JP5305430B2 - 車両用シート - Google Patents
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Description
即ち、ベルトリトラクターから引き出されたシートベルトは傾斜ガイドにより斜め上方に案内されるが、背凭シート上部から着座者の前方に向けて略直角に方向変換させる上部の方向変換用ベルトガイドを、カバー部材が兼用している。
そのため、カバー部材とシートベルトとが常時摺接するという課題がある。
また、公知例の傾斜ガイドは傾斜ガイドの下部を背凭シートの上部フレームの上面に固定し、傾斜ガイドは上方に突出するように設けているので、上部フレームを中心とする回転方向の荷重に弱い構成となっているという課題がある。
本願は、カバー部材の取付構成を工夫し、ベルトガイドの支持強度を向上させて全体の軽量化を図り、シートベルトによる衝突時の着座者の拘束を有効にできるようにしたものである。
請求項2の発明は、前記ステー25は、前記上部フレーム22に固定する前板26を有し、該前板26の上部には前方に突出する突出片28を設け、該突出片28上に、前記カバー部材55のベルト引出口59の前側に形成した取付用段部60を取付螺子29により固定した車両用シートとしたものである。
請求項3の発明は、前記カバー部材55のベルト引出口59はシートベルト16に対して上下に隙間を有して開口させ、前記ベルトガイド32の横ガイド36は、前記ベルト引出口59の下縁および前記カバー部材55の取付用段部60に、ベルト引出口59から引き出されるシートベルト16が接触しないように配置構成した車両用シートとしたものである。
請求項4の発明は、前記ステー25は前板26と側板27により平面視逆さ「コ」の字形状に形成し、前記前板26および左右の側板27を上部フレーム22に固定し、前記ステー25の左右の側板27側に前記ベルトガイド32の左右側部ガイド37に連設した左右の縦軸部35を固定した車両用シートとしたものである。
請求項5の発明は、前記ステー25の前板26の下部は前記上部フレーム22の下面より下方に位置させ、前板26の下方部分とベルトガイド32の縦軸部35により前記上部フレーム22を前後に挟持して固定した車両用シートとしたものである。
請求項6の発明は、前記ステー25の左右の側板27は前記上部フレーム22の上面側に固定し、前記左右の側板27の下部と前記ベルトガイド32の縦軸部35の下方に形成した円弧部34により前記上部フレーム22を上下両側から挟持して固定した車両用シートとしたものである。
請求項7の発明は、前記ステー25は前板26と側板27により平面視逆さ「コ」の字形状に形成し、前記前板26と左右の側板27により包囲された空間内には、前記ベルトリトラクター17から前記ベルトガイド32の横ガイド36に向けてシートベルト16を斜めに案内する傾斜ガイド40を設け、傾斜ガイド40は合成樹脂により形成し、前記傾斜ガイド40の傾斜部41の前面には、前記ステー25の係合孔43に係合する係合部44を形成した車両用シートとしたものである。
請求項2の発明では、ステー25の突出片28に、カバー部材55を取付螺子29により固定するので、カバー部材55の取付を容易にするだけでなく、カバー部材55の位置ずれを抑制でき、そのため、カバー部材55の移動による表皮部材11の皺発生を防止でき、外観上の見栄えを向上させて商品の付加価値を向上させることができる。
請求項3の発明では、カバー部材55のベルト引出口59はシートベルト16に対して上下に隙間を有しているが、ベルトガイド32の横ガイド36がシートベルト16を下方から前方へ案内するので、シートベルト16は、ベルト引出口59の特に下縁およびカバー部材55の取付用段部60に接触するのを抑制でき、シートベルト16による衝突時の瞬時の着座者の拘束の確実性を向上させることができる。
請求項4の発明では、ベルトガイド32は上部フレーム22に前板26と左右の側板27の三カ所で固定されているステー25により支持されているので、支持剛性を向上させることができる。
請求項5の発明では、ステー25の前板26とベルトガイド32の縦軸部35とが、互いが互いの強度メンバーとなって支持でき、合理的構成となる。
請求項6の発明では、ステー25の左右の側板27とベルトガイド32の円弧部34とにより上下両側から挟持するので、ステー25とベルトガイド32とが、相互に強度メンバーとなって支持でき、回転方向の荷重に対しても強固に支持でき、合理的構成となる。
