JP5300675B2 - バルブシート圧入装置 - Google Patents

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本発明は、円筒状のバルブシートをシリンダヘッドに圧入するためのバルブシート圧入装置に関する。
シリンダヘッドのシート嵌合孔には、吸排気弁を受けるための円筒状(短円筒状)のバルブシートが圧入固定される。バルブシートの圧入は、例えば以下示す特許文献1に開示されたようなバルブシート圧入装置を用いて自動的に行われるのが通例である。
図7は、特許文献1に記載の圧入装置の要部拡大断面図であり、この圧入装置は、図示しない適当な駆動機構によって昇降移動可能に設けられたパンチ100を備える。パンチ100は、軸状のホルダ101と、ホルダ101に設けた収容溝102に収容(装着)された爪部材103とを備える。爪部材103にはシート保持部105を構成する段状部104が設けられている。パンチ100の先端部外径にはテーパ面106が設けられており、パンチ100をバルブシート110の内周に嵌挿すると、バルブシート110は、テーパ案内されるようにしてパンチ100の外周(シート保持部105)に保持される。
爪部材103は、収容溝102の溝底と爪部材103との間に配設されたスプリング107によってパンチ100の中心軸線に対して径方向外向きに付勢されている。すなわち、パンチ100に外嵌されたバルブシート110は、爪部材103の径方向外向きの付勢力でもってシート保持部105で保持される。そして、図示しない駆動機構によってパンチ100を下降移動させ、パンチ100先端部をシリンダヘッド111に挿入すると、シート保持部105に保持されたバルブシート110がシリンダヘッド111のシート嵌合孔112に圧入固定される。
特開平11−10456号公報
バルブシート110は、通常、図7にも示すように、軸方向の一端内周が円筒面に形成され、軸方向の他端内周が上記一端側に向かって徐々に縮径したテーパ面に形成される。そして、その機能を適切に果たすためには、同図に示すように、シリンダヘッド111の外部側に上記他端側を配置するようにしてシート嵌合孔112に固定する必要がある。
しかしながら、従来のシート圧入装置(パンチ100)は、上下の方向性を誤って段取りされたバルブシート110であっても保持可能な構成となっているため、シリンダヘッド111のシート嵌合孔112に対してバルブシート110が誤圧入されるという問題があった。そして、一旦シート嵌合孔112に固定されたバルブシート110を取り外すのは極めて困難であるために、バルブシート110が誤圧入されたシリンダヘッド111は廃棄せざるを得ず、結果、製品歩留の低下を招く一因となっているのが実状である。
本発明は以上の実状に鑑みてなされたものであり、その課題とするところは、シリンダヘッドに対するバルブシートの誤圧入を防止することができるバルブシート圧入装置を提供し、もってシリンダヘッドの製品歩留向上に寄与することにある。
上記の課題を解決するためになされた本発明に係るバルブシート圧入装置は、軸方向の一端内周が円筒面状に形成され、軸方向の他端内周が一端側に向かって徐々に縮径したテーパ面状に形成された円筒状のバルブシートを外周に保持したパンチをシリンダヘッドに接近移動させることにより、パンチに保持したバルブシートをシリンダヘッドに圧入するものであって、パンチが、軸状のホルダと、ホルダに装着された状態でパンチの中心軸線に対して径方向外向きに付勢され、バルブシートを保持するシート保持部を構成する爪部材とを備えるものにおいて、爪部材のうち、シート保持部を構成する部分よりもパンチ先端側に、バルブシートの一端側からバルブシート内周へパンチを嵌挿したときにのみ、バルブシート内周へのパンチの嵌挿を規制する規制部を設けたことを特徴とするものである。
上記本発明のバルブシート圧入装置によれば、上下を誤って段取りされたバルブシート、すなわち、上記一端を相対的に圧入装置に接近させた状態で段取りされたバルブシート内周にパンチを嵌挿すると、爪部材のうち、シート保持部を構成する部分よりもパンチ先端側に設けた規制部にバルブシートが当接し、バルブシート内周へのパンチの嵌挿が規制される。そのため、シート保持部でバルブシートを保持することができず、バルブシートをシリンダヘッドに移送、圧入することができない。従って、シート嵌合孔に対するバルブシートの誤圧入、すなわち不良品の生産を未然に防止することができる。
ところで、特許文献1に記載の圧入装置は、付勢部材としてのスプリング107の収容空間をパンチの径方向に沿って形成しているため、付勢部材の収容空間が小さい。そのため、付勢部材の選択自由度が低く、爪部材に付与すべき付勢力を適当な値に設定するのが困難である。従って、圧入装置の高コスト化を招く可能性があるばかりでなく、信頼性の点でも難がある。そこで本発明では、ホルダを中空軸状に形成し、このホルダの内部空間に配設したパンチの中心軸線に沿って延びる付勢部材により、爪部材を径方向外向きに付勢するようにした。このような構成によれば、付勢部材の収容スペースを拡大することができる分、付勢部材の選択自由度が高まり、爪部材に付与すべき付勢力の設定も容易に行い得る。従って、従来構成に比べて装置の低コスト化および信頼性向上を同時に達成することができる。
以上に示すように、本発明に係るバルブシート圧入装置によれば、シリンダヘッドのシート嵌合孔に対するバルブシートの誤圧入を防止することができる。これにより、シリンダヘッドの製品歩留向上を低コストに達成することができる。
本発明の一実施形態に係るバルブシート圧入装置の要部正面図である。 本発明の一実施形態に係るバルブシート圧入装置の要部側面図である。 図1に示す圧入装置の要部拡大図であり、パンチの拡大断面図である。 図3に示すパンチの平面図である。 (a)〜(c)図は、上下の方向性が正しく段取りされたバルブシートの圧入工程を模式的に示す図である。 上下の方向性が誤って段取りされたバルブシートの圧入固定を模式的に示す図である。 従来のバルブシート圧入装置の要部拡大断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図1〜図6に基づいて説明する。なお、以下の説明で示す「幅方向」とはバルブシート圧入装置1の幅方向(図1の左右方向)をいい、「前後方向」とは同圧入装置1の前後方向(図2の左右方向)をいう。
図1は、本発明の一実施形態に係るバルブシート圧入装置1の要部正面図であり、図2は、同圧入装置1の要部側面図である。図1および図2に示すバルブシート圧入装置1は、自動運転されてバルブシート7をシリンダヘッド8に圧入するものであり、外周に保持したバルブシート7をシリンダヘッド8に圧入するためのパンチ22を具備するパンチユニット2と、パンチユニット2の上方に配置されたパンチ駆動部3と、パンチユニット2の下方に配置されたヘッド保持機構5と、バルブシート7をストックするストックユニット6とを主要部として構成される。なお、バルブシート7は、図1中の拡大図に示すような円筒状(短円筒状)の部材であり、軸方向の一端部7a内周が径一定の円筒面に形成され、軸方向の他端部7b内周が一端部7a側に向かって徐々に縮径したテーパ面7cに形成されている。以下、上記各構成要素の詳細を説明する。
パンチ駆動部3は、油圧シリンダ31と、油圧シリンダ31のシリンダロッドに連結されて昇降移動するラム32とを主要部とする。ここでは、シリンダヘッド8の片側に設けられるシート嵌合孔8a(バルブ)の数に対応するようにして、ラム32及び油圧シリンダ31が3基ずつ配設されている。油圧シリンダ31とラム32は何れも支持部33に支持されており、支持部33は、当該支持部33の後方(図2中右側)に配設された油圧シリンダ34によって、架台35に設けられたガイドレール36に沿って前後方向に移動可能とされている。
パンチユニット2は、ロッド支持部42によって昇降可能に支持されたロッド21と、ロッド21の下端に設けられて外周にバルブシート7を保持するパンチ22とを有し、これらロッド21及びパンチ22は、ラム32の下降移動に伴う加圧力を受けることによって一体に下降移動する。ロッド支持部42は、パンチユニット2の後方に配置された駆動源41の駆動力を受けることにより、幅方向に延びるガイドレール43に沿ってスライド移動する。各パンチ22は、これが下降した際に、ストックユニット6上に載置されたバルブシート7を外嵌保持することができ、かつ保持したバルブシート7をシリンダヘッド8のシート嵌合孔8aに圧入できるようになっている。
ヘッド保持機構5は、バルブシート7が圧入されるシリンダヘッド8を傾動可能に保持するものであり、シリンダヘッド8を載置する基台51と、この基台51上に載置されたシリンダヘッド8を基台51との間に挟持するためのプレート52と、プレート52と基台51とで挟持されたシリンダヘッド8に差し込まれ、傾動時におけるシリンダヘッド8の滑り移動を規制する1又は複数のピン53とを備える。このヘッド保持機構5の下方には傾動用シリンダ54のピストン部が連結されており、この傾動用シリンダ54を駆動することにより、シリンダヘッド8を保持したヘッド保持機構5(基台51)が、その傾動中心Otを通る長手方向軸まわりに傾動するようになっている。
ヘッド保持機構5の下方には傾動規制部55が配設されており、この傾動規制部55によって基台51の傾動角が適切な値(シリンダヘッド8の個々のバルブ角度に等しい値)に設定される。本実施形態の傾動規制部55は、基台51の下端の前後方向両側に配設されており、幅方向に並べて配置され、基台51の下端と対向する向きに突出した複数本のボルト56を有する。そして、これら複数本のボルト56の突出寸法を適切に設定することにより、ボルト56と基台51の下端とが所定の角度で係合し、ヘッド保持機構5の傾動角が適切な値に設定される。
ストックユニット6は、バルブシート7を載置するものであり、当該圧入装置1の幅方向一端側(図1では右側)に配置されている。このストックユニット6には、図示しないパーツフィーダから適宜バルブシート7が供給されるようになっている。
ここで、本発明の要旨であるパンチ22の構成について詳述する。図3は、バルブシート7を保持していない状態のパンチ22の拡大断面図であり、このパンチ22は、ロッド21の下端に例えばねじ固定される軸状のホルダ23と、回転(揺動)可能にホルダ23に支持された板状の爪部材24と、爪部材24をパンチ22の中心軸線Opに対して径方向外向きに付勢した付勢部材25とを主要部として構成され、その下端外周にはバルブシート7を保持するシート保持部Aを有する。
ホルダ23は中空軸状をなし、図4に示すように、爪部材24を収容するための3つの収容溝23aが周方向等間隔(120度間隔)で設けられている。ホルダ23には、各収容溝23aを横断するようにしてピン28が径方向に挿通され、収容溝23aに収容された爪部材24は、ピン28を介して回転可能にホルダ23に支持される。ホルダ23の下端には小径外周面23cが設けられており、この小径外周面23cの径方向外側にバルブシート7が保持される。
付勢部材25は、ホルダ23の内部空間23bにパンチ22の中心軸線Opに沿うようにして配設される。付勢部材25は、ホルダ23に対して昇降可能に設けられ、パンチ22先端側(下側)に大径部26aを有すると共にパンチ22基端側(上側)に小径部26bを有する段付き軸状の軸部材26と、軸部材26の小径部26bに外嵌された弾性部材としてのスプリング27とを備える。スプリング27は、上端部がホルダ23の内端面と軸方向で係合すると共に、下端部が大径部26aの上端面と軸方向で係合している。軸部材26の下端は常時爪部材24の内径上端に接触して爪部材24に下方向の加圧力を付与しており、この加圧力によって爪部材24が径方向外向きに付勢されている。
ホルダ23の周方向3箇所に設けられた各爪部材24は、ホルダ23の小径外周面23cよりも径方向外側に突出した突出部24aを有し、各爪部材24の突出部24aの外径部(外径面)24bの協働でバルブシート7を保持するシート保持部Aが構成される。爪部材24のうち、シート保持部Aを構成する部分、すなわち突出部24aの外径面24bよりもパンチ22先端側には、図3の拡大図中に点線で示す部分をあたかも切り欠いたようにして形成された切欠きNが設けられており、この切欠きNを設けることによって、略径方向に延びる段差面24cが爪部材24に形成される。そして、各爪部材24に形成された段差面24cの協働で、バルブシート7の一端部7a側からバルブシート7内周へパンチ22を嵌挿したときにのみ、バルブシート7内周へのパンチ22の嵌挿を規制する規制部Bが構成される。上記の外径面24bと段差面24cとは、下方に向かって径方向寸法が徐々に小さくなったテーパ面24dを介して繋がっている。
バルブシート圧入装置1は主に以上の構成からなり、以下のようにしてバルブシート7をシリンダヘッド8のシート嵌合孔8aに圧入する。
まず、所定位置まで搬入されたシリンダヘッド8をヘッド保持機構5に固定した後、傾動規制部55を調整してシリンダヘッド8を適当な傾動角に保持する。また、支持部33を駆動し、パンチ駆動部3(油圧シリンダ31及びラム32)をシリンダヘッド8の各シート嵌合孔8aの軸心の延長線上に移動させる。次いで(あるいはこれと同時に)、駆動源41を駆動させてパンチユニット2をストックユニット6の上方に移動させた後、図示しない別途の駆動源によってロッド21及びパンチ22を下方に加圧する。これにより、ストックユニット6上に載置されたバルブシート7の内周にパンチ22が嵌挿され、パンチ22の下端外周のシート保持部Aにバルブシート7が保持される。パンチ22のシート保持部Aでバルブシート7を保持した後、駆動源41を駆動させてパンチユニット2をパンチ駆動部3の下方に移動させる。そして、油圧シリンダ31を駆動してラム32を下降移動させると、ロッド21及びパンチ22に下向きの加圧力が付与され、パンチ22のシート保持部Aに保持されたバルブシート7がシリンダヘッド8のシート嵌合孔8aに圧入固定される。
ところで、バルブシート7には上下の方向性があり、その機能を適切に果たすためには、シリンダヘッド8の外部側にバルブシート7の他端部7b(内周にテーパ面7cが設けられた側の軸方向端部)を配置するようにしてシリンダヘッド8のシート嵌合孔8aに固定する必要がある。ところが、ストックユニット6上に載置されたバルブシート7は、必ずしも上下の方向性が正しく段取りされているわけではない。これに対し、以上で説明した本発明に係るバルブシート圧入装置1では、上下の方向性が正しいバルブシート7のみをシリンダヘッド8のシート嵌合孔8aに圧入することができる。
すなわち、図6に示すように、一端部7aを上方に配置した状態でストックユニット6上に載置されたバルブシート7内周にパンチ22を嵌挿しても、各爪部材24に設けた段差面24cの協働で構成された規制部Bに対してバルブシート7の一端部7aが当接するため、爪部材24がパンチ22の径方向内側に回転(揺動)しない。そのため、シート保持部Aが設けられた軸方向位置までパンチ22をバルブシート7内周に嵌挿することができず、従って、パンチ22のシート保持部Aでバルブシート7が保持されない。
一方、図5(a)に示すように、他端部7bを上方に配置した状態でストックユニット6上に載置されたバルブシート7内周にパンチ22を嵌挿すると、バルブシート7の他端部7b内周にはテーパ面7cが設けられているために、このテーパ面7cに案内されるようにしてパンチ22の爪部材24が径方向内側に回転し、バルブシート7内周へのパンチ22の嵌挿がさらに進行する(図5(b)を参照)。そして、パンチ22の嵌挿がさらに進行し、ホルダ23の小径外周面23cの外径側にバルブシート7が嵌合されると、各爪部材24の突出部24aの外径面24bの協働で構成されるシート保持部Aでバルブシート7が保持される(図5(c)を参照)。このようにしてパンチ22のシート保持部Aで保持されたバルブシート7は、上述のようにシリンダヘッド8の上方に移送された後、シリンダヘッド8のシート嵌合孔8aに圧入固定される。
このように、本発明に係る圧入装置1においては、上下を誤って段取りされたバルブシート7内周へパンチ22を嵌挿すると、爪部材24のうち、シート保持部Aを構成する部分(突出部24aの外径面24b)よりもパンチ22先端側に設けた規制部Bにバルブシート7が当接し、爪部材24が回転しないので、バルブシート7内周へのパンチ22の嵌挿が規制される。そのため、シート保持部Aでバルブシート7を保持することができず、バルブシート7をシリンダヘッド8に移送、圧入することができない。従って、シート嵌合孔8aに対するバルブシート7の誤圧入、すなわち不良品の生産を未然に防止することができる。これにより、シリンダヘッド8の製品歩留向上を達成することができる。
バルブシート7の誤圧入の問題は、例えば、人手作業でバルブシート7の段取り状態をチェックする、あるいは、バルブシート7の方向性をチェック・矯正する別途の装置を導入する等の対策を講じることによっても解消することができる。しかしながら、このような対策を講じると製造コストや設備投資の増大が顕著となることから、現実的には採用することができない。これに対し、規制部Bは、爪部材24をあたかも切り欠くようにして形成した切欠きNを設けることで構成されることから、上記のような別途の対策を講じる場合に懸念される製造コストや設備投資の増大を招くこともない。
また、ホルダ23を中空軸状に形成し、ホルダ23の内部空間23bに配設したパンチ22の中心軸線Opに沿って延びる付勢部材25により、爪部材24を径方向外向きに付勢するようにした。このような構成によれば、図7に示す従来品に比べ、付勢部材25の収容スペースを拡大することができる分、付勢部材25の選択自由度が高まり、爪部材24に付与すべき付勢力の設定も容易に行い得る。従って、シート圧入装置1の低コスト化および信頼性向上を同時に達成することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明を行ったが、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることができるのはもちろんである。例えば、上述したパンチ22は、120度間隔で配置された3つの爪部材24を具備するものであるが、パンチ22は、180度、90度、72度間隔等で配置された爪部材24を具備するものであっても良い。また、以上では、各爪部材24に設けた段差面24cによって規制部Bを構成したが、上記した機能を果たすことができるのであれば、規制部Bの形態は特に限定されない。
また、以上で説明した爪部材24においては、シート保持部Aを構成する外径面24bと規制部Bを構成する段差面24cとの間にテーパ面24dを介在させているが、上下の方向性が正しく段取りされたバルブシート7内周へのパンチ22嵌挿時に、爪部材24の突出部24aの外径下端とバルブシート7のテーパ面7cとが接触することによって爪部材24が径方向内向きに回転(変位)するのであれば、上記のテーパ面24dは必ずしも設ける必要はない。詳述すると、爪部材24の突出部24aの外径下端にテーパ面24dを設けない場合であっても、上下の方向性が正しく段取りされたバルブシート7内周にパンチ22を嵌挿した状態において、突出部24aの外径下端がバルブシート7のテーパ面7cの径方向範囲内に位置するようにすれば、バルブシート7内周にパンチ22を嵌挿するのに伴って爪部材24が径方向内向きに変位し、パンチ22のシート保持部Aでバルブシート7が保持される。
また、以上で説明したバルブシート圧入装置1は、パンチ駆動部3とパンチユニット2とが分離独立したものであるが、これらが一体的に設けられたバルブシート圧入装置1にも本発明は好ましく適用することができるのはもちろんである。
1 バルブシート圧入装置
2 パンチユニット
6 ストックユニット
7 バルブシート
7a 一端部
7b 他端部
7c テーパ面
8 シリンダヘッド
8a シート嵌合孔
22 パンチ
23 ホルダ
24 爪部材
25 付勢部材
A シート保持部
B 規制部
N 切欠き
Op パンチの中心軸線

Claims (2)

  1. 軸方向の一端内周が円筒面に形成され、軸方向の他端内周が前記一端側に向かって徐々に縮径したテーパ面に形成された円筒状のバルブシートを外周に保持したパンチをシリンダヘッドに接近移動させることにより、パンチに保持したバルブシートをシリンダヘッドに圧入するバルブシート圧入装置であって、
    パンチが、軸状のホルダと、該ホルダに装着された状態でパンチの中心軸線に対して径方向外向きに付勢され、バルブシートを保持するシート保持部を構成する爪部材とを備えるものにおいて、
    爪部材のうち、前記シート保持部を構成する部分よりもパンチ先端側に、バルブシートの前記一端側からバルブシート内周にパンチを嵌挿したときにのみ、バルブシート内周へのパンチの嵌挿を規制する規制部を設けたことを特徴とするバルブシート圧入装置。
  2. 前記ホルダを中空軸状に形成し、このホルダの内部空間に配設したパンチの中心軸線に沿って延びる付勢部材により、前記爪部材を径方向外向きに付勢するように構成した請求項1に記載のバルブシート圧入装置。
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