JP5292984B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5292984B2
JP5292984B2 JP2008205385A JP2008205385A JP5292984B2 JP 5292984 B2 JP5292984 B2 JP 5292984B2 JP 2008205385 A JP2008205385 A JP 2008205385A JP 2008205385 A JP2008205385 A JP 2008205385A JP 5292984 B2 JP5292984 B2 JP 5292984B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
diffusion layer
type diffusion
heat treatment
conductivity type
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008205385A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010040980A5 (ja
JP2010040980A (ja
Inventor
卓也 奥野
靖士 田中
康宏 北村
喜明 中山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2008205385A priority Critical patent/JP5292984B2/ja
Publication of JP2010040980A publication Critical patent/JP2010040980A/ja
Publication of JP2010040980A5 publication Critical patent/JP2010040980A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5292984B2 publication Critical patent/JP5292984B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Element Separation (AREA)

Description

本発明は、半導体基板にトレンチを形成し、トレンチに囲まれた素子形成領域にイオン注入を行った後、半導体基板を熱処理することにより製造される半導体装置の製造方法に関する。
従来より、支持基板と、支持基板の表面に配置された絶縁膜と、絶縁膜を挟んで支持基板と反対側に配置されたSOI層とを有して構成されるSOI基板のうちSOI層に素子形成領域を形成し、素子形成領域にトランジスタやダイオード等を備えた半導体装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
例えば、このような半導体装置では、n型層と、n型層の表層部に配置されたp型ベース層と、p型ベース層の表層部に配置されたn型エミッタ層とを有してSOI層が構成されていると共にトランジスタが形成されている。そして、SOI層には、表面から埋込絶縁膜まで達するトレンチが形成されており、トレンチの側壁に絶縁膜が配置されると共にトレンチの内部にポリシリコンが埋め込まれることにより素子形成領域が構成されている。
かかる半導体装置は、例えば、以下のように製造される。まず、SOI層に表面から絶縁膜まで達するトレンチを形成し、トレンチの側壁に絶縁膜を配置すると共にトレンチの内部にポリシリコンを埋め込む。その後、SOI層にリン等の不純物をイオン注入する。続いて、注入された不純物をSOI層の深さ方向に拡散させると共に、SOI層のうちイオン注入されることにより形成された非晶質層の部分を再結晶化させるために、熱処理を行うことによりn型層を形成する。そして、n型層と同様に、p型ベース層およびn型エミッタ層も不純物をイオン注入し、注入された不純物を熱処理により熱拡散させて形成する。
特開平5−243502号公報
しかしながら、このような半導体装置の製造方法では、n型層をイオン注入および熱処理により形成するときに、イオン注入により注入された不純物はSOI層の深さ方向に拡散するだけでなく、SOI層の表面に沿った方向にも拡散することになる。このとき、n型層がトレンチまで到達してしまうと、n型層内では、トレンチに起因する応力が印加されると共に再結晶化が阻害されるため、転位等の欠陥が発生してしまう可能性があるという問題がある。さらに、転位等の欠陥が発生しているn型層にp型ベース層およびn型エミッタ層を形成することでp型ベース層およびn型エミッタ層内にも転位等の欠陥が発生してしまうという問題がある。そして、n型層、p型ベース層およびn型エミッタ層内に形成された欠陥はバンドギャップ中に中間準位を生成してリーク電流等を引き起こすため、ダイオードやトランジスタ等の半導体装置の特性変動が生じるという問題がある。
本発明は上記点に鑑みて、トレンチに囲まれた素子形成領域にイオン注入および熱処理により製造される半導体素子を備えた半導体装置を形成する際に、半導体装置内に欠陥が発生することを抑制することができると共に半導体装置の特性変動が発生することを防止することができる半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、半導体基板(4、11)を用意する工程と、半導体基板(4、11)に素子形成領域を形成するためのトレンチ(5)を形成する工程と、素子形成領域に第1導電型拡散層(8)を形成する工程と、第1導電型拡散層(8)の表層部に第2導電型拡散層(9)および第1導電型高濃度層(10)を形成する工程と、を有する半導体装置の製造方法であって、第1導電型拡散層(8)を形成する工程では、半導体基板(4、11)に不純物をイオン注入する工程と、熱処理により不純物を熱拡散させる熱処理工程と、を有し、不純物をイオン注入する工程および熱処理工程では、不純物をイオン注入する際のドーズ量をS、不純物を熱処理する際の熱拡散係数をD、不純物の熱処理時間をt、半導体基板(4、11)の表面のうち不純物を注入する部分とトレンチ(5)との最短距離をLとし、
