JP5305839B2 - 画像処理装置、情報処理装置、画像処理装置の制御方法、情報処理装置の制御方法、記憶媒体、プログラム - Google Patents

Description

本発明は、画像処理装置、情報処理装置、画像処理装置の制御方法、情報処理装置の制御方法、記憶媒体、プログラムに関するものである。

従来、スキャナ、ファクシミリ装置、複合機等の画像処理装置において、予め作成されたジョブチケットを受信し、受信したジョブチケットに定義されたパラメータに従って動作するものがある。

このようなジョブチケットを用いれば、管理者は、ユーザに対して使用を許可するパラメータを予めジョブチケットに設定しておき、画像処理装置には、設定された動作の実行のみを許可することができる。

また、画像処理装置のメーカーや機種に依存せずに使用できるジョブチケットを作成する情報処理装置がある。この情報処理装置は、例えば、メーカーや機種に依存しない基本的な構成、機能に関する設定項目を規定したテンプレートとして用意し、そのテンプレートの設定項目から選択する形式でジョブチケットを作成する。このようにして作成されたジョブチケットはメーカーや機種に依存せず、幅広い機種の画像処理装置で使用することができる。

一方、近年、メーカーや機種によっては、読み取った原稿の画像を暗号化されたＰＤＦファイルに変換する暗号化ＰＤＦ機能や、スキャナで読み取った原稿の画像から文字を認識するＯＣＲ機能等、高度な拡張構成を備える画像処理装置が出てくるようになった。

しかしながら、従来、テンプレートに従ってジョブチケットを生成する場合、読取り解像度等の画像処理装置の基本的な構成以外の、拡張構成についてのパラメータを設定できなかった。従って、ジョブチケットを受信した画像処理装置で、ユーザは、暗号化ＰＤＦ機能や署名付ＰＤＦ機能などの拡張構成を使用することができないといった課題がある。

本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、ジョブチケットに従って画像処理装置を動作させる場合であっても、画像処理装置の拡張構成を使用できるようにすることを目的とする。

情報処理装置からジョブチケットを受信する受信手段と、受信手段によって受信したジョブチケットに規定された構成情報に従って画像データの処理を制御する制御手段と、画像処理装置の構成のうち、受信手段によって受信したジョブチケットに規定された構成情報に示される構成に含まれない拡張構成の使用が許可されているか判定する判定手段とを備え、制御手段は、判定手段によって受信手段によって受信したジョブチケットに規定された構成情報で示される構成に含まれない拡張構成の使用が許可し、前記前記判定手段によって前記ジョブチケットに規定された構成情報で示される構成に含まれない拡張構成の使用が禁止されていると判定された場合に、前記拡張構成の使用を禁止する、ことを特徴とする。

本発明によれば、ジョブチケットに従って画像処理装置を動作させる場合であっても、ユーザは、画像処理装置の拡張構成を使用することができる。

（実施形態１）
本実施形態について、図面を参照しながら説明する。

図１は本実施形態のシステム構成を示す図である。本実施形態における画像処理システムは、ジョブチケット処理サーバ１０１、ジョブチケット管理サーバ１０２、管理者ＰＣ１０３、装置１０５、装置１０６、装置１０７が互いにネットワーク４で接続されて構成される。

装置１０５、装置１０６、装置１０７はスキャナを備え、スキャナによって原稿の読み取りを行い、読み取られた原稿の画像データを、ネットワーク４に接続された他の装置や端末に送信する装置である。これらの装置１０５、装置１０６、装置１０７はスキャナ機能のみからなる単一機能の装置であってもよいし、スキャン、プリント、ＦＡＸなどの複数の機能を実行可能なＭＦＰ（Ｍｕｌｔｉ Ｆｕｎｃｔｉｏｎ Ｐｅｒｉｐｈｅｒａｌ）であってもよい。

管理者ＰＣ１０３は、装置１０５、装置１０６、装置１０７や、ジョブチケット処理サーバ１０１での処理内容を記述したジョブチケットを、作成または編集するための端末である。

ジョブチケットに記述される処理内容としては、画像データを読み取る際の解像度、読取サイズ、カラー読取／モノクロ読取、輝度調整などの指定や、画像読取後の処理内容（Ｅ−ｍａｉｌ送信やＦｉｌｅ送信、ＯＣＲ処理など）が記述されている。

ジョブチケット管理サーバ１０２は、管理者ＰＣ１０３で作成されたジョブチケットを、ユーザ情報と関連させて記憶／管理するためのサーバである。ジョブチケット管理サーバ１０２は、ジョブチケットに記述された処理内容を実行する装置１０５、装置１０６、装置１０７や、ジョブチケット処理サーバ１０１から、ジョブチケットの取得も行う。ジョブチケット管理サーバ１０２にはジョブチケットの保存およびジョブチケットの取得ができる構成であれば、ディレクトリ・サービス（例えばアクティブ・ディレクトリ）等を採用してもよい。

ジョブチケット処理サーバ１０１は、装置１０５、装置１０６、装置１０７から送られてきた画像データに対してジョブチケットに記述された、一連の後処理を行うサーバである。ここでいう後処理の一例として、画像データをジョブチケットの設定に従って、ファイルサーバへファイル送信する処理がある。他の例としては、ジョブチケットの設定に従って、Ｅ−ｍａｉｌサーバに対してＥ−ｍａｉｌ送信の実行を行ったりする処理等を指す。

ユーザ１０８とユーザ１０９は、実際に装置を操作するユーザである。

図２は、実施形態１における、画像処理装置の一例としての、装置１０５〜１０７の構成の例を示すブロック図である。

装置１０５は、制御部２０１と操作部２０５、スキャナ２２０、プリンタ２２１を有する。

制御部２０１は、ＣＰＵ２０２、ＲＡＭ２０３、操作部Ｉ／Ｆ２０４、ＮｅｔｗｏｒｋＩ／Ｆ２０６、ＭＯＤＥＭ２０８、ＩＣ Ｃａｒｄ Ｓｌｏｔ２１０、ＲＯＭ２１２、ＨＤＤ２１３、ＩｍａｇｅＢｕｓＩ／Ｆ２１４を有する。これらのユニットは、システムバス２１１によって接続される。

また、制御部２０１は、ＲＩＰ２１８、デバイスＩ／Ｆ２１９、スキャナ画像処理部２２２、プリンタ画像処理部２２３、画像回転部２２４、画像圧縮部２２５、暗号・復号処理部２１６を有する。これらのユニットは、画像バス２１５によって接続される。画像バス２１５は、ＰＣＩバス又はＩＥＥＥ１３９４等で構成される。

ＩｍａｇｅＢｕｓＩ／Ｆ２１４はシステムバス２１１と画像データを高速で転送する画像バス２１５を接続し、データ構造を変換するバスブリッジである。

さらに、制御部２０１は、操作部２０５、スキャナ２２０、プリンタ２２１と接続されている。

ＣＰＵ２０２は、ＲＯＭ２１２に格納されたプログラムに従って、装置１０５全体を統括的に制御する。

ＲＡＭ２０３は、ＣＰＵ２０２が動作するためのシステムワークメモリであり、画像データを一時記憶するための画像メモリでもある。ＣＰＵ２０２のワークメモリとして機能する。

