JP5444401B2 - 筐体の取付け構造 - Google Patents

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Description

この発明は、筐体の取付け構造に係り、特には制御盤内部の取付け面に固定されたDINレールに対し、例えばプログラマブルコントローラなどの制御部品を収納した筐体を取付ける筐体の取付け構造に関するものである。
制御盤内部の取付け面に固定されたDINレール(ドイツ工業規格・DIN60715)に対し、フック機構を介して筐体を懸架保持する取付け構造は、取付け面に対して様々な寸法の筐体を固定するときに、固定用のねじ穴加工が不要となり、DINレール上の任意の位置に固定することができるので重宝されている。しかし、筐体とDINレール間を簡単なフック機構だけで懸架保持しようとすると、筐体の安定取付けが行えず、十分な耐振性が得られない問題がある。その結果、制御盤が振動を伴う基台と一体化されているときには、制御盤の振動によってフック機構が破損したり、筐体に設けられた配線端子に緩みが発生するなどのトラブルの原因となることがある。
例えば、特開2001−119156号公報(特許文献1)には、DINレールと取付け用アダプタとを固定補強するDINレール取付け用アダプタ固定補強金具が開示されている。この特許文献1に開示されたアダプタ固定補強金具は、板状の金具本体に設けられ、DINレールの長手方向に直交する方向の両端側を係止して固定する係止固定手段(例えば、鉤状つめ部)と、前記係止固定手段の配置位置より前記DINレールの長手方向の一方方向に設けられ、DINレール取付け用アダプタを前記DINレールに押圧して固定する押圧固定手段(例えば、凸状部)と、前記係止固定手段の配置位置より前記DINレールの長手方向の他方方向に設けられ、前記係止固定手段に係止力を付与し前記押圧固定手段に押圧力を付与する押圧力付与手段(例えば、ねじ)と、を備えることにより、DINレール取付け用アダプタの取付け強度が向上され、DINレールの長手方向へのアダプタの動き、即ちアダプタを介してDINレールに取付けられる機器の動きを固定することができる技術が開示されている。
また、特開2006−330805号公報(特許文献2)には、基本筐体ユニットの左端面に第1及び第2の拡張筐体ユニットが配置され、この基本筐体ユニットと第1、第2の拡張筐体ユニットからなる筐体ユニットは、DINレール用の溝を介してDINレールに取付けられ、該DINレールに対する着脱に当たり、取付け用フックを操作して着脱するユニット形プログラマブルコントローラが開示されている。
また、前記特許文献2に開示された基本筐体ユニットと第1及び第2の拡張筐体ユニットは、連結固定機構の一方であるスライドフックによって相互に一体化されるようになっている。
特開2001−119156号公報(要約、図8) 特開2006−330805号公報(段落0011、段落0021、図1、図4)
前記特許文献1に開示された技術によれば、機器をDINレールに固定するために、D
INレール取付け用アダプタと補強金具とが左右に一個ずつ必要となり取扱が不便であって、仮にこれ等を全て機器と一体化したとしても、この補強金具によれば機器の左右(DINレールの長手方向)の位置は固定されるものの、機器の上下方向の寸法がDINレールの幅寸法に対して比較的大きい場合には、機器がDINレールに対して動揺し、アダプタや補強金具が破損脱落する問題がある。
また、補強金具を固定するねじは、ねじ穴加工を必要としない特徴はあるものの、ねじの締め切りによってねじ頭が締付け面に押圧される構成となっていないので、振動によってねじが弛むことは回避できない問題がある。
また、前記特許文献2に開示された技術によれば、大型の基本筐体ユニットは左右2個の取付け用フックによってDINレールに対して懸架保持されていると共に、複数の小型拡張筐体ユニットはそれぞれ1個の取付け用フックによってDINレールに対して懸架保持されている。しかも、各筐体ユニット間は連結固定機構であるスライドフックによって相互に一体化されているが、各筐体ユニットが収納されている制御盤が振動して筐体が動揺すると、取付け用フックや筐体間のスライドフックが破損する問題がある。
この発明の第1の目的は、制御盤内部の取付け面に固定されたDINレールに対して筐体を懸架保持し、筐体の取付け位置に対応したねじ穴加工が不要であって、何等の付属部品を必要としないで取付けの安定性を向上した筐体の取付け構造を提供することにある。
また、この発明の第2の目的は、特殊な工具を使わないで手軽に筐体の着脱が行え、しかも取付けの安定性を向上した筐体の取付け構造を提供することにある。
この発明に係る筐体の取付け構造は、取付け面に固定されたDINレールに対して着脱自在に懸架保持するフック機構を備え、収納部品を内蔵した筐体の取付け構造であって、
前記筐体は、前記DINレールに対する嵌合溝を有すると共に、前記取付け面に対して所定の間隙を介して対向する平行底面と、前記DINレールに対して直交する左壁面及び右壁面と、前記DINレールに対して平行する上壁面及び下壁面と、前記平行底面と背面同士が対向する表壁面とによる6面体で構成され、
前記筐体の内壁面に少なくとも上下に1対の押圧部材が摺動可能に装着され、前記押圧部材は、先端部が前記取付け面に当接する押出位置と、前記先端部が前記取付け面から隔開した後退位置に移動可能に構成されると共に、前記上下の壁面の外部に突出した操作部を有し、
前記筐体を前記DINレールに取付けるときには、前記操作部の操作で前記押圧部材を前記押出位置に移動させて前記先端部を前記取付け面に当接させ、前記筐体を前記DINレールから取外すときには、前記操作部の操作で前記押圧部材を前記後退位置に移動させて前記先端部を前記取付け面から隔開させる筐体の取付け構造において、
前記筐体は、プログラマブルコントローラの基本ユニットを構成するものであって、前記6面体のケースと前記ケースの開口端を封鎖するカバーの内部に、少なくともCPU基板を含む電源基板と、入出力基板と、入出力端子台又は入出力コネクタと、他の隣接筐体内の回路基板と電気的に接続する連結コネクタ、の一部又は全部を含む収納部品を搭載すると共に、前記ケースの底面に左右一対の前記フック機構を設け、
前記操作部は、前記上壁面の左右位置と前記下壁面の左右位置の4箇所、又は少なくとも上下の対角又は傾斜位置の2箇所において前記上下の壁面から突出して設けられ、
前記ケースは、開口部から底面方向に延長された切り溝を有し、前記押圧部材は前記切り溝に嵌入すると共に前記カバーによって抜け止めされ、
前記筐体と前記操作部を含む前記押圧部材とを樹脂成形品で構成したものである。
この発明に係る筐体の取付け構造によれば、取付け面に固定されたDINレールに対して筐体を懸架保持するためのフック機構を備えると共に、筐体をDINレールに取付けるときには筐体に内蔵された押圧部材を取付け面に当接するように操作し、DINレールから取外すときには押圧部材を取付け面から隔開して、取付け面と平行底面を傾斜させて筐体をDINレールから離脱することができるようになっている。
従って、DINレールの幅に比べて筐体の上下方向の幅が大きくて、簡単なフック機構だけでは十分は懸架保持力が得られない場合であっても、筐体の取付け安定性を向上することができ、ねじ穴加工や特殊工具を用いないで手軽に筐体の着脱が行えるというDINレールの効用を損なわず、振動によって筐体が揺れる初動を抑制して、共振による振幅拡
大によってフック機構が脱落又は破損するのを防止したり、筐体に電気配線が施されている場合には配線端子のゆるみ発生を防止することができる効果がある。
この発明の実施の形態1に係る筐体の正面図である。 図1の矢視Z2による下壁面図である。 図1に示す筐体の収納部品を示す側面断面図である。 図3の矢視Z4による部分拡大底面図である。 図1の矢視Z5による部分拡大内面図である。 図5の矢視Z6による部分拡大内面図である。 この発明の実施の形態2に係る筐体の正面図である。 図7の矢視Z8による下壁面図である。 図8に示す筐体の一部の分解構成を示す側面図である。 図7に示す筐体の一部の第1、第2ケースの側面図である。 図7に示す筐体の一部の収納部品を示す側面図である。 図11の矢視Z12による部分拡大底面図である。 図7の矢視Z13による部分拡大内面図である。 図13の矢視Z14による部分拡大内面図である。 図13に示す筐体の押圧部材の斜視図である。