請求項7の発明では、ステー25に傾斜ガイド40を設けているので、傾斜ガイド40の取付が容易になり、シートベルト16の案内を行うことができ、また、ベルトガイド32の支持強度を確保して軽量化できる。
また、車両用シート1の設置方向は任意であるが、理解を容易にするため、車両進行方向を前として前向きに設置した例にて以下説明するが、こられの方向の説明によって構成は限定されない。
車両用シート1の少なくとも背凭シート2は、背凭フレーム5にクッション材10を取付け、クッション材10の外周を表皮部材11で包囲して形成する。
なお、図4の表皮部材11は二層に形成したものを図示しているが、単層あるいは更に三層以上の複数層でもよく、構成は任意である。
車両用シート1には着座者の身体を拘束するシートベルト装置15を設ける。シートベルト装置15は、シートベルト16の衝突時の引出を停止させるベルトリトラクター17を、車両用シートまたは車両フロアに設ける。実施例では背凭シート2内にシートベルト16のベルトリトラクター17を内蔵している。
18はシートベルト16の一端を係止するアンカープレート、19はシートベルト16の中間部のタングプレート、20はタングプレート19を着脱自在に係合させてロックするインナーバックルである。
前記背凭フレーム5の構成は任意であり、左右方向の上部フレーム22を有していればよい。実施例の上部フレーム22は筒形状に形成している。
上部フレーム22の所定位置には、ステー25を固定する。ステー25は前板26と左右側板27により平面視「コ」の字形状に形成する。前板26の下部は前記上部フレーム22より下方に位置させる。前板26の上部は上部フレーム22よりも上方に位置させる。前板26の上部には前方に突出する突出片28を設け、突出片28には後述する取付螺子29が螺合する取付孔30を形成する。
上部ベルトガイド32は丸棒部材により形成する。上部ベルトガイド32は上部にガイド部33を形成し、上部ベルトガイド32の下部は上部フレーム22の下面に当接固定する円弧部34に形成する。ガイド部33と円弧部34との間には縦軸部35を設け、ガイド部33と円弧部34と縦軸部35とを一体状に形成する。
ガイド部33は左右方向の横ガイド36の左右両側に側部ガイド37を設けて平面視「コ」の字形状に形成する。側部ガイド37には前記縦軸部35の上部を一体状に形成する。
上部ベルトガイド32の横ガイド36は、ステー25の突出片28の基部より所定間隔おいた上方に位置させる。上部ベルトガイド32の側部ガイド37はステー25の側板27と略同じ前後長さを有して形成し、上部ベルトガイド32の側部ガイド37はステー25の側板27に固定する。
したがって、ステー25と上部ベルトガイド32と上部フレーム22は互いにシートベルト16に掛かる荷重を支持する強度メンバーとなる。そのため、ステー25と上部ベルトガイド32は全体としては肉薄の部材により形成して、支持強度を確保した上で、軽量化している。
ステー25の前板26と左右の側板27により包囲された空間内には、傾斜ガイド40を設ける。傾斜ガイド40は傾斜部41の左右側に側板42を設けて構成する。傾斜部41の前面には、前記ステー25の係合孔43に係合する係合部44を形成する。傾斜ガイド40はステー25の側板27間に傾斜部41および側板42を嵌め込んで、係合部44を係合孔43に係合させて取付ける。
しかして、前記ステー25および上部ベルトガイド32の夫々の一部は、背凭シート2の上部のクッション材10および表皮部材11より上方に突出させる。背凭シート2の上部のクッション材10および表皮部材11には、ステー25および上部ベルトガイド32の一部を背凭シート2の上部に露出させるためのシート側開口部50を形成する。
背凭シート2の上部には、少なくとも、シート側開口部50を包囲するカバー部材55を設ける。
実施例のカバー部材55は、ステー25および上部ベルトガイド32の一部を包囲するように形成している。
取付用段部60には取付螺子29の縦の挿通孔61を形成し、取付用段部60をステー25の突出片28の上面に載置して取付螺子29により固定状態に取付ける。
ベルト引出口59の内側のカバー部材55には、上部ベルトガイド32のガイド部33の横ガイド36を臨ませる。
即ち、ベルト引出口59から引き出されたシートベルト16がベルト引出口59の周縁のカバー部材55および取付用段部60に接触しないで移動することを期待し、シートベルト16の接触抵抗の発生を抑制して操作性を向上させる。
