JP5298746B2 - 冊子集積装置、製本装置及び画像形成システム - Google Patents
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Description
このような製本装置においては、製本された冊子を集積する冊子集積装置が必要である。
製本された冊子が積載される積載面としての第1積載面と第2積載面を備え、
前記第1積載面と前記第2積載面が積載面に積載された冊子の小口側から背側に向かって下方向に傾斜しており、前記積載面の傾斜角度を変更可能である冊子集積装置において、
冊子の積載冊数に、一冊分の用紙束を形成する用紙の枚数または冊子のサイズのうちの少なくとも1つを加えた冊子に関する冊子情報に基づいて、一冊分の用紙束を形成する用紙の枚数が少ないほど、または、冊子のサイズが小さくなるほど、前記第1積載面または前記第2積載面の傾斜角度を大きくするよう制御する傾斜制御手段と、
前記第1積載面に積載された冊子が所定の積載上限に達したか否かを判断する上限判断手段と、
前記上限判断手段により前記第1積載面に積載された冊子が所定の積載上限に達したと判断された場合に、前記第1積載面に積載された冊子を前記第2積載面に移載する移載手段と、
を備えることを特徴とする。
請求項1に記載の冊子集積装置において、
前記第1積載面の傾斜角度は、当該第1積載面に積載される冊子の積載冊数に対応する基準傾斜角度に、本身用紙の枚数に関するパラメータ係数、冊子の幅に関するパラメータ係数のうちの少なくとも何れか1つを掛けて決定され、
前記第2積載面の傾斜角度は、当該第2積載面に積載される冊子の積載冊数に対応する基準傾斜角度に、本身用紙の枚数に関するパラメータ係数、冊子の幅に関するパラメータ係数のうちの少なくとも何れか1つを掛けて決定されることを特徴とする。
請求項1または2に記載の冊子集積装置において、
前記傾斜制御手段は、前記第1積載面の傾斜角度を制御する第1傾斜制御手段と、前記第2積載面の傾斜角度を制御する第2傾斜制御手段と、を備えることを特徴とする。
請求項1から3の何れか一項に記載の冊子集積装置において、
前記製本された冊子を集積する収容部と、
移動台車と、
前記移動台車が着脱自在に装着される被装着部と、
を備え、
前記第1積載面は、前記収容部に設けられ、
前記第2積載面は、前記移動台車に設けられていることを特徴とする。
請求項4に記載の冊子集積装置において、
当該冊子集積装置の本体に設けられたレール部を備え、
前記移動台車は、前記被装着部に着脱される際に前記レール部上を回転するコロを備え、
前記移動台車が前記被装着部に装着された際に、前記コロが前記レール部上に乗り上げることで前記移動台車全体が浮いた状態になることを特徴とする。
製本装置において、
請求項1から5の何れか一項に記載の冊子集積装置と、
前記冊子を製本する製本手段と、
を備えることを特徴とする。
画像形成システムにおいて、
請求項1から5の何れか一項に記載の冊子集積装置と、
用紙に画像を形成して出力する画像形成装置と、
前記画像形成装置により出力された用紙を集積して束にした用紙束を前記冊子に製本する製本装置と、
を備えることを特徴とする。
ここで、画像形成システム1000において、画像形成装置1側を右側、くるみ製本機3側を左側とする。また、画像形成装置1及びくるみ製本機3の正面側を前側、背面側を後側とし、左右方向及び前後方向の双方に垂直な方向を上下方向とする。
画像形成システム1000は、例えば、図1及び図2に示すように、大容量給紙装置1aが接続された画像形成装置1と、後処理装置であるくるみ製本機3と、を備えて構成される。具体的には、画像形成システム1000では、例えば、画像形成装置1とくるみ製本機3とがシリアル通信によりデータ送受信可能に接続されている。
画像形成システム1000では、例えば、画像形成装置1で、所定の用紙に画像を形成し、くるみ製本機3で、その画像が形成された用紙等を集積して束にした一冊の用紙束を冊子に製本して集積するようになっている。本実施形態において、くるみ製本機3には、冊子集積装置としての冊子集積部33が装着されている。冊子集積部33には、その本体33aに着脱自在な移動台車340が備えられており、製本されて集積された冊子を移動台車340に移載することによって、その冊子をくるみ製本機3から取り出して運搬できるようになっている。
