JP5308130B2 - 歩行型クローラ式作業機 - Google Patents

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Description

本発明は、クローラ式走行装置を備える除雪機やモア等の歩行型クローラ式作業機の旋回技術に関する。
従来、歩行型クローラ式作業機として、例えば除雪機は、前方に除雪部、機体下方に走行部、機体上方に駆動部、機体後方に運転操作部を備え、走行しながら除雪作業を行うことができるように構成されている。歩行型の除雪機の場合、サイドクラッチ等の旋回装置を搭載していない小型の除雪機では、機体フレーム後部に設けられた走行ハンドルを操縦者が力を左または右に回動するように加えることによって、除雪機を旋回させるものがある。また、特許文献1に記載の除雪機では、エンジンを機体フレームの上に搭載し、機体フレームの下面側に、走行用の静油圧式無段変速装置及びミッションケースを配設している。該ミッションケースから左右に突出した出力軸に左右一対のチェンケースを被嵌し、前記出力軸から各チェンケースを介して左右のクローラ式走行装置に対する後部の駆動軸へ駆動力を伝達する構成を採用している。前記ミッションケース内には、左右一対のサイドクラッチを設けて、レバーの操作により、旋回内側のサイドクラッチを断として、左右のクローラのうち片側(旋回内側)を停止することにより、その方向に除雪機を旋回する技術は公知となっている。
特開2000−54335号公報
従来のサイドクラッチ機能付きの歩行型クローラ式作業機においては、クラッチ付きミッションを使用のため、製造コストが高くなっている。また、サイドクラッチ機能をもたない歩行型クローラ式作業機においては、旋回時に、操縦者の人力によって旋回操作を行うので、上手く旋回できない場合がある。
本発明は以上の状況に鑑み、シンプルな機構の旋回手段で、操縦者の人力を用いず、もしくは、操縦者が力を添えるだけで、上手く旋回できる歩行型クローラ式作業機を提供することを目的とする。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、機体フレームの前部に配設された作業部と、前記機体フレーム下部に配設されたクローラ式の走行部と、前記作業部及び前記走行部を駆動する駆動部と、前記作業部及び前記走行部を操作する運転操作部と、を備えた歩行型クローラ式作業機において、走行部の前後中途部の左右両側に、昇降手段を介して接地体を設け、該昇降手段を左右旋回操作手段と連動連結し、該左右旋回操作手段を操作することにより、昇降手段を介して左右一側の接地体を下降させ、該接地体を走行部の下面よりも更に下方に突出させ、該走行部を上方へ押し上げて、浮き上がらせた状態で旋回するものである。
請求項2においては、前記昇降手段をアームとし、該アームの先端に接地体を設け、該アームを前後方向に回動して、接地体を下降可能としたものである。
請求項3においては、前記昇降手段をアームとし、該アームの先端に接地体を設け、該アームを左右方向に回動して、接地体を下降可能としたものである。
請求項4においては、前記昇降手段をピストンとし、該ピストンの先端に接地体を設け、該ピストンを上下方向に移動して、接地体を下降可能としたものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、左右旋回操作手段によって操作することで、接地体が下降されて左右一側の走行部を浮き上がらせて、歩行型クローラ式作業機を容易に旋回することが可能となり、その操作具合により歩行型クローラ式作業機の緩旋回及び急旋回が可能である。
また、サイドクラッチ機構を用いると、複雑な構成となってギヤの摩耗が発生するが、本発明では簡単な構成とすることができる。
請求項2においては、アームを前後方向に回動可能としている為、接地体に対する走行時の抵抗が少なく、昇降手段が破損しづらい。
また、昇降手段の構造がシンプルな為、左右旋回手段を安価に製造することが可能である。
請求項3においては、昇降手段の構造がシンプルな為、左右旋回手段を安価に製造することが可能である。
請求項4においては、昇降手段の構造がシンプルな為、左右旋回手段を安価に製造することが可能である。
また、前進旋回時と後進旋回時の操作力に差がなく、安定した歩行型クローラ式作業機の旋回が可能となる。
