JP4611085B2 - ブラシレスモータ及び電動パワーステアリング装置 - Google Patents

ブラシレスモータ及び電動パワーステアリング装置 Download PDF

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Description

本発明は、回転角センサとしてのレゾルバが予めモータケース内に組み込まれたブラシレスモータ及び同ブラシレスモータを備えた電動パワーステアリング装置に関するものである。
ブラシレスモータを駆動するにあたり、その円滑なる回転並びに滑らかな出力特性を得るためには、各相のモータコイルに対しそれぞれ位相の異なる正弦波交流電圧を印加する所謂正弦波駆動が不可欠であり、その制御に用いる回転角センサもまた、より精度の高いものが求められる。
そのため、こうした用途では、回転角のアナログ検出が可能なレゾルバを回転角センサとして用いるのが一般的であり、従来より、ブラスレスモータには、こうした回転角センサとしてのレゾルバが、予めモータケース内に組み込まれたものがある(例えば、特許文献1参照)。
ところで、レゾルバは、センサロータとセンサステータとの相対回転に基づいて、ロータ(回転軸)の回転角をアナログ検出するものである。従って、その組み付けに際しては、センサロータとセンサステータとの周方向の位置関係を精度良く設定する必要がある。
この点を踏まえ、上記従来のブラシレスモータでは、センサステータは、モータエンドプレート内側に形成された円形の収容凹部内に遊嵌されており、同センサステータの周縁には、径方向外側に向かって突出する突起部が設けられている。また、モータエンドプレートには、組み付け状態において同突起部を周方向両側から挟持する一対の調整ボルトが設けられている。そして、センサステータは、モータエンドプレートと同モータエンドプレートに締結される固定部材との間に挟持されることにより、その仮組み状態(仮状態)において周方向に沿って摺動可能となるように押圧固定されている。
このような構成とすれば、上記両調整ボルトの締め付けバランスを変更することでセンサステータの周方向位置の微調整が可能であり、またモータの振動等により固定部材の締結が緩んだ場合であってもその周方向位置がずれることはない。従って、センサステータの周方向位置を精度良く設定することができるとともに、高い信頼性を確保することができる。
特開2003−32989号公報
しかしながら、上記従来のブラシレスモータは、両調整ボルトによりセンサステータを直接に挟持する構成であるため、その回転角センサとしてのレゾルバの機能を低下させるおそれがある。また、これら調整ボルトを設けることで構成が複雑となるとともに、モータ径方向に各調整ボルトを支持するための通孔を形成することで被水対策を施す必要が生じ、結果として製造コストの上昇を招くという問題がある。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、構成簡素、且つ容易にセンサステータの周方向位置を最適位置に設定することができるブラスレスモータ及び信頼性の高い電動パワーステアリング装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、モータ回転軸とともに一体回転するセンサロータとモータケースに固定されてセンサロータの外側に配置される環状のセンサステータとからなるレゾルバを備え、前記センサステータは、モータケース本体の開口部を閉塞するエンドプレートの内側に形成された収容凹部に回動可能に遊嵌され該センサステータが周方向に摺動可能とされるとともに、前記エンドプレートに締結される固定部材と前記収容凹部との間に挟持されることにより、前記エンドプレートに押圧固定されるブラシレスモータであって、前記エンドプレートには、配線を挿通するための配線挿通孔が形成され、前記配線挿通孔は、該配線挿通孔に嵌着されるグロメットにより封止され、前記センサステータには、該センサステータの周方向位置を変更すべく前記配線挿通孔に臨むように位置調整手段が設けられ、該位置調整手段は、前記配線挿通孔を介して前記エンドプレートの外側から操作可能であること、を要旨とする。
請求項2に記載の発明は、前記位置調整手段は、前記センサステータに設けられた突部又は凹部であること、を要旨とする。
