JP5300432B2 - 電子部品装置及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車、家電等の電機機器や電子機器の温度計測用として使用されるサーミスタセンサなどの電子部品を有する電子部品装置、特に、高温多湿の雰囲気で使用される防水・防湿型のサーミスタセンサなどの電子部品装置とその製造方法に関する。
従来、電子部品装置の一つであるサーミスタセンサとしては、図8(a)、図8(b)に示すように、被覆電線51のリード線51aが接続されたサーミスタ素子52(または、サーミスタ素子52を有するサーミスタユニット53)を、硬質あるいは軟質のエポキシ樹脂などからなる封止樹脂54で封止したものが広く用いられている(特許文献1等)。この種のサーミスタセンサは、サーミスタ素子52やサーミスタユニット53を良好に保護し、かつ、被覆電線51のリード線51aが外部に露出しないように、封止樹脂54で、サーミスタ素子52やサーミスタユニット53と、被覆電線51のリード線51aの部分と、被覆電線51の被覆部におけるリード線51aの露出側(接続部側)部分とを覆うように構成されている。
なお、特許文献2などにも開示されているように、金属あるいは樹脂からなるセンサケース65内に被覆電線62のリード線62aが接続されたサーミスタ素子61を入れて、エポキシ樹脂などの封止樹脂63で封止したものも広く用いられている。
実開平6−16836号公報 特許第3198823号公報
しかしながら、上記した図8(a)、図8(b)に示す従来のサーミスタセンサを、温度変化の大きい環境下で用いる場合に、エポキシ樹脂などの封止樹脂54は熱膨張係数が高いため、温度変化による膨張収縮により、エポキシ樹脂54と被覆電線51との接合部に隙間が生じることがあった。この場合に、多湿環境下では、エポキシ樹脂54と被覆電線51との界面より水分が浸透し、サーミスタ素子52の性能劣化を引き起こすことがあった。
このような問題の改善を図るべく、図9に示すサーミスタセンサでは、サーミスタ素子61と被覆電線62とを封止樹脂63で覆う前に、予め、被覆電線62の、封止樹脂63で覆う外周部分に、被覆電線62と樹脂63との両方に対して密着性が良い樹脂64を塗布して、被覆電線62と樹脂63との密着性を高めている。
しかしながら、この構造でも、被覆電線62とモールド用の樹脂63との間に介装される樹脂64は、単に、被覆電線62の外周部分に塗布されているだけあり、被覆電線62の被覆部と樹脂64との間に力が作用しているわけではないので、温度変化の大きい環境下では、被覆電線62と樹脂64との接合部に隙間が生じることがあり、多湿環境下では、この隙間に水分が浸透し、サーミスタ素子61の性能劣化を引き起こしていた。
本発明は上記課題を解決するもので、温度変化の大きい環境下でも、被覆電線と樹脂との接合部に隙間を生じることの無い電子部品装置およびその製造方法を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するために本発明の電子部品装置は、電子部品と、この電子部品に接続された被覆電線と、前記電子部品および前記被覆電線の電子部品接続側部分を覆う熱可塑性樹脂体とを備えた電子部品装置であって、被覆電線の被覆部を外周全周から締め付け、被覆電線に装着しない状態では被覆電線の外形よりも小さな径である締付け材が設けられ、この締付け材を含んだ状態で、前記電子部品と、この電子部品に接続された被覆電線の電子部品接続側部分とが前記熱可塑性樹脂体により覆われていることを特徴とする。
また、本発明の電子部品装置の製造方法は、電子部品と、この電子部品に接続された被覆電線の電子部品接続側部分とが、熱可塑性樹脂体により覆われた電子部品装置の製造方法であって、被覆電線に装着しない状態では被覆電線の外径よりも小さな径を有する締付け材に、被覆電線をこの被覆部分の端部から挿入して、被覆電線の被覆部分を外周から締め付けた状態で締付け材を装着させた後、電子部品と被覆電線の電子部品接続側部分と被覆電線に装着された締付け材とを、前記熱可塑性樹脂体により覆うことを特徴とする。
なお、さらに上記構成や上記方法において、締付け材が、熱可塑性樹脂体と同じ材料、または熱可塑性樹脂体に対して高密着性を有する材料で形成されていると好適である。また、電子部品としてサーミスタ素子である場合に電子部品装置としてのサーミスタセンサを好適に用いることができる。
本発明によれば、被覆電線の外周に、被覆電線に装着しない状態では被覆電線の外径よりも小さな径を有する締付け材が、被覆電線の被覆部分を外周全周から締め付けた状態、すなわち締付け力が作用した状態で配設されるので、温度変化の大きい環境下で、例え、被覆電線とこの被覆電線を覆う熱可塑性樹脂体との間に隙間を生じた場合でも、被覆電線と締付け材との接合部に隙間を生じることがない。したがって、温度変化の大きい環境下でかつ多湿環境下で、万一、被覆電線と、熱可塑性樹脂体との界面より水分が浸透した場合でも、この水分は、被覆電線と締付け材との接合部へ侵入することがなく、これにより、被覆電線の電子部品接続側や電子部品側への水分の侵入を抑えることができて、電子部品の性能劣化を防止できる。
なお、締付け材が被覆電線の被覆部分と同じ材料、または熱可塑性樹脂体に対して高密着性を有する材料で形成されていると、締付け材と熱可塑性樹脂体とが密着するため、締付け材と熱可塑性樹脂体との間からの水分の侵入を防止できて、信頼性がさらに向上する。
また、電子部品がサーミスタ素子である場合にも、温度変化の大きい環境下や、多湿環境下で、良好に使用することができる。
以下、本発明の実施の形態に係る電子部品としてのサーミスタセンサを図面に基づき説明する。
図1は本発明の実施の形態に係るサーミスタセンサの斜視図、図2は同サーミスタセンサの分解斜視図、図3(a)は同サーミスタセンサの分解側面図、図3(b)は同サーミスタセンサの平面断面図、図3(c)は同サーミスタセンサの縦断面側面図、図4(a)〜(e)はそれぞれ同サーミスタセンサの製造工程を示す図である。
図1〜図3に示すように、サーミスタセンサ10は、1対のリード端子1aを有し、樹脂またはガラスで封入されたサーミスタ素子1と、このサーミスタ素子1のリード端子1aに、はんだ部2を介して、そのリード線3aが接続された被覆電線3と、これらのサーミスタ素子1および被覆電線3の端部寄り部分が組み付けられて保持される1次成形品からなる断面略半円形状のケース体4と、被覆電線3の被覆部分を外周全周から締め付けるリング形状の締付け材5と、前記サーミスタ素子1、被覆電線3の電子部品接続側部分、締付け材5、および前記ケース体4の内面側部分を覆う熱可塑性樹脂体6とを備えている。被覆電線3は、塩化ビニル製の被覆部3bと2芯のリード線3aとを有するタイプのものとされている。
ここで特に、締付け材5は、被覆電線3の外形よりも小さな径を有して、被覆電線3の被覆部3bを外周全周から締め付ける構造とされている。
また、ケース体4は、図1、図2に示すように、熱可塑性樹脂体6に合わさった最終製品状態において、先端が丸められた、比較的細径で長手方向に延びる円柱形状とされており、外側部分(下面側部分)がサーミスタセンサ10の外形部分となる。なお、ケース体4の先端部内側には、サーミスタ素子1の本体部1bを保持するサーミスタ素子保持部4aが、サーミスタセンサ10の中心にサーミスタ素子1が位置決めされるように形成され、全周囲からの温度検出ムラを抑制している。また、ケース体4の幅方向中央部には、サーミスタ素子1のリード端子1aおよび被覆電線3のリード線3aの、+極側リード部分と、−極側リード部分とを仕切って分離する分離部4bを形成して、+極側リード部分と−極側リード部分との接触を防止している。さらに、ケース体4の後端部寄り箇所には、被覆電線3の被覆部3bの端部を位置規制するとともに保持する被覆電線保持部4cが一体形成されている。
また、熱可塑性樹脂体6の材料となる熱可塑性樹脂と、締付け材5の材料となる熱可塑性樹脂とは同じ材料で形成されると、より好ましいが、これに限るものではない。ここで、前記熱可塑性樹脂の種類としては、特に限定されないが、たとえば、以下に述べる材料を用いる。PP、PE、PVCに代表される汎用樹脂、PBT、POM、PAに代表されるエンプラ樹脂、PPS、LCP、PAR、PEEKに代表されるスーパーエンプラ樹脂の中から適宜選択可能である。さらに、この熱可塑性樹脂として、被覆電線3の被覆部3bと同じ材料の樹脂を用いてもよく、例えば、PVC、PE等を使用することで、被覆電線3の被覆部3bと締付け材5と熱可塑性樹脂体6との密着性(後述する樹脂成形時での溶着性)を高めることができる。
また、熱可塑性樹脂体6の材料となる熱可塑性樹脂と、締付け材5の材料となる熱可塑性樹脂として、耐熱性の高いPPS、LCP等を使用することで、高温環境下での使用が可能となるため好ましい。
さらに、前記熱可塑性樹脂として、流動性が優れる樹脂を使用すると、後述する射出成形時での作業をより良好に行うことができる。また、前記熱可塑性樹脂として、熱伝導性に優れる樹脂を使用すると、サーミスタセンサ10としての感度を向上させることができて、より好ましい。
サーミスタ素子1としては、特に限定されないが、射出成形時の樹脂圧力等の応力や熱に強い、樹脂またはガラス封入型のサーミスタ素子1を用いることが好ましい。
被覆電線3としては、特に限定されず、あらゆる形態のものが使用可能である。例えば、被覆電線3の被覆部3bとしては、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、架橋ポリエチレン、フッ素樹脂が好適に用いられる。
なお、図2では、電子部品装置であるサーミスタセンサ10の構造が理解し易いように、熱可塑性樹脂体6が単体で分離できるように示しているが、実際には、後述するように、熱可塑性樹脂体6は、金型の空間充填部に注入され、サーミスタ素子1、はんだ部2、被覆電線3の先端部、ケース体4、締付け材5と一体化されて、分離できない状態で製品化されている。
次に、本発明に係るサーミスタセンサ10の製造方法について図4(a)〜(e)を参照しながら説明する。
(実施例1に係るサーミスタセンサの作製)
まず、PPS樹脂(商品名トレリナA504、東レ社製)を、射出成形機(商品名EC100NII、東芝機械社製)を用いてシリンダ温度310℃で射出成形し、内径が1.8mmφのドーナツ状リング(外径3.0mmφ)からなる締付け材5を作製する。
次に、図4(a)、(b)に示すように、作製したドーナツ状のリングからなる2つの締付け材5を、塩化ビニル製の被覆部3bを有する2芯タイプの被覆電線3(被覆部外径2mmφ、商品名AEX 0.5、矢崎総業社製)のサーミスタ素子1との接続側部分(後述する熱可塑性樹脂体6で覆われる部分)の外周にはめ合わせて、締付け材5同士の間の間隔が例えば2mmとなり、内側部分で被覆電線3の被覆部3bを径方向に押圧する状態で装着した。これと並行して、PPS樹脂(商品名トレリナA504、東レ社製)を、射出成形機(商品名EC100NII、東芝機械社製)を用いてシリンダ温度310℃で射出成形し、一次成形体からなるケース体4を作製した。
また、図4(c)に示すように、サーミスタ素子1のリード端子1aと被覆電線3のリード線3aとを、はんだ部2(商品名アルミットKR−19、日本アルミット社製)で接合した。次に、図4(d)に示すように、被覆電線3のリード線3aとはんだ接合したサーミスタ素子1を、2本のリード端子1a及びリード線3aをケース体4の分離部4bで左右に分ける姿勢で、かつサーミスタ素子保持部4aと被覆電線保持部4cとにそれぞれサーミスタ素子1と被覆電線4とが前後に配置される姿勢で、ケース体4の内側に組み込む。そして、この組付け体を、そのままの状態で、熱可塑性樹脂体6を成形するための金型にセットし、射出成形機(商品名EC100NII、東芝機械社製)を用いてシリンダ温度340℃で射出成形することで、熱可塑性樹脂体6によりサーミスタセンサ10の残りの外観形状を作製した。なお、上記実施例では、締付け材5を被覆電線3に装着した後に、サーミスタ素子1のリード端子1aと被覆電線3とを接合した場合を述べたが、これに限るものではなく、締付け材5を被覆電線3に装着する前に、サーミスタ素子1のリード端子1aと被覆電線3とを、はんだ部2を介して接合してもよい。
(実施例2〜4に係るサーミスタセンサの作製)
また、同様な構造でありながら、表1に記載の熱可塑性樹脂体6と被覆電線3との組み合わせを異ならせて、表1に示す実施例2〜4のサーミスタセンサ10を作製した。
Figure 0005300432
本発明によれば、何れの実施例1〜4に係るサーミスタセンサ10でも、被覆電線3の外周に、締付け材5を、被覆電線3の被覆部3bを外周全周から締め付けた状態、すなわち締付け材5の締付け力が被覆電線3の被覆部3bに作用した状態で配設させたので、被覆電線3の被覆部3bと締付け材5とが強く密着し、温度変化の大きい環境下で、万一、被覆電線3とこの被覆電線3を覆う熱可塑性樹脂体6との間の界面に隙間を生じた場合でも、被覆電線3と締付け材5との接合部に隙間を生じることがない。また、締付け材5と熱可塑性樹脂体6とを同じ材料や密着性の高い材料で構成することにより、熱可塑性樹脂体6を成形した際に、締付け材5と熱可塑性樹脂体6とが密着するので、締付け材5と熱可塑性樹脂体6との間に隙間を生じて水分が侵入することを防止できる。
したがって、温度変化の大きい環境下でかつ多湿環境下で、被覆電線3と、熱可塑性樹脂6との界面より水分が浸透した場合でも、この水分は、被覆電線3と締付け材5との接合部に侵入することがなく、これにより、サーミスタ素子1の性能劣化を良好に防止することができ、ひいては、サーミスタセンサ10としての信頼性を向上させることができる。
また、上記実施の形態によれば、被覆電線3の被覆部3bと締付け材5とが強く密着した状態で、熱可塑性樹脂体6が形成されるので、被覆電線3の単位接触面積当りの引き抜き強度を1.0MPa以上にすることができ、これによっても、熱可塑性樹脂体6から被覆電線3が抜け出して離脱することが防止され、サーミスタセンサとしての信頼性を向上させることができる。
なお、上記実施の形態では、被覆電線3の外形よりも小さな径を有する締付け材5に、被覆電線3の被覆部3bをその端部から挿入して、被覆電線3の被覆部3bを外周から締め付けた状態で装着させた場合を述べたが、この製造方法に限るものではない。
図5、図6は、他の実施の形態に係るサーミスタセンサを示すもので、同様な構成要素には、同符号を付して、その説明は省略する。なお、図5(a)はサーミスタセンサの斜視図、図5(b)は同サーミスタセンサの分解斜視図、図6(a)は同サーミスタセンサの平面断面図、図6(b)は同サーミスタセンサの縦断面側面図、図7(a)〜(d)はそれぞれ同サーミスタセンサの製造工程を示す図である。
この実施の形態に係るサーミスタセンサの製造方法では、締付け材5をなす熱可塑性樹脂として、成形後の温度低下時に収縮する、いわゆる熱収縮性を有する材料、および射出成形機(商品名EC100NII、東芝機械社製)を用いて、被覆電線3を射出成形機の射出成形空間内に予め挿入した状態で、シリンダ温度310℃で射出成形し、被覆電線3の外周にドーナツ状リングからなる締付け材5を作製する。この後、室温に戻って温度が下がる際に締付け材5が収縮し、これにより、被覆電線3の外周を締付け材5により締め付けた状態で締付け材5を製造することができる。
この製造方法によっても、被覆電線3の外周に、締付け材5を、被覆電線3の被覆部3bを外周全周から締め付けた状態で配設させることができるので、被覆電線3の被覆部3bと締付け材5とが強く密着し、温度変化の大きい環境下で、例え、被覆電線3とこの被覆電線3を覆う熱可塑性樹脂体6との間の界面に隙間を生じた場合でも、被覆電線3と締付け材5との接合部に隙間を生じることがない。また、締付け材5と熱可塑性樹脂体6とを同じ材料や密着性の高い材料で構成することにより、熱可塑性樹脂体6を成形した際に、締付け材5と熱可塑性樹脂体6とが密着するので、締付け材5と熱可塑性樹脂体6との間に隙間を生じることを防止できる。
したがって、温度変化の大きい環境下でかつ多湿環境下で、被覆電線3と、熱可塑性樹脂6との界面より水分が浸透した場合でも、この水分は、被覆電線3と締付け材5との接合部に侵入することがなく、これにより、サーミスタ素子1の性能劣化を良好に防止することができる。
なお、図5(b)では、サーミスタセンサ10の構造が理解し易いように、締付け材5や熱可塑性樹脂体6が単体となった状態で示しているが、実際には、上述したように、締付け材5は、成形時において被覆電線3の外周外側に配設された状態で形成され、また、熱可塑性樹脂体6は、金型の空間部内に、サーミスタ素子1、はんだ部2、被覆電線3の先端部、ケース体4、締付け材5が収容された状態で注入されて、これらの部品と一体化されるので、それぞれ、被覆電線3やケース体4から分離できない状態で製品化される。
また、上記実施の形態では、何れの場合も締付け材5が2箇所に配設されている場合を述べたが、これに限るものではなく、締付け材5が1箇所だけでも設ければ、締付け材5がない場合と比較すると、上述した効果を有するものである。なお、締付け材5を3箇所以上設けてもよい。
また、上記実施の形態では、電子部品がサーミスタ素子であり、電子部品装置がサーミスタセンサである場合を述べたが、これに限るものではなく、サーミスタ素子以外の電子部品、例えば、コイルなどを用いた磁気センサや近接センサ、変位センサ、流量センサ、ガスセンサ、圧力センサ、あるいは各種のガラス封入部品などの電子部品、モーター、電池、バッテリーなどの場合でも同様な構成を適用できるとともに、同様な製造方法を用いることができる。
本発明の実施の形態に係るサーミスタセンサの斜視図である。 同サーミスタセンサの分解斜視図である。 (a)は同サーミスタセンサの分解側面図、(b)は同サーミスタセンサの平面断面図、(c)は同サーミスタセンサの縦断面側面図である。 (a)〜(e)はそれぞれ同サーミスタセンサの製造工程を示す図である。 (a)は本発明の他の実施の形態に係るサーミスタセンサの斜視図、(b)は同サーミスタセンサの分解斜視図である。 (a)は同サーミスタセンサの平面断面図、(b)は同サーミスタセンサの縦断面側面図である。 (a)〜(d)はそれぞれ同サーミスタセンサの製造工程を示す平面図で、(b)のみ平面図に加えて斜視図を示している。 (a)、(b)はそれぞれ従来のサーミスタセンサの断面図である。 その他の従来のサーミスタセンサの断面図である。
符号の説明
1 サーミスタ素子
2 はんだ部
3 被覆電線
4 ケース体(1次成形品)
5 締付け材
6 熱可塑性樹脂体
10 サーミスタセンサ

Claims (6)

  1. 電子部品と、この電子部品に接続された被覆電線と、前記電子部品および前記被覆電線の電子部品接続側部分を覆う熱可塑性樹脂体とを備えた電子部品装置であって、
    被覆電線の被覆部を外周全周から締め付け、被覆電線に装着しない状態では被覆電線の外形よりも小さな径である締付け材が設けられ、この締付け材を含んだ状態で、前記電子部品と、この電子部品に接続された被覆電線の電子部品接続側部分とが前記熱可塑性樹脂体により覆われていることを特徴とする電子部品装置。
  2. 締付け材が、熱可塑性樹脂体と同じ材料、または熱可塑性樹脂体に対して高密着性を有する材料で形成されていることを特徴とする請求項1記載の電子部品装置。
  3. 電子部品がサーミスタ素子であることを特徴とする請求項1または2に記載の電子部品装置。
  4. 電子部品と、この電子部品に接続された被覆電線の電子部品接続側部分とが、熱可塑性樹脂体により覆われた電子部品装置の製造方法であって、
    被覆電線に装着しない状態では被覆電線の外径よりも小さな径を有する締付け材に、被覆電線をこの被覆部分の端部から挿入して、被覆電線の被覆部分を外周から締め付けた状態で締付け材を装着させた後、電子部品と被覆電線の電子部品接続側部分と被覆電線に装着された締付け材とを、前記熱可塑性樹脂体により覆うことを特徴とする電子部品装置の製造方法。
  5. 締付け材が、熱可塑性樹脂体と同じ材料、または熱可塑性樹脂体に対して高密着性を有する材料で形成されていることを特徴とする請求項4に記載の電子部品装置の製造方法。
  6. 電子部品がサーミスタ素子であることを特徴とする請求項4または5に記載の電子部品装置の製造方法。
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