JP5292060B2 - ブラシレスモータの駆動装置 - Google Patents

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この発明は、センサレス駆動方式により誘起駆動を行うブラシレスモータの駆動装置に関する。
従来より、ブラシレスモータとして、マグネットロータの磁極位置を検出するセンサを使わない代わりに、マグネットロータが回転するときにステータのコイルに誘起される電圧信号(誘起電圧)を検出し、その検出信号に基づいてモータの通電信号を生成する、すなわち「誘起駆動」を行う、センサレス駆動方式を採用したブラシレスモータが知られている。しかし、コイルに電圧信号が誘起されるのは、マグネットロータが回転しているときだけであり、モータが停止しているときにはコイルに誘起電圧が発生しないことから、マグネットロータの位置情報が得られない。このため、モータ起動時には、マグネットロータを強制的に回転させる、すなわち「強制駆動」を行う必要があった。
下記の特許文献1には、モータ起動時に強制駆動を行うセンサレス駆動方式のブラシレスモータの駆動装置が記載されている。この装置は、起動時にモータを強制駆動から誘起駆動に切り換える際、誘起駆動の回数が強制駆動の回数以下となるように、周波数とデューティ比とを所定のパターンで増加させてモータを駆動制御している。そして、所定の強制駆動時間が経過したときに、マグネットロータの位置に基づいてモータを誘起駆動させるようになっている。
特開2004−248387号公報 特開平10−070895号公報 特開平10−271881号公報 特開2005−315243号公報 特開2005−057922号公報
ところが、モータ起動時に強制駆動を行うようにした駆動装置では、強制駆動時に通電するコイルの相が不適切であったとすると、マグネットロータを回転させることができず、誘起電圧が発生しなくなり、ブラシレスモータを起動させることができなくなってしまう。上記した特許文献1に記載の駆動装置では、初期に特定相のコイルに通電を行い、マグネットロータの位置を確定させ(初期セット)、適切な相のコイルに通電を行うようになっているが、初期のマグネットロータの位置による不起動の対策が不十分で、延いてはモータが誤動作するおそれがあった。例えば、マグネットロータが目標位置まで動く際、勢い余って目標位置を通り過ぎてしまったり、反対に動きが遅すぎて目標位置に達しないうちに強制駆動が始まってしまったりして、ブラシレスモータを起動させることができないことがある。また、強制駆動時にも、通電時間や通電タイミングが不適切であれば、ブラシレスモータを駆動させることができない。
この発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、マグネットロータの停止位にかかわらずブラシレスモータの起動時間を短縮することを可能としたブラシレスモータの駆動装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、複数相のコイルを有するステータと、ステータに設けられるマグネットロータとを備えたブラシレスモータについて、各相のコイルに対する通電を順次切り換えることによりマグネットロータを回転させると共に、各相のコイルに生じる誘起電圧に基づいてマグネットロータの位置を検出し、その検出位置に基づいて各相のコイルに対する通電を制御する誘起駆動を行うブラシレスモータの駆動装置であって、各相のコイルに対する通電はデューティ制御によるものであり、誘起駆動を行う前に、マグネットロータを所定の初期位置にセットするために各相のコイルに対し少なくとも2回の通電を行い、2回の通電のうち1回目の通電と2回目の通電は異なる通電相に通電されるものであり、2回の通電のうち1回目の通電時間を2回目の通電時間より短くしたこと、2回の通電のうち1回目の通電の通電デューティを最大限の所定の一定値としたことを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、誘起駆動を行う前に、ステータの各相のコイルに対して少なくとも2回の通電が行われ、その2回の通電のうち1回目の通電時間を2回目の通電時間より短くした。従って、1回目の通電時には、マグネットロータに瞬時にトルクが与えられ、2回目の通電時には、マグネットロータに時間をかけてトルクが与えられ、マグネットロータが所定の初期位置にセットされてステータとの間で起動可能な状態となる。また、通電が連続して2回行われるので、2回目の通電時にはマグネットロータが「デッドポイント」に止まることがない。また、1回目の通電の通電デューティを所定の一定値としたので、1回目の通電時には、マグネットロータに瞬時に高トルクが与えられる。ここで、「デッドポイント」は、後に強制駆動が行われても逆回転もしくは脱調することを意味する。
上記目的を達成するために、請求項に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、2回の通電のうち2回目の通電の通電デューティを所定の一定値としたことを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項1に記載の発明の作用に加え、2回目の通電の通電デューティを一定値としたので、マグネットロータがイナーシャの小さいインナ式であっても、マグネットロータが速やかに回って所定の初期位置にセットされ、ステータとの間で強制駆動可能な状態となる。
上記目的を達成するために、請求項に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、2回の通電のうち2回目の通電の通電デューティを短い時間から長い時間へ徐々に変化させるスイープとしたことを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項1に記載の発明の作用に加え、2回目の通電の通電デューティを短い時間から長い時間へ徐々に変化させるスイープとしたので、マグネットロータがイナーシャの大きいアウタ式であっても、マグネットロータがゆっくりと回って所定の初期位置にセットされ、ステータとの間で強制駆動可能な状態となる。
上記目的を達成するために、請求項に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、2回の通電のうち2回目の通電の通電デューティを長い時間から短い時間へ徐々に変化させる逆スイープとしたことを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項1に記載の発明の作用に加え、2回目の通電の通電デューティを長い時間から短い時間へ徐々に変化させる逆スイープとしたので、マグ
ネットロータがイナーシャの大きいインナ式であっても、マグネットロータがゆっくりと回って所定の初期位置にセットされ、ステータとの間で強制駆動可能な状態となる。
上記目的を達成するために、請求項に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、2回の通電のうち2回目の通電の通電デューティを、最初に短い時間から長い時間へ徐々に変化させるスイープとし、その後に一定値としたことを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項1に記載の発明の作用に加え、2回目の通電の通電デューティを、最初に短い時間から長い時間へ徐々に変化させるスイープとし、その後に一定値としたので、マグネットロータがイナーシャの小さいアウタ式であっても、マグネットロータが速やかに回って所定の初期位置にセットされ、ステータとの間で強制駆動可能な状態となる。
上記目的を達成するために、請求項に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、2回の通電のうち2回目の通電の通電デューティを、最初に所定の一定値とし、その後に短い時間へ徐々に変化させる逆スイープとしたことを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項1に記載の発明の作用に加え、2回目の通電の通電デューティを、最初に所定の一定値とし、その後に短い時間へ徐々に変化させる逆スイープとしたので、マグネットロータがイナーシャの中程度なアウタ式であっても、マグネットロータが速やかに回って所定の初期位置にセットされ、ステータとの間で強制駆動可能な状態となる。
上記目的を達成するために、請求項に記載の発明は、請求項1乃至の何れか一つに記載の発明において、各相のコイルに対する通電は、3相全波駆動方式であることを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項1乃至の何れか一つに記載の発明の作用に加え、マグネットロータが、ステータとの間で効率よく強制駆動可能な位置関係となる。
請求項1に記載の発明によれば、マグネットロータの停止位にかかわらずブラシレスモータの起動時間を短縮することができる。また、停止状態のマグネットロータを、ブラシレスモータの起動に好都合な所定の初期位置へ向けて直ちに起動させることができる。
請求項に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、ブラシレスモータの起動時間の短縮をより確実なものとすることができる。
請求項に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、ブラシレスモータの起動時間の短縮をより確実なものとすることができる。
請求項に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、ブラシレスモータの起動時間の短縮をより確実なものとすることができる。
請求項に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、ブラシレスモータの起動時間の短縮をより確実なものとすることができる。
請求項に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、ブラシレスモータの起動時間の短縮をより確実なものとすることができる。
請求項に記載の発明によれば、請求項1乃至の何れか一つに記載の発明の効果に加え、3相のブラシレスモータにつき効率良く起動可能な状態とすることができる。
[第1実施形態]
以下、本発明におけるブラシレスモータの駆動装置を具体化した第1実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
この実施形態では、エンジンの燃料ポンプに使用されるブラシレスモータの駆動装置について説明する。この燃料ポンプは、特に、小型化が要求される自動二輪車に使用される。図1に、燃料ポンプに使用されるアウタロータ式のブラシレスモータ11と、そのコントローラ10の構成を電気回路図により示す。コントローラ10は、制御回路12と駆動回路13とを含む。この実施形態で、ブラシレスモータ11は、3相4極のセンサレスタイプのものであり、駆動回路13には3相全波駆動方式の回路が採用されている。ブラシレスモータ11は、3相(U相、V相、W相)のコイル14A,14B,14Cを含むステータ14と、4極のマグネットロータ15とを備える。ブラシレスモータ11は、センサレスタイプであることから、ステータ14に対するマグネットロータ15の磁極位置(ロータ位置)を検出するために、ホール素子を使わずに、ステータ14の各相のコイル14A〜14Cで生じる誘起電圧を利用するようになっている。そして、マグネットロータ15が回転するときに、各相のコイル14A〜14Cで発生する誘起電圧に基づいてロータ位置を検出し、その検出されるロータ位置に基づいて通電対象となる各相のコイル14A〜14Cを決定する「誘起駆動」を行うようになっている。この実施形態では、アウタ式のマグネットロータ15を使用していることから、マグネットロータ15のイナーシャが大の場合を想定している。
図1に示すように、駆動回路13は、スイッチング素子としてのPNP形の第1、第3及び第5のトランジスタTr1,Tr3,Tr5、並びに、NPN形の第2、第4及び第6のトランジスタTr2,Tr4,Tr6をそれぞれ3相ブリッジ接続して構成される。第1、第3及び第5のトランジスタTr1,Tr3,Tr5のエミッタはそれぞれ電源(+B)接続され、第2、第4及び第6のトランジスタTr2,Tr4,Tr6のエミッタはそれぞれ接地される。ブラシレスモータ11の各相のコイル14A〜14Cの一端子は互いに共通接続点に接続され、各他端子は第1及び第2のトランジスタTr1,Tr2の共通接続点、第3及び第4のトランジスタTr3,Tr4の共通接続点、並びに第5及び第6のトランジスタTr5,Tr6の共通接続点にそれぞれ接続される。各トランジスタTr1〜Tr6のベースは制御回路12に接続される。制御回路12の両端子は、それぞれ電源(+B)に接続され、接地される。この実施形態で、制御回路12はカスタムICにより構成される。
この実施形態のブラシレスモータ11は、センサレスタイプであることから、停止時には各相のコイル14A〜14Cで誘起電圧が発生しない。そこで、この実施形態では、ブラシレスモータ11の起動に際して、3相のコイル14A〜14Cのうち2相のコイルに対して所定の通電順序により強制的に通電を行うことでマグネットロータ15を回転させる「強制駆動」が行われるようになっている。しかしながら、起動時にロータ位置を無視して各相のコイル14A〜14Cに所定の通電順序で強制的に通電を始めても、マグネットロータ15が回転したり回転しなかったりすることがある。このため、ブラシレスモータ11が起動できたり、起動できなかったり、あるいは、起動完了までに必要以上に時間がかかったりすることがある。そこで、この実施形態では、ブラシレスモータ11の起動に際して、所定の「起動制御」を実行することで、各相のコイル14A〜14Cに対する通電を行い、ブラシレスモータ11を起動させるようになっている。この「起動制御」によって所期の誘起電圧が発生した後は、上記した「誘起駆動」に切り替えるようになっている。
ここで、「誘起駆動」について詳しく説明する。図2に、誘起駆動時に制御回路12により実行される各相通電タイミングと各相コイル端子電圧変化をタイムチャートにより示す。制御回路12は、駆動回路13の各トランジスタTr1〜Tr6のベース(ゲート)に対する通電を制御することにより、U相、V相及びW相の各コイル14A〜14Cに対する通電を制御する。図2において、「UH,VH,WH」はそれぞれU相、V相、W相をハイレベルとするHi側ゲートを示し、「UL,VL,WL」はそれぞれU相、V相、W相をロウレベルとするLow側ゲートを示す。図2に示すように、Hi側ゲート及びLow側ゲートの通電を制御することにより、U相、V相及びW相の各コイル14A〜14Cが通電され、各相にコイル端子電圧が生じることが分かる。
図3に、U相、V相及びW相の各相のコイル14A〜14Cの端子電圧の変化をタイムチャートにより示す。このチャートから分かるように、各相のコイル14A〜14Cは、「120°通電」と「60°非通電」を交互に受ける。図3において、時刻t1で、非通電に切り替えられると、最初にパルス状電圧として正の逆起電力が生じ、その後に誘起電圧が増加する。次に、時刻t2で、通電に切り替えられてから、時刻t3で非通電に切り替えられるまでの間で、正の定電圧により推移する。そして、時刻t3で、非通電に切り替えられると、パルス状電圧として負の逆起電力が生じ、その後に誘起電圧が減少する。そして、時刻t4で、通電に切り替えられると、負の定電圧により推移する。制御回路12は、逆起電圧の後に生じる誘起電圧を利用してロータ位置を検出するようになっている。制御回路12は、上記のように検出されるロータ位置に基づいてU相、V相及びW相の各相のコイル14A〜14Cに対する通電を制御する。つまり、制御回路12は、各相のコイル14A〜14Cに対する通電を順次切り替えることにより、マグネットロータ15を回転させると共に、各相のコイル14A〜14Cに生じる誘起電圧に基づいてロータ位置を検出する。そして、制御回路12は、検出されたロータ位置に基づいて各相のコイル14A〜14Cに対する通電を制御する。このようにして「誘起駆動」が行われるようになっている。
ここで、図4(A)〜(F)に、モータ停止状態におけるステータ14とマグネットロータ15との位置関係について考えられる全ての関係を概念図により示す。起動前のステータ14に対するマグネットロータ15の停止位置(初期位置)が、ブラシレスモータ11の起動に好都合な場合は、例えば、「U→V」、「U→W」、「V→W」、「V→U」、「W→U」及び「W→V」という所定の通電順序で通電相を切り替えることにより、ブラシレスモータ11を駆動させることができる。図4(A)〜(D)の位置関係がこの好都合な場合に相当する。これに対し、起動前のステータ14に対するマグネットロータ15の停止位置(初期位置)がブラシレスモータ11の起動に不都合な場合は、上記した所定の通電順序で通電相を切り替えても、ブラシレスモータ11を駆動させることができない。図4(E),(F)の位置関係がこの不都合な場合に相当する。このように、マグネットロータ15の初期位置によっては、ブラシレスモータ11が起動できたり、できなかったりすることになり、従来は、ブラシレスモータを確実に起動させることができなかった。
そこで、この実施形態では、マグネットロータ15の停止位置がブラシレスモータ11の起動に不都合な場合に対処するために、ブラシレスモータ11の起動に際して、「初期セット」と「強制駆動」によりマグネットロータ15を回転させるようになっている。「強制駆動」により誘起電圧が発生した後は、誘起電圧を検出して行う「誘起駆動」に切り
替えるようになっている。
図5に、制御回路12が実行する制御ロジックを概念図により示す。図6に、各相のコイル14A〜14Cに対する通電デューティ値DYの変化をタイムチャートにより示す。この制御ロジックでは、最初に、ステップ100で、エンジンのイグニションスイッチがオン操作されて起動信号が入力されると、ステップ110で、制御回路12は初期セット1回目を「マックス制御」により実行する。すなわち、各相のコイル14A〜14Cに対する通電デューティ値DYを最大限の所定の一定値とする。この実施形態では、図6に時刻t0〜t1に示すように、通電デューティ値DYを、瞬間的に長い時間(大きい通電割合)に増加させる。この初期セットのための1回目の通電時間を、例えば「8ms」にすることができる。このときの通電デューティ値DYとして、この実施形態では、例えば「60%」とすることができる。
次に、ステップ120で、制御回路12は初期セット2回目を「スイープ制御」により実行する。すなわち、1回目とは異なり、各相のコイル14A〜14Cに対する通電デューティ値DYを徐々に変化させる。この実施形態では、図6に時刻t1〜t2に示すように、通電デューティ値DYを、短い時間(小さい通電割合)から長い時間(大きい通電割合)へ徐々に増加させる。この初期セットのための2回目の通電時間を、例えば「80ms」にすることができる。このときの通電デューティ値DYの最大値を、上記と同様「60%」とすることができる。このように2回の初期セットを行うことにより、マグネットロータ15を、ブラシレスモータ11の起動に好都合な所定の初期位置、すなわち図4(A)〜(D)に示す位置にセットする。
その後、ステップ130で、制御回路12は「強制駆動」を実行する。すなわち、図6に時刻t2以降で示すように、通電デューティ値DYを所定の一定値(この実施形態では「30%」)として、マグネットロータ15が所定の初期位置にセットされた状態で、各相のコイル14A〜14Cに対して所定の通電順序で通電相を切り替えることによりブラシレスモータ11を強制的に駆動させる。
次に、ステップ140で、制御回路12は誘起電圧を監視することにより、マグネットロータ15の位置検出を実行する。その後、ステップ150で、制御回路12は、マグネットロータ15の位置検出ができたか否かを判断する。この判断により位置検出ができなければ、制御回路12は、再びステップ130の強制駆動へ戻る。
一方、ステップ150の判断により位置検出ができたならば、制御回路12は、ステップ160で「誘起駆動」を実行し、ステップ140の誘起電圧の監視に戻る。図5に示すように、制御回路12は、誘起駆動を実行する際に、各相のコイル14A〜14Cに対する通電タイミングを進角させる「進角制御」を実行する。この進角制御では、マグネットロータ15の回転が安定するまでは進角を「0°」とする、すなわち進角させないようにする。誘起駆動以外の制御を実行する場合には、各相のコイル14A〜14Cに対する通電タイミングの進角を「0°」として進角させないようにする。
つまり、この実施形態では、誘起駆動を行う前に、マグネットロータ15を所定の初期位置にセットするための通電を連続して2回行う。また、この2回の通電のうち1回目の通電時間を2回目の通電時間より短くしている。しかも、2回の通電のうち1回目の通電の通電デューティ値DYを、マックス制御により、最大限の所定の一定値とし、2回目の通電の通電デューティ値DYを、スイープ制御により、短い時間から長い時間へ徐々に変化させるようにしている。すなわち、初期セットのための2回の通電のうち、1回目は通電デューティ値DYをスイープさせず、2回目の通電デューティ値DYをスイープさせるようにしている。
図7に、図5に示す制御ロジックに対応した通電相の変化をフローチャートにより示す。この実施形態では、1回目の初期セット(マックス制御)では、W相からU相へ、すなわちコイル14Cからコイル14Aへ通電を行う。2回目の初期セット(スイープ制御)では、W相からV相へ、すなわちコイル14Cからコイル14Bへ通電を行う。また、強制駆動では、U相からV相へ、すなわちコイル14Aからコイル14Bへ通電を行い、その後の強制駆動又は誘起駆動では、「U→W」、「V→W」、「V→W」、・・・「U→V」の方向と順序で各相のコイル14A〜14Cに対して通電を行うようになっている。
ここで、初期セット1回目(マックス制御)から強制駆動又は誘起駆動を実行するまでの各相U,V,Wを含むステータ14とマグネットロータ15との位置関係について説明する。図8に、上記した制御ロジックの流れに伴う通電相の変化と、ステータ14とマグネットロータ15との位置関係の変化を概念図により示す。図4(A)〜(F)に示すモータ停止状態から、初期セット1回目(マックス制御)が行われることにより、マグネットロータ15が瞬時に回り始めて図8(A)に示す状態となる。その後、初期セット2回目(スイープ制御)が行われることにより、マグネットロータ15が更に30°ゆっくりと回転して図8(B)に示す状態となる。その後、強制駆動が行われることにより、マグネットロータ15が更に30°回転して図8(C)に示す状態となる。その後、強制駆動又は誘起駆動が行われることにより、マグネットロータ15が更に順次30°ずつ順次回転して図8(D),(E)に示す状態となる。
以上説明したこの実施形態のブラシレスモータの駆動装置によれば、強制駆動及び誘起駆動を行う前に、ステータ14の各相のコイル14A〜14Cに対して2回の通電が行われ、その2回の通電のうち1回目の通電時間を2回目の通電時間より短くしている。従って、1回目の通電時には、マグネットロータ15に瞬間的にトルクが与えられ、2回目の通電時には、マグネットロータ15に時間をかけてトルクが与えられる。これにより、マグネットロータ15が所定の初期位置にセットされてステータ14との間で起動可能な状態となる。また、通電が連続して2回行われるので、2回目の通電によりマグネットロータ15が「デッドポイント」に止まることがない。ここで、「デッドポイント」とは、後に強制駆動が行われても逆回転もしくは脱調する位置である。このため、アウタ式のマグネットロータ15の停止位置にかかわらず、ブラシレスモータ11の起動時間を短縮することができる。
特に、この実施形態では、強制駆動及び誘起駆動を行う前の2回の通電のうち1回目の通電の通電デューティ値DYをマックス制御により所定の一定値(例えば「60%」)としたので、1回目の通電時には、マグネットロータ15に瞬間的に高トルクが与えられる。このため、停止状態のマグネットロータ15を、ブラシレスモータ11の起動に好都合な所定の初期位置へ向けて直ちに起動させることができる。
しかも、この実施形態では、強制駆動及び誘起駆動を行う前の2回の通電のうち2回目の通電の通電デューティ値DYを短い時間から長い時間へ徐々に変化させるスイープ制御としている。従って、この実施形態のようにマグネットロータ15がイナーシャの大きいアウタ式であっても、2回目の初期セットにより、マグネットロータ15がゆっくりと回って所定の初期位置にセットされることとなり、ステータ14との間で強制駆動可能な状態となる。このため、ブラシレスモータ11を確実に起動可能な状態に設定することができる。この意味で、アウタ式のマグネットロータ15の停止位置にかかわらず、ブラシレスモータ11の起動時間の短縮をより確実なものとすることができる。
この実施形態では、各相のコイル14A〜14Cに対する通電を3相全波駆動方式で行うので、上記した初期セットを行うことにより、マグネットロータ15がステータ14との間で効率よく強制駆動可能な位置関係となる。このため、特に、3相のブラシレスモータ11につき、効率良く起動可能な状態にすることができる。
この実施形態では、初期セットを2回行った後に、すなわちマグネットロータ15が所定の初期位置にセットされてから、誘起駆動を行う前に、特定相(U→V)のコイル14A,14Bに対して強制駆動が行われてマグネットロータ15が確実に起動し始める。このため、誘起駆動を行う前にブラシレスモータ11を確実に起動させることができる。また、マグネットロータ15の回転が安定するまでの一定期間の通電デューティ値DYは、強制駆動により所定値(この場合「30%」)に設定される。従って、マグネットロータ15の起動の勢いが中程度に抑えられ、マグネットロータ15が所定の初期位置を通り過ぎて回転してしまうことがない。この意味で、起動時のマグネットロータ15の脱調を防止することができる。
この実施形態によれば、誘起駆動では、各相のコイル14A〜14Cに対する通電タイミングを進角させるので、各相のコイル14A〜14Cへの通電タイミングに対するマグネットロータ15の回転の追従性が良くなる。一方、強制駆動とマグネットロータ15の回転が安定するまでの一定期間は、各相のコイル14A〜14Cへの通電タイミングを進角させないので、各相のコイル14A〜14Cへの通電タイミングに対するマグネットロータ15の回転の追従性が悪化することがない。このため、起動時にマグネットロータ15の回転の安定性を確保することができ、起動後にはマグネットロータ15を効率良く回転させてモータ効率を向上させることができる。
この実施形態によれば、上記した3相のブラシレスモータ11が自動二輪車の燃料ポンプの駆動源として使用される。従って、自動二輪車の燃料ポンプに使用されるブラシレスモータ11として、ブラシレスであることによる小型化を図ることができ、エンジン始動時には、燃料ポンプを速やかに起動させることができる。
[第2実施形態]
次に、本発明におけるブラシレスモータの駆動装置を具体化した第2実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明において、第1実施形態と同等の構成要素については同一の符号を付して説明を省略し、以下には異なった点を中心に説明する。
この実施形態では、アウタロータ式のブラシレスモータ11であって、マグネットロータ15のイナーシャが中程度の場合を想定する。この実施形態では、初期セットのための2回の通電の方法の点で第1実施形態と異なる。
図9に、各相のコイル14A〜14Cに対する通電デューティ値DYの変化をタイムチャートにより示す。この実施形態では、図9に示すように、初期セット1回目は、各相のコイル14A〜14Cに対する通電デューティ値DYを所定の一定値とする。この実施形態では、時刻t0〜t1に示すように、通電デューティ値DYを、瞬間的に長い時間(大きい通電割合)に増加させる。この初期セットのための1回目の通電時間を、例えば「8ms」とすることができる。このときの通電デューティ値DYとして、この実施形態では、例えば「60%」とすることができる。
次に、図9に示すように、初期セット2回目は、初めに、1回目とは異なり、各相のコイル14A〜14Cに対する通電デューティ値DYを徐々に変化させる。この実施形態では、時刻t1〜t2に示すように、通電デューティ値DYを、最初に短い時間(小さい通電割合)から長い時間(大きい通電割合)へ徐々に増加させるスイープ制御とし、その後に、時刻t2〜t3に示すように、一定値としている。この初期セットのための2回目の通電時間を、例えば「80ms」とすることができる。このときの通電デューティ値DYの最大値を、上記と同様「60%」とすることができる。このように2回の初期セットを行うことにより、マグネットロータ15を、ブラシレスモータ11の起動に好都合な所定の初期位置、すなわち図4(A)〜(D)に示す位置関係にセットする。
その後、時刻t3以降で示すように強制駆動を行い、通電デューティ値DYを一定値(この実施形態では「30%」)とする。すなわち、マグネットロータ15が所定の初期位置にセットされた状態で、各相のコイル14A〜14Cについて所定の通電順序で通電相を切り替えることにより、ブラシレスモータ11を強制的に駆動させる。
従って、この実施形態では、第1実施形態とは異なり、2回の通電のうち2回目の通電の通電デューティ値DYを、最初に短い時間から長い時間へ徐々に変化させるスイープ制御とし、その後に一定値としている。このため、マグネットロータ15がイナーシャの小さいアウタ式であっても、マグネットロータ15が速やかに回って所定の初期位置にセットされることとなり、ステータ14との間で強制駆動可能な状態となる。このため、ブラシレスモータ11を確実に起動可能な状態に設定することができる。この意味で、アウタ式のマグネットロータ15の停止位置にかかわらず、ブラシレスモータ11の起動時間の短縮をより確実なものにすることができる。
[第3実施形態]
次に、本発明におけるブラシレスモータの駆動装置を具体化した第3実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
この実施形態では、インナロータ式のブラシレスモータ11であって、マグネットロータ15のイナーシャが大の場合を想定する。図10に、スタータ14とマグネットロータ15の配置関係を概念図により示す。この実施形態では、初期セットのための2回の通電の方法の点で前記各実施形態と異なる。
図11に、各相のコイル14A〜14Cに対する通電デューティ値DYの変化をタイムチャートにより示す。この実施形態では、図11に示すように、初期セット1回目は、各相のコイル14A〜14Cに対する通電デューティ値DYをマックス制御により所定の一定値とする。この実施形態では、時刻t0〜t1に示すように、通電デューティ値DYを、瞬間的に長い時間(大きい通電割合)に増加させる。この初期セットのための1回目の通電時間を、例えば「8ms」とすることができる。このときの通電デューティ値DYとして、この実施形態では、例えば「60%」とすることができる。
次に、時刻t1〜t2に示すように、初期セット2回目は、1回目とは異なり、各相のコイル14A〜14Cに対する通電デューティ値DYを徐々に変化させる。この実施形態では、2回目の通電の通電デューティ値DYを、長い時間(大きい通電割合)から短い時間(小さい通電割合)へ徐々に変化させる逆スイープ制御としている。この初期セットのための2回目の通電時間を、例えば「80ms」とすることができる。このときの通電デューティ値DYの最大値を、上記と同様「60%」とすることができる。このように2回の初期セットを行うことにより、マグネットロータ15を、ブラシレスモータ11の起動に好都合な所定の初期位置、すなわち図4(A)〜(D)に示す位置関係にセットする。
その後、時刻t2以降で示すように強制駆動を行い、通電デューティ値DYを一定値(この実施形態では「30%」)とする。すなわち、マグネットロータ15が所定の初期位置にセットされた状態で、各相のコイル14A〜14Cについて所定の通電順序で通電相を切り替えることにより、ブラシレスモータ11を強制的に駆動させる。
従って、この実施形態では、前記各実施形態とは異なり、2回の通電のうち2回目の通電の通電デューティ値DYを、長い時間から短い時間へ徐々に変化させる逆スイープ制御としたので、マグネットロータ15がイナーシャの大きいインナ式であっても、マグネットロータ15がゆっくりと回って所定の初期位置にセットされることとなり、ステータ14との間で強制駆動可能な状態となる。このため、ブラシレスモータ11を確実に起動可能な状態に設定することができる。この意味で、インナ式のマグネットロータ15の停止位置にかかわらず、ブラシレスモータ11の起動時間の短縮をより確実なものにすることができる。
[第4実施形態]
次に、本発明におけるブラシレスモータの駆動装置を具体化した第4実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
この実施形態では、インナロータ式のブラシレスモータ11であって、マグネットロータ15のイナーシャが中程度の場合を想定する。この実施形態では、初期セットのための2回の通電の方法の点で前記各実施形態と異なる。
図12に、各相のコイル14A〜14Cに対する通電デューティ値DYの変化をタイムチャートにより示す。この実施形態では、図12に示すように、初期セット1回目は、各相のコイル14A〜14Cに対する通電デューティ値DYをマックス制御により所定の一定値とする。この実施形態では、時刻t0〜t1に示すように、通電デューティ値DYを、瞬間的に長い時間(大きい通電割合)に増加させる。この初期セットのための1回目の通電時間を、例えば「8ms」とすることができる。このときの通電デューティ値DYとして、この実施形態では、例えば「60%」とすることができる。
次に、初期セット2回目は、各相のコイル14A〜14Cに対する通電デューティ値DYを変化させる。すなわち、初めは、時刻t1〜t2に示すように、1回目と同様、各相のコイル14A〜14Cに対する通電デューティ値DYを所定の一定値とし、その後に、時刻t2〜t3に示すように、通電デューティ値DYを、最初に長い時間(大きい通電割合)から短い時間(小さい通電割合)へ徐々に減少させる逆スイープ制御としている。この初期セットのための2回目の通電時間を、例えば「80ms」とすることができる。このときの通電デューティ値DYの最大値を、上記と同様「60%」とすることができる。このように2回の初期セットを行うことにより、マグネットロータ15を、ブラシレスモータ11の起動に好都合な所定の初期位置、すなわち図4(A)〜(D)に示す位置関係にセットする。
その後、時刻t3以降で示すように強制駆動を行い、通電デューティ値DYを一定値(この実施形態では「30%」)とする。すなわち、マグネットロータ15が所定の初期位置にセットされた状態で、各相のコイル14A〜14Cについて所定の通電順序で通電相を切り替えることにより、ブラシレスモータ11を強制的に駆動させる。
従って、この実施形態では、前記各実施形態とは異なり、2回の通電のうち2回目の通電の通電デューティ値DYを、最初に所定の一定値とし、その後に、短い時間へ徐々に変化させる逆スイープ制御としたので、マグネットロータ15がイナーシャの中程度なアウタ式であっても、マグネットロータ15が速やかに回って所定の初期位置にセットされることとなり、ステータ14との間で強制駆動可能な状態となる。このため、ブラシレスモータ11を確実に起動可能な状態に設定することができる。この意味で、インナ式のマグネットロータ15の停止位置にかかわらず、ブラシレスモータ11の起動時間の短縮をより確実なものにすることができる。
[第5実施形態]
次に、本発明におけるブラシレスモータの駆動装置を具体化した第5実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
この実施形態では、インナロータ式のブラシレスモータ11であって、マグネットロータ15のイナーシャが小の場合を想定する。この実施形態では、初期セットのための2回の通電の方法の点で前記各実施形態と異なる。
図13に、各相のコイル14A〜14Cに対する通電デューティ値DYの変化をタイムチャートにより示す。この実施形態では、図13に示すように、初期セット1回目は、各相のコイル14A〜14Cに対する通電デューティ値DYをマックス制御により所定の一定値とする。この実施形態では、時刻t0〜t1に示すように、通電デューティ値DYを、瞬間的に長い時間(大きい通電割合)に増加させる。この初期セットのための1回目の通電時間を、例えば「8ms」とすることができる。このときの通電デューティ値DYとして、この実施形態では、例えば「60%」とすることができる。
次に、初期セット2回目は、時刻t1〜t2に示すように、各相のコイル14A〜14Cに対する通電デューティ値DYを、1回目と同様、長い時間(大きい通電割合)に増加させる。この初期セットのための2回目の通電時間を、例えば「80ms」とすることができる。すなわち、2回目の通電デューティ値DYを、スイープ制御も逆スイープ制御もすることなく一定値とする。このときの通電デューティ値DYとして、上記と同様「60%」とすることができる。このように2回の初期セットを行うことにより、マグネットロータ15を、ブラシレスモータ11の起動に好都合な所定の初期位置、すなわち図4(A)〜(D)に示す位置関係にセットする。
その後、時刻t2以降で示すように強制駆動を行い、通電デューティ値DYを一定値(この実施形態では「30%」)とする。すなわち、マグネットロータ15が所定の初期位置にセットされた状態で、各相のコイル14A〜14Cについて所定の通電順序で通電相を切り替えることにより、ブラシレスモータ11を強制的に駆動させる。
従って、この実施形態では、前記各実施形態とは異なり、2回の通電のうち2回目の通電の通電デューティ値DYを、1回目と同様、マックス制御により所定の一定値としたので、マグネットロータ15がイナーシャの小のインナ式であっても、マグネットロータ15が速やかに回って所定の初期位置にセットされることとなり、ステータ14との間で強制駆動可能な状態となる。このため、ブラシレスモータ11を確実に起動可能な状態に設定することができる。この意味で、インナ式のマグネットロータ15の停止位置にかかわらず、ブラシレスモータ11の起動時間の短縮をより確実なものにすることができる。
なお、この発明は前記各実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で構成の一部を適宜に変更して以下のように実施することもできる。
(1)前記各実施形態では、最初の強制駆動の前に、1回目と2回目の2回の初期セットを行うように構成したが、この初期セットを3回以上行うようにしてもよい。
(2)前記各実施形態では、本発明の駆動装置を3相のブラシレスモータ11に具体化したが、3相以外の相数のブラスレスモータにも適宜具体化することができる。
第1実施形態に係り、アウタロータ式のブラシレスモータと、そのコントローラの構成を示す電気回路図。 第1実施形態に係り、誘起駆動時の各相通電タイミングと各相コイル端子電圧変化を示すタイムチャート。 第1実施形態に係り、各相のコイル端子電圧の変化を示すタイムチャート。 第1実施形態に係り、(A)〜(F)は、モータ停止状態におけるステータとマグネットロータとの考えられる全位置関係を示す概念図。 第1実施形態に係り、制御回路が実行する制御ロジックを示す概念図。 第1実施形態に係り、各相のコイルに対する通電デューティ値の変化を示すタイムチャート。 第1実施形態に係り、図5の制御ロジックに対応した通電相の変化を示すフローチャート。 第1実施形態に係り、制御ロジックの流れに伴う通電相の変化と、ステータとマグネットロータとの位置関係の変化を示す概念図。 第2実施形態に係り、各相のコイルに対する通電デューティ値の変化を示すタイムチャート。 第3実施形態に係り、ステータとマグネットロータの配置関係を示す概念図。 第3実施形態に係り、各相のコイルに対する通電デューティ値の変化を示すタイムチャート。 第4実施形態に係り、各相のコイルに対する通電デューティ値の変化を示すタイムチャート。 第5実施形態に係り、各相のコイルに対する通電デューティ値の変化を示すタイムチャート。
10 コントローラ(駆動装置)
11 ブラシレスモータ
14 ステータ
14A コイル(U相)
14B コイル(V相)
14C コイル(W相)
15 マグネットロータ

Claims (7)

  1. 複数相のコイルを有するステータと、前記ステータに設けられるマグネットロータとを備えたブラシレスモータについて、前記各相のコイルに対する通電を順次切り換えることにより前記マグネットロータを回転させると共に、前記各相のコイルに生じる誘起電圧に基づいて前記マグネットロータの位置を検出し、その検出位置に基づいて前記各相のコイルに対する通電を制御する誘起駆動を行うブラシレスモータの駆動装置であって、
    前記各相のコイルに対する通電はデューティ制御によるものであり、前記誘起駆動を行う前に、前記マグネットロータを所定の初期位置にセットするために前記各相のコイルに対し少なくとも2回の通電を行い、前記2回の通電のうち1回目の通電と2回目の通電は異なる通電相に通電されるものであり、前記2回の通電のうち1回目の通電時間を2回目の通電時間より短くしたこと、前記2回の通電のうち前記1回目の通電の前記通電デューティを最大限の所定の一定値としたことを特徴とするブラシレスモータの駆動装置。
  2. 前記2回の通電のうち前記2回目の通電の前記通電デューティを所定の一定値としたことを特徴とする請求項1に記載のブラシレスモータの駆動装置。
  3. 前記2回の通電のうち前記2回目の通電の前記通電デューティを短い時間から長い時間へ徐々に変化させるスイープとしたことを特徴とする請求項1に記載のブラシレスモータの駆動装置。
  4. 前記2回の通電のうち前記2回目の通電の前記通電デューティを長い時間から短い時間へ徐々に変化させる逆スイープとしたことを特徴とする請求項1に記載のブラシレスモータの駆動装置。
  5. 前記2回の通電のうち前記2回目の通電の前記通電デューティを、最初に短い時間から長い時間へ徐々に変化させるスイープとし、その後に一定値としたことを特徴とする請求項1に記載のブラシレスモータの駆動装置。
  6. 前記2回の通電のうち前記2回目の通電の前記通電デューティを、最初に所定の一定値とし、その後に短い時間へ徐々に変化させる逆スイープとしたことを特徴とする請求項1に記載のブラシレスモータの駆動装置。
  7. 前記各相のコイルに対する通電は、3相全波駆動方式であることを特徴とする請求項1乃至の何れか一つに記載のブラシレスモータの駆動装置。
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