JP5296651B2 - インターホンの居室親機 - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1では、ハウジングである器体の背部に埋込ボックスに収容する膨出部の周囲であってハウジングの背部にねじ止めのためのボックス用孔(ねじ挿通孔)を設けて、埋込ボックスに設けられたねじ孔にねじ止めすることで固定していた。
一方で、埋込ボックス自体複数種類あり、ねじ挿通孔を単純に大きく形成しただけでは対応できる種類が限られていた。そのため、多くの種類の埋込ボックスに対応できるよう、長円形状に形成したねじ挿通孔を更に長くしたり、開口部自体を更に広げる等の工夫が考えられるが、その場合ハウジングの強度劣化、特にねじ止めした周辺が変形し易くなる問題があった。
この構成によれば、ねじ止め部に補強板を配置するので、ねじ挿通孔の形状に関わらず、ねじ止めによるハウジングの破損、変形を防止することができる。よって、取り付け可能な埋込ボックスの種類を容易に増やすことができる。また、補強板はねじ止め位置に合わせて移動させることができるため、ねじ挿通孔は最小の形状に抑えることができ、補強効果を高める。
更に、装着した補強板の移動操作は案内壁によりスムーズに行うことができる。そして、装着された補強板は外れ防止リブの作用で外れ難いためハウジング取り付け作業がし易い。
この構成によれば、装着した補強板は所定位置で位置決めされるので、特定のねじ止め部位で位置決めすることが可能と成り作業し易くなる。
この構成によれば、案内壁はハウジングの側面を利用した構造としているので、別途案内壁を形成するスペースを必要とせず、ハウジングをそのために大型化する必要がない。
この構成によれば、抜け防止片を設けてもねじ止め部に補強板を挿入できるし、挿入した補強板は、抜け防止片により外れることがない。そのため、補強板が縦方向に摺動する形態の場合、下方に抜け防止片を設ければ落下することがないし、下方から着脱操作できる。
この構成によれば、複数の長孔で1つのねじ挿通孔を形成するため、単純にねじ挿通孔を広げること無く対応する埋込ボックスの種類を増やすことができ、強度劣化を最小限に止めることができる。そして、長孔同士は連通されているので、ねじの移動がし易く取り付け作業がし易い。
ハウジング上1aには、玄関子機との間で通話路を形成して通話を開始するための通話ボタン2、通話を終了するための終了ボタン3、非常時に操作する非常ボタン4等各種操作ボタンが配置されると共に、玄関子機のカメラが撮像する来訪者等の映像を表示するためのモニタ5等が組み付けられている(詳述せず)。
枠部11は、ハウジング上1aの周囲側面を構成する上側面部7と係合する下側面部14を周囲に有し、埋込ボックスにねじ止めするためのねじ挿通孔16を備えたねじ止め部15が上下左右4箇所に形成されている。このねじ止め部15は、埋込ボックスに設けられた4箇所のねじ孔に対応するよう配置されている。
そして、このねじ挿通孔16を備えたねじ止め部15の夫々には、ねじ止め部15を補強するための補強板18が配置されている。尚、図2では補強板18は右上の1箇所のみ配置した状態を示している。
また、ねじ挿通孔16は、外側の第1長孔16aと内側の第2長孔16bが、連通部17を有して一体化して形成され、挿通したねじが双方を行き交うことが可能に形成されている。
双方の外れ防止リブ24は、補強板18がねじ止め部15内で移動する範囲において、常時補強板18に係合するように形成されている。
具体的に、補強板18を上部に移動した状態のA部を拡大した図5に示すように、第1長孔16aに透孔19を合わせた補強板18の切り欠き20の位置に合わせて位置決めリブ27は形成されている。この状態で、補強枠18の切り欠き20に位置決めリブ27が係合し、補強板18は位置決めされる。
まず、ハウジング1に設けられた四箇所のねじ止め部15に対し、補強板18を装着する。図6、図7は何れもA部を拡大した正面図であり、図6はねじ止め部15に補強板18を装着する途中の状態を示し、図7はその後摺動操作して補強板18をねじ止め部15に装着し、抜け防止片26が保持している状態を示しており、この図に基づいて説明する。
この状態で、弾性復帰した抜け防止片26が補強板18の下端に係合するため、抜け落ちることがないし、第1外れ防止リブ24a及び第2外れ防止リブ24bの作用で前方に外れることもない。
尚、補強板18のねじ止め部15への挿入は、第1外れ防止リブ24aに切り欠き20を合わせることなく、枠部11上の抜け防止片26後方から、摺動操作により抜け防止片26上をスライドさせて挿入しても装着することができる。
また、装着した補強板18の移動操作は案内壁によりスムーズに行うことができるし、補強板18は外れ防止リブ24の作用で摺動位置に関わらず外れ難いため、ハウジング取り付け作業がし易い。
更に、装着した補強板18は位置決めリブ27により、外側の第1長孔16aに合致させた部位で位置決めされるので外側の長孔を使用する場合でも作業し易くなるし、案内壁の一方をハウジング1の側面を利用した構造としているので、別途案内壁を形成するスペースを必要とせず、ハウジングをそのために大型化する必要がない。
更に、2つの長孔で1つのねじ挿通孔16を形成するため、単純にねじ挿通孔16を広げること無く対応する埋込ボックスの種類を増やすことができ、強度劣化を最小限に止めることができる。そして、長孔同士は連通されているので、ねじの移動がし易く取り付け作業がし易い。
また、抜け防止片26は、補強板18の摺動方向の一方のみ設け、他方には横リブ片22を設けて補強板18の抜けを防止しているが、横リブ片22に代えて抜け防止片26を設け、一対の抜け防止片26をねじ止め部15の両端に設けて補強板18の抜けを防止しても良い。
更に、外れ防止リブ24や位置決めリブ27の形成位置は、上記形態の位置でなくとも良く、例えば位置決めリブ27は、補強板18の切り欠き20の部位でなく、補強板18の下辺に合わせて形成しても良い。
また、ねじ挿通孔16が2段の長孔で構成しているが、3段で構成しても良いし、他の形状であっても良い。
Claims (5)
- 玄関等に設置されて来訪者が居住者を呼び出すための玄関子機と伝送線を介して接続され、前記インターホン子機からの呼び出しに応答するために居室壁面に設置されるインターホンの居室親機であって、
前記居室親機のハウジングは、壁面に埋設された埋込ボックスにねじ止め固定するねじ止め部をハウジング背部を構成する底面に有し、
前記ねじ止め部は、前記埋込ボックスの異なる種類に対応してねじを移動できるよう長孔状に形成されたねじ挿通孔を備えると共に、前記ねじ挿通孔形成部を補強する補強板が摺動可能に配置されて成り、
前記補強板はねじを挿通する透孔を備えて、使用する前記ねじ挿通孔の部位に応じて摺動して位置合わせでき、前記ねじ挿通孔の形成部が前記埋込ボックスと前記補強板とで挟持されてねじ止め固定され、
更に前記ねじ止め部は、前記補強板の摺動を案内するための一対の案内壁で上下或いは左右が囲まれると共に、前記案内壁は、装着された前記補強板の前面に係合して前記補強板が前方へ外れるのを防止する外れ防止リブを備えて成ることを特徴とするインターホンの居室親機。 - 前記ねじ止め部内のハウジング底面には、装着された前記補強板を所定の位置に位置決めするための位置決めリブが形成されてなることを特徴とする請求項1記載のインターホンの居室親機。
- 前記案内壁は前記ハウジングの側面と平行に形成され、前記案内壁の一方が前記ハウジングの側面を構成する側板であることを特徴とする請求項1又は2記載のインターホンの居室親機。
- 前記案内壁がない前記ねじ止め部の2方向のうち少なくとも一方に、前記補強板の前記ねじ止め部への挿入を可能とすると共に、挿入された前記補強板の抜けを防止する抜け防止片を備え、
前記抜け防止片は、ハウジング底面の一部から成る弾性片の先端に形成されたことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のインターホンの居室親機。 - 前記ねじ挿通孔は夫々複数の長孔で構成され、1つのねじ挿通孔を構成する長孔同士は、ねじが移動可能な連通部を備えてなることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のインターホンの居室親機。
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