JP5294610B2 - 光導波板用シリコーンゴム組成物、光導波板及びその製造方法 - Google Patents
光導波板用シリコーンゴム組成物、光導波板及びその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5294610B2 JP5294610B2 JP2007295029A JP2007295029A JP5294610B2 JP 5294610 B2 JP5294610 B2 JP 5294610B2 JP 2007295029 A JP2007295029 A JP 2007295029A JP 2007295029 A JP2007295029 A JP 2007295029A JP 5294610 B2 JP5294610 B2 JP 5294610B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- silicone rubber
- rubber composition
- optical waveguide
- mass
- waveguide plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
〔1〕 (A)下記平均組成式(1):
RnSiO(4-n)/2 (1)
(式中、Rは同一又は異種の非置換もしくは置換の一価炭化水素基であり、nは1.95〜2.04の正数である。)
で表され、フェニル基含有量がケイ素原子に結合した有機基の5〜20mol%である、一分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有するオルガノポリシロキサン:100質量部、
(B)ヒュームドシリカ及び沈降シリカから選ばれてなり、比表面積が50m2/g以上の補強性シリカ:10〜100質量部、
(C)硬化剤:有効量
を主成分とすることを特徴とする光導波板用シリコーンゴム組成物。
〔2〕 該シリコーンゴム組成物の厚さ2mmの硬化物シートの引裂き強さが5kN/m以上であることを特徴とする〔1〕の光導波板用シリコーンゴム組成物。
〔3〕 該シリコーンゴム組成物の厚さ2mmの硬化物シートの全光線透過率が90%以上であることを特徴とする〔1〕又は〔2〕の光導波板用シリコーンゴム組成物。
〔4〕 該シリコーンゴム組成物の厚さ2mmの硬化物シートのHAZEが10以下であることを特徴とする〔1〕〜〔3〕のいずれかの光導波板用シリコーンゴム組成物。
〔5〕 〔1〕〜〔4〕のいずれかのシリコーンゴム組成物の硬化物からなる光導波板。
〔6〕 〔1〕〜〔4〕のいずれかのシリコーンゴム組成物をシート状に成形し、これを硬化することを特徴とする光導波板の製造方法。
本発明のシリコーンゴム組成物の(A)成分のオルガノポリシロキサンは、下記平均組成式(1)
RnSiO(4-n)/2 (1)
(式中、Rは同一又は異種の非置換もしくは置換の一価炭化水素基であり、nは1.95〜2.04の正数である。)
で表され、フェニル基含有量がケイ素原子に結合した有機基の5〜20mol%である、一分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有するオルガノポリシロキサンである。
(C−1)成分としては、オルガノハイドロジェンポリシロキサンとヒドロシリル化触媒を組み合わせて用いられる。
ヒドロシリル化触媒としては、白金族金属系触媒が挙げられ、白金族金属系触媒としては、付加反応硬化型シリコーンゴム組成物の触媒として従来公知のものが使用できる。より具体的には、例えば、白金族の金属単体とその化合物が挙げられる。例えば、シリカ、アルミナ又はシリカゲルのような担体に吸着させた微粒子状白金金属、塩化第二白金、塩化白金酸、塩化白金酸6水塩のアルコール溶液、パラジウム触媒、ロジウム触媒等が挙げられ、白金又は白金化合物が好ましい。
R1 pHqSiO(4-p-q)/2 (2)
(C−2)成分として用いられる有機過酸化物としては、例えば、ベンゾイルパーオキサイド、2,4−ジクロロベンゾイルパーオキサイド、p−メチルベンゾイルパーオキサイド、o−メチルベンゾイルパーオキサイド、2,4−ジクミルパーオキサイド、2,5−ジメチル−ビス(2,5−t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、ジ−t−ブチルパーオキサイド、t−ブチルパーベンゾエート、1,6−ヘキサンジオール−ビス−t−ブチルパーオキシカーボネート等が挙げられる。
また、シリコーンゴム組成物の厚さ2mmの硬化物シートの全光線透過率(JIS−K7105に準ずる)が、スガ試験機(株)製直読ヘーズコンピューターHGM−2による測定値で90%以上であることが好ましい。全光線透過率を90%以上とするためには、オルガノポリシロキサン中のフェニル基含有量をケイ素原子に結合した有機基の5〜20mol%とすることが好ましい。
