JP6978360B2 - ローラリフタ - Google Patents

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Description

本発明は、ローラリフタに関する。
特許文献1に開示されるローラリフタは、シリンダの内壁に対して摺動するリフタ本体と、軸支ピンに回動可能に支持されると共に回動するカムに当接するローラと、を備えている。リフタ本体は、摺動面を外周に有する筒状部と、筒状部の一端から下方へ突出形成されると共に軸支ピンを支持する一対の支持部と、を有する。軸支ピンは、一対の支持部に設けた支持孔に両端部をそれぞれ嵌入すると共に、かしめ固定されている。
特開2012−2115号公報
特許文献1のローラリフタは、支持部の支持孔に嵌入された軸支ピンの端部を、径方向に広がるように変形させてかしめ固定している。しかしながら、このような構成では、支持部において、軸支ピンの変形に応じた応力が生じることになる。このような応力が支持部に生じることで、支持部が変形してしまう虞がある。そして、支持部は、変形することでシリンダの内面との間における所望のクリアランスが得られず、摩耗が大きくなったり、打音が発生したりする問題があった。したがって、かしめ等の固定構造を用いることなく、リフタ本体における支持部の変形を抑制しつつローラを支持し得る構成が求められている。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、リフタ本体の変形を抑制しつつローラを保持し得るローラリフタを提供することを目的とする。
本発明のローラリフタは、リフタガイドの摺動孔を往復摺動する筒状のリフタ本体と、前記リフタ本体に対し軸部材を介して回動可能に配置され、カムに接触するローラと、を備え、前記リフタ本体は、互いに対向する一対の対向壁を有し、前記対向壁は、前記軸部材の端部を挿入して保持する溝部が形成されており、前記溝部は、前記カム側に開口して前記軸部材を導入する導入口が形成されている。
本発明のローラリフタは、リフタ本体の対向壁に、軸部材の端部を挿入して保持する溝部が形成されている。そのため、一対の対向壁のそれぞれの溝部に軸部材の両端部をそれぞれ挿入することで、軸部材をリフタ本体に組み付けることができる。そして、溝部がカム側に開口して軸部材を導入する導入口を具備するため、軸部材に組み付けられたローラがカムに接触することで、軸部材が導入口から外れることなくリフタ本体に保持される。そのため、従来のように軸部材を対向壁にかしめによって固定する必要がなく、かしめによって生じる応力で対向壁が変形する虞が無くなる。したがって、リフタ本体の変形を抑制しつつローラを保持し得るローラリフタを実現することができる。
本発明の実施例1に係るローラリフタを含む燃料供給装置の一部を例示する断面図である。 ローラリフタの断面図である。 図2とは異なる断面を示すローラリフタの断面図である。 実施例2に係るローラリフタの断面図である。 実施例3に係るローラリフタの断面図である。 図5とは異なる断面を示すローラリフタの断面図である。 実施例4に係るローラリフタを含む燃料供給装置の一部を例示する断面図である。 実施例5に係るバルブリフタとして構成されるローラリフタを含む燃料供給装置の一部を例示する断面図である。
本発明の好ましい形態を以下に示す。
上記ローラリフタは、前記溝部が、溝周面の奥側に、前記軸部材の外周に対応した円弧形状の位置決め面が形成されているとよい。これにより、軸部材は、その外周に対応した円弧形状の位置決め面に接するように挿入されることで、対向壁の溝部に安定して保持されることになる。特に、位置決め面が軸部材の外周に対応した円弧形状であるため、軸部材に対するカムからの荷重の入力方向が変化しても、位置決め面と軸部材の位置関係が変化し難く、軸部材が対向壁に安定して保持されることになる。
上記ローラリフタは、前記溝部が、溝周面の開口側に、前記軸部材の径方向両側にそれぞれ対向する一対の挿入ガイド面が形成されているとよい。これにより、軸部材を溝部に挿入する際に、軸部材が挿入ガイド面にガイドされるため、軸部材を良好に溝部に組み付けることができる。
