JP5291491B2 - 無機質板の製造方法 - Google Patents
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Description
本実施の形態では、まず、ベース層4を形成するための成形体1(グリーンシート)を作製する。この成形体1は窯業系の成形材料(以下、ベース材料という)を用いて抄造法で形成することができる。この場合、成形体1は例えばセメント、珪石粉、フライアッシュ、パルプ繊維などの固形分を水に分散させてスラリー状のベース材料を調製し、このベース材料を長網や丸網で抄き上げることにより形成することができる。成形体1は高い含水率を有することが好ましく、例えば含水率が200%程度であることが好ましい。このように含水率を高くすると、成形体1が軟らかくなり、後述の粗化処理により成形体1を容易に深く掘り起こすことができる。また、含水率の高いベース材料は後述する粗化処理時に粗化ローラ6の突起7に付着しにくくなるため、粗化ローラ6の洗浄の手間を削減することもできる。
上記成形体1の上面に粗化処理を施す。この粗化処理は図2に示す粗化ローラ6を用いておこなう。粗化ローラ6は、円柱状のローラ部8と、このローラ部8の周面から突出する複数の柱状の突起7とを備える。柱状の突起7はローラ部8の周面の全体に亘って形成されている。この突起7は粗化ローラ6の外周側に向けて、この粗化ローラ6の径方向に突出するように形成されている。突起7の形状は柱状であれば、円柱状、角柱状等の適宜の形状であってよいが、特に角柱状であることが好ましく、本実施の形態では突起7は四角柱状に形成されている。この粗化ローラ6はモータ等の適宜の駆動源からの駆動力の供給を受けて、ローラ部8の中心軸を中心にして回転駆動する。
上記のように成形体1の上面を粗化した後、図4(a)に示すように、成形体1の上面に窯業系の成形材料(以下、表層材料という)を散布して、成形体1の粗化処理が施された面に表層材料を堆積させて堆積層2を形成し、成形体1と堆積層2とが積層した構造を有する積層体3を形成する。表層材料としては、例えばセメント、珪石粉、フライアッシュ、パルプ繊維などの混合材料が挙げられ、またこの表層材料の組成は成形体1を形成するためのベース材料と固形分と同様の組成(スラリーの水以外の組成)とすることができる。また、表層材料は乾式材料あるいは半乾式材料であることが好ましく、その含水率は50%以下であることが好ましい。
堆積層2の形成後、図4(b)に示すように積層体3をプレス型9で加圧成形する。プレス型9の下面は凹凸状に形成されており、すなわちこの下面には複数の成形凸部10、10…が突設されていると共にこの成形凸部10以外の部分が成形凹部11として形成されている。このプレス型9の下面を積層体3の堆積層2側に押し付けることにより、成形体1が加圧成形される。この加圧成形により成形体1及び堆積層2が圧縮されると共に、堆積層2の表面にプレス型9の下面の成形凸部10及び成形凹部11の形状が転写されて目地模様等の凹凸模様が形成される。
加圧成形後の積層体3を養生硬化することにより、図4(c)に示すような無機質板Aが得られる。この無機質板Aは、成形体1が硬化して形成されるベース層4と、堆積層2が硬化して形成される表層5とが積層した構造を有し、表層5の表面には凹凸模様が形成されている。この養生硬化は、蒸気養生、オートクレーブ養生等の適宜の手法で行われる。具体的には例えば積層体3を温度40〜80℃、湿度90〜100%の雰囲気で10〜30時間程度蒸気養生し、さらに140〜200℃で2〜10時間程度オートクレーブ養生して硬化させる等の操作が採用される。
水硬性セメント100質量部、フライアッシュ60質量部、補強繊維10質量部を含み、含水率200%に調整された窯業系のベース材料を抄造して、成形体1を作製した。
上記実施例において、成形体1の粗化処理を、図6に示すような鋸刃状の突起71を有する粗化ローラ61を用いておこなった。それ以外の条件は上記実施例と同一にして、無機質板Aを得た。
実施例及び比較例で得られた各無機質板Aについて、図5に示すようなベース層4と表層5の積層方向についての平面引っ張り試験をおこない、無機質板Aの破断位置を確認した。
2 堆積層
3 積層体
4 ベース層
5 表層
6 粗化ローラ
7 突起
Claims (4)
- 補強繊維を含有する窯業系の成形材料からなるベース材料から形成された成形体の表面を粗化する粗化処理工程と、前記成形体の粗化面の上に窯業系の成形材料からなる表層材料を堆積させて堆積層を形成することで、前記成形体と堆積層とが積層した積層体を得る堆積工程と、この積層体を積層方向に加圧する加圧成形工程と、この積層体を養生硬化することで前記成形体が硬化してなるベース層と前記堆積層が硬化してなる表層とを形成する養生工程とを含み、
前記粗化処理工程では、外周方向に突出する複数の柱状の突起を有する粗化ローラを用い、柱状の前記突起は、突出方向と直交する断面の面積が16〜36mm 2 の範囲であり、前記成形体を搬送しながら、前記粗化ローラを前記成形体の搬送方向に対して順回転させると共に前記突起の先端の周速が前記成形体の搬送速度よりも速くなるようにして、前記突起で前記成形体の表面を掘り起こすことで、前記成形体の表面を粗化することを特徴とする無機質板の製造方法。 - 上記複数の柱状の突起が、上記粗化ローラの周方向に沿って千鳥状に配列していることを特徴とする請求項1に記載の無機質板の製造方法。
- 上記粗化処理工程での上記成形体における突起で掘り起こされる領域の面積が、上記成形体の粗化処理が施される面の10〜20%の範囲となるようにすることを特徴とする請求項1又は2に記載の無機質板の製造方法。
- 上記柱状の突起が角柱状に形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の無機質板の製造方法。
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