また、シートベルト16に掛かる荷重は上部ベルトガイド32が支持し、カバー部材55にはシートベルト16の荷重が殆ど掛からず、カバー部材55が変形・破損するのを防止して、カバー部材55の変形・破損によるシートベルト16の伸び発生を防止する。
したがって、カバー部材55を装着した後、カバー部材55の取付用段部60および装着用スリット64はシートベルト16の下方に位置して通常は目に触れない。
なお、それ以外のカバー部材55の外観形状は任意であり、ステー25および上部ベルトガイド32の一部ならびにシート側開口部50を包囲しうる形状であればよい。
即ち、単にカバー部材55を背凭シート2のクッション材10の表皮部材11上に載せるように取付けると、カバー部材55の下縁70の下方のクッション材10が撓んで、下縁70の下方に隙間が発生し、外観上の見栄えが悪く、また、この隙間は表皮部材11の皺発生の原因となることがあるが、カバー支持部材65はカバー部材55の下縁70の下方に隙間が発生するのを防止して、表皮部材11の外観上の見栄えの低下を防止し、表皮部材11の皺発生を防止する。
カバー支持部材65は枠体66により形成し、枠体66にはステー25および上部ベルトガイド32の上方から嵌めるための開口部67を形成する。
カバー支持部材65の枠体66は前記カバー部材55の周縁起立部57より平面方向に所定幅有して形成し、カバー部材55の周縁起立部57の全周の下方位置に位置するように略四角形状により構成し、カバー支持部材65は、枠体66の開口部67をステー25に上方から嵌合させて、前記背凭フレーム5の上部フレーム22の上面により載置させて取付ける。
即ち、開口部67の内周の左右側にはステー25の前板26の左右両側に当接する当接部75を形成する。
また、カバー支持部材65にはステー25の左右の側板27に設けた係合部76が係合する係合溝77を形成する。
したがって、カバー支持部材65をステー25に上方から嵌合させると、開口部67の内周の当接部75がステー25の前板26の左右両側に当接し、カバー支持部材65の係合溝75がステー25の係合部76に係合する。そのため、当接部75と係合溝77によりカバー支持部材65の前後の位置決めをする。
68は枠体66の側部に設けた嵌合部であり、背凭フレーム5に設けた補強フレーム69の上部に嵌合させるものである。
また、カバー支持部材65の下面側(内面側)には前記背凭フレーム5の上部フレーム22の上面に係合する円弧面形状に形成した係合面78を設ける。
係合面78は、カバー支持部材65が所定位置に位置するように背凭フレーム5の上部フレーム22の上面に係合して、嵌合部68と共に上下方向の位置決め作用を奏する。
また、枠体66の上面には上方に起立するリブ71を形成する。リブ71はカバー部材55の下縁70とにより表皮部材11がカバー部材55の下方から引き出されるのを防止する作用を期待する。
通常、着座者は座席シート3に腰を下ろし、車両用シート1全体をスライドレールにより車体に対して前後させて前後位置調節を行い、背中を背凭シート2に当てがって、リクラインニング装置により背凭シート2の傾斜角度を調節し、シートベルト16のタングプレート19をインナーバックル20に係合させて、シートベルト16を肩から胸の部分と腰部に装着する。
この場合、タングプレート19を持ってシートベルト16をベルトリトラクター17から引き出すと、シートベルト16の左右側は傾斜ガイド40の左右の側板42から上部ベルトガイド32のガイド部33の側部ガイド37により連続して規制されて左右方向に振れずに引き出される。
しかして、上部ベルトガイド32の一部はシートベルト16を背凭シート2の上部に接触させないようにするために、背凭シート2の上部より所定高さ上方に突出しており、また、背凭シート2の上部のクッション材10および表皮部材11には上部ベルトガイド32の一部を上方に突出させるためのシート側開口部50を形成し、この上部ベルトガイド32の一部およびシート側開口部50を包囲するカバー部材55を背凭シート2の上部に設けているから、上部ベルトガイド32の一部およびシート側開口部50はカバー部材55により包囲される。
この場合、カバー部材55のベルト引出口59は前後方向に貫通させて開口させているので、ベルト引出口59から塵埃等の異物がカバー部材55内に進入するのを防止し、シートベルト16の作動を確実にする。
即ち、単にカバー部材55を背凭シート2のクッション材10の表皮部材11上に載せるように取付けると、カバー部材55の下縁70の下方のクッション材10が撓んだときに、下縁70の下方に隙間が発生し、この隙間自体が外観上見栄えが悪くなる原因となるが、本願ではカバー支持部材65がカバー部材55を支持して、下縁70の下方に隙間が発生するのを防止するので、外観上見栄えを向上させる。