更に、シリコーンゴム組成物の厚さ2mmの硬化物シートのHAZE(JIS−K7105に準ずる)が、スガ試験機(株)製直読ヘーズコンピューターHGM−2による測定値で10以下、特に8以下であることが好ましい。HAZE値を10以下とするためには、オルガノポリシロキサン中のフェニル基含有量をケイ素原子に結合した有機基の5〜20mol%とすることが好ましい。
両末端がジメチルビニルシロキシ基で封鎖され、側鎖にメチル基とフェニル基とビニル基(mol比が(CH2=CH)(CH3)SiO2/2/(C6H5)2SiO2/2/(CH3)2SiO2/2=0.15/10/89.85)を有するジメチルジフェニルポリシロキサン(平均重合度6,000)100質量部、ジメチルジクロルシラン処理乾式シリカ(BET比表面積300m2/g)50質量部、白金触媒(Pt濃度1.0質量%)0.1質量部、オルガノハイドロジェンポリシロキサン(両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体、粘度10mPa・s、SiH含有量0.009mol/g)0.6質量部、制御剤(エチニルシクロヘキサノール)0.1質量部を混合し、組成物Aを調製した。
両末端がジメチルビニルシロキシ基で封鎖され、側鎖にメチル基とフェニル基(mol比が(C6H5)2SiO2/2/(CH3)2SiO2/2=10/90)を有するジメチルジフェニルポリシロキサン(平均重合度300、粘度2.7Pa・s)100質量部、ジメチルジクロルシラン処理乾式シリカ(BET比表面積300m2/g)50質量部、白金触媒(Pt濃度1.0質量%)0.1質量部、オルガノハイドロジェンポリシロキサン(両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体、粘度10mPa・s、SiH含有量0.009mol/g)3.2質量部、制御剤(エチニルシクロヘキサノール)0.1質量部を混合し、組成物Bを調製した。
両末端がジメチルビニルシロキシ基で封鎖され、側鎖にメチル基とビニル基(mol比が(CH2=CH)(CH3)SiO2/2/(CH3)2SiO2/2=0.15/99.85)を有するジメチルポリシロキサン(平均重合度6,000)100質量部、ジメチルジクロルシラン処理乾式シリカ(BET比表面積300m2/g)50質量部、白金触媒(Pt濃度1.0質量%)0.1質量部、オルガノハイドロジェンポリシロキサン(両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンポリシロキサン、粘度20mPa・s、SiH含有量0.016mol/g)0.5質量部、制御剤(エチニルシクロヘキサノール)0.1質量部を混合し、組成物Cを調製した。
両末端がジメチルビニルシロキシ基で封鎖されたジメチルポリシロキサン(平均重合度300、粘度2.3Pa・s)100質量部、ジメチルジクロルシラン処理乾式シリカ(BET比表面積300m2/g)50質量部、白金触媒(Pt濃度1.0質量%)0.1質量部、オルガノハイドロジェンポリシロキサン(両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンポリシロキサン、粘度20mPa・s、SiH含有量0.016mol/g)3.0質量部、制御剤(エチニルシクロヘキサノール)0.1質量部を混合し、組成物Dを調製した。
両末端がジメチルビニルシロキシ基で封鎖されたジメチルポリシロキサン(平均重合度500、粘度5.5Pa・s)100質量部、オルガノポリシロキサン樹脂((CH3)3SiO1/2単位39.5mol%、(CH3)2(CH2=CH)SiO1/2単位6.5mol%、SiO2単位54mol%)50質量部、白金触媒(Pt濃度1.0質量%)0.1質量部、オルガノハイドロジェンポリシロキサン(両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンポリシロキサン、粘度20mPa・s、SiH含有量0.016mol/g)15質量部、制御剤(エチニルシクロヘキサノール)0.1質量部を混合し、組成物Eを調製した。
プレス板上に、ポリエチレンテレフタレート(PET)ライナー、厚さ2.2mmの枠を重ね、この枠内に上記のシリコーンゴム組成物をセットし、この上に更にPETライナー、プレス板を積層して120℃で10分間プレス成型した。二枚のPETライナーごと取り出して冷却後、PETライナーを剥離して厚さ約2mmのシリコーンゴム製透明フィルムを得た。
同様に厚さ0.2mmのスペーサー(枠)を使用して、150℃で2分間プレス成型することにより厚さ約0.2mmのシリコーンゴム製透明シートを得た。
・ゴム硬度: JIS−K6249(2mmシート)
・ゴム引裂き強度: JIS−K6249(2mmシート)
・全光線透過率及びHAZE: JIS−K7105に準じて2mmシートをスガ試験機(株)製直読ヘーズコンピューターHGM−2により測定した。
・可撓性: 0.2mmシートから縦60mm×横20mmのピースを切り出し、縦方向ほぼ中央で二つ折りにし、屈曲部にクラック(割れ)が生じていなければ合格とした。
