JP5304561B2 - 画像形成装置及び処理液塗布装置 - Google Patents

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本発明は画像形成装置及び処理液塗布装置に関する。
プリンタ、ファクシミリ、複写装置、プロッタ、これらの複合機等の画像形成装置として、例えばインク液滴を吐出する記録ヘッドを用いた液体吐出記録方式の画像形成装置としてインクジェット記録装置などが知られている。この液体吐出記録方式の画像形成装置は、記録ヘッドからインク滴を、搬送される用紙(紙に限定するものではなく、OHPなどを含み、インク滴、その他の液体などが付着可能なものの意味であり、被記録媒体あるいは記録媒体、記録紙、記録用紙などとも称される。)に対して吐出して、画像形成(記録、印字、印写、印刷も同義語で使用する。)を行なうものであり、記録ヘッドが主走査方向に移動しながら液滴を吐出して画像を形成するシリアル型画像形成装置と、記録ヘッドが移動しない状態で液滴を吐出して画像を形成するライン型ヘッドを用いるライン型画像形成装置がある。
なお、本願において、液体吐出方式の「画像形成装置」は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス等の媒体に液体を吐出して画像形成を行う装置を意味し、また、「画像形成」とは、文字や図形等の意味を持つ画像を媒体に対して付与することだけでなく、パターン等の意味を持たない画像を媒体に付与すること(単に液滴を媒体に着弾させること)をも意味する。また、「インク」とは、インクと称されるものに限るものではなく、吐出されるときに液体となるものであれば特に限定されるものではなく、例えば、DNA試料、レジスト、パターン材料なども含まれる。また、「画像」とは平面的なものに限らず、立体的に形成されたものに付与された画像、また立体自体を3次元的に造形して形成された像も含まれる。また、「画像形成装置」には液体吐出方式のものに限らず、電子写真方式で画像形成を行なうものなども含まれるが、以下では液体吐出方式の画像形成装置で説明する。
このような液体吐出方式の画像形成装置においては、色材を含むインクを液滴化して画像形成を行うために、液滴で形成されるドットがひげ状に乱れるフェザリング、異なる色のインク滴が隣接して用紙に打たれた場合に、各色が相互に混ざり合って色境界が不鮮明になるカラーブリード等の不具合が生じることがあり、更に印字後の紙上の液滴が乾くまでに時間がかかるという問題がある。
そこで、従来から特許文献1に記載されているようにインクと反応して滲み防止を促す前処理液を塗布ローラで塗布したり、特許文献2に記載されているように前処理液を液体吐出ヘッドからミスト状に吐出させて塗布したりすることが行われる(その他、特許文献3、4も参照)。また、処理液を泡にして塗布する装置も知られている(特許文献5)。
従来の塗布装置としては、例えば特許文献6に記載されているように、前処理液を塗布する塗布工程経路と、塗布しない塗布不要経路とを設け、前処理液を塗布された記録媒体は、記録媒体の表裏両面に各々設けられたガイド板で、鉛直上方よりも用紙給紙ユニット方向に向かうまでガイドされる構成としたものがある。
特開2002−137378号公報 特開2005−138502号公報 特開2005−138502号公報 特開2003−205673号公報 特開2009−012394号公報 特開2002−137378号公報
しかしながら、処理液をローラで被記録媒体に塗布するようにした場合、ローラの両端部で処理液膜がローラ周面から膨れ上がりリング状に膨張し、液の飛び散りが発生するという課題がある。また、液の飛び散りが生じなくとも、リング状に膨張した状態が長時間続くと、ローラの回転が停止したときに装置内部への液だれが生じるという課題もある。この場合、処理液トレイを大きくして、塗布ローラからの液ダレを受け止めるようとする場合、処理液トレイは2段構造になり、下段に回収された液を、再度塗布ローラに運ぶためには別途ポンプが必要になる。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、ローラで被記録媒体に処理液を塗布するときの液の飛び散りを低減し、ローラが回転を停止したときの液ダレを低減し、処理液の再利用を簡単にすることを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係る画像形成装置は、