請求項3に記載の発明は、前記位置調整手段は、前記センサステータの外周から径方向外側に向かって突設されるとともに該センサステータの接続端子が埋設されたコネクタ部であること、を要旨とする。
請求項4に記載の発明は、前記固定部材は、前記エンドプレートに形成された螺子孔に螺合される締結螺子にて前記締結され、該締結螺子の先端部には、前記螺子孔を介して締結操作可能な締結用凹部が形成されること、を要旨とする。
請求項5に記載の発明は、前記固定部材は、周方向に沿って延びる長孔を有し該長孔に挿通された締結螺子にて前記締結されるとともに、該固定部材と前記センサステータとを周方向において相対移動不能に係止する係止手段を備えること、を要旨とする。
請求項6に記載の発明は、前記係止手段は、前記センサステータに形成された係合凹部に係合される係合突部、又は前記センサステータに形成された係合突部に係合される係合凹部であること、を要旨とする。
請求項7に記載の発明は、前記回転軸を軸支する軸受は、前記収容凹部よりも軸方向外側に設けられること、を要旨とする。
請求項8に記載の発明は、モータ回転軸とともに一体回転するセンサロータとモータケースに固定されてセンサロータの外側に配置される環状のセンサステータとからなるレゾルバを備え、前記センサステータは、モータケース本体の開口部を閉塞するエンドプレートの内側に形成された収容凹部に回動可能に遊嵌され該センサステータが周方向に摺動可能とされるとともに、前記エンドプレートに締結される固定部材と前記収容凹部との間に挟持されることにより、前記エンドプレートに押圧固定されるブラシレスモータであって、前記固定部材は、周方向に沿って延びる長孔を有し該長孔に挿通された締結螺子にて前記締結されるとともに、前記センサステータに対して周方向に相対移動不能に係止されるものであって、前記エンドプレートには、配線を挿通するための配線挿通孔が形成され、前記配線挿通孔は、該配線挿通孔に嵌着されるグロメットにより封止され、前記固定部材には、該固定部材及びセンサステータの周方向位置を変更すべく前記配線挿通孔に臨むように位置調整手段が設けられ、該位置調整手段は、前記配線挿通孔を介して前記エンドプレートの外側から操作可能であること、を要旨とする。
請求項9に記載の発明は、モータ回転軸とともに一体回転するセンサロータとモータケースに固定されてセンサロータの外側に配置される環状のセンサステータとからなるレゾルバを備え、前記センサステータは、前記モータケースの軸方向端面の内側に形成された収容凹部に回動可能に遊嵌され該センサステータが周方向に摺動可能とされるとともに、該モータケースの軸方向端面に締結される固定部材と前記収容凹部との間に挟持されることにより、前記モータケースに押圧固定されるブラシレスモータであって、前記モータケースには、配線を挿通するための配線挿通孔が形成され、前記配線挿通孔は、該配線挿通孔に嵌着されるグロメットにより封止され、前記センサステータには、該センサステータの周方向位置を変更すべく前記配線挿通孔に臨むように位置調整手段が設けられ、該位置調整手段は、前記配線挿通孔を介して前記モータケースの外側から操作可能であること、を要旨とする。
請求項10に記載の発明は、請求項1〜請求項9のうちの何れか一項に記載のブラシレスモータを備えた電動パワーステアリング装置であることを要旨とする。
(作用)
請求項1〜請求項3に記載の発明によれば、固定部材の締結力が弱い状態、即ち仮組み状態において、センサステータを周方向に摺動(回動)、即ち周方向位置の調整を行うことが可能であり、その調整は、配線挿通孔を介して位置調整手段を操作することによりエンドプレートの外側から行うことができる。従って、簡素な構成にて、容易にセンサステータの周方向位置を最適位置に設定することができるようになる。また、配線挿通孔は、同配線挿通孔に嵌着されるグロメットにより封止されるため、異物の侵入、或いは特殊な被水対策を施す必要もない。特に請求項3の構成では、センサステータのコネクタ部に位置調整手段としての機能を持たせることで、より一層の簡素化を図ることが可能になる。更に、上記従来例のごとく、センサステータに直接的な荷重を加えることがないため、回転角センサとしてのレゾルバの機能低下を招くこともない。
請求項4に記載の発明によれば、螺子孔を介してエンドプレートの外側から締結螺子の締め付け又は締め戻し、即ち締結操作可能が可能となる。従って、ブラシレスモータの組み付け後であっても、モータケースの外側から、同ブラシレスモータを構成する各部品及び組み付け誤差を含めた最適位置にセンサステータの周方向位置を設定することができる。
請求項5,6に記載の発明によれば、センサステータ(及び固定部材)をエンドプレートに対して仮組み状態において周方向に相対移動可能としつつ、固定部材に対しては、周方向に相対移動不能に係止することができる。従って、上記位置決め容易性を確保しつつ、振動等によるセンサステータの空転を防止して安定的に高精度な回転角検出を行うことができる。また、締結用の螺子孔をエンドプレート側に形成することでその加工が容易となるとともに、同螺子孔が締結螺子により封止されることで、異物の混入、或いは特殊な浸水対策を施す必要がないという利点がある。
請求項7に記載の発明によれば、出力負荷による回転軸の振動がセンサロータに伝達されにくいため、振動に伴う検出精度の低下を防止して安定的に高精度な回転角検出を行うことができる。
請求項8に記載の発明によれば、センサステータ及びそのコネクタ部、並びに同コネクタ部に埋設された接続端子に過剰な応力をかけることなく、センサステータの周方向位置を調節することができる。
請求項9に記載の発明によれば、固定部材の締結力が弱い状態、即ち仮組み状態において、センサステータを周方向に摺動(回動)、即ち周方向位置の調整を行うことが可能であり、その調整は、配線挿通孔を介して位置調整手段を操作することによりモータケースの外側から行うことができる。従って、簡素な構成にて、容易にセンサステータの周方向位置を最適位置に設定することができるようになる。また、配線挿通孔は、同配線挿通孔に嵌着されるグロメットにより封止されるため、異物の侵入、或いは特殊な被水対策を施す必要もない。更に、上記従来例のごとく、センサステータに直接的な荷重を加えることがないため、回転角センサとしてのレゾルバの機能低下を招くこともない。
請求項10に記載の発明によれば、高精度の回転角検出が可能なレゾルバを備えたブラシレスモータを採用することで低振動・低騒音を実現できるとともに、異物侵入或いは浸水によるモータ性能の低下の可能性が低いことから高い信頼性を確保することが可能になる。
本発明によれば、構成簡素、且つ容易にセンサステータの周方向位置を最適位置に設定することの可能なブラスレスモータ及び信頼性の高い電動パワーステアリング装置を提供することができる。
以下、本発明を電動パワーステアリング装置用のブラシレスモータに具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1は本実施形態のブラシレスモータの平面図、図2はA−O−B断面に沿ったブラシレスモータの断面図、そして、図3はセンサステータ及び弾圧プレートが組み付けられたエンドプレートの底面図である。
図2に示すように、本実施形態のブラシレスモータ1は、モータコイル2が巻回された複数のティース3を有する環状のステータ4と、同ステータ4の内側に配置されて回転軸5とともに一体回転するロータ6と、回転軸5の回転角を検出する回転角センサとしてのレゾルバ7とを備えている。
本実施形態のモータケース10は、有底筒状に形成されたモータケース本体11と、該モータケース本体11の開口部11aを閉塞するエンドプレート12とからなり、ステータ4は、モータケース本体11の内周面に固定され、回転軸5は、モータケース本体11の底部11b及びエンドプレート12に設けられた軸受13,14により回転可能に軸支されている。そして、ロータ6は、回転軸5に固定されることにより、ステータ4の内側に配置されている。
本実施形態のブラシレスモータ1は、ロータ6の外周面にマグネット(図示略)が配置された表面磁石型同期モータ(SPM)であり、ロータ6は、各相(U,V,W)のモータコイル2に三相の駆動電力の供給がなされることにより回転軸5とともに一体回転する。尚、本実施形態では、エンドプレート12には給電部16が設けられており(図1参照)、PWMインバータ(図示略)にて生成された三相の駆動電力が、この給電部16を介して各相のモータコイル2に供給されるようになっている。
一方、レゾルバ7は、回転軸5に固定されて同回転軸5とともに一体回転するセンサロータ21と、モータケース10に固定されてセンサロータ21の外側に配置される環状のセンサステータ22とを備えている。
図4(a)(b)に示すように、本実施形態では、センサロータ21は、磁性鋼鈑を積層してなり、環状部23と、該環状部23に設けられた複数のティース24と、該ティース24に巻回されたセンサコイル25とを備えている。尚、本実施形態では、センサステータ22のティース24(及びセンサロータ21)には、センサコイル25として、励磁電圧が印加される一相の励磁コイルと、センサロータ21の回転に応じた出力信号を出力する二相(sin相,cos相)の出力コイルとが、それぞれ所定位置に巻回されている(図示略)。
本実施形態では、センサステータ22は、上記センサコイル25の接続端子26が埋設されたセンサコネクタ27を有しており、該センサコネクタ27は、センサステータ22の環状部23外周から径方向外側に向かって突設されている。また、図2に示すように、エンドプレート12には、配線挿通孔28が形成されており、センサステータ22は、そのセンサコネクタ27が配線挿通孔28に臨む(対応する)位置に配置されるようにエンドプレート12に対して固定されている(図3参照)。そして、この配線挿通孔28に挿通された信号配線29とセンサコネクタ27とが接続されることにより、センサステータ22のセンサコイル25は図示しない制御装置と接続されている。そして、これにより、センサロータ21の回転に伴う各相の出力信号の変化に基づいて、センサロータ21とともに一体回転する回転軸5の回転角を検出することが可能となっている。尚、本実施形態では、信号配線29は、出力コイルに対応する出力信号線並びに励磁コイルに対応する励磁電流供給線が一体に絶縁被覆されてなり、先端に設けられた接続プラグ29aがセンサコネクタ27に取着されることにより同センサコネクタ27と接続されている。そして、配線挿通孔28は、同配線挿通孔28に嵌着されたグロメット30により液密に封止されている。
次に、本実施形態のブラシレスモータにおけるレゾルバの固定構造について説明する。
図2に示すように、本実施形態では、エンドプレート12の内面12aには、回転軸5が挿通される挿通孔31及び軸受14と同心位置に円形の収容凹部32が形成されており、センサステータ22は、同収容凹部32内に回動可能に遊嵌されている。具体的には、収容凹部32の外周縁には段部33が形成されており、センサステータ22は、この段部33に環状部23(図4(a)(b)参照)が当接するように同収容凹部32に収容されている。尚、本実施形態では、エンドプレート12側の軸受14は、収容凹部32よりも軸方向外側に設けられている。そして、回転軸5は、このエンドプレート12側が出力端となっている。
また、エンドプレート12の内面12aには、センサステータ22を同エンドプレート12に固定するための固定部材としての弾圧プレート34が締結されている。そして、センサステータ22は、その環状部23が弾圧プレート34と収容凹部32(の段部33)との間に挟持されることにより、エンドプレート12に対して押圧固定されるようになっている。
詳述すると、図5(a)(b)に示すように、弾圧プレート34は、有底円筒状に形成されており、弾圧プレート34の底部34bには、回転軸5が挿通される挿通孔35が形成されている。また、弾圧プレート34の筒部36の開口端には、径方向外側に向かって延びるフランジ部37が形成されており、同フランジ部37の外周縁には、径方向外側に突設された複数(2つ)の締結部38が設けられている。本実施形態では、各締結部38には、周方向に沿って延びる長孔39が形成されており、図6に示すように、締結螺子としてのボルト40は、モータケース本体11側からこの長孔39に挿通されることにより、エンドプレート12側に形成された螺子孔41に螺合される。そして、弾圧プレート34は、そのフランジ部37がセンサステータ22の環状部23に当接するようにエンドプレート12の内面12aに締結され、同フランジ部37と収容凹部32の段部33との間にセンサステータ22の環状部23を挟持することにより、同センサステータ22をエンドプレート12に押圧固定するようになっている。
尚、本実施形態では、ボルト40の先端部40aには締結用凹部としての六角穴42が形成されており、螺子孔41を介してエンドプレート12の外部から同ボルト40の締め付け又は締め戻し、即ち締結操作可能が可能となっている。また、図4(a)(b)に示すように、センサステータ22の環状部23の外周縁には、軸方向に沿って延びる複数の係合溝43が形成されており、図5(a)(b)に示すように、弾圧プレート34のフランジ部37には、これら各係合溝43に対応する位置に同係合溝43と係合される複数の係合爪44が設けられている。そして、図7に示すように、エンドプレート12への組み付け状態において、これら各係合溝43と各係合爪44とが係合されることにより、センサステータ22は、弾圧プレート34に対して周方向において相対移動不能に係止されるようになっている。
以上、本実施形態によれば、以下のような特徴を得ることができる。
(1)センサステータ22は、エンドプレート12に対して、そのセンサコネクタ27が配線挿通孔28に臨む(対応する)位置に配置されるように組み付けられ、同エンドプレート12に締結された弾圧プレート34により押圧固定される。
このような構成とすれば、弾圧プレート34を締結する各ボルト40の締結力が弱い状態、即ち仮組み状態において、センサステータ22を周方向に摺動(回動)させる、即ち周方向位置の調整を行うことが可能であり、その調整は、配線挿通孔28を介してセンサコネクタ27を操作することによりエンドプレート12外部から行うことができる。従って、簡素な構成にて、容易にセンサステータ22の周方向位置を最適位置に設定することができるようになる。尚、ボルト40を増し締めしその締結力を強めることで、センサステータ22がエンドプレート12に対して相対回転不能に固定されることはいうまでもない。また、配線挿通孔28は、同配線挿通孔28に嵌着されたグロメット30により液密に封止されるため特殊な被水対策を施す必要もない。更に、上記従来例のごとく、センサステータに直接的な荷重を加えることがないため、回転角センサとしてのレゾルバの機能低下を招くこともない。
(2)弾圧プレート34は、エンドプレート12に形成された締結孔45に螺合されるボルト40により同エンドプレート12に締結される。そして、ボルト40の先端部40aには締結用凹部としての六角穴42が形成される。
このような構成とすれば、螺子孔41を介してエンドプレート12の外部から同ボルト40の締め付け又は締め戻し、即ち締結操作可能が可能となる。従って、ブラシレスモータ1の組み付け後であっても、モータケース10の外側から、同ブラシレスモータ1を構成する各部品及び組み付け誤差を含めた最適位置にセンサステータ22の周方向位置を設定することができる。
(3)弾圧プレート34の各締結部38には、周方向に沿って延びる長孔39が形成され、各ボルト40は、この長孔39に挿通されることにより、エンドプレート12側の各螺子孔41に螺合される。そして、センサステータ22に形成された各係合溝43と弾圧プレート34に形成された各係合爪44とを係合させることにより、弾圧プレート34とセンサステータ22とを周方向において相対移動不能に係止する。
このような構成とすれば、センサステータ22(及び弾圧プレート34)をエンドプレート12に対して仮組み状態において周方向に相対移動可能としつつ、弾圧プレート34に対しては、周方向に相対移動不能に係止することができる。従って、上記位置決め容易性を確保しつつ、振動等によるセンサステータ22の空転を防止して安定的に高精度の回転角の検出を行うことができる。
(4)エンドプレート12側の軸受14は、収容凹部32よりも軸方向外側に設けられる。このような構成とすれば、出力負荷による回転軸5の振動がセンサロータ21に伝達されにくいため、振動に伴う検出精度の低下を防止して安定的に回転角を検出することができる。
なお、上記各実施形態は以下のように変更してもよい。
・本実施形態では、2本のボルト40にて弾圧プレート34をエンドプレート12に締結したが、これに限らず、弾圧プレート34とエンドプレート12とを締結するボルト40は、少なくとも一本あればよい。
・本実施形態では、センサステータ22に係合凹部としての係合溝43を、弾圧プレート34に係合突部としての係合爪44を形成することにより係止手段を構成したが、センサステータ22に係合爪を形成し、弾圧プレート34に係合溝を形成してもよい。また、係合凹部及び係合突部の形状は、溝状及び爪状に限るものではない。
・本実施形態では、エンドプレート12にボルト40が挿通される長孔39を設けることにより、センサステータ22を弾圧プレート34に対して周方向に相対移動不能に係止しつつ、エンドプレート12に対しては、仮組み状態において周方向に相対移動可能とした。しかし、これに限らず、弾圧プレート34とセンサステータ22との間に係止手段を設けず、仮組み状態において弾圧プレート34がエンドプレート12及びセンサステータ22に対して周方向に相対移動可能な構成としてもよい。そして、この場合、エンドプレート12には、単なる挿通孔又は螺子孔を形成すればよい。
・本実施形態では、ボルト40の先端部40aに締結用凹部としての六角穴42を形成することとしたが、締結用凹部の形状は、六角穴に限らず四角穴でも、その他の形状であってもよい。
・本実施形態では、本発明を表面磁石型同期モータ(SPM)に具体化したが、その他、永久磁石埋設型同期モータ(IPM)等、回転角センサとしてのレゾルバを内蔵するブラシレスモータであれば、どのようなものに具体化してもよい。
・本実施形態では、センサステータ22に設けられたコネクタ部としてのセンサコネクタ27が位置調整手段としての機能を有することとしたが、これに限らずセンサステータ22に、配線挿通孔28を介して操作可能な突部又は凹部を形成し、これを位置調整手段としてもよい。また、センサステータ22を弾圧プレート34に対して周方向に相対移動不能に係止する構成であれば、弾圧プレート34側にこうした位置調整手段を設けてもよい。このような構成とすれば、センサコネクタ27に埋設された接続端子に過剰な応力をかけることなく、センサステータ22の周方向位置を調節することができる。
・また、上記位置調整手段は、信号配線29が挿通される配線挿通孔28のみならず、モータコイルに駆動電力を供給するための動力配線が挿通されるその他の配線挿通孔(例えば、給電部16が設けられる給電配線挿通孔45、図3参照)を介して操作可能な位置に設けてもよい。
・本実施形態では、エンドプレート12の収容凹部32にセンサステータ22を収容した。しかし、これに限らず、有底筒状に形成されたモータケース本体11の軸方向端面たる底部11bの内側に収容部を設け、該収容部にセンサステータ22を収容するとともに、モータケース本体11に配線を挿通するための配線挿通孔を形成して、当該配線挿通孔を介してセンサステータ22の周方向位置を変更するようにしてもよい。尚、ボルト40と螺合する螺子孔41は前記底部にバーリング加工を施した部位などに形成することができる。
ブラシレスモータの平面図。 A−O−B断面に沿ったブラシレスモータの断面図。 センサステータ及び弾圧プレートが組み付けられたエンドプレートの底面図。 (a)センサステータの上面図、(b)センサステータのA−C断面図。 (a)弾圧プレートの上面図、(b)弾圧プレートのA−C断面図。 A−O−B断面に沿ったブラシレスモータの拡大断面図。 センサステータ及び弾圧プレートの組み付け状態におけるエンドプレートのA−O−C断面図。
符号の説明
1…ブラシレスモータ、2…モータコイル、4…ステータ、5…回転軸、6…ロータ、7…レゾルバ、10…モータケース、11…ケース本体、11a…開口部、12…エンドプレート、12a…内面、13,14…軸受、21…センサロータ、22…センサステータ、26…接続端子、27…センサコネクタ、28…配線挿通孔、29…信号配線、30…グロメット、32…収容凹部、34…弾圧プレート、39…長孔、40…ボルト、40a…先端部、41…螺子孔、42…六角穴、43…係合溝、44…係合爪。

Claims (10)

  1. モータ回転軸とともに一体回転するセンサロータとモータケースに固定されてセンサロータの外側に配置される環状のセンサステータとからなるレゾルバを備え、前記センサステータは、モータケース本体の開口部を閉塞するエンドプレートの内側に形成された収容凹部に回動可能に遊嵌され該センサステータが周方向に摺動可能とされるとともに、前記エンドプレートに締結される固定部材と前記収容凹部との間に挟持されることにより、前記エンドプレートに押圧固定されるブラシレスモータであって、
    前記エンドプレートには、配線を挿通するための配線挿通孔が形成され、前記配線挿通孔は、該配線挿通孔に嵌着されるグロメットにより封止され、
    前記センサステータには、該センサステータの周方向位置を変更すべく前記配線挿通孔に臨むように位置調整手段が設けられ、該位置調整手段は、前記配線挿通孔を介して前記エンドプレートの外側から操作可能であること、を特徴とするブラシレスモータ。
  2. 請求項1に記載のブラシレスモータにおいて、
    前記位置調整手段は、前記センサステータに設けられた突部又は凹部であること、
    を特徴とするブラシレスモータ。
  3. 請求項1に記載のブラシレスモータにおいて、
    前記位置調整手段は、前記センサステータの外周から径方向外側に向かって突設されるとともに該センサステータの接続端子が埋設されたコネクタ部であること、
    を特徴とするブラシレスモータ。
  4. 請求項1〜請求項3のうちの何れか一項に記載のブラシレスモータにおいて、
    前記固定部材は、前記エンドプレートに形成された螺子孔に螺合される締結螺子にて前記締結され、該締結螺子の先端部には、前記螺子孔を介して締結操作可能な締結用凹部が形成されること、を特徴とするブラシレスモータ。
  5. 請求項1〜請求項4のうちの何れか一項に記載のブラシレスモータにおいて、
    前記固定部材は、周方向に沿って延びる長孔を有し該長孔に挿通された締結螺子にて前記締結されるとともに、該固定部材と前記センサステータとを周方向において相対移動不能に係止する係止手段を備えること、を特徴とするブラシレスモータ。
  6. 請求項5に記載のブラシレスモータにおいて、
    前記係止手段は、前記センサステータに形成された係合凹部に係合される係合突部、又は前記センサステータに形成された係合突部に係合される係合凹部であること、
    を特徴とするブラシレスモータ。
  7. 請求項1〜請求項6のうちの何れか一項に記載のブラシレスモータにおいて、
    前記回転軸を軸支する軸受は、前記収容凹部よりも軸方向外側に設けられること、
    を特徴とするブラシレスモータ。
  8. モータ回転軸とともに一体回転するセンサロータとモータケースに固定されてセンサロータの外側に配置される環状のセンサステータとからなるレゾルバを備え、前記センサステータは、モータケース本体の開口部を閉塞するエンドプレートの内側に形成された収容凹部に回動可能に遊嵌され該センサステータが周方向に摺動可能とされるとともに、前記エンドプレートに締結される固定部材と前記収容凹部との間に挟持されることにより、前記エンドプレートに押圧固定されるブラシレスモータであって、
    前記固定部材は、周方向に沿って延びる長孔を有し該長孔に挿通された締結螺子にて前記締結されるとともに、前記センサステータに対して周方向に相対移動不能に係止されるものであって、
    前記エンドプレートには、配線を挿通するための配線挿通孔が形成され、前記配線挿通孔は、該配線挿通孔に嵌着されるグロメットにより封止され、
    前記固定部材には、該固定部材及びセンサステータの周方向位置を変更すべく前記配線挿通孔に臨むように位置調整手段が設けられ、該位置調整手段は、前記配線挿通孔を介して前記エンドプレートの外側から操作可能であること、を特徴とするブラシレスモータ。
  9. モータ回転軸とともに一体回転するセンサロータとモータケースに固定されてセンサロータの外側に配置される環状のセンサステータとからなるレゾルバを備え、前記センサステータは、前記モータケースの軸方向端面の内側に形成された収容凹部に回動可能に遊嵌され該センサステータが周方向に摺動可能とされるとともに、該モータケースの軸方向端面に締結される固定部材と前記収容凹部との間に挟持されることにより、前記モータケースに押圧固定されるブラシレスモータであって、
    前記モータケースには、配線を挿通するための配線挿通孔が形成され、前記配線挿通孔は、該配線挿通孔に嵌着されるグロメットにより封止され、
    前記センサステータには、該センサステータの周方向位置を変更すべく前記配線挿通孔に臨むように位置調整手段が設けられ、該位置調整手段は、前記配線挿通孔を介して前記モータケースの外側から操作可能であること、を特徴とするブラシレスモータ。
  10. 請求項1〜請求項9のうちの何れか一項に記載のブラシレスモータを備えた電動パワーステアリング装置。
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