JP5407280B2 - 電動パワーステアリング装置の位置合せ方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ステアリング操作を補助する電動モータと電動モータを制御する制御ユニットとをハウジングに装着した機電一体型の電動パワーステアリング装置の位置合せ方法に関する。
従来の電動パワーステアリング装置として、例えばラック軸が摺動自在に収容あるいは装着されるラックケース又はハウジングの一部に電動モータが収容され、この電動モータを駆動制御する制御基板が収容される制御ユニットがラックケース又はハウジングに形成され、制御ユニットの開口に対向する底部に形成された取付ボスに前記開口から挿入された制御基板が当接すると、モータから制御ユニット内に突設されたモータ側接続端子に制御基板に設けられた基板接続端子が互いに接触して電気的に接続する電動パワーステアリング装置が提案されている(例えば特許文献1参照)。
この特許文献1に記載の従来例にあっては、モータと制御基板との間に電気的接続線を介挿することなく直付けすることにより、モータと制御基板との間で配線長を最短として電気ノイズが乗ることを防止することができるとともに、配線抵抗を少なくして電気的損失を低減することができる。
しかし、モータを制御する制御基板にはステアリングシャフトに伝達されるトルクを検出するトルクセンサのトルク検出値を入力する必要があり、このトルクセンサは、通常ラックケース又はハウジングより離れたステアリングホイール側に設置されており、このトルクセンサと制御基板との間に長い接続ケーブルを設ける必要があり、この接続ケーブルに電気ノイズが乗りやすくなるため、高額なシールド線の採用や、ノイズフィルターなどの電子部品の追加が必要となっていた。
そこで、ハウジングの外周にハウジング側取付面を形成し、このハウジング側取付面に制御基板を組込んだ制御ユニットを装着する構造とし、ハウジングに内装したトルクセンサに接続されている複数のセンサ接続端子(トルクセンサピン)をハウジング側取付面の近傍から外部に突出し、ハウジング側取付面に装着する制御ユニットの制御基板に設けた複数のスルーホールに挿通し、両者を半田付けすることで電気的に直接接続する構造とし、制御基板とトルクセンサとの間の接続距離を最短として両者間の電気ノイズ、電気的損失を防止する機電一体型の電動パワーステアリング装置が開発されてきている(例えば特許文献2参照)。
特開2005−329866号公報 特開2007−232602号公報
ところで、機電一体型の電動パワーステアリング装置には、ハウジング外周への制御ユニットの取付構造の違いにより、トルクセンサから外部にストレートに延在している複数の短尺なトルクセンサピン、或いは、トルクセンサから外部にL字状に延在している複数の長尺なトルクセンサピンが存在する。
L字状の長尺なトルクセンサピンの先端部は、ストレート形状の短尺なトルクセンサピンと比較して同心度が低く、制御ユニットに設けた複数のスルーホールに挿通するために位置合せを行う際には、多くの手間と時間を要しているのが現状である。
そこで、本発明は、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、減速ギヤボックスから突出している複数のセンサ接続端子が長尺であっても、これらセンサ接続端子と、制御ユニットに設けた複数のスルーホールとが電気的に接続可能な位置となるように、減速ギヤボックス及び制御ユニットの位置合せを短時間で簡単に行うことができる電動パワーステアリング装置の位置合せ方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係る請求項1記載の電動パワーステアリング装置の位置合せ方法は、ステアリング操作を補助する電動モータと、この電動モータを制御する制御ユニットと、前記電動モータ及び前記制御ユニットを外周に装着する減速ギヤボックスとを備えてなる電動パワーステアリング装置を組み立てる際に、前記制御ユニットから突出している複数のセンサ接続端子が、前記制御ユニットに内蔵されている制御基板に形成した複数のスルーホールに挿通するように、位置合わせ治具を使用して前記減速ギヤボックス及び前記制御ユニットの位置合わせを行う方法であって、前記位置合せ冶具は、冶具本体と、この冶具本体上の基準面から上方に突出して設けた収納部係合部と、前記基準面に直交して軸心が上方に延在している短尺な第1ピン及び長尺な第2ピンと、前記基準面に直交し、互いに交差する第1位置合せ平面及び第2位置合せ平面が形成されているブロック形状のギヤボックス・ユニット角度合せ部とを備え、先ず、前記減速ギヤボックスの筒形状のウォームホイール収納部を前記収納部傾向部に嵌め込み、前記減速ギヤボックスの位置合せ孔に前記第1ピンをはめ込むことで、前記複数のセンサ接続端子が上方に延在し、平坦取付面が上方向を向いて回転が規制された状態で、前記減速ギヤボックスを前記治具本体上にセットし、次いで、前記制御ユニットの位置合せ貫通孔に前記第2ピンの先端を係合し、前記制御ユニットの互いに交差する一対の位置合せ面を前記ギヤボックス・ユニット角度合せ部の第1位置合せ平面及び第2位置合せ平面にそれぞれ当接することで、前記制御ユニットの前記複数の端子ガイド孔を、前記複数のセンサ接続端子に対して同心上に配置し、次いで、前記第2ピン及び前記ギヤボックス・ユニット角度合せ部をガイド部材として、前記制御ユニット全体を下方に移動し、前記制御ユニットの下面を前記減速ギヤボックスの前記平坦取付面に近接させていくことで、前記複数のセンサ接続端子を前記複数の端子ガイド孔に通過させるとともに、これら複数のセンサ接続端子を、前記複数の端子ガイド孔に同心上に配置した複数のスルーホールに挿通させていくようにした。
本発明に係る電動パワーステアリング装置の位置合せ方法によると、減速ギヤボックス及び制御ユニットに係合する位置合せ治具を使用することで、減速ギヤボックス及び制御ユニットの位置合せ及び装着を、短時間で簡単に行うことができる。また、減速ギヤボックス及び制御ユニットには、位置合せのための複雑な加工が不要となるので、製造コストの低減化も図ることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態(以下、実施形態という。)を、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明に係る電動パワーステアリング装置の一実施形態を右ハンドル車に適用した場合の右方向から示した斜視図、図2は減速ギヤボックスの要部を示す縦断面図、
図3は電動モータの内部構造を示す正面図、図4は制御ユニットの分解斜視図、図5は制御ユニットが装着する減速ギヤボックスの外周形状を示す斜視図、図6は減速ギヤボックス及び制御ユニットを背面側から示した斜視図、図7は減速ギヤボックス及び制御ユニットの装着構造を示した図、図8は減速ギヤボックス及び制御ユニットの装着に使用する位置決め冶具を示す斜視図、図9は位置決め冶具に減速ギヤボックスをセットした状態を示す図、図10は位置決め冶具に減速ギヤボックス及び制御ユニットをセットした状態を示す図である。
図1において、符号1はコラム型の電動パワーステアリング装置であり、ステアリングホイール(図示せず)に連結されたステアリングシャフト2を回転自在に内装するステアリングコラム3に、減速ギヤボックス4が連結され、この減速ギヤボックス4に、軸方向がステアリングコラム3の軸方向と直交する方向に延長された電動モータ5が配設されている。
ステアリングコラム3は、内管3a及び外管3bの2重管構造となっている。そして、ステアリングコラム3の外管3b及び減速ギヤボックス4が、アッパ取付ブラケット6及びロア取付ブラケット7によって車体側に取付けられている。ロア取付ブラケット7は、車体側部材(不図示)に取付けられる取付板部7aと、この取付板部7aの下面から左右方向に所定間隔を保って平行に延長する一対の支持板部7bとで形成されている。そして、支持板部7bの下端が、減速ギヤボックス4の車両前方側に一体形成された支持部(不図示)に枢軸7cを介して回動自在に連結されている。
アッパ取付ブラケット6は、車体側部材(不図示)に取付けられる取付板部6aと、この取付板部6aの下端に固定されて左右(車幅)方向に離間している1対の支持板部6bと、これら一対の支持板部6bに形成されたステアリングコラム3の外管3bを支持するチルト機構6cとを備えている。そして、チルト機構6cのチルトレバー6gを回動させ、外管3bの支持状態を解除することにより、ステアリングコラム3をロア取付ブラケット7の枢軸7cを中心として上下にチルト位置調整可能とされている。
ステアリングシャフト2は、図2に示すように、上端がステアリングホイール(図示せず)に連結される入力軸2aと、この入力軸2aの下端にトーションバー2bを介して連結されたトーションバー2bを覆う出力軸2cとで構成されている。
減速ギヤボックス4は、高熱伝導性を有する材料例えばアルミニウム、アルミニウム合金、マグネシウム及びマグネシウム合金の何れか1つを例えばダイキャスト成型することにより形成されている。
減速ギヤボックス4は、図2に示すように、電動モータ5の出力軸(不図示)に連接されたウォーム11を収納するウォーム収納部12と、このウォーム収納部12の下側にその中心軸と直交する中心軸を有しウォーム11に噛合するウォームホイール13を収納するウォームホイール収納部14と、このウォームホイール収納部14の車両後方側に一体に同軸的に連結されたトルクセンサ15を収納するトルクセンサ収納部16と、ウォーム収納部12の開放端面に形成された電動モータ5を取付けるモータ取付部17と、トルクセンサ収納部16の車両後端に形成された筒状のコラム取付部18と、ウォーム収納部12とウォームホイール収納部14の一部に跨がって形成され、ウォーム収納部12とその下側のウォームホイール収納部14の上部側とで形成した平坦取付面20aを有する制御ユニット19を装着する制御ユニット装着部20とを備えている。そして、減速ギヤボックス4のコラム取付部18に、ステアリングコラム3の車両前端部が外嵌されて連結されている。
前記トルクセンサ15は、ステアリングシャフト2の入力軸2a及び出力軸2c間の捩じれ状態を磁気的に検出してステアリングシャフトに伝達された操舵トルクを一対の検出コイル15a及び15bで検出するように構成され、これら一対の検出コイル15a,15bの巻き始め及び巻き終わりに夫々ステアリングコラム3の中心軸と直交する方向に平行に外部に突出するセンサ接続端子15c〜15fが接続され、これらセンサ接続端子15c〜15fの突出部が、トルクセンサ収納部16の一部に設けた開口部から突出し、ステアリングコラム3の中心軸と平行に折り曲げられてL字状に形成されている。
減速ギヤボックス4の外周形状は、図5に示すように、減速ギヤボックス4の外周に、平坦取付面20aに面する側のモータ取付部17側の上部及び下部にギヤボックス側取付部4a,4bが形成され、これらギヤボックス側取付部4a,4bに対して平坦取付面20aを間に挟んで逆側の位置の上部及び下部にもギヤボックス側取付部4c,4dが形成されている。
また、平坦取付面20aに対して上方位置の減速ギヤボックス4の外周に膨出部4eが形成されており、この膨出部4eの平坦取付面20aに対して逆側を向く面(背面)には、図6に示すように、ウォームホイールカバーの固定ねじ用孔を兼ねた位置合せ孔4e1が形成されている。この位置合せ孔4e1の軸心は、トルクセンサ収納部16の一部に設けた開口部から突出し、ステアリングコラム3の中心軸と平行に延在しているセンサ接続端子15c〜15f(図5参照)の先端部に対して平行となるように形成されている。
電動モータ5は、図3に示すように、制御ユニット装着部20に装着された制御ユニット19に近接対向する位置に2個の接続端子5c,5dが形成されている。これら接続端子5c,5dの夫々は、底部中央にアーマチュア挿通孔を有する合成樹脂製のブラシ支持体5f内に互いに絶縁されて配設され、2組のブラシ5g,5hに個別に接続された円弧状の接続端子5i及び5jの互いに対向する一端に一体に形成されている。
制御ユニット19は、図4に示すように、金属材料からなる放熱プレート21と、パワー基板23と、長方形枠状の合成樹脂からなるフレーム24と、制御基板25と、合成樹脂からなるカバー26とを備えている。