操作部Ｉ／Ｆ部２０４は、操作部２０５とのインターフェース部であり、操作部２０５に表示する画像データを操作部２０５に対して出力する。また、操作部Ｉ／Ｆ２０４は、操作部２０５を介してユーザから受付けた指示をＣＰＵ２０２に伝える。

ＮｅｔｗｏｒｋＩ／Ｆ２０６は、ＬＡＮ２０７とのインタフェース部であり、ＬＡＮ２０７を介した通信データの入出力を行う。

ＭＯＤＥＭ２０８は、電話回線２０８を介したデータの送受信を制御する。

ＲＯＭ２１２は、システムのブートプログラムや、ＣＰＵ２０２によって読み出される各種プログラムが格納されている。

ＨＤＤ２１３は、アプリケーションプログラムや、画像データを格納する。

ＲＩＰ２１８（ラスタイメージプロセッサ）は、ＰＤＬコードをビットマップイメージに展開する。

デバイスＩ／Ｆ部２１９は、画像入出力デバイスであるスキャナ２２０やプリンタ２２１とのインタフェース部であり、スキャナ２２０やプリンタ２２１との画像データのデータの入出力制御を行う。

スキャナ画像処理部２２２は、入力画像データに対し補正、加工、編集を行う。

プリンタ画像処理部２２３は、プリント出力画像データに対して、プリンタの補正、解像度変換等を行う。

画像回転部２２４は画像データの回転を行う。

画像圧縮部２２５は、多値画像データはＪＰＥＧ、２値画像データはＪＢＩＧ、ＭＭＲ、ＭＨ等の画像データの圧縮伸張処理を行う。

ＩＣ Ｃａｒｄ Ｓｌｏｔ２１０は、ＩＣカードメディアを挿入した後に適切なＰＩＮ（Ｐｅｒｓｏｎａｌ Ｉｄｅｎｔｉｆｉｅｒ Ｎｕｍｂｅｒ）コードを入力することにより、暗号・復号に用いる鍵の入出力を行うことが可能となる。

暗号・復号処理部２１６はＩＣ Ｃａｒｄ Ｓｌｏｔ２１０の鍵を用いてデータの暗号化・復号化処理を行うハードウェアアクセラレータボードである。

なお、図２の構成は、ＭＦＰとしての装置１０５を例に説明したが、装置１０６、装置１０７も同様の構成を持つ。ただし、装置１０６は、ＩＣ Ｃａｒｄ Ｓｌｏｔ２１０、暗号・復号処理部２１６を持たない構成とし、装置１０７は、プリンタ２２１を持たない構成として説明する。

図３は本実施形態における、ジョブチケット管理サーバ１０２の機器構成の一例を示す図である。ジョブチケット管理サーバ１０２は、ＣＰＵ３０１、ＲＡＭ３０２、操作部３０３、ＨＤＤ３０４、表示部３０５、通信Ｉ／Ｆ３０７を備え、それらは、メインバス３０８を介して接続されている。

ＣＰＵ３０１は、ジョブチケット管理サーバ１０２を統括的に制御する。
ＲＡＭ３０２は、ＣＰＵ３０１によって読み出されるプログラムを格納する。
操作部３０３は、キーボードやマウス等であり、ユーザからの操作を受付ける。
ＨＤＤ３０４は、ジョブチケットを格納する。なお、ＨＤＤ３０４は、ＮＶＲＡＭ等の不揮発メモリでもよい。
表示部３０５は、ディスプレイであり、各種画面を表示する。
通信Ｉ／Ｆ３０７は、他の装置とネットワークを介してデータの送受を行う。

図４は、ジョブチケット処理サーバ１０１の機器構成の一例を示す図である。ジョブチケット処理サーバ１０１は、ＣＰＵ４０１、ＲＡＭ４０２、操作部４０３、ＨＤＤ４０４、表示部４０５、通信Ｉ／Ｆ４０７を備え、それらは、メインバス４０８を介して接続されている。

ＣＰＵ４０１は、ジョブチケット処理サーバ１０１を統括的に制御する。
ＲＡＭ４０２は、ＣＰＵ４０１によって読み出されるプログラムを格納する。
操作部４０３は、キーボードやマウス等であり、ユーザからの操作を受付ける。
ＨＤＤ４０４は、ジョブチケットを格納する。なお、ＨＤＤ４０４は、ＮＶＲＡＭ等の不揮発メモリでもよい。
通信Ｉ／Ｆ４０７は、他の装置とネットワークを介してデータの送受を行う。

図５は、装置１０５〜１０７に提供するジョブチケットを作成可能な情報処理装置の一例である管理者ＰＣ１０３の機器構成の一例を示す図である。管理者ＰＣ１０３は、ＣＰＵ５０１、ＲＡＭ５０２、操作部５０３、ハードディスク５０４、表示部５０６、通信Ｉ／Ｆ５０７を備え、それらは、メインバス５０８を介して接続されている。

ＣＰＵ５０１は、管理者ＰＣ１０３を統括的に制御する。
ＲＡＭ５０２は、ＣＰＵ５０１によって読み出されるプログラムを格納する。
操作部５０３は、キーボードやマウス等であり、ユーザからの操作を受付ける。
ハードディスク５０４は、アプリケーションプログラム、及び様々な設定を記憶する。なお、ハードディスク５０４は、ＮＶＲＡＭ等の不揮発メモリでもよい。
操作部５０５は、キーボードやマウス等であり、ユーザからの操作を受付ける。
表示部５０６は、ディスプレイであり、各種画面を表示する。
通信Ｉ／Ｆ５０７は、他の装置とネットワークを介してデータの送受を行う。

上述のような構成を有する画像処理システムで、ユーザが装置１０５を使用する際に、ジョブチケットを用いて、装置１０５の機能の使用を制限する方法について説明する。ジョブチケットは、装置１０５が有する機能のうち、ユーザが使用可能な機能について定義したファイルである。なお、本実施形態では、装置１０５の処理にジョブチケットを用いる場合について説明するが、装置１０６、装置１０７にジョブチケットを用いることもできる。

図６を用いて、実際の処理の流れについて説明する。

まず、管理者が、管理者ＰＣ１０３によって、ジョブチケットを作成する（Ｓ１０）。管理者ＰＣ１０３には、ジョブチケットを作成、編集するためのアプリケーションソフトが予めインストールされており、管理者はジョブチケットを作成する場合に、そのアプリケーションソフトを起動する。そして、管理者は、起動したアプリケーションソフトを操作して、ジョブチケットを作成し、作成したジョブチケットをジョブチケット管理サーバ１０２に登録する（Ｓ１１）。このとき、ジョブチケットは、ジョブチケット管理サーバ１０２によって、ユーザを識別するユーザＩＤに対応付けて登録される。

