JP3105557B2 - モータ装置 - Google Patents

モータ装置

Info

Publication number
JP3105557B2
JP3105557B2 JP5935391A JP5935391A JP3105557B2 JP 3105557 B2 JP3105557 B2 JP 3105557B2 JP 5935391 A JP5935391 A JP 5935391A JP 5935391 A JP5935391 A JP 5935391A JP 3105557 B2 JP3105557 B2 JP 3105557B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
armature
magnetic pole
magnetic
field
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP5935391A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04275055A (ja
Inventor
勳 金田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec America Corp
Original Assignee
Nidec Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nidec Corp filed Critical Nidec Corp
Priority to JP5935391A priority Critical patent/JP3105557B2/ja
Publication of JPH04275055A publication Critical patent/JPH04275055A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3105557B2 publication Critical patent/JP3105557B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ロータマグネットの磁
極位置検出手段としてロータ停止時にも検出可能なホー
ル素子等の位置検出器を有しないモータ装置の改良に関
する。
【0002】
【従来の技術及び解決しようとする課題】DCブラシレ
スモータ装置においては、ロータマグネットの磁極位置
を検知し、検知された磁極位置に応じてステータコイル
の励磁電流を転流させることによりロータを回転駆動す
る。そして磁極位置を検知するには、ホール素子等の位
置検出器を用いる方式と、ロータの回転によりステータ
コイルに誘起される起電圧を利用するセンサレス化の方
式とがある。
【0003】ホール素子等の位置検出器を用いた場合、
ロータが停止していてもロータマグネットの磁極極性と
その位置を検知することができるので、検知される磁極
位置に応じてステータコイルに通電することにより容易
にモータを所定方向に起動することができる。しかしな
がら、位置検出器を取付ける際の位置決め精度の如何が
トルク特性等に大きく影響を及ぼすことからその位置決
めにかなりの精度を要すること、ホール素子等を取付け
る際の接続ミスによる不良及び位置検出器自体の不良が
ある程度発生すること、熱によるホール素子等の劣化の
問題があることなどから、製造効率及び製品の信頼性の
点で改善の余地がある。
【0004】一方、センサレス化した場合は、位置検出
器を使用しないため、モータをより小型且つ高効率のも
のとすることができると共に、位置検出器の位置決めが
不要となり、接続ミスによる不良及びその検出器自体の
不良並びに熱による劣化等の問題もない。しかしなが
ら、ロータ停止時にはロータマグネットの磁極極性とそ
の位置を検知することができない。そのため、3相モー
タの起動方式においては、一定の歩進シーケンスにより
強制的にステータコイルを励磁し、ロータが回転を開始
してステータコイルに十分な起電圧が誘起され始めた
後、磁極位置を検知して回転駆動を行う方式が採られ
る。しかし、軸流ファンにおける如き2相モータでは、
回転方向を信号として与えることができず、回転方向を
規制できない。また、起動の瞬間においてはステータと
ロータの位置関係にデッドポイントが生じることがあ
る。
【0005】ステータコアを変形する後者の場合、効率
の低下及び振動の増大を惹き起すという問題が生ずる。
また一定の歩進シーケンスにより起動を行う前者の場合
は、ロータマグネットの磁極位置の如何により起動に失
敗することがあるので、不起動を検出して歩進シーケン
スを繰り返すことにより起動の確実性を図る必要があ
り、回路の複雑化及び高コスト化の問題を招いていた。
そのためファンモータのように比較的安価なものについ
ては、このような手段はコスト上採り得なかった。
【0006】本発明は、従来技術に存した上記のような
問題点に鑑み行われたものであって、その目的とすると
ころは、ロータ停止時にもロータマグネットの磁極位置
を検出し得るホール素子等の位置検出器を利用せずとも
容易且つ確実に始動することができると共に効率及び振
動においても良好な特性を有する、自動組立対応容易な
モータ装置を比較的安価に提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のモータ装置は、永久磁石界磁手段を有する
ロータと、電機子を有するステータと、回転中のロータ
の磁界の強さを検知するための検知手段と、その検知手
段により検知された磁界の変化に応じて電機子コイルの
励磁電流を転流させることによりロータを回転駆動する
ための駆動手段とを備えており、停止中のロータの界磁
磁極位置を検知する手段を有しない2相4極のモータ装
置において、一対の隣り合う電機子磁極が同極性となる
ように電機子コイルを励磁してその一対の電機子磁極の
中間位置にそれらの電機子磁極と逆極性の界磁磁極を位
置させるための始動位置付け手段と、前記電機子コイル
の励磁状態を変化させて合成磁界の向きを転換し、ロー
タを所定の向きに始動させるための始動回転手段とを備
えるものとしている。
【0008】
【作用】始動位置付け手段により、一対の隣り合う電機
子磁極が同極性となるように電機子コイルを励磁する
と、それらの電機子磁極と逆極性の界磁磁極を、所定位
置、すなわちその一対の電機子磁極の中間位置に位置さ
せることができる。
【0009】そして始動回転手段によってその電機子コ
イルの励磁状態を変化させることにより、前記一対の電
機子磁極による合成磁界の向きを所定の向きに変化させ
ることができるので、それに従ってロータにおける前記
界磁磁極が移動し、ロータを所定の向きに確実に始動さ
せることができる。