となるように、ドーズ量および半導体基板(4、11)における不純物をイオン注入する位置を設定して不純物をイオン注入する工程を行うと共に、熱処理する温度に基づいて熱拡散係数および熱処理時間を設定して熱処理工程を行い、第1導電型拡散層(8)をトレンチ(5)から離間して形成すると共に第1導電型拡散層(8)の表面濃度を2×10 18 cm −3 〜5×10 18 cm −3 にすることを特徴としている。
このような半導体装置の製造方法によれば、ドーズ量および半導体基板(4、11)における不純物をイオン注入する位置を設定して不純物をイオン注入する工程を行うと共に、熱処理する温度に基づいて熱拡散係数および熱処理時間を設定して熱処理工程を行っているので、熱処理工程を行うときに第1導電型拡散層(8)がトレンチ(5)に到達することを防止することができる。このため、第1導電型拡散層(8)の内部では、トレンチ(5)に起因する応力が印加されることを防止することができると共に再結晶化が阻害されることを防止することができるため、第1導電型拡散層(8)に欠陥が発生することを防止することをできる。したがって、半導体装置にリーク電流が発生することを防止することができると共に、半導体装置の特性変動が発生することを防止することができる。
例えば、請求項2に記載の発明のように、半導体基板(4)として、支持基板(1)と、支持基板(1)の表面に配置されている埋込絶縁膜(2)と、埋込絶縁膜(2)を挟んで支持基板(1)と反対側に配置されているSOI層(3)と、を有したSOI基板を用い、トレンチ(5)を形成する工程では、SOI層(3)の表面から埋込絶縁膜(2)に達するまでトレンチ(5)を形成し、第1導電型拡散層(8)を形成する工程、第2導電型拡散層(9)および第1導電型高濃度層(10)を形成する工程をSOI層(3)に行い、不純物をイオン注入する工程および熱処理工程では、第1導電型拡散層(8)を埋込絶縁膜(2)から離間して形成することができる。
このような半導体装置の製造方法によれば、熱処理工程を行うときに、第1導電型拡散層(8)が埋込絶縁膜(2)に到達しないため、第1導電型拡散層(8)に埋込絶縁膜(2)に起因する応力が印加されることを防止することができる。したがって、第1導電型拡散層(8)に欠陥が発生することを防止することができるため、半導体装置にリーク電流が発生することを防止することができると共に、半導体装置の特性変動が発生することを防止することができる。
また、請求項3に記載の発明のように、不純物をイオン注入する工程では、リンまたは砒素を有する不純物をイオン注入することができる。
さらに、請求項4に記載の発明のように、素子形成領域に第1導電型拡散層(8)、第2導電型拡散層(9)および第1導電型高濃度層(10)を有するツェナーダイオードを形成し、ツェナーダイオードの耐圧を4〜6Vにすることができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について説明する。図1は本実施形態における半導体装置の製造方法により製造された半導体装置の断面構成を示す図であり、この図に基づいて説明する。
図1に示されるように、本実施形態の半導体装置の製造方法により製造された半導体装置は、支持基板1と、支持基板1の表面に配置された酸化膜等の埋込絶縁膜2と、埋込絶縁膜2を挟んで支持基板1と反対側に配置されたSOI層3とを有したSOI基板4を用いて構成されている。SOI層3には、表面から埋込絶縁膜2まで達するトレンチ5が形成され、トレンチ5の側壁に酸化膜等の絶縁膜6が配置されていると共にトレンチ5の内部にポリシリコン7が配置されていることにより素子形成領域が構成されている。そして、素子形成領域にはツェナーダイオードが形成されている。なお、本実施形態ではSOI基板4が半導体基板に相当する。
ツェナーダイオードはn型拡散層8、p型拡散層9およびn型高濃度層10を有して構成されている。具体的には、SOI層3の表層部には埋込絶縁膜2およびトレンチ5から離間するように本発明の第1導電型拡散層に相当するn型拡散層8が形成されている。また、n型拡散層8の表層部には本発明の第2導電型拡散層に相当するp型拡散層9および本発明の第1導電型高濃度層に相当するn型高濃度層10が形成されている。なお、本実施形態では、p型拡散層9は素子形成領域の中心部分に形成されており、n型高濃度層10はp型拡散層9を囲むように形成されている。また、n型拡散層8の表面のうち、p型拡散層9とn型高濃度層10との間に位置する部分の表面濃度は1×10 19cm−3とされており、ツェナーダイオードの耐圧が5Vとなるようにされている。
次にこのような半導体装置の製造工程について説明する。図2は、本実施形態にかかる半導体装置の製造工程の断面構成を示す図である。
まず、図2(a)に示されるように、SOI基板4を用意する。そして、図2(b)に示されるように、SOI基板4の表面に図示しないマスクを配置してSOI層3の表面から埋込絶縁膜2まで達するトレンチ5を形成する。その後、トレンチ5の側壁に絶縁膜6を形成すると共に、トレンチ5の内部をポリシリコン7にて埋め込むことによりSOI層3に素子形成領域を構成する。
続いて、図2(c)に示されるように、図示しないマスクをSOI層3の表面に配置し、SOI層3のうちトレンチ5の側壁から距離L以上離れた部分にリンをイオン注入する。そして、図2(d)に示されるように、イオン注入されたリンを熱拡散させてn型拡散層8を形成すると共にイオン注入時に形成された非晶質層を再結晶化するためにSOI基板4を熱処理する。
本実施形態では、不純物をイオン注入する際のドーズ量をS、不純物を熱処理する際の熱拡散係数をD、不純物の熱処理時間をt、SOI基板4のうち不純物を注入する部分とトレンチ5との最短距離をLとし、次式を満たすようにリンをイオン注入する工程および熱処理する工程を行っている。

