JP2011183733A - 画像形成装置及び処理液塗布装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】供給ヘッドを用いて塗布ローラに処理液を供給するときにローラ軸方向端部で供給不足による塗布ムラが発生する。
【解決手段】用紙100を搬送する搬送ローラ235と、用紙100に処理液201を塗布する塗布ローラ232と、塗布ローラ232の処理液201の液膜を薄くするスクイーズローラ233と、塗布ローラ232とスクイーズローラ233のニップ部233aに処理液を供給する供給ヘッド250を備え、処理液201の塗布を行っているときには、供給ヘッド250の空間260内には、ローラ軸方向端部が処理液201で満たされる状態になる量の処理液201を供給する。
【選択図】図8

Description

本発明は画像形成装置及び処理液塗布装置に関する。
プリンタ、ファクシミリ、複写装置、プロッタ、これらの複合機等の画像形成装置として、例えばインク液滴を吐出する記録ヘッドを用いた液体吐出記録方式の画像形成装置(インクジェット記録装置)が知られている。この液体吐出記録方式の画像形成装置は、記録ヘッドからインク滴を、搬送される用紙(紙に限定するものではなく、OHPなどを含み、インク滴、その他の液体などが付着可能なものの意味であり、被記録媒体あるいは記録媒体、記録紙、記録用紙などとも称される。)に対して吐出して、画像形成(記録、印字、印写、印刷も同義語で使用する。)を行なうものであり、記録ヘッドが主走査方向に移動しながら液滴を吐出して画像を形成するシリアル型画像形成装置と、記録ヘッドが移動しない状態で液滴を吐出して画像を形成するライン型ヘッドを用いるライン型画像形成装置がある。
なお、本願において、液体吐出方式の「画像形成装置」は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス等の媒体に液体を吐出して画像形成を行う装置を意味し、また、「画像形成」とは、文字や図形等の意味を持つ画像を媒体に対して付与することだけでなく、パターン等の意味を持たない画像を媒体に付与すること(単に液滴を媒体に着弾させること)をも意味する。また、「インク」とは、インクと称されるものに限るものではなく、吐出されるときに液体となるものであれば特に限定されるものではなく、例えば、DNA試料、レジスト、パターン材料なども含まれる。また、「画像」とは平面的なものに限らず、立体的に形成されたものに付与された画像、また立体自体を3次元的に造形して形成された像も含まれる。また、「画像形成装置」には液体吐出方式のものに限らず、電子写真方式で画像形成を行なうものなども含まれるが、以下では液体吐出方式の画像形成装置で説明する。
このような液体吐出方式の画像形成装置においては、色材を含むインクを液滴化して画像形成を行うために、液滴で形成されるドットがひげ状に乱れるフェザリング、異なる色のインク滴が隣接して用紙に打たれた場合に、各色が相互に混ざり合って色境界が不鮮明になるカラーブリード等の不具合が生じることがあり、更に印字後の紙上の液滴が乾くまでに時間がかかるという問題がある。
そこで、従来から特許文献1に記載されているようにインクと反応して滲み防止を促す前処理液を塗布ローラで塗布したり、特許文献2に記載されているように前処理液を液体吐出ヘッドからミスト状に吐出させて塗布したりすることが行われる(その他、特許文献3も参照)。また、処理液を泡にして塗布する装置も知られている(特許文献4)。
特開2002−137378号公報 特開2005−138502号公報 特開2003−205673号公報 特開2009−012394号公報
上述したように処理液を塗布ローラで被記録媒体に塗布するようにした場合、塗布ローラの両端部まで処理液を安定して供給しなければ、塗布ムラが発生するという課題がある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、ローラで被記録媒体に処理液を塗布するときにローラ端部まで安定して処理液を供給して塗布ムラを低減することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係る画像形成装置は、
被記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、
前記被記録媒体に処理液を塗布する塗布装置と、を備え、
前記塗布装置は、
前記被記録媒体に処理液を塗布する塗布ローラと、
前記塗布ローラとの間にローラ側が開口した空間を形成する供給部材とを有し、
前記供給部材の前記空間に前記処理液を供給して前記塗布ローラに前記処理液を供給し、
前記処理液を塗布しているときには、前記供給部材に対し、前記空間のローラ軸方向両端部が前記処理液で満たされた状態を維持する量の前記処理液を供給する
構成とした。
ここで、前記供給部材は、ローラ軸方向端部に向かうに従って連続的又は段階的に、前記空間の所定距離当たりの容積が小さくなる構成とできる。
この場合、前記供給部材は、前記塗布ローラの表面に対向する前記空間の天面がローラ軸方向で端部側ほど中央部に比べて低くなっている構成とできる。
また、前記供給部材の前記空間内にローラ軸端部側が前記処理液で満たされる高さ位置で前記処理液の液面高さを検知する液面検知手段を備えている構成とできる。
また、前記塗布ローラと接触し、前記塗布ローラ上の処理液を薄膜化するスクイーズローラを有し、前記供給部材は前記塗布ローラと前記スクイーズローラとの接触部に対向して前記開口した空間を形成する構成とできる。
本発明に係る処理液塗布装置は、
被記録媒体に処理液を塗布する処理液塗布装置において、
前記被記録媒体に処理液を塗布する塗布ローラと、
前記塗布ローラとの間に空間を形成する供給部材とを有し、
前記供給部材の前記空間に前記処理液を供給して前記塗布ローラに前記処理液を供給し、
前記処理液を塗布しているときには、前記供給部材に対し、前記空間のローラ軸方向両端部が前記処理液で満たされた状態を維持する量の前記処理液を供給する
構成とした。
本発明に係る画像形成装置及び本発明に係る処理液塗布装置によれば、塗布ローラとの間に空間を形成する供給部材とを有し、供給部材の空間に処理液を供給して塗布ローラに処理液を供給し、処理液を塗布しているときには、供給部材に対し、空間のローラ軸方向両端部が処理液で満たされた状態を維持する量の処理液を供給する構成としたので、供給部材の端部が処理液で満たされることで毛管力が発生し、端部に処理液が留まろうとし続けるため、ローラ端部まで安定して処理液を供給できて端部での液切れによる塗布ムラを低減できる。
本発明に係る処理液塗布装置を備える画像形成装置の一例を示す全体構成図である。 本発明の第1実施形態に係る処理液塗布装置の塗布部の模式的側面説明図である。 同塗布部の斜視説明図である。 同塗布部の塗布ローラとスクイーズローラのニップ部での断面説明図である。 同画像形成装置における制御部の概要を説明するブロック説明図である。 同塗布部の供給ヘッドに対する処理液供給動作の説明に供するフロー図である。 同じく処理液供給動作の説明に供する断面説明図である。 同じく処理液供給動作の説明に供する断面説明図である。 本発明の第2実施形態に係る処理液塗布装置の塗布部の模式的側面説明図である。 本発明の第3実施形態に係る処理液塗布装置の塗布部の斜視説明図である。 同じく図10の断面Sにおける側断面説明図である。 本発明の第4実施形態に係る処理液塗布装置の塗布部の模式的側面説明図である。 本発明の第4実施形態に係る処理液塗布装置の塗布部の斜視説明図である。 同画像形成装置における印刷処理の一例の説明に供するフロー図である。 図5に続く画像出力動作の説明に供するフロー図である。 図14に続く塗布なし印字モードの説明に供するフロー図である。 比較例1の塗布部の模式的側面説明図である。 同比較例1の塗布部のローラ部分の斜視説明図である。 同じくローラ部分の平面説明図である。 比較例2の塗布部の模式的側面説明図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。まず、本発明に係る塗布装置の第1実施形態を含む本発明に係る画像形成装置の一例について図1を参照して説明する。なお、図1は同画像形成装置の全体構成図である。
この画像形成装置は、被記録媒体である用紙100に液滴を吐出して画像を形成する画像形成手段としての記録ヘッドユニット101と、用紙100を搬送する搬送ベルト102と、用紙100を収容する給紙トレイ103と、記録ヘッドユニット101よりも用紙搬送方向上流側で被塗布部材である用紙100に処理液を塗布する塗布手段でもある本発明に係る処理液塗布装置200とを備えている。
記録ヘッドユニット101は、液滴を吐出する複数のノズルを用紙幅相当分の長さに配列したノズル列を有するライン型液体吐出ヘッドから構成され、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のインク滴を記録ヘッド101y、101m、101c、101kを備えている。なお、シリアル型画像形成装置として記録ヘッドをキャリッジに搭載する構成とすることもできる。
搬送ベルト102は、無端状ベルトであり、搬送ローラ121とテンションローラ122との間に掛け渡されて周回するように構成している。この搬送ベルト102に対する用紙100の保持は、例えば静電吸着、空気の吸引による吸着などを行う構成とすることやその他の公知の搬送手段を用いることができる。また、ローラ対による搬送手段を用いることもできる。
給紙トレイ103に収容された用紙100はピックアップローラ131で1枚ずつ分離給紙されて搬送ローラ対132によってレジストローラ対133に送られ、レジストローラ対133から所定のタイミングで搬送ローラ対134によって搬送路135を介して塗布装置200に送られ、処理液塗布装置200で処理液が塗布されて搬送ベルト102上に送り込まれて保持される。
そして、搬送ベルト102の周回移動で搬送されてヘッドユニット101から各色の液滴が吐出されて画像が形成され、その後排紙トレイ104に排出される。
処理液塗布装置200は、処理液(セット剤)201を収容した容器(処理液タンク)202と、この容器202から処理液201を、供給経路204を介して圧送するポンプ203と、供給された処理液201を被記録媒体である用紙100に塗布する塗布部208などを備えている。
ここで、処理液201は、用紙100の表面に塗布することで用紙100の表面を改質する改質材である。例えば、処理液201は、予め用紙100(前述したように材質としての紙に限定されない。)にムラなく塗布しておくことで、インクの水分を速やかに用紙100に浸透させると共に色成分を増粘させ、更には乾燥も早めることによって滲み(フェザリング、ブリーディング等)や裏抜けを防止し、生産性(単位時間当たりの画像出力枚数)をあげることを可能にする定着剤(セット剤)である。
この処理液201は、組成的には、例えば界面活性剤(アニオン系、カチオン系、ノニオン系のいずれか、若しくはこれらを2種類以上混合させたもの)に対して、水分の浸透を促進するセルロース類(ヒドロキシプロピルセルロース等)とタルク微粉体の様な基剤を加えた溶液等を挙げることができる。更に微粒子を含有することもできる。
次に、本発明の第1実施形態に係る処理液塗布装置200の詳細について図2ないし図4を参照して説明する。なお、図2は同処理液塗布装置の塗布部の模式的側面説明図、図3は同塗布部の斜視説明図、図4は同塗布部の塗布ローラとスクイーズローラのニップ部での断面説明図である。
まず、塗布部208は、図2及び図3に示すように、用紙100を搬送する搬送ローラ235と、搬送ローラ235に対向して用紙100に処理液201を塗布する塗布ローラ232と、塗布ローラ232上の処理液201の液膜を薄くするスクイーズローラ233とを有している。なお、各ローラの回転方向は図2の矢示方向である。これらのローラは、搬送ローラ235に塗布ローラ232が接し、塗布ローラ232にスクイーズローラ233が接して配置されている。
塗布ローラ232とスクイーズローラ233とが接触している部分(ニップ部分又はニップ部という。)の上方に供給経路204に通じる供給部材である処理液供給部(以下、「供給ヘッド」という。)250が配設され、容器202から処理液201が供給ヘッド250内に供給され、供給ヘッド250から供給される処理液201は、スクイーズローラ233と塗布ローラ232とのニップ部233a(谷部分)に溜まる。
供給ヘッド250は、図3にも示すように、ローラ軸方向両端部の側壁251、251と、ローラ軸方向に沿う側壁252と、天面壁253とで構成されて、内部にローラ232と233のニップ部分側が開口された空間260を形成する部材である。ここで、側壁251はローラ軸方向から見てローラ233、232の周面に倣うくさび形状をしている。
このようにすることで、ニップ部233aの谷形状を利用して供給した処理液を容易に溜めることができるため、供給ヘッド250内の液面の高さを稼ぐことができ、容易にローラ軸端部を処理液で満たすことができる。ただし、本発明における供給部材は、ニップ部233aに対向する形状に限られるものではなく、供給ヘッドが塗布ローラ側に開口する形状であり、ローラ軸端部を処理液で満たす構成とすれば同様の効果を奏する。
また、供給ヘッド250は、図4にも示すように、ローラ軸方向端部に向かうに従って連続的に空間260の所定距離当たりの容積が小さくなるように、塗布ローラ242の表面に対向する空間260の天面壁253がローラ軸方向で端部側ほど中央部に比べて低く形成されている。つまり、供給ヘッド250は、空間260の天面壁253がローラ軸両端部に向かってテーパ状に傾斜している形状(例えばロート形状)をしている。
また、天面壁253(側壁251、252でもよい。)には供給経路204に通じる液供給口部234と大気に通じる気体排出経路255とが設けられ、この気体排出経路255には開閉弁である大気開放弁256が設けられている。
また、空間260内には、ローラ軸端部側が処理液201で満たされる高さ位置で処理液201の液面高さを検知する電極ピンなどからなる液面検知手段(センサ)270が設けられている。
次に、この画像形成装置の制御部の概要について図5を参照して説明する。
主制御部501は、この画像形成装置全体の制御を司るCPU、ROM、RAM、I/O等からなるマイクロコンピュータなどによって構成される。この主制御部501は受領した画像データを処理して印刷制御部502に転送し、印刷制御部502は画像データに応じてヘッドドライバ503を介して記録ヘッド101を駆動制御し、画像データに応じて液滴を吐出させる。また、主制御部501は、モータ駆動部504を介して搬送ベルト102を周回移動させる搬送モータ505を駆動制御して、被記録媒体100を搬送させる。
塗布制御部510は、本発明における供給ヘッド250への処理液の供給動作を制御する手段を兼ね、処理液塗布装置200の各部の制御を司る。この塗布制御部510は主制御部501からの塗布要求を受けて処理液塗布動作を制御するため、ポンプ駆動部511を介してポンプ203を駆動し、ローラ駆動部512を介して塗布ローラ232、スクイーズローラ233を回転させるモータ513を駆動制御し、弁駆動部514を介して大気開放弁256の開閉制御を行なうなどする。また、この塗布制御部510には液面検知センサ270からの検知信号が入力される。
次に、上記のように構成した処理液塗布装置における供給ヘッドに対する処理液供給動作について図6ないし図8を参照して説明する。
図6を参照して、処理液供給動作では、塗布要求を受けると(塗布動作を行うとき)、大気開放弁256を開いて供給ヘッド250の空間260を大気開放した後、ポンプ203を駆動して容器(タンク)202から処理液201を供給ヘッド250に供給する。そして、液面検知センサ270が液面を検知したか否かを判別し、液面が検知されたときにはポンプ203の駆動を停止する。
このとき、液面検知センサ270によって検知される液面高さは、空間260のローラ軸端部側が処理液201で満たされる高さ位置である。つまり、処理液を塗布しているときには、供給部材(供給ヘッド)250に対し、空間260のローラ軸方向両端部が処理液201で満たされた状態を維持する量の処理液201をタンク202から供給する。
その後、塗布終了か否かを判別して、塗布終了でなければ、液面検知処理に戻って、ポンプ203の駆動及び停止を繰り返しながら液面が検知される状態を維持し、塗布終了になれば、この処理液供給動作を終了する。
これを具体的に説明すると、図7を参照して、大気開放弁256を開いて供給ヘッド250の空間260を大気開放した後、ポンプ203を駆動して容器(タンク)202から処理液201を供給ヘッド250に供給することで、塗布ローラ232とスクイーズローラ233のニップ部233a上部に処理液201が供給され、ニップ部上に延展するように処理液201が溜まる。
ここで、液面検知センサ257が液面を検知するまで処理液201を供給ヘッド250の空間260内に供給することで、図8に示すように、供給ヘッド250の空間260内はローラ軸方向端部が処理液201で満たされる。空間260のローラ軸方向端部が処理液201で満たされることにより、毛管力が発生し、処理液201が端部に溜まり続けるように作用する。この作用によって、より少ない処理液の供給で、塗布ローラ232のローラ軸方向端部まで安定して処理液201を供給することができて、端部における液切れが防止され、塗布ムラの発生を防止できる。
このようにして、塗布を行なっているときには、供給ヘッド250の空間260のローラ軸方向端部が処理液で満たされ続けるように処理液を供給する。
また、ここでは、供給ヘッド250のローラ軸方向中央部から処理液を空間260内に供給し、同じく中央部から空間260内の空気を抜く構成としている。これにより、処理液201がローラ軸方向両側に広がる距離が、上記処理液供給部位及び気体排出部位を中央部以外に偏らせて設けた場合に比べて短くなり、より短時間でローラ軸方向端部まで処理液を供給できる。
さらに、空間260はローラ軸方向端部に向かうに従って単位距離当たりの容積が小さくなるので、より少ない量の処理液で端部を満たすことができ、更にローラ軸方向端部の容積が小さいことでより毛管力が強く発生し、安定かつ強い力で処理液をローラ軸方向端部に延展することができる。また、空間260内はローラ軸方向端部から処理液で満たされることになり、内部の空気が中央に集まり易くなって、ローラ軸方向端部に空気が溜まることを防止できる。
次に、本発明の第2実施形態について図9を参照して説明する。なお、図9は同実施形態における塗布部の模式的説明図である。
ここでは、供給ヘッド250のローラ軸方向中央部に気体排出経路(排出口)255を設け、これを挟んで液供給口部234、234を2箇所に設けている。
これにより、液供給口部234、234からローラ軸方向端部までの距離が更に短くなり、より安定して処理液をローラ軸方向端部まで供給することができる。
次に、本発明の第3実施形態について図10及び図11を参照して説明する。なお、図10は同実施形態における塗布部の斜視説明図、図11は同じく図10の断面Sにおける側断面説明図である。
ここでは、供給ヘッド250の少なくともローラ軸方向端部部分では、天壁253の内部形状を、ローラ軸方向と直交する方向の断面形状で、ローラ232,233のニップ部233aの形状に倣う形状としている。
これにより、供給ヘッド250のローラ軸方向端部の容積が更に小さくなり、より少ない供給量でより安定して処理液をローラ軸方向端部まで供給することができ、更により少ない量の供給で端部まで安定して供給することで供給開始後より早く塗布可能となる。また、塗布が終了したときに、回収または破棄する処理液が少なくてすむので処理液のムダを防止できる。
次に、本発明の第4実施形態について図12を参照して説明する。なお、図12は同実施形態における塗布部の模式的説明図である。
ここでは、供給ヘッド234は、天壁253のローラ軸方向端部部分254のみをローラ側に向けて傾斜するテーパ形状としている。このようにしても、前記第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
次に、本発明の第5実施形態について図13を参照して説明する。なお、図13は同実施形態における塗布部の斜視説明図である。
ここでは、スクイーズローラ233と塗布ローラ232とを上下方向に配設し、塗布ローラ232に対して搬送ローラ235を横方向に配置して、被記録媒体を上下方向に搬送しながら処理液塗布を行なうようにしている。また、スクイーズローラ233の下方には回収トレイ270を配設している。このとき、供給ヘッド250の軸方向端部においては上面となる側壁252まで処理液面が達し処理液で満たされた状態として塗布を行なう。
このように構成することで、塗布ローラ232、スクイーズローラ233表面の処理液は自重で回収トレイ270に落下するので、処理液の回収が容易になる。
次に、上記第1実施形態における処理液塗布装置を備える画像形成装置における印刷処理の一例について図14ないし図16に示すフロー図を参照して説明する。
図14を参照して、画像出力要求を受信したときに、処理液(セット剤)塗布機能が有効に設定されているか否かを判別する。
そして、処理液塗布機能が有効設定であるときには、ポンプ203を駆動して容器(タンク)202から処理液201を供給する。その後、塗布部208の塗布ローラ232とスクイーズローラ233の回転を開始する。
その後、図15に示す処理に移行して画像出力動作を開始する。画像出力動作では、給紙部(給紙トレイ103)からの被記録媒体(用紙)100の給紙を行って搬送ベルト102に被記録媒体100を送り込み、塗布ローラ232によって被記録媒体100上に処理液201を塗布し、当該被記録媒体100の先端がヘッドユニット101による印字位置に到達したときから印字動作を開始する。そして、印字が終了した被記録媒体100を排紙した後、印字枚数分の印字が終了するまで上記給紙からの処理を繰り返し、所定の印字枚数に達したら印字を終了する。
その後、塗布ローラ232とスクイーズローラ233のニップ部233aの処理液を回収した後、塗布ローラ232とスクイーズローラ233を停止する。
一方、図14において、例えば特別な被記録媒体を使用することで処理液を塗布する必要がない場合などには処理液塗布機能が無効に設定されるので、図16に示す塗布なし印字モードに移行して、処理液201の塗布なしでの印字を行う。この塗布なし印字モードでは、給紙部(給紙カセット103)からの被記録媒体(用紙)100の給紙を行って搬送ベルト102に被記録媒体100を送り込み、当該被記録媒体100の先端がヘッドユニット101による印字位置に到達したときから印字動作を開始する。そして、印字が終了した被記録媒体100を排紙した後、印字枚数分の印字が終了するまで上記給紙からの処理を繰り返し、所定の印字枚数に達したら印字を終了する。
ここで、比較例1について図17ないし図19を、比較例2について図20を参照して説明する。
比較例1は、液トレイ534内の処理液201をスクイーズローラ233で汲み上げ、規制ローラ536で液膜層201aの状態にして、スクイーズローラ233で塗布ローラ232に供給するものである。
この比較例1の構成では、スクイーズローラ233から移送される処理液201は、スクイーズローラ233と塗布ローラ232との谷間で処理液溜まり201bとなる。このとき、図18及び図19に示すように、2本のローラ232、233の両端部では液層がローラ表面から膨れ上がりリング状膨張部201d、201fが生じる。これは、ローラ232、233の両端部では端部から外側へ外れそうになった液が表面張力で端部に留まってしまうために生じる現象である。
この場合、ローラの長さを用紙の幅よりも大きくし、用紙への液転写はリング状の凸部201dには接触しないようにすることで、用紙への転写で塗布ムラや塗布量の増大などの問題は起こらないが、リング状膨張部201d、201fの量が多くなると、図18に示すように、液201eで示すように塗布ローラ232から外れて飛び散ることになる。
比較例2は、スクイーズローラ233の上方に塗布ローラ232を配置し、塗布ローラ233の上方に搬送ローラ235を配置して、塗布ローラ232に生じるリング状膨張部の処理液を重力で下方の液トレイ234に落下させるようにした構成である。
この比較例2の構成では、用紙への処理液の塗布は用紙の下面に行われることになる。しかしながら、インクジェット記録装置などの前処理として処理液を塗布する場合には、処理液の塗布はなるべく印字直前の方が好ましい。これは、処理液とインクとの反応が液体の状態で行うことができるからである。そのため、インクジェット記録装置で処理液を塗布する場合、通常は被記録媒体の上面に対して処理液を塗布することが好ましい。比較例2の構成にあっては、このようなインクジェット記録装置における処理液塗布の要求に応えることができない。
上述した供給ヘッドを用いることで、液の飛び散りを低減することができる。
なお、上記実施形態では処理液塗布装置が画像形成前の用紙に対して処理液を塗布する構成で説明しているが、記録ヘッドユニットの下流側で画像形成が行われた用紙上に処理液を塗布する構成とすることもできる。
また、本発明に係る処理液塗布装置は、例えば電子写真方式の画像形成装置にも適用することができる。例えば、紙等の媒体上のトナー等の樹脂を含有する微粒子を乱すことなく、かつ当該樹脂微粒子を付着した媒体に定着液を塗布後は素早く樹脂微粒子の媒体への定着が行われ、更に媒体に残油感が発生しない程度の微量塗布が可能な樹脂微粒子の定着液を用いた、定着方法及び定着装置、並びに画像形成方法及び画像形成装置にも適用できる。
100 被記録媒体(用紙)
101 記録ヘッドユニット
102 搬送ベルト
103 給紙トレイ
200 処理液塗布装置
201 処理液
202 容器
203 ポンプ
204 液搬送経路
208 塗布部
232 塗布ローラ
233 スクイーズローラ
250 供給ヘッド
260 液面検知センサ

Claims (6)

  1. 被記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、
    前記被記録媒体に処理液を塗布する塗布装置と、を備え、
    前記塗布装置は、
    前記被記録媒体に処理液を塗布する塗布ローラと、
    前記塗布ローラとの間にローラ側が開口した空間を形成する供給部材とを有し、
    前記供給部材の前記空間に前記処理液を供給して前記塗布ローラに前記処理液を供給し、
    前記処理液を塗布しているときには、前記供給部材に対し、前記空間のローラ軸方向両端部が前記処理液で満たされた状態を維持する量の前記処理液を供給する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記供給部材は、ローラ軸方向端部に向かうに従って連続的又は段階的に、前記空間の所定距離当たりの容積が小さくなることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記供給部材は、前記塗布ローラの表面に対向する前記空間の天面がローラ軸方向で端部側ほど中央部に比べて低くなっていることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記供給部材の前記空間内にローラ軸端部側が前記処理液で満たされる高さ位置で前記処理液の液面高さを検知する液面検知手段を備えていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記塗布ローラと接触し、前記塗布ローラ上の処理液を薄膜化するスクイーズローラを有し、前記供給部材は前記塗布ローラと前記スクイーズローラとの接触部に対向して前記開口した空間を形成することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 被記録媒体に処理液を塗布する処理液塗布装置において、
    前記被記録媒体に処理液を塗布する塗布ローラと、
    前記塗布ローラとの間に空間を形成する供給部材とを有し、
    前記供給部材の前記空間に前記処理液を供給して前記塗布ローラに前記処理液を供給し、
    前記処理液を塗布しているときには、前記供給部材に対し、前記空間のローラ軸方向両端部が前記処理液で満たされた状態を維持する量の前記処理液を供給する
    ことを特徴とする処理液塗布装置。
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