上記ローラリフタは、前記溝部が、溝面に、前記軸部材の前記端部と対向する抜け止め面が形成されているとよい。これにより、軸部材が対向壁に対して軸方向へ移動しようとしても、軸部材の端部が抜け止め面に干渉することで移動が規制される。そのため、軸部材がリフタ本体から外れることを防止することができる。
上記ローラリフタは、前記溝部が、前記対向壁において壁厚方向に貫通しており、前記軸部材の前記端部に鍔部が形成されており、前記鍔部は、前記対向壁の外側面に対向しているとよい。これにより、溝部が対向壁において壁厚方向に貫通する構成であるため、両方の溝部は、両方の対向壁に対して軸部材が導入される側から同時に切削することで、同時に形成することができる。そのため、溝部の製造工程を簡略化することができる。
上記ローラリフタは、前記鍔部が、前記リフタガイドの前記摺動孔を構成する壁面に対向しているとよい。これにより、鍔部がリフタガイドの摺動孔を構成する壁面に対向しているため、軸部材が当該壁面に干渉することで移動が規制される。したがって、軸部材がリフタ本体から外れることを防止することができる。
<実施例1>
本発明の実施例1を図1〜図3を用いて説明する。実施例1のローラリフタ20は、例えば図1に示す内燃機関の燃料供給装置10に用いられるポンプリフタとして構成される。燃料供給装置10は、詳細は図示しないが、ローラリフタ20で高圧に調整された燃料を図示しないエンジンの燃焼室に供給するものである。ローラリフタ20は、シリンダヘッドのリフタガイド11に組み込まれている。
リフタガイド11は、図1に示すように、上下方向に貫通する断面略円形の摺動孔12が形成されている。摺動孔12には、ローラリフタ20が上下方向(往復方向)に往復摺動可能に挿入されている。
摺動孔12の上端は、上下方向に貫通して摺動孔12よりも小径の断面円形の貫通孔13が設けられている。貫通孔13には、プランジャ14が上下方向に往復摺動可能に挿入されている。プランジャ14の上端部は、貫通孔13の上端に連通する圧力室(図示略)に進退可能に配置されている。プランジャ14の上端部が圧力室に進入することで、圧力室内の燃料が加圧されるようになっている。
ローラリフタ20は、図2、図3に示すように、リフタ本体30、及びローラ40を備えている。リフタ本体30は、ローラ40を支持し、後述するようにカム60の回転に応じて上下方向に往復移動する構成である。リフタ本体30は、周壁31、一対の対向壁32、隔壁33、及び一対の連結壁34を備えている。周壁31は、リフタ本体30の上側部分の外郭を構成し、上下方向にほぼ沿った略円筒状である。周壁31は、その外周面が摺動孔12の内周面に沿って配置され、摺動孔12内を摺動可能とされている。
一対の対向壁32は、周壁31の下端部の径方向(上下方向と直交する方向)両端部(図1の左右両端部)から突出し、ほぼ平行に対向して設けられている。両対向壁32は、それぞれ内面から壁厚方向外側に向かって凹む溝部35が形成されている。溝部35は、後述するカム60側(下方側)に開口して軸部材41を導入する導入口35Aが形成されている。両対向壁32は、それぞれの溝部35に導入口35Aを介して軸部材41のそれぞれの端部41Aが挿入されることで、軸部材41が組み付けられている。対向壁32は、軸部材41を溝部35に対して相対的に回転可能に支持している。
軸部材41は、ニードル軸受などの軸受(図示略)を介して、円筒状のローラ40を回転可能に支持している。また、軸部材41は、両端部41Aに図示しないワッシャがニードル軸受のはみ出し防止のために組み付けられている。ワッシャは、例えば円環リング状であり、対向壁32とローラ40との間に配置されている。なお、ワッシャは、溝部35内に入り込むように配置されていてもよい。ローラ40は、その外周面がカム60に接触するように配置されている。カム60は、軸方向から見て略四角形状をなし、カムシャフト61に設けられている。カムシャフト61は、図示しない一対の支持壁によって回転可能に支持され、その回転軸が一定位置に保持されている。軸部材41とカムシャフト61は、リフタ本体30の往復移動方向と直交する方向に沿って配置されるとともに、互いに平行となるように配置されている。
一対の連結壁34は、周壁31の下端部の径方向(上下方向と直交する方向)両端部(図3の左右両端部)において、対向して設けられている。一対の連結壁34は、図2に示すように、それぞれ一対の対向壁32の各上端部を連結するように形成されている。
隔壁33は、図2、図3に示すように、周壁31内で径方向に沿った平板状になっている。隔壁33の外周は、周壁31の内周面の下端部付近に一体に連結されている。このため、リフタ本体30は、隔壁33を介して上下に分割された構造となる。リフタ本体30における隔壁33の下方には、両対向壁32間に配置されたローラ40が収容されている。ローラ40は、その下端部が連結壁34の下方を通して目視可能になっている。
リフタ本体30は、下方に位置するカム60の回転軌跡から外れる範囲で可能な限り上下方向に延長されている。すなわち、周壁31の上下方向の摺動長さが十分に長く確保され、リフタ本体30が摺動孔12内で傾きにくい構造になっている。
リフタ本体30における隔壁33の上方には、プランジャ14の下端部、リテーナ51、及び付勢部材52が収容されている。リテーナ51は、径方向に沿った円盤状をなし、その中心部にプランジャ14の下端部が係止して固定されている。付勢部材52は、圧縮コイルばねからなるばね材であって、その下端がリテーナ51の上面に当接して支持され、その上端がリフタガイド11に当接して支持され、上下方向に弾性的に伸縮可能とされている。付勢部材52は、リフタ本体30をカム60側に付勢し、ローラ40をカム60に押し付ける付勢力を有している。
ローラリフタ20は、リフタガイド11の摺動孔12に挿入され、ローラ40がカム60に接した状態で、シリンダヘッドに組み付けられる。このような状態で、付勢部材52は、リフタ本体30をカム60側に付勢し、ローラ40をカム60に押し付けている。そのため、軸部材41は、ローラ40がカム60に従動回転する際に、後述する位置決め面35Dに常に接した状態で、対向壁32に安定して保持されることになる。
次に、溝部35の具体的な構成について詳しく説明する。
溝部35は、図2、図3に示すように、周壁31の厚みを減じるように、周壁31の内周面に凹設された形態で、対向壁32の下端部(導入口35A)から中心部まで上方に向かって延びている。溝部35は、抜け止め面35B、挿入ガイド面35C、及び位置決め面35Dが形成されている。抜け止め面35Bは、軸部材41の端部41Aと対向する平坦な面である。具他的には、抜け止め面35Bは、溝部35の溝面のうち溝周面を除く溝底面(半長円状の面)である。ここで、溝面とは、溝部35の表面全体であり、溝部35を形成する際に切り欠かれることによって生じた面である。また、溝周面は、対向壁32の壁面と直交する面である。抜け止め面35Bは、軸部材41が軸方向に対向壁32から抜け出ることを規制するように機能する。抜け止め面35Bは、軸部材41が対向壁32に対して軸方向へ移動しようとしても、軸部材41の端部41Aが抜け止め面35Bに干渉することで移動が規制される。そのため、軸部材41がリフタ本体30から外れることを防止することができる。
挿入ガイド面35Cは、周方向で対をなして平行に配置され、溝部35の溝周面において開口側(下端側)に位置する面である。具体的には、挿入ガイド面35Cは、溝部35の下端(導入口35A)から上方に延び、後述する位置決め面35Dと連なる面である。挿入ガイド面35Cは、軸部材41の挿入をガイドするように機能する。具体的には、挿入ガイド面35Cは、導入口35Aから導入された軸部材41の端部41Aを摺動させながら溝部35の奥側にガイドするため、端部41Aを適正な位置まで(後述する位置決め面35Dに接するまで)導くことができる。これにより、軸部材41は、良好に溝部35に組み付けることができる。
位置決め面35Dは、溝部35の溝周面の奥側(上端側)に位置する面である。位置決め面35Dは、軸部材41の外周に沿うように半円弧状に湾曲している。位置決め面35Dは、溝部35に挿入された軸部材41を位置決めするように機能する。軸部材41の端部41Aは、挿入ガイド面35Cによって溝部35の奥側にガイドされることで、位置決め面35Dに接して位置決め状態に保持される。そのため、軸部材41は、一対の対向壁32に安定して保持されることになる。特に、位置決め面35Dが軸部材41の外周に沿った構成であるため、軸部材41に対するカム60からの荷重の入力方向が変化しても、位置決め面35Dと軸部材41の位置関係が変化し難くなっている。すなわち、軸部材41に対するカム60からの荷重の入力方向が変化しても、位置決め面35Dと軸部材41の外周面が常に接している状態となる。これにより、軸部材41が対向壁32に安定して保持されることになる。
次に、ローラリフタ20の動作について説明する。
燃料の吸入工程では、ローラリフタ20が付勢部材52の付勢力で押圧されて摺動孔12を下方に摺動し、プランジャ14が同様に下方に摺動することで、プランジャ14の上端部が圧力室から退避する。一方、燃料の吐出工程では、ローラリフタ20が付勢部材52の付勢力に抗して摺動孔12を上方に摺動し、プランジャ14が同様に上方に摺動することで、プランジャ14の上端部が圧力室に進入する。このように、ローラリフタ20が上下方向に往復移動することで、圧力室内の燃料が加圧される。
以上説明したように、実施例1によれば、ローラリフタ20は、リフタ本体30の対向壁32に、軸部材41の端部41Aを挿入して保持する溝部35が形成されている。そのため、一対の対向壁32のそれぞれの溝部35に軸部材41の両端部41Aをそれぞれ挿入することで、軸部材41をリフタ本体30に組み付けることができる。そして、溝部35がカム60側に開口して軸部材41を導入する導入口35Aを具備するため、軸部材41に組み付けられたローラ40がカム60に接触することで、軸部材41が導入口35Aから外れることなくリフタ本体30に保持される。そのため、従来のように軸部材41を対向壁32にかしめによって固定する必要がなく、かしめによって生じる応力で対向壁32が変形する虞が無くなる。したがって、リフタ本体30の変形を抑制しつつローラ40を保持し得るローラリフタ20を実現することができる。これにより、対向壁32や、周壁31の変形を抑制することができ、リフタ本体30と、リフタガイド11の摺動孔12を構成する壁部との間のクリアランスを適正に保つことができ、摩耗が大きくなったり、打音が発生したりする問題が生じることを防ぐことができる。
また、ローラリフタ20は、溝部35が、溝周面の奥側に、軸部材41の外周に対応した円弧形状の位置決め面35Dが形成されている。これにより、軸部材41は、その外周に対応した円弧形状の位置決め面35Dに接するように挿入されることで、対向壁32の溝部35に安定して保持されることになる。特に、位置決め面35Dが軸部材41の外周に対応した円弧形状あるため、軸部材41に対するカム60からの荷重の入力方向が変化しても、位置決め面35Dと軸部材41の位置関係が変化し難く、軸部材41が対向壁32に安定して保持されることになる。
また、ローラリフタ20は、溝部35が、溝周面の開口側に、軸部材41の径方向両側にそれぞれ対向する一対の挿入ガイド面35Cが形成されている。これにより、軸部材41を溝部35に挿入する際に、軸部材41が挿入ガイド面35Cにガイドされるため、軸部材41を良好に溝部35に組み付けることができる。
また、ローラリフタ20は、溝部35が、溝面に、軸部材41の端部と対向する抜け止め面35Bが形成されている。これにより、軸部材41が対向壁32に対して軸方向へ移動しようとしても、軸部材41の端部41Aが抜け止め面35Bに干渉することで移動が規制される。そのため、軸部材41がリフタ本体30から外れることを防止することができる。
<実施例2>
図4は、本発明の実施例2を示す。実施例2は、主にリフタ本体30の下端部が円筒状になっている(リフタ本体30が、一対の対向壁32、及び一対の連結壁34の代わりに円筒部36を備えている)点が実施例1とは異なり、その他は実施例1と同様である。なお、実施例2において、実施例1と同一構造には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
実施例2のリフタ本体30は、図4に示すように、周壁31、隔壁33、及び円筒部36を備えている。円筒部36は、周壁31の下端部から下方に延出している。円筒部36は、径方向で対向するように一対の溝部35が形成されている。溝部35は、実施例1の溝部35と同様の構成であり、導入口35A、抜け止め面35B、挿入ガイド面35C、及び位置決め面35Dが形成されている。
このような構成によっても、円筒部36の変形を抑制しつつローラ40を保持し得るローラリフタ20を実現することができる。特に、円筒部36の真円度の悪化を防ぐことができる。
<実施例3>
図5、図6は、本発明の実施例3を示す。実施例3は、主に、溝部の構成と、軸部材の構成が実施例1とは異なり、その他は実施例1と同様である。なお、実施例3において、実施例1と同一構造には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
実施例3の一対の溝部37は、図5、図6に示すように、それぞれ対向壁32において、対向壁32の壁厚方向に貫通して切り欠かれるように形成されている。溝部37は、後述するカム60側(下方側)に開口して軸部材41を導入する導入口37Aが形成されている。両対向壁32は、それぞれの溝部37に導入口37Aを介して軸部材41のそれぞれの端部41Aが挿入されることで、軸部材41が組み付けられている。対向壁32は、軸部材41を溝部37に対して相対的に回転可能に支持している。
軸部材41は、図5、図6に示すように、それぞれの端部41Aに鍔部42が形成されている。鍔部42は、端部41Aの外周において径方向に延出する円形リング状である。軸部材41の端部41Aは、外側の面が丸みを帯びている。
次に、溝部37の具体的な構成について詳しく説明する。
溝部37は、図5、図6に示すように、対向壁32の下端部(導入口37A)から中心部まで上方に向かって延びている。溝部37は、挿入ガイド面37C、及び位置決め面37Dが形成されている。挿入ガイド面37Cは、溝部37の溝周面において開口側(下端側)に位置する面である。具体的には、挿入ガイド面37Cは、溝部37の下端(導入口37A)から上方に延び、後述する位置決め面37Dと連なる面である。挿入ガイド面37Cは、軸部材41の挿入をガイドするように機能する。具体的には、挿入ガイド面37Cは、導入口37Aから導入された軸部材41の端部41A(端部41Aにおける鍔部42よりも内側部分)を溝部37の奥側にガイドするため、端部41Aを適正な位置まで(後述する位置決め面37Dに接するまで)導くことができる。これにより、軸部材41は、良好に溝部37に組み付けることができる。
位置決め面37Dは、図5、図6に示すように、溝部37の溝周面の奥側(上端側)に位置する面である。位置決め面37Dは、軸部材41の外周に沿うように半円弧状に湾曲している。位置決め面37Dは、溝部37に挿入された軸部材41を位置決めするように機能する。軸部材41の端部41A(端部41Aにおける鍔部42よりも内側部分)は、挿入ガイド面37Cによって溝部37の奥側にガイドされることで、位置決め面37Dに接して位置決めされることになる。そのため、軸部材41は、一対の対向壁32に安定して保持されることになる。特に、位置決め面37Dが軸部材41の外周に沿った構成であるため、軸部材41に対するカム60からの荷重の入力方向が変化しても、位置決め面37Dと軸部材41の位置関係が変化し難くなっている。すなわち、軸部材41に対するカム60からの荷重の入力方向が変化しても、位置決め面37Dと軸部材41の外周面が常に接している状態となる。これにより、軸部材41が対向壁32に安定して保持されることになる。
鍔部42は、図5、図6に示すように、軸部材41が溝部37に組み付けられた状態で、対向壁32の外側面に対向している。そのため、軸部材41が軸方向へ移動しようとしても、鍔部42が対向壁32の外側面に干渉することで移動が規制される。そのため、軸部材41がリフタ本体30から外れることを防止することができる。
以上説明したように、実施例3によれば、ローラリフタ20は、溝部37が、対向壁32において壁厚方向に貫通している。軸部材41の端部41Aに鍔部42が形成されており、鍔部42は、対向壁32の外側面に対向している。このように、溝部37が対向壁32において壁厚方向に貫通する構成であるため、両方の溝部37は、両方の対向壁32に対して軸部材41が導入される側から同時に切削することで、同時に形成することができる。そのため、溝部37の製造工程を簡略化することができる。また、鍔部42が対向壁32の外側面に対向しているため、軸部材41が対向壁32の外側面に干渉することで移動が規制される。そのため、軸部材41がリフタ本体30から外れることを防止することができる。
<実施例4>
図7は、本発明の実施例4を示す。実施例4は、主に、溝部の構成と、軸部材の構成が実施例1とは異なり、その他は実施例1と同様である。なお、実施例4において、実施例1と同一構造には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
実施例4のローラリフタ20は、図7に示すように、一方の対向壁32(図7では左側の対向壁32)に実施例1の溝部35と同様の溝部35が形成されている。また、ローラリフタ20は、他方の対向壁32(図7では右側の対向壁32)に実施例3の溝部37と同様の溝部37が形成されている。
軸部材41は、図7に示すように、一方の端部41A(図7では左側の端部41A)には鍔部が形成されておらず、他方の端部41A(図7では右側の端部41A)に実施例3の鍔部42と同様の鍔部42が形成されている。鍔部42は、端部41Aの外周において径方向に延出する円形リング状である。他方の端部41Aは、外側の面が丸みを帯びている。
一方の端部41Aは、実施例1と同様に、溝部35に導入口35Aを介して挿入されている。他方の端部41Aは、図7に示すように、実施例3と同様に、溝部37に導入口37Aを介して挿入されている。鍔部42は、他方の端部41Aが溝部37に挿入された状態で、対向壁32の外側面に対向している。そのため、軸部材41が他方の対向壁32の外側面に干渉することで移動が規制される。また、鍔部42は、リフタガイド11の摺動孔12を構成する壁面に対向している。そのため、軸部材41が摺動孔12を構成する壁面に干渉することで移動が規制される。したがって、軸部材41がリフタ本体30から外れることを防止することができる。
<実施例5>
図8は、本発明の実施例5を示す。実施例5のローラリフタは、動弁装置のバルブリフタに適用されるものである。なお、実施例5において、実施例1と同一構造には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
ローラリフタ20Aは、図8に示すように、動弁装置10Aを構成する係合部材としてのバルブ70とカム60Aとの間に配置され、カム60Aの駆動力をバルブ70に伝達する役割を有している。ローラリフタ20Aは、実施例1とほぼ同様の構造であって、リフタ本体30A、及びローラ40Aを備えている。リフタ本体30Aは、周壁31A、一対の対向壁32A、隔壁33A、及び一対の連結壁34Aを備えている。ローラ40Aは、一対の対向壁32Aの溝部85に組み付けられる軸部材43に回転可能に支持されている。また、リフタ本体30Aにおける隔壁33Aの下方には、バルブ70の下端部、リテーナ51A、及び付勢部材52Aが収容されている。
溝部85は、図8に示すように、対向壁32において内面から壁厚方向外側に向かって凹んでいる。溝部85は、軸部材43の端部43Aが入り込んでいる。溝部85は、実施例1と同様に、抜け止め面85B、挿入ガイド面85C、及び位置決め面85Dが形成されている。
実施例5の場合、実施例1とは逆に、カムシャフト61Aに設けられたカム60Aがリフタガイド11Aの上方に位置するため、ローラリフタ20Aは、実施例1のローラリフタ20とは上下逆向きの姿勢で配置されている。
バルブ70は、バルブステム71と、バルブステム71の下端部から径方向に張り出すバルブ本体部72とからなる。バルブ本体部72は、リフタガイド11Aの吸気口又は排気口16に臨み、吸気口又は排気口16を開閉可能とされている。バルブステム71は、リフタガイド11Aに組み付けられたステムガイド17に摺動可能に挿入されている。
バルブステム71の上端部は、ステムガイド17から上方に突出し、リテーナ51Aに連結固定された状態で、リフタ本体30Aの係合部材側空間53Aに下方から挿入されている。バルブステム71の上端は、リフタ本体30Aの隔壁33Aの下面に当接している。そして、リフタガイド11Aの壁面とリテーナ51Aとの間には、リフタ本体30Aをカム60A側に付勢する付勢部材52Aが介挿されている。
また、リフタガイド11Aには、摺動孔12Aが上下方向に貫通して設けられている。実施例1と同様、ローラリフタ20Aは、リフタガイド11Aの摺動孔12Aに上下方向に往復移動可能に挿入されている。
カム60Aが回転し、リフタ本体30Aがローラ40Aを介して下方に押圧されると、付勢部材52Aの付勢力に抗してリフタ本体30Aが下方に移動し、バルブ70が同様に下方に移動して、バルブ本体部72が吸気口又は排気口16を開く。さらにカム60Aが回転し、カム60A側からの押圧力が減退すると、付勢部材52Aの付勢力でリフタ本体30Aが上方に移動し、バルブ70が同様に上方に移動して、バルブ本体部72が吸気口又は排気口16を閉じる。
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような態様も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施例1〜5において、軸部材が溝部に対して相対的に回転する構成であったが、回転しない構成であってもよい。
(2)上記実施例1〜5において、軸部材41の両端部41Aにワッシャを設ける構成を示したが、ワッシャを設けない構成であってもよい。
11,11A…リフタガイド
12,12A…摺動孔
20,20A…ローラリフタ
30,30A…リフタ本体
32,32A…対向壁
35,37,85…溝部
35A,85A…導入口
35B…抜け止め面
35C,37C,85C…挿入ガイド面
35D,37D,85D…位置決め面
40,40A…ローラ
41,43…軸部材
41A,43A…端部
42…鍔部
60,60A…カム

Claims (4)

  1. リフタガイドの摺動孔を往復摺動する筒状のリフタ本体と、
    前記リフタ本体に対し軸部材を介して回動可能に配置され、カムに接触するローラと、
    を備え、
    前記リフタ本体は、互いに対向する一対の対向壁を有し、
    前記対向壁は、前記軸部材の端部を挿入して保持する溝部が形成されており、
    前記溝部は、前記カム側に開口して前記軸部材を導入する導入口が形成されており、
    前記溝部は、前記対向壁において壁厚方向に貫通しており、
    前記軸部材の前記端部に鍔部が形成されており、
    前記鍔部は、前記対向壁に対して相対回転可能に、前記対向壁の外側面に対向しているローラリフタ。
  2. 前記溝部は、溝周面の奥側に、前記軸部材の外周に対応した円弧形状の位置決め面が形成されている請求項1に記載のローラリフタ。
  3. 前記溝部は、溝周面の開口側に、前記軸部材の径方向両側にそれぞれ対向する一対の挿入ガイド面が形成されている請求項1又は請求項2に記載のローラリフタ。
  4. 前記鍔部は、前記リフタガイドの前記摺動孔を構成する壁面に対向している請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のローラリフタ。
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