JP5290053B2 - 顕微鏡システム - Google Patents

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Description

本発明は、サンプルを載置する電動ステージを備えた顕微鏡システムに関するものである。
従来、顕微鏡は、生物分野の研究や工業分野の検査工程などに幅広く利用されている。通常、顕微鏡を使用する際は、ステージハンドルを手動操作することによってサンプルが載せられているXYステージをXY方向に移動し、サンプルに対する観察位置合わせ作業を行う。一方、顕微鏡のXYステージには電動で操作できるものがあり、GUIやジョイスティックなどの操作入力手段によって操作するのが一般的である。
ところで、顕微鏡観察に用いられる撮像手段(観察手段)は、CCDカメラやCMOSカメラなどが主流であり、ユーザーはこうしたカメラで撮像されるサンプルを観察する。観察位置決めのXYステージ移動の最中、カメラの撮像条件や顕微鏡の観察条件によっては、移動するサンプル像に対してユーザーによる観察の追従性が失われる場合があり、ユーザーの利便性が損なわれることがあった。また、このような状態で観察の位置決めをするにはXYステージを微小移動しなければならず、かなりの熟練を要する。この場合、ステージの操作性が悪いと、観察位置合わせに要する時間が長くなって、検査や生産の効率が低下するという悪影響を及ぼす。特に、検査工程などのルーチン作業の中では、観察位置合わせを素早く行って検査時間を短縮することが非常に重要になる。このような実情から観察位置合わせ操作を容易に行える電動ステージを備えた顕微鏡が種々提案されている。
例えば、特許文献1に示される顕微鏡は、顕微鏡観察時の条件に応じてカメラのフレームレートを変えている。XYステージが移動していると判断された場合は、低解像度モード、高フレームレートでサンプルを撮像することで、ピント合わせやサンプルの移動に対するユーザーの追従性を高める。一方、XYステージが停止していると判断された場合は、カメラは高解像度モード、低フレームレートに設定され高画質のサンプル画像を撮像する。このように、ステージの移動時は高フレームレートにすることでサンプルの追従性を高め、高解像度が望まれるサンプルの停止時は、低フレームレートにすることで高解像度の画像を取得するようになっている。
また、特許文献2に示される顕微鏡は、顕微鏡観察時の対物レンズの倍率に応じて、ステージの移動速度を変えている。観察する倍率値が大きくなればステージを駆動するモータの速度を低下させ、倍率値が小さくなればモータの速度を高めている。さらに、ユーザーがジョイスティックの傾斜角度を一定にした状態で対物レンズの倍率を切り換えた際には、サンプル像の動く速度が一定になるようにステージの速度を変更することで、ステージの操作性を高めている。このように、顕微鏡観察倍率やジョイスティックの傾斜角度によってステージの移動速度を変えることは、公知の技術として広く知られている。
以上のような特許文献1および2に示される顕微鏡は、観察位置合わせを行うときのXYステージの駆動操作に係る手間や煩わしさを解消するように改善が図られたものである。
特開2006−145793号公報 特開平8−86965号公報
しかしながら、上記の従来の特許文献1等の顕微鏡では以下のような問題があった。
特許文献1では、サンプルの移動に対するユーザーの追従性を高めるために、ステージ移動時は画像の解像度を落とすことでフレームレートを高くしているが、反射率の低いサンプルなどを観察し、これ以上フレームレートを高めることができない場合には適応困難である。さらに、ステージ移動時に画像の解像度を落としてしまうと、解像度を落とすことにより見えなくなってしまうサンプル上の細かい傷などをユーザーが見逃してしまうおそれがある。
また、特許文献2では、ステージの移動速度を観察倍率によって決めるが、ユーザーが任意に設定した撮像手段のフレームレートによっては、ステージの移動に対するサンプルの追従性と位置決めの操作性が失われるおそれがある。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、観察位置合わせ時のステージの操作性を高めることができる顕微鏡システムを提供することを目的とする。
上記した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る顕微鏡システムは、サンプルを載置し、平面内で移動可能なステージと、前記ステージを駆動する駆動手段と、前記駆動手段の駆動を制御する制御手段と、前記サンプルの光学像を観察可能な観察手段とを備えた顕微鏡システムであって、前記観察手段のフレームレートを認識する観察条件認識部と、前記サンプルの光学像の許容ぶれ量を設定する設定手段と、前記ステージの移動を操作者の操作によって入力指示する操作入力手段と、を備え、前記制御手段は、前記観察条件認識部により認識されたフレームレートと、前記設定手段により設定された前記許容ぶれ量とに応じて前記ステージの駆動速度を決定し、この駆動速度に基づいて前記駆動手段の駆動を制御することを特徴とする。
また、本発明に係る顕微鏡システムは、上述した発明において、前記駆動速度の範囲を入力する範囲入力手段をさらに備え、前記制御手段は、前記フレームレートと前記許容ぶれ量とに応じて前記ステージの駆動速度を決定し、前記範囲入力手段に入力された前記範囲内で前記駆動手段の駆動を制御することを特徴とする。
また、本発明に係る顕微鏡システムは、上述した発明において、前記範囲入力手段に入力される前記範囲の有効と無効とを切り換える切り換え手段をさらに備え、前記制御手段は、前記切り換え手段に応じて前記ステージの駆動速度を決定し、前記駆動手段の駆動を制御することを特徴とする。
また、本発明に係る顕微鏡システムは、上述した発明において、前記ステージの駆動速度を入力する速度入力手段と、前記速度入力手段に入力される駆動速度の有効と無効とを切り換える駆動モード切り換え手段とをさらに備え、前記制御手段は、前記駆動モード切り換え手段に応じて前記ステージの駆動速度を決定し、前記駆動手段の駆動を制御することを特徴とする。
また、本発明に係る顕微鏡システムは、上述した発明において、前記ステージの移動方向に応じた前記ステージの速度を算出する算出手段をさらに備え、前記制御手段は、前記算出手段による算出速度に応じて前記ステージの駆動速度を決定し、前記駆動手段の駆動を制御することを特徴とする。
また、本発明に係る顕微鏡システムは、上述した発明において、前記サンプルの光学像の表示部の大きさを認識する認識部をさらに備え、前記制御手段は、前記認識部により認識された表示部の大きさに応じて決定された前記ステージの駆動速度と、前記観察条件認識部により認識されたフレームレートと、前記設定手段により設定された前記許容ぶれ量とに応じて決定された前記ステージの駆動速度に基づいて、前記駆動手段の駆動を制御することを特徴とする。
本発明によれば、サンプルを載置し、平面内で移動可能なステージと、前記ステージを駆動する駆動手段と、前記駆動手段の駆動を制御する制御手段と、前記サンプルの光学像を観察可能な観察手段とを備えた顕微鏡システムであって、前記制御手段は、前記観察手段のフレームレートに応じて前記ステージの駆動速度を決定し、この駆動速度に基づいて前記駆動手段の駆動を制御するので、観察位置合わせ時のステージの操作性を高めることができる。
図1は、本発明に係る顕微鏡システムの実施例を示す概略ブロック図である。 図2−1は、電動XYステージユニットの概略下面図である。 図2−2は、電動XYステージユニットの概略側面図である。 図3は、XYステージ制御部のブロック図である。 図4は、XYステージ制御GUIの表示イメージ図である。 図5は、許容されるサンプルの移動距離の説明図である。 図6は、許容する画像のぶれの説明図である。 図7は、電動XYステージの初期化を説明するステージ側面図である。 図8は、画像ぶれを抑制するパルスレートで駆動する場合のフローチャート図である。 図9は、XYステージ制御GUIの表示イメージ図である。 図10−1は、下限パルスレート設定なしの場合の画像のぶれの説明図である。 図10−2は、下限パルスレートが800ppsの場合の画像のぶれの説明図である。 図10−3は、上限パルスレートが1600ppsの場合の画像のぶれの説明図である。 図11は、上限・下限パルスレートの範囲で駆動する場合のフローチャート図である。 図12は、XYステージ制御GUIの表示イメージ図である。 図13は、画像ぶれ抑制機能を有する場合のフローチャート図である。 図14は、XYステージ制御GUIの表示イメージ図である。 図15は、縦横比に応じて駆動する場合のフローチャート図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明に係る顕微鏡システムの好適な実施の形態(第1〜4の実施の形態)を詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態について説明する。図1は、第1の実施の形態に係る顕微鏡システムのブロック図である。
<全体構成>
図1に示すように、本発明の第1の実施の形態に係る顕微鏡システム100は、駆動手段を含む電動XYステージユニット101のステージ102に載置されたサンプル103に光を照射する光源ユニット104と、観察ユニット105と、対物レンズ109と、観察手段(撮像手段)としてのCCDカメラ106と、制御手段としてのXYステージ制御部107と、XYステージ制御部107にステージ102の駆動指示を送信し、CCDカメラ106により得られたサンプル103の光学拡大画像を表示するための表示部を含む制御PC108とから構成される。
観察ユニット105には、図示しない観察光学系や照明光学系が内蔵されてあり、光源ユニット104と、CCDカメラ106、対物レンズ109とがそれぞれ取り付けてある。光源ユニット104は、図示しない例えばハロゲンランプ、キセノンランプ、LEDなどの光源を有する。また、本発明の顕微鏡システム100は、ステージ102と観察ユニット105の少なくとも一方を対物レンズ109の光軸方向に移動させて相対距離を調整する図示しない焦準機構を備える。
<電動XYステージユニットの構成>
図2−1は、電動XYステージユニット101の概略下面図であり、図2−2は、電動XYステージユニット101の概略側面図である。
図2−1および図2−2に示すように、電動XYステージユニット101は、ステージ102を保持しX軸方向(図2−1の左右方向)に移動させるための枠体201と、ステージ102を保持しY軸方向(図2−1の上下方向)に移動させるための枠体211と、ステージ102および枠体をX軸方向に駆動するための駆動手段としてのX軸ステッピングモータ202と、Y軸方向に駆動するためのY軸ステッピングモータ203と、これらステッピングモータの駆動に伴いステージ102を移動させるステージ駆動機構としてのX軸シャフト204と、Y軸シャフト205とから構成される。
ここで、ステージ102は、ステッピングモータの1パルスの駆動で1μm移動するように、X軸シャフト204、Y軸シャフト205の図示しないギア機構によって設定されている。ステッピングモータ202、203はXYステージ制御部107に接続され、XYステージ制御部107から出力された励磁パターン電流により駆動される。
このステージ102は、ステッピングモータ202をCWに駆動すると右側に移動し、CCWに駆動すると左側に移動する構成としてある。また、ステッピングモータ203をCWに駆動すると上側に移動し、CCWに駆動すると下側に移動する構成としてある。
ステージ102は、ステージ102のXY方向の移動位置を検出するための検出手段として、例えばフォトインタラプターなどのX軸原点センサ207、Y軸原点センサ208を有する。ステージ102の下面には、X軸原点センサ207、Y軸原点センサ208の検出光を遮光するX軸原点センサ遮光部209、Y軸原点センサ遮光部210がそれぞれ固定されており、ステージの移動によりセンサ207、208の状態(ON/OFF)を切り換える。X軸原点センサ遮光部209とY軸原点センサ遮光部210の固定位置は、ステージ102が基準位置であるXY方向の中心に位置するとセンサ207、208の状態(ON/OFF)が切り換わるような位置にしてある。XYステージ制御部107が、原点センサ207、208を読み取りセンサの状態を取得することで、ステージ102の現在の位置が基準位置からどちらの方向にあるか判断することができる。図2−2に示すように、ステージ102は100000パルス位置を原点としてMINPOS(=0パルス位置)からMAXPOS(=200000パルス位置)が可動範囲となっている。
<XYステージ制御部の構成>
図3は、XYステージ制御部107のブロック図である。
図3に示すように、XYステージ制御部107は、制御PC108とシリアルI/Fで接続され、ステージ102を制御するためのコマンドの送受信をするコマンドI/O310と、制御PC108からのコマンドを受信してステージ102を駆動するためのパルス量と駆動方向とを送るCPU303と、制御に用いるデータを一時的に格納するRAM304と、制御に用いるプログラムを格納するROM305とを備える。
また、XYステージ制御部107は、ステージ102の現在位置を記憶する一方で、CPU303からパルス量と駆動方向とを受信後、X軸ドライバ306、Y軸ドライバ307へパルスと回転方向とを送り、X軸ステッピングモータ202、Y軸ステッピングモータ203の駆動完了をCPU303に送信するX軸I/O308、Y軸I/O309とをさらに備える。また、CPU303がコマンドI/O310を経由して停止コマンドを受信したとき、X軸I/O308、Y軸I/O309は、パルスの出力を停止し、その時点のステージの現在位置を記憶することができる。
上記の構成により、XYステージ制御部107は、ユーザーの制御PC108の操作に応じてX軸ステッピングモータ202、Y軸ステッピングモータ203を駆動させ、ステージ102をXY方向に移動させる。このように、ステージを移動させるアクチュエータとしてステッピングモータを用いるため、XYステージ制御部107はオープンループでのステージ制御が可能である。
<XYステージ制御GUI401の構成>
図4は、制御PC108内のXYステージ駆動アプリケーションによってこのPC画面に表示されるXYステージ制御GUI401である。このXYステージ制御GUI401は、CCDカメラ106により得られたサンプル103の光学拡大画像を表示するサンプル画像表示部402(表示部)と、ユーザーが1フレームの間に許容する画像ぶれ量を入力するための許容ぶれ量入力部403と、図示しない観察条件認識部により認識されたCCDカメラ106のフレームレートを表示するフレームレート表示部404と、許容ぶれ量MとフレームレートFの値をXYステージ制御部107に送信するための画像ぶれ抑制設定ボタン405(設定手段)と、XYステージ制御部107に駆動指示コマンドと停止指示コマンドを送るための電動ステージ移動ボタン406(操作入力手段)によって構成されている。
ユーザーが電動ステージ移動ボタン406を押している間、ボタンが押下状態となり、離すと押下可能状態となる機構としてある。また、ユーザーが斜め方向の電動ステージ移動ボタン406を押した場合、制御PC108がX軸のコマンドを送信した直後にY軸のコマンドを送信することにより、斜め方向のステージ駆動も可能である。
<パルスレートの算出>
XYステージ制御部107は、CCDカメラ106の1フレームの間に許容する画像のぶれ量とCCDカメラ106のフレームレートを基にステージ102を駆動するためのパルスレートを決定する。
図5は、ユーザーが許容するサンプル103の移動距離を説明する図である。
例えば、ユーザーが観察に支障がない画像のぶれをサンプル103の実サイズで20μmとした場合、CCDカメラ106の1フレームの間で許容されるサンプルの許容移動距離は20μmと決定される。ここで、ステージ102は1パルスの駆動で1μm駆動するので、CCDカメラ106のフレームレートを20fpsとすると、CPU303がX軸ドライバ306、Y軸ドライバ307へ1秒あたりに出力するパルスレートは400ppsと求められる。
このような条件でステージ102をD方向に駆動した場合、図6に示すように、破線で示したステージ移動前P0から実線で示したステージ移動後P1の位置にサンプルが移動する間に、斜線部分Bに画像のぶれが生じていることが判る。
画像のぶれを抑制するパルスレートは、下記(1)式のように一般式を導き出すことができる。(1)式はカメラのフレームレートが高いほど、高いパルスレートが設定でき、フレームレートが低いほど、低いパルスレートが要求されることを示している。また、顕微鏡用電動ステージでは、ステッピングモータとステージの間の減速機構によってステージの駆動分解能が変わるので、パルスレートは1パルスあたりのステージの移動距離が大きいほど低く設定され、小さいほど高く設定できることを示している。
P=(M×F)/R …(1)式
ここで、M[m]:許容される画像のぶれ(1フレームで許容されるサンプルの移動距離)
F[1/sec]:カメラのフレームレート
P[p/sec]:画像のぶれを抑制するパルスレート
R[m/p]:1パルスあたりのステージの移動距離
本実施の形態では、ステッピングモータの1パルスの駆動で1μm移動するステージの構成としたので、(1)式は下記(2)式のように変換される。
P=M×F …(2)式
(作用)
以上のように構成された第1の実施の形態の動作および作用について説明する。
光源ユニット104から観察ユニット105に導入された光は、図示しない照明光学系を通して対物レンズ109によってサンプル103上に集光される。サンプル103からの反射光は、再び対物レンズ109と観察ユニット105とを介してCCDカメラ106の受光素子上に結像され、ユーザーはサンプル画像表示部402により画像表示されるサンプル103の光学像を観察することができる。
<ステージの初期化>
顕微鏡システム100の電源を投入すると、まず始めに電動XYステージユニット101の初期化動作が行われる。図7は、電動XYステージユニット101の初期化前と初期化後のステージ102の位置を示す側面図である。図中、初期化前のステージ102およびX軸原点センサ遮光部209を実線P0で示し、初期化後を点線P1で示してある。
まず、CPU303は、X軸原点センサ207の状態を取得する。次に、CPU303はX軸原点センサ207が遮光されてなければ、ステージ102が初期化位置の右側に位置すると判断し、ステッピングモータ202をCCW方向に駆動し、ステージ102を図7中の左方向へ駆動させ、X軸原点センサ遮光部209をX軸原点センサ207により検出する。この検出と同時に現在位置を100000パルス位置にセットし、初期化が完了する。顕微鏡システム100の電源が投入されたとき、X軸原点センサ207が遮光されていれば、CPU303はステージ102が初期化位置の左側に位置すると判断し、X軸ステッピングモータ202をCW方向に駆動し、ステージ102を右方向へ駆動させることで初期化動作を行う。Y軸方向においても、X軸と同様の方法で初期化動作を行う。
<XYステージGUIの操作>
顕微鏡システム100の電源を投入すると同時に、制御PC108内でXYステージ制御GUI401が起動する。次に、XYステージ制御GUI401がCCDカメラ106からフレームレートを取得しフレームレート表示部404に表示する。その次に、ユーザーがサンプル103の実サイズで画像がぶれても観察に支障がない許容ぶれ量Mを許容ぶれ量入力部403に入力し、画像ぶれ抑制設定ボタン405をクリックする。画像ぶれ抑制設定ボタン405がクリックされると、制御PC108によって許容ぶれ量MとフレームレートFの値がXYステージ制御部107に送信される。
ユーザーは、サンプル画像表示部402の画像を見て、視野を移動したいと判断した場合、電動ステージ移動ボタン406を押下することでステージ102の移動を制御し、観察に適切な位置に視野を移動することができる。
ユーザーが電動ステージ移動ボタン406を操作すると、CPU303は、以下のように、駆動方向(CW/CCW)を引数としてステージ102を駆動する処理を実行する。
引数 “駆動方向(CW/CCW)”
電動ステージ移動ボタン406が操作されたときのCPU303の動作を、図8のフローチャートを用いて説明する。この動作は、ユーザーが任意に設定した画像のぶれ量に抑えてステージ102を制御するものである。図8のフローチャートはX方向に対する処理であるが、Y方向に対しても同様の処理を行う。また、ユーザーがステージ102を斜め方向に駆動したいと判断し電動ステージ移動ボタン406を押すと、制御PC108は、X軸の駆動コマンドを送信した直後に、Y軸の駆動コマンドを送信することで、X方向とY方向をほぼ同時に処理することができ、斜め方向の駆動もスムーズに駆動することができる。
図8に示すように、CPU303は許容ぶれ量MとフレームレートFを取得し(ステップStep101)(ステップStep102)、許容ぶれ量MとフレームレートFを乗算した結果をパルスレートPにセットする(ステップStep103)。次に、駆動方向がCWならば(ステップStep104がY)、CPUは目標位置TにMAXPOSをセットし(ステップStep105)、駆動方向がCWでなければ(ステップStep104がN)、目標位置TにMINPOSをセットする(ステップStep106)。現在位置Cを取得し(ステップStep107)、目標位置Tから現在位置Cを減算した結果を相対駆動量Nにセットする(ステップStep108)。
相対駆動量Nが0以上ならば(ステップStep109がY)、CPU303はパルスレートPと回転方向CWをセットし、相対駆動量NのパルスをX軸I/O308に出力し(ステップStep110)、相対駆動量Nが0以上でなければ(ステップStep109がN)、パルスレートPと回転方向CCWをセットし、相対駆動量NのパルスをX軸I/O308に出力する(ステップStep111)。その後、X軸I/O308からの駆動完了信号を受信するまで待ち、受信したら(ステップStep112がY)、現在位置Cを更新し(ステップStep113)、このシーケンスの処理を終える。ステップStep112において、モータ駆動完了信号を受信していなければ(ステップStep112がN)、CPU303はモータ停止信号を受信しているかどうか確認し、モータ停止信号を受信していれば(ステップStep114がY)、モータ駆動停止信号をX軸I/O308に出力し(ステップStep115)、ステップStep113に移行し、モータ停止信号を受信していなければ(ステップStep114がN)、ステップStep112の処理に戻る。ステップStep112とステップStep114の処理を繰り返すことで、CPU303は、停止コマンドを受信するか、ステージ102がMINPOS、MAXPOSに到達するまで指示方向に駆動させることができる。
(効果)
従来の顕微鏡システムではCCDカメラのフレームレートに対して、高速でステージを移動させると画像のぶれが生じサンプルの移動に対する追従性が悪く、また、微細な目標物を探索する際に画像のぶれが妨げとなり観察の位置決め操作が煩わしくなるが、本発明の第1の実施の形態によれば、CCDカメラのフレームレートに対して、ユーザーが許容する画像のぶれに抑えるようにパルスレートを設定し、ステージを移動させることで、画像のぶれを抑制し、微細な目標物を見逃してしまうことを防止することができる。このため、観察位置合わせ時の操作性を高めることができる。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。以下では、第1の実施の形態と異なる部分のみ説明する。
<XYステージ制御部GUI901の構成>
図9は、制御PC108内のXYステージ駆動アプリケーションによってこのPC画面に表示されるXYステージ制御GUI901である。このXYステージ制御GUI901は、CCDカメラ106により得られたサンプル103の光学拡大画像を表示するサンプル画像表示部902(表示部)と、ユーザーが1フレームの間に許容する画像ぶれ量を入力するための許容ぶれ量入力部903と、図示しない観察条件認識部により認識されたCCDカメラ106のフレームレートを表示するフレームレート表示部904と、許容ぶれ量MとフレームレートFの値をXYステージ制御部に送信するための画像ぶれ抑制設定ボタン905(設定手段)と、ユーザーが任意に決めた下限のパルスレートを入力するための下限パルスレート入力部906(範囲入力手段)と、上限のパルスレートを入力するための上限パルスレート入力部907(範囲入力手段)と、XYステージ制御部107に駆動指示コマンドと停止指示コマンドを送るための電動ステージ移動ボタン908(操作入力手段)によって構成される。
電動ステージ移動ボタン908は、ユーザーが押している間は押下状態となり、離すとボタンが押下可能状態となる機構としてある。また、ユーザーが斜め方向の電動ステージ移動ボタン908を押した場合、制御PC108がX軸のコマンドを送信した直後にY軸のコマンドを送信することにより、斜め方向のステージ駆動も可能である。
<下限パルスレートと上限パルスレート>
画像のぶれを抑制するパルスレートは、上記の第1の実施の形態で説明した(1)式により求められる。ステージ102は1パルスの駆動で1μm駆動するので、許容移動距離Mを20μm、CCDカメラのフレームレートFを20fpsとすると、CPU303がX軸ドライバ306、Y軸ドライバ307へ1秒あたりに出力するパルスレートPは400ppsと求められる。ユーザーがXYステージ制御部GUI901の下限パルスレート入力部906のように下限パルスレートLを800ppsと設定した場合、(1)式より算出したパルスレートPは下限パルスレートLよりも低いので、XYステージ制御部107は設定された下限パルスレートLでステージ102を駆動する。
ここで、ユーザーが許容移動距離Mを20μmから100μmに変更した場合、CPU303がX軸ドライバ306、Y軸ドライバ307へ1秒あたりに出力するパルスレートPは2000ppsと求められる。ユーザーがXYステージ制御部GUI901の上限パルスレート入力部907のように上限パルスレートUを1600ppsと設定した場合、(1)式より算出したパルスレートPは、上限パルスレートUよりも高いので、XYステージ制御部107は設定された上限パルスレートUでステージ102を駆動する。
このような条件でステージ102を駆動した場合の、画像のぶれを図10−1、10−2、10−3に示す。これらの図に示すように、ステージ102をD方向に駆動すると破線で示したステージ移動前P0から実線で示したステージ移動後P1の位置にサンプルが移動する間に、斜線部分Bに画像のぶれが生じていることが判る。
図10−1は、許容移動距離Mが20μmで下限パルスレートの機能がない状態でステージ102を移動させたときの画像のぶれである。図10−2は、下限パルスレート800ppsでステージ102を移動させたときの画像のぶれである。画像のぶれは20μmから40μmまで増加してしまうが、画質を犠牲にすることによりステージの速度を高めることができる。図10−3は、上限パルスレート1600ppsでステージ102を移動させたときの画像のぶれである。
下限パルスレートと上限パルスレートの機能は、CCDカメラのフレームレートFの変更に対しても適応されるものである。ステージ102は1パルスの駆動で1μm駆動するので、許容移動距離Mを20μm、CCDカメラのフレームレートFを30fpsとするとパルスレートPは600ppsと求められる。ユーザーが下限パルスレートLを400ppsと設定する。ここで、CCDカメラ106のフレームレートを30fpsから15fpsに変更するとパルスレートPは300ppsとなるが、このときのパルスレートPは下限パルスレートLよりも低いので、XYステージ制御部107は設定された下限パルスレートLでステージ102を駆動することになる。
(作用)
以上のように構成された第2の実施の形態の動作および作用について説明する。
<XYステージGUI901の操作>
顕微鏡システムの電源を投入すると同時に、制御PC108内でXYステージ制御GUI901が起動する。次に、XYステージ制御GUI901がCCDカメラ106からフレームレートを取得しフレームレート表示部904に表示する。その次に、ユーザーがサンプルの実サイズ上で画像がぶれても観察に支障がない許容ぶれ量Mを許容ぶれ量入力部903に入力する。さらに、ユーザーが、下限パルスレートLと上限パルスレートUを下限パルスレート入力部906と上限パルスレート入力部907に入力し、画像ぶれ抑制設定ボタン905をクリックする。画像ぶれ抑制設定ボタン905がクリックされると、制御PC108によって許容ぶれ量M、フレームレートF、下限パルスレートL、上限パルスレートUの値がXYステージ制御部107に送信される。
ユーザーは、サンプル画像表示部902の画像を見て、視野を移動したいと判断した場合、電動ステージ移動ボタン908を押下することでステージ102の移動を制御し、観察に適切な位置に視野を移動することができる。
ユーザーが電動ステージ移動ボタン908を操作すると、CPU303は、以下のように、駆動方向(CW/CCW)を引数としてステージ102を駆動する処理を実行する。
引数 “駆動方向(CW/CCW)”
電動ステージ移動ボタン908が操作されたときのCPU303の動作を、図11のフローチャートを用いて説明する。この動作は、ユーザーが任意に設定した画像のぶれの量に抑えてステージを制御するものであるが、下限と上限のパルスレートの範囲内でステージを制御するものである。図11のフローチャートはX方向に対する処理であるが、Y方向に対しても同様の処理を行う。また、ユーザーがステージを斜め方向に駆動したいと判断し電動ステージ移動ボタン908を押すと、制御PC108は、X軸の駆動コマンドを送信した直後に、Y軸の駆動コマンドを送信することで、X方向とY方向をほぼ同時に処理することができ、斜め方向の駆動もスムーズに駆動することができる。
図11に示すように、CPU303は許容ぶれ量MとフレームレートFを取得し(ステップStep201)(ステップStep202)、許容ぶれ量MとフレームレートFを乗算した結果をパルスレートPにセットする(ステップStep203)。CPU303下限パルスレートLを取得し(ステップStep204)、パルスレートPが下限パルスレートL以上であれば(ステップStep205がY)、ステップStep206に移行し、下限パルスレートL未満であれば、パルスレートPに下限パルスレートLをセットする(ステップStep207)。CPU303は、上限パルスレートUを取得し(ステップStep206)、パルスレートPが上限パルスレートU未満であれば(ステップStep208がY)、ステップStep209に移行し、上限パルスレートUより大きければ、パルスレートPに上限パルスレートUをセットする(ステップStep210)。
次に、駆動方向がCWならば(ステップStep209がY)、CPUは目標位置TにMAXPOSをセットし(ステップStep208)、駆動方向がCWでなければ(ステップStep209がN)、目標位置TにMINPOSをセットする(ステップStep212)。現在位置Cを取得し(ステップStep213)、目標位置Tから現在位置Cを減算した結果を相対駆動量Nにセットする(ステップStep214)。
相対駆動量Nが0以上ならば(ステップStep215がY)、CPU303はパルスレートPと回転方向CWをセットし、相対駆動量NのパルスをX軸I/O308に出力し(ステップStep216)、相対駆動量Nが0以上でなければ(ステップStep215がN)、パルスレートPと回転方向CCWをセットし、相対駆動量NのパルスをX軸I/O308に出力する(ステップStep217)。その後、X軸I/O308からの駆動完了信号を受信するまで待ち、受信したら(ステップStep218がY)、現在位置Cを更新し(ステップStep219)、このシーケンスの処理を終える。ステップStep218において、モータ駆動完了信号を受信していなければ(ステップStep218がN)、CPU303はモータ停止信号を受信しているかどうか確認し、モータ停止信号を受信していれば(ステップStep220がY)、モータ駆動停止信号をX軸I/O308に出力し、ステップStep221に移行する。モータ停止信号を受信していなければ(ステップStep220がN)、ステップStep218の処理に戻る。ステップStep218とステップStep220の処理を繰り返すことで、CPU303は、停止コマンドを受信するか、ステージがMINPOS、MAXPOSに到達するまでステージを指示方向に駆動させることができる。
(効果)
以上説明した第2の実施の形態によれば、上記の第1の実施の形態の効果に加えて、ユーザーが設定する範囲内のパルスレートでステージを駆動させることができる。これにより、画像のぶれを抑えつつ、ユーザーにストレスを与えない速度でステージを移動させることで、観察位置合わせ時の操作性を高めることができる。
(変形例)
また、上記の第2の実施の形態において、設定した範囲内のパルスレートでステージを移動するように構成したが、例えば、XYステージ制御GUI901にスイッチ(切り換え手段)を配置して、下限パルスレートと上限パルスレートの機能をON/OFFできるように構成してもよいことはもちろんである。
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。以下では、第1の実施の形態と異なる部分のみ説明する。
<XYステージ制御部GUI121の構成>
図12は、制御PC108内のXYステージ駆動アプリケーションによってこのPC画面に表示されるXYステージ制御GUI121である。このXYステージ制御GUI121は、CCDカメラ106により得られたサンプル103の光学拡大画像を表示するサンプル画像表示部122(表示部)と、ユーザーが1フレームの間に許容する画像ぶれ量を入力するための許容ぶれ量入力部123と、図示しない観察条件認識部により認識されたCCDカメラ106のフレームレートを表示するフレームレート表示部124と、許容ぶれ量MとフレームレートFの値をXYステージ制御部107に送信するための画像ぶれ抑制設定ボタン125(設定手段)と、ユーザーが任意に決めた粗動のパルスレートを入力するための粗動パルスレートC入力部126(速度入力手段)と、画像ぶれを抑えステージを駆動するかどうかをON/OFFにより切り換え選択するための画像ぶれ抑制ラジオボタン127(駆動モード切り換え手段)と、XYステージ制御部に駆動指示コマンドと停止指示コマンドを送るための電動ステージ移動ボタン128(操作入力手段)によって構成される。
電動ステージ移動ボタン128は、ユーザーが押している間は押下状態となり、離すとボタンが押下可能状態となる機構としてある。また、ユーザーが斜め方向の電動ステージ移動ボタン128を押した場合、制御PC108がX軸のコマンドを送信した直後にY軸のコマンドを送信することにより、斜め方向のステージ駆動も可能である。
(作用)
以上のように構成された第3の実施の形態の動作および作用について説明する。
<XYステージGUIの操作>
顕微鏡システムの電源を投入すると同時に、制御PC108内でXYステージ制御GUI121が起動する。次に、XYステージ制御GUIがCCDカメラ106からフレームレートを取得しフレームレート表示部124に表示する。その次に、ユーザーがサンプルの実サイズ上で画像がぶれても観察に支障がない許容ぶれ量Mを許容ぶれ量入力部123(設定手段)に入力する。さらに、ユーザーが粗動でステージ102を駆動するためのパルスレートCを粗動パルスレート入力部126に入力し、画像ぶれ抑制設定ボタン125をクリックする。画像ぶれ抑制設定ボタン125がクリックされると、制御PC108によって、画像ぶれ抑制機能のON/OFF、粗動パルスレートC、許容ぶれ量M、フレームレートFの値がXYステージ制御部107に送信される。
ユーザーは、サンプル画像表示部122の画像を見て、視野を移動したいと判断した場合、電動ステージ移動ボタン128を押下することでステージ102の移動を制御し、観察に適切な位置に視野を移動することができる。
ユーザーが電動ステージ移動ボタン128を操作すると、CPU303は、以下のように、駆動方向(CW/CCW)を引数としてステージ102を駆動する処理を実行する。
引数 “駆動方向(CW/CCW)”
電動ステージ移動ボタン128が操作されたときのCPU303の動作を、図13のフローチャートを用いて説明する。この動作は、画像のぶれを抑える機能のON/OFFを切り替え、ステージを制御するものである。図13のフローチャートはX方向に対する処理であるが、Y方向に対しても同様の処理を行う。また、ユーザーがステージを斜め方向に駆動したいと判断し電動ステージ移動ボタン128を押すと、制御PCは、X軸の駆動コマンドを送信した直後に、Y軸の駆動コマンドを送信することで、X方向とY方向をほぼ同時に処理することができ、斜め方向の駆動もスムーズに駆動することができる。
図13に示すように、始めにCPU303は、画像ぶれ抑制機能Sを取得する(ステップStep301)。画像ぶれ抑制機能Sが“ON”であれば(ステップStep302がY)、ステップStep303に移行し、CPU303は許容ぶれ量MとフレームレートFを取得し(ステップStep303)(ステップStep304)、許容ぶれ量MとフレームレートFを乗算した結果をパルスレートPにセットする(ステップStep305)。一方、画像ぶれ抑制機能Sが“ON”でなければ(ステップStep302がN)、ステップStep306に移行し、粗動パルスレートCを取得(ステップStep306)した後、パルスレートPにセットする(ステップStep307)。
次に、駆動方向がCWならば(ステップStep308がY)、CPUは目標位置TにMAXPOSをセットし(ステップStep309)、駆動方向がCWでなければ(ステップStep308がN)、目標位置TにMINPOSをセットする(ステップStep310)。現在位置Cを取得し(ステップStep311)、目標位置Tから現在位置Cを減算した結果を相対駆動量Nにセットする(ステップStep312)。
相対駆動量Nが0以上ならば(ステップStep313がY)、CPU303はパルスレートPと回転方向CWをセットし、相対駆動量NのパルスをX軸I/O308に出力し(ステップStep314)、相対駆動量Nが0以上でなければ(ステップStep313がN)、パルスレートPと回転方向CCWをセットし、相対駆動量NのパルスをX軸I/O308に出力する(ステップStep315)。その後、X軸I/O308からの駆動完了信号を受信するまで待ち、受信したら(ステップStep316がY)、現在位置Cを更新し(ステップStep317)、このシーケンスの処理を終える。ステップStep316において、モータ駆動完了信号を受信していなければ(ステップStep316がN)、CPU303はモータ停止信号を受信しているかどうか確認し、モータ停止信号を受信していれば(ステップStep318がY)、モータ駆動停止信号をX軸I/O308に出力し(ステップStep319)、ステップStep317に移行する。モータ停止信号を受信していなければ(ステップStep318がN)、ステップStep316の処理に戻る。ステップStep316とステップStep318の処理を繰り返すことで、CPU303は、停止コマンドを受信するか、ステージがMINPOS、MAXPOSに到達するまでステージを指示方向に駆動させることができる。
(効果)
以上説明した第3の実施の形態によれば、上記の第1の実施の形態の効果に加えて、画像ぶれ抑制機能のON/OFFの切り換え機構を有する画像ぶれ抑制ラジオボタン127(駆動モード切り換え手段)を設けることによって、ステージの移動速度を画像のぶれを抑える低速と、粗動移動時の高速とで切り換えることができステージの操作性が向上する。
(第4の実施の形態)
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。以下では、第1の実施の形態と異なる部分のみ説明する。
<XYステージ制御部GUI141の構成>
図14は、制御PC108内のXYステージ駆動アプリケーションによってこのPC画面に表示されるXYステージ制御GUI141である。このXYステージ制御GUI141は、CCDカメラ106により得られたサンプル103の光学拡大画像を表示するサンプル画像表示部142(表示部)と、ユーザーが1フレームの間にY方向に対して許容する画像ぶれ量を入力するためのY許容ぶれ量入力部143と、図示しない観察条件認識部により認識されたCCDカメラ106のフレームレートFを表示するフレームレート表示部144と、Y許容ぶれ量MyとフレームレートFとサンプル画像表示部142の縦横比Aの値を、XYステージ制御部107に送信するための画像ぶれ抑制設定ボタン145(設定手段)と、XYステージ制御部に駆動指示コマンドと停止指示コマンドを送るための電動ステージ移動ボタン146(操作入力手段)によって構成される。サンプル画像表示部142の縦横比Aは、ユーザー操作により変えられるようにしてある。
電動ステージ移動ボタン146は、ユーザーが押している間は押下状態となり、離すとボタンが押下可能状態となる機構としてある。また、ユーザーが斜め方向の電動ステージ移動ボタン146を押した場合、制御PC108がX軸のコマンドを送信した直後にY軸のコマンドを送信することにより、斜め方向のステージ駆動も可能である。
<X軸とY軸のパルスレート>
画像のぶれを抑制するパルスレートは、上記の第1の実施の形態で説明した(1)式により求められる。ステージ102は、1パルスの駆動で1μm駆動するので、許容ぶれ量Mを20μm、CCDカメラのフレームレートFを20fpsとすると、CPU303がY軸ドライバ307へ1秒あたりに出力するY軸のパルスレートPyは400ppsと求められる。ここで、XYステージ制御部GUI141のサンプル画像表示部142の縦横比A(16:9)より、Y軸のパルスレートPyよりもX軸のパルスレートPxを高く設定し駆動する。X軸のパルスレートPxは、算出手段としての下記(3)式のようにY許容ぶれ量MyとフレームレートFと縦横比Aを乗算し求める。パルスレートPxは711.11・・・と求められ、小数点以下を切り捨てPx=711ppsと決定される。
Px=My×F×A …(3)式
A:縦横比
(作用)
以上のように構成された第4の実施の形態の動作および作用について説明する。
<XYステージGUI141の操作>
顕微鏡システムの電源を投入すると同時に、制御PC108内でXYステージ制御GUI141が起動する。次に、XYステージ制御GUI141がCCDカメラ106からフレームレートを取得しフレームレート表示部144に表示する。その次に、ユーザーがサンプル103の実サイズ上でY方向に画像がぶれても観察に支障がないY許容ぶれ量MyをY許容ぶれ量入力部143に入力し、画像ぶれ抑制設定ボタン145をクリックする。画像ぶれ抑制設定ボタン145がクリックされると、制御PC108によってY許容ぶれ量My、フレームレートF、サンプル画像表示部の縦横比Aの値がXYステージ制御部107に送信される。
ユーザーは、サンプル画像表示部142の画像を見て、視野を移動したいと判断した場合、電動ステージ移動ボタン146を押下することでステージ102の移動を制御し、観察に適切な位置に視野を移動することができる。
ユーザーが電動ステージ移動ボタン146を操作すると、CPU303は、以下のように、駆動方向(CW/CCW)を引数としてステージ102を駆動する処理を実行する。
引数 “駆動方向(CW/CCW)”
電動ステージ移動ボタンが操作されたときのCPU303の動作を、図15のフローチャートを用いて説明する。この動作は、ユーザーが任意に設定した画像のぶれの量に抑えてステージを制御するものであるが、Y許容ぶれ量とサンプル画像表示部142の縦横比AによりX軸のパルスレートを決定しステージ102を制御するものである。図15のフローチャートはX方向に対する処理であり、Y方向に対しては、第1の実施の形態で説明した図8のフローチャートで処理される。また、ユーザーがステージを斜め方向に駆動したいと判断し電動ステージ移動ボタン146を押すと、制御PC108は、X軸の駆動コマンドを送信した直後に、Y軸の駆動コマンドを送信することで、X方向とY方向をほぼ同時に処理することができ、斜め方向の駆動もスムーズに駆動することができる。
図15に示すように、CPU303は許容ぶれ量M、フレームレートF、縦横比Aを取得し(ステップStep401)(ステップStep402)(ステップStep403)、許容移動距離MyとフレームレートFと縦横比Aを乗算した結果をパルスレートPにセットする(ステップStep404)。次に、駆動方向がCWならば(ステップStep405がY)、CPUは目標位置TにMAXPOSをセットし(ステップStep406)、駆動方向がCWでなければ(ステップStep405がN)、目標位置TにMINPOSをセットする(ステップStep407)。現在位置Cを取得し(ステップStep408)、目標位置Tから現在位置Cを減算した結果を相対駆動量Nにセットする(ステップStep409)。
相対駆動量Nが0以上ならば(ステップStep410がY)、CPU303はパルスレートPと回転方向CWをセットし、相対駆動量NのパルスをX軸I/O308に出力し(ステップStep411)、相対駆動量Nが0以上でなければ(ステップStep410がN)、パルスレートPと回転方向CCWをセットし、相対駆動量NのパルスをX軸I/O308に出力する(ステップStep412)。その後、X軸I/O308からの駆動完了信号を受信するまで待ち、受信したら(ステップStep413がY)、現在位置Cを更新し(ステップStep414)、このシーケンスの処理を終える。ステップStep413において、モータ駆動完了信号を受信していなければ(ステップStep413がN)、CPU303はモータ停止信号を受信しているかどうか確認し、モータ停止信号を受信していれば(ステップStep415がY)、モータ駆動停止信号をX軸I/O308に出力し(ステップStep416)、ステップStep414に移行し、モータ停止信号を受信していなければ(ステップStep415がN)、ステップStep413の処理に戻る。ステップStep413とステップStep415の処理を繰り返すことで、CPU303は、停止コマンドを受信するか、ステージがMINPOS、MAXPOSに到達するまでステージを指示方向に駆動させることができる。
(効果)
以上説明した第4の実施の形態によれば、上記の第1の実施の形態の効果に加えて、Y許容ぶれ量My、サンプル画像表示部の縦横比A、フレームレートFによってX軸のパルスレートPxを決定することで、サンプル画像表示部142の縦と横の長さが異なる場合の観察位置合わせ時の操作性を高めることができる。
上記の第4の実施の形態において、X軸のパルスレートPxはサンプル画像表示部の縦横比Aから算出したが、例えば、XYステージ制御GUI141にX許容ぶれ量Mxの入力部を追加配置して、X方向とY方向の許容ぶれ量を入力し、X軸のパルスレートPxとY軸のパルスレートPyを独立で算出できるように構成してもよいことはもちろんである。
(変形例)
また、上記の第4の実施の形態において、サンプル画像表示部142のサイズを認識する認識部を制御PC108に備えるようにし、この認識部によってサンプル画像表示部142のサイズを認識し、サイズと許容ぶれ量Mの間に比例関係を持たせ、サンプル画像表示部142のサイズが大きい程、パルスレートPを高めるように構成しても良い。
以上のように、本発明に係る顕微鏡システムは、電動ステージを備える顕微鏡システムに有用であり、特に、CCDカメラ等の撮像手段を有する場合に適している。
100 顕微鏡システム
101 電動XYステージユニット(駆動手段)
102 ステージ
103 サンプル
104 光源ユニット
105 観察ユニット
106 CCDカメラ(観察手段)
107 XYステージ制御部(制御手段)
108 制御PC(制御手段)
109 対物レンズ
201 枠体
211 枠体
202 X軸ステッピングモータ(駆動手段)
203 Y軸ステッピングモータ(駆動手段)
204 X軸シャフト
205 Y軸シャフト
207 X軸原点センサ
208 Y軸原点センサ
209 X軸原点センサ遮光部
210 Y軸原点センサ遮光部
303 CPU
304 RAM
305 ROM
306 X軸ドライバ
307 Y軸ドライバ
308 X軸I/O
309 Y軸I/O
310 コマンドI/O
401 XYステージ制御GUI
402 サンプル画像表示部(表示部)
403 許容ぶれ量入力部(設定手段)
404 フレームレート表示部
405 画像ぶれ抑制設定ボタン(設定手段)
406 電動ステージ移動ボタン(操作入力手段)
901 XYステージ制御GUI
902 サンプル画像表示部(表示部)
903 許容ぶれ量入力部(設定手段)
904 フレームレート表示部
905 画像ぶれ抑制設定ボタン(設定手段)
906 下限パルスレート入力部(範囲入力手段)
907 上限パルスレート入力部(範囲入力手段)
908 電動ステージ移動ボタン(操作入力手段)
121 XYステージ制御GUI
122 サンプル画像表示部(表示部)
123 許容ぶれ量入力部(設定手段)
124 フレームレート表示部
125 画像ぶれ抑制設定ボタン(設定手段)
126 粗動パルスレートC入力部(速度入力手段)
127 画像ぶれ抑制ラジオボタン(駆動モード切り換え手段)
128 電動ステージ移動ボタン(操作入力手段)
141 XYステージ制御GUI
142 サンプル画像表示部
143 Y許容ぶれ量入力部(設定手段)
144 フレームレート表示部
145 画像ぶれ抑制設定ボタン(設定手段)
146 電動ステージ移動ボタン(操作入力手段)

Claims (6)

  1. サンプルを載置し、平面内で移動可能なステージと、前記ステージを駆動する駆動手段と、前記駆動手段の駆動を制御する制御手段と、前記サンプルの光学像を観察可能な観察手段とを備えた顕微鏡システムであって、
    前記観察手段のフレームレートを認識する観察条件認識部と、
    前記サンプルの光学像の許容ぶれ量を設定する設定手段と、
    前記ステージの移動を操作者の操作によって入力指示する操作入力手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記観察条件認識部により認識されたフレームレートと、前記設定手段により設定された前記許容ぶれ量とに応じて前記ステージの駆動速度を決定し、この駆動速度に基づいて前記駆動手段の駆動を制御することを特徴とする顕微鏡システム。
  2. 前記駆動速度の範囲を入力する範囲入力手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記フレームレートと前記許容ぶれ量とに応じて前記ステージの駆動速度を決定し、前記範囲入力手段に入力された前記範囲内で前記駆動手段の駆動を制御することを特徴とする請求項に記載の顕微鏡システム。
  3. 前記範囲入力手段に入力される前記範囲の有効と無効とを切り換える切り換え手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記切り換え手段に応じて前記ステージの駆動速度を決定し、前記駆動手段の駆動を制御することを特徴とする請求項に記載の顕微鏡システム。
  4. 前記ステージの駆動速度を入力する速度入力手段と、
    前記速度入力手段に入力される駆動速度の有効と無効とを切り換える駆動モード切り換え手段とをさらに備え、
    前記制御手段は、前記駆動モード切り換え手段に応じて前記ステージの駆動速度を決定し、前記駆動手段の駆動を制御することを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載の顕微鏡システム。
  5. 前記ステージの移動方向に応じた前記ステージの速度を算出する算出手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記算出手段による算出速度に応じて前記ステージの駆動速度を決定し、前記駆動手段の駆動を制御することを特徴とする請求項1に記載の顕微鏡システム。
  6. 前記サンプルの光学像の表示部の大きさを認識する認識部をさらに備え、
    前記制御手段は、前記認識部により認識された表示部の大きさに応じて決定された前記ステージの駆動速度と、前記観察条件認識部により認識されたフレームレートと、前記設定手段により設定された前記許容ぶれ量とに応じて決定された前記ステージの駆動速度に基づいて、前記駆動手段の駆動を制御することを特徴とする請求項5に記載の顕微鏡システム。
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