次に、発明の実施の形態を、歩行型クローラ式作業機として除雪機について説明する。図1は本発明の実施例1に係る除雪機の全体的な構成を示した側面図、図2は同じく昇降手段の周辺を示した背面図、図3は実施例1に係る昇降手段及び左右旋回操作手段の周辺を示した側面図、図4は同じくアームの回動を示した図、図5は実施例2に係る昇降手段及び左右旋回操作手段の周辺を示した側面図、図6は同じく接地体の動きを示した図、図7は実施例3に係る昇降手段の周辺を示した背面図、図8は同じく昇降手段及び左右旋回操作手段の周辺を示した側面図である。
以下の本発明に係る除雪機1の全体概略構成について説明する。説明上、図中の矢印Aの方向を「前方」と定義し、この前方に向かって左右及び後方を決定する。
図1に示すように、除雪機1は、主に、除雪部2、駆動部3、走行部4、運転操作部5等により構成されている。
図1または図2に示すように、除雪部2は、除雪機1の略中央にある機体フレーム6の前部に配設され、除雪機1の前方にある雪を取り除くものである。除雪部2は、主にブロアカバー21、ブロア22、投雪シュート23、投雪キャップ24、掻込オーガ25、オーガカバー26等を備えている。
ブロアカバー21は、機体フレーム6の前部に連設され、該ブロアカバー21の前部には、オーガカバー26が連設されている。ブロア22は前記ブロアカバー21に内設されており、掻込オーガ25は、オーガカバー26に内設されている。前記ブロアカバー21の上部には、上方に突出している投雪シュート23が左右回動可能に配設されている。さらに、投雪シュート23上部に、投雪キャップ24が上下回動可能に配設されている。
前記除雪部2の掻込オーガ25とブロア22とは、後述する駆動部3によって同時に駆動される。該掻込オーガ25の回動によって、前方の雪を砕いて掻込オーガ25の左右中央へと掻き込む。その掻き込まれた雪は、ブロア22によって上方へ跳ね飛ばされ、投雪シュート23によって上方にガイドされながら、投雪キャップ24によって任意の方向へ排出される。
駆動部3は、駆動力を発生させて、除雪部2及び走行部4にその駆動力を伝達するものである。駆動部3は、主に、エンジン31、変速装置32等を備えている。
駆動部3では、機体フレーム6の内側に変速装置32が配設され、機体フレーム6の上部にエンジン31が載置されている。該エンジン31より突出した出力軸に嵌装された図示しないプーリから、除雪部2及び変速装置32にそれぞれベルト式動力伝達機構を介してエンジン31の動力が伝達される。そして、除雪部2に伝達されたエンジン31の動力により、ブロア22及び掻込オーガ25が回転駆動されるように構成されている。また、変速装置32に伝達された動力は、変速装置32により変速されたのち、後述する駆動軸42・42に伝達されることにより、該駆動軸42・42に嵌装された駆動スプロケット41・41が回転駆動されるように構成されている。
走行部4は除雪機1を走行させる手段であり、主に、駆動スプロケット41、駆動軸42、従動スプロケット43、後車軸44、クローラベルト45等を機体左右下部に備えている。
走行部4には、機体フレーム6の前下部に、駆動軸42が回動可能に横架支承され、機体フレーム6の後下部に、後車軸44が回動可能に横架支承されている。そして、駆動軸42の両端には、駆動スプロケット41・41が嵌装され、後車軸44の両端には、従動スプロケット43・43が嵌装されている。駆動スプロケット41と従動スプロケット43には、無端のクローラベルト45が巻回されている。よって、走行部4は、クローラ式の走行装置により形成され、駆動軸42の回動駆動により、左右一対のクローラ式の走行装置が駆動される。
運転操作部5は、除雪機1の走行及び除雪作業に係る運転操作を行うためのものであり、除雪機1の機体後部に配置されている。運転操作部5は、主に、操向ハンドル51、操作ボックス52、走行クラッチレバー53、除雪クラッチレバー54、シュート部操作レバー55、アクセルレバー56、走行変速レバー57、投雪上下変更レバー59等を備えている。
運転操作部5には、機体フレーム6の後部両側より斜め後上方に向かって操向ハンドル51・51が突出されている。該操向ハンドル51・51の上端部にはそれぞれグリップ51a・51aが固設されている。また、操作ボックス52は、平面視にて左右の操向ハンドル51・51間に配設されている。前記操作ボックス52には、走行クラッチレバー53、除雪クラッチレバー54、走行変速レバー57、投雪上下変更レバー59等が配設されている。走行クラッチレバー53では、エンジン31から走行部4への動力伝動の入切操作を行い、除雪クラッチレバー54では、エンジン31から除雪部2への動力伝動の入切操作を行う。走行変速レバー57は、変速装置32による変速操作を行い、投雪上下変更レバー59では投雪キャップ24の角度の変更操作を行う。前記操作ボックス52の後下方には、投雪シュート23を旋回させるためのシュート部操作レバー55が配設されている。
また、走行クラッチレバー53と除雪クラッチレバー54は、いずれもグリップ51a・51aの近傍に設けられている。よって、グリップ51a・51aを握りながら走行クラッチレバー53と除雪クラッチレバー54を握り操作できるように構成されている。走行クラッチレバー53と除雪クラッチレバー54は、グリップ51a・51aと共に握っているときに走行クラッチ、或いは、除雪クラッチが作動し、放すと停止するデッドマンクラッチレバーとしている。
前記においては、除雪機1の基本構成、各基本構成の操作及びその動きであり、後述する各実施例において共通である。次に、本発明の特徴である旋回機構について、各実施例にて詳説する。
図1から図4に示すように、実施例1における除雪機1の旋回機構は、主に、昇降手段7、接地体10、左右旋回操作手段8等を備えている。実施例1の旋回機構の特徴は、昇降手段7及び接地体10により、走行部4の左右どちらかのクローラベルト45を、地面Bより浮かせ、該接地体10を支点とし、その支点側へと旋回することである。
昇降手段7は、走行部4のクローラを昇降する為に、左右旋回操作手段8と連動連結され、該昇降手段7を操作して、接地体10を前後方向に回動させて昇降するものである。昇降手段7は、主に、アーム71、支持プレート72、引張バネ73等を備えている。
アーム71は、接地体10を支持するための部材であり、機体フレーム6の左右両側に配設されている。アーム71の一端は、機体フレーム6の両側の前後中途部に、回動軸71aを介して前後方向回動可能に支持されている。また、アーム71の他端は、回転軸10aを介して、前後方向回転可能に接地体10を支持している。
詳細には、接地体10は、アーム71の他端(下端)を、2つの車輪によって左右に挟み込むように配置され、2つの車輪は回転軸10aを介して、回転可能に支持されている。ただし、接地体10がクローラよりも下方にあって、地面Bと接地し、旋回する時に、側面視における除雪機1の重心Gの下方となるように、アーム71及び接地体10は配置構成されている。また、実施例1に係る接地体10は、回転自在な車輪となっており、アーム71を回動させて、大きな力を必要とせず、接地体10が容易に接地でき、または、地面Bより離れられるようにしている。また、実施例1では、接地体10を車輪型としているが、旋回時の支点の役割をすれば、ソリ、コロ等でもよく、限定するものではない。
図1、図3または図4に示すように、引張バネ73は、その一端をアーム71の前方の機体フレーム6に係止され、他端をアーム71の前部の上下中途部に係止されている。よって、アーム71が前上方向に回動するように、前記引張バネ73によって付勢されている。
一方、機体フレーム6両側のアーム71の後方には、支持プレート72が固設されている。該支持プレート72には、後述する左右旋回操作手段8の操作ワイヤ81を挿通するためのガイド孔72aが、前後方向に貫通して開口されている。
図1または図3に示すように、左右旋回操作手段8は、前記昇降手段7を操作する(前記昇降手段7のアーム71を前後方向に回動させる)手段であって、運転操作部5と昇降手段7の間に配設されている。左右旋回操作手段8は、主に、旋回操作レバー82、レバー受け82a、操作ワイヤ81等を備えている。
レバー受け82aは、グリップ51aの前方の操向ハンドル51に、下方に突出するように、ネジ等で固設されている。旋回操作レバー82は、グリップ51aの下方に略平行に前後方向に長く形成されるとともに、レバー受け82aに左右方向に挿入された軸82bを介して、上下回動可能に支持されている。また、旋回操作レバー82は、後述する操作ワイヤ81を介して、昇降手段7のアーム71と連動連結されている。
操作ワイヤ81は、可塑性を有するパイプ状のアウターケーシング81aによって覆われている。前記操作ワイヤ81の一端は、前記旋回操作レバー82の前端に連結され、アウターケーシング81aの一端のみが、レバー受け82aの前端で固定部材81bによって固設されている。操作ワイヤ81の他端は、アウターケーシング81aと共に、前記支持プレート72のガイド孔72aに挿入され、操作ワイヤ81の他端のみが前方へ突出し、アーム71の後部の上下中途部に固定される。また、ガイド孔72aに挿入されたアウターケーシング81aは、ガイド孔72aの前部の支持プレート72に、固定部材81bによって固定されている。
なお、前記アーム71は、引張バネ73により後方に付勢し、支持プレート72を前方に配置して操作ワイヤ81を前方より引っ張る構成とすることも可能であり限定するものではない。
前記構成とすることで、図3及び図4に示すように、例えば、左側の旋回操作レバー82をグリップ51aと共に握った場合、左側のアウターケーシング81a内の操作ワイヤ81が後方に引張られる。そして、その操作ワイヤ81の動きに伴い、図4の上方に示す状態から、操作ワイヤ81と連結された左側のアーム71が、引張バネ73の前方向への付勢力に抗して、回動軸71aを中心に後方に回動する。そして、左側のアーム71及びその下方の接地体10が、図4の下方に示すように、地面Bに対し略垂直となる。但し、旋回操作レバー82を最大握った時にアーム71が地面Bに対し略垂直となるように、機体フレーム6にストッパを設けてもよい。また、右側の旋回操作レバー82はグリップ51aと共に握られていないので、図4の上方に示すように、接地体10がそのまま上方にある、つまりクローラベルト45と地面Bとの接地面よりも上方に位置している。よって、図4の下方に示すように、左側のアーム71下部の接地体10が、クローラベルト45の下部よりも下方に突出し、左側の走行部4を上下方向にL1分押上げる。右側のクローラベルト45のみが地面Bと接地しているので、除雪機1は右側のクローラの進行速度と、左側の駆動力のない接地体10の進行速度の差によって、左側の接地体10を支点とし、左側へと旋回することができる。
また、緩旋回の場合は、操縦者は接地体10をクローラベルト45の下部が地面Bと略同じ高さとなるようにして、クローラのグリップ力が小さい状態とする操作を行えばよい。急旋回の場合、操縦者が旋回方向に素早く操作して接地体10を下げて一側の走行部4のクローラを持ち上げることで、急旋回を行うことが可能である。つまり、従来のように旋回時にサイドクラッチにより片側の動力を絶つ構成とすると、所望の旋回半径とするには、サイドクラッチレバーを間欠的に操作する必要があり、段階的な旋回となるが、本発明では、旋回操作レバー82を握る強さを調整することにより容易に旋回半径を調節することが可能となるのである。また、接地体10は車輪により構成しているため、接地体10を下降させた状態で後方へ引くことで、芯地旋回も可能となり、更に旋回半径を小さくすることが可能となる。
実施例2における除雪機1の旋回機構は、実施例1と同様、主に、昇降手段7、接地体10、左右旋回操作手段8等を備えている(図1参照)。
図5または図6に示すように、昇降手段7は、走行部4のクローラを昇降する為に、左右旋回操作手段8と連動連結され、該昇降手段7を操作して、接地体10を上下方向に昇降するものである。昇降手段7は、主に、ピストン74、支持プレート72、付勢バネ75、シリンダ76、プーリ77等を備えている。
シリンダ76は、後述するピストン74を収容するための部材であり、機体フレーム6下部の左右両側の、側面視における除雪機1の重心Gの下方に固設されている。シリンダ76は、筒状に構成されてピストン74を収容するため上下方向に、平面視において円形または略矩形状の貫通孔76bが開口されている。
ピストン74は、円柱または角柱状に形成された、接地体10を支持するための部材であり、前記シリンダ76内に収容されつつ、ピストン74の上下両端部をシリンダ76の上下外方に突出している。ピストン74上部のシリンダ外周には、付勢バネ75が外嵌されている。該付勢バネ75がピストン74上方へと抜けないように、ピストン74の上端は、平面視においてピストン74の外周よりも一回り大きい係止部74aが固設されている。係止部74aの後端部には、後述する操作ワイヤ81を係止するための突起部74bが設けられている。また、ピストン74の下端には、回転軸10aを介して、前後方向回転可能に、車輪状の接地体10を支持している。
また、実施例1同様、接地体10は、直進方向に回転可能な車輪状となっており、除雪機1の走行中、接地体10に抵抗が掛かり難くなっている。また、接地体10を車輪状としているが、旋回時の支点の役割をすれば、ソリ、コロ等でもよく、限定するものではない。
プーリ77は、機体フレーム6の左右両側のシリンダ76後方に軸77aを介して回動可能に配置されている。
一方、機体フレーム6両側のプーリ77の上後方には、支持プレート72が固設されている。該支持プレート72には、後述する左右旋回操作手段8の操作ワイヤ81を挿通するためのガイド孔72aが、上後方から下前方にかけて開口されている。
前記構成とすることで、図5及び図6に示すように、例えば、左側の旋回操作レバー82をグリップ51aと共に握った場合、左側のアウターケーシング81a内の操作ワイヤ81が後方に引張られる。そして、その操作ワイヤ81の動きに伴い、図6の上部に示す状態より、操作ワイヤ81と連結された左側のピストン74の突起部74bが、付勢バネ75の上方向への付勢力に抗して、ピストン74全体を下方に押し下げる。図6の下部に示すように、左側のピストン74下部の接地体10が、クローラベルト45の下部よりも下方に突出し、左側の走行部4を上下方向にL1分押上げる。一方、右側の旋回操作レバー82は、グリップ51aと共に握られていないので、接地体10がそのまま上方にある。つまり、クローラベルト45と地面Bとの接地面よりも上方に位置している。よって、右側のクローラベルト45のみが地面Bと接地しているので、右側のクローラの進行速度と、左側の駆動力のない接地体10の進行速度の差によって、左側の接地体10を支点とし、左側へと旋回することができる。また、実施例1と同様に操作して緩旋回及び急旋回を行うことが可能である。
実施例3における除雪機1の旋回機構は、実施例1と同様、主に、昇降手段7、接地体10、左右旋回操作手段8等を備えている(図1参照)。左右旋回操作手段8は、実施例1と同じ構成としているので説明は省略する。
図7または図8に示すように、昇降手段7は、走行部4のクローラを昇降する為に、左右旋回操作手段8と連動連結され、該昇降手段7を操作して、接地体10を左右方向に回動させて昇降するものである。昇降手段7は、主に、アーム71、支持プレート72、引張バネ73等を備えている。
アーム71は、接地体10を支持するための部材であり、機体フレーム6の左右両側に配設されている。また、ステー78は、二枚の板状の部材が前後方向所定間隔をあけて構成されており、側面視における除雪機1の重心G下方の機体フレーム6両側に、下方に突出するよう上端を固設されている。アーム71の一端は、二枚の板状のステー78に挟み込まれ、回動軸71aを介して、左右方向回動可能にステー78に支持されている。また、アーム71の他端は、接地体10の略中心と固設している。
また、実施例3に係る接地体10は、前後方向に長いソリ状または半球状に形成され、接地体10が昇降する時に引っ掛かったり、接地体10が地面Bと接地して旋回する時に大きな抵抗となったりしない形状としている。また、接地体10をソリ状としているが、旋回時の支点の役割をすれば、車輪や、コロ等でもよく、限定するものではない。
図7に示すように、引張バネ73は、その両端を、アーム71の内側の上下中途部と、該アーム71より機体内側の機体フレーム6とに固設されている。よって、アーム71が左右方向の機体中央へ、前記引張バネ73によって付勢されている。
一方、アーム71近傍の機体フレーム6両側には、支持プレート72が固設されている。該支持プレート72には、後述する左右旋回操作手段8の操作ワイヤ81を挿通するためのガイド孔72aが、左右方向に開口されている。
前記構成とすることで、図7及び図8に示すように、例えば、左側の旋回操作レバー82をグリップ51aと共に握った場合、左側のアウターケーシング81a内の操作ワイヤ81が後方に引張られる。そして、その操作ワイヤ81の動きに伴い、操作ワイヤ81と連結された左側のアーム71が、引張バネ73の機体中央方向への付勢力に抗して、回動軸71aを中心に機体外方に回動する。そして、左側のアーム71及びその下方の接地体10が、地面Bに対し略垂直となる。但し、右側の旋回操作レバー82はグリップ51aと共に握られていないので、接地体10がそのまま上方にある、つまりクローラベルト45と地面Bとの接地面よりも上方に位置している。よって、左側のアーム71下部の接地体10が、クローラベルト45の下部よりも下方に突出し、左側の走行部4を上下方向にL1分押上げる。図7に示すように、右側のクローラベルト45のみが地面Bと接地しているので、右側のクローラの進行速度と、左側の駆動力のない接地体10の進行速度の差によって、左側の接地体10を支点とし、左側へと旋回することができる。また、実施例1と同様に操作して緩旋回及び急旋回を行うことが可能である。
以上のように、機体フレーム6の前部に配設された除雪部2と、前記機体フレーム6下部に配設されたクローラ式の走行部4と、前記除雪部2及び前記走行部4を駆動する駆動部3と、前記除雪部2及び前記走行部4を操作する運転操作部5とを備えた除雪機1において、走行部4の前後中途部の左右両側に、昇降手段7を介して接地体10を設け、該昇降手段7を左右旋回操作手段8と連動連結するよう構成した。このように構成することで、左右旋回操作手段8によって操作することにより、接地体10が下降されて左右一側の走行部4を浮き上がらせて、除雪機1を容易に旋回することが可能となり、その操作具合により除雪機1の緩旋回及び急旋回が可能である。また、サイドクラッチ機構を用いると、複雑な構成となってギヤの摩耗が発生するが、前記構成では簡単な構成とすることができる。
前記昇降手段7をアーム71とし、該アーム71の先端に接地体10を設け、該アーム71を前後方向に回動可能に構成した。このように構成することにより、アーム71を前後方向に回動可能としている為、接地体10に対する走行時の抵抗が少なく、昇降手段7が破損しづらい。また、昇降手段7の構造がシンプルな為、左右旋回手段を安価に製造することが可能である。
前記昇降手段7をアーム71とし、該アーム71の先端に接地体10を設け、該アーム71を左右方向に回動可能に構成した。このように構成することにより、昇降手段7の構造がシンプルな為、左右旋回手段を安価に製造することが可能である。
前記昇降手段7をピストン74とし、該ピストン74の先端に接地体10を設け、該ピストン74を上下方向に移動可能に構成した。このように構成することにより、昇降手段7の構造がシンプルな為、左右旋回手段を安価に製造することが可能である。また、前進旋回時と後進旋回時の操作力に差がなく、安定した除雪機1の旋回が可能となる。
本発明の実施例1に係る除雪機の全体的な構成を示した側面図。 同じく昇降手段の周辺を示した背面図。 実施例1に係る昇降手段及び左右旋回操作手段の周辺を示した側面図。 同じくアームの回動を示した図。 実施例2に係る昇降手段及び左右旋回操作手段の周辺を示した側面図。 同じく接地体の動きを示した図。 実施例3に係る昇降手段の周辺を示した背面図。 同じく昇降手段及び左右旋回操作手段の周辺を示した側面図。
1 歩行型クローラ式作業機、除雪機
2 除雪部
3 駆動部
4 走行部
5 運転操作部
6 機体フレーム
7 昇降手段
8 左右旋回操作手段
10 接地体

Claims (4)

  1. 機体フレームの前部に配設された作業部と、前記機体フレーム下部に配設されたクローラ式の走行部と、前記作業部及び前記走行部を駆動する駆動部と、前記作業部及び前記走行部を操作する運転操作部と、を備えた歩行型クローラ式作業機において、走行部の前後中途部の左右両側に、昇降手段を介して接地体を設け、該昇降手段を左右旋回操作手段と連動連結し、該左右旋回操作手段を操作することにより、昇降手段を介して左右一側の接地体を下降させ、該接地体を走行部の下面よりも更に下方に突出させ、該走行部を上方へ押し上げて、浮き上がらせた状態で旋回することを特徴とする歩行型クローラ式作業機。
  2. 前記昇降手段をアームとし、該アームの先端に接地体を設け、該アームを前後方向に回動して、接地体を下降可能としたことを特徴とする請求項1に記載の歩行型クローラ式作業機。
  3. 前記昇降手段をアームとし、該アームの先端に接地体を設け、該アームを左右方向に回動して、接地体を下降可能としたことを特徴とする請求項1に記載の歩行型クローラ式作業機。
  4. 前記昇降手段をピストンとし、該ピストンの先端に接地体を設け、該ピストンを上下方向に移動して、接地体を下降可能としたことを特徴とする請求項1に記載の歩行型クローラ式作業機。
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