したがって、カバー支持部材65がカバー部材55の下縁70の下方に隙間が発生するのを防止しているから、皺発生の原因となるカバー部材55下方の表皮部材11(クッション材10)が凹むことをカバー支持部材65により未然に防止するので、カバー部材55の下縁70の下方に隙間が発生すること自体を抑制し、表皮部材11の皺発生を抑制(防止)する。
カバー支持部材65は枠体66により形成し、枠体66にはステー25(上部ベルトガイド32を含む)の上方から嵌めるための開口部67を形成しているので、カバー支持部材65は枠体66の開口部67をステー25(上部ベルトガイド32)に上方から嵌合させれば、取り付けられる。
また、開口部67の内周には少なくとも前記ステー25の前板26と左右の側板27の一部を夫々当接させているので、カバー支持部材65は前後左右に位置ずれせず、カバー部材55を確実に支持する。
また、開口部67の左右内縁にステー25の左右の側板27が当接するので、カバー支持部材65の左右の位置決めがされる。
しかして、カバー部材55は、ステー25の突出片28の上面に取付螺子29により固定状態に取付けているから、カバー部材55およびカバー支持部材65の双方がステー25により位置決めされ、上部ベルトガイド32の一部およびシート側開口部50を包囲すると共に、位置ずれによる皺発生も防止して、合理的な構成となる。
即ち、単にカバー部材55を背凭シート2のクッション材10の表皮部材11上に載せて取付けると、クッション材10の厚さやカバー部材55の下縁70の高さ等の製造精度や組立精度により、カバー部材55の下縁70が表皮部材11およびクッション材10を下方に押し付けることがあり、表皮部材11の皺発生の原因となったり、あるいは、カバー部材55周辺の表皮部材11の沈み量が一定とならず、外観の見栄えがよくないことがあるが、本願ではカバー支持部材65がカバー部材55の下縁70を支持し、表皮部材11およびクッション材10を下方に押し付けないので、カバー部材55が表皮部材11およびクッション材10に対する押し付けや弛みの反復によって生じる皺発生を防止し、カバー部材55周辺の表皮部材11(クッション材10)の沈み量を一定にして外観の見栄えを良好にする。
しかして、カバー部材55は、その下部を開放して開口部56を形成し、開口部56の周囲に周縁起立部57を設けてカップ形状に形成し、周縁起立部57の左右両側および後部には頂部58を続いて形成し、頂部58の前側にはベルト引出口59を形成し、ベルト引出口59は略前後方向に開口させ、ベルト引出口59の内側に上部ベルトガイド32のガイド部33の横ガイド36を臨ませているから、シートベルト16は上部ベルトガイド32の横ガイド36によりベルト引出口59の下縁に摺接せずに移動する。
また、ベルト引出口59の内側に上部ベルトガイド32のガイド部33の横ガイド36を臨ませているから、シートベルト16に掛かる荷重は上部ベルトガイド32が支持し、カバー部材55にはシートベルト16の荷重が殆ど掛からない。
したがって、カバー部材55がシートベルト16に掛かる荷重により変形・破損するのを防止して、カバー部材55の変形・破損によるシートベルト16の伸び発生を防止でき、シートベルト16による着座者の拘束状態を良好に保持する。
また、カバー部材55のベルト引出口59はシートベルト16に対して上下に隙間を有するように開口しているので、ベルト引出口59から引き出されときのシートベルト16の接触抵抗の発生はなく、操作性を向上させる。
また、上部ベルトガイド32は上部フレーム22に固定のステー25に固定され、ステー25は前板26と側板27により平面視「コ」の字形状に形成しており、上部ベルトガイド32は横ガイド36と側部ガイド37とにより平面視「コ」の字形状に形成しているので、ステー25と上部ベルトガイド32はボックス状に上部フレーム22に固定される。
したがって、上部ベルトガイド32はシートベルト16の荷重を強固に支持する。
また、ステー25の前板26の下方部分と上部ベルトガイド32の縦軸部35により上部フレーム22を前後に挟持して固定しているから、一層、ステー25と上部ベルトガイド32は上部フレーム22に強固に固定され、前後左右方向のみならず上部フレーム22の円周方向にステー25が回転するように作用する荷重に対しても強固に支持される。