そして、装置１０５のユーザは、装置１０５を使用する際に、装置１０５に、ユーザＩＤとパスワードを入力し、装置１０５にログインする。その後、ユーザは、装置１０５にインストールされているウェブブラウザを起動し、ジョブチケット管理サーバ１０２のアドレスを入力することによって、ジョブチケット管理サーバ１０２にアクセスする（Ｓ１２）。この際に、装置１０５は、ユーザがログインする際に入力したユーザＩＤをジョブチケット管理サーバ１０２に送信する。

アクセスを受けたジョブチケット管理サーバ１０２は、装置１０５から送信されたユーザＩＤによってユーザを特定し、ユーザに対応付けて管理されているジョブチケットを装置１０５に送信する。ジョブチケットを受信した装置１０５は、装置１０５の操作部２０５に、ジョブチケットのリストを表示する。

ユーザは、表示されたジョブチケットのリストの中から、所望のジョブチケットを選択する。装置１０５は、選択されたジョブチケットに含まれるパラメータに従って、スキャナ２２０による原稿の読取りや、原稿を読み取って得た画像データのＮｅｔｗｏｒｋ Ｉ／Ｆ２０６による送信に関する制御を行う。例えば、ジョブチケットに、画像フォーマットや、読取り解像度等の規定があった場合、原稿の読取りを、ジョブチケットに規定された読取り解像度で行い、得られた画像データを、ジョブチケットに規定された画像フォーマットに変換してＨＤＤ２１３に格納する。

そして、装置１０５は、ＨＤＤ２１３に格納された画像データと、ジョブチケットとを、ジョブチケット処理サーバ１０１に送信する（Ｓ１５）。

ジョブチケット処理サーバ１０１は、装置１０５から受信した原稿の画像データを、同様に装置１０５から受信したジョブチケットの内容に従って処理する（Ｓ１６）。例えば、ジョブチケットの内容として、宛先Ａに電子メールで送信するように規定されていた場合、ジョブチケット処理サーバ１０１は、受信した画像データを電子メールに添付して宛先Ａに対して送信する（Ｓ１７）。

装置１０５も、ジョブチケット処理サーバ１０１も、ジョブチケットに規定されていないパラメータについて、ユーザからの指示を受付けず、ジョブチケットに規定されたパラメータのみに従って動作する。

以上のように、ジョブチケットに規定された内容のみに従って制御することによって、装置１０５による処理の内容を、ジョブチケットに規定された内容に従い、制限して実行させることができる。

次に、装置１０５の拡張構成の使用の可否を制御する場合の、具体的な処理の流れについて、フローチャートを用いて説明する。

まず、管理者ＰＣ１０３における処理流れを図７のフローチャートを用いて説明する。図７のフローチャートに示す各ステップは、管理者ＰＣ１０３のＣＰＵ５０１が、ＲＯＭから読み出したプログラムを実行することによって行われる。

ＣＰＵ４０１は、ユーザからジョブチケットを生成するためのアプリケーションが起動された場合に、図７に示すフローチャートを開始する。

まず、Ｓ６０１で、ＣＰＵ４０１は、ネットワーク４に接続された装置を検索する。

Ｓ６０２で、ＣＰＵ４０１は、検索された装置を表示するための画面を表示し、ユーザから装置の選択を受付ける。

Ｓ６０３で、ＣＰＵ４０１は、選択された装置に対して、装置の構成情報を取得するための要求を、ネットワーク４を介して送信し、その応答として当該装置の構成情報を受信する。

Ｓ６０４で、ＣＰＵ４０１は、受信した装置の構成情報に基づいて、ジョブチケット設定を行うための設定画面を表示部に表示する。設定画面の例を図７に示す。

Ｓ６０５で、ＣＰＵ４０１は、図７に示す設定画面で表示されたパラメータの設定を管理者から受付ける。ここで、パラメータについて説明しておく。本実施形態においては、２種類のパラメータが存在する。１種類目は、メーカーや機種に依存せずに装置に搭載されている機能や構成についての共通構成情報である。共有構成情報の例としては、装置が対応している画像フォーマットの種類、読取解像度などがある。また、ジョブチケット処理サーバの処理に関するデータの送信宛先、送信方式なども共通構成情報に含まれる。２種類目は、装置がメーカーや機種によって独自に備えている機能や構成についての拡張構成情報である。拡張構成情報の例としては、カラー読取可否、変倍機能の有無、ドキュメント・フィーダー（ＡＤＦ）の有無、暗号化ＰＤＦ機能、ＯＣＲ機能、署名付ＰＤＦ機能などがある。なお、暗号化ＰＤＦ機能とは、スキャナ２２０によって読み取った原稿の画像データをパスワード付きのＰＤＦファイル形式に変換する機能である。また、ＯＣＲ機能とは、スキャナによって読み取った原稿の画像データに含まれる文字を認識し、認識した文字を文字情報として画像データに付加する機能である。そして、署名付ＰＤＦ機能とは、スキャナ２２０によって読み取られた原稿の画像データに変換し、変換された画像データにユーザの電子署名を付与する機能である。

管理者は、図７のような画面を表示した状態で、各パラメータの設定を行う。各パラメータは、チェックボックスまたはラジオボタンによって選択できるように構成されており、選択されたパラメータに対応するチェックボックスまたはラジオボタンにはマークが付与される。

“構成情報７０１”は、装置１０５の構成に基づいて、管理者から設定可能な項目を列挙した列である。“パラメータ７０２”は、各構成情報について設定可能なパラメータ群を表示する列である。“装置での変更許可７０３”は、管理者ＰＣ１０３で設定されたパラメータを、装置１０５の操作部を介して設定変更可能にするか否かを設定するための列である。

７０４は、画像フォーマットの設定を行うための項目であり、装置１０５が、スキャナ２２０によって原稿の画像を読み取る際に、どの形式の画像データに変換してＨＤＤ２１３に保存しておくかを設定するための項目である。画像フォーマットについて設定可能なパラメータとして、ＪＰＥＧ、ＲＡＷ、ＴＩＦＦ、ＢＭＰが表示されている。

７０５は、読取り解像度の設定を行うための項目であり、装置１０５が、原稿をスキャナで読み取る際の読取り解像度を設定するための項目である。読取り解像度の項目に関しては、Ｘ方向（主走査方向）とＹ方向（副走査方向）のそれぞれに対応したパラメータが列挙される。読取り解像度７０５のＸ方向の読取り解像度、Ｙ方向の読取り解像度について設定可能なパラメータとして、１００ｄｐｉ、２００ｄｐｉ、３００ｄｐｉ、４００ｄｐｉ、６００ｄｐｉ、１２００ｄｐｉが表示されている。

７０６は、装置１０５のスキャナ２２０で読み取った画像データを送信する際の送信方式について設定する項目である。データの送信方式について設定可能なパラメータとして、Ｅ−ｍａｉｌ、ＦＴＰ、ＦＡＸが表示されている。