被記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、
前記被記録媒体に処理液を塗布する塗布装置と、を備え、
前記塗布装置は、少なくとも、前記被記録媒体を搬送する搬送ローラと、前記被記録媒体に処理液を塗布する塗布ローラと、前記塗布ローラに前記処理液を供給するスクイーズローラと、前記スクイーズローラに処理液を供給する処理液トレイと、を有し、
前記搬送ローラに上方から前記塗布ローラが接し、前記塗布ローラに横方向から前記スクイーズローラが接して配置され、
前記塗布ローラの軸方向長さよりも前記スクイーズローラの軸方向長さが長く、
前記処理液トレイは、前記スクイーズローラの下部に設けられ、スクイーズローラの軸方向端部に相当する位置が前記塗布ローラ側に延びて形成されている
構成とした。
前記塗布ローラ側に延びて形成された処理液トレイは、前記塗布ローラの軸方向外端まで形成されている構成とできる。
また、前記スクイーズローラは、前記塗布ローラと対向しない両端部分の径が端部に向かって漸次大きく形成されている構成とできる。
また、前記スクイーズローラは、前記塗布ローラと対向しない両端部分の外周面に螺旋方向が互いに逆の螺旋状の凹部又は凸部が形成されている構成とできる。
本発明に係る処理液塗布装置は、
被記録媒体に処理液を塗布する処理液塗布装置において、
少なくとも、前記被記録媒体を搬送する搬送ローラと、前記被記録媒体に処理液を塗布する塗布ローラと、前記塗布ローラに前記処理液を供給するスクイーズローラと、前記スクイーズローラに処理液を供給する処理液トレイと、を有し、
前記搬送ローラに上方から前記塗布ローラが接し、前記塗布ローラに横方向から前記スクイーズローラが接して配置され、
前記塗布ローラの軸方向長さよりも前記スクイーズローラの軸方向長さが長く、
前記処理液トレイは、前記スクイーズローラの下部に設けられ、スクイーズローラの軸方向端部に相当する位置が前記塗布ローラ側に延びて形成されている
構成とした。
本発明に係る画像形成装置及び本発明に係る泡塗布装置によれば、被記録媒体を搬送する搬送ローラと、被記録媒体に処理液を塗布する塗布ローラと、塗布ローラに処理液を供給するスクイーズローラとを有し、搬送ローラに塗布ローラが接し、塗布ローラにスクイーズローラが接して配置され、塗布ローラの軸方向長さよりもスクイーズローラの軸方向長さが長く、処理液トレイは、スクイーズローラの下部に設けられ、スクイーズローラの軸方向端部に相当する位置が塗布ローラ側に延びて形成されている構成としたので、ローラで被記録媒体に処理液を塗布するときの液の飛び散りを低減し、ローラが回転を停止したときの液ダレを低減し、処理液の再利用を簡単にすることができる。
本発明の第1実施形態に係る処理液塗布装置を備える画像形成装置の一例を示す全体構成図である。 同塗布装置の塗布部の模式的側面説明図である。 同塗布部のローラ部分の斜視説明図である。 同じくローラ部分の平面説明図である。 本発明の第2実施形態に係る処理液塗布装置の塗布部のローラ部分の平面説明図である。 本発明の第3実施形態に係る処理液塗布装置の塗布部のローラ部分の平面説明図である。 比較例1のローラ部分の斜視説明図である。 同じくローラ部分の平面説明図である。 比較例2の塗布部の模式的側面説明図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。まず、本発明に係る塗布装置の第1実施形態を含む本発明に係る画像形成装置の一例について図1を参照して説明する。なお、図1は同画像形成装置の全体構成図である。
この画像形成装置は、被記録媒体である用紙100に液滴を吐出して画像を形成する画像形成手段としての記録ヘッドユニット101と、用紙100を搬送する搬送ベルト102と、用紙100を収容する給紙トレイ103と、記録ヘッドユニット101よりも用紙搬送方向上流側で被塗布部材である用紙100に処理液を塗布する本発明に係る塗布装置200とを備えている。
記録ヘッドユニット101は、液滴を吐出する複数のノズルを用紙幅相当分の長さに配列したノズル列を有するライン型液体吐出ヘッドから構成され、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のインク滴を記録ヘッド101y、101m、101c、101kを備えている。なお、シリアル型画像形成装置として記録ヘッドをキャリッジに搭載する構成ともできる。
搬送ベルト102は、無端状ベルトであり、搬送ローラ121とテンションローラ122との間に掛け渡されて周回するように構成している。この搬送ベルト102に対する用紙100の保持は、例えば静電吸着、空気の吸引による吸着などを行う構成とすることやその他の公知の搬送手段を用いることができる。また、ローラ対による搬送手段を用いることもできる。
給紙トレイ103に収容された用紙100はピックアップローラ131で1枚ずつ分離給紙されて搬送ローラ対132によってレジストローラ対133に送られ、レジストローラ対133から所定のタイミングで搬送ローラ対134によって搬送路135を介して塗布装置200に送られ、塗布装置200で処理液が塗布されて搬送ベルト102上に送り込まれて保持される。
そして、搬送ベルト102の周回移動で搬送されてヘッドユニット101から各色の液滴が吐出されて画像が形成され、その後排紙トレイ104に排出される。
塗布装置200は、処理液201を収容した容器202と、この容器202から処理液201を圧送するポンプ203と、ポンプ203で供給路204を介して供給された処理液201を被記録媒体である用紙100に塗布する塗布部208とを備えている。
ここで、処理液201は、用紙100の表面に塗布することで用紙100の表面を改質する改質材である。例えば、処理液201は、予め用紙100(前述したように材質としての紙に限定されない。)にムラなく塗布しておくことで、インクの水分を速やかに用紙100に浸透させると共に色成分を増粘させ、更には乾燥も早めることによって滲み(フェザリング、ブリーディング等)や裏抜けを防止し、生産性(単位時間当たりの画像出力枚数)をあげることを可能にする定着剤(セット剤)である。
この処理液201は、組成的には、例えば界面活性剤(アニオン系、カチオン系、ノニオン系のいずれか、若しくはこれらを2種類以上混合させたもの)に対して、水分の浸透を促進するセルロース類(ヒドロキシプロピルセルロース等)とタルク微粉体の様な基剤を加えた溶液等を挙げることができる。更に微粒子を含有することもできる。
次に、塗布装置200の塗布部208の詳細について図2ないし図4を参照して説明する。なお、図2は同塗布部の模式的側面説明図、図3は同じくローラ部分の斜視説明図、図4は処理液塗布時の説明に供する平面説明図である。
塗布部208は、用紙100を搬送する搬送ローラ235と、搬送ローラ235に対向して用紙100に処理液201を塗布する塗布ローラ232と、塗布ローラ232に処理液201を供給して液膜を薄くするスクイーズローラ233と、スクイーズローラ233に処理液201を供給する液トレイ234とを有している。
これらのローラは、搬送ローラ235に上方から塗布ローラ232が接し、塗布ローラ232に横方向からスクイーズローラ233が接して配置されている。この場合、搬送ローラ235は塗布ローラ232に対して一定の加圧力で接している。また、塗布ローラ232とスクイーズローラ233も一定の加圧力で接している。
また、搬送ローラ235の軸方向長さCよりも塗布ローラ233の軸方向長さBが長く、塗布ローラBの軸方向長さよりもスクイーズローラ233の軸方向長さAが長く、A>B>C、の関係で形成されている。つまり、ローラ235、232、233は、搬送ローラ235から接している順に長さを長くしている。搬送ローラ235の長さCは、画像形成装置の対応用紙幅の最大寸法よりも大きくしている。
液トレイ234は、スクイーズローラ233の下部に対応する領域の第1収容部234a及びスクイーズローラ233の軸方向端部に相当する位置で塗布ローラ232側に延びて形成された領域の第2収容部234bを一体に形成した収容部を有している。
このように構成したので、処理液201はスクイーズローラ233の回転によってスクイーズローラ233の表面(周面)に沿ってすくい上げられて液膜層201aの状態でその回転によって移送され、スクイーズローラ233と塗布ローラ232との谷部分に溜まる(処理液201b)。
このとき、図4に示すように、スクイーズローラ233の表面ですくい上げられる処理液201が、用紙への転写量より多い状態が続くと、塗布ローラ201に移動できない余剰処理液がローラ233、232の端部側に移動する。そして、塗布ローラ232の両端部では液膜層が塗布ローラ232表面から膨れ上がりリング状に膨張したような凸形状になる(これを「リング状膨張部」という)。これは、ローラの両端部ではローラの端部から外側へ外れそうなった液が表面張力で端部に留まってしまうために起こる現象である。
ここで、塗布ローラ232の両端部に生じるリング状膨張部201eは、凸形状で保持できなくなったときに塗布ローラ232両端部から溢れ、スクイーズローラ233両端部で大きなリング状膨張部201hを形成しながら液トレイ234に戻ろうとする。このようにリング状膨張部201hは塗布ローラ232、スクイーズローラ233の余剰な処理液が全て集まるため、極めて大きく、高さも高く形成される。
このとき、従来のようにスクイーズローラの下方だけに設けた液トレイでは、このように高く形成されたリング状膨張部201hの高さ(図4:上下方向)が液トレイの幅(図4:上下方向)よりも大きくなり、液トレイに収まらずに装置を汚すという不具合が生じる。
本実施形態においては、液トレイ234は、スクイーズローラ233の下部に対応する領域の第1収容部234a及びスクイーズローラ233の軸方向端部に相当する位置で塗布ローラ232側に延びて形成された領域の第2収容部234bを一体に形成した収容部を有し、同一平面上で、スクイーズローラ233から塗布ローラ232の両外側までを覆っているので、高く形成されたリング状膨張部201hであっても塗布ローラ232側(スクイーズローラ回転方向上流側)に延びて形成された第2収容部234bで確実に回収され、液トレイ234内の処理液201と接触することで液トレイ234内に自動回収され、スクイーズローラ233の表面に沿ってすくい上げられ、再利用される。
そして、スクイーズローラ233に接している塗布ローラ232には供給された処理液201の液膜層201cが形成されてローラ233の回転(図2の矢示方向)によって搬送ローラ235側に移送される。
塗布ローラ232で移送される液膜層201cは図2では図示を省略する用紙100に塗布される。
このとき、搬送ローラ235の長さCを塗布ローラ232の長さBよりも短くしている(B>Cとしている)ので、搬送ローラ235の両端部でのリング状膨張部の発生を抑えることができる。
ここで、前記第2収容部234bは、スクイーズローラ233の軸方向端部に相当する位置にあれば、リング状膨張部201hの回収は可能であるが、前記塗布ローラの軸方向外端まで形成されていることが好ましい。塗布が高速になった場合、塗布ローラの余剰処理液がスクイーズローラ233に移動すると、リング状膨張部201hの高さを増加させながら、スクイーズローラ233端部に向かって移動する為、液トレイ234に到達する前にトレイを乗り越えたり、遠心力で飛び散りが発生してしまう場合がある。この場合であっても、第2収容部234bが前記塗布ローラの軸方向外端まで形成されていれば、リング状膨張部201hの高さ成長する前に第2収容部234bがある為、確実にトレイに回収出来、スクイーズローラ233の遠心力で飛び散ったとしても飛び散り方向(スクイーズローラ233の塗布ローラ232との接点から接線方向回転側)には第2収容部234bがあり、飛び散り液も回収して再利用することができる。
ここで、比較例1について図7及び図8を、比較例2について図9を参照して説明する。
比較例1は、塗布ローラ233の軸方向長さとスクイーズローラ233の軸方向長さを同じにしたものである。前述したように、処理液201は、スクイーズローラ233の表面に沿ってすくい上げられて液膜層201a状態になって移送され、塗布ローラ232との谷間に処理液201bとして溜まる。このとき、2本のローラ232、233の両端部では液膜層がローラ表面から膨れ上がりリング状膨張部201eが生じ、リング状膨張部201eとしての形状保持ができなくなった処理液201dがローラ両端面から溢れる。
このとき、塗布ローラ232の軸方向長さとスクイーズローラ233の軸方向長さが同じであるため、塗布ローラ232に生じるリング状膨張部201fの大きさは大きく(液量が多く)、図7に示すように、塗布ローラ232の回転によってリング状膨張部201fの処理液がローラ面から離れて飛散滴201fのように飛散することになる。
また、液飛び散りに至らない場合でも、ローラ233、232の回転が停止したときに、液だれ201gとなって装置内部に落ちることになる。
この場合、液トレイを大きくして塗布ローラ232からの液だれを受け止めるようにした場合、液トレイは2段構造になり、下段に回収された処理液を再度塗布ローラに運ぶためには別途ポンプが必要になる。
比較例2は、スクイーズローラ233の上方に塗布ローラ232を配置し、塗布ローラ233の上方に搬送ローラ235を配置して、塗布ローラ232に生じるリング状膨張部の処理液が重力で下方の液トレイ234に落下させるようにした構成である。
この比較例2の構成では、用紙への処理液の塗布は用紙の下面に行われることになる。しかしながら、インクジェット記録装置などの前処理として処理液を塗布する場合には、処理液の塗布はなるべく印字直前の方が好ましい。これは、処理液とインクとの反応が液体の状態で行うことができるからである。そのため、インクジェット記録装置で処理液を塗布する場合、通常は被記録媒体の上面に対して処理液を塗布することが好ましい。比較例2の構成にあっては、このようなインクジェット記録装置における処理液塗布の要求に応えることができない。
また、比較的低速の塗布であればこのような自然落下を期待することもできるが、記録速度が速くなりローラの回転速度が上昇すると、落下する程度に溜まった滴は全てローラの回転による遠心力で装置内に飛散してしまい、問題は解決されない。
これに対して、上記実施形態によれば、上述したように、用紙の上面に処理液を塗布することができるとともに、ローラからの処理液の飛散を低減することができ、更にローラ停止時の液だれを低減でき、余剰液の液トレイの回収及び再利用を容易に行なうことができる。
このように、被記録媒体を搬送する搬送ローラと、被記録媒体に処理液を塗布する塗布ローラと、塗布ローラに処理液を供給するスクイーズローラとを有し、搬送ローラに塗布ローラが接し、塗布ローラにスクイーズローラが接して配置され、搬送ローラの軸方向長さよりも塗布ローラの軸方向長さが長く、塗布ローラの軸方向長さよりもスクイーズローラの軸方向長さが長く、処理液トレイは、スクイーズローラの下部及び塗布ローラの軸方向外側の下部に対応する領域に配置されている構成とすることで、ローラで被記録媒体に処理液を塗布するときの液の飛び散りを低減し、ローラが回転を停止したときの液ダレを低減し、処理液の再利用を簡単にすることができる。
次に、本発明の第2実施形態に係る処理液塗布装置について図5を参照して説明する。なお、図5は同塗布装置の塗布部のローラ部分の平面説明図である。
ここでは、スクイーズローラ233の塗布ローラ232と対向しない両端部分233aの径を端部に向かって漸次大きく形成している。
これにより、塗布ローラ232の両端部のリング状膨張部を凸形状で保持できなくなり、塗布ローラ232の両端部から溢れた処理液を、遠心力で強制的にスクイーズローラ233両端まで運び、スクイーズローラ233両端部でのリング状膨張部の形成を抑え、その結果、ローラ233の回転が停止したときの装置内部への液だれを防止することができる。