以下、この発明に係る筐体の取付け構造の好適な実施の形態について図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る筐体の正面図であり、図2は、図1の矢視Z2による下壁面図である。この図1及び図2において、制御盤(図示せず)の内壁面である取付け面10には、DINレール11が図1において左右方向に複数の固定ねじ12によって固定されている。筐体100Aは取付け面10に対して所定の間隙を介して対向する平行底面101と、DINレール11に対して直交する左壁面102及び右壁面103と、DINレール11に対して平行する上壁面104及び下壁面105と、平行底面101と背面同士が対向する表壁面106とによって構成される6面体となっている。
筐体100Aには図3で説明する収納部品が搭載され、図4で説明するフック機構107a、107bと、図5及び図6で説明する押圧部材108a、108bが一体化されている。なお、フック機構107a、107bは下壁面105の左右の底面位置に設けられ、押圧部材108a、108bは上下の壁面104、105の左右位置に合計4箇所設けられている。但し、筐体100Aの左右方向の寸法が短いものにあっては、押圧部材108a、108bは、上壁面104の右位置、下壁面105の左位置の2箇所に設けるか、又は上壁面104の左位置、下壁面105の右位置の2箇所に設けることも可能である。
次に、筐体100Aに搭載されるプログラマブルコントローラの基本ユニットを構成する収納部品について説明する。図3は、プログラマブルコントローラの基本ユニットを構成する収納部品の側面断面図である。
図3において、ケース110は、前述の平行底面101と上下の壁面104、105と、左右の壁面102、103(図3には不図示)を有し、筐体100Aの一部を構成する樹脂成形品である。また、カバー111は、ケース110の開口端に嵌め合わされて、図示しない結合ねじで固定される樹脂成形品である。カバー111には一対の端子カバー112a、112bが開閉可能に取り付けられると共に、パネルカバー112cが着脱可能に嵌め合い固定されており、端子カバー112a、112bとパネルカバー112cの複合表面によって前述の表面壁106が構成されている。
電源基板113は、ケース110の内底面に嵌め合い固定されており、AC100V〜AC240Vの商用電源からDC24Vの入出力回路用電源、あるいはDC5Vの制御用電源を生成する電子回路部品が搭載されている。入出力基板114は、ケース110の開口端部に嵌め合い固定されており、入力インタフェース回路又は出力インタフェース回路の一方又は両方を構成する電子回路部品が搭載されると共に、入出力端子台115a、115bが設けられている。入出力端子台115a、115bには端子カバー112a、112bが設けられており、配線作業を行うときにはこの端子カバー112a、112bを開けて作業が行われるようになっている。なお、ねじ止め端子を羅列した端子台に代わって入出力用のコネクタが使用される場合もある。
CPU基板116は、カバー111の内面に嵌め合い固定されている。CPU基板116にはマイクロプロセッサを含む電子回路部品とLED又はセブンセグメント表示器などの表示部材が搭載されており、表示器部分がパネルカバー112cから透視できるようになっている。電源基板113と入出力基板114とCPU基板116は、基板間接続用コネクタを介して相互に接続され、ケース110とカバー111によって構成された筐体100Aの中に、これらの収納部品を収納したものがプログラマブルコントローラの基本ユニット130Aとして構成されている。なお、プログラマブルコントローラの基本ユニットには様々な形態のものがあり、電源基板113とCPU基板116のみが収納され、入出力基板114は筐体100Aの外部に増設ブロックとして適当数が接続され、必要とされる入力点数と必要とされる出力点数に見合った点数配分に調整することができるように構成されているものもある。
次に、図3の矢視Z4による部分拡大底面図である図4について説明する。図4は、DINレール11を図3の取付け面10と当接する背面から見た図となっており、引掛部位11a、11bは所定の間隙を介して取付け面10と対向するようになっている。フック機構107aは矩形板状の樹脂材で構成されている。フック機構107aの中央部に窓穴117が設けられ、この窓穴117には突出ばね118が設けられている。また、フック機構107aの下辺位置には操作穴119が設けられている。更にフック機構107aの左右辺には筐体100Aの底面部に嵌入するスライド部120が設けられ、上辺にはDINレール11の引掛部位11bの背面に嵌入する係合部121が設けられている。係合部121の先端位置には後述の作用を成す斜面が形成されている。
筐体100Aの底部には突出ばね118と隣接した位置に底面突出部101aが設けられており、フック機構107aは矢印Aと反対の方向に押し込まれるようになっている。筐体100AをDINレール11に取付けるときには、DINレール11に筐体底部の底面係合部101bを引掛けてから筐体100Aを押し込むと、係合部121の先端位置に設けられた斜面に作用する分力によってフック機構107aが後退してDINレール11は筐体100Aに設けられた嵌合溝122に嵌入する。DINレール11が嵌合溝122に嵌入すると、突出ばね118の反抗力によってフック機構107aが押込まれ、係合部121がDINレール11の引掛部位11bの背面に嵌入して筐体100Aが懸架保持されるようになっている。
筐体100AをDINレール11から取外すときには、先の尖った器具、例えばドライバなどの刃先を操作穴119に挿入し、フック機構107aを矢印Aの方向に引出して係合部121を離脱させてから筐体100Aを持上げることによって、底面係合部101bと引掛部位11aが外れて取外しが完了することになる。フック機構107bについても同様である。この形式のフック機構107a、107bは、筐体100Aが大型の場合、
筐体100Aを取外すときに、フック機構107a、107bを引出すのに2本のドライバが必要となって、一人では筐体100Aを取外すのが困難となる問題はある。しかし、図12において説明するフック機構に比べて突出ばね118の反抗力によって筐体100Aの懸架保持力を高めることができる利点がある。
次に、図1の矢視Z5による部分拡大内面図である図5と、図5の矢視Z6による部分拡大内面図である図6について説明する。図5及び図6において、押圧部材108aは短冊板状の樹脂成形品であって、後端位置の側面に操作部123が一体成形されると共に、先端部124は実線で図示された後退位置から点線で図示された押出位置に移動できるようになっている。なお、操作部123は上壁面104の外部に突出し、上壁面104に設けられた切り溝104aに沿って押出と後退操作が行われるようになっている。
押圧部材108aの後端位置の平面部には、第1の係合部材125となる係合穴部125aと嵌入穴部125bが設けられている。また、凹形穴部126aの内部には扁平弾性部材126bが設けられ、扁平弾性部材126bの先端部の表裏には突起部126cが設けられている。なお、図5は筐体100Aの左壁面102側から押圧部材108aを透視した図面であるのに対し、図6は筐体100Aの上壁面104の内壁面を背景面とした断面図となっており、左壁面102の内面には第1及び第2の陥没部102b、102aが設けられている。
押出部材108aの後退位置においては、突起部126cは第2の陥没部102aに嵌入しているが、操作部123を押出方向に移動させると、扁平弾性部126bが湾曲して突起部126cが第2の陥没部102aから脱出し、やがて第1の陥没部102bに嵌入するようになっている。この状態で押圧部材108aの先端部124は、取付け面10と当接するようになっているが、各部の寸法誤差の影響を考慮し、突起部126cの中心位置が第1の陥没部102bの中心位置に到来する以前に先端部124は取付け面10に当接し、突起部126cと第1の陥没部102bとの接触斜面に作用する扁平弾性部材126bの湾曲分力によって、先端部124が取付け面10に押圧されるように配慮されている。
但し、筐体100Aの単品状態で操作部123を押出操作した場合には、突起部126cは第1の陥没部102bに嵌入した安定位置に移動し、押圧部材108aが筐体100Aの平行底面101から過剰に突出して、持ち運び中に障害物に打ち当てて押圧部材108aを破損することがないように配慮されている。押圧部材108aの移動可能範囲は、上壁面104に設けられた切り溝104aの長さ以上にならないように構成されている。
図6において、突起部126cは扁平弾性部材126bの先端部の両面に設けられているが、これは押圧部材108a、108bが同一金型によって成形されるものであって、筐体100Aの上壁面104の左位置又は下壁面105の右位置で使用される場合と、上壁面104の右位置又は下壁面105の左位置で使用される場合とでは、異なる位置の突起部126cが、左右の壁面102、103の内面に設けられた第1及び第2の陥没部102b、102aに嵌入できるようにするためである。このように、押圧部材108a、108bの表裏を対称に形成することによって、使用場所が違っても同一の押圧部材が使用できるようになる。
なお、図5及び図6では上壁面104に取り付けられる押圧部材108aについて説明しており、下壁面105に取り付けられる押圧部材108bについては図示されていないが、押圧部材108bの場合は、切り溝が下壁面105に設けられ、第1の陥没部及び第2の陥没部が右壁面103に設けられる。
以上の説明では、扁平弾性部材126bを押圧部材108a側に設けたが、筐体100Aの壁面側に弾性部材を設けることも可能であり、突起部と陥没部も筐体側又は押圧部材側のどちらかに設けるようにすればよい。また、フック機構107a、107bと押圧部材108a、108bは、図12で説明するフック機構や、図13〜図15で説明する押圧部材に置き換えることも可能である。
以上の説明で明らかなとおり、実施の形態1に係る筐体の取付け構造は、取付け面10に固定されたDINレール11に対して着脱自在に懸架保持するフック機構107a、107bを備え、収納部品を内蔵した筐体100Aを取付ける筐体の取付け構造である。筐体100Aは、DINレール11に対する嵌合溝122を有し、取付け面10に対して所定の間隙を介して対向する平行底面101と、DINレール11に対して直交する左壁面102及び右壁面103と、DINレール11に対して平行する上壁面104及び下壁面105と、平行底面101と背面同士が対向する表壁面106からなる6面体で構成されている。
筐体100Aの内壁面には少なくとも上下に1対の押圧部材108a、108bが摺動可能に装着されており、押圧部材108a、108bは、先端部124が取付け面10に当接する押出位置と、取付け面10から隔開した後退位置に移動可能で、押圧部材108a、108bには上壁面104及び下壁面105の外部に突出した操作部123が設けられている。そして、筐体100AをDINレール11に取付けるときには、操作部123を操作して押圧部材108a、108bを前記押出位置に移動させて先端部124を取付け面10に当接させ、筐体100AをDINレール11から取外すときには、操作部123を操作して押圧部材108a、108bを前記後退位置に移動させて先端部124を取付け面10から隔開させるようになっている。
従って、DINレール11の幅に比べて筐体100Aの上下方向の幅が大きくて、簡単なフック機構だけでは十分は懸架保持力が得られない場合であっても、筐体100Aの取付け安定性を向上させることができる。また、ねじ穴加工や特殊工具を用いることなく、手軽に筐体100Aの着脱が行えるというDINレール11の効用を損なわず、振動によって筐体100Aが揺れる初動を抑制して、共振による振幅拡大によってフック機構107a、107bが脱落又は破損するのを防止したり、筐体100Aに電気配線が施されている場合には配線端子のゆるみ発生を防止することができる特徴がある。
また、押圧部材108a、108bは筐体100Aの内部に収納されているので紛失するおそれがなく、押圧部材108a、108bを筐体100Aに取付ける手間もかからない。更に、取付け面積が増大することもなく、特殊な工具を必要とすることなく手軽に押圧操作と解除操作を行うことができる特徴がある。
また、実施の形態1に係る筐体の取付け構造は、押圧部材108a、108b、又は押圧部材108a、108bと対向する筐体100Aの内壁面に、突起部126cを有する扁平弾性部材126bが設けられると共に、他方には第1及び第2の陥没部102b、102aが設けられる。そして、押圧部材108a、108bを前記押出位置に移動させると、突起部126cは第1の陥没部102bに嵌入し、前記後退位置に移動させると突起部126cは第2の陥没部102aに嵌入する。更に、操作部123が貫通する上壁面104に切り溝104aが設けられると共に、下壁面105にも同様の切り溝が設けられ、押圧部材108a、108bの移動範囲はこの切り溝の長さ以上にならないようになっている。
以上のように、押圧部材108a、108bと筐体100Aの内壁面には、押圧部材108a、108bの押出位置と後退位置において互いに嵌合する突起部126cと第1及び第2の陥没部102b、102aとが設けられ、扁平弾性部材126bによって押圧嵌合されている。従って、押圧部材108a、108bの静止位置が安定し、非取り付け状態において押圧部材108a、108bが脱落したり、過剰に突出して持運び中に破損するなどのトラブルを回避できる特徴がある。
また、実施の形態1に係る筐体の取付け構造は、押圧部材108a、108bの押出位置においては、突起部126cが第1の陥没部102bの中心位置に到達する以前に押圧部材108a、108bの先端部124が取付け面10に当接し、扁平弾性部材126bの弾性力と、突起部126cと第1の陥没部102bの接触斜面に作用する分力によって取付け面10に対する当接圧力が作用して、少なくとも各部の寸法誤差によって押圧部材108a、108bの先端部124と取付け面10との間で細隙が発生しないように構成されている。
以上ように、押圧部材108a、108bと筐体100Aの内壁面には、押圧部材108a、108bの押出位置と後退位置において互いに嵌合する突起部126cと第1及び第2の陥没部102b、102aとが設けられ、扁平弾性部材126bによって押圧嵌合されており、しかも各部の寸法誤差によって押圧部材108a、108bの先端部124と取付け面10との間で細隙が発生しない寸法関係となっている。従って、取付け状態において押圧部材108a、108bの先端部124と取付け面10との間の間隙発生を防止して、取付けの安定性を向上し、耐振性を高めることができる特徴がある。
また、実施の形態1に係る筐体の取付け構造は、筐体100Aが、平行底面101と左右の壁面102、103と上下の壁面104、105とを有するケース110と、ケース110の開口端を封鎖するカバー111によって構成され、ケース110は開口部から底面方向に延長された切り溝104a(下壁面105にも同様の切り溝が形成されている)を有する。操作部123を有する押圧部材108a、108bは、前記切り溝(104a及び前記図示しない切り溝)に嵌入すると共に、カバー111によって抜け止めされている。そして、ケース110とカバー111によって構成された筐体100Aと操作部123を含む押圧部材108a、108bとは、樹脂成形品となっている。
以上のように、筐体100Aはケース110とカバー111で構成され、押圧部材108a、108bはケース110の切り溝(104a及び前記図示しない切り溝)に嵌入してカバー111によって抜け止めされた樹脂成形品となっている。従って、簡単な金型構造によって押圧部材108a、108bとその操作部123とをケース110の内外に配置することができる特徴がある。
また、実施の形態1に係る筐体の取付け構造は、筐体100Aが、プログラマブルコントローラの基本ユニット130Aを構成し、ケース110とカバー111の内部には少なくともCPU基板116を含む電源基板113と、入出力基板114と、入出力端子台115a、115b又は入出力コネクタの一部又は全部を含む収納部品が搭載されている。そして、ケース110の底面には左右一対のフック機構107a、107bが設けられ、押圧部材108a、108bの操作部123は、上壁面104の左右位置と下壁面105の左右位置の4箇所、又は少なくとも上下の対角又は傾斜位置の2箇所において、上壁面104及び下壁面105から突出して設けられている。
以上のように、ケース110の内部にプログラマブルコントローラの構成部品が搭載されると共に、ケース110には複数のフック機構107a、107bと複数の押圧部材108a、108bが設けられている。従って、比較的大型構造となるプログラマブルコントローラの基本ユニット130Aを安定してDINレール11に懸架保持することができる特徴がある。
実施の形態2.
次に、この発明の実施の形態2に係る筐体の取付け構造について説明する。図7は、実施の形態2に係る筐体の正面図であり、図8は、図7の矢視Z8による下壁面図である。なお、実施の形態1で用いた図1〜図6の符号と同一符号は同一又は相当部分を示しており、その説明は省略する。
図7及び図8において、制御盤(図示せず)の内壁面である取付け面10には、DINレール11が左右方向に複数の固定ねじ12によって固定されている。図1における筐体100Aに相当する大型の第1筐体100Bは、表面壁106と、取付け面10と対向する平行底面101と、左壁面102及び右壁面103と、上壁面104及び下壁面105とによって構成される6面体となっている。
第1筐体100Bは、図3で説明した収納部品が搭載されてプログラマブルコントローラの基本ユニット130Bを構成すると共に、図12において説明するフック機構と同形のフック機構200a、200bと、図13〜図15において説明する押圧部材201a、201bが一体化されている。なお、フック機構200a、200bは下壁面105の左右の底面位置に設けられ、押圧部材201a、201bは上下の壁面104、105の左右の位置に合計4箇所設けられている。
第1筐体100Bに対して小型の第2筐体202は、第1筐体100Bの左側に隣接設置されており、後述の収納部品が搭載されてプログラマブルコントローラの拡張ユニット203を構成し、フック機構200a、200bと同じ構造のフック機構200cと、押圧部材201a、201bが一体化されている。なお、拡張ユニット203は基本ユニット130Bの左位置に複数個のものを順次連結することができるようになっているが、基本ユニット130Bの右位置においても異なる種類の拡張ユニットを順次連結することが可能である。但し、左右の一方に配置された拡張ユニットは、例えば基本ユニット130Bの内部に設けられたマイクロプロセッサに対してシリアル接続された特殊機能ユニットであるのに対し、他方に配置された拡張ユニットは基本ユニット130Bの内部に設けられたマイクロプロセッサのデータバスに対してバス接続された入出力の増設ブロックとなっている。
次に、第1筐体100Bの分解構成を示す側面図の図9について説明する。図9において、ケース110とカバー111は互いに組み合わされて第1筐体100Bを構成し、カバー111の内部には図3で説明したCPU基板116が搭載され、ケース110の内部には電源基板113と入出力基板114が搭載されている。ケース110の左壁面102には切取り部204aが設けられ、拡張ユニット203を連結するときにこの切取り部204aを切取り除去することによって、連結コネクタ205の端面が露出するようになっている。なお、連結コネクタ205による信号配線は入出力基板114を介してCPU基板116に接続され、拡張ユニット203に対する親側のコネクタとなっている。また、左壁面102には図10で説明する拡張ユニット203の第2の係合部材が嵌入する連結穴204b、204cが設けられている。なお、後述するように、第2の係合部材は図13の第3の係合部材の嵌入穴部に嵌入するように構成されている。
次に、図7に示す第2筐体202について説明する。第2筐体202は第1ケースと第2ケースで構成されており、その第1及び第2ケースの側面図である図10について説明する。
図10において、第1ケース206は、右壁面207を主体とし、取付け面10に対する平行底面208や表壁面209の一部を備えている。右壁面207の内面には弾性突起
210a、210bと抜止突起211が設けられ、右壁面207の外面には一対の第2の係合部材212a、212b(212bは不図示)と、連結コネクタガイド213が突出するように設けられている。右壁面207の内面には更に、電子回路基板214が装着されている。電子回路基板214の裏面(図10の右側面)には基本ユニット130Bの連結コネクタ205に接続される子側の連結コネクタ215aが半田付けされ、表面(図10の左側面)には次段に配置された他の拡張ユニット203の連結コネクタ215aに接続される連結コネクタ215bが半田付けされ、拡張ユニット203が入出力機能を有するものである場合には入出力端子台216又は図示しない入出力コネクタが接続されるようになっている。
第2ケース217は、左壁面218を主体とし、取付け面10に対する平行底面208と、表壁面209と、上下の壁面219、220(下壁面220は不図示)の大半を備えており、上下の壁面219、220に設けられた嵌合穴220a、220bには、第1ケース206に設けられた弾性突起210a、210bが嵌合し、第1及び第2ケース206、217を一体化して第2筐体202が構成されている。
上壁面219に設けられた切り溝221aには、後述するように押圧部材201a、201bが誘導溝222aを経由して嵌め込まれ、第1ケース206に設けられた抜止突起211が嵌入することによって誘導溝222aは封鎖されるようになっている。図10には示されていない下壁面220も同様に構成されており、弾性突起210a、210bが嵌合する嵌合穴220a、220bが設けられ、切り溝221aを開口端につなぐ誘導溝222aなどが設けられている。
次に、図7の側面図である図11について説明する。図11において、第2ケース217の左壁面218には、図9で説明した基本ユニット100Bの左壁面102と同様に、切取り部223aや連結穴223b、223cが設けられ、更に後段に配置される複数の拡張ユニット203との連結が行えるようになっている。
次に、図11の矢視Z12による部分拡大底面図である図12について説明する。図12において、DINレール11は、図11の取付け面10と当接する背面から見た図となっており、引掛部位11a、11bは所定の間隙を介して取付け面10と対向するようになっている。フック機構200cは矩形板状の樹脂材で構成されており、左右の端部に隔開ばね224が設けられると共に、下辺位置には操作穴225が設けられている。また、フック機構200cの左右辺には第2筐体202の底面部に嵌入するスライド部226が設けられ、上辺にはDINレール11の引掛部位11bの背面に嵌入する係合部227が設けられている。
第2筐体202の底部には隔開ばね224と隣接した位置に底面突出部208aが設けられ、フック機構200cは矢印Bと反対の方向に押し込まれるようになっている。第2筐体202をDINレール11に取付けるときには、フック機構200cを隔開ばね224に抗して矢視B方向に引き、第2筐体202の底面係合部208bをDINレール11の引掛部位11aに引掛けてから第2筐体202の平行底面208を取付け面10に対して平行にする。そして、フック機構200cを押し込んで係合部227をDINレール11の引掛部位11bの背面に嵌入させることによって第2筐体202が懸架保持される。
第2筐体202をDINレール11から取外すときには、先の尖った器具、例えばドライバなどの刃先を操作穴225に挿入し、フック機構200cを矢印Bの方向に引出して係合部227を離脱させてから第2筐体202を持上げる。この操作により底面係合部208bと引掛部位11aが外れて取外しが完了することになる。
フック機構200a、200bを用いて第1筐体100BをDINレール11に着脱するときも同様である。なお、フック機構200a、200bの場合には,フック機構200a、200bの引出し位置と押込み位置とが隔開ばね224と底面突起部208aによって安定し、フック機構200a、200bの出し入れ操作を行ったあとはドライバを手放しても現状状態が維持されているので、第2筐体202、第1筐体100Bの着脱操作が容易となる利点がある。
次に、図7の矢視Z13による部分拡大内面図である図13と、図13の矢視Z14による部分拡大内面図である図14と、図13に示す押圧部材の斜視図である図15について説明する。
まず、押圧部材201aの斜視図である図15において、樹脂成形品からなる押圧部材201aは、操作部228と引掛部229を有する扁平弾性部材230と、扁平弾性部材230の両側に直交して配置された第3の係合部材231a、231bを有する。この第3の係合部材231a、231bは、幅が狭い係合穴部232a、232bと、幅が広い嵌入穴部233a、233bを備えている。幅が広い嵌入穴部233a、233bには、図10で示した拡張ユニット203の第2の係合部材212a、212bが嵌入し、操作部228を押出すことによって係合穴部232a、232bと第2の係合部材212a、212bが係合するようになっている。
押圧部材201aは扁平弾性部材230と一対の第3の係合部材231a、231bを頭部とし、下部の短冊状板部には図13、図14において説明する蓄勢ばね234が挿入される大窓枠部235aと、補助ストッパ102cが嵌入する小窓枠部235bが設けられ、最下方に位置する先端部236が取付け面10に当接する部分となっている。
図13及び図14において、操作部228は上壁面104の外部に突出し、上壁面104に設けられた切り溝104aに沿って押出操作と後退操作が行われるように構成されている。左壁面102の内面にはばね受け部102dが突出しており、押圧部材201aの大窓枠部235aの上部に嵌入し、蓄勢ばね234は大窓枠部235aの下部とばね受け部102dとの間に圧挿されている。左壁面102の内面には補助ストッパ102cが突出しており、押圧部材201aの小窓枠部235bに嵌入している。
上壁面104の内面にはストッパ104bが突出しており、押圧部材201aの扁平弾性部材230に設けられた引掛部229と係合するようになっている。図13の状態で操作部228を右方向に押すと、ストッパ104bと引掛部229との係合が外れ、蓄勢ばね234の蓄勢力によって押圧部材201aは下方に押出され、先端部236が取付け面10に当接する。しかし、取付け面10がない非取付け状態にあっては、押圧部材201aは更に下方に押出され、小窓枠部235bと補助ストッパ102cが当接するか、又は操作部228と扁平弾性部材230との連結部分が切り溝104aの端部に当接することによって、先端部236が過剰に突出することがないようになっている。
押圧部材201aを押出操作した後に、操作部228を蓄勢ばね234に抗して後退位置(図13の上方)へ移動させると、引掛部229がストッパ104bの下方に設けられた斜面に沿って湾曲変形し、やがてストッパ104bを通過した時点で復帰して、引掛部229がストッパ104bの上部に係合するようになっている。なお、扁平弾性部材230を湾曲変形させるための斜面は、ストッパ104bの下側に設ける代わりに引掛部229の上側に設けるようにしてもよい。
また、図13及び図14は、押圧部材201aを第1筐体100Bの上壁面104に設けた場合を説明したものであるが、下壁面105に取付けた押圧部材201bも同様であ
る。更に、押圧部材201a、201bを第2筐体202の上壁面219、下壁面220に設けることができる。
また、左壁面102に設けられたばね受け部102dと補助ストッパ102cは右壁面103に設けられた図示しない同様のばね受け部と補助ストッパに置き換えられ、上壁面104に設けられた切り溝104aとストッパ104bは下壁面105に設けられた同様の図示しない切り溝とストッパに置き換えられることになる。このように、同一部品でありながら上下のどちらの壁面にでも共用できるのは、押圧部品201aが図14の状態において左右対称に形成されているためである。
以上の説明では拡張ユニット203を基本ユニット130Bの左側に設置する場合について説明したが、二種類の形式の拡張ユニットを基本ユニットの左側と右側に分けて設置する場合であっても、同一形状の押圧部品がそのまま利用できることになる。また、押圧部品201a、201bに代わって、図5及び図6で説明した押圧部品108a、108bを使用することも可能である。同様に、フック機構107a、107bの代わりにフック機構200a、200bを使用したり、フック機構200a〜200cの代わりにフック機構107a、107bを使用することも可能である。
また、図10における第2の係合部材212a、212bは基本ユニット側に設け、拡張ユニット側に設けられた押圧部材に設けられた第1の係合部材125、第3の係合部材231a、231bと係合させるようにすることもできる。この場合、拡張ユニットには押圧部材が標準装備されているのに対し、基本ユニット側はオプション装備とし、振動のない使用環境である場合には押圧部材を内蔵しない基本ユニットを使用することも可能となるものである。
以上の説明で明らかなとおり、実施の形態2に係る筐体の取付け構造は、取付け面10に固定されたDINレール11に対して着脱自在に懸架保持するフック機構200a〜200cを備え、収納部品を内蔵した第1筐体100B及び第2筐体202の取付け構造である。第1筐体100B及び第2筐体202はDINレール11に対する嵌合溝122を有し、取付け面10に対して所定の間隙を介して対向する平行底面101、208と、DINレール11に対して直交する左壁面102、218及び右壁面103、207と、DINレール11に対して平行する上壁面104、219及び下壁面105、220と、平行底面101、208と背面同士が対向する表壁面106、209によって構成された6面体で構成されている。
第1筐体100B及び第2筐体202の内壁面には少なくとも上下に1対の押圧部材201a、201bが摺動可能となるように装着されており、その押圧部材201a、201bは先端部236が取付け面10に当接する押出位置と、先端部236が取付け面10から隔開した後退位置に移動可能であり、押圧部材201a、201bには上下の壁面104、219、105、220の外部に突出した操作部228が設けられている。
第1筐体100Bあるいは第2筐体202をDINレール11に取付けるときには、操作部228を操作して押圧部材201a、201bを前記押出位置に移動させて先端部236を取付け面10に当接させ、第1筐体100Bあるいは第2筐体202をDINレール11から取外すときには、操作部228を操作して押圧部材201a、201bを前記後退位置に移動させて先端部236を取付け面10から隔開させるようになっている。
従って、実施の形態1と同様に、DINレール11の幅に比べて第1筐体100B、第2筐体202の上下方向の幅が大きくて、簡単なフック機構だけでは十分は懸架保持力が得られない場合であっても、第1筐体100B、第2筐体202の取付け安定性を向上す
ることができる。また、ねじ穴加工や特殊工具を用いないで手軽に第1筐体100B、第2筐体202の着脱が行えるというDINレール11の効用を損なわず、振動によって第1筐体100B、第2筐体202が揺れる初動を抑制して、共振による振幅拡大によってフック機構200a〜200cが脱落又は破損するのを防止したり、第1筐体100B、第2筐体202に電気配線が施されている場合には配線端子のゆるみ発生を防止することができる特徴がある。
また、押圧部材201a、201bは第1筐体100B、第2筐体202の内部に収納されているので紛失する恐れがなく、押圧部材201a、201bを第1筐体100B、第2筐体202に取付ける手間もかからない。更に、取付け面積が増大することもなく、特殊な工具を必要とすることなく手軽に押圧操作と解除操作を行うことができる特徴がある。
また、実施の形態2に係る筐体の取付け構造は、第1筐体100B、第2筐体202の上下の壁面104、105、219、220には押圧部材201a、201bの操作部228が突出する切り溝104a、221aが設けられており、切り溝104a、221aの長さによって押圧部材201a、201bの移動可能範囲が規制されている。
押圧部材201a、201bは蓄勢ばね234によって付勢されて第1筐体100B、第2筐体202の底面から突出すると共に、操作部228を操作して蓄勢ばね234に抗して後退位置に移動させて第1筐体100B、第2筐体202の内壁面に設けられたストッパ104bに係合する。操作部228を操作してストッパ104bとの係合を解除すると、蓄勢ばね234によって押圧部材201a、201bの先端部236が取付け面10に当接して停止するが、取付け面10が対向していない非取付け状態では前記切り溝104a、221aの端部又は第1筐体100B、第2筐体202の内壁面に設けられた補助ストッパ102cの位置まで移動して停止するようになっている。
以上のとおり、押圧部材201a、201bは蓄勢ばね234によって付勢され、筐体壁面に設けられた切り溝104a、221aの長さに対応した範囲で移動できるように構成され、蓄勢ばね234は操作部228の蓄勢操作によって蓄勢され、解除操作によって取付け面10に対する押圧が行われるようになっている。従って、取付け状態において押圧部材201a、201bの先端部236と取付け面10との間の接触圧力を高めることによって取付けの安定性は更に向上し、耐振性を高めることができる特徴がある。また、押圧部材201a、201bの静止位置が安定し、非取り付け状態において押圧部材201a、201bが脱落したり、過剰に突出して持運び中に破損するなどのトラブルを回避することができる特徴がある。
また、実施の形態2に係る筐体の取付け構造は、押圧部材201a、201bの先端部236の反対後端部には扁平弾性部材230が設けられており、扁平弾性部材230にはストッパ104bと係合する引掛部229と操作部228が設けられている。押圧部材201a、201bを前記後退位置方向へ移動させると、ストッパ104b又は引掛部229の少なくとも一方に設けられた斜面部に沿って扁平弾性部材230が湾曲変形し、押圧部材201a、201bの後退限界位置までに引掛部229がストッパ104bとの係合位置に復帰して後退位置で係止される。押圧部材201a、201bを押出移動させるときには、操作部228を扁平弾性部材230の弾力に抗して押圧する。これにより、引掛部229がストッパ104bの位置から離脱して蓄勢ばね234によって押出位置まで移動し、押圧部材201a、201bの先端部236が取付け面10に当接するようになっている。
以上のとおり、押圧部材201a、201bは引掛部229と操作部228が設けられ
た扁平弾性部材230を有し、第1筐体100B、第2筐体202の内壁面又は押圧部材201a、201b側に設けられた斜面部と協働して引掛部229とストッパ104bとの係合、離脱が補助されるようになっている。従って、特殊な工具を用いないで簡単な操作によって押圧部材201a、201bの押圧操作と解除操作を行うことができる特徴がある。
また、実施の形態2に係る筐体の取付け構造は、第1筐体100Bが、平行底面101と左右の壁面102、103と上下の壁面104、105とを有するケース110と、ケース110の開口端を封鎖するカバー111によって構成され、ケース110は開口部から底面方向に延長された切り溝104aを有している。操作部228を有する押圧部材201a、201bは切り溝104aに嵌入すると共に、カバー111によって抜け止めされており、ケース110とカバー111によって構成された第1筐体100Bと、操作部228を含む押圧部材201a、201bとは樹脂成形品となっている。
以上のとおり、第1筐体100Bはケース110とカバー111で構成され、押圧部材201a、201bはケース110の切り溝104aに嵌入してカバー111によって抜け止めされた樹脂成形品となっている。従って、簡単な金型構造によって押圧部材201a、201bとその操作部228とをケース110の内外に配置することができる特徴がある。
また、実施の形態2に係る筐体の取付け構造は、第1筐体100Bが、プログラマブルコントローラの基本ユニット130Bを構成するものであって、ケース110とカバー111の内部には少なくともCPU基板116を含む電源基板113と、入出力基板114と、入出力端子台115a、115b又は入出力コネクタと、他の隣接筐体内の回路基板と電気的に接続するための連結コネクタ205、の一部又は全部を含む収納部品が搭載されている。ケース110の底面には左右一対のフック機構200a、200bが設けられ、押圧部材201a、201bの操作部228は上壁面104の左右位置と下壁面105の左右位置の4箇所において上下の壁面104、105から突出して設けられている。
以上のとおり、ケース110の内部にはプログラマブルコントローラの構成部品が搭載され、複数のフック機構200a、200bと複数の押圧部材201a、201bを備えている。従って、比較的大型構造となるプログラマブルコントローラの基本ユニット130Bを安定してDINレール11に懸架保持することができる特徴がある。
また、実施の形態2に係る筐体の取付け構造は、第2筐体202が、第1ケース206と第2ケース217によって分割構成されている。第1ケース206は、平行底面208及び表壁面209と、上壁面219及び下壁面220の一部又は全体と、右壁面207を備え、第2ケース217は、平行底面208及び表壁面209と、上壁面219及び下壁面220の一部又は全体と、左壁面218を備えている。第1ケース206又は第2ケース217の一方又は両方の開口部には、押圧部材201a、201bの操作部228を筐体壁面から貫通して突出させる切り溝104a、221aが設けられ、第1及び第2ケース206、217によって構成された第2筐体202と、操作部228を含む押圧部材201a、201bとは樹脂成形品となっている。
以上のとおり、第2筐体202は第1ケース206と第2ケース217によって分割され、押圧部材201a、201bはケース開口端の切り溝104a、221aで挟持された樹脂成形品となっている。従って、簡単な金型構造によって押圧部材201a、201bとその操作部228とをケース206、217の内外に配置することができる特徴がある。
また、実施の形態2に係る筐体の取付け構造は、第2筐体202が、プログラマブルコントローラの拡張ユニット203を構成し、第1ケース206又は第2ケース217の内部には電子回路基板214と、入出力端子台216又は入出力コネクタと、他の隣接筐体内の回路基板と電気的に接続する連結コネクタ215a、215b、の一部又は全部を含む収納部品が装着されている。第1ケース206又は第2ケース217の底面には1個のフック機構200cが設けられ、押圧部材201a、201bの操作部228は上下の壁面219、220から突出して1個ずつ設けられている。
以上のとおり、左右に分割された第1ケース206又は第2ケース217の内部にはプログラマブルコントローラの構成部品が搭載され、1個のフック機構200cと上下の押圧部材201a、201bを備えている。従って、比較的小型軽量構造となるプログラマブルコントローラの拡張ユニット203を簡易な構成で安定してDINレール11に懸架保持することができる特徴がある。
また、実施の形態2に係る筐体の取付け構造は、DINレール11にはプログラマブルコントローラの基本ユニット130Bとなる第1筐体100Bに対し、1個又は複数個の拡張ユニット203となる第2筐体202が左側又は右側の少なくとも一方に隣接配置される。基本ユニット130Bと拡張ユニット203との間と、複数の拡張ユニット203の間は、連結コネクタ205、215a、215bによって相互に電気的に接続される。
第1筐体100Bの左壁面102又は右壁面103と、第2筐体202の右壁面207又は左壁面218は相互に隣接対向し、第1筐体100B又は第2筐体202に内蔵された押圧部材201a、201bを押出位置に移動させたときに、第2筐体202又は第1筐体100Bに設けられた第2の係合部材212a、212bが押圧部材201a、201bに設けられた第3の係合部材231a、231bと相互に係合し、第1及び第2筐体100B、202が離間するのを防止する。
また、第2筐体202の左壁面218又は右壁面207と、他の第2筐体202の右壁面207又は左壁面218は相互に隣接対向し、一方の第2筐体202に内蔵された押圧部材201a、201bを押出位置に移動させたときに、他方の第2筐体202に設けられた第2の係合部材212a、212bが、押圧部材201a、201bに設けられた第3の係合部材231a、231bと相互に係合し、複数の第2筐体202が相互に離間するのを防止するようになっている。
以上のとおり、基本ユニット130Bの左又は右の少なくとも一方に隣接配置された一個又は複数個の拡張ユニット203は、第2の係合部材212a、212b、第3の係合部材231a、231bによって相互に係合し、相互に離間しないように構成され、第2の係合部材212a、212bは押圧部材201a、201bと一体となって押出位置と後退位置間で移動するようになっている。従って、押圧部材201a、201bの操作部228を操作することによって基本ユニット130Bと拡張ユニット203間、又は複数の拡張ユニット203相互間の連結又は解除を行うことができる特徴がある。
また、実施の形態2に係る筐体の取付け構造は、押圧部材201a、201bの扁平形状部となる扁平弾性部材230が、第1筐体100B、第2筐体202の左右の壁面102、103、218、210の内面と平行して配置されており、操作部228と第3の係合部材231a、231bとを備えた押圧部材201a、201bは表裏対称に形成されている。
以上のとおり、押圧部材201a、201bの扁平形状部は、第1筐体100B、第2筐体202の左右の内壁面と平行配置され、押圧部材201a、201bは表裏対称に形
成されている。従って、基本ユニット130Bや拡張ユニット203に内蔵される押圧部材201a、201bは第1筐体100Bの上下の壁面104、105の左右の位置、又は第2筐体202の上下の壁面219、220に共用される同一部品となり、製造金型の品種を削減することができる特徴がある。
また、実施の形態2に係る筐体の取付け構造は、押圧部材201a、201bの扁平形状部となる扁平弾性部材230は、第1筐体100B、第2筐体202の上下の壁面104、105、219、220の内面と平行して配置されており、操作部228と第3の係合部材231a、231bとを備えた押圧部材201a、201bは左右対称に形成されている。
以上のとおり、押圧部材201a、201bの扁平形状部は、第1筐体100B、第2筐体202の上下の内壁面と平行配置され、押圧部材201a、201bは左右対称に形成されている。従って、基本ユニット130Bや拡張ユニット203に内蔵される押圧部材201a、201bは第1筐体100Bの上下の壁面104、105の左右の位置、又は第2筐体202の上下の壁面219、220に共用される同一部品となり、製造金型の品種を削減できる特徴がある。
なお、前記において、この発明の実施の形態1と実施の形態2について詳細に説明したが、この発明はこれらに限定されるものでなく、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
10 取付け面
11 DINレール
100A 筐体
100B 第1筐体
101、208 平行底面
102、218 左壁面
102a 第2の陥没部
102b 第1の陥没部
102c 補助ストッパ
103、207 右壁面
104、219 上壁面
104a、221a 切り溝
104b ストッパ
105、220 下壁面
106、209 表壁面
107a、107b、200a〜200c フック機構
108a、108b、201a、201b 押圧部材
110 ケース
111 カバー
113 電源基板
114 入出力基板
115a、115b、216 入出力端子台
116 CPU基板
122 嵌合溝
123、228 操作部
124、236 先端部
125 第1の係合部材
126c 突起部
126b、230 扁平弾性部材
130A、130B 基本ユニット
202 第2筐体
203 拡張ユニット
205、215a、215b 連結コネクタ
206 第1ケース
212a、212b 第2の係合部材
214 電子回路基板
217 第2ケース
229 引掛部
234 蓄勢ばね
231a、231b 第3の係合部材

Claims (11)

  1. 取付け面に固定されたDINレールに対して着脱自在に懸架保持するフック機構を備え、収納部品を内蔵した筐体の取付け構造であって、
    前記筐体は、前記DINレールに対する嵌合溝を有すると共に、前記取付け面に対して所定の間隙を介して対向する平行底面と、前記DINレールに対して直交する左壁面及び右壁面と、前記DINレールに対して平行する上壁面及び下壁面と、前記平行底面と背面同士が対向する表壁面とによる6面体で構成され、
    前記筐体の内壁面に少なくとも上下に1対の押圧部材が摺動可能に装着され、前記押圧部材は、先端部が前記取付け面に当接する押出位置と、前記先端部が前記取付け面から隔開した後退位置に移動可能に構成されると共に、前記上下の壁面の外部に突出した操作部を有し、
    前記筐体を前記DINレールに取付けるときには、前記操作部の操作で前記押圧部材を前記押出位置に移動させて前記先端部を前記取付け面に当接させ、前記筐体を前記DINレールから取外すときには、前記操作部の操作で前記押圧部材を前記後退位置に移動させて前記先端部を前記取付け面から隔開させる筐体の取付け構造において、
    前記筐体は、プログラマブルコントローラの基本ユニットを構成するものであって、前記6面体のケースと前記ケースの開口端を封鎖するカバーの内部に、少なくともCPU基板を含む電源基板と、入出力基板と、入出力端子台又は入出力コネクタと、他の隣接筐体内の回路基板と電気的に接続する連結コネクタ、の一部又は全部を含む収納部品を搭載すると共に、前記ケースの底面に左右一対の前記フック機構を設け、
    前記操作部は、前記上壁面の左右位置と前記下壁面の左右位置の4箇所、又は少なくとも上下の対角又は傾斜位置の2箇所において前記上下の壁面から突出して設けられ、
    前記ケースは、開口部から底面方向に延長された切り溝を有し、前記押圧部材は前記切り溝に嵌入すると共に前記カバーによって抜け止めされ、
    前記筐体と前記操作部を含む前記押圧部材とを樹脂成形品で構成したことを特徴とする筐体の取付け構造。
  2. 取付け面に固定されたDINレールに対して着脱自在に懸架保持するフック機構を備え、収納部品を内蔵した筐体の取付け構造であって、
    前記筐体は、前記DINレールに対する嵌合溝を有すると共に、前記取付け面に対して所定の間隙を介して対向する平行底面と、前記DINレールに対して直交する左壁面及び右壁面と、前記DINレールに対して平行する上壁面及び下壁面と、前記平行底面と背面同士が対向する表壁面とによる6面体で構成され、
    前記筐体の内壁面に少なくとも上下に1対の押圧部材が摺動可能に装着され、前記押圧部材は、先端部が前記取付け面に当接する押出位置と、前記先端部が前記取付け面から隔開した後退位置に移動可能に構成されると共に、前記上下の壁面の外部に突出した操作部を有し、
    前記筐体を前記DINレールに取付けるときには、前記操作部の操作で前記押圧部材を前記押出位置に移動させて前記先端部を前記取付け面に当接させ、前記筐体を前記DINレールから取外すときには、前記操作部の操作で前記押圧部材を前記後退位置に移動させて前記先端部を前記取付け面から隔開させる筐体の取付け構造において、
    前記筐体は、前記平行底面及び表壁面と、前記上下の壁面の一部又は全体と右壁面とを有する第1のケースと、
    前記平行底面及び表壁面と、前記上下の壁面の一部又は全体と左壁面とを有する第2のケースによって分割構成されると共に、
    前記第1のケース又は前記第2のケースの一方又は両方の開口部に、前記操作部を筐体壁面から貫通して突出させる切り溝を設け、
    前記筐体と前記操作部を含む前記押圧部材とを樹脂成形品で構成したことを特徴とする筐体の取付け構造。
  3. 前記筐体は、プログラマブルコントローラの拡張ユニットを構成するものであって、前記第1のケース又は前記第2のケースの内部に、電子回路基板と、入出力端子台又は入出力コネクタと、他の隣接筐体内の回路基板と電気的に接続する連結コネクタ、の一部又は全部を含む収納部品を搭載すると共に、前記第1のケース又は前記第2のケースの底面にフック機構を設け、
    前記操作部は、前記上下の壁面から突出して1個ずつ設けられることを特徴とする請求項2に記載の筐体の取付け構造。
  4. 取付け面に固定されたDINレールに対して着脱自在に懸架保持するフック機構を備え、収納部品を内蔵した筐体の取付け構造であって、
    前記筐体は、前記DINレールに対する嵌合溝を有すると共に、前記取付け面に対して所定の間隙を介して対向する平行底面と、前記DINレールに対して直交する左壁面及び右壁面と、前記DINレールに対して平行する上壁面及び下壁面と、前記平行底面と背面同士が対向する表壁面とによる6面体で構成され、
    前記筐体の内壁面に少なくとも上下に1対の押圧部材が摺動可能に装着され、前記押圧部材は、先端部が前記取付け面に当接する押出位置と、前記先端部が前記取付け面から隔開した後退位置に移動可能に構成されると共に、前記上下の壁面の外部に突出した操作部を有し、
    前記筐体を前記DINレールに取付けるときには、前記操作部の操作で前記押圧部材を前記押出位置に移動させて前記先端部を前記取付け面に当接させ、前記筐体を前記DINレールから取外すときには、前記操作部の操作で前記押圧部材を前記後退位置に移動させて前記先端部を前記取付け面から隔開させる筐体の取付け構造において、
    前記DINレールにプログラマブルコントローラの基本ユニットとなる第1筐体を取付けると共に、前記第1筐体に対して拡張ユニットとなる第2筐体を前記第1筐体の左側又は右側の少なくとも一方に隣接配置し、
    前記基本ユニットと前記拡張ユニットとの間と、前記複数の拡張ユニットとの間を連結コネクタによって相互に電気的に接続し、
    前記第1筐体の左壁面又は右壁面と、前記第2筐体の右壁面又は左壁面を相互に隣接対向させ、前記第1筐体又は前記第2筐体に内蔵された前記押圧部材を押出位置に移動させたときに、前記第2筐体又は前記第1筐体に設けられた係合部材が前記押圧部材に設けられた係合部材と相互に係合し、前記第1及び第2筐体が離間するのを防止することを特徴とする筐体の取付け構造。
  5. 取付け面に固定されたDINレールに対して着脱自在に懸架保持するフック機構を備え、収納部品を内蔵した筐体の取付け構造であって、
    前記筐体は、前記DINレールに対する嵌合溝を有すると共に、前記取付け面に対して所定の間隙を介して対向する平行底面と、前記DINレールに対して直交する左壁面及び右壁面と、前記DINレールに対して平行する上壁面及び下壁面と、前記平行底面と背面同士が対向する表壁面とによる6面体で構成され、
    前記筐体の内壁面に少なくとも上下に1対の押圧部材が摺動可能に装着され、前記押圧部材は、先端部が前記取付け面に当接する押出位置と、前記先端部が前記取付け面から隔開した後退位置に移動可能に構成されると共に、前記上下の壁面の外部に突出した操作部を有し、
    前記筐体を前記DINレールに取付けるときには、前記操作部の操作で前記押圧部材を前記押出位置に移動させて前記先端部を前記取付け面に当接させ、前記筐体を前記DINレールから取外すときには、前記操作部の操作で前記押圧部材を前記後退位置に移動させて前記先端部を前記取付け面から隔開させる筐体の取付け構造において、
    前記DINレールにプログラマブルコントローラの基本ユニットとなる第1筐体を取付けると共に、前記第1筐体に対して複数個の拡張ユニットとなる第2筐体を前記第1筐体の左側又は右側の少なくとも一方に隣接配置し、
    前記基本ユニットと前記拡張ユニットとの間と、前記複数の拡張ユニットとの間を連結コネクタによって相互に電気的に接続し、
    前記第1筐体の左壁面又は右壁面と、前記第2筐体の右壁面又は左壁面を相互に隣接対向させ、前記第1筐体又は前記第2筐体に内蔵された前記押圧部材を押出位置に移動させたときに、前記第2筐体又は前記第1筐体に設けられた係合部材が前記押圧部材に設けられた係合部材と相互に係合し、前記第1及び第2筐体が離間するのを防止すると共に、
    前記第2筐体の左壁面又は右壁面と、他の第2筐体の右壁面又は左壁面を相互に隣接対向させ、前記第2筐体の一方に内蔵された前記押圧部材を押出位置に移動させたときに、前記他の第2筐体に設けられた係合部材が前記押圧部材に設けられた係合部材と相互に係合し、前記複数の第2筐体が相互に離間するのを防止することを特徴とする筐体の取付け構造。
  6. 前記押圧部材又は前記押圧部材と対向する前記筐体の内壁面に突起部を有する扁平弾性部材を設けると共に、他方に第1及び第2の陥没部を設け、
    前記押圧部材を前記押出位置に移動させると前記突起部が前記第1の陥没部に嵌入し、前記後退位置に移動させると前記突起部が前記第2の陥没部に嵌入するように構成すると共に、前記操作部が貫通する前記上下の壁面に切り溝を設け、
    前記押圧部材の移動範囲が前記切り溝の長さ以上にならないように構成したことを特徴とする請求項1から請求項5の何れか一項に記載の筐体の取付け構造。
  7. 前記押出位置においては、前記突起部が前記第1の陥没部の中心位置に到達する以前に前記押圧部材の先端部が前記取付け面に当接し、
    前記扁平弾性部材の弾性力と、前記突起部と前記第1の陥没部の接触斜面に作用する分力に基づく前記取付け面への当接圧力により、前記押圧部材の先端部と前記取付け面との間で細隙が発生しないように構成したことを特徴とする請求項6に記載の筐体の取付け構造。
  8. 前記筐体の上下の壁面に前記操作部が突出する切り溝を設け、前記切り溝の長さによって前記押圧部材の移動可能範囲を規制し、
    前記押圧部材は、蓄勢ばねにより付勢されて前記筐体の底面から突出すると共に、前記操作部の操作で前記蓄勢ばねに抗して前記後退位置に移動させて前記筐体の内壁面に設けられたストッパに係合し、
    前記操作部の操作で前記ストッパとの係合を解除すると、前記蓄勢ばねによって前記押圧部材の先端部が前記取付け面に当接して停止し、前記取付け面が対向していない非取付け状態では前記切り溝の端部又は前記端部の位置に相当する前記筐体の内壁面に設けられた補助ストッパにより停止することを特徴とする請求項1から請求項の何れか一項に記載の筐体の取付け構造。
  9. 前記押圧部材の後端部に扁平弾性部材を設けると共に、前記扁平弾性部材に前記ストッパと係合する引掛部と前記操作部を設け、
    前記押圧部材を前記後退位置方向へ移動させると、前記ストッパ又は前記引掛部の少なくとも一方に設けられた斜面部に沿って前記扁平弾性部材が湾曲変形し、前記押圧部材の後退限界位置までに前記引掛部が前記ストッパとの係合位置に復帰して前記後退位置で係止され、
    前記押圧部材を押出移動させるときには、前記操作部を前記扁平弾性部材の弾力に抗して押圧して、前記引掛部を前記ストッパの位置から離脱させて前記蓄勢ばねによって前記押出位置まで移動し、前記先端部が前記取付け面に当接することを特徴とする請求項8に記載の筐体の取付け構造。
  10. 前記押圧部材の扁平形状部となる扁平弾性部材は、前記筐体の左右の壁面の内面と平行して配置され、前記押圧部材は表裏対称に形成されていることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の筐体の取付け構造。
  11. 前記押圧部材の扁平形状部となる扁平弾性部材は、前記筐体の上下の壁面の内面と平行して配置され、前記押圧部材は左右対称に形成されていることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の筐体の取付け構造。
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