７０７は、装置１０５のスキャナ２２０で読み取った画像データを送信する送信先について設定する項目である。管理者は、データの送信先をキーボード等の入力手段を用いて入力する。なお、７０６でＥ−ｍａｉｌが選択された場合には、データの送信方式として、電子メールアドレス以外の形式を持つデータを入力できないようにしてもよい。

以上に説明したような共通構成情報の設定画面を介して、管理者ＰＣ１０３は、ユーザから共通構成情報についての設定を受付ける。ここまでの設定については、管理者ＰＣ１０３が、ＨＤＤ４０４に記憶されたジョブチケットを生成するためのテンプレートに、共通構成情報として設定する項目として規定されているものである。管理者ＰＣ１０３のＣＰＵ４０１は、装置１０５から取得した構成情報のうち、テンプレートに規定されている設定項目を、共通構成情報として表示する。

次に、拡張構成情報についての設定を受付けるための画面について説明する。装置１０５は、拡張構成として、カラー読取り機能、変倍機能、ＡＤＦ、暗号化ＰＤＦ機能、ＯＣＲ機能、署名付きＰＤＦ機能を備える。図８に示す拡張構成情報の設定を行う画面は、装置１０５から取得した構成情報のうち、テンプレートに規定されていない構成情報をＰＣ４０１が解釈し、表示したものである。

７１１は、原稿の読取りに関する設定であり、装置１０５が、原稿の画像を読み取る際に、白黒データとして読み取るか、カラーデータとして読み取るかを設定するための項目である。ＲＧＢ２４は、装置１０５が原稿を読み取る際に、２４ｂｉｔ階調で読み取ることを示す。本実施形態においては、装置１０５が、ＲＧＢ２４（２４ｂｉｔ階調で読み取り）のみに対応している例を説明しているが、それ以外にも、ＲＧＢ１６（１６ｂｉｔ階調で読み取り）等のように、装置の能力によって設定可能な値は変化する。

７１２は、変倍に関する設定であり、装置１０５が、原稿の画像を読み取る際に、読み取った原稿の画像のサイズを変倍する機能を使用するか否かを設定するための項目である。

７１３は、ＡＤＦに関する設定であり、少なくとも１枚以上の、スキャンするための原稿を自動的にスキャナ２２０に供給するためのドキュメント・フィーダー（ＡＵＴＯ Ｄｏｃｕｍｅｎｔ Ｆｅｅｄｅｒ：ＡＤＦ）を使用するか否かの情報を列挙する。

７１４は、装置１０５が、読み取った原稿をＰＤＦファイルにし、ＰＤＦファイルを暗号化して送信するか否かを設定する。

７１５は、装置１０５が、原稿を読み取る際に、ＯＣＲを実行するか否かについて設定するための項目である。

７１６は、装置１０５が、原稿を読み取る際に、読み取った原稿を署名付ＰＤＦにするか否かを設定するための項目である。

管理者は、これら装置１０５の拡張構成情報についての設定を下記の（１）〜（３）の３種類の方法のいずれかによって行うことができる。
（１）拡張構成情報をマニュアルで設定する
７０８のチェックボックスがチェックされた場合、管理者は、拡張構成情報の各設定項目７１１〜７１６について、操作部５０３によってマニュアルで設定する。図８に示す状態は、チェックボックス７０８が設定され、各設定項目がマニュアルで設定された状態を示している。
（２）拡張構成の使用を一律許可する
７０９のチェックボックスがチェックされた状態で、ジョブチケット生成キー７２０が押された場合、管理者ＰＣ１０３のＣＰＵは、拡張構成については一律許可することを示す情報を含むジョブチケットを生成する。この場合、７１１〜７１６の各設定項目について、パラメータが設定されていたとしても、その値をジョブチケットに設定しない。
（３）拡張構成の使用を禁止する
７１０のチェックボックスがチェックされた状態で、ジョブチケット生成キー７２０が押された場合、管理者ＰＣ１０３のＣＰＵは、拡張構成については一律禁止することを示す情報を含むジョブチケットを生成する。この場合、７１１〜７１６の各設定項目について、パラメータが設定されていたとしても、その値をジョブチケットに設定しない。

以上のように、各設定項目についての設定が行われた状態で、ジョブチケット生成ボタン７２０が押された場合、管理者ＰＣは、設定された項目に基づいてジョブチケットを生成する。図７の説明に戻り、ジョブチケット生成ボタン７２０が押されると、Ｓ６０６で、ＣＰＵ４０１は、ジョブチケットの生成指示を受付けたと判定し、Ｓ６０７に処理を進める。

以降、ＣＰＵ４０１は、Ｓ６０７〜Ｓ６１３の処理を行うことによってジョブチケットを生成する。

まず、Ｓ６０７で、ＣＰＵ４０１は、Ｓ６０５で受付けたパラメータのうち、共通構成情報のパラメータをジョブチケットに設定する。

Ｓ６０８で、ＣＰＵ４０１は、図７に示す画面に拡張構成情報についての設定項目があるか否かを判定する。拡張構成情報についての設定項目がない場合には、Ｓ６１４に処理をすすめ、ＣＰＵ４０１は、共通構成情報について設定したジョブチケットをジョブチケット管理サーバ１０２に登録して処理を終了する。このときのジョブチケットの例を図１７に示す。図１７のうち、２００１には、ジョブチケットを識別するためのＰｒｏｃｅｓｓ ｉｄ、作成者を示すＣｒｅａｔｏｒ、ジョブチケットの名前を示すＣａｐｔｉｏｎが含まれる。２００２は、設定項目名を示しており、画像フォーマットについての設定がｆｏｒｍａｔとして定義されている。また、２００３は、設定項目について設定されたパラメータの値である。ジョブチケットを受けた装置は、２００２で定義された設定項目について２００３にて定義されたパラメータに従って動作する。２００４、２００５も同様に他の設定項目についての設定を規定したものであり、ジョブチケットは、このような設定項目が複数組み合わされて定義されている。なお、２００２のように、設定項目について、ｃｈａｎｇｅａｂｌｅが１に設定されているものは、装置１０５の操作部２０５によって設定を変更可能にする項目である。

一方、Ｓ６０８で、ＣＰＵ４０１は、図７に示す画面に拡張構成情報についての設定項目がある場合には、Ｓ６０９に処理を進める。

Ｓ６０９で、ＣＰＵ４０１は、拡張構成情報について、マニュアルで設定されているか否かを判定する。マニュアルで設定されていると判定した場合には、Ｓ６１０に処理を進める。Ｓ６１０で、ＣＰＵ４０１は、マニュアル設定された拡張機能のパラメータをジョブチケットに付加する。このときのジョブチケットを図１８に示す。図１８のジョブチケットには、図１７に示す共通構成情報の設定に加えて、拡張構成情報についての設定２００６が含まれる。そして、Ｓ６１４で、ＣＰＵ４０１は、生成されたジョブチケットをジョブチケット管理サーバ１０２に送信し、登録させる。そして、処理を終了する。

