JP5299344B2 - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents
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Description
ここで、電動モータと制御ユニットとの間の電気的接続は、電動モータに形成された接続端子を制御ユニットに形成された端子台にビス止めするようにしている。
また、請求項3に係る電動パワーステアリング装置は、請求項2に係る発明において、前記グロメットに、前記給電用ハーネスを前記コネクタが接続される前記ユニット側給電部側に屈曲させる屈曲案内部材が形成されていることを特徴としている。
また、請求項5に係る電動パワーステアリング装置は、請求項1乃至4の何れか1つに係る発明において、前記モータ側給電部及び前記ユニット側給電部間に、前記給電用ハーネスの案内及び固定を兼ねたハーネス支持部材が配設されていることを特徴としている。
図1は、本発明に係る電動パワーステアリング装置を運転席側から見た斜視図である。
図中、1はコラム型の電動パワーステアリング装置であり、この電動パワーステアリング装置1は、ステアリングホイール(図示せず)が先端に連結されるステアリングシャフト2を回転自在に内装するステアリングコラム3を有する。このステアリングコラム3に、減速ギヤボックス4が連結され、この減速ギヤボックス4に、軸方向がステアリングコラム3の軸方向と直交する方向に延長された電動モータ5が配設されている。
ロア取付けブラケット7は、車体側部材に取付けられる取付け板部7aと、この取付け板部7aの下面から左右方向に所定間隔を保って平行に延長する一対の支持板部7bとで形成されている。そして、支持板部7bの下端が、減速ギヤボックス4の車体前方側に一体形成された支持部4bに枢軸7cを介して回動自在に連結されている。
ステアリングシャフト2は、図2に示すように、上端がステアリングホイールに連結される入力軸2aと、この入力軸2aの下端でトーションバー2bを介して連結されたトーションバー2bを覆う出力軸2cとで構成されている。
ここで、給電用ハーネス9の各素線9a及び9bのそれぞれは、導体を絶縁被覆層で被覆した構成を有し、グロメット8に形成された嵌合孔8a及び8b内に締め代を持って嵌合されている。また、グロメット8は、ダンパー効果のあるゴム材料で形成され、設定された締め代を保つために圧縮永久歪みの小さいゴム材料が選定されている。
給電用ハーネス9の各素線9a及び9bの他端には、雄コネクタ9cが取付けられている。
ここで、制御ユニット装着部20のユニット載置面の左右方向の中央部には、図2に示すように、トルクセンサ15を収納しているトルクセンサ収納部16の内部空間に連通する開口部20aが形成されており、この開口部20aを通過してトルクセンサ15の外部接続端子15c〜15fがユニット載置面の上方に突出して設けられている。
制御ユニット装着部20に装着される制御ユニット19は、図5に示すように、放熱プレート21と、パワー基板22と、長方形枠状のフレーム23と、制御基板24と、内側カバー25と、外側の金属製のユニットカバー26とを備えている。
放熱プレート21は、制御ユニット装着部20の平坦取付け面に放熱グリースを介して直接固定される。
制御基板24は、内側カバー25の裏面に取付けられ、トルクセンサ15の外部接続端子15c〜15fを直接挿通するスルーホール24a〜24dが穿設され、トルクセンサ15からのトルク検出値や図示しない車速センサからの車速検出値に基づいて操舵補助電流指令値を算出し、この操舵補助電流指令値と電動モータ5に出力するモータ電流の検出値とに基づいて電流フィードバック制御を行ってパワー基板22のパルス幅変調回路への電圧指令値を算出することにより、電動モータ5で発生させる操舵補助力を制御するマイクロコントロールユニット(MCU)やその周辺機器等のほか、コンデンサ、コイル、リレー等のディスクリート部品24eが実装される。
そして、内側カバー25は、その平板部25aの上方から各ねじ挿通穴25b、脚部25cのねじ挿通穴に挿通した固定ねじ40を、フレーム23に形成した内側カバー固定用のねじ穴41にねじ込むことで、パワー基板22及び制御基板24を覆った状態でフレーム23に固定される。
第1保護板部28には、内側カバー25に設けた雌型のコネクタ25eを外部に露出させる開放窓28aと中央部に設けた内側カバー15に形成した連結筒部25dに対向する挿通孔28bが形成され、第4保護板部31には、雌型コネクタ45の外周を囲む切欠き31aが形成されている。
先ず、減速ギヤボックス4のハウジング10におけるトルクセンサ収納部16内にトルクセンサ15を配設し、その外部接続端子15c〜15fを、開口部20aを介して上方に突出させる。次いで、ウォームホイール13を取り付けたステアリングシャフト2をトルクセンサ収納部16及びウォームホイール収納部14内に装着した後、ウォーム収納部12にウォーム11をウォームホイール13に螺合させながら装着する。
このようにして電動パワーステアリング装置1の組立てが完了すると、電動モータ5と制御ユニット19の雌型のコネクタ25eとの電気的接続が電動モータ5から導出された給電用ハーネス9の先端に取付けられた雄型のコネクタ9cと、制御ユニット19の内側カバー25に取り付けた雌型のコネクタ25eとを結合するだけでよく、この電気的接続を行う場合に、電動モータ5の半径方向に突出する部材を必要としないとともに、電気的接続部を覆う専用の保護カバーも必要がないので、電動モータ5から半径方向に突出する高さを給電用ハーネス9の厚みに素線ガイド部材25gの高さ分を加算した値のみに抑制することができ、電動パワーステアリング装置1のステアリング機構への搭載性を向上させることができる。
上記第1の実施形態によれば、バスバー接続仕様のモータ設計を行う必要がなくなり、既存のモータからの設計変更箇所がハーネス長さ及び接続部(端子)のみの変更で可能となり、従来のモータ生産設備を使用できるので、段取り換えが不要となる。
さらに、従来例のようにバスバー接続では端子台が電動モータの半径方向に突出する構成となり、搭載性に影響を与えるが、本実施形態では給電用ハーネス9のせいぜい倍程度の厚み分だけでよく、半径方向の突出部を省略することができるので、電動パワーステアリング装置1や電動モータ5の搭載性を向上させることができる。
すなわち、減速ギヤボックス4には、車両から車両振動が伝達されたり、或いは電動モータ5からモータ振動が伝達されたりするので、制御ユニット19のユニットカバー26が共振して大きな振幅で振動してビビリ音等の不快な音を発生しやすいが、本実施形態のように、ユニットカバー26の第1保護板部28一部が、固定ねじ42によって内側カバー25の連結筒部25dに連結されるので、ユニットカバー26に車両振動、モータ振動等が伝達されても小さな振幅で振動し、伝達された振動に対する共振を抑制しやすい構造となる。したがって、本実施形態のユニットカバー26は、車両振動、モータ振動が伝達しても不快な音が発生しにくい構造となるので、静音性を高めた電動パワーステアリング装置1を提供することができる。
この第2の実施形態では、制御ユニット19側に素線ガイド部材を設ける場合に代えて、電動モータ5及び制御ユニット19の中間部に素線ガイド部材を設けるようにしたものである。
すなわち、第2の実施形態においては、図6及び図7に示すように、前述した第1の実施形態における素線ガイド部材25gが省略され、これに代えて減速ギヤボックス4における電動モータ5及び制御ユニット19間におけるウォーム収納部12にハーネス支持部材50が固定されていることを除いては前述した第1の実施形態における図3及び図4と同様の構成を有し、図3及び図4との対応部分には同一符号を付し、その詳細説明はこれを省略する。
素線ガイド溝52は、部材本体51の上下面から内方に向かう断面略方形の凹部で構成され、制御ユニット19側が前上がりとなるように傾斜延長されている。
そして、このハーネス支持部材50の電動モータ5側端部と対向するグロメット8位置に、グロメット8から導出された給電用ハーネス9の素線9a,9bを例えば80度近く屈曲させる屈曲案内部材60が形成されている。この屈曲案内部材60は、グロメット8の嵌合孔8a及び8bの制御ユニット19側とは反対側に沿って延長する突出板部61と、この突出板部61の自由端から制御ユニット19側に屈曲する屈曲板部62とで断面L字状に形成され、屈曲板部62の先端のグロメット8側にC面取り部63が形成されている。
また、上記第2の実施形態においては、ハーネス支持部材50及び屈曲案内部材60を設けた場合について説明したが、これに限定されるものではなく、ハーネス支持部材50を省略して、前述した第1の実施形態における素線ガイド部材25gを設けるようにしてもよい。
また、上記第1〜第3の実施形態ではユニットカバー26が、減速ギヤボックス4に固定されているが、フレーム23の取付け板部23bに固定しても同様の効果が得られる。
また、上記実施形態においては、電動モータ5、制御ユニット19及び雌型コネクタ45がステアリングコラム3の中心軸と直交する線に沿って一直線に配置されている場合について説明したが、これに限定されるものではなく、ステアリングコラム3の中心軸と交差する線に沿って一直線に配置するようにしてもよい。
また、上記第1〜第4の実施形態においては、制御ユニット19のユニットカバー26を導電性金属で形成する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、合成樹脂材等の絶縁材で形成するようにしてもよい。
Claims (5)
- 操舵系に対して操舵補助力を付与する電動モータと、前記操舵系に伝達される操舵トルクを検出する操舵トルクセンサと、前記電動モータへの通電を前記操舵トルクセンサで検出した操舵トルクに応じて制御する制御ユニットとが減速機構を格納するハウジングに一体的に取付けられた電動パワーステアリング装置であって、
前記制御ユニットは、前記電動モータのモータ側給電部と近接して配置されたユニット側給電部を備え、前記モータ側給電部から、先端にコネクタを有する給電用ハーネスを導出し、前記ユニット側給電部に前記コネクタを接続するコネクタ接続部が形成され、
前記制御ユニットは、平板部の上面中央部に設けられた、ねじ孔を形成した連結筒部及び前記平板部の電動モータに近接する位置に配設された前記ユニット側給電部としての前記コネクタ接続部を備えた内側カバーと、該内側カバーを覆う保護板部を備え、該保護板部には、前記内側カバーに設けた前記コネクタ接続部を外部に露出させる開放窓と、前記内側カバーに設けられた連結筒部に対向するねじ用の挿通孔とが形成されたユニットカバーとを備えており、
前記ユニットカバーの保護板部が、固定ねじによって前記内側カバーの前記連結筒部に連結されるとともに、前記給電用ハーネスのコネクタが前記ユニットカバーの保護板部に設けた開放窓を介して前記コネクタ接続部に接続することを特徴とする電動パワーステアリング装置。 - 前記給電用ハーネスの基部は、グロメットを介して内部接点に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
- 前記グロメットに、前記給電用ハーネスを前記コネクタが接続される前記ユニット側給電部側に屈曲させる屈曲案内部材が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の電動パワーステアリング装置。
- 前記給電用ハーネスは、前記モータ側給電部から導出され、前記コネクタが前記ユニット側給電部に形成されたコネクタ接続部に接続され、前記制御ユニットの前記電動モータのモータ側給電部に近接する位置に前記給電用ハーネスの素線を案内する素線ガイド溝が形成され、前記素線ガイド溝が前記電動モータのモータ側給電部に向かって形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のうち何れか1項に記載の電動パワーステアリング装置。
- 前記モータ側給電部及び前記ユニット側給電部間に前記給電用ハーネスの案内及び固定を兼ねたハーネス支持部が配設されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の電動パワーステアリング装置。
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