画像形成装置1は、例えば、用紙に画像を形成して出力する装置である。
具体的には、画像形成装置1は、例えば、図1及び図2に示すように、シリアル通信部11と、操作部12と、用紙収納部13と、原稿トレイ用給送部14と、画像読取部15と、画像データ記憶部16と、画像形成部17と、搬送部18と、画像形成装置制御部19と、等を備えて構成される。
用紙収納部13の各給紙トレイ13aは、例えば、用紙の収納の有無を検出する有無検出部と、収納されている用紙のサイズを検出するサイズ検出部と、等を備え、検出信号を画像形成装置制御部19に出力する。
具体的には、画像形成装置制御部19は、例えば、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)191と、RAM(Random Access Memory)192と、記憶部193と、などを備えて構成される。
くるみ製本機3は、例えば、用紙を集積して束にした一冊の用紙束を、所定位置P1に供給された表紙用紙と接合することにより、その用紙束を冊子に製本する製本装置である。
具体的には、くるみ製本機3は、例えば、図1〜図3に示すように、製本部31と、冊子集積部33と、くるみ製本機制御部35と、等を備えて構成される。製本部31を構成する各部と冊子集積部33を構成する各部とは、例えば、それぞれ別々の筐体内に収容されており、くるみ製本機制御部35は、例えば、製本部31を構成する各部が収容された筐体内に収容されている。
ここで、冊子を製本する製本手段及び画像形成装置1により出力された用紙を集積して束にした用紙束を冊子に製本する製本装置は、製本部31とくるみ製本機制御部35とにより構成され、製本装置により製本された冊子が積載される積載面(第1積載面L1や第2積載面L2)を備えた冊子集積装置は、冊子集積部33とくるみ製本機制御部35とにより構成される。
ここで、くるみ製本機3には、例えば、図示しない糊補給部が備えられており、糊補給部によって糊塗布部314に糊が補給されるようになっている。
具体的には、くるみ製本機制御部35は、例えば、クランプ部313において、クランプ処理された用紙束の厚みを計測し、次いで、その用紙束を形成する用紙のサイズ(幅及び長さ)と、計測した用紙束の厚みと、に基づいて、冊子の表紙に好適なサイズを決定し、次いで、断裁部315において、所定位置P1に供給される表紙用紙又は代替用紙をその決定したサイズに断裁する。
具体的には、角背成形部316は、例えば、くるみ製本機制御部35から入力される制御信号に従って、所定位置P1に供給された表紙用紙又は代替用紙を載せて上昇し、その表紙用紙又は代替用紙を用紙束の糊塗布面(用紙束の下端面)に貼り付けて糊塗布面の側縁に沿って折り曲げ、用紙束の表面及び裏面にそれぞれ表表紙及び裏表紙を重ね合わせる。
表紙用紙収納部318の表紙給紙トレイ318aは、例えば、表紙用紙の収納の有無を検出する有無検出部と、収納されている表紙用紙のサイズを検出するサイズ検出部と、等を備え、検出信号をくるみ製本機制御部35に出力する。
具体的には、例えば、製本部31により製本された冊子を集積する収容部331は、本体33aの左右方向略中央よりも右側(製本部31側)に収納されている。一方、例えば、本体33aの左右方向略中央よりも左側は、移動台車340が着脱自在に装着される被装着部33bとなっており、移動台車340は、本体33aの左右方向略中央よりも左側(被装着部33b)に着脱自在に収納されている。
すなわち、収容部331と被装着部33bとは隣接して配置されている。そして、本体33aは、収容部331と被装着部33bとを隔てるものを有しておらず、本体33a内の収容部331と被装着部33bとの間は、収容部331の左側(被装着部33b側)を露出する開口部となっている。これにより、冊子集積部33においては、収容部331に集積された冊子を被装着部33bに装着された移動台車340に移載できるようになっている。
被装着部33bの前側(本体33aの前面の開口部分)は、扉33cで覆われている。扉33cは、例えば、本体33aの左面33a1に開閉自在に設けられており、例えば、被装着部33bに移動台車340を着脱する際に開かれるようになっている。
ここで、扉33cは、例えば、くるみ製本機3が動作している間はロックされており、開くことができないようになっている。
ここで、例えば、図4に示すように、レール部33dの上面33d1(図4においては仮想線で示す)は、前側の部分が外側に向かって下方向に傾斜しており、前側以外の部分が本体33aの下面に対して略平行になっている。
具体的には、収容部331は、例えば、図5に示すように、製本された冊子を収容部331に設けられた第1積載面L1(移載部332のベルトコンベア332a上面)に順次積載していく積載部331a等を備えている。積載部331aは、例えば、上下動可能に構成されており、例えば、冊子受取位置まで移動して、製本部31で製本された冊子を冊子搬送部317から受け取り第1積載面L1に順次積載していく。これにより、収容部331内に製本部31で製本された冊子が集積される。
支持部332a1は、例えば、下面が開口した断面視略コ字形状をなし、例えば、左側面及び右側面に、外側に向かって突出する突出部332a11を有している。ローラ332a2は、例えば、回転軸の方向が前後方向となるように、回転自在に突出部332a11に固定されており、支持部332a1の前側に取り付けられた一対のローラ332a2,332a2と、後側に取り付けられた一対のローラ332a2,332a2と、の各々にはベルト332a3が巻き回されている。したがって、支持部332a1の上面が、ベルト332a3の第1積載面L1となる部分を下側から支持しているため、第1積載面L1に冊子が積載されても、ベルト332a3が撓まないようになっている。
具体的には、移載部332は、例えば、支持部332a1の左側に取り付けられた2つのローラ332a2の回転軸が回動自在に本体33aに固定されることによって、本体33aに設けられている。
カム333aは、例えば、外形略円筒形状をなし、例えば、回転軸の方向が前後方向となるように、かつ、支持部332a1の上面下側と接するように本体33aに取り付けられている。カム333aは、例えば、回転軸がカム333aの中心軸から半径方向にずれて側面近傍に位置しているため、回転することにより、支持部332a1を持ち上げたり持ち下げたりして、移載部332のベルトコンベア332a(第1積載面L1)の傾斜角度を変化させるようになっている。
また、モータ333bは、例えば、ステッピングモータ、或いは、DCモータ及びタイマにより構成されている。したがって、くるみ製本機制御部35は、例えば、モータ333bの回転方向や回転時間などに関する制御信号を第1傾斜制御部333に入力することによって、第1積載面L1の傾斜角度を、正確かつ任意に変化させることができる。
具体的には、例えば、図6に示すように、移動台車340の本体部340aには、被装着部33bに装着された際に冊子集積部33の本体33aの背面と対向する位置に外側に向かって突出する光遮蔽板340cが取り付けられており、冊子集積部33の本体33aの背面内側には、被装着部33bに装着された移動台車340の光遮蔽板340cと対向する位置に台車装着検出部335(光透過式センサ)が取り付けられている。そして、被装着部33bに移動台車340が装着されると、移動台車340に取り付けられた光遮蔽板340cによって、台車装着検出部335の発光部と受光部との間の光路が遮られるようになっている。
具体的には、例えば、図3に示すように、積載高さ検出部336(光反射式センサ)は、冊子集積部33の本体33aの右面33a2内側に取り付けられており、例えば、第1積載面L1に積載された冊子が積載上限に達すると、積載高さ検出部336の発光部からの光がその冊子の積載上限に達した部分で反射されて積載高さ検出部336の受光部に受光されるようになっている。
具体的には、例えば、図3に示すように、台車上冊子検出部337(光反射式センサ)は、冊子集積部33の本体33aの左面33a1内側に取り付けられており、例えば、被装着部33bに装着された移動台車340に冊子が1冊でも積載されると、台車上冊子検出部337の発光部からの光がその積載された冊子で反射されて台車上冊子検出部337の受光部に受光されるようになっている。
ここで、移動台車340においては、移動台車340が被装着部33bに装着された状態で、取っ手部340bが取り付けられた側が前側、光遮蔽板340cや突出ピン340dが取り付けられた側が後側となる。
また、車輪340e,…は、本体部340aの下面の左側(左端部に取り付けられたコロ340fよりも内側)の前側及び後側と、右側(右端部に取り付けられたコロ340fよりも内側)の前側及び後側と、にそれぞれ1個ずつ取り付けられている。
また、例えば、冊子集積部33の本体33aに設けられたレール部33dの上面33d1(図4においては仮想線で示す)は、前側の部分が外側に向かって下方向に傾斜しており、前側以外の部分が本体33aの下面に対して略平行になっている。
これにより、例えば、移動台車340を被装着部33bに装着させようとして、移動台車340を押し、車輪340eをくるみ製本機3の載置面Gで回転させて、被装着部33bの前方まで移動させると、例えば、図4に示すように、車輪340eがくるみ製本機3の載置面Gに接した状態で、後側のコロ340fがレール部33dの上面33d1と接するようになる。そして、さらに移動台車340を押し、コロ340fをレール部33d上に乗り上げさせて上面33d1で回転させ、装着位置まで移動させると、移動台車340全体が浮いた状態(車輪340fがくるみ製本機3の載置面Gから離れた状態)になる。
すなわち、レール部33dの上面33d2に傾斜を付けているため、コロ340fがレール部33d上に乗り上げやすくなる。
また、移動台車340を被装着部33bに装着させると、コロ340fがレール部33d上に乗り上げることで移動台車340全体が浮いた状態になるため、本体33aに対する移動台車340の装着高さは、くるみ製本機3の載置面Gの状態に依存せず、常に一定となる。さらに、移動台車340の本体部340aには、被装着部33bに装着された際に冊子集積部33の本体33aの背面と対向する位置に外側に向かって突出する突出ピン340dが備えられており、移動台車340を被装着部33bに装着させる際、突出ピン340dが本体33aに備えられた位置決め部33eに挿入されるため、移動台車340の本体33aに対する左右方向の装着位置が、正確に位置決めされる。したがって、収容部331に集積された冊子を、スムーズかつ確実に、移動台車340に移載できることになる。
ここで、例えば、突出ピン340d及び位置決め部33eは、本体33aと移動台車340とを電気的に接続するための接続端子としても機能する。すなわち、突出ピン340dが位置決め部33eに挿入されると、第2傾斜制御部342を駆動するための駆動電源や、くるみ製本機制御部35からの制御信号などが、本体33aから移動台車340へ入力可能な状態となる。
支持部341a1は、例えば、下面が開口した断面視略コ字形状をなし、例えば、左側面及び右側面に、外側に向かって突出する突出部341a11を有している。ローラ341a2は、例えば、回転軸の方向が前後方向となるように、回転自在に突出部341a11が固定されており、支持部341a1の前側に取り付けられた一対のローラ341a2,341a2と、後側に取り付けられた一対のローラ341a2,341a2と、の各々にはベルト341a3が巻き回されている。したがって、支持部341a1の上面が、ベルト341a3の第2積載面L2となる部分を下側から支持しているため、第2積載面L2に冊子が積載されても、ベルト341a3が撓まないようになっている。
具体的には、冊子搬送部341は、例えば、支持部341a1の右側に取り付けられた2つのローラ341a2の回転軸が回動自在に本体部340aに固定されることによって、本体部340aに設けられている。
カム342aは、例えば、外形略円筒形状をなし、例えば、回転軸の方向が前後方向となるように、かつ、支持部341a1の上面下側と接するように本体部340aに取り付けられている。カム342aは、例えば、回転軸がカム342aの中心軸から半径方向にずれて側面近傍に位置しているため、回転することにより、支持部341a1を持ち上げたり持ち下げたりして、冊子搬送部341のベルトコンベア341a(第2積載面L2)の傾斜角度を変化させるようになっている。
また、モータ342bは、例えば、ステッピングモータ、或いは、DCモータ及びタイマにより構成されている。したがって、くるみ製本機制御部35は、例えば、モータ342bの回転方向や回転時間などに関する制御信号を第2傾斜制御部342に入力することによって、第2積載面L2の傾斜角度を、正確かつ任意に変化させることができる。
具体的には、くるみ製本機制御部35は、例えば、図2に示すように、CPU351と、RAM352と、記憶部353と、などを備えて構成される。
ここで、冊子の積載冊数が大きくなるほど、冊子の積載状態が扇状になり、荷崩れが発生しやすくなる。これは、サイドグルー(のど糊)の厚み分だけ、綴じられた側の端部の厚み(背側の厚み)が、綴じられた側と対向する側の端部の厚み(小口側の厚み)よりも大きくなること等が影響している。すなわち、冊子の積載冊数が大きくなるほど、当該影響が大きくなり、積載面に対する積載面に積載された冊子の上面の勾配が大きくなるため、荷崩れが発生しやすくなる。
そこで、本実施形態では、積載冊数が10冊増える毎に、基準傾斜角度を1°ずつ大きくしていくこととする。これは、使用頻度が高い中で問題が起こりやすい条件(冊子のサイズが5.5インチ×8.5インチ(冊子の幅が140mm)、本身用紙の坪量が80g/m2紙、表紙用紙の坪量が128g/m2紙)のときに、冊子の積載を安定化するための傾斜角度を想定したものである。
ここで、所定の積載上限には、例えば、第1積載面L1に積載された冊子の「積載高さの上限」や「積載冊数の上限」などがある。本実施形態では、例えば、採用する積載上限の種類を、ユーザ(入力部12b)により選択できるようになっている。
具体的には、CPU351は、例えば、積載高さ検出部336からの検出信号がくるみ製本機制御部35に入力されると、第1積載面L1に積載された冊子の積載高さが積載上限に達したと判断する。
ここで、所定の移載条件には、例えば、自動移載条件やマニュアル移載条件などがある。本実施形態では、例えば、採用する移載条件の種類を、ユーザ(入力部12b)により選択できるようになっている。
ここで、第1積載面L1に積載された冊子を第2積載面L2に移載する移載手段は、移載制御プログラム353b2を実行したCPU351と、移載部332と、により構成される。
ここで、冊子情報は、例えば、冊子の積載冊数と、一冊分の用紙束を形成する本身用紙の枚数と、冊子のサイズ(冊子の幅)と、用紙束を形成する本身用紙の坪量と、冊子の表紙を形成する表紙用紙の坪量と、を含む情報である。
具体的には、CPU351は、例えば、取得した基準傾斜角度(θ)に、本身用紙の枚数に関するパラメータ係数(p)と、冊子の幅に関するパラメータ係数(w)と、本身用紙の坪量に関するパラメータ(a)と、表紙用紙の坪量に関するパラメータ(b)と、を掛けて、第1積載面L1の傾斜角度を決定する。すなわち、CPU351は、第1積載面L1の傾斜角度=θ×p×w×a×bを算出する。
ここで、本身用紙の枚数に関するパラメータ係数(p)、冊子の幅に関するパラメータ係数(w)、本身用紙の坪量に関するパラメータ(a)及び表紙用紙の坪量に関するパラメータ(b)は、それぞれ本身用紙の枚数、冊子の幅、本身用紙の坪量及び表紙用紙の坪量の、荷崩れ発生への影響度を係数として定義したものである。
すなわち、例えば、現在の第1積載面l1の傾斜角度が0.5°であり、決定された傾斜角度が0.6°である場合、CPU351は、第1積載面L1をさらに0.1°傾斜させる。
また、例えば、現在の第1積載面L1の傾斜角度が0.5°であり、決定された傾斜角度が0.5°である場合、CPU351は、第1積載面L1をさらには傾斜させず、現在の傾斜角度を維持する。
具体的には、CPU351は、例えば、取得した基準傾斜角度(θ)に、本身用紙の枚数に関するパラメータ係数(p)と、冊子の幅に関するパラメータ係数(w)と、本身用紙の坪量に関するパラメータ(a)と、表紙用紙の坪量に関するパラメータ(b)と、を掛けて、第2積載面L2の傾斜角度を決定する。
そして、その後、移載部332により、第1積載面L1に積載された冊子が第2積載面L2に移載される。
ここで、第1積載面L1の傾斜角度を制御する傾斜制御手段(第1傾斜制御手段)は、傾斜制御プログラム353b3を実行したCPU351と、第1傾斜制御部333と、により構成される。
また、第2積載面L2の傾斜角度を制御する傾斜制御手段(第2傾斜制御手段)は、傾斜制御プログラム353b3を実行したCPU351と、第2傾斜制御部342と、により構成される。
次に、画像形成システム1000が備えるくるみ製本機3による積載面の傾斜に関する処理について、図8のフローチャートを参照して説明する。
すなわち、冊子にかかる小口側方向への力を打ち消すように積載面が傾斜するため、安定して冊子を積載することができ、冊子の荷崩れ発生を抑えることができる。
したがって、積載面を傾斜させることができない従来の冊子集積装置と比較して、より多くの冊子を積載することができ、効率が良い。
すなわち、冊子の積載冊数、本身用紙の枚数及び冊子の幅といった荷崩れ発生への影響度が高いファクターに基づいて、積載面の傾斜角度を制御することができるため、より安定して冊子を積載することができる。
したがって、ユーザが手動で移載する必要がなく、使い勝手が良い。
すなわち、第1積載面L1の傾斜角度を制御する傾斜制御部と、第2積載面L2の傾斜角度を制御する傾斜制御部と、を別々に備えているため、第1積載面L1及び第2積載面L2のそれぞれに適した角度制御を行うことができ、好適である。
したがって、収容部331に冊子を集積する際も、収容部331に集積された冊子を移動台車340に移載する際も、移動台車340で冊子を運搬する際も、冊子の荷崩れ発生を抑えることができる。
したがって、本体33aに対する移動台車340の装着高さは、常に一定となるため、第1積載面L1に積載された冊子を、スムーズかつ確実に、第2積載部L2に移載できる。
台車装着検出部335は、光透過式センサに限ることはなく任意であり、具体的には、例えば、接触式センサや光反射式センサなどであっても良い。
積載高さ検出部336及び台車上冊子検出部337は、光反射式センサに限ることはなく任意であり、具体的には、例えば、接触式センサや光透過式センサなどであっても良い。
また、扉閉検出部334、台車装着検出部335、積載高さ検出部336、台車上冊子検出部337の配置位置や個数は、上記実施形態の例に限ることはなく任意である。
また、上記実施形態において、第1積載面L1に積載される冊子の冊子情報と、第2積載面L2に積載される冊子の冊子情報と、が同一である場合、第1積載面L1の傾斜角度と、第2積載面L2の傾斜角度と、は同一になるが、これに限ることはなく、第1積載面L1に積載される冊子の冊子情報と、第2積載面L2に積載される冊子の冊子情報と、が同一である場合、第1積載面L1の傾斜角度と、第2積載面L2の傾斜角度と、は異なっても良い。すなわち、第1積載面L1用の決定変数と、第2積載面L2用の決定変数と、をそれぞれ別個に設定しても良い。
また、冊子情報は、冊子の積載冊数、本身用紙の枚数、冊子のサイズ(冊子の幅)、本身用紙の坪量及び表紙用紙の坪量以外の、荷崩れ発生に影響があるファクターを含んでも良い。
また、第1傾斜制御部333の構成は、第1積載面L1を傾斜させることができるのであれば、上記実施形態の構成に限ることはなく任意である。
また、冊子搬送部341の構成は、収容部331から移動台車340へ移載された冊子を、移動台車340の第2積載面L2上の所定位置に搬送することができるのであれば、上記実施形態の構成に限ることはなく任意である。
また、第2傾斜制御部342の構成は、第2積載面L2を傾斜させることができるのであれば、上記実施形態の構成に限ることはなく任意である。
また、冊子集積部33は、移動台車340を備えていなくても良い。
また、上記実施形態において、冊子集積部33の本体33aに1個の積載面を備えるようにしたが、本体33aが備える積載面の個数は複数個であっても良い。
すなわち、上記実施形態において、冊子集積部33に積載面を2個備えたが、積載面の個数は任意であり、1個であっても良いし、3個以上であっても良い。
尚、本発明は冊子の積載面が予め所定の傾斜角度に固定されている冊子集積装置を含むものである。その様な装置も、水平に積載面が固定されている装置に比して、冊子の荷崩れ抑制効果を得ることができる。しかしながら、傾斜角度を適宜制御できる装置の方が、より荷崩れの抑制効果が高まることは言うまでもない。
3 くるみ製本機(製本装置)
31 製本部(製本手段、製本装置)
33 冊子集積部(冊子集積装置)
33a 本体
33b 被装着部
33d レール部
35 くるみ製本機制御部(冊子集積装置、製本手段、製本装置)
331 収容部
332 移載部(移載手段)
333 第1傾斜制御部(傾斜制御手段(第1傾斜制御手段))
340 移動台車
340f コロ
341 冊子搬送部
341a ベルトコンベア
341a1 支持部
341a2 ローラ
341a3 ベルト
341a4 駆動伝達歯車
342 第2傾斜制御部(傾斜制御手段(第2傾斜制御手段))
351 CPU(上限判断手段、移載手段、傾斜制御手段)
353b1 上限判断プログラム(上限判断手段)
353b2 移載制御プログラム(移載手段)
353b3 傾斜制御プログラム(傾斜制御手段)
1000 画像形成システム
L1 第1積載面
L2 第2積載面
Claims (7)
- 製本された冊子が積載される積載面としての第1積載面と第2積載面を備え、
前記第1積載面と前記第2積載面が積載面に積載された冊子の小口側から背側に向かって下方向に傾斜しており、前記積載面の傾斜角度を変更可能である冊子集積装置において、
冊子の積載冊数に、一冊分の用紙束を形成する用紙の枚数または冊子のサイズのうちの少なくとも1つを加えた冊子に関する冊子情報に基づいて、一冊分の用紙束を形成する用紙の枚数が少ないほど、または、冊子のサイズが小さくなるほど、前記第1積載面または前記第2積載面の傾斜角度を大きくするよう制御する傾斜制御手段と、
前記第1積載面に積載された冊子が所定の積載上限に達したか否かを判断する上限判断手段と、
前記上限判断手段により前記第1積載面に積載された冊子が所定の積載上限に達したと判断された場合に、前記第1積載面に積載された冊子を前記第2積載面に移載する移載手段と、
を備えることを特徴とする冊子集積装置。 - 請求項1に記載の冊子集積装置において、
前記第1積載面の傾斜角度は、当該第1積載面に積載される冊子の積載冊数に対応する基準傾斜角度に、本身用紙の枚数に関するパラメータ係数、冊子の幅に関するパラメータ係数のうちの少なくとも何れか1つを掛けて決定され、
前記第2積載面の傾斜角度は、当該第2積載面に積載される冊子の積載冊数に対応する基準傾斜角度に、本身用紙の枚数に関するパラメータ係数、冊子の幅に関するパラメータ係数のうちの少なくとも何れか1つを掛けて決定されることを特徴とする冊子集積装置。 - 請求項1または2に記載の冊子集積装置において、
前記傾斜制御手段は、前記第1積載面の傾斜角度を制御する第1傾斜制御手段と、前記第2積載面の傾斜角度を制御する第2傾斜制御手段と、を備えることを特徴とする冊子集積装置。 - 請求項1から3の何れか一項に記載の冊子集積装置において、
前記製本された冊子を集積する収容部と、
移動台車と、
前記移動台車が着脱自在に装着される被装着部と、
を備え、
前記第1積載面は、前記収容部に設けられ、
前記第2積載面は、前記移動台車に設けられていることを特徴とする冊子集積装置。 - 請求項4に記載の冊子集積装置において、
当該冊子集積装置の本体に設けられたレール部を備え、
前記移動台車は、前記被装着部に着脱される際に前記レール部上を回転するコロを備え、
前記移動台車が前記被装着部に装着された際に、前記コロが前記レール部上に乗り上げることで前記移動台車全体が浮いた状態になることを特徴とする冊子集積装置。 - 請求項1から5の何れか一項に記載の冊子集積装置と、
前記冊子を製本する製本手段と、
を備えることを特徴とする製本装置。 - 請求項1から5の何れか一項に記載の冊子集積装置と、
用紙に画像を形成して出力する画像形成装置と、
前記画像形成装置により出力された用紙を集積して束にした用紙束を前記冊子に製本する製本装置と、
を備えることを特徴とする画像形成システム。
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