【0010】
【実施例】本発明の実施例を、図面を参照しつつ説明す
る。図1は、本発明モータ装置の1実施例としての2相
4極半波通電方式のセンサレスモータ装置の要部概略
図、図2は、その回路の概要を示すブロック図である。
【0011】10はロータ、12はステータであって、
ロータ10はステータ12に対し同軸状に回転自在に支
持されている。14は、永久磁石界磁手段としてのロー
タマグネットである。ロータマグネット14におけるN
・Sの表示は、ステータ12に相対する側の極性を示し
ている。
【0012】16はステータコア、18は、そのステー
タコア16の歯に捲回されたステータコイル(電機子コ
イル)であって、これらが4極の電機子を構成する。図
示の例では、ステータコイル18の励磁極性は対向する
2極が増磁性に接続される。これに対し、ロータマグネ
ット14が例えば6極であれば対向する2極のコイル1
8は減磁性に接続される。
【0013】このモータ装置は、磁極強度検知回路20
と、通電ロジック回路22と、ドライブ回路24と、始
動位置付け/始動回転回路26を有している。磁極強度
検知回路20は、通電されていないステータコイル18
にロータマグネット14の回転によって誘起される逆起
電圧を検出してロータマグネット14の磁極位置に対応
する磁極位置信号に変換する。この磁極位置信号は通電
ロジック回路22に供給される。ステータコイル18を
利用して位置を検知するので、ホール素子等を使用する
場合の種々の問題点が解消され、高い信頼性が得られ
る。
【0014】通電ロジック回路22は、磁極位置信号に
基づいて各ステータコイル18への通電の順序を論理演
算し、通電信号をドライブ回路24に供給する。ドライ
ブ回路24はドライブ用トランジスタを有する。このド
ライブ用トランジスタが、通電ロジック回路22からの
通電信号に基づいて交互にオン・オフされ、ステータコ
イル18に励磁電流を供給する。
【0015】これによってステータコイル18はロータ
マグネット14の磁極位置に応じて励磁され、駆動トル
クを発生させる。ところがステータコイル18に誘起さ
れる逆起電圧によりロータ10の磁極位置を検知するも
のであるから、ロータ10が停止中の場合は検知し得な
い。
【0016】始動位置付け/始動回転回路26は、先ず
一対の隣り合う電機子磁極が何れも例えばN極となるよ
うにステータコイル18を励磁する信号を通電ロジック
回路22に与え、例えばタイマ等の計時手段を利用して
その状態で一定時間をおいた後、そのうち片方のステー
タコイル18を励磁する信号を停止させる。この一定時
間は、ロータマグネット14の磁極が次の電機子磁極に
移動する時間から割り出され、所定値に設定される。
【0017】停止しているロータ10を起動する際、先
ず一対の隣り合う電機子磁極28及び30が何れもN極
(NA 、NB )となるようにステータコイル18A、1
8Bを励磁する信号が通電ロジック回路22に与えられ
る(図1の(b) )。すると通電ロジック回路22は対応
するドライブ用トランジスタを導通させる信号を出力
し、それらの電機子磁極28及び30がN極となるよう
にステータコイル18が励磁される。それにより電機子
磁極28及び30により合成される磁界の向きが図1の
(b) に示されるように両電機子磁極28及び30の中間
方向(φ)となるので、この状態で一定時間をおくこと
により、両電機子磁極28及び30の中間位置にロータ
マグネット14のS極を位置させることができる。
【0018】その後一方のステータコイル18Aを励磁
する信号を停止させると、電機子磁極28及び30によ
る磁界の向きが図1の(c) に示される(φB)の向きに変
わるので、矢示の向き(時計回り)にロータ10を回転
させるトルクが発生し、それによってロータ10が確実
に所定の向きに始動する。
【0019】このようにして始動されることによりロー
タ10が十分な始動速度が得る場合は、始動後直ちに、
ステータコイル18に誘起される逆起電圧に基づく上記
のような駆動方式に切換えることにより定常回転に至ら
せることができる。
【0020】始動速度が十分でない場合は、信号発生回
路を設けておき、始動後、信号発生回路を作動させ、上
述した始動回転を反復させるようにしてもよい。この場
合、通電ロジック回路22は、信号発生回路から信号を
受けると、ロータ10を所定方向に回転させる順序にス
テータコイル18を励磁するための通電信号をドライブ
回路24のドライブ用トランジスタに供給する。そして
ロータ10が所定レベルまで加速された後、逆起電圧に
基づく上記のような駆動方式に切換える。
【0021】なお、始動トルクをより増大させるには、
始動の際に例えば、隣り合う電機子磁極が同極性となる
ように励磁されている両ステータコイルのうち一方をオ
フし、他方に逆電流を流す手段、或は、励磁されている
両ステータコイルのうち一方を逆流させる手段などを採
り得る。また反復信号により加速する場合には、この信
号による立ち上がり電流の向きを始動時の励磁電流の向
きと逆にすることにより、立ち上がりのトルクを増大さ
せることが可能である。
【0022】以上、主として2相4極半波通電方式のセ
ンサレスブラシレスモータ装置を例に説明したが、本発
明がこれに限られるものでないことは言うまでもない。
例えば、3相6極全波通電方式等の様々なモータ装置に
適用され得る。
【0023】
【発明の効果】本発明のモータ装置では、始動位置付け
手段によりロータにおける所定の界磁磁極を所定位置に
位置させた後、始動回転手段により磁界の合成ベクトル
を変化させてロータを所定の向きに確実に始動すること
ができるので、従来のセンサレスモータのように歩進に
より始動する場合に比し、容易且つ確実に所定の向きへ
の始動を実現することができ、またモータ回転数を迅速
に上昇させることができる。
【0024】また変形された電機子コアによるコギング
を利用してトルク発生可能位置にロータを停止させる場
合に比し、効率が良く振動は低い。
【0025】従って、ロータ停止時にも界磁磁極位置を
検出し得るホール素子等の位置検出器を排除することに
よって位置検出器の位置決め工程を省くと共に位置検出
器取り付けのミスや位置検出器自体の不良及び劣化の問
題を除去して製造効率を上げつつ、容易且つ確実に始動
し得、而も効率の良い低振動のモータ装置を、例えばフ
ァンモータにおいても使用し得る程度に比較的安価に提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】センサレスモータ装置の要部概略図である。
【図2】回路の概要を示すブロック図である。
【符合の説明】10 ロータ 12 ステータ 14 ロータマグネット 18 ステータコイル 18A ステータコイル 18B ステータコイル 28 電機子磁極 30 電機子磁極

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】永久磁石界磁手段を有するロータと、電機
    子を有するステータと、回転中のロータの磁界の強さを
    検知するための検知手段と、その検知手段により検知さ
    れた磁界の変化に応じて電機子コイルの励磁電流を転流
    させることによりロータを回転駆動するための駆動手段
    とを備えており、停止中のロータの界磁磁極位置を検知
    する手段を有しない2相4極のモータ装置において、一対の 隣り合う電機子磁極が同極性となるように電機子
    コイルを励磁してその一対の電機子磁極の中間位置にそ
    れらの電機子磁極と逆極性の界磁磁極を位置させるため
    の始動位置付け手段と、前記電機子コイルの励磁状態を
    変化させて合成磁界の向きを転換し、ロータを所定の向
    きに始動させるための始動回転手段とを備えることを特
    徴とするモータ装置。
JP5935391A 1991-02-28 1991-02-28 モータ装置 Expired - Fee Related JP3105557B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5935391A JP3105557B2 (ja) 1991-02-28 1991-02-28 モータ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5935391A JP3105557B2 (ja) 1991-02-28 1991-02-28 モータ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04275055A JPH04275055A (ja) 1992-09-30
JP3105557B2 true JP3105557B2 (ja) 2000-11-06

Family

ID=13110829

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5935391A Expired - Fee Related JP3105557B2 (ja) 1991-02-28 1991-02-28 モータ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3105557B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4740983B2 (ja) * 2008-06-18 2011-08-03 三菱電機株式会社 燃料供給装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04275055A (ja) 1992-09-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0847224A (ja) 単相切り替え式反作用電動機、及びその始動方法
JP2006136194A (ja) ブラシレス直流モータ
US4950960A (en) Electronically commutated motor having an increased flat top width in its back EMF waveform, a rotatable assembly therefor, and methods of their operation
JPH01308192A (ja) センサレス・ブラシレスモータの起動方法
JP3105557B2 (ja) モータ装置
JPH04312391A (ja) モータ装置
JP3244799B2 (ja) センサレス多相直流モータの起動方法
JP3427001B2 (ja) ブラシレスモータの駆動装置
JP3466706B2 (ja) ブラシレスモータ及びその回転制御方法
JP5384908B2 (ja) ブラシレスモータ起動方法及び制御装置
JP3633965B2 (ja) ブラシレスモータ
JPH11113281A (ja) Dcブラシレスモータの駆動方法
JP3326256B2 (ja) ブラシレスモータの始動方法
JPH06315293A (ja) 永久磁石形モータの駆動装置
JP3217387B2 (ja) ファン装置
JP3248281B2 (ja) センサレス多相直流モータの回転制御方法
JP3124397B2 (ja) センサレス多相直流モータの起動方法
JPH09233885A (ja) センサレスモータの起動方式
JP3110842B2 (ja) センサレス多相直流モータの起動方法
JP3223610B2 (ja) センサレス多相直流モータの起動方法
JP3124398B2 (ja) センサレス多相直流モータの回転制御方法
JP3244820B2 (ja) センサレス多相直流モータの起動方法
JPH05137386A (ja) 位置センサレス・ブラシレスdcモータの制御装置
JP2004187347A (ja) ブラシレスモータの制御方法およびその制御装置
JPH07108112B2 (ja) ブラシレス直流モータの起動方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20000725

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees