JP6890099B2 - ローラリフタ - Google Patents

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Description

本発明は、ローラリフタに関する。
特許文献1に開示されるローラリフタは、シリンダの内壁に対して摺動するリフタ本体と、回動するカムに当接するローラと、を備えている。リフタ本体は、摺動面を外周に有する筒状部と、筒状部の後端から摺動方向の後方へ突出形成されると共に軸支ピンを支持する一対の支持部と、を有する。軸支ピンは、一対の支持部に設けた支持孔に両端部を嵌入すると共にかしめ固定されている。また、リフタ本体には、筒状部の上端面において、シリンダに対してローラリフタが回転することを防ぐ回り止め部が突出形成されている。
特開2012−2115号公報
ところで、特許文献1のローラリフタのように、一対の支持部に設けた支持孔に、軸支ピンの両端部を嵌入すると共にかしめ固定する構成では、支持部において、軸支ピンに対する緊迫力(軸支ピンが受ける圧縮力)に応じた応力が生じることになる。このような応力が筒状部に伝播することで、筒状部が変形してしまう虞がある。そのため、かしめ等の固定構造を用いることなく、リフタ本体の変形を抑制しつつ軸支ピンを支持し得る構成が求められている。
また、特許文献1のローラリフタは、リフタ本体に回り止め部が突出形成される構成であるため、新たな構造を追加すると外形が複雑になってしまう。したがって、ローラリフタは、簡易な構成で、リフタ本体の変形を抑制しつつ軸支ピンを支持するとともに、回り止めし得る構成が求められている。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、簡易な構成で、リフタ本体の変形を抑制しつつ軸部材を抜け止めするとともに、回り止めし得るローラリフタを提供することを目的とする。
本発明のローラリフタは、リフタガイドに組み込まれ、カムシャフトに設けられたカムロブに回転可能に接触するローラと、前記カムロブの回転に応じて前記リフタガイドの摺動孔を往復移動するリフタ本体と、を備えるローラリフタであって、前記リフタ本体は、互いに対向し、対向方向に貫通する孔を具備する一対の対向壁と、前記孔に挿通し、前記ローラを回転可能に支持する軸部材と、一対の前記対向壁の少なくとも一方から突出し、前記軸部材の端面に対向して前記孔からの前記軸部材の抜け止めを行い、前記リフタガイドの前記摺動孔と連通するガイド溝に進入する抜け止め部と、を有している。
本発明のローラリフタは、一対の対向壁の少なくとも一方から突出する抜け止め部が、ローラを回転可能に支持する軸部材の端面に対向する構成である。そのため、軸部材が、抜け止め部に対向する端面側に向かって対向壁の孔から抜け出ようとしても、当該端面が抜け止め部と干渉するため、対向壁からの抜け止めを行うことができる。このように、対向壁から突出する構成の抜け止め部を形成するのみで、対向壁からの軸部材の抜け止めを行うことができる。そのため、従来のように軸部材を対向壁にかしめによって固定する必要がなく、かしめによって生じる応力が伝播してリフタ本体が変形する虞が無くなる。その上で、抜け止め部がリフタガイドの摺動孔と連通するガイド溝に進入する構成であるため、リフタ本体が移動方向に沿った軸回りに回転しようとしても、ガイド溝によって抜け止め部の軸回りの回転が規制されることになる。そのため、ローラリフタの回り止めを行うことができる。したがって、抜け止め部のみを設ける簡易な構成で、リフタ本体の変形を抑制しつつ軸部材を抜け止めするとともに、回り止めし得るローラリフタを実現することができる。
本発明の実施例1に係るローラリフタを含む燃料供給装置の一部を例示する断面図である。 図1のローラリフタの側面図である。 (A)〜(C)は、図1のローラリフタの製造工程を説明する説明図である。 実施例2に係るポンプリフタの断面図である。 実施例3に係るポンプリフタの断面図である。 実施例4に係るポンプリフタの断面図である。 実施例5に係るポンプリフタの側面図である。 (A)は、実施例6に係るポンプリフタの側面図である。(B)は、(A)のポンプリフタを含む燃料供給装置の一部を示す断面図である。
本発明の好ましい形態を以下に示す。
前記軸部材は、前記孔に挿通した状態で、周方向に変位し得るとよい。これにより、軸部材が孔に対して相対的に変位するため、軸部材において孔から負荷を受ける部分が変化することになる。そのため、軸部材において集中して負荷がかかる部分が生じ難くなり、軸部材の耐久性を向上させることができる。
<実施例1>
本発明の実施例1を図1〜図3を用いて説明する。実施例1のローラリフタ20は、例えば図1に示す内燃機関の燃料供給装置10に用いられるポンプリフタとして構成される。燃料供給装置10は、詳細は図示しないが、ローラリフタ20で高圧に調整された燃料を図示しないエンジンの燃焼室に供給するものである。ローラリフタ20は、シリンダヘッドのリフタガイド11に組み込まれている。
リフタガイド11は、図1に示すように、上下方向に貫通する断面略円形の摺動孔12が形成されている。摺動孔12には、ローラリフタ20が上下方向(往復方向)に往復摺動可能に挿入されている。
摺動孔12の上端は、ブロック部13で閉塞されている。ブロック部13は、図1に示すように、上下方向に貫通して摺動孔12よりも小径の断面円形の貫通孔14が設けられている。貫通孔14には、プランジャ15が上下方向に往復摺動可能に挿入されている。プランジャ15の上端部は、貫通孔14の上端に連通する圧力室(図示略)に進退可能に配置されている。プランジャ15の上端部が圧力室に進入することで、圧力室内の燃料が加圧されるようになっている。
リフタガイド11は、摺動孔12に沿って上下方向に延出するガイド溝16が形成されている。ガイド溝16の下端は開放されている。ガイド溝16には、後述する抜け止め部35が上下方向に移動可能に進入している。
ローラリフタ20は、図1、図2に示すように、リフタ本体30、及びローラ40を備えている。リフタ本体30は、ローラ40を支持し、後述するようにカムロブ60の回転に応じて上下方向に往復移動する構成である。リフタ本体30は、周壁31、一対の対向壁32,32、隔壁33、一対の連結壁34,34、及び抜け止め部35を備えている。周壁31は、リフタ本体30の上側部分の外郭を構成し、上下方向にほぼ沿った略円筒状である。周壁31は、その外周面が摺動孔12の内周面に沿って配置され、摺動孔12内を摺動可能とされている。
一対の対向壁32,32は、周壁31の下端部の径方向(上下方向と直交する方向)両端部(図1の左右両端部)から突出し、ほぼ平行に対向して設けられている。対向壁32には、図1に示すように、一対の対向壁32,32の対向方向(壁厚方向)に貫通する孔32Aが形成されている。両対向壁32,32は、各孔32Aに軸部材41の両端部を挿通するようにして、軸部材41を支持している。軸部材41は、孔32Aに挿通した状態で、孔32Aの周方向に変位可能になっている。軸部材41は、一端部に円形リング状の鍔部42を備えている。鍔部42は、軸部材41が対向壁32に支持された状態において、一方の対向壁32の孔32Aの外側(両対向壁32,32に挟まれない位置)に位置している。鍔部42は、外径が孔32Aの穴径よりも大きい。軸部材41には、ニードル軸受などの軸受(図示略)を介して、円筒状のローラ40が回転可能に支持されている。
軸部材41は、各端部(図1では左右方向の各端部)において円形の端面41A,41Bをそれぞれ有している。なお、端面41Aは、鍔部42の側面も含まれ、端面41Bよりも外径が大きい。
ローラ40は、その外周面がカムロブ60に接触するように配置されている。カムロブ60は、略四角形状をなし、カムシャフト61に設けられている。カムシャフト61は、図示しない一対の支持壁によって回転可能に支持され、その回転軸が一定位置に保持されている。軸部材41とカムシャフト61は、リフタ本体30の往復移動方向と直交する方向に沿って配置されるとともに、互いに平行となるように配置されている。
一対の連結壁34,34は、周壁31の下端部の径方向(上下方向と直交する方向)両端部(図2の左右両端部)において、対向して設けられている。一対の連結壁34,34は、図1、図2に示すように、それぞれ一対の対向壁32,32の各上端部を連結するように形成されている。
隔壁33は、図1に示すように、周壁31内で径方向に沿った平板状になっている。隔壁33の外周は、周壁31の内周面の下端部付近に一体に連結されている。このため、リフタ本体30は、隔壁33を介して上下に分割された構造となる。リフタ本体30における隔壁33の下方には、両対向壁32,32間に配置されたローラ40が収容されている。ローラ40は、その下端部が連結壁34の下方を通して目視可能になっている。
リフタ本体30は、下方に位置するカムロブ60の回転軌跡から外れる範囲で可能な限り上下方向に延長されている。すなわち、周壁31の上下方向の摺動長さが十分に長く確保され、リフタ本体30が摺動孔12内で傾きにくい構造になっている。
リフタ本体30における隔壁33の上方には、プランジャ15の下端部、リテーナ51、及び付勢部材52が収容されている。リテーナ51は、径方向に沿った円盤状をなし、その中心部にプランジャ15の下端部が係止して固定されている。付勢部材52は、圧縮コイルばねからなるばね材であって、その下端がリテーナ51の上面に当接して支持され、その上端がリフタガイド11に当接して支持され、上下方向に弾性的に伸縮可能とされている。付勢部材52は、リフタ本体30をカムロブ60側に付勢し、ローラ40をカムロブ60に押し付ける付勢力を有している。
抜け止め部35は、図1、図2に示すように、一方の対向壁32の下端部から突出する部分である。抜け止め部35は、対向壁32の孔32Aからの軸部材41の抜け止めを行うように機能する。抜け止め部35は、一方の対向壁32の下端部における中央部分(図2における左右方向の中央部分)から側方(他方の対向壁32から離れる方向)に突出している。抜け止め部35は、第1延出部36、および第2延出部37を備えている。第1延出部36は、一方の対向壁32の下端部において、対向壁32の壁面に直交する方向に延出している。第1延出部36は、帯板状であり、前後方向(図2では左右方向)の幅が、軸部材41(鍔部42を除く部分)の直径よりも僅かに小さい。第2延出部37は、第1延出部36の先端部から上方に延出している。第2延出部37は、帯板状であり、前後方向(図2では左右方向)の幅が、第1延出部36と同じである。抜け止め部35は、一方の対向壁32と一体的に形成され、後述するように、一方の対向壁32から下方に突出する部分(延出部39)を折り曲げてなる。第1延出部36、および第2延出部37は、対向壁32と同じ厚みになっている。
抜け止め部35は、軸部材41の端面41Aに対向している。具体的には、第2延出部37は、端面41Aの下端部分に軸方向で対向している。鍔部42は、下端部が第2延出部37と対向壁32の間に位置している。そして、抜け止め部35は、図1、図2に示すように、ガイド溝16に進入している。
次に、ローラリフタ20の製造工程について説明する。
まず、例えば金属板部材に対して切削又はプレス等を行い、さらに外面の研削等を行うことによって、図3(A)に示すように、抜け止め部35が形成される前の構成のリフタ本体が形成される。リフタ本体は、抜け止め部35が形成される対向壁32から下方に延出する帯板状の延出部39が形成されている。
続いて、このようなリフタ本体に対して、図3(B)に示すように、軸部材41、図示しない軸受(ニードル軸受など)、およびローラ40を組み付ける。具体的には、軸部材41の一端部(端面41Bを有する端部)を、延出部39が形成された一方の対向壁32の孔32Aに挿通する。その後、軸部材41に軸受、およびローラ40を組み付け、軸部材41の一端部を他方の対向壁32の孔32Aに挿通する。
続いて、例えば図3(B)に示す位置S1,S2を支点として延出部39を外側(他方の対向壁32とは反対側)に折り曲げることによって、図3(C)に示すように、抜け止め部35が形成される。鍔部42は、軸方向に関して抜け止め部35の第2延出部37と対向壁32との間に挟まれるように位置する。そして、第2延出部37が軸部材41の端面41Aに対向することで、鍔部42の外側(図示左側)への移動が規制され、対向壁32からの軸部材41の抜け止めがなされる。また、鍔部42の図示右側への移動も規制される。以上のようにして、ローラリフタ20が完成する。
従来の技術では、軸部材は、両端部がリフタ本体の両対向壁にそれぞれかしめ固定される構成としていた。しかしながら、このような構成では、対向壁において、軸部材に対する緊迫力(軸部材が受ける圧縮力)に応じた応力(内部応力)が生じることになる。このような応力が周壁に伝播することで、円筒状の周壁が変形してしまう虞があった。そして、周壁が変形することで、周壁の外形寸法、外径真円度、および外径円筒度などの精度が低下するという問題があった。しかしながら、本実施例では、対向壁32から延出する延出部39を、周壁31から離れた位置S1,S2を支点として折り曲げるのみで抜け止め部35を形成することができる。そのため、従来技術のように軸部材を対向壁にかしめによって固定する必要がなく、周壁の変形を防ぐことができる。
次に、ローラリフタ20の動作について説明する。
カムロブ60がカムシャフト61を介して回転すると、ローラ40が従動回転する。ここで、軸部材41が孔32Aに対して相対的に変位可能であるため、ニードル軸受などの軸受(図示略)を介して、軸部材41を回転させることができる。そのため、軸部材41において孔32Aから負荷を受ける部分が変化することになる。これにより、軸部材41において集中して負荷がかかる部分が生じ難くなり、軸部材41の耐久性を向上させることができる。
燃料の吸入工程では、ローラリフタ20が付勢部材52の付勢力で押圧されて摺動孔12を下方に摺動し、プランジャ15が同様に下方に摺動することで、プランジャ15の上端部が圧力室から退避する。一方、燃料の吐出工程では、ローラリフタ20が付勢部材52の付勢力に抗して摺動孔12を上方に摺動し、プランジャ15が同様に上方に摺動することで、プランジャ15の上端部が圧力室に進入する。このように、ローラリフタ20が上下方向に往復移動することで、圧力室内の燃料が加圧される。
ローラリフタ20は、軸部材41の鍔部42が、第2延出部37と対向壁32の間に位置するため、ローラリフタ20の往復移動時においても軸部材41の軸方向への移動を規制することができる。そのため、ローラリフタ20の往復移動時においても、対向壁32からの軸部材41の抜け止めを行うことができる。
ローラリフタ20は、抜け止め部35がガイド溝16に進入する構成であるため、リフタ本体30が移動方向に沿った軸回りに回転しようとしても、ガイド溝16を構成する一対の壁部16A,16B(図2参照)によって抜け止め部35の軸回りの移動が規制される。そのため、ガイド溝16によって抜け止め部35の軸回りの回転が規制されることになる。
以上説明したように、実施例1によれば、ローラリフタ20は、対向壁32から突出する抜け止め部35が、ローラ40を回転可能に支持する軸部材41の端面41Aに対向する構成である。そのため、軸部材41が、抜け止め部35に対向する端面41A側に向かって対向壁32の孔32Aから抜け出ようとしても、当該端面41Aが抜け止め部35と干渉するため、対向壁32からの抜け止めを行うことができる。このように、対向壁32から突出する構成の抜け止め部35を形成するのみで、対向壁32からの軸部材41の抜け止めを行うことができる。そのため、従来のように軸部材を対向壁にかしめによって固定する必要がなく、かしめによって生じる応力が伝播してリフタ本体30が変形する虞が無くなる。その上で、抜け止め部35がリフタガイド11の摺動孔12と連通するガイド溝17に進入する構成であるため、リフタ本体30が移動方向に沿った軸回りに回転しようとしても、ガイド溝16によって抜け止め部35の軸回りの回転が規制されることになる。そのため、ローラリフタ20の回り止めを行うことができる。したがって、抜け止め部35のみを設ける簡易な構成で、リフタ本体30の変形を抑制しつつ軸部材41を抜け止めするとともに、回り止めし得るローラリフタ20を実現することができる。
また、軸部材41は、孔32Aに挿通した状態で、孔32Aの周方向に変位し得る。これにより、軸部材41が孔32Aに対して相対的に変位するため、軸部材41において孔32Aから負荷を受ける部分が変化することになる。そのため、軸部材41において集中して負荷がかかる部分が生じ難くなり、軸部材41の耐久性を向上させることができる。
<実施例2>
図4は、本発明の実施例2を示す。実施例2は、主に両方の対向壁32,32にそれぞれ抜け止め部35,35が形成され、軸部材41に鍔部42が形成されていない点が実施例1とは異なり、その他は実施例1と同様である。なお、実施例2において、実施例1と同一構造には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
リフタ本体30は、一対の抜け止め部35,35を備えている。一対の抜け止め部35,35は、図4に示すように、一対の対向壁32,32からそれぞれ突出するように形成されている。一対の抜け止め部35,35は、実施例1の抜け止め部35と同様の形状である。
軸部材41は、円柱状であり、各端部(図4では左右方向の各端部)において円形の端面241A,41Bをそれぞれ有している。なお、端面241Aは、端面41Bと同じ外径である。
リフタガイド11は、実施例1のガイド溝16と同様のガイド溝(図示略)が、摺動孔12においてガイド溝16と対向する位置に形成されている。
一方の抜け止め部35(図4では左側の抜け止め部35)は、軸部材41の端面241Aに軸方向で外側から対向している。他方の抜け止め部35(図4では右側の抜け止め部35)は、軸部材41の端面41Bに軸方向で外側から対向している。そして、一方の抜け止め部35は、実施例1と同様に、ガイド溝16に進入している。また、他方の抜け止め部35は、一方の抜け止め部35と同様に、ガイド溝16と対向するガイド溝(図示略)に進入している。
実施例2のローラリフタ20の製造工程では、実施例1のローラリフタ20の製造工程で形成した一方の対向壁32の延出部39(図3(A)参照)を、他方の対向壁32にも形成する。そして、他方の対向壁32における抜け止め部35の形成工程は、実施例1の抜け止め部35の形成工程と同様に行うことができる。すなわち、抜け止め部35は、所定の位置(図3(B)の位置S1,S2と同様の位置)に支点を設けて延出部39を外側(一方の対向壁32とは反対側)に折り曲げることによって形成できる。
以上説明したように、実施例2によれば、ローラリフタ20は、両対向壁32,32からそれぞれ突出する抜け止め部35,35が、ローラ40を回転可能に支持する軸部材41の各端面241A,41Bにそれぞれ対向する構成である。軸部材41が、軸方向のいずれかに向かって抜け出ようとしても、抜け止め部35,35のいずれかに干渉するため、対向壁32,32からの抜け止めを行うことができる。その上で、抜け止め部35,35が、それぞれガイド溝によって軸回りの回転が規制されるため、ローラリフタ20の回り止めを行うことができる。したがって、実施例1と同様に、抜け止め部35,35のみを設ける簡易な構成で、リフタ本体30の変形を抑制しつつ軸部材41を抜け止めするとともに、回り止めし得るローラリフタ20を実現することができる。
<実施例3>
図5は、本発明の実施例3を示す。実施例3は、主に抜け止め部の形状が実施例1とは異なり、その他は実施例1と同様である。なお、実施例3において、実施例1と同一構造には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
抜け止め部335は、図5に示すように、一方の対向壁32の下端部から斜め上方に突出するように形成されている。すなわち、抜け止め部335は、対向壁32から離れる方向に向かって上り勾配となるように傾斜している。抜け止め部335は、帯板状であり、前後方向の幅(図5における前後方向の幅)が、実施例1の抜け止め部35の幅と同じである。
抜け止め部335は、先端部が軸部材41の端面41Aに対向している。軸部材41は、鍔部42の下端部が一方の対向壁32と抜け止め部335の間に位置している。
実施例3のローラリフタ20の製造工程では、抜け止め部335は、所定の位置(例えば、図3(B)の位置S1と同様の位置)に支点を設けて延出部39を外側(一方の対向壁32とは反対側)に折り曲げることによって形成できる。よって、1回の折り曲げによって抜け止め部335を簡単に形成することができる。
このような構成によっても、実施例1と同様に、抜け止め部335のみを設ける簡易な構成で、リフタ本体30の変形を抑制しつつ軸部材41を抜け止めするとともに、回り止めし得るローラリフタ20を実現することができる。
<実施例4>
図6は、本発明の実施例4を示す。実施例4は、主に抜け止め部の形状が実施例1とは異なり、その他は実施例1と同様である。なお、実施例4において、実施例1と同一構造には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
抜け止め部435は、図6に示すように、一方の対向壁32の下端部から下方に凸となるように湾曲している。抜け止め部435は、帯板状であり、前後方向の幅(図6における前後方向の幅)が、実施例1の抜け止め部35の幅と同じである。
抜け止め部435は、先端部が軸部材41の端面41Aに対向している。軸部材41は、鍔部42の下端部が一方の対向壁32と抜け止め部435の間に位置している。
実施例4のローラリフタ20の製造工程では、抜け止め部435は、例えば、延出部39を円柱状の型に巻き付けるように曲げて形成することができる。
このような構成によっても、実施例1と同様に、抜け止め部435のみを設ける簡易な構成で、リフタ本体30の変形を抑制しつつ軸部材41を抜け止めするとともに、回り止めし得るローラリフタ20を実現することができる。
<実施例5>
図7は、本発明の実施例5を示す。実施例5は、主に抜け止め部の形成位置が実施例1とは異なり、その他は実施例1と同様である。なお、実施例5において、実施例1と同一構造には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
抜け止め部535は、図7に示すように、一方の対向壁32の前端部(図7では右側の端部)から外側(他方の対向壁32とは反対側)に突出している。抜け止め部535は、第1延出部536、および第2延出部537を備えている。第1延出部536は、一方の対向壁32の前端部から壁面に直交する方向に延出している。第1延出部536は、帯板状であり、上下方向の幅が、軸部材41(鍔部42を除く部分)の直径よりも僅かに小さい。第2延出部537は、第1延出部536の先端部から後方(図7では左方向)に延出している。第2延出部537は、帯板状であり、左右方向(図7では前後方向)の幅が、第1延出部536と同じである。
第2延出部537は、図7に示すように、端面41Aの前端部分に軸方向で対向している。鍔部42は、前端部が第2延出部537と対向壁32の間に位置している。そして、抜け止め部535は、実施例1のガイド溝16と異なる位置に同様の形状で形成されたガイド溝516に進入している。
実施例5のローラリフタ20の製造工程では、例えば、実施例1の延出部39と同様の形状の延出部(図示略)を、一方の対向壁32の前端部において前方に延出するように形成する。そして、実施例1と同様に、所定の位置(図3(B)のS1,S2を参照)を支点として延出部(図示略)を外側(他方の対向壁32とは反対側)に折り曲げることによって、抜け止め部535を形成する。
このような構成によっても、実施例1と同様に、抜け止め部535のみを設ける簡易な構成で、リフタ本体30の変形を抑制しつつ軸部材41を抜け止めするとともに、回り止めし得るローラリフタ20を実現することができる。
<実施例6>
図8は、本発明の実施例6を示す。実施例6は、主に抜け止め部の前後方向(図8(A)では左右方向)の幅が抜け止め部35よりも大きい点が実施例1とは異なり、その他は実施例1と同様である。なお、実施例6において、実施例1と同一構造には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
リフタ本体30は、図8に示すように、抜け止め部635を備えている。抜け止め部635は、第1延出部636、および第2延出部637を備えている。抜け止め部635は、前後方向(図8(A)では左右方向)の幅が、鍔部42の前後方向の幅と同程度になっている。
リフタガイド11は、実施例1のガイド溝16と同様の形状であり、前後方向の幅がガイド溝16よりも大きなガイド溝616が形成されている。ガイド溝616には、図8(B)に示すように、抜け止め部635、および鍔部42が上下方向に移動可能に進入している。
実施例6のローラリフタ20の製造工程では、実施例1のローラリフタ20の製造工程で形成した一方の対向壁32の延出部39(図3(A)参照)よりも前後方向の幅が大きい延出部(図示略)を形成する。そして、抜け止め部635の形成工程は、実施例1の抜け止め部35の形成工程と同様に行うことができる。すなわち、抜け止め部635は、所定の位置(図3(B)の位置S1,S2と同様の位置)に支点を設けて延出部(図示略)を外側(他方の対向壁32とは反対側)に折り曲げることによって形成できる。
このような構成によっても、実施例1と同様に、抜け止め部635のみを設ける簡易な構成で、リフタ本体30の変形を抑制しつつ軸部材41を抜け止めするとともに、回り止めし得るローラリフタ20を実現することができる。その上で、抜け止め部635とともに鍔部42もガイド溝616に進入する構成であるため、進入しない構成に比べて、周壁31の左右方向(図8(B)での左右方向)の幅に対して一対の対向壁32,32間の距離を大きくすることができる。そのため、ローラ40の左右方向の幅を大きくすることができる。
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような態様も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施例において、軸部材41は、各孔32A,32Aに挿通した状態で、周方向に変位可能であったが、対向壁32,32に応力が生じないように変位不能に各孔32A,32Aに固定されていてもよい。
(2)上記実施例において、リフタ本体30は、一対の連結壁34,34を備えていたが、備えない構成であってもよい。
(3)上記実施例3〜6において、実施例2のように、両方の対向壁32,32に抜け止め部が形成されてもよい。
(4)上記実施例5において、抜け止め部535は、一方の対向壁32の前端部から外側に突出していたが、一方の対向壁32のその他の部分(例えば、後端部)から外側に突出してもよい。
(5)本発明のローラリフタは、内燃機関の動弁機構に用いられるローラタペットとして構成されもよい。
11…リフタガイド
12…摺動孔
16,516,616…ガイド溝
20…ローラリフタ
30…リフタ本体
32…対向壁
32A…孔
35,335,435,535,635…抜け止め部
40…ローラ
41…軸部材
41A,41B,241A…端面
60…カムロブ
61…カムシャフト

Claims (2)

  1. リフタガイドに組み込まれ、カムシャフトに設けられたカムロブに回転可能に接触するローラと、前記カムロブの回転に応じて前記リフタガイドの摺動孔を往復移動するリフタ本体と、を備えるローラリフタであって、
    前記リフタ本体は、
    互いに対向し、対向方向に貫通する孔を具備する一対の対向壁と、
    前記孔に挿通し、前記ローラを回転可能に支持する軸部材と、
    一対の前記対向壁の少なくとも一方から突出し、前記軸部材の端面に対向して前記孔からの前記軸部材の抜け止めを行い、前記リフタガイドの前記摺動孔と連通するガイド溝に進入する抜け止め部と、
    を有しているローラリフタ。
  2. 前記軸部材は、前記孔に挿通した状態で、前記孔の周方向に変位し得る請求項1に記載のローラリフタ。
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