一方、Ｓ６０９で、ＣＰＵ４０１は、生成されたジョブチケットについて、拡張構成情報は、マニュアル設定されていないと判定した場合、Ｓ６１１に処理を進める。

Ｓ６１１で、ＣＰＵ４０１は、チェックボックス７０９によって、拡張構成について一律許可するように設定されているか否かを判定する。チェックボックス７０９にチェックされており、拡張構成の使用を一律許可するように設定されている場合には、Ｓ６１２に処理を進め、ＣＰＵ４０１は、拡張構成の使用を一律許可するためのフラグをジョブチケットに付加する。このときのジョブチケットを図１９に示す。２００７が、拡張構成の使用を禁止するためのフラグである。

Ｓ６１１で、ＣＰＵ４０１は、チェックボックス７１０がチェックされていると判定し、拡張構成の使用を禁止するように設定されている場合には、Ｓ６１３に処理を進める。Ｓ６１３で、ＣＰＵ４０１は、拡張構成の使用を禁止するためのフラグをジョブチケットに付加する。このときのジョブチケットを図２０に示す。２００８が、拡張構成の使用を禁止するためのフラグである。

そして、Ｓ６１４にて、ＣＰＵ４０１は、生成したジョブチケットを、ジョブチケット管理サーバ１０２に登録する。

このようにして、管理者ＰＣ１０３によるジョブチケットの生成、及びジョブチケット管理サーバ１０２へのジョブチケットの登録は完了する。

図９は、装置１０５が、管理者ＰＣ１０３が図６で示したＳ６０３で行う通知を受けた場合の処理内容の一例を示している。図９のフローチャートに示す各ステップは、装置１０５のＣＰＵ２０２が、ＲＯＭ２１２から読み出したプログラムを実行することによって行われる。

Ｓ８０１にて、ＣＰＵ２０２は、管理者ＰＣ１０３から装置の構成情報の取得要求を受信したか否かを判定する。装置の構成情報の取得要求を受信した場合、Ｓ８０２にて、ＣＰＵ２０２は、予めＨＤＤ２１３に格納しておいた自装置の構成情報を管理者ＰＣ１０３に送信する。ここで、送信された構成情報を管理者ＰＣ１０３は、Ｓ６０３で取得する。

次に図１０を用いて、装置１０５がジョブチケットを受信し、受信したジョブチケットに従って、処理を行う制御のフローについて説明する。

Ｓ９０１にて、ＣＰＵ２０２は、図１１に示すようなログイン画面を操作部２０５に表示し、ユーザによってユーザＩＤとパスワードが入力されるのを待つ。なお、図１１の１００１は、ユーザＩＤを入力する領域であり、１００２は、パスワードを入力する領域である。また、ユーザＩＤとパスワードを入力する別の方法として、ユーザは、ＩＣ Ｃａｒｄ Ｓｌｏｔ ２１０にＩＣカードメディアを挿入し、ＩＣカードメディアに記憶されたユーザＩＤとパスワードを読み取らせるようにしてもよい。

Ｓ９０２にて、ＣＰＵ２０２は、ユーザによって入力されたユーザＩＤとパスワードによって、ユーザの認証を行う。認証に成功したら、Ｓ９０３に処理を進める。

Ｓ９０３にて、ＣＰＵ２０２は、ジョブチケット管理サーバ１０２に対してジョブチケットの取得要求を送信する。ここで、ＣＰＵ２０２は、認証したユーザのユーザＩＤをジョブチケット管理サーバに送信する。ジョブチケット管理サーバ１０２は、当該取得要求を受信し、取得要求とともに受信したユーザＩＤに対応付けて登録されているジョブチケットを装置１０５に送信する。ＣＰＵ２０２は、ジョブチケット管理サーバ１０２から、ジョブチケットを受信してＨＤＤ２１３に格納する。

Ｓ９０４にて、ＣＰＵ２０２は、ＨＤＤ２１３に格納されたジョブチケットを解析する。そして、解析結果に基づいて、ＣＰＵ２０２は、Ｓ９０５以降の処理を行う。

Ｓ９０５にて、ＣＰＵ２０２は、ＨＤＤ２１３に格納されたジョブチケットを操作部２０５に表示する。図１２にジョブチケットを操作部２０５に表示した画面の例を示す。１１０１は、ジョブチケットを示しており、１１０６は、ユーザが操作部２０５を介してジョブチケットの設定に拡張機能が含まれているものを示す。１１０３は、詳細情報ボタンであり、選択されると、図１３に示すような、ジョブチケットに含まれる構成情報の詳細が画面に表示される。図１３については、後で詳細に説明する。１１０４は、キャンセルボタンであり、図１２の表示を終了する。１１０５は、送信ボタン１１０５であり、選択された状態のジョブチケットのパラメータに従って処理を実行する。具体的には、スキャナ２２０にセットされた原稿を、ジョブチケットに規定された読取り解像度で読取り、ジョブチケットで規定された画像フォーマットに変換して、変換された画像データと、ジョブチケットをジョブチケット処理サーバ１０１に送信する。

Ｓ９０６にて、ＣＰＵ２０２は、操作部２０５を介してジョブチケットが選択され、送信ボタン１１０５が押されたか否かを判定する。送信ボタン１１０５が押されていない場合には、Ｓ９０５の処理を繰返し、送信ボタン１１０５が押されたと判定した場合には、Ｓ９０７に処理を進める。

Ｓ９０７にて、ＣＰＵ２０２は、拡張構成情報がマニュアルで設定されているか否かを判定する。拡張構成情報がマニュアルで設定されている場合には、Ｓ９０８に処理を進める。Ｓ９０８にて、ＣＰＵ２０２は、ジョブチケットに設定された共通構成情報、及び拡張構成情報に従って処理を実行する。拡張構成情報が複数存在する場合、ＣＰＵ２０２は、それぞれの拡張構成情報の使用可否を識別し、使用を許可されている場合、ＣＰＵ２０２は、使用すべきパラメータを識別して、識別した結果に基づいて処理を実行するよう制御する。

一方、Ｓ９０７にて、ＣＰＵ２０２は、拡張構成情報がマニュアルで設定されていないと判定すると、Ｓ９０９に処理を進める。

Ｓ９０９にて、ＣＰＵ２０２は、ジョブチケットに対して拡張構成の使用を一律許可するよう設定されているか否かを、ジョブチケットのｅｘｔｅｎｄ ｐｅｒｍｉｔｔｅｄフラグによって判定する。

Ｓ９１０にて、ＣＰＵ２０２は、共通構成情報については、設定されたパラメータに従って処理を実行し、拡張構成情報については、ユーザから受付けた設定に従って、処理を実行する。ユーザは、図１３の画面を介して拡張構成情報についての設定を行うことができる。ＣＰＵ２０２は、ジョブチケットに、自装置（装置１０５）が備える拡張構成について規定されていない場合に、図１２の詳細情報ボタン１１０３が押されると、自装置が備える拡張構成を識別する。そして、識別された拡張構成と共通構成との両方についての設定を行うための画面を操作部２０５に表示する。なお、Ｓ９１０で、ユーザが、図１３の画面を表示せず、拡張構成情報について設定していない状態で、送信ボタンが押された場合、ＣＰＵ２０２は、自動的に図１３に示す画面を表示するようにするとよい。それによって、拡張構成情報について、ユーザが設定し忘れることを防止することができる。

また、Ｓ９０９にて、ＣＰＵ２０２は、拡張構成の使用を一律許可するように設定されていない場合には、Ｓ９１１に処理を進める。Ｓ９１１にて、ＣＰＵ２０２は、共通構成情報については、設定されたパラメータに従って処理を実行する。また、ＣＰＵ２０２は、拡張構成情報については使用を禁止する。

図１３は、ジョブチケットに含まれる構成情報の詳細を表示する画面である。

図１３には、各構成情報が並べて表示されている。また定義された構成情報の変更を許可されている場合は、パラメータを変更することができる。

網掛け表示されている構成情報は、パラメータの変更が許可されていない構成情報である。管理者ＰＣ１０３で、装置での変更許可７０３がチェックされている構成情報については変更が可能であり、チェックされていないものや、もともとチェックできないようになっているものについては、変更を不可能に表示している。

変更可能なパラメータについては、１２０２に示すように、ユーザが、プルダウンメニューによってパラメータを変更することが可能になっている。送信先のパラメータについては、送信先が複数設定されている場合に、プルダウンメニューが表示されるようになっている。

１２０４は、設定ボタンであり、変更可能なパラメータを変更した後に押下することで設定情報が反映される。

１２０５は、キャンセルボタンであり、変更可能なパラメータを変更していた場合に、もとのパラメータにもどして、詳細画面を終了するためのボタンである。

以上のように、管理者ＰＣ１０３はジョブチケットを生成する際に、装置１０５から共通構成情報と拡張構成情報を取得し、取得した情報に基づいてジョブチケットを生成する。その際に、管理者は、ジョブチケットを作成するためのテンプレートに含まれない拡張構成情報についてもパラメータを設定することができる。

それによって、ユーザは、受信したジョブチケットに従って装置１０５を動作させる倍でも、装置１０５が有する拡張構成を使用することができる。

また、ジョブチケットの生成時に、管理者は、拡張構成の使用を一律許可、または一律禁止するよう設定することができるため、装置の拡張構成が多い場合であってもジョブチケットを容易に生成することができる。

（実施形態２）
第１の実施形態では、管理者ＰＣ１０３で、装置１０５の拡張構成情報を取得し、取得した拡張構成情報について、パラメータを編集できる場合について説明した。しかしながら、管理者ＰＣ１０３によっては、装置の拡張構成情報を取得する構成を有しないものがある。または、装置の拡張構成情報を取得しても、拡張構成について解釈することができず、共通構成情報についてのパラメータしか設定できないものもある。

そのような場合に、拡張構成情報のパラメータをジョブチケットに含められないことが原因で、装置の拡張構成をユーザが利用できなくなる場合、ユーザの利便性が低下する。

そこで、第２の実施形態では、管理者ＰＣ１０３で、装置１０５の拡張構成情報についてのパラメータを設定できないような場合でも、ユーザが装置１０５の拡張構成を使用することができないことによるユーザの利便性の低下を防止する制御について説明する。

第２の実施形態における画像処理システムの構成については、第１の実施形態とほぼ同様であるため、詳しい説明を省略する。

第２の実施形態が第１の実施形態とは異なる部分について説明する。

図１４は、第２の実施形態における管理者ＰＣ１０３のフローを説明するための図である。なお、第１の実施形態における図７と同様のステップについては、図７と同じ符号を付けており、詳しい説明を省略する。

第２の実施形態では、第１の実施形態と異なり、管理者ＰＣ１０３は、下記の（１）や（２）等の原因で、装置１０５の拡張構成情報を設定することができない。
（１）Ｓ６０３で、装置１０５の共通構成情報を取得することはできるが、拡張構成情報を取得することができない。
（２）Ｓ６０３で、装置１０５の拡張構成情報を取得することはできるが、取得した拡張構成情報を解釈できず、図８の拡張構成情報の設定を受付ける画面を表示できない。

従って、管理者ＰＣ１０３は、Ｓ６０７にて、共通構成情報のパラメータについては設定するが、拡張構成情報のパラメータについては設定しない。

そして、管理者ＰＣ１０３のＣＰＵ４０１は、共通構成情報についてのみ設定されたジョブチケットをジョブチケット管理サーバ１０２に登録する。

このようにして、ジョブチケットの生成及び登録が完了する。

図１５は、第２の実施形態における装置１０５の制御を示すフローチャートである。

第１の実施形態と異なるのは、Ｓ１３０１とＳ１３０２である。

Ｓ９０６にて、ジョブチケットが選択された状態で送信ボタン１１０５が押されると、Ｓ１３０１に処理を進める。

Ｓ１３０１にて、装置１０５のＣＰＵ２０２は、拡張構成情報についての設定がジョブチケットに含まれていないと判定した場合に、Ｓ１３０２に処理を進める。

Ｓ１３０２にて、ＣＰＵ２０２は、装置１０５の設定として、拡張構成情報についての設定がジョブチケットに含まれていない場合に、拡張構成の使用を許可するよう設定されているか、禁止するよう設定されているかを判定する。拡張構成の使用を許可するよう設定されていると判定された場合にＳ１３０３に処理を進め、拡張構成の使用を禁止するよう設定されていると判定された場合にＳ１３０４に処理を進める。

Ｓ１３０３にて、ＣＰＵ２０２は、共通構成については、ジョブチケットに設定されたパラメータに従って処理を行う。ジョブチケットに設定されていない拡張構成を自装置が持っている場合には、当該拡張構成情報については、装置１０５において、ユーザから受付けた設定に従って処理を実行する。ユーザは、図１３の画面を介して拡張構成情報についての設定を行うことができる。ＣＰＵ２０２は、ジョブチケットに、自装置（装置１０５）が備える拡張構成について規定されていない場合に、図１２の詳細情報ボタン１１０３が押されると、自装置が備える拡張構成を識別する。そして、識別された拡張構成と共通構成との両方についての設定を行うための画面を操作部２０５に表示する。なお、Ｓ９１０で、ユーザが、図１３の画面を表示せず、拡張構成情報について設定していない状態で、送信ボタンが押された場合、ＣＰＵ２０２は、自動的に図１３に示す画面を表示するようにするとよい。それによって、拡張構成情報について、ユーザが設定し忘れることを防止することができる。

Ｓ１３０４にて、ＣＰＵ２０２は、共通構成については、ジョブチケットの共通構成情報に従って処理を実行し、拡張構成については、ユーザによる使用を禁止する。

以上のように制御することによって、管理者ＰＣ１０３で、装置１０５の拡張構成情報についてのパラメータを設定できないような場合でも、ユーザが装置１０５の拡張構成を使用することができないことによるユーザの利便性の低下を防止することができる。

また、例えば管理者がジョブチケットに定義されない拡張構成についての使用を禁止したい場合には、装置１０５の設定として、拡張構成についての使用を禁止するよう設定しておくことができる。その場合には、ユーザによる拡張構成の使用を禁止することができる。なお、装置１０５の設定として、拡張構成の使用を許可するか禁止するかを設定する場合には、パスワードの入力を必要とする構成にしてもよい。そして、装置１０５は、正しいパスワードが入力された場合に、拡張構成の使用を許可するか禁止するかの設定を受付ける設定画面を表示し、正しいパスワードが入力されない場合に、当該表示画面を表示しないようにする。それによって、拡張構成の使用を許可するか禁止するかの設定を、パスワードを知る特定のユーザ（管理者等）に制限することができる。

なお、本実施形態では、装置１０５の設定として、拡張構成の使用を許可するか、禁止するかを、装置１０５の設定に基づいて決定する構成について説明したが、次のように動作する装置にも本発明を適用することができる。

例えば、拡張構成の使用を許可するか、禁止するかの設定を受付けずとも、拡張構成についての設定が含まれていない場合に、当該拡張構成の使用を許可するものでもよい。または、当該拡張構成の使用を禁止するものでもよい。

なお、上述した実施形態では、ジョブチケットがマニュアルで設定される場合、必ず拡張構成の全ての値が設定されており、全ての値が設定されたジョブチケットが作成される例について説明した。本発明はこれに限られるものではなく、一部の拡張構成についてのみマニュアルで設定され、マニュアルで設定された拡張構成の拡張構成情報を含み、マニュアルで設定されていない拡張構成の拡張構成情報を含まないジョブチケットが生成されてもよい。このようなジョブチケットを装置１０５が受信した場合に、マニュアルで設定された拡張構成情報については、マニュアルで設定された内容に従って動作すればよい。また、それ以外の拡張構成を、自装置が備える場合には、当該拡張構成については、ユーザからの指示を受付けるように動作すればよい。それによって、ジョブチケット登録後に、自装置の拡張構成が追加されているような場合であっても、ユーザは、その拡張構成を利用できなくなることを防ぐことができる。また、マニュアルで設定された拡張構成以外の拡張構成を自装置が備える場合に、当該拡張構成について、ユーザの使用を許可するか否かを装置に設定しておき、使用を許可すると設定されている場合にのみ、許可するように制御しても良い。

なお、上述した実施形態では、装置１０５にてジョブチケットをダウンロードする場合について説明したが、装置１０６や装置１０７にてジョブチケットをダウンロードする場合についても、同様の制御を行うことができる。

また、上述した実施形態では、ジョブチケット管理サーバ１０２が、ジョブチケットをユーザごとに対応付けて格納する例について説明したが、ユーザＩＤに加えて、装置を識別する装置識別情報に対応付けて格納するようにしてもよい。

また、ジョブチケットは管理者ＰＣ１０３で作成する場合について説明したが、管理者が、管理者ＰＣ１０３から装置１０５に、ジョブチケットのテンプレートを送信し、装置１０５で、ジョブチケットを編集するようにしてもよい。その場合、装置１０５は、ジョブチケットのテンプレートを解析し、画像フォーマットや読取り解像度といった共通構成情報についての設定を受付けるための画面を表示する。そして、ユーザは、その画面を介して、受信したジョブチケットに含まれる共通構成情報についてのパラメータを設定する。

また、以下に、図１６に示すメモリマップを参照して本発明に係る装置で読取可能なデータ処理プログラムの構成について説明する。

図１６は、本発明に係る装置で読取可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図である。

なお、特に図示しないが、記憶媒体に記憶されるプログラム群を管理する情報、例えばバージョン情報、作成者等も記憶され、プログラム読み出し側のＯＳ等に依存する情報、例えばプログラムを識別表示するアイコン等も記憶される場合もある。

さらに、各種プログラムに従属するデータも上記ディレクトリに管理されている。また、各種プログラムをコンピュータにインストールするためのプログラムや、インストールするプログラムが圧縮されている場合に、解凍するプログラム等も記憶される場合もある。

本実施形態におけるフローチャートに示す制御手順が外部からインストールされるプログラムによって、ホストコンピュータにより実行されていてもよい。そして、その場合、ＣＤ−ＲＯＭやフラッシュメモリやＦＤ等の記憶媒体により、あるいはネットワークを介して外部の記憶媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置に供給される場合でも本発明は適用されるものである。

以上のように、前述した実施形態の機能を実現するソフトウエアのプログラムコードを記録したコンピュータ読取可能な記憶媒体を、システムあるいは装置に供給する。そして、そのシステムあるいは装置のコンピュータ（またはＣＰＵやＭＰＵ）が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。

この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶したコンピュータ読取可能な記憶媒体は本発明を構成することになる。

従って、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、ＯＳに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。

プログラムを供給するための記憶媒体としては、例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、ＭＯ、ＣＤ−ＲＯＭ、ＣＤ−Ｒ、ＣＤ−ＲＷ、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ＲＯＭ、ＤＶＤなどを用いることができる。

この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。

その他、プログラムの供給方法としては、次のようなものがある。例えば、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続し、該ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのものを、ＨＤＤ等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。もしくは、圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるＷＷＷサーバやｆｔｐサーバ等も本発明に含まれるものである。

また、本発明のプログラムを暗号化してＣＤ−ＲＯＭ等の記憶媒体に格納してユーザに配布することもできる。そして、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することもできる。

また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現される場合に限らない。例えば、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているＯＳ（オペレーティングシステム）等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。

さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づいた制御を行うことも可能である。例えば、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるＣＰＵ等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。

本発明の実施形態に係る画像処理システムの構成を説明するための図である。 本発明の実施形態に係る装置１０５の構成を説明するための図である。 本発明の実施形態に係るジョブチケット管理サーバ１０２の構成を説明するための図である。 本発明の実施形態に係るジョブチケット処理サーバ１０１の構成を説明するための図である。 本発明の実施形態に係る管理者ＰＣ１０３の構成を説明するための図である。 本発明の実施形態に係るジョブチケットを用いた処理の流れを説明するための図である。 本発明の実施形態に係る管理者ＰＣ１０３の制御手順の例を説明するフローチャートである。 本発明の実施形態に係る管理者ＰＣ１０３の表示画面を説明するフローチャートである。 本発明の実施形態に係る装置の制御手順の例を説明するフローチャートである。 本発明の実施形態に係る装置の制御手順の例を説明するフローチャートである。 本発明の実施形態に係る装置１０５の表示画面を説明するフローチャートである。 本発明の実施形態に係る装置１０５の表示画面を説明するフローチャートである。 本発明の実施形態に係る装置１０５の表示画面を説明するフローチャートである。 本発明の実施形態に係る管理者ＰＣ１０３の制御手順の例を説明するフローチャートである。 本発明の実施形態に係る装置の制御手順の例を説明するフローチャートである。 本発明の実施形態に係るプログラムコード群を説明するための図である。 本発明の実施形態に係るジョブチケットを説明するための図である。 本発明の実施形態に係るジョブチケットを説明するための図である。 本発明の実施形態に係るジョブチケットを説明するための図である。 本発明の実施形態に係るジョブチケットを説明するための図である。

符号の説明

１０１ ジョブチケット処理サーバ
１０２ ジョブチケット管理サーバ
１０３ 管理者ＰＣ
１０５ 装置
２０２ ＣＰＵ
２１３ ＨＤＤ
２０５ 操作部

Claims (18)

1. 情報処理装置からジョブチケットを受信する受信手段と、
   前記受信手段によって受信したジョブチケットに規定された構成情報に従って画像データの処理を制御する制御手段と、
   前記受信手段によって受信したジョブチケットに規定された構成情報に示される構成に含まれない拡張構成の使用が許可されているか判定する判定手段と、を備え、
   前記制御手段は、前記判定手段によって前記受信手段によって受信したジョブチケットに規定された構成情報で示される構成に含まれない拡張構成の使用が許可されていると判定された場合に、当該拡張構成の使用を許可し、前記前記判定手段によって前記ジョブチケットに規定された構成情報で示される構成に含まれない拡張構成の使用が禁止されていると判定された場合に、前記拡張構成の使用を禁止する、ことを特徴とする画像処理装置。
2. 前記画像処理装置の設定として、前記拡張構成の使用可否を設定するための設定手段をさらに有し、
   前記判定手段は、前記設定手段による設定に従って、前記受信手段によって受信したジョブチケットに規定された構成情報に示される構成に含まれない拡張構成の使用が許可されているか判定することを特徴とする請求項１に記載の画像処理装置。
3. 前記判定手段は、前記受信手段によって受信したジョブチケットに規定された、前記拡張構成の使用可否の設定に従って、前記受信手段によって受信したジョブチケットに規定された構成情報に示される構成に含まれない拡張構成の使用が許可されているか判定することを特徴とする請求項１に記載の画像処理装置。
4. 原稿の画像を読み取る読取手段をさらに有し、
   前記制御手段は、前記読取手段によって読み取った原稿の画像を、前記受信手段によって受信したジョブチケットに従って処理するよう制御することを特徴とする請求項１乃至３のいずれかに記載の画像処理装置。
5. ジョブチケットに規定された構成情報に従って画像データの処理を実行する画像形成装置に接続可能な情報処理装置であって、
   前記画像形成装置に送信されるジョブチケットを生成するためのテンプレートを記憶する記憶手段と、
   前記記憶手段に記憶されたテンプレートを用いて、前記画像処理装置にて使用される構成情報が規定されたジョブチケットを作成する作成手段と、を有し、
   前記作成手段は、前記テンプレートで規定できない拡張構成を前記画像形成装置にて使用を許可するか否かを示す情報を含むジョブチケットを作成することを特徴とする情報処理装置。
6. 前記画像形成装置の構成情報を取得する取得手段をさらに備え、
   前記生成手段は、前記テンプレートで規定することが可能な構成情報に加えて、前記取得手段によって取得された構成情報が規定されたジョブチケットを生成する、ことを特徴とする請求項５に記載の情報処理装置。
7. 前記取得手段によって取得された構成情報が複数存在する場合に、前記生成手段は、前記取得手段によって取得された前記複数の構成情報のそれぞれの使用可否が定義されたジョブチケットを生成する、ことを特徴とする請求項６に記載の情報処理装置。
8. 情報処理装置からジョブチケットを受信する受信工程と、
   前記受信工程で受信したジョブチケットに規定された構成情報に従って画像データの処理を制御する制御工程と、
   前記受信工程にて受信したジョブチケットに規定された構成情報に示される構成に含まれない拡張構成の使用が許可されているか判定する判定工程と、を備え、
   前記制御工程では、前記判定工程にて、前記受信工程で受信したジョブチケットに規定された構成情報で示される構成に含まれない拡張構成の使用が許可されていると判定された場合に、当該拡張構成の使用を許可し、前記判定工程にて、前記受信工程で受信したジョブチケットに規定された構成情報で示される構成に含まれない拡張構成の使用が禁止されていると判定された場合に、当該拡張構成の使用を禁止する、ことを特徴とする画像処理装置の制御方法。
9. 前記画像処理装置の設定として、前記拡張構成の使用可否を設定するための設定工程をさらに有し、
   前記判定工程は、前記設定工程による設定に従って、前記受信工程で受信したジョブチケットに規定された構成情報に示される構成に含まれない拡張構成の使用が許可されているか判定することを特徴とする請求項８に記載の画像処理装置の制御方法。
10. 前記判定工程は、前記受信工程にて受信したジョブチケットに規定された、前記拡張構成の使用可否の設定に従って、前記ジョブチケットに規定された構成情報に示される構成に含まれない拡張構成の使用が許可されているか判定することを特徴とする請求項８に記載の画像処理装置の制御方法。
11. 原稿の画像を読み取る読取工程をさらに有し、
    前記制御工程では、前記読取工程で読み取られた原稿の画像を、前記受信工程で受信したジョブチケットに従って処理するよう制御することを特徴とする請求項８乃至１０のいずれかに記載の画像処理装置の制御方法。
12. ジョブチケットに規定された構成情報に従って画像データの処理を実行する画像形成装置に接続可能な情報処理装置の制御方法であって、
    前記画像形成装置に送信されるジョブチケットを生成するためのテンプレートを用いて、前記画像処理装置にて使用される構成情報が規定されたジョブチケットを作成する作成工程と、を有し、
    前記作成工程では、前記テンプレートで規定できない拡張構成を前記画像形成装置にて使用を許可するか否かを示す情報を含むジョブチケットを作成する、ことを特徴とする情報処理装置の制御方法。
13. 前記画像形成装置の構成情報を取得する取得工程をさらに有し、
    前記生成工程では、前記テンプレートで規定することが可能な構成情報に加えて、前記取得工程で取得された構成情報が規定されたジョブチケットを生成する、ことを特徴とする請求項１２に記載の情報処理装置の制御方法。
14. 前記取得工程で取得された構成情報が複数存在する場合に、前記生成工程では、前記取得工程で取得された前記複数の構成情報のそれぞれの使用可否が定義されたジョブチケットを生成することを特徴とする請求項１３に記載の情報処理装置の制御方法。
15. 請求項８乃至１１のいずれかに記載の画像処理装置の制御方法を、当該画像処理装置のコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記憶媒体。
16. 請求項８乃至１１のいずれかに記載の画像処理装置の制御方法を、当該画像処理装置のコンピュータに実行させるためのプログラム。
17. 請求項１２乃至１４のいずれかに記載の情報処理装置の制御方法を、当該情報処理装置のコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記憶媒体。
18. 請求項１２乃至１４のいずれかに記載の情報処理装置の制御方法を、当該情報処理装置のコンピュータに実行させるためのプログラム。

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