Integrated Diode Linearizer" Chemg-Chi Yen, Huey-Ru Chuang.
しかしながら、既述のような従来の増幅回路では、電力増幅器の発熱により、電力増幅器のNMOSトランジスタM2とバイアス部のNMOSトランジスタM1との閾値電圧にずれが生じ、一定の仕様を満たす特性が得られなくなるという課題を残している。
本発明は、このような未解決の課題に鑑みてなされたものであり、電力増幅器のNMOSトランジスタとバイアス部のNMOSトランジスタとの温度差によって生じる特性の差分を補正し、広い温度範囲で一定の仕様を満たす特性が得られる増幅回路を提供することをその目的とする。
上記目的を達成するべく、ここに、以下に列記するような技術を提案する。
(1)電力増幅部と、
前記電力増幅部に適応バイアス電流を供給する適応バイアス発生部と、
固定バイアス電流を生成する固定バイアス発生部と、を含んで構成され、
前記適応バイアス発生部は、一端に所定電圧が供給される第1抵抗素子と、ゲートが前記第1抵抗素子の他端に接続される第1MOSトランジスタと、一端が前記第1MOSトランジスタのゲートに接続され他端が前記第1MOSトランジスタのドレインに接続される第2抵抗素子と、を備え、前記第1MOSトランジスタのソースから入力信号に応じて連続的に変化する前記適応バイアス電流を発生する増幅回路であって、
前記電力増幅部は、ゲートに前記入力信号および前記適応バイアス電流が供給され、ドレインに負荷抵抗が接続されると共に前記ドレインから出力信号を出力する第2MOSトランジスタを有し、
前記適応バイアス発生部は、前記第1MOSトランジスタおよび第2MOSトランジスタの温度差によって生じる閾値の差分を補正するように前記第1抵抗素子に流れる電流を補正する電流制御部を備え、
前記固定バイアス発生部は、前記第2MOSトランジスタのゲートに供給される固定バイアス電流を生成し、
前記電流制御部は、前記第1抵抗素子の両端の電位差と所定の設定値とを比較する電圧比較器を備え、前記電圧比較器における比較結果に基づいて前記第1抵抗素子に流れる電流を補正することを特徴とする増幅回路。
上記(1)の増幅回路では、電流制御部によって第1抵抗素子に流れる電流を補正することにより適応バイアス電流を調節することができ、結果的に電力増幅部のMOSトランジスタが線形性を維持できるバイアス条件で動作可能になる。
また、上記の増幅回路では、前記電力増幅部の第2MOSトランジスタが、そのゲートに供給された入力信号に応じて負荷抵抗を通してドレイン電流を流し、前記ドレインから出力信号を出力する。
さらに、上記の増幅回路では、固定バイアス発生部が前記第2MOSトランジスタのゲートに供給される固定バイアス電流を生成する。
また、前記第1抵抗素子の両端の電位差と所定の設定値とを比較する電圧比較器を用いた簡単な構成により比較結果に基づいて前記第1抵抗素子に流れる電流を補正することが可能である。
)前記電流制御部は、前記電圧比較器における前記比較結果に基づいて前記第1MOSトランジスタのバルク電圧を制御するための電圧信号を生成する電圧発生器を更に備えていることを特徴とする()の増幅回路。
上記()の増幅回路では、()の増幅回路において特に、電圧発生器により、前記電圧比較器における前記比較結果に基づいて前記第1MOSトランジスタのバルク電圧を制御することができ、結果的に電力増幅部のMOSトランジスタが線形性を維持できるバイアス条件で動作可能になる。
)前記電流制御部は、前記電圧比較器における前記比較結果に基づいて前記第1抵抗素子の一端に供給される電圧の値を制御することを特徴とする()の増幅回路。
上記()の増幅回路では、()の増幅回路において特に、前記電圧比較器における前記比較結果に基づいて前記第1抵抗素子の一端に供給される電圧の値を制御することによって、結果的に電力増幅部のMOSトランジスタが線形性を維持できるバイアス条件で動作可能になる。
)前記電流制御部は、前記電圧比較器における前記比較結果に基づいて前記第2抵抗素子の抵抗値を制御する抵抗制御部を更に備えていることを特徴とする()の増幅回路。