具体的には、このような式を満たすように、リンをイオン注入する工程および熱処理する工程では、ドーズ量およびSOI基板4におけるリンをイオン注入する位置を設定してリンをイオン注入する工程を行うと共に、熱処理する温度に基づいて熱拡散係数および熱処理時間を設定して熱処理する工程を行っている。なお、本実施形態では、n型拡散層8を形成した際に、n型拡散層8が埋込絶縁膜2にも到達しないように、リンをイオン注入する工程および熱処理する工程を行っている。
次に、図2(e)に示されるように、図2(c)と同様に、n型拡散層8の表面に図示しないマスクを配置し、上記形状となるように、p型拡散層9を構成するボロンをイオン注入すると共にn型高濃度層10を構成するリンをイオン注入し、SOI基板4を熱処理してp型拡散層9およびn型高濃度層10を形成する。なお、この図2(e)の熱処理工程は、図2(d)の熱処理工程と比較して短時間の低温度で行われるため、n型拡散層8がさらに熱拡散することは考慮しなくてもよい。このようにして、素子形成領域にツェナーダイオードが形成された本実施形態の半導体装置が製造される。
このような半導体装置の製造方法によれば、ドーズ量およびSOI基板4におけるリンをイオン注入する位置を設定してリンをイオン注入する工程を行うと共に、熱処理する温度に基づいて熱拡散係数および熱処理時間を設定して熱処理工程を行っているので、熱処理工程を行うときにn型拡散層8がトレンチ5に到達することを防止することができる。このため、n型拡散層8の内部では、トレンチ5に起因する応力が印加されることを防止することができると共に再結晶化が阻害されることを防止することができるため、n型拡散層8の内部に欠陥が発生することを防止することをできる。そして、n型拡散層8の内部に欠陥が発生することを防止することができるため、p型拡散層9およびn型高濃度層10にも欠陥が発生することを防止することができる。したがって、半導体装置にリーク電流が発生することを防止することができると共に、半導体装置の特性変動が発生することを防止することができる。
なお、本実施形態では、n型拡散層8が埋込絶縁膜2に到達しないようにドーズ量を設定してリンをイオン注入する工程を行うと共に、熱処理する温度に基づいて熱拡散係数および熱処理時間を設定して熱処理工程を行っているので、n型拡散層8の内部では埋込絶縁膜2に起因する応力が印加されることを防止することができると共に再結晶化が阻害されることを防止することができる。
また、不純物をイオン注入する際には、トレンチ5をアライメントマークとして利用することができるため、製造工程が増加することもない。
図3(a)は、トレンチ5とリンをイオン注入する部分との最短距離を1.4μmとして半導体装置を製造したときの欠陥の存否をカソードルミネッセンス法で測定した結果を示す図であり、図3(b)はトレンチ5とリンをイオン注入する部分との最短距離を8.4μmとして半導体装置を製造したときの欠陥の存否をカソードルミネッセンス法で測定した結果を示す図である。図3(a)および図3(b)中の実線Aはp型拡散層9の表面を計測したものであり、実線Bはn型拡散層8の表面のうちp型拡散層9とn型高濃度層10との間の部分を計測したものである。なお、図3(a)および図3(b)は、リンをイオン注入する工程および熱処理する工程において、ドーズ量Sを2×1015cm-2、熱処理する温度を1170℃、熱拡散係数Dを6.5×10 −13 cm 2 /秒、熱処理時間tを240分として行っている。したがって、トレンチ5とリンをイオン注入する部分との最短距離Lが6μm以上のときにn型拡散層8がトレンチ5に到達しないようにすることができる。また、カソードルミネッセンス法でSiを測定した場合には、Si結晶中に欠陥が存在すると波長が1380nm付近より大きい波長にてピークが測定されることが知られている。
図3(a)では、図3(a)中実線Aで示されるように、1350nm付近の部分に矢印Cで示す強度のピークを確認することができると共に1450nm付近に矢印Dで示す強度のピークを確認することができるため、p型拡散層9に欠陥が発生していることを確認することができる。また、図3(a)では、図3(a)中実線Bで示されるように、1450nm付近の部分に矢印Eで示す強度のピークを確認することができ、n型拡散層8の表面のうちp型拡散層9とn型高濃度層10との間の部分に欠陥が発生していることを確認することができる。
一方、図3(b)では、図3(b)中実線A、Bで示されるように、波長が1380nm付近より大きい波長にてピークを確認することができず、p型拡散層9およびn型拡散層8の表面のうちp型拡散層9とn型高濃度層10との間の部分に欠陥が発生していないことを確認することができる。
