JP5301369B2 - シーム溶接装置及びシーム溶接方法 - Google Patents

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Description

本発明は、一対の電極ロール間にワークを送りながら溶接するシーム溶接装置及びシーム溶接方法に関する。
例えば、車両の燃料タンク等の容器は、プレス成形された2つの部材の外周端部を重ね合わせて溶接されて形成されており、該溶接された外周端部は二次元や三次元の曲線形状となっている。
従来のシーム溶接方法においては、特許文献1に示すような自動倣い装置を使用するようにしている。この自動倣い装置は、水平方向に回転自在に支持された回転テーブルと、該回転テーブル上に支持され、ワークが固定されるワーク受け台と、回転テーブルの下面に設けられ、ワーク受け台に固定されたワークのフランジ部(直線フランジとコーナーフランジを含む)の溶接基準線を近似的に形成した帯状の倣いカムと、該倣いカムを上記電極の加圧中心線上を通る電極の下方位置で両側から挟んでガイドする一対のガイドローラとを有する。従って、回転テーブルを回転させることで、上下の回転電極の加圧点が、相対的にフランジ部の溶接基準線に沿うように移動することとなる。
特開平4−294871号公報
しかしながら、特許文献1記載のシーム溶接方法においては、例えば溶接速度(回転テーブルの回転速度)を上げる等、溶接条件を変更したりすると、上下の回転電極における実際の加圧点の軌跡、すなわち、溶接軌跡がばらついてしまい、その結果、上下の回転電極がワークから外れる(脱輪)こととなったり、ワーク本体に食い込んで製品品質を著しく阻害するという問題がある。
従って、このような問題を解決するために、溶接軌跡を溶接基準線に合わせ込むことが行われるが、この場合、CADデータ上での溶接基準線の設定、設定された溶接基準線に基づく倣いカムの製作、様々な溶接条件でのシーム溶接の実施という作業を何度も繰り返す必要があり、時間がかかると共に、試行のためのワークの数量が多大になるという問題がある。
これは、倣いカムを用いたシーム溶接のほか、例えばワークを設定された軌跡に合わせて6軸ロボットにて移動させてシーム溶接を行う場合においても同様である。
本発明は、上記従来技術に関連してなされたものであり、フランジ部を有する各種形状のワークに対して設定されたフランジ部上の溶接基準線から、上下の回転電極による溶接軌跡が外れることが抑制され、高品質なシーム溶接を実施することができるシーム溶接装置及びシーム溶接方法を提供することを目的とする。
第1の本発明に係るシーム溶接装置は、ワーク本体の周囲にフランジ部を有するワークの前記フランジ部を2つの回転電極で挟持した状態で溶接するシーム溶接装置であって、前記2つの回転電極における前記フランジ部の幅方向の移動を同期させる支持部材と、前記2つの回転電極のうち、少なくとも1つの前記回転電極を前記ワーク本体に向けて押圧する電極押圧手段と、前記フランジ部の端面に当接するローラと、前記ローラの位置を調整するローラ調整手段とを有することを特徴とする。
これにより、先ず、支持部材によって、2つの回転電極におけるフランジ部の幅方向の移動を同期させるようにしているため、フランジ部に対する一方の回転電極の接触点と、フランジ部に対する他方の回転電極の接触点とがずれるということがなく、2つの回転電極による挟持によって確実に溶接することができる。
また、電極押圧手段によって、前記2つの回転電極のうち、少なくとも1つの前記回転電極を前記ワーク本体に向けて押圧するようにしているため、2つの回転電極による溶接軌跡が予め設定された溶接基準線から逸脱するということがない。ここでいう逸脱とは、例えば溶接軌跡が、溶接基準線から外れてフランジ部の端面に向かって移動したり、フランジ部から外れる(脱輪)等を指す。
また、この第1の本発明では、ローラを前記フランジ部の端面に当接し、ローラ調整手段によって、ローラの位置を調整するようにしているため、フランジ部の端面から溶接軌跡までの距離を、フランジ部の形状、例えばフランジ部の端面が直線状に延びる直線部や湾曲状とされたコーナー部等に応じてほぼ一定にさせることができる。もちろん、フランジ部の端面から溶接軌跡までの距離を、直線部やコーナー部に関わりなく、ほぼ一定にすることもできる。ここで、フランジ部の形状に応じてほぼ一定とは、直線部においては、フランジ部の端面から溶接軌跡までの距離を、予め直線部について設定された距離にほぼ一致させることを示し、コーナー部においては、フランジ部の端面から溶接軌跡までの距離を、予めコーナー部について設定された距離にほぼ一致させることを示す。特に、上述したように、少なくとも1つの前記回転電極を前記ワーク本体に向けて押圧するようにしているため、この押圧に応じて、相対的にフランジ部の端面がローラに常時当接する形態となることから、ローラの現在位置が容易に判明し、すなわち、ローラの現在位置=フランジ部の端面の位置とみなすことが可能となり、ローラ調整手段によるローラの位置調整が容易になる。もちろん、回転電極がワーク本体に食い込むことも回避される。
このように、第1の本発明においては、フランジ部の形状に応じて、あるいはフランジ部の形状に関わらず、2つの回転電極による溶接軌跡をほぼ一定にすることができ、設定された溶接基準線に沿って確実にシーム溶接することができる。しかも、溶接軌跡を溶接基準線に合わせ込むための種々の試行(多数のワークを用いてのシーム溶接の試行等)を行う必要がなく、例えば三次元CADシステムにて幾何学的に設定されたティーチングデータに基づいて簡単にシーム溶接することが可能となる。
そして、第1の本発明において、前記電極押圧手段は、前記回転電極の進行方向先端側が前記ワーク本体に接近するように前記回転電極を押圧して、前記フランジ部の溶接すべき方向に対して、前記回転電極の進行方向を傾斜させるようにしてもよい。フランジ部のうち、回転電極がフランジ部に接触している部分の法線を軸として回転電極を回転させればよく、そのための機構は簡単に構成することができる。
この場合、前記フランジ部の溶接すべき方向と前記回転電極の進行方向とのなす角は、0°より大きく10°以下であることが好ましい。前記なす角が大きすぎると、回転電極の回転が阻害され、ほとんどスリップした状態で進行することになり、溶接品質の劣化を引き起こすおそれがあるからである。
一方、前記ローラ調整手段は、前記支持部材に設けられ、且つ、先端に前記ローラが設置された可動軸と、前記可動軸の伸縮量を制御する制御手段とを有するようにしてもよい。可動軸の伸縮量を制御することで、フランジ部の端面から溶接軌跡までの距離を、フランジ部の形状に応じてほぼ一定、あるいはフランジ部の形状に関わらずほぼ一定にすることができる。可動軸としては、例えば空気圧シリンダ、液圧シリンダ(油圧シリンダを含む)、ボールねじ機構等を好ましく採用することができる。
また、前記ローラ調整手段は、前記支持部材に、弾性部材を介して支持されると共に、2つの回転電極の配列方向に沿って移動可能とされ、且つ、先端に前記ローラが設置された可動軸と、前記可動軸の伸縮量を制御する制御手段とを有するようにしてもよい。この場合、フランジ部の形状が例えば上下に蛇行していても、その形状に沿ってローラが追従することになるため、複雑な形状のフランジ部の溶接に対しても十分に対応させることができる。
また、前記ローラ調整手段は、前記2つの回転電極のうち、少なくとも1つの回転電極と前記支持部材との間に設置されたアーム部材に支持され、且つ、先端に前記ローラが設置された可動軸と、前記可動軸の伸縮量を制御する制御手段とを有するようにしてもよい。この場合、回転電極から支持部材までの長さに関わらず、可動軸の最大ストローク量を短く設定することができるため、ローラ調整手段の小型化を図る上で有利となる。
次に、第2の本発明に係るシーム溶接装置は、ワーク本体の周囲にフランジ部を有するワークの前記フランジ部を2つの回転電極で挟持した状態で溶接するシーム溶接装置であって、前記2つの回転電極のうち、少なくとも1つの前記回転電極を前記ワーク本体に向けて押圧する電極押圧手段を有し、前記電極押圧手段は、前記回転電極の進行方向先端側が前記ワーク本体に接近するように前記回転電極を押圧して、前記フランジ部の溶接すべき方向に対して、前記回転電極の進行方向を傾斜させることを特徴とする。
次に、第の本発明に係るシーム溶接方法は、ワーク本体の周囲にフランジ部を有するワークの前記フランジ部を2つの回転電極で挟持した状態で溶接するシーム溶接方法であって、前記2つの回転電極における前記フランジ部の幅方向の移動を同期させ、前記2つの回転電極のうち、少なくとも1つの前記回転電極を前記ワーク本体に向けて押圧しながら、前記フランジ部の端面にローラを当接させた状態で、前記溶接を行うことを特徴とする。
そして、第の本発明において、前記回転電極の進行方向先端側が前記ワーク本体に接近するように前記回転電極を押圧し、前記回転電極の進行方向に対して、前記回転電極の前記フランジ部に平行な径方向を傾斜させながら前記溶接を行うようにしてもよい。この場合、前記回転電極の進行方向と前記回転電極の前記フランジ部に平行な径方向とのなす角は、0°より大きく10°以下であることが好ましい。
次に、第4の本発明に係るシーム溶接方法は、ワーク本体の周囲にフランジ部を有するワークの前記フランジ部を2つの回転電極で挟持した状態で溶接するシーム溶接方法であって、前記2つの回転電極のうち、少なくとも1つの前記回転電極の進行方向先端側が前記ワーク本体に接近するように前記回転電極を押圧し、前記フランジ部の溶接すべき方向に対して、前記回転電極の進行方向を傾斜させながら前記溶接を行うことを特徴とする。
以上説明したように、本発明に係るシーム溶接装置及びシーム溶接方法によれば、フランジ部を有する各種形状のワークに対して設定されたフランジ部上の溶接基準線から、上下の回転電極による溶接軌跡が外れることが抑制され、高品質なシーム溶接を実施することができる。
本実施の形態に係るシーム溶接装置を示す正面図である。 シーム溶接装置で溶接されるワークの一例を示す斜視図である。 回動機構を駆動して電極ロール及び支持テーブルを所定角度回動させた状態を説明する平面図である。 ロボットにワークを保持させて電極ロール間に送りながらシーム溶接を行っている状態を示す一部省略斜視図である。 図5Aは、ローラ電極の進行方向を溶接基準線の方向に一致させてシーム溶接している状態を模式的に示す平面図であり、図5Bは、ローラ電極の進行方向を溶接基準線の方向に対して傾斜させてシーム溶接している状態を模式的に示す平面図である。 ローラ電極間にワークのフランジ部を挟持して溶接している状態を説明する一部省略正面図である。 位置制御を行うローラ制御部を示すブロック図である。 フランジ部の第1直線部、コーナー部、第2直線部にかけて連続的にシーム溶接をする状態を模式的に示す平面図である。 速度制御を行うローラ制御部を示すブロック図である。 トルク制御を行うローラ制御部を示すブロック図である。 可動軸を保持する機構の第1の変形例を示す説明図である。 可動軸を保持する機構の第2の変形例を示す説明図である。
以下、本発明に係るシーム溶接装置及びシーム溶接方法の実施の形態例を図1〜図12を参照しながら説明する。
本実施の形態に係るシーム溶接装置10は、図1に示すように、例えば2枚のプレス成形部材(金属部材)を重ねたワーク12を一対のローラ電極(上部ローラ電極14a及び下部ローラ電極14b:回転電極)間に送りながら抵抗溶接する装置である。
ここで、シーム溶接装置10によって溶接されるワーク12の一例について説明する。
図2に示すように、ワーク12は、例えば二輪車用の燃料タンクであり、それぞれ周囲にフランジ部16を有する2つのワーク本体18を、各フランジ部16を重ね合わせて組み付けることによって構成されている。フランジ部16には、シーム溶接をする際の基準として参照される溶接基準線A(一点鎖線参照)が設定される。溶接基準線20の情報は、フランジ部16の端面の情報と共に、三次元CAD上で設定されるものであって、例えばフランジ部16の端面に関する多数の頂点データと、溶接基準線Aに関する多数の頂点データとがそれぞれ対応付けされて配列されたマップ情報として例えば図示しないメモリに記憶される。なお、シーム溶接装置10で溶接されるワーク12としては、二輪車用や四輪車用等の車両用の燃料タンク以外にも、缶容器や電機機器等、各種工業製品を挙げることができる。
そして、このシーム溶接装置10は、図1に示すように、複数のフレームによって構成された本体部22と、該本体部22のテーブル24上に設けられ、上部ローラ電極(回転電極)14aを有する上部電極機構26aと、下部ローラ電極(回転電極)14bを有する下部電極機構26bと、上部電極機構26a及び下部電極機構26bをテーブル24上に支持する支持部28と、上部電極機構26a及び下部電極機構26b等を制御する電極制御部30と、本体部22を、支柱32を支点として水平面に沿った約90度の角度の範囲内で回動させる回動機構34(図3参照:電極押圧手段)とを備える。
上部電極機構26aは、電極制御部30からの指示に従って、上部ローラ電極14aを上下に移動し、さらに回転制御する上部電極駆動部36aと、上部電極駆動部36aに片持ち式で上部ローラ電極14aを支持する第1アーム部材38aと、第1アーム部材38aの中心部分に軸方向に設置され、上部電極駆動部36aの駆動力を上部ローラ電極14aに伝える第1駆動軸40aとを有する。
同様に、下部電極機構26bは、電極制御部30からの指示に従って下部ローラ電極14bを上下に移動し、さらに回転制御する下部電極駆動部36bと、下部電極駆動部36bに片持ち式で下部ローラ電極14bを支持する第2アーム部材38bと、第2アーム部材38bの中心部分に軸方向に設置され、下部電極駆動部36bの駆動力を下部ローラ電極14bに伝える第2駆動軸40bとを有する。
従って、上部ローラ電極14a及び下部ローラ電極14bを互いに接近する方向に移動駆動することで、上部ローラ電極14aと下部ローラ電極14bとの間に挟持されたワーク12のフランジ部16を加圧することとなるが、電極制御部30からの指示によってその加圧力が調節できるようになっている。特に、上部電極機構26a及び下部電極機構26bを、支持部28によって、テーブル24上に支持するようにしているため、上部電極機構26a及び下部電極機構26bのワーク12のフランジ部16に対する相対的な移動、例えばフランジ部16の幅方向(フランジ部16の端面からワーク本体18に向かう方向)の移動を同期させることができる。上部ローラ電極14aを上下に移動する機構並びに下部ローラ電極14bを上下に移動する機構としては、例えばシリンダとピストンとを有するアクチュエータや圧電素子を用いたアクチュエータ等を用いることができる。また、上部ローラ電極14a並びに下部ローラ電極14bを回転駆動するモータとしては、例えばサーボモータを用いることができる。さらに、例えば上部電極機構26aには、上部ローラ電極14aの回転角を検出する角度センサ42が設置され、フランジ部16の送り量が検出されるようになっている。
また、シーム溶接装置10は、ワーク12を保持して上部ローラ電極14a及び下部ローラ電極14b間に送るロボット50と、ロボット50を含む装置全体を総合的に制御するコントローラである制御装置52とを備える。以下では、上部ローラ電極14a及び下部ローラ電極14bをまとめてローラ電極14として図示及び説明することがある。
回動機構34は、本体部22を支持する支持プレート54と、支持プレート54に軸着された支柱32と、支持プレート54から所定間隔離間した下部に設けられて支柱32を支持する基台56と、支柱32の軸心である回動中心軸Oを中心として支持プレート54を所定角度だけ水平方向に沿って回動させる回動手段58と、支持プレート54の底面部に回動自在に軸支され、該支持プレート54が回動する際、基台56上を転動する複数のローラ部材60とを備える。
回動手段58は、支持プレート54上に固定された回動用モータ62と、回動用モータ62に付設される減速機64と、回動用モータ62のモータ軸に連結されるピニオン66と、基台56に固定されてピニオン66に噛合する円弧状のラック68とを含む。回動用モータ62としては、例えば、サーボモータを用いるとよい。
従って、図3に示すように、回動機構34では、図示しない電源に接続された回動用モータ62を付勢することでピニオン66が所定方向に回転し、ピニオン66とラック68との噛合作用下に、支持プレート54が支柱32を支点として水平面に沿って約90度の角度の範囲内で回動自在である。この場合、回動中心軸Oは、ローラ電極14間に送られるワーク12のフランジ部16への溶接点Pw(加圧点)を通過している。このため、ローラ電極14は溶接点Pwを中心位置に固定したまま、支持プレート54と一体的に所定角度の範囲内で回動可能である(図1及び図3参照)。このように、シーム溶接装置10では、ローラ電極14間に挟持されて溶接されるワーク12のフランジ部16の溶接点Pwと、支柱32の回動中心軸Oとが、鉛直方向に沿って一致するように構成されている(図1参照)。
図4は、ロボット50にワーク12を保持させてローラ電極14間に送りながらシーム溶接を行っている状態を示す一部省略斜視図である。
図1及び図4に示すように、ロボット50は、プログラム動作により駆動される公知の産業用多関節型ロボットであり、アーム70の先端に設けたワーク保持治具72を介して、ワーク12を保持して任意の位置に且つ任意の姿勢に移動させることができる。ワーク保持治具72は、アーム70の先端取付部であるフランジ74に対し、ロードセル76を挟んで連結されている。
ロードセル76は、例えば、扁平な円筒状容器内の荷重受け部に複数の歪ゲージ(図示せず)を固着した公知の6軸(6分力)ロードセルであり、直交座標系であるロードセル負荷座標系C1におけるX1軸、Y1軸、Z1軸の3軸方向の力、及びこれら各軸周りの3つのモーメント力(以下、まとめて6軸データとも呼ぶ)を検出可能である(図4参照)。
図4において、他の直交座標系である基準座標系Cは、ワーク12への溶接点Pwにおけるローラ電極14によるワーク12への加圧方向をZ軸(Z方向)とし、該溶接点Pwでのロボット50によるワーク12の送り方向をX軸(X方向)とした場合に、Z軸及びX軸に直交する軸(方向)をY軸(Y方向)として設定したものである。
この場合、制御装置52の制御下に、ロボット50は予め設定されたティーチングに従い、溶接点Pwにおいてワーク12を常にY方向へと送るように駆動制御される。つまり、基準座標系Cは固定されており、一方、ロードセル負荷座標系C1はロボット50のアーム70の動作角度に応じて回転することから、通常の溶接時、両座標系C、C1の各軸方向は互いにずれた状態となる(図4参照)。
そして、ワーク12のフランジ部16へのシーム溶接の実施においては、図5Aに示すように、溶接点Pwでのロボット50によるワーク12の送り方向Xと、ローラ電極14の回転によるワーク12の送り方向Xeとを一致させることが考えられる。この場合、Y方向にかかる力であるY方向荷重Fyは0(ゼロ)となる(図5A中の破線矢印参照)。なお、ローラ電極14によって溶接された部分は溶接軌跡Bとして形成され、フランジ部16の端面16aから溶接軌跡Bまでの距離Lはほぼ一定であることが溶接品質上好ましい。
一方、本実施の形態では、図5Bに示すように、溶接点Pwでのロボット50によるワーク12の送り方向Xと、ローラ電極14の回転によるワーク12の送り方向Xeとを積極的に不一致にさせる。すなわち、ローラ電極14がワーク本体18に接近するように、ローラ電極14を押圧して、ロボット50によるワーク12の送り方向Xに対して、ローラ電極14の回転によるワーク12の送り方向Xeを傾斜させる。具体的には、図1及び図4に示すように、回動機構34によって、本体部22を、支柱32を支点として回動することによって、図5Bに示すように、ロボット50によるワーク12の送り方向Xと、ローラ電極14の回転によるワーク12の送り方向Xeとのなす角θが、0°より大きく10°以下となるようにする。ローラ電極14の進行方向でみた場合は、ローラ電極14の進行方向先端側がワーク本体18に接近するように、ローラ電極14を押圧して、フランジ部16の溶接すべき方向(溶接基準線Aの方向)に対して、ローラ電極14の進行方向Xc(一点鎖線参照)を傾斜させる。この場合、回動機構34によって、本体部22を、支柱32を支点として回動することによって、溶接基準線Aの方向とローラ電極14の進行方向Xcとのなす角θが、0°より大きく10°以下となるようにする。
上述したなす角θが0°より大きく10°以下となるようにするには、図5Bに示すように、ローラ電極14の進行方向先端側がワーク本体18に接近するように、溶接基準線Aに対して、ローラ電極14の進行方向Xcを傾斜させると、Y方向荷重Fyはプラス荷重、例えば+0.2kNとして検出される。Y方向荷重は上述したなす角θに応じて変化することから、なす角θが0°より大きく10°以下を満足するY方向荷重の範囲(許容範囲)を予め設定しておき、ロードセル76を用いて検出したY方向荷重が上述の許容範囲に入るように回動機構34を制御すればよい。なす角θが大きすぎると、ローラ電極14の回転が阻害され、ほとんどスリップした状態で進行することになり、溶接品質の劣化を引き起こすおそれがある。
さらに、本実施の形態においては、図1及び図6に示すように、ワーク12のフランジ部16の端面16aに当接するローラ80と、該ローラ80の位置を調整するローラ調整手段82とを有する。
ローラ80は、円筒状を有し、高さ方向(一方の端面から他方の端面に向かう方向)になだらかな曲線を描いて内側にへこみ、高さ方向中央部分の径が両端面の径よりも小さく設定された形状、すなわち、糸巻き形状とされている。従って、ローラ80の高さ方向中央部分にワーク12のフランジ部16の端面16aが当接しやすくなる。
ローラ調整手段82は、後端が支持部28に設けられ、且つ、先端にローラ80が設置された可動軸84と、該可動軸84の伸縮量を制御するローラ制御部86とを有する。可動軸84としては、例えば空気圧シリンダ、液圧シリンダ(油圧シリンダを含む)、送りねじ機構等を好ましく採用することができる。そして、可動軸84が軸方向に伸縮することで、少なくともローラ80が当接しているフランジ部16の端面16aの位置を可動軸84の軸方向に変位させることができる。これにより、フランジ部16の端面16aから実際の溶接軌跡Bまでの距離を可動軸84を伸縮させることで容易に変化させることができる。つまり、可動軸84の伸縮量を制御することで、フランジ部16の端面16aから実際の溶接軌跡Bまでの距離Lをほぼ一定にすることが可能となる。ほぼ一定とは、設定された一定の距離に対するばらつきが3σで1.5以下の範囲を示す。
ローラ制御部86としては、位置制御(図7参照)、速度制御(図9参照)、トルク制御(図10参照)等を好ましく採用することができる。
ローラ制御部86で位置制御を行う場合は、図7に示すように、可動軸84として、例えば送りねじ機構を採用した場合、可動軸84に設けられた角度センサ(送りねじ機構のモータ90の回転角を検出する角度センサ92)と、該角度センサ92からの検出信号に基づいて可動軸84の伸縮量(長さ)を算出する伸縮量算出部94と、フランジ部16の一定の送り量を算出する送り量算出部96と、可動軸84の伸縮量に関するティーチングデータがフランジ部16の一定の送り量ごとに設定、配列された第1情報テーブル98が記憶されたメモリ100と、一定の送り量ごとに第1情報テーブル98からティーチングデータを読み出すデータ読出部102と、読み出されたティーチングデータと伸縮量算出部94からの伸縮量の情報とに基づいてモータ90を制御するモータ制御部104とが使用される。
送り量算出部96は、例えば上部電極機構26aに設置された角度センサ42(図1参照)からの検出信号に基づいてフランジ部16の一定の送り量を算出し、一定の送り量を算出するごとにパルス信号を出力する。データ読出部102は、送り量算出部96から出力されるパルス信号の入力に基づいて、第1情報テーブル98からサイクリック(逐次的)にティーチングデータを読み出す。モータ制御部104は、伸縮量算出部94からの伸縮量が、読み出されたティーチングデータと同じになるようにモータ90を制御して可動軸84を伸縮させる。これにより、フランジ部16の端面16aから実際の溶接軌跡Bまでの距離をほぼ一定にさせることが可能となる。
例えば図8に示すように、フランジ部16の端面16aが直線状に延びる第1直線部Z1、端面16aが湾曲状とされたコーナー部Z2、端面16aが直線状に延びる第2直線部Z3にかけて連続的にシーム溶接をする場合を想定したとき、第1直線部Z1においては、該第1直線部Z1の溶接すべき方向(第1直線部Z1に設定された直線状の溶接基準線A1の方向)に対して、ローラ電極14の進行方向Xcを傾斜させながら、第1直線部Z1について設定されたティーチングデータに基づいて、可動軸84(図6参照)を伸縮制御することで、フランジ部16の第1直線部Z1における端面16aから実際の溶接軌跡B(図5B参照)までの距離Lを、第1直線部Z1について予め設定された距離にほぼ一致させることが可能となる。ほぼ一致とは、第1直線部Z1における端面16aから実際の溶接軌跡Bまでの距離と、第1直線部Z1について予め設定された距離との間のばらつきが3σで1.5以下であることを示す。以下同様である。
コーナー部Z2においては、該コーナー部Z2の溶接すべき方向(コーナー部Z2に設定された湾曲状の溶接基準線A2の接線方向Xd)に対して、ローラ電極14の進行方向Xcを傾斜させながら、コーナー部Z2について設定されたティーチングデータに基づいて、可動軸84を伸縮制御することで、フランジ部16のコーナー部Z2における端面16aから実際の溶接軌跡Bまでの距離Lを、コーナー部Z2について予め設定された距離にほぼ一致させることが可能となる。
第2直線部Z3においては、上述した第1直線部Z1と同様に、該第2直線部Z3の溶接すべき方向(第2直線部Z3に設定された直線状の溶接基準線A3の方向)に対して、ローラ電極14の進行方向Xcを傾斜させながら、第2直線部Z3について設定されたティーチングデータに基づいて、可動軸84を伸縮制御することで、フランジ部16の第2直線部Z3における端面16aから実際の溶接軌跡Bまでの距離Lを、第2直線部Z3について予め設定された距離にほぼ一致させることが可能となる。
なお、上述の例では、フランジ部の端面16aから実際の溶接軌跡Bまでの距離Lを、フランジ部の形状に応じて予め設定された距離にほぼ一致させるようにしたが、その他、フランジ部の形状に関わらず、一定の距離にほぼ一致させるようにしてもよい。
ローラ制御部86で速度制御を行う場合は、図9に示すように、可動軸84に設けられた角度センサ92と、該角度センサ92からの検出信号に基づいて可動軸84の伸縮量(長さ)を算出する伸縮量算出部94と、基準クロックを計時して一定の送り時間ごとにパルス信号を出力するタイマ110と、可動軸84の伸縮速度(一定の送り時間ごとの可動軸84の伸縮量)に関するティーチングデータがフランジ部16の一定の送り時間ごとに設定、配列された第2情報テーブル112が記憶されたメモリ100と、一定の送り時間ごとに第2情報テーブル112からティーチングデータを読み出すデータ読出部102と、読み出されたティーチングデータと、伸縮量算出部94からの伸縮量の情報に基づいてモータ90を制御するモータ制御部104とを有する。
データ読出部102は、タイマ110から出力されるパルス信号の入力に基づいて、第2情報テーブル112からサイクリック(逐次的)にティーチングデータを読み出す。モータ制御部104は、伸縮量算出部94からの伸縮量が、読み出されたティーチングデータと同じになるようにモータ90を制御して可動軸84を伸縮させる。これにより、フランジ部16の端面16aから実際の溶接軌跡Bまでの距離をほぼ一定にさせることが可能となる。
ローラ制御部86でトルク制御を行う場合は、図10に示すように、可動軸84と支持部28との間に設けられた圧力センサ114(可動軸84に対して軸方向に印加される圧力を検出するセンサ)と、該圧力センサ114からの検出信号(現在の圧力を示す信号)と予め設定された一定の圧力(レジスタ116に記憶された圧力情報)とに基づいて可動軸84の伸縮方向を求める伸縮方向演算部118と、圧力センサ114からの検出信号とレジスタからの圧力情報と伸縮方向演算部からの伸縮方向の情報に基づいてモータ90を制御するモータ制御部104とを有する。
モータ制御部104は、伸縮方向演算部118からの情報(伸縮方向)に基づいてモータ90を正転又は逆転すると共に、圧力センサ114からの検出信号が予め設定された一定の圧力となるようにモータ90を制御して可動軸84を伸縮させる。これにより、フランジ部16の端面16aから実際の溶接軌跡Bまでの距離をほぼ一定にさせることが可能となる。
本実施の形態に係るシーム溶接装置10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次に、その動作及び作用効果について説明する。
溶接工程においては、先ず、ワーク12をワーク保持治具72を介してロボット50のアーム70に保持させる。
これにより、アーム70を駆動すればワーク12を所定の姿勢に容易に変位させることができ、該ワーク12を溶接基準線Aに沿ってローラ電極14間に適切に送ることができる(図1及び図4参照)。この場合、制御装置52の制御下に、上部電極機構26a及び下部電極機構26bによる上部ローラ電極14a及び下部ローラ電極14bの回転駆動によるワーク12の送り動作と、アーム70によるワーク12の送り動作とが同期するように設定される。上部電極機構26a及び下部電極機構26bは、例えば、制御装置52から出力されるモータ用制御信号によってその回転速度が制御される。制御装置52には、ワーク12の溶接基準線A等に対応する所望の数値制御情報等が予め入力されており、ロボット50は、ロボット制御部から出力されるロボット用制御信号に基づいて各種の動作が制御される。
次に、ロボット50のアーム70の動作によって上部ローラ電極14aと下部ローラ電極14bとの間にワーク12のフランジ部16を挟持させる(図6参照)。
上部ローラ電極14aと下部ローラ電極14bは、上部電極機構26a及び下部電極機構26bによって予め所定間隔離間した状態にあり、電極制御部30からの指令に基づいて上部電極駆動部36a及び下部電極駆動部36bが第1アーム部材38a及び第2アーム部材38bを互いに接近する方向に変位することにより、上部ローラ電極14aと下部ローラ電極14bとの間にワーク12のフランジ部16(溶接スタート位置)が挟持され、上部電極駆動部36a及び下部電極駆動部36bによる上部ローラ電極14a及び下部ローラ電極14bの押圧作用によってフランジ部16に所定の加圧力が付与される。この加圧力は、図4中のZ軸に沿う方向、すなわち前記回動中心軸Oに一致した方向で付与される。
続いて、制御装置52の制御下に、図示しない電源装置によってワーク12のフランジ部16を挟持した上部ローラ電極14a及び下部ローラ電極14bに対する通電が行われる。同時に、上部ローラ電極14a及び下部ローラ電極14bが回転駆動され、ワーク12のフランジ部16が溶接基準線Aに沿ってシーム溶接され接合される(図6参照)。
このようなワーク12へのシーム溶接の実施中、ローラ電極14の進行方向先端側がワーク本体18に接近するように、ローラ電極14を押圧して、ロボット50によるワーク12の送り方向に対して、ローラ電極14の回転によるワーク12の送り方向を傾斜させる。具体的には、回動機構34によって、本体部22を、支柱32を支点として回動することによって、図5Bに示すように、ロボット50によるワーク12の送り方向Xと、ローラ電極14の回転によるワーク12の送り方向Xeとのなす角θが、0°より大きく10°以下となるようにする。さらに、可動軸84を軸方向に伸縮させることで、少なくともローラ80が当接しているフランジ部16の端面16aの位置を可動軸84の軸方向に変位させる。これにより、フランジ部16の端面16aから実際の溶接軌跡Bまでの距離を可動軸84を伸縮させることで容易に変化させることができる。つまり、可動軸84の伸縮量を制御することで、フランジ部16の端面16aから実際の溶接軌跡Bまでの距離Lをほぼ一定にすることが可能となる。
上述した本実施の形態に係るシーム溶接装置10においては、支持部28によって、上部ローラ電極14a及び下部ローラ電極14bにおけるフランジ部16の幅方向の移動を同期させるようにしているため、フランジ部16に対する上部ローラ電極14aの接触点と、フランジ部16に対する下部ローラ電極14bの接触点とがずれるということがなく、上部ローラ電極14a及び下部ローラ電極14bによる挟持によって確実に溶接することができる。
また、回動機構34によって、ローラ電極14をワーク本体18に向けて押圧するようにしているため、上部ローラ電極14a及び下部ローラ電極14bによる溶接軌跡Bが予め設定された溶接基準線Aから逸脱するということがない。ここでいう逸脱とは、例えば溶接軌跡Bが、溶接基準線Aから外れてフランジ部16の端面16aに向かって移動したり、フランジ部16から外れる(脱輪)等を指す。
また、このシーム溶接装置10では、ローラ80をフランジ部16の端面16aに当接し、ローラ調整手段82によって、ローラ80の位置を調整するようにしているため、フランジ部16の端面16aから溶接軌跡Bまでの距離をほぼ一定にさせることができる。特に、上述したように、ローラ電極14をワーク本体18に向けて押圧するようにしているため、この押圧に応じて、相対的にフランジ部16の端面16aがローラ80に常時当接する形態となることから、ローラ80の現在位置が容易に判明し、すなわち、ローラ80の現在位置=フランジ部16の端面16aの位置とみなすことが可能となり、ローラ調整手段82によるローラ80の位置調整が容易になる。もちろん、ローラ電極14がワーク本体18に食い込むことも回避される。
このように、本実施の形態に係るシーム溶接装置10においては、フランジ部16の端面16aからローラ電極14による溶接軌跡Bまでの距離を、フランジ部16の形状、例えばフランジ部16の端面16aが直線状に延びる直線部や湾曲状とされたコーナー部等に応じてほぼ一定にさせることができる。しかも、溶接軌跡Bを溶接基準線Aに合わせ込むための種々の試行(多数のワークを用いてのシーム溶接の試行等)を行う必要がなく、例えば三次元CADシステムにて幾何学的に設定されたティーチングデータに基づいて簡単にシーム溶接することが可能となる。
上述の例では、ローラ調整手段82の構成要素の1つである可動軸84の後端を支持部28に設けるようにしたが、その他、図11の第1の変形例に示すように、可動軸84を弾性部材120を介して支持部28に支持すると共に、可動軸84の後端を上下方向に移動可能にしてもよいし、図12の第2の変形例に示すように、ローラ電極14のうち、少なくとも1つのローラ電極(例えば上部ローラ電極14a)と支持部28との間に設置されたアーム部材に、可動軸84を支持するようにしてもよい。
具体的には、第1の変形例は、図11に示すように、支持部28のうち、ローラ電極14と対向する面に水平方向に延びる2つの板部材(第1板部材122a及び第2板部材122b)を設け、さらに、支持部28の上記面のうち、第1板部材122aと第2板部材122bの間に上下方向に延びる案内レール124を設置する。そして、可動軸84の後端を案内レール124に摺動自在に設置し、さらに、第1板部材122aと可動軸84との間、並びに第2板部材122bと可動軸84との間にそれぞればね部材126を設ける。
この構成によれば、フランジ部16の形状が例えば上下に蛇行していても、その形状に沿ってローラ80が追従することになるため、複雑な形状のフランジ部16の溶接に対しても十分に対応させることができる。
第2の変形例は、図12に示すように、上部電極機構26aにおける第1アーム部材38aの下部(第2アーム部材38bと対向する部分)に、下方に延びる板片128を設け、該板片128のうち、ローラ電極14に対向する面に可動軸84の後端を設置する。
この構成によれば、ローラ電極14から支持部28までの長さに関わらず、可動軸84の最大ストローク量を短く設定することができるため、ローラ調整手段82の小型化を図る上で有利となる。
なお、本発明は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
例えば、ローラ電極14を回動させる回動機構34は、ローラ電極14を溶接点Pwを中心として回動可能な構成であればよく、図1及び図3に示す構成に限られないことは言うまでもない。
さらに、上記実施の形態では、Y方向荷重を検出するためにロードセル76を用いて説明したが、最終的にY方向荷重が検出可能な構成及び検出器であれば適用可能である。また、ロードセル76の設置位置は、ワーク保持治具72とロボット50のフランジ74との間以外にも、前記Y方向荷重を適切に検出及び演算可能な位置であればよい。
10…シーム溶接装置 12…ワーク
14…ローラ電極 14a…上部ローラ電極
14b…下部ローラ電極 16…フランジ部
18…ワーク本体 28…支持部
30…電極制御部 34…回動機構
36a…上部電極駆動部 36b…下部電極駆動部
38a…第1アーム部材 38b…第2アーム部材
40a…第1駆動軸 40b…第2駆動軸
50…ロボット 52…制御装置
80…ローラ 82…ローラ調整手段
84…可動軸 86…ローラ制御部
90…モータ

Claims (4)

  1. ワーク本体の周囲にフランジ部を有するワークの前記フランジ部を2つの回転電極で挟持した状態で溶接するシーム溶接装置であって、
    前記2つの回転電極における前記フランジ部の幅方向の移動を同期させる支持部と、
    前記2つの回転電極のうち、少なくとも1つの前記回転電極を前記ワーク本体に向けて押圧する電極押圧手段と、
    前記フランジ部の端面に当接するローラと、
    前記ローラの位置を調整するローラ調整手段とを有し、
    前記電極押圧手段は、
    前記回転電極の進行方向先端側が前記ワーク本体に接近するように前記回転電極を押圧して、前記フランジ部の溶接すべき方向に対して、前記回転電極の進行方向を傾斜させることを特徴とするシーム溶接装置。
  2. ワーク本体の周囲にフランジ部を有するワークの前記フランジ部を2つの回転電極で挟持した状態で溶接するシーム溶接装置であって、
    前記2つの回転電極のうち、少なくとも1つの前記回転電極を前記ワーク本体に向けて押圧する電極押圧手段を有し、
    前記電極押圧手段は、
    前記回転電極の進行方向先端側が前記ワーク本体に接近するように前記回転電極を押圧して、前記フランジ部の溶接すべき方向に対して、前記回転電極の進行方向を傾斜させることを特徴とするシーム溶接装置。
  3. ワーク本体の周囲にフランジ部を有するワークの前記フランジ部を2つの回転電極で挟持した状態で溶接するシーム溶接方法であって、
    前記2つの回転電極における前記フランジ部の幅方向の移動を同期させ、
    前記2つの回転電極のうち、少なくとも1つの前記回転電極の進行方向先端側が前記ワーク本体に接近するように前記回転電極を押圧し、前記フランジ部の溶接すべき方向に対して、前記回転電極の進行方向を傾斜させながら、
    前記フランジ部の端面にローラを当接させた状態で、
    前記溶接を行うことを特徴とするシーム溶接方法。
  4. ワーク本体の周囲にフランジ部を有するワークの前記フランジ部を2つの回転電極で挟持した状態で溶接するシーム溶接方法であって、
    前記2つの回転電極のうち、少なくとも1つの前記回転電極の進行方向先端側が前記ワーク本体に接近するように前記回転電極を押圧し、前記フランジ部の溶接すべき方向に対して、前記回転電極の進行方向を傾斜させながら前記溶接を行うことを特徴とするシーム溶接方法。
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