JP6978360B2 - ローラリフタ - Google Patents
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Description
上記ローラリフタは、前記溝部が、溝周面の奥側に、前記軸部材の外周に対応した円弧形状の位置決め面が形成されているとよい。これにより、軸部材は、その外周に対応した円弧形状の位置決め面に接するように挿入されることで、対向壁の溝部に安定して保持されることになる。特に、位置決め面が軸部材の外周に対応した円弧形状であるため、軸部材に対するカムからの荷重の入力方向が変化しても、位置決め面と軸部材の位置関係が変化し難く、軸部材が対向壁に安定して保持されることになる。
本発明の実施例1を図1〜図3を用いて説明する。実施例1のローラリフタ20は、例えば図1に示す内燃機関の燃料供給装置10に用いられるポンプリフタとして構成される。燃料供給装置10は、詳細は図示しないが、ローラリフタ20で高圧に調整された燃料を図示しないエンジンの燃焼室に供給するものである。ローラリフタ20は、シリンダヘッドのリフタガイド11に組み込まれている。
溝部35は、図2、図3に示すように、周壁31の厚みを減じるように、周壁31の内周面に凹設された形態で、対向壁32の下端部(導入口35A)から中心部まで上方に向かって延びている。溝部35は、抜け止め面35B、挿入ガイド面35C、及び位置決め面35Dが形成されている。抜け止め面35Bは、軸部材41の端部41Aと対向する平坦な面である。具他的には、抜け止め面35Bは、溝部35の溝面のうち溝周面を除く溝底面(半長円状の面)である。ここで、溝面とは、溝部35の表面全体であり、溝部35を形成する際に切り欠かれることによって生じた面である。また、溝周面は、対向壁32の壁面と直交する面である。抜け止め面35Bは、軸部材41が軸方向に対向壁32から抜け出ることを規制するように機能する。抜け止め面35Bは、軸部材41が対向壁32に対して軸方向へ移動しようとしても、軸部材41の端部41Aが抜け止め面35Bに干渉することで移動が規制される。そのため、軸部材41がリフタ本体30から外れることを防止することができる。
燃料の吸入工程では、ローラリフタ20が付勢部材52の付勢力で押圧されて摺動孔12を下方に摺動し、プランジャ14が同様に下方に摺動することで、プランジャ14の上端部が圧力室から退避する。一方、燃料の吐出工程では、ローラリフタ20が付勢部材52の付勢力に抗して摺動孔12を上方に摺動し、プランジャ14が同様に上方に摺動することで、プランジャ14の上端部が圧力室に進入する。このように、ローラリフタ20が上下方向に往復移動することで、圧力室内の燃料が加圧される。
図4は、本発明の実施例2を示す。実施例2は、主にリフタ本体30の下端部が円筒状になっている(リフタ本体30が、一対の対向壁32、及び一対の連結壁34の代わりに円筒部36を備えている)点が実施例1とは異なり、その他は実施例1と同様である。なお、実施例2において、実施例1と同一構造には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図5、図6は、本発明の実施例3を示す。実施例3は、主に、溝部の構成と、軸部材の構成が実施例1とは異なり、その他は実施例1と同様である。なお、実施例3において、実施例1と同一構造には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
溝部37は、図5、図6に示すように、対向壁32の下端部(導入口37A)から中心部まで上方に向かって延びている。溝部37は、挿入ガイド面37C、及び位置決め面37Dが形成されている。挿入ガイド面37Cは、溝部37の溝周面において開口側(下端側)に位置する面である。具体的には、挿入ガイド面37Cは、溝部37の下端(導入口37A)から上方に延び、後述する位置決め面37Dと連なる面である。挿入ガイド面37Cは、軸部材41の挿入をガイドするように機能する。具体的には、挿入ガイド面37Cは、導入口37Aから導入された軸部材41の端部41A(端部41Aにおける鍔部42よりも内側部分)を溝部37の奥側にガイドするため、端部41Aを適正な位置まで(後述する位置決め面37Dに接するまで)導くことができる。これにより、軸部材41は、良好に溝部37に組み付けることができる。
図7は、本発明の実施例4を示す。実施例4は、主に、溝部の構成と、軸部材の構成が実施例1とは異なり、その他は実施例1と同様である。なお、実施例4において、実施例1と同一構造には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図8は、本発明の実施例5を示す。実施例5のローラリフタは、動弁装置のバルブリフタに適用されるものである。なお、実施例5において、実施例1と同一構造には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような態様も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施例1〜5において、軸部材が溝部に対して相対的に回転する構成であったが、回転しない構成であってもよい。
(2)上記実施例1〜5において、軸部材41の両端部41Aにワッシャを設ける構成を示したが、ワッシャを設けない構成であってもよい。
12,12A…摺動孔
20,20A…ローラリフタ
30,30A…リフタ本体
32,32A…対向壁
35,37,85…溝部
35A,85A…導入口
35B…抜け止め面
35C,37C,85C…挿入ガイド面
35D,37D,85D…位置決め面
40,40A…ローラ
41,43…軸部材
41A,43A…端部
42…鍔部
60,60A…カム
Claims (4)
- リフタガイドの摺動孔を往復摺動する筒状のリフタ本体と、
前記リフタ本体に対し軸部材を介して回動可能に配置され、カムに接触するローラと、
を備え、
前記リフタ本体は、互いに対向する一対の対向壁を有し、
前記対向壁は、前記軸部材の端部を挿入して保持する溝部が形成されており、
前記溝部は、前記カム側に開口して前記軸部材を導入する導入口が形成されており、
前記溝部は、前記対向壁において壁厚方向に貫通しており、
前記軸部材の前記端部に鍔部が形成されており、
前記鍔部は、前記対向壁に対して相対回転可能に、前記対向壁の外側面に対向しているローラリフタ。 - 前記溝部は、溝周面の奥側に、前記軸部材の外周に対応した円弧形状の位置決め面が形成されている請求項1に記載のローラリフタ。
- 前記溝部は、溝周面の開口側に、前記軸部材の径方向両側にそれぞれ対向する一対の挿入ガイド面が形成されている請求項1又は請求項2に記載のローラリフタ。
- 前記鍔部は、前記リフタガイドの前記摺動孔を構成する壁面に対向している請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のローラリフタ。
Priority Applications (1)
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JP2018057582A JP6978360B2 (ja) | 2018-03-26 | 2018-03-26 | ローラリフタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018057582A JP6978360B2 (ja) | 2018-03-26 | 2018-03-26 | ローラリフタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2019167914A JP2019167914A (ja) | 2019-10-03 |
JP6978360B2 true JP6978360B2 (ja) | 2021-12-08 |
Family
ID=68107697
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2018057582A Active JP6978360B2 (ja) | 2018-03-26 | 2018-03-26 | ローラリフタ |
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Country | Link |
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JP (1) | JP6978360B2 (ja) |
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2018
- 2018-03-26 JP JP2018057582A patent/JP6978360B2/ja active Active
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Publication number | Publication date |
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JP2019167914A (ja) | 2019-10-03 |
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