また、図4は、SOI層3のうちトレンチ5から距離L以上離れた部分にリンをイオン注入したときの半導体装置の特性変動発生率を示す図である。なお、図4では、図3と同様に、リンをイオン注入する工程および熱処理する工程において、ドーズ量Sを2×1015cm-2、熱処理する温度を1170℃、熱拡散係数Dを6.5×10 −13 cm 2 /秒、熱処理時間tを240分として行っている。したがって、トレンチ5とリンをイオン注入する部分との最短距離Lが6μm以上のときにn型拡散層8がトレンチ5に到達しないようにすることができる。
図4に示されるように、距離Lが6μm以上の場合にはn型拡散層8がトレンチ5に到達しないため半導体装置の特性変動が発生しないが、距離Lが6μm以下の場合にはn型拡散層8がトレンチ5に到達するため半導体装置の特性変動が発生していることを確認することができる。
つまり、図3および図4に示されるように、本実施形態のようにドーズ量およびSOI基板4におけるリンをイオン注入する位置を設定してリンをイオン注入する工程を行うと共に、熱処理する温度に基づいて熱拡散係数および熱処理時間を設定して熱処理工程を行うことにより半導体装置を形成した場合には、半導体装置内に欠陥が発生することを防止することができることを確認することができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態の半導体装置はSOI基板4の代わりにバルクウェハのSi基板を用いて構成されており、その他に関しては上記第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
図5は本実施形態の半導体装置の断面構成を示す図である。図5に示されるように、本実施形態の半導体装置は、バルクウェハであるSi基板11に素子分離のためのトレンチ5が形成されている。そして、トレンチ5の側壁に絶縁膜6が配置されていると共にトレンチ5の内部にポリシリコン7が配置されていることによりSi基板11に素子形成領域が構成されている。また、Si基板11の表層部にはn型拡散層8がトレンチ5から離間するように形成されている。そして、n型拡散層8の表層部にはp型拡散層9およびn型高濃度層10が形成されている。なお、本実施形態では、Si基板11が半導体基板に相当する。
かかる半導体装置は、上記第1実施形態の半導体装置の製造方法に対して、図2(a)の工程でSOI基板4をSi基板11に変更すればよい。このような半導体装置の製造方法としても上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(他の実施形態)
上記各実施形態では、n型拡散層8、p型拡散層9およびn型高濃度層10を有するツェナーダイオードを例に挙げて説明したが、もちろん、上記第1実施形態のn型拡散層8をp型拡散層に変更すると共にp型拡散層9をn型拡散層に変更し、n型高濃度層10をp型高濃度層に変更してツェナーダイオードを構成してもよい。この場合、例えば、p型拡散層を形成する不純物としてボロンを用いることができる。
さらに、上記各実施形態において、n型拡散層8としてリンをイオン注入する例を挙げて説明したが、もちろんこれに限定されるものではなく、例えば、n型拡散層8を形成する不純物として砒素を用いることもできる。
また、上記第1実施形態では、n型拡散層8の表面濃度を1×10 19cm−3として説明したが、n型拡散層8の表面濃度はこれに限定されるものではなく、例えば、2×10 18〜5×10 19cm−3とすることができる。さらに、上記第1実施形態ではツェナーダイオードの耐圧が5Vになるように形成されていたが、ツェナーダイオードの耐圧が4V〜6Vになるようにn型拡散層8、p型拡散層9およびn型高濃度層10を形成してもよい。
また、上記各実施形態では、素子形成領域にツェナーダイオードを形成する例を挙げて説明したが、もちろん素子形成領域に他の半導体素子を形成することもでき、例えば、素子形成領域にトランジスタ等を形成してもよい。
本発明の第1実施形態における半導体装置の断面構成を示す図である。 図1に示す半導体装置の製造工程を示す図である。 (a)はトレンチとリンをイオン注入する部分との最短距離を1.4μmとして半導体装置を製造したときの欠陥の存否をカソードルミネッセンス法で測定した結果を示す図であり、(b)はトレンチとリンをイオン注入する部分との最短距離を8.4μmとして半導体装置を製造したときの欠陥の存否をカソードルミネッセンス法で測定した結果を示す図である。 トレンチから距離L以上離れた部分にリンをイオン注入したときの半導体装置の特性変動発生率を示す図である。 本発明の第2実施形態における半導体装置の断面構成を示す図である。
符号の説明
1 支持基板
2 埋込絶縁膜
3 SOI層
4 SOI基板
5 トレンチ
6 絶縁膜
7 ポリシリコン
8 n型拡散層
9 p型拡散層
10 n型高濃度層