○:合格 ×:不合格
Claims (6)
- (A)下記平均組成式(1):
RnSiO(4-n)/2 (1)
(式中、Rは同一又は異種の非置換もしくは置換の一価炭化水素基であり、nは1.95〜2.04の正数である。)
で表され、フェニル基含有量がケイ素原子に結合した有機基の5〜20mol%である、一分子中に少なくとも2個のアルケニル基を有するオルガノポリシロキサン:100質量部、
(B)ヒュームドシリカ及び沈降シリカから選ばれてなり、比表面積が50m2/g以上の補強性シリカ:10〜100質量部、
(C)硬化剤:有効量
を主成分とすることを特徴とする光導波板用シリコーンゴム組成物。 - 該シリコーンゴム組成物の厚さ2mmの硬化物シートの引裂き強さが5kN/m以上であることを特徴とする請求項1に記載の光導波板用シリコーンゴム組成物。
- 該シリコーンゴム組成物の厚さ2mmの硬化物シートの全光線透過率が90%以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載の光導波板用シリコーンゴム組成物。
- 該シリコーンゴム組成物の厚さ2mmの硬化物シートのHAZEが10以下であることを特徴とする請求項1,2又は3に記載の光導波板用シリコーンゴム組成物。
- 請求項1〜4のいずれか1項記載のシリコーンゴム組成物の硬化物からなる光導波板。
- 請求項1〜4のいずれか1項記載のシリコーンゴム組成物をシート状に成形し、これを硬化することを特徴とする光導波板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007295029A JP5294610B2 (ja) | 2007-11-14 | 2007-11-14 | 光導波板用シリコーンゴム組成物、光導波板及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007295029A JP5294610B2 (ja) | 2007-11-14 | 2007-11-14 | 光導波板用シリコーンゴム組成物、光導波板及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009120687A JP2009120687A (ja) | 2009-06-04 |
JP5294610B2 true JP5294610B2 (ja) | 2013-09-18 |
Family
ID=40813206
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007295029A Expired - Fee Related JP5294610B2 (ja) | 2007-11-14 | 2007-11-14 | 光導波板用シリコーンゴム組成物、光導波板及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5294610B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5201362B2 (ja) * | 2009-06-09 | 2013-06-05 | 信越化学工業株式会社 | 光導波板用シリコーンゴム組成物及び光導波板 |
JP5803652B2 (ja) * | 2010-12-28 | 2015-11-04 | 信越化学工業株式会社 | 集光型太陽電池用光学シートの製造方法 |
JP5780204B2 (ja) * | 2012-05-10 | 2015-09-16 | 信越化学工業株式会社 | シリコーンゴム型取り材料 |
JP2015123188A (ja) * | 2013-12-26 | 2015-07-06 | 信越ポリマー株式会社 | シリコーンゴム製飲料容器及びその製造方法 |
JP6488682B2 (ja) * | 2014-12-12 | 2019-03-27 | 王子ホールディングス株式会社 | 応力緩和層としてのシリコーンゴムフィルムおよびそれを有するフレキシブルデバイス |
JP6724949B2 (ja) * | 2018-07-19 | 2020-07-15 | 王子ホールディングス株式会社 | 応力緩和層としてのシリコーンゴムフィルムおよびそれを有するフレキシブルデバイス |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5307438A (en) * | 1992-08-13 | 1994-04-26 | Minnesota Mining And Manufacturing Company | Index matching compositions with improved DNG/DT |
US5661210A (en) * | 1996-09-25 | 1997-08-26 | Dow Corning Corporation | Optically clear liquid silicone rubber |
JP4860985B2 (ja) * | 2005-11-11 | 2012-01-25 | 株式会社カネカ | シリコーン系重合体粒子を含有するシリコーン系組成物 |
CN101336383B (zh) * | 2006-02-01 | 2012-05-09 | 陶氏康宁公司 | 抗冲击的光波导管及其制造方法 |
-
2007
- 2007-11-14 JP JP2007295029A patent/JP5294610B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2009120687A (ja) | 2009-06-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100976734B1 (ko) | 광도파판용 액상 실리콘 고무 조성물 | |
TWI716617B (zh) | 透明液狀聚矽氧橡膠組成物 | |
JP5003910B2 (ja) | 光導波板用液状シリコーンゴム組成物 | |
JP3912525B2 (ja) | 付加硬化型シリコーンゴム組成物及び粘着ゴムシート | |
JP6678388B2 (ja) | 硬化性シリコーン樹脂組成物 | |
JP5294610B2 (ja) | 光導波板用シリコーンゴム組成物、光導波板及びその製造方法 | |
WO2008047892A1 (en) | Curable polyorganosiloxane composition | |
JP2006335857A (ja) | 透明な硬化物を与えるポリオルガノシロキサン組成物 | |
EP1664197A1 (en) | Adhesive silicone elastomer sheet | |
WO2013047898A1 (en) | Curable silicone composition and cured product thereof | |
JP2004221308A (ja) | 発光ダイオード素子用シリコーン樹脂組成物 | |
JP5068988B2 (ja) | 接着性ポリオルガノシロキサン組成物 | |
US20150210853A1 (en) | Curable silicone composition and cured product thereof | |
EP2271700B1 (en) | Organopolysiloxane, method of manufacturing thereof, curable silicone composition, and cured product thereof | |
WO2020022406A1 (ja) | フロロシリコーンゴムとシリコーンゴムとの積層体の製造方法 | |
JP5579371B2 (ja) | 含ケイ素ポリマー、及び硬化性ポリマー組成物 | |
JP2019189723A (ja) | Ledヘッドランプ用高透明付加硬化型液状シリコーンゴム組成物及びledヘッドランプ | |
JP7128159B2 (ja) | 透明液状シリコーンゴム組成物及び硬化物 | |
JP7282777B2 (ja) | シリコーンゴム組成物およびフロロシリコーンゴムとシリコーンゴムとの積層体の製造方法 | |
JP5067573B2 (ja) | 光導波板用シリコーンゴム組成物及び光導波板 | |
JP5201362B2 (ja) | 光導波板用シリコーンゴム組成物及び光導波板 | |
JP2023172173A (ja) | 金型低汚染性シリコーンゴム組成物 | |
TW202010632A (zh) | 用於生產光學聚矽氧總成之方法、及藉其生產之光學聚矽氧總成 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20091027 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20111013 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20111019 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20111124 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20111124 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20111220 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130611 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5294610 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |