JP5799826B2 - ボルテージレギュレータ - Google Patents

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Description

本発明は、ボルテージレギュレータに係り、特に、出力トランジスタの出力電圧に応じた電圧と基準電圧との差を増幅した信号を出力トランジスタのゲートに向けて出力する誤差増幅回路と、誤差増幅回路の出力端子と出力トランジスタのゲートとの間に介在し、誤差増幅回路から出力される信号の位相を補償する位相補償回路と、を備えるボルテージレギュレータに関する。
従来、出力トランジスタの出力電圧に応じた電圧と基準電圧との差を増幅した信号を出力トランジスタのゲートに向けて出力する誤差増幅回路と、誤差増幅回路の出力端子と出力トランジスタのゲートとの間に介在し、誤差増幅回路から出力される信号の位相を補償する位相補償回路と、を備えるボルテージレギュレータが知られている(例えば、特許文献1参照)。このボルテージレギュレータにおいて、位相補償回路は、誤差増幅回路と出力トランジスタとの間で互いに並列に接続する抵抗と容量とを有している。この抵抗は、2つの抵抗器と、それら2つの抵抗器間の接続端子にゲートが接続された制御トランジスタと、を有している。
位相補償回路は、誤差増幅回路の出力信号が変化して出力トランジスタの出力電圧が変化する過渡時において制御トランジスタがオンすることで、抵抗値が小さくなるように構成されている。このため、上記のボルテージレギュレータによれば、誤差増幅回路の出力信号が変化しておらず出力トランジスタの出力電圧が安定する安定時において位相補償回路での高インピーダンス化を図ることでその安定性を確保することができると共に、また、その出力電圧が変化する過渡時において位相補償回路での低インピーダンス化を図ることでその高速応答性を確保することができる。
特開2009−134698号公報
しかしながら、上記した特許文献1記載の装置において、出力トランジスタの出力の安定性と高速応答性とを確保するうえでは、位相補償回路として2つの抵抗器からなる抵抗を設けることが必要である。このため、かかる構成では、位相補償回路或いはボルテージレギュレータの規模が大きくなり、コストが上昇してしまう。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、出力トランジスタの出力の安定性と高速応答性とを簡易な構成で実現することが可能なボルテージレギュレータを提供することを目的とする。
上記の目的は、出力トランジスタの出力電圧に応じた電圧と基準電圧との差を増幅した信号を前記出力トランジスタのゲートに向けて出力する誤差増幅回路と、前記誤差増幅回路の出力端子と前記出力トランジスタのゲートとの間に介在し、前記誤差増幅回路から出力される信号の位相を補償する位相補償回路と、を備えるボルテージレギュレータであって、前記位相補償回路は、前記出力電圧が変化する過渡時において何れか一方がオンしかつ前記出力電圧が安定する安定時において共にオフするように構成されたnpnトランジスタとpnpトランジスタとからなるプッシュプル回路を有するボルテージレギュレータにより達成される。
また、上記の目的は、出力トランジスタの出力電圧に応じた電圧と基準電圧との差を増幅した信号を前記出力トランジスタのゲートに向けて出力する誤差増幅回路と、前記誤差増幅回路の出力端子と前記出力トランジスタのゲートとの間及び前記誤差増幅回路の出力端子と前記出力トランジスタのドレインとの間に介在し、前記誤差増幅回路から出力される信号の位相を補償する位相補償回路と、を備えるボルテージレギュレータであって、前記位相補償回路は、前記出力電圧が変化する過渡時において何れか一方がオンしかつ前記出力電圧が安定する安定時において共にオフするように構成されたnpnトランジスタとpnpトランジスタとからなるプッシュプル回路と、コンデンサと、を有するボルテージレギュレータにより達成される。
本発明によれば、出力トランジスタの出力の安定性と高速応答性とを簡易な構成で実現することができる。
本発明の第1実施例であるボルテージレギュレータの構成図である。 本実施例のボルテージレギュレータにおける出力電圧上昇時の動作を説明するための図である。 本発明の第2実施例であるボルテージレギュレータの構成図である。 本実施例のボルテージレギュレータにおける出力電圧上昇時の動作を説明するための図である。 本実施例のボルテージレギュレータにおける出力電圧下降時の動作を説明するための図である。
以下、図面を用いて、本発明に係るボルテージレギュレータの具体的な実施の形態について説明する。
図1は、本発明の第1実施例であるボルテージレギュレータ10の構成図を示す。本実施例のボルテージレギュレータ10は、出力電圧を目標電圧に調整制御するための電圧調整回路である。
図1に示す如く、ボルテージレギュレータ10は、半導体からなる出力トランジスタ12を備えている。出力トランジスタ12は、pチャネル型FET(具体的には、pチャネル型MOS−FET)である。出力トランジスタ12は、そのソースが電源端子14に接続され、かつ、そのドレインが出力端子16に接続されると共に2つの抵抗18,20を介して接地端子22に接続された構成を有している。2つの抵抗18,20は、出力端子16と接地端子22との間で互いに直列接続されており、それぞれR1,R2の抵抗値を有している。出力トランジスタ12は、出力端子16に生じる出力電圧Voutが目標電圧となるように出力トランジスタ12の出力オン抵抗、出力インピーダンス、又は出力電流を調整する。
ボルテージレギュレータ10は、また、誤差増幅回路24を備えている。誤差増幅回路24は、出力端子16に生じる出力電圧Vout(具体的には、2つの抵抗18,20により分圧された分圧電圧Vp(=Vout×R2/(R1+R2)))と目標電圧(具体的には、基準電圧Vref)との差を増幅して出力するオペアンプである。誤差増幅回路24の非反転入力端子には、抵抗18と抵抗20との接続端子が接続されており、上記の分圧電圧Vpが入力される。誤差増幅回路24の反転入力端子には、出力電圧Voutの目標電圧に応じた基準電圧Vrefを出力する基準電圧回路26が接続されており、その基準電圧Vrefが入力される。
ボルテージレギュレータ10は、また、誤差増幅回路24から出力される信号の位相を補償する位相補償回路30を備えている。位相補償回路30は、誤差増幅回路24の出力端子と出力トランジスタ12のゲートとの間、及び、誤差増幅回路24の出力端子と出力トランジスタ12のドレイン(出力端子16)との間に介在されている。位相補償回路30は、npnトランジスタ32とpnpトランジスタ34とを一つずつ有していると共に、コンデンサ36を有している。すなわち、位相補償回路30は、npnトランジスタ32とpnpトランジスタ34とからなるプッシュプル回路と、コンデンサ36と、により構成されている。
上記のプッシュプル回路は、誤差増幅回路24の出力端子と出力トランジスタ12のゲートとの間に介在されている。npnトランジスタ32のベースとpnpトランジスタ34のベースとは、互いに接続されている。npnトランジスタ32及びpnpトランジスタ34は、互いに共通したエミッタと、誤差増幅回路24の出力端子に接続する互いに共通したベースと、を有している。npnトランジスタ32のベース及びpnpトランジスタ34のベースには、誤差増幅回路24の出力電圧Vaが入力される。npnトランジスタ32は、そのコレクタが電源端子14に接続された構成を有している。また、pnpトランジスタ34は、そのコレクタが接地端子22に接続された構成を有している。
npnトランジスタ32及びpnpトランジスタ34の共通エミッタは、上記した出力トランジスタ12のゲートに接続されている。出力トランジスタ12のゲートには、上記の共通エミッタに生じる電圧Vgが入力される。
また、コンデンサ36は、誤差増幅回路24の出力端子と出力トランジスタ12のドレイン(すなわち、出力端子16)との間に介在されている。コンデンサ36は、誤差増幅回路によるフィードバックを行ううえで出力端子16に生じる出力電圧Voutを安定化させる機能を有している。
次に、図2を参照して、本実施例のボルテージレギュレータ10の動作について説明する。図2は、本実施例のボルテージレギュレータ10における出力電圧Voutの上昇時の動作を説明するための図を示す。
本実施例において、出力トランジスタ12のドレインすなわち出力端子16には、出力電圧Voutが現れる。この出力電圧Voutは、2つの抵抗18,20により分圧されて、分圧電圧Vpとして誤差増幅回路24の非反転入力端子に入力される。また、基準電圧回路26は、出力電圧Voutの目標電圧に応じた基準電圧Vrefを出力する。誤差増幅回路24は、上記の分圧電圧Vpと基準電圧Vrefとを比較してその差を増幅し、出力端子16に生じる出力電圧Voutが一定に維持されるように出力トランジスタ12に供給すべき制御信号Vaを生成して出力する。
例えばボルテージレギュレータ10への電源投入時(詳細には、電源投入直後)は、出力端子16に生じている出力電圧Voutは低く、目標電圧に到達していない。出力電圧Voutが目標電圧よりも低くその目標電圧に到達していない場合は、上記の分圧電圧Vpが基準電圧Vrefに到達しておらず、誤差増幅回路24から出力され位相補償回路30に入力される電圧VaがLo電位側にあって低いため、位相補償回路30のうちpnpトランジスタ34のみがオン状態となる。pnpトランジスタ34がオンすると、出力トランジスタ12のゲートに入力されるゲート電圧Vgが低くなり、出力トランジスタ12が出力端子16を電源端子14に接続させるようにオン駆動される。出力トランジスタ12がオン駆動されると、出力端子16に生じる出力電圧Voutが上昇する。
また、出力電圧Voutが目標電圧よりも高い場合は、上記の分圧電圧Vpが基準電圧Vrefを超え、誤差増幅回路24から出力され位相補償回路30に入力される電圧VaがHi電位側にあって高いため、位相補償回路30のうちnpnトランジスタ32のみがオン状態となる。npnトランジスタ32がオンすると、出力トランジスタ12のゲートに入力されるゲート電圧Vgが高くなり、出力トランジスタ12が出力端子16と電源端子14との接続を解除させるようにオフ駆動される。出力トランジスタ12がオフ駆動されると、出力端子16に生じる出力電圧Voutが下降する。
更に、出力端子16に生じる出力電圧Voutが目標電圧に達すると、出力トランジスタ12のゲート電圧Vgが、出力端子16から出力電圧Voutとして目標電圧を出力させるような電圧となる。この際、誤差増幅回路24の出力電圧Vaと出力トランジスタ12のゲート電圧Vgとが等しくなるため、位相補償回路30のnpnトランジスタ32及びpnpトランジスタ34は共にオフ状態となる。
このように、本実施例のボルテージレギュレータ10においては、目標電圧の変化などに起因して出力端子16に生じる出力電圧Voutが目標電圧からずれている場合、位相補償回路30の有するnpnトランジスタ32及びpnpトランジスタ34の何れか一方がオンすることで、その出力電圧Voutを目標電圧へ向けて変化させることができる。かかる構成においては、出力電圧Voutを目標電圧へ向けて変化させるうえで、位相補償回路30のインピーダンスを低く抑えることができるので、高速応答性を確保することができる。
また、出力端子16に生じる出力電圧Voutが目標電圧に達した場合、位相補償回路30の有するnpnトランジスタ32及びpnpトランジスタ34が共にオフすることで、その出力電圧Voutを目標電圧に維持させることができる。かかる構成においては、出力電圧Voutを目標電圧に維持させるのに位相補償回路30のインピーダンスを比較的高くすることができるので、出力電圧Voutとして目標電圧が出力される際の安定動作を確保することができる。
従って、本実施例のボルテージレギュレータ10によれば、出力電圧Voutが目標電圧へ向けて変化する過渡時と出力電圧Voutが目標電圧で安定する安定時とで位相補償回路30のインピーダンスを可変することができ、これにより、出力電圧Voutの過渡時において高速応答性を確保することができると共に、出力電圧Voutの安定時においてその安定性を確保することができる。
また、本実施例においては、上記した過渡時の高速応答性と上記した安定時の安定性とを確保するのに、位相補償回路30としてnpnトランジスタ32とpnpトランジスタ34とからなるプッシュプル回路を設けると共に、それら2つのトランジスタ32,34を適宜オン/オフ駆動させることとすればよい。従って、本実施例のボルテージレギュレータ10の構成によれば、位相補償回路30にプッシュプル回路構成の2つのトランジスタ32及びpnpトランジスタ34を用いることで、位相補償回路に抵抗を用いる構成に比べて、出力トランジスタ12による出力の安定時における安定性と過渡時における高速応答性とを簡易な構成で実現することができ、回路規模を小さくしてチップ面積の縮小化を図りかつ低コスト化を図ることができる。また、位相補償回路に抵抗を用いる構成に比べて、安定時にインピーダンスを非常に大きくすることができるので、安定した回路を構築させることが可能である。
上記した第1実施例のボルテージレギュレータ10では、出力端子16に生じる出力電圧Voutが目標電圧の近傍(具体的には、npnトランジスタ32及びpnpトランジスタ34がオンするのに必要なベース−エミッタ間電圧−VF〜+VFの範囲内)で微小変化した場合は、誤差増幅回路24の出力電圧Vaと出力トランジスタ12のゲート電圧Vgとの間に差が生じたとしても、npnトランジスタ32及びpnpトランジスタ34の何れか一方がオンすることができず、その結果として、出力電圧Voutを精度良く調整することが困難となる。そこで、本発明の第2実施例であるボルテージレギュレータ100は、以下の構成を採用することで上記の不都合を解消させることとしている。以下、本実施例のボルテージレギュレータ100の特徴部について説明する。
図3は、本実施例のボルテージレギュレータ100の構成図を示す。尚、図3において、上記図1に示す構成と同一の構成部分について、同一の符号を付してその説明を省略又は簡略する。本実施例のボルテージレギュレータ100は、出力電圧を目標電圧に調整制御するための電圧調整回路である。
図3に示す如く、ボルテージレギュレータ100は、位相補償回路102を備えている。位相補償回路102は、npnトランジスタ32とpnpトランジスタ34とからなるプッシュプル回路と、コンデンサ36と、を有していると共に、更に、npnトランジスタ32のベースに印加する電位とpnpトランジスタ34のベースに印加する電位とに差を設けるレベルシフト回路を有している。このレベルシフト回路は、誤差増幅回路24の出力端子とnpnトランジスタ32及びpnpトランジスタ34のベースとの間に介在されたエミッタフォロワ回路により実現される。
位相補償回路102は、レベルシフト回路として、npnトランジスタ32のベースにそれぞれ一端が接続する抵抗104,106と、抵抗106の他端にエミッタが接続するpnpトランジスタ108と、を有している。抵抗104の一端及び抵抗106の一端は、npnトランジスタ32のベースに接続されている。抵抗104の他端は、電源端子14に接続されている。抵抗104は、npnトランジスタ32のベース電圧を引き上げるためのバイアス回路を構成する。また、抵抗106は、npnトランジスタ32のベース電圧をpnpトランジスタ108のエミッタ電圧よりも高くするための回路である。pnpトランジスタ108のコレクタは、接地端子22に接続されている。また、pnpトランジスタ108のベースは、誤差増幅回路24の出力端子に接続されている。
位相補償回路102は、また、レベルシフト回路として、pnpトランジスタ34のベースにそれぞれ一端が接続する抵抗110,112と、抵抗112の他端にエミッタが接続するnpnトランジスタ114と、を有している。抵抗110の一端及び抵抗112の一端は、pnpトランジスタ34のベースに接続されている。抵抗110の他端は、接地端子22に接続されている。抵抗110は、pnpトランジスタ34のベース電圧を引き下げるためのバイアス回路を構成する。また、抵抗112は、pnpトランジスタ34のベース電圧をnpnトランジスタ114のエミッタ電圧よりも低くするための回路である。npnトランジスタ114のコレクタは、電源端子14に接続されている。また、npnトランジスタ114のベースは、誤差増幅回路24の出力端子に接続されている。
次に、図4及び図5を参照して、本実施例のボルテージレギュレータ100の動作について説明する。図4は、本実施例のボルテージレギュレータ100における出力電圧Voutの上昇時の動作を説明するための図を示す。また、図5は、本実施例のボルテージレギュレータ100における出力電圧Voutの下降時の動作を説明するための図を示す。
本実施例のボルテージレギュレータ100においても、上記した第1実施例のボルテージレギュレータ10と同様に、図4及び図5に示す如く、目標電圧の変化などに起因して出力端子16に生じる出力電圧Voutが目標電圧からずれている場合、位相補償回路102の有するnpnトランジスタ32及びpnpトランジスタ34の何れか一方がオンすることで、その出力電圧Voutを目標電圧へ向けて変化させることができるので、その出力電圧Voutを目標電圧へ向けて変化させるうえで、位相補償回路102のインピーダンスを低く抑えることができ、高速応答性を確保することができる。
また、出力端子16に生じる出力電圧Voutが目標電圧に達した場合、位相補償回路102の有するnpnトランジスタ32及びpnpトランジスタ34が共にオフすることで、その出力電圧Voutを目標電圧に維持させることができるので、出力電圧Voutを目標電圧に維持させるのに位相補償回路102のインピーダンスを比較的高くすることができ、出力電圧Voutとして目標電圧が出力される際の安定動作を確保することができる。
すなわち、本実施例のボルテージレギュレータ100によれば、出力電圧Voutが目標電圧へ向けて変化する過渡時と出力電圧Voutが目標電圧で安定する安定時とで位相補償回路102のインピーダンスを可変することができ、これにより、出力電圧Voutの過渡時における高速応答性と、出力電圧Voutの安定時におけるその安定性と、を両立させることができる。この点、本実施例のボルテージレギュレータ100においても、上記した第1実施例のボルテージレギュレータ10と同様に、出力トランジスタ12による出力の安定時における安定性と過渡時における高速応答性とを簡易な構成で実現することができ、上記した効果と同一の効果を得ることができる。
また、本実施例のボルテージレギュレータ100においては、上記の如く、レベルシフト回路としてエミッタフォロワ回路からなる位相補償回路102が設けられている。かかる位相補償回路102においては、出力端子16に生じる出力電圧Voutが目標電圧から微小変化して低下すると、誤差増幅回路24から出力される電圧VaがLo電位側へその微小変化分だけ変化することで、npnトランジスタ32のベースに印加される電圧及びpnpトランジスタ34のベースに印加される電圧が接地電圧側へ引き下げられると共に、そのpnpトランジスタ34のベースに印加される電圧がnpnトランジスタ114のベースに入力される電圧Vaに比べて上記の電圧VF以上低い値となる。
この場合は、npnトランジスタ32のベース−エミッタ間電圧が小さくなってそのnpnトランジスタ32のオフが維持される一方、pnpトランジスタ34のベース−エミッタ間電圧が上記の電圧VF以上に大きくなってそのpnpトランジスタ34がオン状態となる。このため、出力電圧Voutが目標電圧から微小に低下したときは、その微小低下分だけ出力トランジスタ12のゲートに入力されるゲート電圧Vgが低くなり、出力トランジスタ12が出力端子16を電源端子14に接続させるようにオン駆動されるので、出力端子16に生じる出力電圧Voutが上昇する。
また、位相補償回路102においては、出力端子16に生じる出力電圧Voutが目標電圧から微小変化して上昇すると、誤差増幅回路24から出力される電圧VaがHi電位側へその微小変化分だけ変化することで、npnトランジスタ32のベースに印加される電圧及びpnpトランジスタ34のベースに印加される電圧が電源電圧側へ引き上げられると共に、そのnpnトランジスタ32のベースに印加される電圧がpnpトランジスタ108のベースに入力される電圧Vaに比べて上記の電圧VF以上高い値となる。
この場合は、pnpトランジスタ34のベース−エミッタ間電圧が小さくなってそのpnpトランジスタ34のオフが維持される一方、npnトランジスタ32のベース−エミッタ間電圧が上記の電圧VF以上に大きくなってそのnpnトランジスタ32がオン状態となる。このため、出力電圧Voutが目標電圧から微小に上昇したときは、その上昇分だけ出力トランジスタ12のゲートに入力されるゲート電圧Vgが高くなり、出力トランジスタ12が出力端子16と電源端子14との接続を解除させるようにオフ駆動されるので、出力端子16に生じる出力電圧Voutが下降する。
このように、本実施例のボルテージレギュレータ100によれば、位相補償回路102としてnpnトランジスタ32のベースに印加する電位とpnpトランジスタ34のベースに印加する電位とに差を設けたレベルシフト回路(エミッタフォロワ回路)を構成することで、出力端子16に生じる出力電圧Voutが目標電圧から僅かにずれて微小変化を起こした場合にも、その出力電圧Voutを目標電圧へ向けて調整することができる。この点、本実施例によれば、出力電圧Voutの微小変動に対して不感帯を無くして、出力電圧Voutを目標電圧に速やかに追従させることができる。
ところで、上記の第1及び第2実施例においては、出力トランジスタ12をpチャネル型FETとしたが、出力トランジスタ12をnチャネル型FETとしてもよい。尚、かかる変形例においては、誤差増幅回路24の入力端子に入力される基準電圧Vref及び分圧電圧Vpを逆接続することとすればよい。
また、上記の第1及び第2実施例においては、出力電圧Voutを抵抗18,20により分圧した分圧電圧Vpを誤差増幅回路24で基準電圧Vrefと比較させることとしているが、出力電圧Vout自体を誤差増幅回路24に入力して基準電圧と比較させることとしてもよい。
10,100 ボルテージレギュレータ
12 出力トランジスタ
14 電源端子
16 出力端子
22 接地端子
24 誤差増幅回路
26 基準電圧回路
30,102 位相補償回路
32 npnトランジスタ
34 pnpトランジスタ
36 コンデンサ
104,106,110,112 抵抗
108 pnpトランジスタ
114 npnトランジスタ
Vout 出力電圧
Vref 基準電圧

Claims (4)

  1. 出力トランジスタの出力電圧に応じた電圧と基準電圧との差を増幅した信号を前記出力トランジスタのゲートに向けて出力する誤差増幅回路と、前記誤差増幅回路の出力端子と前記出力トランジスタのゲートとの間に介在し、前記誤差増幅回路から出力される信号の位相を補償する位相補償回路と、を備えるボルテージレギュレータであって、
    前記位相補償回路は、前記出力電圧が変化する過渡時において何れか一方がオンしかつ前記出力電圧が安定する安定時において共にオフするように構成されたnpnトランジスタとpnpトランジスタとからなるプッシュプル回路を有することを特徴とするボルテージレギュレータ。
  2. 前記npnトランジスタ及び前記pnpトランジスタは、互いに共通したエミッタと、前記誤差増幅回路の出力に接続する互いに共通したベースと、を有することを特徴とする請求項1記載のボルテージレギュレータ。
  3. 前記npnトランジスタ及び前記pnpトランジスタは、互いに共通したエミッタを有し、
    前記位相補償回路は、前記誤差増幅回路の出力をレベルシフトさせることにより、前記npnトランジスタのベースに印加する電位と前記pnpトランジスタのベースに印加する電位とに差を設けるレベルシフト回路を有することを特徴とする請求項1記載のボルテージレギュレータ。
  4. 前記位相補償回路は、前記出力電圧が生じる出力端子と前記誤差増幅回路の出力端子との間に介在するコンデンサを有することを特徴とする請求項1乃至の何れか一項記載のボルテージレギュレータ。
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