Claims (4)

  1. 半導体基板(4、11)を用意する工程と、
    前記半導体基板(4、11)に素子形成領域を形成するためのトレンチ(5)を形成する工程と、
    前記素子形成領域に第1導電型拡散層(8)を形成する工程と、
    前記第1導電型拡散層(8)の表層部に第2導電型拡散層(9)および第1導電型高濃度層(10)を形成する工程と、を有する半導体装置の製造方法であって、
    前記第1導電型拡散層(8)を形成する工程では、前記半導体基板(4、11)に不純物をイオン注入する工程と、熱処理により前記不純物を熱拡散させる熱処理工程と、を有し、前記不純物をイオン注入する工程および前記熱処理工程では、前記不純物をイオン注入する際のドーズ量をS、前記不純物を熱処理する際の熱拡散係数をD、前記不純物の熱処理時間をt、前記半導体基板(4、11)の表面のうち前記不純物を注入する部分と前記トレンチ(5)との最短距離をLとし、
    となるように、前記ドーズ量および前記半導体基板(4、11)における前記不純物をイオン注入する位置を設定して前記不純物をイオン注入する工程を行うと共に、前記熱処理する温度に基づいて前記熱拡散係数および前記熱処理時間を設定して前記熱処理工程を行い、前記第1導電型拡散層(8)を前記トレンチ(5)から離間して形成すると共に前記第1導電型拡散層(8)の表面濃度を2×10 18 cm −3 〜5×10 18 cm −3 することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記半導体基板(4)として、支持基板(1)と、前記支持基板(1)の表面に配置されている埋込絶縁膜(2)と、前記埋込絶縁膜(2)を挟んで前記支持基板(1)と反対側に配置されているSOI層(3)と、を有したSOI基板を用い、
    前記トレンチ(5)を形成する工程では、前記SOI層(3)の表面から前記埋込絶縁膜(2)に達するまで前記トレンチ(5)を形成し、
    前記第1導電型拡散層(8)を形成する工程、前記第2導電型拡散層(9)および前記第1導電型高濃度層(10)を形成する工程を前記SOI層(3)に行い、
    前記不純物をイオン注入する工程および前記熱処理工程では、前記第1導電型拡散層(8)を前記埋込絶縁膜(2)から離間して形成することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記不純物をイオン注入する工程では、リンまたは砒素を有する不純物をイオン注入することを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記素子形成領域に前記第1導電型拡散層(8)、前記第2導電型拡散層(9)および前記第1導電型高濃度層(10)を有するツェナーダイオードを形成し、前記ツェナーダイオードの耐圧を4〜6Vにすることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法。
JP2008205385A 2008-08-08 2008-08-08 半導体装置の製造方法 Expired - Fee Related JP5292984B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008205385A JP5292984B2 (ja) 2008-08-08 2008-08-08 半導体装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008205385A JP5292984B2 (ja) 2008-08-08 2008-08-08 半導体装置の製造方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2010040980A JP2010040980A (ja) 2010-02-18
JP2010040980A5 JP2010040980A5 (ja) 2011-02-17
JP5292984B2 true JP5292984B2 (ja) 2013-09-18

Family

ID=42013167

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008205385A Expired - Fee Related JP5292984B2 (ja) 2008-08-08 2008-08-08 半導体装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5292984B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2839651B2 (ja) * 1989-06-14 1998-12-16 株式会社東芝 半導体装置の製造方法及びその半導体装置
JPH09116174A (ja) * 1995-10-18 1997-05-02 Sony Corp ツェナーザップダイオードおよびその製造方法
JP2000077547A (ja) * 1998-08-27 2000-03-14 Fuji Electric Co Ltd 半導体装置の製造方法
JP2005064472A (ja) * 2003-07-25 2005-03-10 Fuji Electric Device Technology Co Ltd 半導体装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010040980A (ja) 2010-02-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7169675B2 (en) Material architecture for the fabrication of low temperature transistor
US7645665B2 (en) Semiconductor device having shallow b-doped region and its manufacture
JP2009004573A (ja) 炭化珪素半導体装置およびその製造方法
JP2009272423A (ja) 半導体装置及びその製造方法
KR20120035699A (ko) 급경사 접합 프로파일을 갖는 소스/드레인 영역들을 구비하는 반도체 소자 및 그 제조방법
JP2007036250A (ja) ゲッタリング機能を有する低欠陥エピタキシャル半導体基板、これを用いたイメージセンサー及びこれの製造方法
JP2009253215A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP2011134837A (ja) 半導体装置の製造方法
JP5499455B2 (ja) SOI(Silicononinsulator)構造の半導体装置およびその製造方法
JP4989085B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法
TW201350881A (zh) 半導體基板之評價方法、評價用半導體基板、半導體裝置
JP2006245338A (ja) 電界効果型トランジスタの製造方法
JPH04239760A (ja) 半導体装置の製造法
JP2009004763A (ja) 半導体装置
JP5292984B2 (ja) 半導体装置の製造方法
US7638415B2 (en) Method for reducing dislocation threading using a suppression implant
JP6070333B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP2019021843A (ja) 半導体エピタキシャルウェーハおよびその製造方法、ならびに固体撮像素子の製造方法
JP2000260728A (ja) 半導体装置の製造方法
JP6413938B2 (ja) 半導体基板の評価方法
JP2017112219A (ja) 半導体装置及びその製造方法
US20160148834A1 (en) Soi wafer fabrication method and soi wafer
JP2000349039A (ja) 浅い拡散層を有する半導体装置の製造方法
JP2005294341A (ja) 半導体装置の製造方法
JP7135998B2 (ja) エピタキシャルウェーハの評価方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101222

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101222

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121112

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121120

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130115

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130514

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130527

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5292984

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees