JP4838004B2 - 顕微鏡、顕微鏡の制御方法、及びプログラム - Google Patents

顕微鏡、顕微鏡の制御方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、複数の結像レンズと対物レンズの組み合わせによる低倍率レンズユニットと、低倍率から高倍率までを実現する連続変動ズームユニットとを備え、レンズユニットの切換えおよび観察対象物の移動速度を電動制御にて行う顕微鏡での実施に好適な技術に関する。
顕微鏡の倍率向上と鮮明な画像技術とにより、部位の観察を観察者の望むように観察できるようになってきた。しかし、これからは観るだけではなく、細胞レベルから組織レベルを意識した、細胞間の相互作用を観察することが重要になる。そのためには、極めて高い倍率で観察を行う細胞の観察から、それよりも低い倍率で観察を行う組織の観察まで、さらには極めて低倍率での観察を行う生物全体像の観察までを自在に行うことができ、細胞単体の観察ではわからない細胞間情報伝達を観察できる顕微鏡が必要になる。そこで、低倍率の観察から高倍率の観察までを自在に行える顕微鏡のニーズがある。
現在の顕微鏡は、電動制御され大変便利になっている。この電動制御を用いることで、操作者は観察倍率、フォーカス、開口絞りをスムーズに調整することができ、さらに観察条件を設定することで自動制御することができる。これにより、熟練した操作者のみならず、初めての操作者でも優れた操作が確保できる。
そこで、最近では低倍率から高倍率までを電動制御する電動焦準装置が開発されている。
例えば、特許文献1では、レボルバー式の対物レンズ変換機構をもつ顕微鏡において、現在観察している対物レンズ倍率に応じて、焦準機構を駆動する速度を自動的に変更させるものが提案されている。提案によると、対物レンズ倍率が大きいときには、焦準機構の駆動速度を小さくし、また対物レンズ倍率が小さいときには、焦準機構の駆動速度を大きく設定している。これにより、検鏡者は、観察光学系の拡大率を変化させても常に同じ感覚にてピント合わせ操作をすることができる。
また、特許文献2では、連続変倍ズーム機構と対物レンズ組み合わせによって観察倍率が決定される顕微鏡において上述の焦準機構の速度制御を適用したものが提案されている。
特開平8−86965号公報 特開2004−226882号公報
しかしながら、上述の提案の顕微鏡においては、観察光学系の倍率によって焦準機構の速度は予め設定された値に一意に決定される。また観察撮影からの倍率算出は、観察対象物が小さい場合において有効であり、本発明のように細胞から組織までを観察対象物とする場合に有効ではない。よって、以上2点より、初めて顕微鏡操作する人と習熟した人との操作感の違いを吸収することは難しい。
本発明は、操作性に優れた顕微鏡を提供することを課題とする。
本発明の態様のひとつである顕微鏡は、結像レンズと対物レンズとが組み合わされて構成されており、試料を観察する際の観察倍率が互いに異なっているレンズユニットである複数の固定倍率レンズユニットと、観察倍率を連続的に変更できるレンズユニットであるズームレンズユニットと、観察光路へ挿入されているレンズユニットを切換えて他のいずれかのレンズユニットを当該観察光路へ挿入する切換え機構と、当該試料が載置されるステージの光軸方向の移動速度を、当該観察光路へ挿入されているレンズユニットの観察倍率に応じて制御する制御部と、当該試料の観察像を表示する表示部と、当該表示部で表示されている当該観察像に対して設定される部分領域の設定結果を取得する部分領域取得部と、当該部分領域の設定結果に応じてレンズユニットを選択する選択部と、を有し、当該切換え機構は、当該選択部によって選択されたレンズユニットを前記観察光路へ挿入する、ことを特徴とするものであり、この特徴によって前述した課題を解決する。
本発明の別の態様のひとつである顕微鏡は、結像レンズと対物レンズとが組み合わされて構成されており、試料を観察する際の観察倍率が互いに異なっているレンズユニットである複数の固定倍率レンズユニットと、観察倍率を連続的に変更できるレンズユニットであるズームレンズユニットと、観察光路へ挿入されているレンズユニットを切換えて他のいずれかのレンズユニットを当該観察光路へ挿入する切換え機構と、当該試料が載置されるステージの光軸方向の移動速度を、当該観察光路へ挿入されているレンズユニットの観察倍率に応じて制御する制御部と、当該ステージと共に当該試料が収容されて密閉される収容室と、当該収容室の開放を検知する検知部と、当該収容室の開放が検知されたときに、当該ステージの位置を移動させる移動制御部と、を有することを特徴とするものであり、この特徴によって前述した課題を解決する。
本発明の更なる別の態様のひとつである顕微鏡の制御方法は、当該顕微鏡は、結像レンズと対物レンズとが組み合わされて構成されており、試料を観察する際の観察倍率が互いに異なっているレンズユニットである複数の固定倍率レンズユニットと、観察倍率を連続的に変更できるレンズユニットであるズームレンズユニットと、観察光路へ挿入されているレンズユニットを切換えて他のいずれかのレンズユニットを当該観察光路へ挿入する切換え機構と、当該試料の観察像を表示する表示部とを有しており、当該観察光路へ挿入されているレンズユニットの観察倍率の情報を取得し、当該試料が載置されるステージの光軸方向の移動速度を、当該観察光路へ挿入されているレンズユニットの観察倍率に応じて制御し、当該表示部で表示されている当該観察像に対して設定される部分領域の設定結果を取得し、当該部分領域の設定結果に応じてレンズユニットを選択し、当該切換え機構を制御して、選択されたレンズユニットを当該観察光路へ挿入させる、ことを特徴とするものであり、この特徴によって前述した課題を解決する。
本発明の更なる別の態様のひとつである顕微鏡の制御方法は、当該顕微鏡は、結像レンズと対物レンズとが組み合わされて構成されており、試料を観察する際の観察倍率が互いに異なっているレンズユニットである複数の固定倍率レンズユニットと、観察倍率を連続的に変更できるレンズユニットであるズームレンズユニットと、観察光路へ挿入されているレンズユニットを切換えて他のいずれかのレンズユニットを当該観察光路へ挿入する切換え機構と、当該試料の観察像を表示する表示部とを有しており、当該観察光路へ挿入されているレンズユニットの観察倍率の情報を取得し、当該試料が載置されるステージの光軸方向の移動速度を、当該観察光路へ挿入されているレンズユニットの観察倍率に応じて制御し、当該表示部で表示されている当該観察像に対して設定される部分領域の設定結果を取得し、当該部分領域の設定結果に応じてレンズユニットを選択し、当該切換え機構を制御して、選択されたレンズユニットを当該観察光路へ挿入させる、ことを特徴とするものであり、この特徴によって前述した課題を解決する。
なお、顕微鏡の制御をコンピュータに行わせるためのプログラムであって、当該顕微鏡は、結像レンズと対物レンズとが組み合わされて構成されており、試料を観察する際の観察倍率が互いに異なっているレンズユニットである複数の固定倍率レンズユニットと、観察倍率を連続的に変更できるレンズユニットであるズームレンズユニットと、観察光路へ挿入されているレンズユニットを切換えて他のいずれかのレンズユニットを当該観察光路へ挿入する切換え機構と、当該試料の観察像を表示する表示部とを有しており、当該観察光路へ挿入されているレンズユニットの観察倍率の情報を取得する処理と、当該試料が載置されるステージの光軸方向の移動速度を、当該観察光路へ挿入されているレンズユニットの観察倍率に応じて制御する処理と、当該表示部で表示されている当該観察像に対して設定される部分領域の設定結果を取得する処理と、当該部分領域の設定結果に応じてレンズユニットを選択する処理と、当該切換え機構を制御して、選択されたレンズユニットを当該観察光路へ挿入させる処理と、をコンピュータに行わせるためのプログラムも本発明に係るものであり、当該プログラムをコンピュータで実行させることによって前述した課題が解決される。