上記()の増幅回路では、()の増幅回路において特に、抵抗制御部により、前記電圧比較器における前記比較結果に基づいて前記第2抵抗素子の抵抗値を制御することによって、結果的に電力増幅部のMOSトランジスタが線形性を維持できるバイアス条件で動作可能になる。
)前記入力信号を前記第2MOSトランジスタのゲートに印加する前記入力信号のDC成分を阻止するDC阻止容量素子を備えていることを特徴とする(1)乃至()の何れか一の増幅回路。
上記()の増幅回路では、(1)乃至()の何れかの増幅回路において特に、DC阻止容量素子によって前記第2MOSトランジスタのゲートに印加する前記入力信号のDC成分が阻止されるため、入力信号中のDC成分の変動に影響されない出力特性を得ることができる。
)前記固定バイアス発生部は、バイアス電流源と、ドレインに前記バイアス電流源からの電流が供給されゲートが前記ドレインと接続される第3MOSトランジスタと、前記第3MOSトランジスタのゲートに接続されバイアス電流を前記第2MOSトランジスタのゲートに供給するバイアス用インダクタと、を備えていることを特徴とする請求項(1)乃至()の何れか一の増幅回路。
上記()の増幅回路では、(1)乃至()の何れか一の増幅回路において特に、前記固定バイアス発生部は、ドレインにバイアス電流源からの電流が供給されゲートが前記ドレインと接続される第3MOSトランジスタのゲートから、バイアス用インダクタを通して前記第2MOSトランジスタのゲートにバイアス電流を供給する。
本発明の増幅回路によれば、MOSダイオードを構成する抵抗素子に流れる電流そのものを測定することによって発熱に起因するMOSトランジスタの特性変動パラメータを制御し、電力増幅部のMOSトランジスタと適応バイアス発生部のMOSトランジスタとの温度差によって生じる特性の差分を補正し、広い温度範囲で一定の仕様を満たす特性が得られる増幅回路が実現される。
本発明の第1の実施の形態としての増幅回路の構成を表す回路図である。 本発明の第2の実施の形態としての増幅回路の構成を表す回路図である。 本発明の第3の実施の形態としての増幅回路の構成を表す回路図である。 従来の増幅回路の構成を表す回路図である。 図4の増幅回路の動作を説明するための図である。
以下に図面を参照して本発明の実施の形態について詳述することにより本発明を明らかにする。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の一つの実施の形態としての増幅回路の構成を表す回路図である。
図1の増幅回路100は、適応バイアス発生部110によって電力増幅部120にバイアスを供給する構成に加えて、固定バイアス発生部130からもバイアスを供給するように構成されている。
電力増幅部120は、NMOSトランジスタM2のドレインと電源VDDとの間に負荷抵抗ZLが接続され、ゲートにはRF入力信号が入力されるRF入力端子RFINが設けられ、ソースにはRF出力信号が出力されるRF出力端子RFOUTが設けられたソース接地増幅器を成している。尚、入力信号中のDC成分の変動に影響されない出力特性を得るために、RF入力端子RFINは、DC阻止用の容量素子CINを介してNMOSトランジスタM2のゲートに接続されている。
適応バイアス発生部110は、バイアス入力電圧Vgが印加される適応バイアス入力端子Gを有し、この入力端子Gは抵抗R1を介してNMOSトランジスタM1のゲートに接続されている。また、NMOSトランジスタM1のソースとゲートは抵抗R2を介してダイオード接続されている。そして、適応バイアス発生部110の出力端であるNMOSトランジスタM1のソースが電力増幅部120を構成するソース接地増幅器のNMOSトランジスタM2のゲートに接続されている。
更に、適応バイアス発生部110は、抵抗R1の両端の電位の差の電圧値Vg−V1と後述する設定電圧VCNTとを比較する電圧比較器111と、比較結果に基づき制御電圧を発生し、この制御電圧をNMOSトランジスタM1のバルクに印加する電圧発生器112と、を備える。
電圧比較器111は、抵抗R1の両端の電位Vg、V1(両電位の差分)を測定している、即ち、抵抗素子R1に流れる電流Iapdそのものを測定していることになる。
電圧発生器112は、発生した制御電圧をNMOSトランジスタM1のバルクに印加することにより、特性変動パラメータである閾値Vthを制御する。
以上のような構成において、適応バイアス発生部110は、次の表1に示す既定の制御規則に従って電流Iadjを流すことができる。この場合、両NMOSトランジスタM2−M1間の特性差および線形性に関する要求値は全て設定電圧VCNTに反映される。
Figure 0005308407
表1において、Vg−V1は適応バイアス電流Iapdに比例する電圧値(抵抗R1による電圧降下分)であり、VbはNMOSトランジスタM1のバルクに印加するバルク制御信号の電圧値である。適応バイアス電流Iapdが過大であるとき(表1において+と表記)には、電圧値Vg−V1と設定電圧VCNTの差が大きくなり、バルク制御信号の電圧値Vbを下げることで、NMOSトランジスタM1の閾値Vthを引き上げる。よって、適応バイアス電流Iapdを減少させる。反対に、適応バイアス電流Iapdが過小であるとき(表1において−と表記)には、電圧値Vg−V1と設定電圧VCNTの差が小さくなり、バルク制御信号の電圧値Vbを上げることで、NMOSトランジスタM1の閾値Vthを下げる。よって、適応バイアス電流Iapdを増加させる。
電圧比較器111により電流Iadpをモニタしつつ、電圧発生器112によりNMOSトランジスタM1のバルク電位を制御することによって、NMOSトランジスタM2が線形性を維持できるバイアス条件で動作する状態を保つことができる。
このように、MOSダイオードの構成要素である抵抗素子R1に流れる電流Iapdそのものを測定することによって、発熱による代表的なMOSトランジスタの特性変動パラメータである閾値Vthを制御している。
即ち、NMOSトランジスタM1、M2の温度差によって生じる閾値Vthの差分を補正し、これにより、適正な適応バイアス電流を電力増幅器に供給することを可能にしている。
一方、固定バイアス発生部130は、NMOSトランジスタM3のドレインと電源VDDとの間にバイアス電流源Ibiasが接続され、NMOSトランジスタM3のドレインとゲートとの間が短絡回路でダイオード接続され、更に、ゲートがゲートバイアス用のインダクタL3を介して電力増幅部120のNMOSトランジスタM2のゲートに接続されて構成されている。そして、NMOSトランジスタM3は、自らのドレイン電流をカレントミラー効果で、電力増幅部120のバイアス電流として供給する。
即ち、固定バイアス発生部130では、バイアス電流を分離するために、インダクタL3を使用し、バイアス電流源Ibiasからの固定バイアス電流Ibiasを、NMOSトランジスタM3によるカレントミラー効果を利用してインダクタL3を介してNMOSトランジスタM2のゲートに供給している。上述のような回路構成を採ることによって、RF入力信号が小さいときのバイアス電流を精度良く制御でき、電力増幅部120、従って増幅回路100、の効率を向上させることができる。更にまた、電力増幅部120のDCバイアス電流を、カレントミラー効果によって設定できるので、広い周波数範囲に渡って動作が安定した増幅回路100を実現することができる。
(第2の実施の形態)
次に、図2を参照して本発明に係る第2の実施の形態について説明する。
図2は、本発明の第2の実施の形態としての増幅回路の構成を表す回路図である。
この増幅回路200は、適応バイアス発生部210によって電力増幅部220にバイアスを供給する構成に加えて、固定バイアス発生部230からもバイアスを供給するように構成されている。
電力増幅部220は、図1の第1の実施の形態における電力増幅部120と同様に、NMOSトランジスタM2のドレインと電源VDDとの間に負荷抵抗ZLが接続され、ゲートにはRF入力信号が入力されるRF入力端子RFINが設けられ、ソースにはRF出力信号が出力されるRF出力端子RFOUTが設けられたソース接地増幅器を成している。また、入力信号中のDC成分の変動に影響されない出力特性を得るために、RF入力端子RFINは、DC阻止用の容量素子CINを介してNMOSトランジスタM2のゲートに接続されている点も図1と同様である。
適応バイアス発生部210は、バイアス入力電圧Vgが印加される適応バイアス入力端子Gを有し、この入力端子Gは抵抗R1を介してNMOSトランジスタM1のゲートに接続されている。また、NMOSトランジスタM1のソースとゲートは抵抗R2を介してダイオード接続されている。そして、適応バイアス発生部110の出力端であるNMOSトランジスタM1のソースが電力増幅部220を構成するソース接地増幅器のNMOSトランジスタM2のゲートに接続されている。
更に、適応バイアス発生部210は、抵抗R1の両端の電位の差の電圧値Vg−V1と設定電圧VCNTとを比較する電圧比較器211と、該比較の結果に基づき制御電圧を発生し制御電圧を入力電圧Vgとして適応バイアス入力端子Gに印加する電圧発生器212とを備える。
電圧比較器211は、抵抗R1の両端の電位Vg、V1(両電位の差分)を測定している、即ち、抵抗素子R1に流れる電流Iapdそのものを測定していることになる。
電圧発生器212は、発生した制御電圧を入力電圧Vgとして適応バイアス入力端子Gに印加することにより、NMOSトランジスタM1のゲート電位を制御する。尚、NMOSトランジスタM1のバルクは接地されている。
また、適応バイアス発生部210は、次の表2に示すような既定の制御規則に従って電流Iadjを流すことができる。この場合、両NMOSトランジスタM2−M1間の特性差および線形性に関する要求値は全て設定電圧VCNTに反映される。
Figure 0005308407
表2において、Vg−V1は適応バイアス電流Iapdに比例する電圧値(抵抗R1による電圧降下分)であり、Vgは入力電圧Vgとして適応バイアス入力端子Gに印加する制御信号の電圧値である。適応バイアス電流Iapdが過大であるとき(表2において+と表記)には、電圧値Vg−V1と設定電圧VCNTの差が大きくなり、電圧値Vgが小さくなり(表2において−と表記)、NMOSトランジスタM1のゲート電圧を下げることになる。よって、適応バイアス電流Iapdを低下させる。反対に、適応バイアス電流Iapdが過小であるとき(表2において−と表記)には、電圧値Vg−V1と設定電圧VCNTの差が小さくなり、電圧値Vgが大きくなり(表2において+と表記)、NMOSトランジスタM1のゲート電圧を挙げることになる。よって、適応バイアス電流Iapdを上昇させる。
図2の実施の形態では、適応バイアス発生部210において電圧比較器211により電流Iadpをモニタしつつ、電圧発生器212によりNMOSトランジスタM1のゲート電位を制御することによって、電力増幅部220のNMOSトランジスタM2が線形性を維持できるバイアス条件で動作する状態を保つことができる。
このように、MOSダイオードを構成する抵抗素子R1に流れる電流Iapdそのものを測定することによって、発熱によって変動するMOSトランジスタのゲート電位を制御している。
即ち、NMOSトランジスタM1、M2の温度差によって生じる差分を補正し、これにより、所望の適応バイアス電流を電力増幅器に供給することができる。
増幅器は、第1の実施形態と同様に、さらに、バイアス電流源Ibias、バイアス用インダクタL3、及び、NMOSトランジスタM3、から成る固定バイアス発生部を有する。
一方、固定バイアス発生部230については、既述の第1の実施の形態における固定バイアス発生部130と同様である。即ち、この固定バイアス発生部230は、NMOSトランジスタM3のドレインと電源VDDとの間にバイアス電流源Ibiasが接続され、NMOSトランジスタM3のドレインとゲートとの間が短絡回路でダイオード接続され、更に、ゲートがゲートバイアス用のインダクタL3を介して電力増幅部220のNMOSトランジスタM2のゲートに接続されて構成されている。そして、NMOSトランジスタM3は、自らのドレイン電流をカレントミラー効果で、電力増幅部220のバイアス電流として与える。
即ち、固定バイアス発生部230では、バイアス電流を分離するために、インダクタL3を使用し、バイアス電流源Ibiasからの固定バイアス電流Ibiasを、NMOSトランジスタM3によるカレントミラー効果を利用してインダクタL3を介してNMOSトランジスタM2のゲートに供給している。上述のような回路構成を採ることによって、RF入力信号が小さいときのバイアス電流を精度良く制御でき、電力増幅部220、従って増幅回路200、の効率を向上させることができる。更にまた、電力増幅部220のDCバイアス電流を、カレントミラー効果によって設定できるので、広い周波数範囲に渡って動作が安定した増幅回路200を実現することができる。
(第3の実施の形態)
次に、図3を参照して本発明に係る第3の実施の形態について説明する。
図3は、本発明の第3の実施の形態としての増幅回路の構成を表す回路図である。
この増幅回路300は、適応バイアス発生部310によって電力増幅部320にバイアスを供給する構成に加えて、固定バイアス発生部330からもバイアスを供給するように構成されている。
電力増幅部320は、図1の第1の実施の形態における電力増幅部120と同様に、NMOSトランジスタM2のドレインと電源VDDとの間に負荷抵抗ZLが接続され、ゲートにはRF入力信号が入力されるRF入力端子RFINが設けられ、ソースにはRF出力信号が出力されるRF出力端子RFOUTが設けられたソース接地増幅器を成している。また、入力信号中のDC成分の変動に影響されない出力特性を得るために、RF入力端子RFINは、DC阻止用の容量素子CINを介してNMOSトランジスタM2のゲートに接続されている点も図1と同様である。
適応バイアス発生部310は、バイアス入力電圧Vgが印加される適応バイアス入力端子Gを有し、この入力端子Gは抵抗R1を介してNMOSトランジスタM1のゲートに接続されている。また、NMOSトランジスタM1のソースとゲートは可変抵抗R20を介してダイオード接続されている。更に、NMOSトランジスタM1のバルクは接地されている。そして、適応バイアス発生部310の出力端であるNMOSトランジスタM1のソースが電力増幅部320を構成するソース接地増幅器のNMOSトランジスタM2のゲートに接続されている。
さらに、適応バイアス発生部310は、抵抗R1の両端の電位の差の電圧値Vg−V1と後述する設定電圧VCNTとを比較する電圧比較器311と、比較結果に基づき制御電圧を発生し制御電圧を可変抵抗R20の抵抗値制御信号として供給する電圧発生器312とを備えている。
電圧比較器311は、抵抗素子R1の両端の電位Vg、V1を測定している、すなわち、抵抗素子R1に流れる電流Iapdそのものを測定していることになる。
電圧発生器312は、発生した制御電圧を可変抵抗R20の抵抗値制御信号として供給することにより、可変抵抗R20の抵抗値を制御する。即ち、電圧発生器312は抵抗値制御信号を発生する抵抗制御部として機能する。
また、適応バイアス発生部301は、次の表3に示すような既定の制御規則に従って電流Iadjを流すことができる。この場合、両NMOSトランジスタM2−M1間の特性差および線形性に関する要求値は全て設定電圧VCNTに反映される。
Figure 0005308407
表3において、Vg−V1は適応バイアス電流Iapdに比例する電圧値(抵抗R1による電圧降下分)であり、(R20)は可変抵抗R20の抵抗値である。適応バイアス電流Iapdが過大であるとき(表3において+と表記)、電圧値Vg−V1と設定電圧VCNTの差が大きくなり、可変抵抗R20の抵抗値(R20)が大きくなる(表3において+と表記)。よって、適応バイアス電流Iapdを低下させる。反対に、適応バイアス電流Iapdが過小であるときには、電圧値Vg−V1と設定電圧VCNTの差が小さくなり(表3において−と表記)、抵抗値(R20)が小さくなる(表3において−と表記)。よって、適応バイアス電流Iapdを上昇させる。
図3の実施の形態では、電圧比較器311により電流Iadpをモニタしつつ、電圧発生器により可変抵抗R20の抵抗値を制御することによって、NMOSトランジスタM2が所望の線形性を有するバイアス条件で動作する状態を維持できる。
このように、MOSダイオードを構成する抵抗素子R1に流れる電流Iapdそのものを測定することによって、可変抵抗R20の抵抗値を制御している。即ち、NMOSトランジスタM1、M2の温度差によって生じる差分を補正し、所望の適応バイアス電流を電力増幅器に供給することができる。
増幅器は、第1及び第2の実施形態と同様に、さらに、バイアス電流源Ibias、バイアス用インダクタL3、及び、NMOSトランジスタM3、から成る固定バイアス発生部を有する。
一方、固定バイアス発生部330については、既述の第1の実施の形態における固定バイアス発生部130と同様である。即ち、この固定バイアス発生部330は、NMOSトランジスタM3のドレインと電源VDDとの間にバイアス電流源Ibiasが接続され、NMOSトランジスタM3のドレインとゲートとの間が短絡回路でダイオード接続され、更に、ゲートがゲートバイアス用のインダクタL3を介して電力増幅部320のNMOSトランジスタM2のゲートに接続されて構成されている。そして、NMOSトランジスタM3は、自らのドレイン電流をカレントミラー効果で、電力増幅部320のバイアス電流として与える。
即ち、固定バイアス発生部330では、バイアス電流を分離するために、インダクタL3を使用し、バイアス電流源Ibiasからの固定バイアス電流Ibiasを、NMOSトランジスタM3によるカレントミラー効果を利用してインダクタL3を介してNMOSトランジスタM2のゲートに供給している。上述のような回路構成を採ることによって、RF入力信号が小さいときのバイアス電流を精度良く制御でき、電力増幅部320、従って増幅回路300、の効率を向上させることができる。更にまた、電力増幅部320のDCバイアス電流を、カレントミラー効果によって設定できるので、広い周波数範囲に渡って動作が安定した増幅回路300を実現することができる。

Claims (6)

  1. 電力増幅部と、
    前記電力増幅部に適応バイアス電流を供給する適応バイアス発生部と、
    固定バイアス電流を生成する固定バイアス発生部と、を含んで構成され、
    前記適応バイアス発生部は、一端に所定電圧が供給される第1抵抗素子と、ゲートが前記第1抵抗素子の他端に接続される第1MOSトランジスタと、一端が前記第1MOSトランジスタのゲートに接続され他端が前記第1MOSトランジスタのドレインに接続される第2抵抗素子と、を備え、前記第1MOSトランジスタのソースから入力信号に応じて連続的に変化する前記適応バイアス電流を発生する増幅回路であって、
    前記電力増幅部は、ゲートに前記入力信号および前記適応バイアス電流が供給され、ドレインに負荷抵抗が接続されると共に前記ドレインから出力信号を出力する第2MOSトランジスタを有し、
    前記適応バイアス発生部は、前記第1MOSトランジスタおよび第2MOSトランジスタの温度差によって生じる閾値の差分を補正するように前記第1抵抗素子に流れる電流を補正する電流制御部を備え、
    前記固定バイアス発生部は、前記第2MOSトランジスタのゲートに供給される固定バイアス電流を生成し、
    前記電流制御部は、前記第1抵抗素子の両端の電位差と所定の設定値とを比較する電圧比較器を備え、前記電圧比較器における比較結果に基づいて前記第1抵抗素子に流れる電流を補正することを特徴とする増幅回路。
  2. 前記電流制御部は、前記電圧比較器における前記比較結果に基づいて前記第1MOSトランジスタのバルク電圧を制御するための電圧信号を生成する電圧発生器を更に備えていることを特徴とする請求項に記載の増幅回路。
  3. 前記電流制御部は、前記電圧比較器における前記比較結果に基づいて前記第1抵抗素子の一端に供給される電圧の値を制御することを特徴とする請求項に記載の増幅回路。
  4. 前記電流制御部は、前記電圧比較器における前記比較結果に基づいて前記第2抵抗素子の抵抗値を制御する抵抗制御部を更に備えていることを特徴とする請求項に記載の増幅回路。
  5. 前記入力信号を前記第2MOSトランジスタのゲートに印加する前記入力信号のDC成分を阻止するDC阻止容量素子を備えていることを特徴とする請求項1乃至の何れか一項に記載の増幅回路。
  6. 前記固定バイアス発生部は、バイアス電流源と、ドレインに前記バイアス電流源からの電流が供給されゲートが前記ドレインと接続される第3MOSトランジスタと、前記第3MOSトランジスタのゲートに接続されバイアス電流を前記第2MOSトランジスタのゲートに供給するバイアス用インダクタと、を備えていることを特徴とする請求項1乃至の何れか一項に記載の増幅回路。
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