次に、本発明の第3実施形態に係る処理液塗布装置について図6を参照して説明する。なお、図6は同塗布装置の塗布部のローラ部分の平面説明図である。
ここでは、スクイーズローラ233の塗布ローラ232と対向しない両端部分の外周面に螺旋方向が互いに逆方向の螺旋状の表面性状(凹部又は凸部)のパターン233bを形成している。
これにより、塗布ローラ232の両端部のリング状膨張部を凸形状で保持できなくなり、塗布ローラ232の両端部から溢れた処理液を、螺旋状パターン233bの回転力で強制的にスクイーズローラ233両端まで運び、スクイーズローラ233両端部でのリング状膨張部の形成を抑え、その結果、ローラ233の回転が停止したときの装置内部への液だれを防止することができる。
また、本発明に係る処理液塗布装置は、例えば電子写真方式の画像形成装置にも適用することができる。例えば、紙等の媒体上のトナー等の樹脂を含有する微粒子を乱すことなく、かつ当該樹脂微粒子を付着した媒体に定着液を塗布後は素早く樹脂微粒子の媒体への定着が行われ、更に媒体に残油感が発生しない程度の微量塗布が可能な樹脂微粒子の定着液を用いた、定着方法及び定着装置、並びに画像形成方法及び画像形成装置にも適用できる。
100 被記録媒体(用紙)
101 記録ヘッドユニット
102 搬送ベルト
103 給紙トレイ
200 処理液塗布装置
201 処理液
208 塗布部
232 塗布ローラ
233 スクイーズローラ
234 液トレイ
235 搬送ローラ

Claims (5)

  1. 被記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、
    前記被記録媒体に処理液を塗布する塗布装置と、を備え、
    前記塗布装置は、少なくとも、前記被記録媒体を搬送する搬送ローラと、前記被記録媒体に処理液を塗布する塗布ローラと、前記塗布ローラに前記処理液を供給するスクイーズローラと、前記スクイーズローラに処理液を供給する処理液トレイと、を有し、
    前記搬送ローラに上方から前記塗布ローラが接し、前記塗布ローラに横方向から前記スクイーズローラが接して配置され、
    前記塗布ローラの軸方向長さよりも前記スクイーズローラの軸方向長さが長く、
    前記処理液トレイは、前記スクイーズローラの下部に設けられ、スクイーズローラの軸方向端部に相当する位置が前記塗布ローラ側に延びて形成されている
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記塗布ローラ側に延びて形成された処理液トレイは、前記塗布ローラの軸方向外端まで形成されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記スクイーズローラは、前記塗布ローラと対向しない両端部分の径が端部に向かって漸次大きく形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記スクイーズローラは、前記塗布ローラと対向しない両端部分の外周面に螺旋方向が互いに逆の螺旋状の凹部又は凸部が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  5. 被記録媒体に処理液を塗布する処理液塗布装置において、
    少なくとも、前記被記録媒体を搬送する搬送ローラと、前記被記録媒体に処理液を塗布する塗布ローラと、前記塗布ローラに前記処理液を供給するスクイーズローラと、前記スクイーズローラに処理液を供給する処理液トレイと、を有し、
    前記搬送ローラに上方から前記塗布ローラが接し、前記塗布ローラに横方向から前記スクイーズローラが接して配置され、
    前記塗布ローラの軸方向長さよりも前記スクイーズローラの軸方向長さが長く、
    前記処理液トレイは、前記スクイーズローラの下部に設けられ、スクイーズローラの軸方向端部に相当する位置が前記塗布ローラ側に延びて形成されている
    ことを特徴とする処理液塗布装置。
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