また、顕微鏡の制御をコンピュータに行わせるためのプログラムであって、当該顕微鏡は、結像レンズと対物レンズとが組み合わされて構成されており、試料を観察する際の観察倍率が互いに異なっているレンズユニットである複数の固定倍率レンズユニットと、観察倍率を連続的に変更できるレンズユニットであるズームレンズユニットと、観察光路へ挿入されているレンズユニットを切換えて他のいずれかのレンズユニットを当該観察光路へ挿入する切換え機構と、当該試料が載置されるステージと共に当該試料が収容されて密閉される収容室とを有しており、当該観察光路へ挿入されているレンズユニットの観察倍率の情報を取得する処理と、当該試料が載置されるステージの光軸方向の移動速度を、当該観察光路へ挿入されているレンズユニットの観察倍率に応じて制御する処理と、当該収容室の開放を検知する処理と、当該収容室の開放が検知されたときに、当該ステージの位置を移動させる制御を行う処理と、をコンピュータに行わせるためのプログラムも本発明に係るものであり、当該プログラムをコンピュータで実行させることによって前述した課題が解決される。
本発明によれば、複数の低倍率レンズユニットと、低倍率から高倍率までの連続変動ズームユニットとを使用して行う観察において、顕微鏡に熟練でない操作者でも優れた観察が可能になる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
(第一実施例)
図1は、本実施例に係る顕微鏡装置の全体構成を示したものである。
図1では、連続変動ズームユニット26が観察光路に挿入されている。
蛍光光源装置1は、内部に蛍光ランプ1cを有していると共に励起シャッター1bと励起フィルタ1aとを備えている。蛍光光源装置1は、ファイバー2を介して顕微鏡本体に励起光を入射させる。ファイバー2にて伝播される光は、連続変動ズームユニット26を観察光路に挿入する場合にのみターレット28内部のキューブ17から入射する。結像レンズと対物レンズとが組み合わせられている複数の低倍率レンズユニット27a、b、c、dと、連続変動ズームユニット26とは、ターレット28上に配置されている。これらは、ターレット電動部11の内部にあるモータ(不図示)により制御されて選択的に観察光路に挿入することができる。
図2A及び図2Bはターレット28の概略構成を示している。図2Aはターレット28の概略構成を上方から見た図であり、図2Bはターレット28の概略構成を横方から見た図である。
観察倍率が固定倍率である低倍率レンズユニット27a、b、c、dは、取付け穴200、201、202、203に各々設置する。連続変動ズームユニット26は取付け穴204に設置する(図2A参照)。ここで、観察光路206には、連続変動ズームユニット26が挿入されているとする。ターレット電動部11(図2B参照)の内部にあるモータが回転すると、モータのトルクがターレット軸205に伝わる。このターレット軸205を中心にしてターレット28が回転すると、ある1つのレンズユニットが観察光路206に挿入されるようになっている。ターレット28内の各レンズユニットの取付け穴には、位置センサ207が設置されており、どのレンズユニットが観察光路206に挿入されているかが位置センサ読み取り器208にて瞬時にわかるように構成されている。なお、位置センサ207は磁石、位置センサ読み出し器208はホールIC等の磁気センサで構成されている。選択されたレンズユニットが観察光路206に挿入されると、磁石が磁気センサに近接する。このときの磁気を磁気センサが読み取ることで、観察光路206に挿入されているレンズユニットが特定される。
図1の説明を続ける。
ターレット電動部11は、ケーブル12を介して接続されている電動制御コントローラ5にて制御される。キューブ17はダイクロイックミラー切換え機構を備えており、この機構により、PC3の専用ソフトウェアにて選択することでダイクロイックミラーを観察光路に挿入することができる。
キューブ17は、ケーブル18を介して接続されている電動制御コントローラ5にて制御される。連続変動ズーム機構14内部にはズーム機構モータ(不図示)が内蔵されており、連続変動ズーム機構14にて低倍率から高倍率までの観察を実現する。このズーム機構モータは、ケーブル13を介して接続されている電動制御コントローラ5にて制御される。
ステージ25は、観察対象物を乗せる台である。ステージ25は、Zステージ電動部9にてフォーカス速度を設定することができる。励起光を照射した標本から発する蛍光は、ズーム機構対物レンズ15、連続変動ズーム機構14、キューブ17を通ってズーム機構結像レンズ19に到達し、更に吸収フィルターユニット21を通ってカメラ23に到達する。吸収フィルターユニット21は、吸収フィルタの切換え機構を備えており、ケーブル22を介して接続されている電動制御コントローラ5にてその切換えを制御できる。カメラ23は試料の観察像を撮影し、撮影した画像を表している画像データを、ケーブル24を介してPC3へ伝送する。
ターレット電動部11を動作させて低倍率レンズユニット27a、b、c、dを観察光路に挿入した場合には、ファイバー2から入射する励起光は、キューブ17を介さずに、一般的に知られている偏射照明によって標本に照射される。このときに標本から発する蛍光戻り光は、吸収フィルターユニット21を通過した後に、カメラ23にて撮影される。
電動制御コントローラ5は、ケーブル6を介して接続されているPC3にて制御される。蛍光光源装置1は、ケーブル4を介して接続されているPC3で制御される。PC3は、専用のソフトウェアを実行することによって、電動制御コントローラ5と蛍光光源装置1とを制御する。
図3に電動制御コントローラ5の概略構成を示す。
電動制御コントローラ5は、マイクロコンピュータ300を有している。マイクロコンピュータ300は、本顕微鏡装置の電動制御を司るものである。マイクロコンピュータ300には、制御プログラムが予め格納されている記録媒体であるROM301と、制御プログラムの変数データを保持しておくRAM302と、外部インターフェースコネクタ304f、304gとが接続されている。
また、マイクロコンピュータ300は、モータドライバ303a、モータドライバ303b、モータドライバ303c、モータドライバ303dおよびモータドライバ303eが接続されている。これらモータドライバ303a、モータドライバ303b、モータドライバ303c、モータドライバ303dおよびモータドライバ303eには外部インターフェースコネクタ304a、外部インターフェースコネクタ304b、外部インターフェースコネクタ304c、外部インターフェースコネクタ304dおよび外部インターフェースコネクタ304eが各々接続されている。
外部インターフェースコネクタ304a、外部インターフェースコネクタ304b、外部インターフェースコネクタ304c、外部インターフェースコネクタ304dおよび外部インターフェースコネクタ304eは、各々ケーブル13、ケーブル10、ケーブル22、ケーブル18およびケーブル12と電気的に接続されている。従って、マイクロコンピュータ300は、モータドライバ303a、モータドライバ303b、モータドライバ303b、モータドライバ303c、モータドライバ303dおよびモータドライバ303eを介して連続変動ズーム機構14、Zステージ電動部9、吸収フィルターユニット22、キューブ17、ターレット電動部11が各々有しているモータを駆動させることで、これらを電動制御することができる。
なお、ケーブル12は、ターレット電動部11内のモータと接続されていることに加え、図2Aに示した、ターレット28の取付け穴200、201、202、203、204に設置されている位置センサ207、及び位置センサ読み取り器208にも、ターレット電動部11を介して接続されている。位置センサ207の位置情報は、位置センサ読み取り器208によって取り込まれ、ターレット電動部11及びケーブル12を介してマイクロコンピュータ300にて処理される。
なお、マイクロコンピュータ300は、モータドライバ303a及びモータドライバ303bから得られる、それぞれのモータ回転角を示すアドレスをRAM302に格納しておくことにより、連続変動ズーム機構14とZステージ電動部9との現在位置を監視できるように構成されている。
外部インターフェースコネクタ304fは、ケーブル8を介して明視野光源7に接続されており、マイクロコンピュータ300は、明視野光源7を電動制御することができる。
外部インターフェースコネクタ304gはケーブル6を介してPC3と接続されている。PC3から発せられる各電動制御の命令は、マイクロコンピュータ300にて処理される。
次に、このように構成した実施の形態の動作を図4のフローチャートに沿って説明する。なお、特に断らない限り、図4で示されている処理は、ROM301に格納されている制御プログラムを実行するマイクロコンピュータ300により行われる。
ステップ400において電源が投入されると、ステップ401において、ターレット28内の各レンズユニットの取付け穴200、201、202、203、204に設置されている位置センサ207にて、ターレット28内のどのレンズユニットが初期状態において観察光路206に挿入されているのかを検出させ、検出結果を読み込む処理が行われる。観察光路206に挿入されているレンズユニットの情報の読み込み処理を終了すると、ステップ402aにおいて、観察光路206に現在挿入されているレンズユニットに対するフォーカス速度を設定する処理が行われる。なお、フォーカス速度の設定は、マイクロコンピュータ300を介してPC3上の専用ソフトウェアより行う。
続いてステップ403において、観察に使用するレンズユニットの変更指示を取得する処理が行われる。この変更指示では、PC3上の専用ソフトウェアにて選択された結果の指示がされる。なお、このとき、指示されたレンズユニットがすでに観察光路206に挿入されている場合には、変更指示が行われない。その後、ステップ404において、ターレット電動部11の内部のモータを駆動させ、ターレット軸205を介してターレット28を回転させ、指示されたレンズユニットを観察光路206へ挿入させる処理が行われる。
その後、ステップ405において、ステップ403にて指示されたレンズユニットのレンズ情報の読み出し処理が行われる。そしてステップ402bにて、指示されたレンズユニットに対応したフォーカス速度の設定処理が行われる。
以上のステップ402bからステップ405までの処理が完了すると、ステップ403に処理を戻し、次のレンズユニットの変更指示を待機する状態となる。
図5に、図4のステップ402aおよびステップ402bにおける、フォーカス速度設定処理の詳細をフローチャートで示す。
まず、ステップ500において、観察光路206に挿入されたレンズユニットが、連続変動ズームユニット26であるか否かを判定する処理をマイクロコンピュータ300が行う。
本実施例において、ターレット28内の取り付け穴に挿入されているレンズユニットのレンズ情報を図6に示す。この図においては、連続変動ズームユニット26が取り付け穴204に挿入されているので、これが観察光路206に挿入されていれば、ステップ500の判定結果がYESとなる。
ステップ500の判定処理の結果がYESの場合には、ステップ501により、現在のズーム位置アドレスを読み出す処理が行われる。ズーム位置アドレスは、連続変動ズーム機構14内部のモータの回転角を示すアドレスであり、これにて現在の連続変動ズーム機構14の現在位置が把握できる。
ステップ502では、取得したズーム位置アドレスに基づき、連続変動ズームユニット26の現在の倍率を算出する処理が行われる。本実施例において、連続変動ズームユニット26の倍率は下記の式(1)を用いることにより算出することができる。
Figure 0004838004
ズーム位置アドレスは、マイクロコンピュータ300がRAM302を用いて管理しており、0〜300の範囲の値をとる。対物倍率は、連続変動ズームユニット26に組み合わされているズーム機構対物レンズ15の倍率であり、ここでは2倍とする。
ステップ503では、ステップ502で求められたズーム倍率に基づいて、フォーカス速度を設定する処理が行われる。フォーカス速度の設定は、図7に例示するようなテーブルを参照して行われる。このテーブルには、各レンズユニットに対応したフォーカス速度の設定パラメータが定められている。このテーブルデータはPC3の専用ソフトウェア上に取り込まれている。PC3は、操作者の指示に応じ、このテーブルから取得したフォーカス速度を、マイクロコンピュータ300を介してモータドライバ303bへ設定する処理を行う。
一方、ステップ500の判定処理の結果がNOの場合には、観察光路206に挿入されていれるのは低倍率レンズユニット27a、b、c、dのいずれかとみなされる。この場合には、ステップ504にてフォーカス速度の設定処理が行われる。このフォーカス速度の設定も、図7に例示したテーブルを参照して行われる。
ここで、図5に示した処理に従ったフォーカス速度の設定について、実例を用いて説明する。なお、この実例では、観察光路206に挿入されたレンズユニットが、連続変動ズームユニット26であるとする。
この実例では、まず、図5のステップ500の判定処理の結果がYESとなり、ステップ501に処理が進む。ステップ501では、ズーム位置アドレスの読み出しを行う。ここでは、読み出したアドレスが「150」であったとする。
次に、ステップ502において、ズーム倍率の算出処理が行われる。ズーム位置アドレスが「150」の場合には、式(1)の値は3.99となる。つまり、ズーム倍率は約4と求まる。
次に、ステップ503においてフォーカス速度の設定処理が行われる。ここで、図7より、連続変動ズームユニット26のフォーカス速度として
微動:5000(=8000/42 )[μm/s]
粗動:37500(=600000/42 )[μm/s]
が設定される。こうして、微動動作を行う場合と粗動動作を行う場合との各々におけるフォーカス速度の設定が完了する。
以上のように構成され制御される本実施例の顕微鏡装置は、複数の低倍率レンズユニットと、連続変動ズームユニットを備えており、低倍率から高倍率までの広い倍率範囲での観察が自在に行える。また、電動制御されている観察倍率及びフォーカス速度の変更は操作者自身が切り換えることなくソフトウェア上で切り換えがなされる。従って、この顕微鏡装置は、操作性の優れたものとなっている。
なお、上述した実施例はあくまでも一例であり、下記のような構成であってもよい。
例えば、上記の実施例では、ターレット28には、レンズユニットを5個実装した場合を説明したが、任意の個数の低倍率レンズユニットと連続変動ズームユニットとをターレット28に実装するように構成することもできる。
また、上記の実施例では、ターレット28の形状を円形状とし、回転機構によりレンズユニットの切換えを実現していた。この代わりに、レンズユニットの切換えの構成を、例えばベルトコンベア方式のものとすることも可能である。
図8A及び図8Bは、このようなレンズユニットの切換え機構の概略構成を示している。図8Aはこの概略構成を上方から見た図であり、図8Bはこの概略構成を横方から見た図である。また、この切換え機構を備えた顕微鏡装置の構成を図9に示す。
各レンズユニット213(低倍率レンズユニット27a、b、c、d及び連続変動ズームユニット26)がベルトコンベア212に接続されている。ベルトコンベア電動部211の内部にあるモータが回転すると、モータのトルクがベルトコンベア軸214に伝わる。ベルトコンベア軸214が矢印の向きに回転するとベルトコンベア212が矢印の向きに送られて、各レンズユニット213を観察光路206へ順次挿入する。なお、ベルトコンベア212の移動方向(ベルトコンベア軸214の回転方向)は、図8A及び図8Bに示した矢印の向きと逆でもよい。
また、上述したようにして観察光路に挿入されるレンズユニットを切り替える構成とする代わりに、レンズユニットが実装されているターレットを固定しておき、観察光路を切り替える構成とすることも可能である。
図10A及び図10Bは、このような観察光路の切換え機構の概略構成を示している。図10Aはこの概略構成を上方から見た図であり、図10Bはこの概略構成を横方から見た図である。また、この切換え機構を備えた顕微鏡装置の構成を図11に示す。
各レンズユニット223(低倍率レンズユニット27a、b、c、d及び連続変動ズームユニット26)がターレット28に実装されている。観察光路電動部221の内部にあるモータが回転すると、モータのトルクが光路軸224に伝わる。光路軸224が矢印の向きに回転すると光路挿入機222、ステージ25、吸収フィルターユニット21、及びカメラ23がターレット28の周囲を移動して観察光路が移動し、各レンズユニット213が観察光路へ順次挿入される。
また、図4に示したフローチャートにおけるステップ401では、ターレット28の各取付け穴200、201、202、203、204に設置されている位置センサ207により、どのレンズユニットが観察光路206に挿入されているかを判別している。この代わりに、どのレンズユニットが観察光路に挿入されているのかを、ターレット28の回転量、すなわちターレット電動部11のモータの回転量に基づいて判定をするように構成することもできる。
また、電動制御コントローラ5は、ケーブル6を介してPC3と接続しているが、このケーブルによるデータ伝送の規格としては、RS232C、USB、IEEE1394等、さまざまなものを利用することが可能であり、また、イーサネット(登録商標)によるLAN接続で構成するようにしてもよい。
また、フォーカス速度の設定として、微動時速度の設定と粗動時速度の設定とを行っているが、このどちらか一方のみの設定としてもよい。また、微動時速度以下である超微動時速度、微動時速度以上で粗動時速度以下の中粗動時速度、粗動時速度以上の超粗動時速度などの設定を行えるようにしてもよい。
また、図2A及び図2Bに示したターレット28の概略構成では、図中のターレット電動部11はターレット28の下方に設置しているが、この代わりに、図12に示すように、横方に設置するように構成することもできる。なお、図12に示す構成では、ターレット軸205が回転すると、歯車の噛み合わせによってターレット28を回転させる。
また、電動制御コントローラ5の構成は、駆動部ごとにケーブルが別個に配線されているが、1本のケーブルにまとめてもよい。
また、位置センサ207と位置センサ読み出し器208とは、磁石およびホールIC等で構成されているが、この代わりに、バーコードを用いてレンズユニットの検出を行うようにしてもよい。
(第二実施例)
以下、本発明の第二実施例について図面を用いて説明する。
本実施例の特徴は、各レンズユニットの観察倍率に対してステージの横方向の移動速度を対応させる点にある。こうすることにより、操作者は、観察倍率に影響されることなく一定速度でステージの操作を行える。
第二実施例において、第一実施例と同一の構成要素には同一符号を付けて表示するものとし、その詳細な説明は省略する。
図13は、本実施例に係る顕微鏡装置の全体構成を示したものである。この構成では、第一実施例のステージ部分に、追加のステージ速度制御として、光軸に対して垂直な平面(XY平面と呼ぶ)内を移動可能なXYステージ電動部34を備えている。これとZステージ電動部9とを用いることにより、3次元空間内でステージ25を任意に電動制御することができる。XYステージ電動部34は、ケーブル33を介して接続されているXYコントローラ29にて制御される。XYコントローラ29には、XYを操作するジョイスティックと、XY操作をボタンによる入力や微動動作と粗動動作との切換えなどの複数の操作を行えるスイッチ等とが配されたXY操作入力部31がケーブル32を介して接続されている。XYコントローラ29は、ケーブル30を介してPC3に接続される。
図14にXYコントローラ29の概略構成を示す。
XYコントローラ29は、マイクロコンピュータ1400を有している。マイクロコンピュータ1400は、ステージ25のXYの電動制御を司るものである。マイクロコンピュータ1400には、制御プログラムが予め格納されている記録媒体であるROM1401と、制御プログラムの変数データを保持しておくRAM1402と、外部インターフェースコネクタ1404b、1404cとが接続されている。
外部インターフェースコネクタ1404bは、ケーブル32を介し、XY操作入力部31の外部インターフェースコネクタ1405と接続されている。XY操作入力部31は、デコーダ1406、ジョイスティック1407、XY駆動入力ボタン1408、微動入力ボタン1409、粗動入力ボタン1410で構成されている。マイクロコンピュータ1400は、ジョイスティック1407の操作指示およびボタン操作指示を検知することができる。
また、マイクロコンピュータ1400は、モータドライバ1403aおよびモータドライバ1403bと接続されている。モータドライバ1403aおよびモータドライバ1403bは外部インターフェースコネクタ1404aと接続されている。外部インターフェースコネクタ1404aはケーブル33と電気的に接続されている。従って、マイクロコンピュータ1400は、モータドライバ1403aおよびモータドライバ1403bを介してXYステージ電動部34内のモータを駆動させることにより、ステージ25のXY移動を制御することが可能である。
なお、マイクロコンピュータ1400は、モータドライバ1403a及びモータドライバ1403bから得られる、それぞれのモータ回転角を示すアドレスをRAM1402に格納しておくことにより、ステージ25の現在位置(XY位置)を監視できるように構成されている。
外部インターフェースコネクタ1404は、ケーブル30を介してPC3と接続されている。PC3から発せられる各電動制御の命令は、マイクロコンピュータ1400にて処理される。
次に、このように構成した実施の形態の動作を図15のフローチャートに沿って説明する。なお、特に断らない限り、図15で示されている処理は、ROM301若しくは1401に格納されている制御プログラムを実行するマイクロコンピュータ300若しくは1400により行われる。
ステップ1500において電源が投入されると、ステップ1501において、ターレット28内のどのレンズユニットが観察光路に挿入されているのかを、取付け穴に設置したセンサにて検出させ、検出結果を読み込む処理が行われる。観察光路に挿入されているレンズユニットの情報の読み込みを終了すると、ステップ1502aにおいて、観察光路に現在挿入されているレンズユニットに対するステージ速度及びXYステージ速度を設定する処理が行われる。
続いてステップ1503において、観察に使用するレンズユニットの変更指示を取得する処理が行われる。この変更指示では、PC3上の専用ソフトウェアにて選択された結果の指示がされる。ここで、観察に用いるレンズユニットの変更指示を受けた場合には、ステップ1504において、ターレット電動部11の内部にあるモータを回転させて、ターレット軸205を介してターレット28に回転させ、指示されたレンズユニットを観察光路に挿入する処理が行われる。
次に、ステップ1505において、ステップ1503にて取得された指示に係るレンズユニットのレンズ情報を読み出す処理が行われる。そしてステップ1502bにて、指示されたレンズユニットに対応したフォーカス速度及びXYステージ速度の設定処理が行われる。このステップ1502bの処理が完了するとステップ1503に処理を戻し、次のレンズユニットの変更指示を待機する状態となる。
図16に、図15のステップ1502aおよびステップ1502bにおける、フォーカス速度及びXYステージ速度の設定処理の詳細をフローチャートで示す。
図15のステップ1501若しくはステップ1505の処理により、指示されたレンズユニットのレンズ情報の読み出しが既に行われている。ステップ1600で、読み出されたレンズユニットが、連続変動ズームユニット26であるか否かを判断する処理が行われる。
本実施例における、ターレット28内の取り付け穴に挿入されているレンズユニットのレンズ情報は、前掲した図6に示したものと同様とする。従って、取り付け穴204が検知されているのであれば、連続変動ズームユニット26が観察光路に挿入されていることになり、ステップ1600の判定結果がYESとなる。
このステップ1600の判定処理において、この判定結果がYESの場合には、ステップ1601において、ズーム位置アドレスの読み出し処理を行う。ズーム位置アドレスは、連続変動ズーム機構14内部のモータの回転角を示すアドレスであり、これにて現在の連続変動ズーム機構14の現在位置が把握できる。
ステップ1602では、取得したズーム位置アドレスに基づき、連続変動ズームユニット26の現在の倍率を算出する処理が行われる。具体的には、前掲した式(1)を用いて連続変動ズームユニット26の現在の倍率を算出することができる。
ステップ1603では、ステップ1602の処理によって算出された倍率に基づいて、フォーカス速度とXYステージ速度とを計算する処理が行われる。フォーカス速度とXYステージ速度とは、図17に例示するようなテーブルの参照により取得する。このテーブルには、各レンズユニットに対応したフォーカス速度とXYステージ速度との設定パラメータが定められている。このテーブルデータはPC3の専用ソフトウェア上に取り込まれている。ステップ1604において、PC3は、操作者の指示に応じ、このテーブルから取得したフォーカス速度とXYステージ速度とを、マイクロコンピュータ1400を介してモータドライバ1403a及び1403bへ設定する処理を行う。
一方、観察光路に挿入されているレンズユニットが低倍率レンズユニット27a、b、c、dである場合には、ステップ1600はNOとなり、処理はステップ1605へと進む。ステップ1605では、図17に例示したテーブルより、各レンズユニットの倍率に応じたフォーカス速度とXYステージ速度とを参照して取得する。その後、ステップ1606において、PC3は、操作者の指示に応じ、このテーブルから取得したフォーカス速度とXYステージ速度とを、マイクロコンピュータ1400を介してモータドライバ1403a及び1403bへ設定する処理を行う。
以上のステップ1604若しくはステップ1606の処理を終了したときには、処理が図15ステップ1502a若しくはステップ1502bへと戻る。
ここで、図15に示した処理に従ったフォーカス速度及びXYステージ速度の設定について、実例を用いて説明する。なお、この実例では、観察光路に挿入されたレンズユニットが、連続変動ズームユニット26であるとする。
この実例では、まず、図16のステップ1600の判定処理の結果がYESとなり、ステップ1601に処理が進む。ステップ1601では、ズーム位置アドレスの読み出しを行う。ここでは、読み出したアドレスが「150」であったとする。
次に、ステップ1602において、ズーム倍率の算出処理が行われる。位置アドレスが「150」の場合には、式(1)の値は3.99となる。つまり、ズーム倍率は約4と求まる。
次に、ステップ1603において、フォーカス速度とXYステージ速度とを設定する。ここで、図17より、連続変動ズームユニット26のフォーカス速度及びXYステージ速度として
フォーカス速度 微動:5000(=8000/42 )[μm/s]
フォーカス速度 粗動:37500(=600000/42 )[μm/s]
XYステージ速度 微動:198(=−19×4+274)[μm/s]
XYステージ速度 粗動:5435(=−569×4+7711)[μm/s]
が設定される。こうして、微動動作を行う場合と粗動動作を行う場合との各々におけるフォーカス速度及びXYステージ速度の設定が完了する。
以上のように構成・制御された本実施例の顕微鏡装置は、複数の低倍率レンズユニットと、連続変動ズームユニットを備えており、低倍率から高倍率までの広い倍率範囲での観察が自在に行える。また、観察倍率に基づいてフォーカス速度及びXYステージ速度が算出されて設定されるので、操作者は観察倍率によるステージ操作の速度の違いが少なくなり、それだけ操作性に優れたものとなっている。
なお、以上の説明はあくまでも一例であり、下記のような構成であってもよい。
本実施例において、コントローラとして、蛍光光源装置1、電動制御コントローラ5、XYコントローラ29と3つの装置を設けているが、これらを1つの大きな電動制御コントローラとしてまとめる構成としてもよい
また、XYコントローラ29と、XY操作入力部31とは別体として構成されているが、1つの大きなXYコントローラとしてまとめる構成としてもよい。
また、各レンズユニットに対応したフォーカス速度及びXYステージ速度の設定は、実施例は一例であり、PC3のソフトウェアを介して、フォーカス速度およびXYステージ速度の設定を手動で変更する構成を有していてもよい。
また、XYコントローラ29では、モータドライバ1403aおよびモータドライバ1403bの両者と外部インターフェースコネクタ1404aとが接続されているが、X方向の制御のための構成とY方向の制御のための構成とを独立させ、外部インターフェースコネクタを2つ設け、それぞれの外部インターフェースコネクタと2つのモータドライバとを接続するように構成してもよい。
(第三実施例)
以下、本発明の第三実施例について図面を用いて説明する。
本実施例の特徴は、観察画像に対して部分領域の選択がされた場合に、その部分領域に含まれる画像(部分画像)の観察に適した倍率のレンズユニットを選択して切り替える制御を行う点にある。
第三実施例において、第一実施例若しくは第二実施例と同一の構成要素には同一符号を付けて表示するものとし、その詳細な説明は省略する。
本実施例に係る顕微鏡装置の全体構成は、図1に示した第一実施例におけるものと同様のものを使用する。
次に、本実施例に係る顕微鏡装置の動作を、図18のフローチャートに沿って説明する。なお、特に断らない限り、図18で示されている処理は、ROM301に格納されている制御プログラムを実行するマイクロコンピュータ300により行われる。
ステップ2000では、ターレット28内のどのレンズユニットが観察光路に挿入されているのかを、取付け穴に設置したセンサにて検出させ、検出結果を読み込む処理が行われる。このレンズユニットの情報の読み込みを終了すると、ステップ2001において、観察光路に現在挿入されているレンズユニットを用いて撮影した試料の画像のうち、観察領域として選択可能な範囲を計算する処理が行われる。
PC3の表示装置での表示画面例を図19に示す。同図において、ライブ像表示部2100には試料の画像(動画像)が表示される。ここで、PC3に備えられているマウスやキーボード等の入力装置を操作者が操作して撮影決定ボタン2101の押下を行うと、その時点での試料の静止画像を表している画像データがPC3の記憶装置に格納される。
ステップ2001では、倍率1倍時における観察視野範囲に対し、観察光路に現在挿入されているレンズユニットの倍率を乗じて得られる範囲が、選択可能範囲として算出される。但し、本実施例においては、ライブ像表示部2100のサイズは4080×3072ピクセルとする。従って、この選択可能範囲は、このライブ像表示部2100を超えない範囲とする。
ステップ2002では、観察領域の選択結果を取得する処理が行われる。
操作者がPC3の入力装置を操作して、ライブ像表示部2100上に矩形を描画した上で観察範囲選択決定ボタン2102の押下を行うと、その矩形の範囲が観察範囲の選択結果として取得される。但し、選択された観察範囲が、ステップ2002の処理により得られた観察可能範囲を外れている場合には、観察範囲の選択結果を取得しないようにする。
ステップ2003では、選択された観察範囲の画像の観察に使用するレンズユニットが、固定倍率である低倍率レンズユニット27a、b、c、dであるか、連続変動ズームユニット26であるかを判定する処理が行われる。
図20Aから図20Eの各図について説明する。これらの図に表されているテーブルは、選択された観察範囲の画像の観察に用いるレンズユニットの決定に使用されるテーブルの例である。ここで、図20Aは、現在観察光路に挿入されているレンズユニットが1倍の固定倍率のものである場合に使用されるもの、図20Bは、現在観察光路に挿入されているレンズユニットが2倍の固定倍率のものである場合に使用されるもの、図20Cは、現在観察光路に挿入されているレンズユニットが3倍の固定倍率のものである場合に使用されるもの、図20Dは、現在観察光路に挿入されているレンズユニットが4倍の固定倍率のものである場合に使用されるものである。また、図20Eは、現在観察光路に挿入されているレンズユニットが連続変動ズームユニット26である場合に使用されるものである。
なお、これらのテーブルデータはPC3の専用ソフトウェア上に取り込まれている。
選択された観察範囲の画像の観察に使用するレンズユニットの決定は、図21にフローチャートで示した処理に従って行われる。
図21において、まず、ステップ2100では、選択された観察範囲の大きさ(矩形のサイズ)を取得する処理が行われる。そして、続くステップ2101からステップ2105にかけての処理により、現在観察光路に挿入されているレンズユニットと選択された観察範囲の大きさとから、選択された観察範囲内の試料画像の取得に使用するレンズユニットを、図20Aから図20Eに各々示されているテーブルに基づいて決定する処理が行われる。
例えば、現在観察光路に挿入されているレンズユニットが1倍の固定倍率のものである場合には、図20Aのテーブルが参照される。ここで、選択された観察範囲がX=1180ピクセル、Y=896ピクセルであったとすると、この観察範囲は図20Aのテーブルの第三行目に示されている範囲に該当する。この場合には、当該行の第一列目に示されている3倍の固定倍率のレンズユニットが以降の観察に最適なものと決定される。つまり、この場合には、ステップ2101からステップ2105にかけての処理のうち、ステップ2103の判定結果かYESとなってステップ2006へと処理が進む。
図18の説明を続ける。
ステップ2003の判定処理の結果、最適なものと決定されたレンズユニットが、連続変動ズームユニット26であると判定した場合には、ステップ2004に処理を進め、ターレット電動部11の内部にあるモータを回転させて、ターレット軸205を介してターレット28に回転させ、そのレンズユニットを観察光路に挿入する処理が行われる。そして、続くステップ2005において、連続変動ズーム機構14を制御してズーム倍率を変更し、選択された観察範囲内の部分画像がライブ像表示部2100で最大に表示される倍率とする。
一方、ステップ2003の判定処理の結果、最適なものと決定されたレンズユニットが、固定倍率である低倍率レンズユニット27a、b、c、dであると判定した場合には、ステップ2006に処理を進め、ターレット電動部11の内部にあるモータを回転させて、ターレット軸205を介してターレット28に回転させ、そのレンズユニットを観察光路に挿入する処理が行われる。
以上のように構成され制御される本実施例の顕微鏡装置は、複数の低倍率レンズユニットと、連続変動ズームユニットを備えており、観察画像に対して部分領域の選択がされた場合に、その部分領域に含まれる画像(部分画像)の観察に適した倍率のレンズユニットを選択して切り替える制御が自動的に行われる。従って、この顕微鏡装置は、操作性の優れたものとなっている。
なお、以上の説明はあくまでも一例であり、下記のような構成であってもよい。
本実施例において、図20Aから図20Eに示したテーブルでは、レンズユニットの決定の基準としている対応倍率(選択された観察範囲の画像をライブ像表示部2100に最大に表示するときの倍率)の範囲の区切りを、各レンズユニットの倍率と同一としていた。この代わりに、例えば、図22に例示するように、各レンズユニットの倍率が対応倍率の範囲の中央値となるように区切るようにしてもよい。また、この対応倍率の範囲の区切りを操作者が任意に設定できるようにしてもよい。
また、各レンズユニット間でこの対応倍率の範囲が重複するように設定しておき、この重複範囲の倍率での画像表示を行う際に、どのレンズユニットを用いるかを操作者が任意に選択できるようにしてもよい。
また、ライブ像表示部2100上での観察領域の選択結果の取得処理において、図23に示すように、レンズユニット毎の観察範囲から、操作者が選択したものを選択結果として取得するようにしてもよい。
図23に示すライブ像表示部2100には、1倍レンズユニット観察範囲2201、2倍レンズユニット観察範囲2202、3倍レンズユニット観察範囲2203、4倍レンズユニット観察範囲2204、連続変動ズームユニット観察範囲2205が表示され、更に、操作者による入力装置への操作に応じて長さが変化する矢印2206が表示されている。なお、これらの観察範囲の境界を表す線を表示しないようにすることもできる。
操作者が入力装置を操作すると、これらの観察範囲の対角線上を伸縮する矢印2206の先端は、1倍レンズユニット観察範囲2201、2倍レンズユニット観察範囲2202、3倍レンズユニット観察範囲2203、4倍レンズユニット観察範囲2204、連続変動ズームユニット観察範囲2205の各頂点を離散的に移動する。但し、連続変動ズームユニット観察範囲2205の内部では連続して移動する。操作者が入力装置を操作して、矢印2206の先端が所望の観察範囲の頂点に位置しているときに観察範囲選択決定ボタン2102の押下を行うと、その矩形の範囲が観察範囲の選択結果として取得される。このようにして観察領域の選択結果を取得するように構成してもよい。
また、第一実施例や第二実施例を本実施例と組み合わせ、レンズユニットを切換えた後に、ステージ25のZ方向やXY方向の移動速度を観察倍率に基づいて制御し、観察倍率の違いに起因する操作感の違いを吸収するようにしてもよい。
(第四実施例)
以下、本発明の第四実施例について図面を用いて説明する。
本実施例の特徴は、観察の途中で試料の収容室を開放した場合には、試料の交換等の作業を容易にするために、ステージを最低位置まで下降させると共に横方向に移動する点と、その後、試料の収容室が閉鎖された場合には、最低倍率のレンズユニットを用いた自動合焦動作制御を実施し、その後の観察が速やかに開始できるようにする点にある。
第四実施例において、第一実施例、第二実施例、若しくは第三実施例と同一の構成要素には同一符号を付けて表示するものとし、その詳細な説明は省略する。
本実施例に係る顕微鏡装置の全体構成は、図13に示した第二実施例におけるものと同様のものを使用する。但し、本実施例においては、ステージ25の部分に、図24に示すような試料収容室3000が設けられている。
図24に示すように、試料収容室3000には扉3001が設けられている。この扉3001を閉止すると、試料収容室3000内は外光が遮断され、また気密が保たれる。
扉検出機構3002は、試料収容室3000の開放状態と閉止状態とを扉3001の開閉状態により検出するセンサである。この扉検出機構3002の出力は、不図示のケーブルを介して電動制御コントローラ5へと送られ、マイクロコンピュータ300で読み取られる。
前述したように、ステージ25は、Zステージ電動部9のモータを駆動させるとZ方向(矢印3003の方向)に移動する。また、ステージ25は、XYステージ電動部34内部のモータを駆動させればXY平面内を移動する。従って、扉3001が開放状態にある場合には、ステージ25を試料収容室3000の外(扉3001の開口方向)へと出すこともできる。
次に、本実施例に係る顕微鏡装置の動作を、図25のフローチャートに沿って説明する。なお、特に断らない限り、図25で示されている処理は、ROM301若しくは1401に格納されている制御プログラムを実行するマイクロコンピュータ300若しくは1400により行われる。
まず、ステップ3100において、扉3001の開放を扉検出機構3002で検出する処理が行われる。
扉3001の開放が検出されると、ステップ3101において、観察光路に挿入されているレンズユニットの情報の読み込み処理が行われ、このレンズユニットが、ターレット28に実装されているもののうちで最低倍率の固定倍率レンズユニットであるか否かを判定する処理が行われる。ここで、この判定結果がNOの場合には、ステップ3102において、ターレット電動部11の内部のモータを駆動させてターレット28を回転させ、最低倍率の固定倍率レンズユニットを観察光路へ挿入させる処理が行われる。
ステップ3103では、ステージ25の現時点での位置情報をXYステージ電動部34及びZステージ電動部9より取得し、そのステージ位置情報をRAM302及び1402に書き込んで保持させておく処理が行われる。
ステップ3104では、扉3001を開放したときにはステージ25をZ方向(光軸方向)に下降させることがPC3に予め設定されているか否かを判定する処理が行われる。ここで、この判定結果がYESの場合には、ステップ3105において、Zステージ電動部9内部のモータを駆動させてステージ25をZ方向の所定位置(例えば最下位置)へと下降させる処理が行われる。
ステップ3106では、扉3001を開放したときにステージ25を試料収容室3000の外(扉3001の開口方向)へと出すことがPC3に予め設定されているか否かを判定する処理が行われる。この判定結果がYESの場合は、ステップ3107において、XYステージ電動部34内部のモータを駆動させてステージ25を扉3001の開口方向へと移動させる処理が行われる。
その後、ステップ3108では、扉3001の閉止を扉検出機構3002で検出する処理が行われる。ここで、扉3001の閉止が検出されたときには、ステップ3108の判定処理の結果がYESとなってステップ3109に処理を進める。
ステップ3109では、RAM302及び1402で保持しておいたステージ位置情報を読み出す処理が行われ、続くステップ3110において、XYステージ電動部34内部及びZステージ電動部9内部各々のモータを駆動させてステージ位置情報で示されている位置へステージ25を移動させる処理が行われる。
ステップ3111では、最低倍率の固定倍率レンズユニットが観察光路に挿入されている現在の状態の下で、カメラ23で取得した試料の画像が合焦するようにステージ25を移動させるオートフォーカス制御処理をPC3が実行する。
以上のように構成され制御される本実施例の顕微鏡装置は、複数の低倍率レンズユニットと、連続変動ズームユニットを備えており、試料の収容室を開放した場合には、設定に応じてステージの下降や横方向への移動が行われ、その後、収容室が閉鎖された場合には、最低倍率のレンズユニットを用いた自動合焦動作制御が実施される。従って、この顕微鏡装置は、試料の交換等の作業が容易になり、また、その後の観察を速やかに開始できるので、操作性が優れている。
なお、第一実施例や第二実施例を本実施例と組み合わせ、レンズユニットを切換えた後に、ステージ25のZ方向やXY方向の移動速度を観察倍率に基づいて制御し、観察倍率の違いに起因する操作感の違いを吸収するようにしてもよい。また、第三実施例と本実施例とを組み合わせ、観察画像に対して部分領域の選択がされた場合に、その部分領域に含まれる画像の観察に適した倍率のレンズユニットを選択して切り替える制御が自動的に行われるようにしてもよい。
以上、本発明の各実施の形態を、図面を参照しながら説明してきた。なお、本発明が適用される顕微鏡は、その機能が実行されるのであれば、上述の各実施の形態等に限定されることない。また、本発明が適用される顕微鏡は、単体の装置であっても、複数の装置からなるシステムあるいは統合装置であってもよいことは言うまでもない。すなわち、本発明は、以上に述べた各実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の構成または構造を採ることができる。
本発明を実施する顕微鏡の概略構成の第一の例を示す図である。 図1におけるターレットの概略構成を上方から見た図である。 図1におけるターレットの概略構成を横方から見た図である。 図1における電動制御コントローラの概略構成を示す図である。 本発明の第一実施例における制御動作を示すフローチャートである。 本発明の第一実施例における制御動作の詳細を示すフローチャートである。 ターレットの取付け穴に設置されているレンズユニットの倍率の例を示す図である。 各レンズユニットに対応したフォーカス速度の設定例を示す図である。 レンズユニットの切換え機構の第一の変形例の概略構成を上方から見た図である。 レンズユニットの切換え機構の第一の変形例の概略構成を横方から見た図である。 本発明を実施する顕微鏡の概略構成の第一の例の第一変形例を示す図である。 光路切換え機構の概略構成を上方から見た図である。 光路切換え機構の概略構成を横方から見た図である。 本発明を実施する顕微鏡の概略構成の第一の例の第二変形例を示す図である。 レンズユニットの切換え機構の第二の変形例の概略構成を横方から見た図である。 本発明を実施する顕微鏡の概略構成の第二の例を示す図である。 XYコントローラおよびXY操作入力部の概略構成を示す図である。 本発明の第二実施例における制御動作を示すフローチャートである。 本発明の第二実施例における制御動作の詳細を示すフローチャートである。 各レンズユニットに対応したフォーカス速度およびXYステージ速度の設定例を示す図である。 本発明の第三実施例における制御動作を示すフローチャートである。 試料画像の表示画面例を示す図である。 選択された観察範囲の画像観察に用いるレンズユニットの決定に使用されるテーブルの例を示す図(その1)である。 選択された観察範囲の画像観察に用いるレンズユニットの決定に使用されるテーブルの例を示す図(その2)である。 選択された観察範囲の画像観察に用いるレンズユニットの決定に使用されるテーブルの例を示す図(その3)である。 選択された観察範囲の画像観察に用いるレンズユニットの決定に使用されるテーブルの例を示す図(その4)である。 選択された観察範囲の画像観察に用いるレンズユニットの決定に使用されるテーブルの例を示す図(その5)である。 本発明の第三実施例における制御動作の詳細を示すフローチャートである。 選択された観察範囲の画像観察に用いるレンズユニットの決定に使用されるテーブルの例を示す図(その6)である。 ライブ像表示部上での観察領域の選択の手法の一例を示す図である。 試料収容室の構成を示す図である。 本発明の第四実施例における制御動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 蛍光光源装置
1a 励起フィルタ
1b 励起シャッター
1c 蛍光ランプ
2 ファイバーケーブル
3 PC
5 電動制御コントローラ
7 明視野光源
9 Zステージ電動部
11 ターレット電動部
14 連続変動ズーム機構
15 ズーム機構対物レンズ
16a、b、c、d 低倍率対物レンズ
17 キューブ
19 ズーム機構結像レンズ
20a、b、c、d 低倍率結像レンズ
21 吸収フィルターユニット
23 カメラ
25 ステージ
26 連続変動ズームユニット
27a、b、c、d 低倍率レンズユニット
28 ターレット
29 XYコントローラ
30、32、33 ケーブル
31 XY操作入力部
34 XYステージ電動部
200 低倍率レンズユニット1
201 低倍率レンズユニット2
202 低倍率レンズユニット3
203 低倍率レンズユニット4
204 変動ズームユニット
205 ターレット軸
206 観察光路
207 位置センサ
208 位置センサ読み取り器
211 ベルトコンベア電動部
212 ベルトコンベア
213 レンズユニット
214 ベルトコンベア軸
221 光路電動軸
222 光路挿入機
223 レンズユニット
224 光路軸
300、1400 マイクロコンピュータ
301、1401 ROM
302、1402 RAM
303a、b、c、d、e モータドライバ
304a、b、c、d、e、f、g 外部インターフェースコネクタ
1400 マイクロコンピュータ
1403a、b モータドライバ
1404a、b、c、1405 外部インターフェースコネクタ
1406 デコーダ
1407 ジョイスティック
1408 XY駆動入力ボタン
1409 微動入力ボタン
1410 粗動入力ボタン
2100 ライブ像表示部
2101 撮影決定ボタン
2102 観察範囲選択決定ボタン
3000 試料収容室
3001 扉
3002 扉検出機構

Claims (14)

  1. 結像レンズと対物レンズとが組み合わされて構成されており、試料を観察する際の観察倍率が互いに異なっているレンズユニットである複数の固定倍率レンズユニットと、
    観察倍率を連続的に変更できるレンズユニットであるズームレンズユニットと、
    観察光路へ挿入されているレンズユニットを切換えて他のいずれかのレンズユニットを当該観察光路へ挿入する切換え機構と、
    前記試料が載置されるステージの光軸方向の移動速度を、前記観察光路へ挿入されているレンズユニットの観察倍率に応じて制御する制御部と、
    前記試料の観察像を表示する表示部と、
    前記表示部で表示されている前記観察像に対して設定される部分領域の設定結果を取得する部分領域取得部と、
    前記部分領域の設定結果に応じてレンズユニットを選択する選択部と、
    有し、
    前記切換え機構は、前記選択部によって選択されたレンズユニットを前記観察光路へ挿入する、
    ことを特徴とす顕微鏡。
  2. 前記選択部は、前記表示部で表示されている前記観察像の取得の際に使用していたレンズユニットの観察倍率と前記部分領域のサイズとに基づいてレンズユニットの選択を行うことを特徴とする請求項に記載の顕微鏡。
  3. 結像レンズと対物レンズとが組み合わされて構成されており、試料を観察する際の観察倍率が互いに異なっているレンズユニットである複数の固定倍率レンズユニットと、
    観察倍率を連続的に変更できるレンズユニットであるズームレンズユニットと、
    観察光路へ挿入されているレンズユニットを切換えて他のいずれかのレンズユニットを当該観察光路へ挿入する切換え機構と、
    前記試料が載置されるステージの光軸方向の移動速度を、前記観察光路へ挿入されているレンズユニットの観察倍率に応じて制御する制御部と、
    前記ステージと共に前記試料が収容されて密閉される収容室と、
    前記収容室の開放を検知する検知部と、
    前記収容室の開放が検知されたときに、前記ステージの位置を移動させる移動制御部と、
    有することを特徴とす顕微鏡。
  4. 前記移動制御部は、前記ステージを光軸方向に下降させることを特徴とする請求項に記載の顕微鏡。
  5. 前記移動制御部は、前記ステージを前記収容室の外部へと移動させることを特徴とする請求項に記載の顕微鏡。
  6. 前記検知部は、前記収容室の閉止を更に検出し、
    前記移動制御部は、前記収容室の閉止が検出されたときには、当該収容室の開放前の位置へ前記ステージを移動させる、
    ことを特徴とする請求項に記載の顕微鏡。
  7. 前記切替え機構を制御して前記レンズユニットのうちの最低倍率のものを前記観察光路へ挿入させると共に、前記ステージの位置を制御して、前記収容室の閉止が検出された後に得られる当該収容室内の試料の観察像を合焦させる合焦制御部を更に有することを特徴とする請求項に記載の顕微鏡。
  8. 前記制御部は、前記ステージの前記光軸方向に対して垂直な面内での移動速度を、前記観察光路へ挿入されているレンズユニットの観察倍率に応じて更に制御することを特徴とする請求項1又は3に記載の顕微鏡。
  9. 前記制御部は、前記ズームレンズユニットの観察倍率を、当該ズームレンズユニットの観察倍率を変化させるために駆動されるモータの回転角に基づいて取得することを特徴とする請求項1又は3に記載の顕微鏡。
  10. 前記切換え機構は前記観察光路を移動させることによって前記固定倍率レンズユニット及び複数の前記ズームレンズユニットのうちのいずれかを当該観察光路に挿入することを特徴とする請求項1又は3に記載の顕微鏡。
  11. 顕微鏡の制御方法であって、
    前記顕微鏡は、結像レンズと対物レンズとが組み合わされて構成されており、試料を観察する際の観察倍率が互いに異なっているレンズユニットである複数の固定倍率レンズユニットと、観察倍率を連続的に変更できるレンズユニットであるズームレンズユニットと、観察光路へ挿入されているレンズユニットを切換えて他のいずれかのレンズユニットを当該観察光路へ挿入する切換え機構と、当該試料の観察像を表示する表示部とを有しており、
    前記観察光路へ挿入されているレンズユニットの観察倍率の情報を取得し、
    前記試料が載置されるステージの光軸方向の移動速度を、前記観察光路へ挿入されているレンズユニットの観察倍率に応じて制御し、
    前記表示部で表示されている前記観察像に対して設定される部分領域の設定結果を取得し、
    前記部分領域の設定結果に応じてレンズユニットを選択し、
    前記切換え機構を制御して、選択されたレンズユニットを前記観察光路へ挿入させる、
    ことを特徴とする顕微鏡の制御方法。
  12. 顕微鏡の制御方法であって、
    前記顕微鏡は、結像レンズと対物レンズとが組み合わされて構成されており、試料を観察する際の観察倍率が互いに異なっているレンズユニットである複数の固定倍率レンズユニットと、観察倍率を連続的に変更できるレンズユニットであるズームレンズユニットと、観察光路へ挿入されているレンズユニットを切換えて他のいずれかのレンズユニットを当該観察光路へ挿入する切換え機構と、当該試料が載置されるステージと共に当該試料が収容されて密閉される収容室とを有しており、
    前記観察光路へ挿入されているレンズユニットの観察倍率の情報を取得し、
    前記試料が載置されるステージの光軸方向の移動速度を、前記観察光路へ挿入されているレンズユニットの観察倍率に応じて制御
    前記収容室の開放を検知し、
    前記収容室の開放が検知されたときに、前記ステージの位置を移動させる制御を行う、
    ことを特徴とする顕微鏡の制御方法。
  13. 顕微鏡の制御をコンピュータに行わせるためのプログラムであって、
    前記顕微鏡は、結像レンズと対物レンズとが組み合わされて構成されており、試料を観察する際の観察倍率が互いに異なっているレンズユニットである複数の固定倍率レンズユニットと、観察倍率を連続的に変更できるレンズユニットであるズームレンズユニットと、観察光路へ挿入されているレンズユニットを切換えて他のいずれかのレンズユニットを当該観察光路へ挿入する切換え機構と、当該試料の観察像を表示する表示部とを有しており、
    前記観察光路へ挿入されているレンズユニットの観察倍率の情報を取得する処理と、
    前記試料が載置されるステージの光軸方向の移動速度を、前記観察光路へ挿入されているレンズユニットの観察倍率に応じて制御する処理と、
    前記表示部で表示されている前記観察像に対して設定される部分領域の設定結果を取得する処理と、
    前記部分領域の設定結果に応じてレンズユニットを選択する処理と、
    前記切換え機構を制御して、選択されたレンズユニットを前記観察光路へ挿入させる処理と、
    をコンピュータに行わせるためのプログラム。
  14. 顕微鏡の制御をコンピュータに行わせるためのプログラムであって、
    前記顕微鏡は、結像レンズと対物レンズとが組み合わされて構成されており、試料を観察する際の観察倍率が互いに異なっているレンズユニットである複数の固定倍率レンズユニットと、観察倍率を連続的に変更できるレンズユニットであるズームレンズユニットと、観察光路へ挿入されているレンズユニットを切換えて他のいずれかのレンズユニットを当該観察光路へ挿入する切換え機構と、当該試料が載置されるステージと共に当該試料が収容されて密閉される収容室とを有しており、
    前記観察光路へ挿入されているレンズユニットの観察倍率の情報を取得する処理と、
    前記試料が載置されるステージの光軸方向の移動速度を、前記観察光路へ挿入されているレンズユニットの観察倍率に応じて制御する処理と、
    前記収容室の開放を検知する処理と、
    前記収容室の開放が検知されたときに、前記ステージの位置を移動させる制御を行う処理と、
    をコンピュータに行わせるためのプログラム。
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