しかして、ステー25の前板26と左右の側板27により包囲された空間内には、上部ベルトガイド32の横ガイド36に向けてシートベルト16を斜めに案内する傾斜ガイド40を設けているので、ベルトリトラクター17から引き出されるシートベルト16の裏面は傾斜ガイド40の傾斜部41により上部ベルトガイド32に向けて案内され、シートベルト16の左右測縁は傾斜ガイド40の左右の側板42により案内される。
また、傾斜ガイド40の傾斜部41の前面には、ステー25の係合孔43に係合する係合部44を形成しているから、傾斜ガイド40はステー25の側板27間に傾斜部41および側板42を嵌め込んで、係合部44を係合孔43に係合させて取付けるので、特別な工具は不要で、組立を容易にする。
Claims (7)
- 座席シート3と、背凭フレーム5に取付けたクッション材10の外周を表皮部材11により被覆した背凭シート2とを有し、衝突時の着座者を拘束しうるシートベルト16の衝突時の引出を停止させるベルトリトラクター17を、車両用シートに設け、前記背凭シート2の上部所定位置の表皮部材11には、前記ベルトリトラクター17から引き出されるシートベルト16を通す、略上方に向けて開口するシート側開口部50を設け、前記背凭シート2の上部には背凭シート2内のベルトリトラクター17から引き出されたシートベルト16を案内するベルトガイド32を設け、前記シート側開口部50を覆う前後方向に貫通するベルト引出口59を有するカバー部材55を前記背凭シート2の上部に設け、該カバー部材55は前記シート側開口部50および前記ベルトガイド32を包囲する周縁起立部57を有してカップ形状に形成し、前記カバー部材55の周縁起立部57の下方位置には前記カバー部材55を支持するカバー支持部材65を設け、前記ベルトガイド32は、丸棒部材により左右方向の横ガイド36と該横ガイド36の左右両側に設けた前後方向の側部ガイド37とにより形成したガイド部33を有して形成し、該ガイド部33の下部を前記背凭シート2の背凭フレーム5の上部フレーム22の所定位置に設けたステー25に固定し、前記ベルトガイド32の横ガイド36は、前記ベルト引出口59の下縁に、該ベルト引出口59から引き出されるシートベルト16が接触しないように、前記カバー部材55のベルト引出口59の内側に配置した車両用シート。
- 請求項1において、前記ステー25は、前記上部フレーム22に固定する前板26を有し、該前板26の上部には前方に突出する突出片28を設け、該突出片28上に、前記カバー部材55のベルト引出口59の前側に形成した取付用段部60を取付螺子29により固定した車両用シート。
- 請求項2において、前記カバー部材55のベルト引出口59はシートベルト16に対して上下に隙間を有して開口させ、前記ベルトガイド32の横ガイド36は、前記ベルト引出口59の下縁および前記カバー部材55の取付用段部60に、ベルト引出口59から引き出されるシートベルト16が接触しないように配置構成した車両用シート。
- 請求項1または請求項2または請求項3において、前記ステー25は前板26と側板27により平面視逆さ「コ」の字形状に形成し、前記前板26および左右の側板27を上部フレーム22に固定し、前記ステー25の左右の側板27側に前記ベルトガイド32の左右側部ガイド37に連設した左右の縦軸部35を固定した車両用シート。
- 請求項4において、前記ステー25の前板26の下部は前記上部フレーム22の下面より下方に位置させ、前板26の下方部分とベルトガイド32の縦軸部35により前記上部フレーム22を前後に挟持して固定した車両用シート。
- 請求項5において、前記ステー25の左右の側板27は前記上部フレーム22の上面側に固定し、前記左右の側板27の下部と前記ベルトガイド32の縦軸部35の下方に形成した円弧部34により前記上部フレーム22を上下両側から挟持して固定した車両用シート。
- 請求項1または請求項2または請求項3または請求項4または請求項5または請求項6において、前記ステー25は前板26と側板27により平面視逆さ「コ」の字形状に形成し、前記前板26と左右の側板27により包囲された空間内には、前記ベルトリトラクター17から前記ベルトガイド32の横ガイド36に向けてシートベルト16を斜めに案内する傾斜ガイド40を設け、傾斜ガイド40は合成樹脂により形成し、前記傾斜ガイド40の傾斜部41の前面には、前記ステー25の係合孔43に係合する係合部44を形成した車両用シート。
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