パワー基板23は、電動モータ5を駆動制御する電界効果トランジスタ等のパワースイッチング素子で構成されるHブリッジ回路やこのHブリッジ回路のパワースイッチング素子を駆動するパルス幅変調回路等のディスクリート部品23a,23bが実装されている。
制御基板25は、フレーム24の正面に取付けられ、トルクセンサ15のセンサ接続端子15c〜15fを直接挿通するスルーホール25a〜25dが穿設されている。また、制御基板25には、トルクセンサ15からのトルク検出値や図示しない車速センサからの車速検出値に基づいて操舵補助電流指令値を算出し、この操舵補助電流指令値と電動モータ5に出力するモータ電流の検出値とに基づいて電流フィードバック制御を行ってパワー基板23のパルス幅変調回路への電圧指令値を算出することにより、電動モータ5で発生させる操舵補助力を制御するマイクロコントロールユニット(MCU(不図示))が実装される。さらに、制御基板25には、周辺機器等のアキシャル型ディスクリート部品25e、ラジアル型ディスクリート部品25fが実装されている。
パワー基板23及び制御基板25は、接続端子22aを介して接続される。
フレーム24は、制御基板25を保持し、パワー基板23を囲繞する長方形枠状のフレーム本体24aと、フレーム本体24aの長手方向の一方の端部に一体に形成され、電動モータ5の接続端子5c,5dに電気的に接続する端子台24cと、フレーム本体24aの四隅の外周に一体に形成されたフレーム取付部24d,24e,24f,24gと、保持した制御基板25のスルーホール25a〜25dに対応するようにフレーム本体24aの一部に設けられた複数の端子ガイド孔24hと、フレーム本体24aの長手方向の他方の端部に一体に形成された雌型コネクタ45とを備えている。
ここで、フレーム取付部24eの端部には、制御ユニット19の位置合せに使用する位置合せ貫通孔24e1が形成されている。
雌型コネクタ45は、バッテリ(不図示)に電源用雄型コネクタ(不図示)を介して接続される電源コネクタ45aと、車体の各部の制御機器とのデータの授受を行うCANなどのネットワークに接続する信号コネクタ45bとを備えている。
カバー26は、パワー基板23、合成樹脂製のフレーム24及び制御基板25を覆う箱形状の部材であり、カバー縁部には、外方に突出するカバー取付部26a,26bが形成されている。そして、一方のカバー取付部26bの外周には、互いに交差する一対の位置合せ面26b1,26b2が形成されている。
放熱プレート21は、制御ユニット装着部20の平坦取付面20aに放熱グリースを介して直接固定される。この放熱プレート21は、高熱伝動性を有する金属材料、例えばアルミニウム、アルミニウム合金、マグネシウム及びマグネシウム合金の何れか1つの材料により形成された部材であり、制御ユニット装着部20の平坦取付面20aに当接する平坦な放熱用取付板部21aと、この放熱用取付板部21aに一体形成され、放熱用取付板部21aの板厚方向の一方に膨出しているディスクリートカバー部21bと、放熱用取付板部21aの周縁に形成したねじ通過孔21c〜21fと、パワー基板23を固定するためのねじ孔21g〜21iとを備えている。
そして、上記構成の制御ユニット19は、図7に示すように、互いに対応したカバー取付部26a及びフレーム取付部24f(図7では不図示)が締結ねじ30を介してギヤボックス側取付部4cに締結され、フレーム取付部24dが締結ねじ30を介してギヤボックス側取付部4dに締結され、カバー取付部26bが締結ねじ30を介してギヤボックス側取付部4dに締結され、フレーム取付部24eが締結ねじ30を介してギヤボックス側取付部4bに締結され、フレーム取付部24gが締結ねじ30を介してギヤボックス側取付部4aに締結されることで、減速ギヤボックス4の平坦取付面20aに、放熱プレート21の背面が当接した状態で装着される。
ここで、本実施形態の電動パワーステアリング装置1は、図8から図10に示すように、位置合せ冶具32を使用して減速ギヤボックス4及び制御ユニット19の位置合せを行う。
位置合せ冶具32は、図8に示すように、冶具本体33と、この冶具本体33上に設けた円盤形状の収納部係合部34、短尺な第1ピン35、長尺な第2ピン36及びギヤボックス・ユニット角度合せ部37とを備えている。
第1ピン35及び第2ピン36は、冶具本体33の基準面33aに対して直交する方向に軸心が延在している。
ギヤボックス・ユニット角度合せ部37は、ブロック形状をなし、第1ピン35側を向く位置に、基準面33aに対して直交して延在し、互いに交差する第1位置合せ平面37a及び第2位置合せ平面37bが形成されている。
そして、図9に示すように、減速ギヤボックス4は、収納部係合部34にウォームホイール収納部14が嵌まり込み、減速ギヤボックス4の膨出部4eに形成した位置合せ孔4e1に第1ピン35が嵌まり込み、平坦取付面20aが基準面33aに対して平行とされて上方を向き、回転が規制されて位置合せ冶具32にセットされている。
この際、図9では示していないが、トルクセンサ収納部16の一部に設けた開口部から突出している複数のセンサ接続端子15c〜15fは、先端部が上方を向いて延在している。
また、図10に示すように、制御ユニット19は、フレーム取付部24eの端部に形成した位置合せ貫通孔24e1に第2ピン36が挿通し、カバー取付部26bの外周に形成した一対の位置合せ面26b1,26b2が、ギヤボックス・ユニット角度合せ部37の第1位置合せ平面37a及び第2位置合せ平面37bに当接し、減速ギヤボックス4を介して位置合せ冶具32にセットされている。
このように、位置合せ冶具32の第2ピン36及びギヤボックス・ユニット角度合せ部37の第1位置合せ平面37a及び第2位置合せ平面37bに係合した制御ユニット19は、スルーホール25a〜25d(制御基板25に穿設した孔)が、先端部が上方に向いて延在している減速ギヤボックス4の複数のセンサ接続端子15c〜15fの夫々に対して、同心(図10で示す基準面33a内のX方向及びY方向の位置が一致した状態)の上方に、回転が規制されて配置される。
次に、位置合せ冶具32を使用した減速ギヤボックス4及び制御ユニット19の位置合せ手順について、図9及び図10を参照して説明する。
先ず、図9に示すように、ウォームホイール収納部14を収納部係合部34に嵌め込み、位置合せ孔4e1に第1ピン35を嵌め込むことで、減速ギヤボックス4を平坦取付面20aが上方を向いて回転が規制された状態で冶具本体33上にセットする。
次いで、制御ユニット19の位置合せ貫通孔24e1に第2ピン36の先端部を係合し、カバー取付部26bの一対の位置合せ面26b1,26b2を、ギヤボックス・ユニット角度合せ部37の第1位置合せ平面37a及び第2位置合せ平面37bに当接し、制御ユニット19を回転が規制された状態とする。
そして、図10に示すように、第2ピン36及びギヤボックス・ユニット角度合せ部37をガイド部材として制御ユニット19全体を下方に移動し、制御ユニット19の背面(放熱プレート21)を減速ギヤボックス4の平坦取付面20aに近接させていく。これにより、先端部が上方を向いて延在している減速ギヤボックス4の複数のセンサ接続端子15c〜15fは、同心上の制御ユニット19の複数の端子ガイド孔24hの夫々に通過し、さらに、同心上に配置されている複数のスルーホール25a〜25dの夫々に挿通していく。これにより、減速ギヤボックス4及び制御ユニット19の位置合せが完了する。
ここで、図7に示すように、減速ギヤボックス4を軸方向から見て制御ユニット19が装着されている領域(平坦取付面20aを含んで制御ユニット19が重なっている領域:符号PAで示す領域)が、本発明のハウジング投影領域に対応している。
また、ハウジング投影領域PAから外れた位置である減速ギヤボックス4の膨出部4eに形成した位置合せ孔4e1が本発明のハウジングに形成した位置合せ部に対応している。また、ハウジング投影領域PAから外れた位置に形成されている制御ユニット19のカバー取付部26bの外周に形成した一対の位置合せ面26b1,26b2が本発明の第1及び第2ユニット側位置合せ部の一方に対応し、制御ユニット19のフレーム取付部24eに形成した位置合せ貫通孔24e1が、本発明の第1及び第2ユニット側位置合せ部の他方に対応している。
また、本発明のハウジングが減速ギヤボックス4に対応し、本発明のハウジング側接続端子がセンサ接続端子15c〜15fに対応し、本発明の制御ユニット接続端子がスルーホール25a〜25dに対応している。
次に、位置合せ冶具32を使用して減速ギヤボックス4及び制御ユニット19の位置合せを行う際の効果について述べる。
位置合せ冶具32の第1ピン35及び収納部係合部34に減速ギヤボックス4を係合すると、複数のセンサ接続端子15c〜15fの先端部が上方を向き、平坦取付面20aが上方を向いた状態で減速ギヤボックス4が回転が規制されてセットされ、位置合せ冶具32の第2ピン36及びギヤボックス・ユニット角度合せ部37に制御ユニット19を係合すると、制御ユニット19は回転が規制されつつ、スルーホール25a〜25dが複数のセンサ接続端子15c〜15fの同心上に配置されるので、複数のセンサ接続端子15c〜15fが長尺であっても、手間と時間を要せずに複数のセンサ接続端子15c〜15fとスルーホール25a〜25dとを電気的に接続可能な位置に配置することができる。
そして、位置合せ冶具32の第2ピン36及び収納部係合部34をガイド部材として制御ユニット19全体を下方に移動するだけで、複数のセンサ接続端子15c〜15fをスルーホール25a〜25dに挿通することができるので、簡便な動作で減速ギヤボックス4及び制御ユニット19の位置合せ作業を行うことができる。
また、減速ギヤボックス4は、膨出部4eに位置合せ孔4e1を形成しただけの簡便な位置合せ構造であり、制御ユニット19も、フレーム取付部に位置合せ貫通孔24e1を形成し、カバー取付部26bの外周に位置合せ面26b1,26b2を形成しただけの簡便な位置合せ構造なので、電動パワーステアリング装置1の製造コストの低減化も図ることができる。
なお、位置合せ冶具32の構造、減速ギヤボックス4及び制御ユニット19の位置合せのための構造は上記実施形態の構造に限るものではなく、位置合せ冶具32に係合する減速ギヤボックス4及び制御ユニット19が、それらのセンサ接続端子15c〜15f及びスルーホール25a〜25dを同心上に配置するものであれば、他の形状、構造を採用してもよい。
また、電動モータ5としてブラシモータを適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、ブラシレスモータを適用するようにしてもよく、この場合には、接続端子5c,5dを各相の励磁コイルの給電側に接続すると共に、パワー基板23にブラシレスモータを駆動する例えば電界効果トランジスタ(FET)を有するインバータ回路及びインバータ回路の電界効果トランジスタのゲートをパルス幅変調信号で駆動するゲート駆動回路とを実装すればよい。
さらに、上記実施形態においては、本発明を右ハンドル車に適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、左ハンドル車に適用する場合には、減速ギヤボックス4、電動モータ5及び制御ユニット19の配置をステアリングコラム3の中心軸を通る垂直面を挟んで面対称に即ち制御ユニット19の右側に電動モータ5を配置し、制御ユニット19の雌型コネクタ45及び端子台24cを左側に配置すればよく、さらには電動モータ5を車両外側に、雌型コネクタ45及び端子台24cを車両内側に配置するようにしてもよい。
本発明に係る電動パワーステアリング装置の一実施形態を右ハンドル車に適用した場合の右方向から示した斜視図である。 ハウジング(減速ギヤボックス)の要部を示す縦断面図である。 電動モータの内部構造を示す正面図である。 制御ユニットの分解斜視図である。 制御ユニットが装着するハウジング(減速ギヤボックス)の外周形状を示す斜視図である。 ハウジング(減速ギヤボックス)及び制御ユニットを背面側から示した斜視図である。 ハウジング(減速ギヤボックス)及び制御ユニットの装着構造を示した図である。 本発明に係る位置決め冶具を示す斜視図である。 位置決め冶具にハウジング(減速ギヤボックス)をセットした状態を示す図である。 位置決め冶具にハウジング(減速ギヤボックス)及び制御ユニットをセットした状態を示す図である。
符号の説明
1…電動パワーステアリング装置、2…ステアリングシャフト、2a…入力軸、2b…トーションバー、2c…出力軸、3…ステアリングコラム、3a…内管、3b…外管、4…減速ギヤボックス、4a,4b,4c,4d…ギヤボックス側取付部、4e…膨出部、4e1…位置合せ孔、5…電動モータ、5b…取付フランジ、5c…接続端子、5c,5d…接続端子、5f…ブラシ支持体、5g,5h…ブラシ、5i,5j…接続端子、6…アッパ取付ブラケット、6a…取付板部、6b…支持板部、6c…チルト機構、6g…チルトレバー、7…ロア取付ブラケット、7a…取付板部、7b…支持板部、7c…枢軸、11…ウォーム、12…ウォーム収納部、13…ウォームホイール、14…ウォームホイール収納部、15…トルクセンサ、15a,15b…検出コイル、15c〜15f…センサ接続端子、16…トルクセンサ収納部、17…モータ取付部、18…コラム取付部、19…制御ユニット、20…制御ユニット装着部、20a…平坦取付面、21…放熱プレート、21a…放熱用取付板部、21b…ディスクリートカバー部、21c〜21f…ねじ通過孔、21g〜21i…ねじ孔、22a…接続端子、23…パワー基板、23a,23b…ディスクリート部品、24…フレーム、24a…フレーム本体、24c…端子台、24d,24e,24f,24g…フレーム取付部、24e1…位置合せ貫通孔、24h…端子ガイド孔、25…制御基板、25a〜25d…スルーホール、25e…アキシャル型ディスクリート部品、25f…ラジアル型ディスクリート部品、26…カバー、26a,26b…カバー取付部、26b1,26b2…位置合せ面、27…端子カバー、30…締結ねじ30、32…位置合せ冶具、33…冶具本体、33a…基準面、34…収納部係合部、35…第1ピン、36…第2ピン、37…ギヤボックス・ユニット角度合せ部、37a…第1位置合せ平面、37b…第2位置合せ平面、31…締結ねじ、45…雌型コネクタ、45a…電源コネクタ、45b…信号コネクタ、PA…ハウジング投影領域

Claims (1)

  1. ステアリング操作を補助する電動モータと、この電動モータを制御する制御ユニットと、前記電動モータ及び前記制御ユニットを外周に装着する減速ギヤボックスとを備えてなる電動パワーステアリング装置を組み立てる際に、前記制御ユニットから突出している複数のセンサ接続端子が、前記制御ユニットに内蔵されている制御基板に形成した複数のスルーホールに挿通するように、位置合わせ治具を使用して前記減速ギヤボックス及び前記制御ユニットの位置合わせを行う方法であって、
    前記位置合せ冶具は、冶具本体と、この冶具本体上の基準面から上方に突出して設けた収納部係合部と、前記基準面に直交して軸心が上方に延在している短尺な第1ピン及び長尺な第2ピンと、前記基準面に直交し、互いに交差する第1位置合せ平面及び第2位置合せ平面が形成されているブロック形状のギヤボックス・ユニット角度合せ部とを備え、
    先ず、前記減速ギヤボックスの筒形状のウォームホイール収納部を前記収納部係合部に嵌め込み、前記減速ギヤボックスの位置合せ孔に前記第1ピンをはめ込むことで、前記複数のセンサ接続端子が上方に延在し、平坦取付面が上方向を向いて回転が規制された状態で、前記減速ギヤボックスを前記治具本体上にセットし、
    次いで、前記制御ユニットの位置合せ貫通孔に前記第2ピンの先端を係合し、前記制御ユニットの互いに交差する一対の位置合せ面を前記ギヤボックス・ユニット角度合せ部の第1位置合せ平面及び第2位置合せ平面にそれぞれ当接することで、前記制御ユニットの前記複数の端子ガイド孔を、前記複数のセンサ接続端子に対して同心上に配置し、
    次いで、前記第2ピン及び前記ギヤボックス・ユニット角度合せ部をガイド部材として、前記制御ユニット全体を下方に移動し、前記制御ユニットの下面を前記減速ギヤボックスの前記平坦取付面に近接させていくことで、前記複数のセンサ接続端子を前記複数の端子ガイド孔に通過させるとともに、これら複数のセンサ接続端子を、前記複数の端子ガイド孔に同心上に配置した複数のスルーホールに挿通させていくことを特徴とする電動パワーステアリング装置の位置合せ方法。
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