JP2002048978A - 対物レンズユニット、対物レンズユニットを有する光学装置及びその光学装置を用いた観察方法 - Google Patents

対物レンズユニット、対物レンズユニットを有する光学装置及びその光学装置を用いた観察方法

Info

Publication number
JP2002048978A
JP2002048978A JP2000237625A JP2000237625A JP2002048978A JP 2002048978 A JP2002048978 A JP 2002048978A JP 2000237625 A JP2000237625 A JP 2000237625A JP 2000237625 A JP2000237625 A JP 2000237625A JP 2002048978 A JP2002048978 A JP 2002048978A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
objective lens
light
unit
illumination
lens unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000237625A
Other languages
English (en)
Inventor
Hironari Fukuyama
宏也 福山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP2000237625A priority Critical patent/JP2002048978A/ja
Priority to US09/917,839 priority patent/US20020018291A1/en
Publication of JP2002048978A publication Critical patent/JP2002048978A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B21/00Microscopes
    • G02B21/0096Microscopes with photometer devices
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B21/00Microscopes
    • G02B21/0004Microscopes specially adapted for specific applications
    • G02B21/002Scanning microscopes

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Microscoopes, Condenser (AREA)
  • Lens Barrels (AREA)
  • Lenses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】小型で安価で高分解能、かつ普通の顕微鏡観察
との切り替えを容易に行なうことができ、また、液浸観
察時の走査振動による像への悪影響を防ぐ機能や、試料
上の離れた複数箇所を同時かつ高倍率で観察する機能を
備えた対物レンズユニット、対物レンズユニットを有す
る光学装置及びその光学装置を用いた観察方法を提供す
る。 【解決手段】対物レンズユニット201は、対物レンズ
210と、対物レンズ210を空間的に移動させること
ができるように保持する対物レンズ保持手段205,2
06,207,208と、対物レンズ210を駆動する
少なくとも一組のアクチュエーター215yz,215
xzと、対物レンズ210、対物レンズ保持手段および
アクチュエーターを一体的に保持する外枠部材204と
を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は顕微鏡分野、特に対
物レンズ走査型顕微鏡、に用いられる対物レンズユニッ
ト、対物レンズユニットを有する光学装置及びその光学
装置を用いた観察方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光ビームを試料に対して走査させること
によって画像を得る所謂走査型顕微鏡は、昔から研究さ
れ、実用化されている。そのうちの一つのタイプに、特
開平3−87804号公報に開示されているマーチン・
R・ハリスによる方法を用いた走査型顕微鏡がある。こ
の顕微鏡は、試料と対物レンズとを固定して光ビームを
試料に対して走査する所謂ビーム走査型顕微鏡であり、
例えば、レーザー発振管から出たレーザービームを光フ
ァイバーで顕微鏡本体に導き、そのビームをガルバノミ
ラ一等のスキャナーを介して顕微鏡光学系に導入するこ
とによって、試料上に形成した光ビームを走査し、試料
からの信号光を照明光とは逆の経路をたどらせて、その
途中に設けた光分岐手段によってその信号光を取り出
し、光検出器で検出するというものである。
【0003】また、これとは別タイプの走査型顕微鏡と
しては、Davidovitsらによって開発された顕
微鏡が、公表されている(Paul Davidovits and M.
David Egger,"Scanning Laser Microscope",Nature,
p.831,Vol.223,August 23,1969)。この顕微鏡は、試
料と照明光ビームを固定して対物レンズを試料に対して
走査する所謂対物レンズ走査型顕微鏡であり、例えば、
対物レンズの瞳径よりも大きな径の平行レーザービーム
を対物レンズに導き、前記対物レンズを光軸と直交する
方向に駆動することによって試料上の光ビームを走査
し、試料からの信号光を結像レンズで集光し、光検出器
で検出するというものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記ハリスの
方法を用いた走査型顕微鏡では、レーザー発振管や光検
出器を顕微鏡本体およびスキャナーとは別に置き、それ
らを光ファイバーで接続するため、システム全体が高価
で、かつ大きくかさばるものになってしまう。また、対
物レンズを固定したビーム走査方式であるために、広い
視野を観察するためには、光学系、特に対物レンズの収
差を、軸上から高い像高までの広範囲にわたって、十分
に補正する必要がある。しかし、そのようなレンズ設計
は容易でなく、特に、使用できる硝材が大きく制限され
る紫外線域においては困難である。
【0005】一方、上記Davidovitsの方法を用いた走査
型顕微鏡では、対物レンズを走査する方式なので、顕微
鏡本体に対物レンズを駆動する機構を必要とし、さらに
外部からレーザービームを導入する構造が組み込まれて
いるため、通常の顕微鏡観察のための照明や対物レンズ
の切替えが容易ではない。
【0006】さらに、上記これらの従来技術に共通する
課題として、液浸観察におけるZ方向走査時の振動が及
ぼす問題がある。Z方向(すなわち光軸方向)の走査に
おいては、対物レンズ走査型顕微鏡のみならず、ビーム
走査型顕微鏡であっても、対物レンズまたは試料台をア
クチュエーターによって駆動する必要がある。したがっ
て、走査速度が上がると、対物レンズ駆動の場合はその
振動がイマージョン液を介して試料に伝達し、また、試
料台駆動の場合は試料自体が振動を直接受けるため、観
察に悪影響を及ぼす。なお、対物レンズ走査型顕微鏡の
場合には、Z方向のみならず、XY方向であってもレン
ズ走査によって同様な悪影響を及ぼすことは言うまでも
ない。
【0007】さらに、たとえば神経生理学の分野では、
生体試料上において互いに離れた複数箇所を、高倍率で
同時に観察したいという要求がある。例えば、神経細胞
内の信号伝達物質を蛍光染料でマーキングして蛍光測定
・観察をすることにより、伝達の様子を観察する、とい
った研究があるが、この種の研究には、刺激する部位
と、刺激する部位から数mm〜数十mm離れた複数の箇
所を、高分解能で同時に測定・観察したいという要求が
ある。
【0008】しかし、従来の一般的な顕微鏡や走査型顕
微鏡の技術では、この要求に応えることは難しい。なぜ
ならば、分解能を確保するために高NAの対物レンズを
用いると、高倍率により視野が狭くなるために、観察し
たい複数の箇所を捕らえることができず、一方、視野内
にこれらの対象を捕らえるために低倍率・広視野の対物
レンズを用いると、そのNAの低さのために分解能が低
くなるからである。例えば、NAが0.7以上(分解能
0.5μm程度)の高分解能対物レンズは、倍率が20
倍以上と高く、したがって、視野は狭く、試料面上でお
よそφ1mm以下しかない。これでは、数mm離れた複
数の箇所は視野内に入らない。一方、φ20mm程度の
広い視野を有する倍率が1倍前後の対物レンズは、NA
が0.04程度(分解能8μm程度)の低分解能なの
で、必要な細部観察をすることができない。
【0009】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
で、小型で安価で高分解能、かつ普通の顕微鏡観察との
切り替えを容易に行なうことができる、対物レンズユニ
ット、対物レンズユニットを有する光学装置及びその光
学装置を用いた観察方法を提供することを目的とする。
【0010】また本発明は、液浸観察時の走査振動によ
る像への悪影響を防ぐ機能や、試料上において互いに離
れている複数箇所を同時かつ高倍率で観察する機能を備
えた対物レンズユニット、対物レンズユニットを有する
光学装置及びその光学装置を用いた観察方法を提供する
ことを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段および作用】上記課題を解
決するための本第1の発明による対物レンズユニット
は、対物レンズと、該対物レンズを空間的に移動させる
ことができるように保持する対物レンズ保持手段と、該
対物レンズを駆動する少なくとも一組のアクチュエータ
ーと、該対物レンズ、対物レンズ保持手段およびアクチ
ュエーターを一体的に保持する外枠部材とを備えたこと
を特徴とする。
【0012】また、本第2の発明による対物レンズユニ
ット有する光学装置は、対物レンズと、該対物レンズを
空間的に移動させることができるように保持する対物レ
ンズ保持手段と、該対物レンズを駆動する少なくとも一
組のアクチュエーターと、該対物レンズ、対物レンズ保
持手段およぴアクチュエーターを一体的に保持する外枠
部材とを備えた対物レンズユニットを有することを特徴
とする。
【0013】また、本第3の発明による対物レンズユニ
ット有する光学装置を用いた観察方法は、対物レンズ
と、該対物レンズを空間的に移動させることができるよ
うに保持する対物レンズ保持手段と、該対物レンズを駆
動する少なくとも一組のアクチュエーターと、該対物レ
ンズ、対物レンズ保持手段およぴアクチュエーターを一
体的に保持する外枠部材とを備えた対物レンズユニット
を有し、かつ、平行平面形状の透明部材を前記対物レン
ズの先端に配置した光学装置を用いて、前記対物レンズ
と前記透明部材との間、及び前記透明部材と試料との間
を略同じ屈折率を有する透明液体媒質で満たして試料を
観察することを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施例の説明に先立ち、
本発明の作用効果について説明する。まず、本第1の発
明の作用効果について説明する。本第1の発明によれ
ば、軸上光束のみを集光するため、収差の少ないスポッ
ト光を形成することができる。また、この対物レンズユ
ニットを光学装置に取り付けて走査型光学装置を構成す
る場合、光学装置側で走査機構を要しないため光学装置
全体を小型化することができる。
【0015】次に、本第2の発明の作用効果について説
明する。本第2の発明によれば、対物レンズユニットは
他の通常の対物レンズと同様に光学装置のレボルバに取
付けることができるので、対物レンズユニットを光路中
に配置すれば走査型顕微鏡として機能し、通常の対物レ
ンズを光路中に配置すれば従来の光学顕微鏡として機能
する。
【0016】次に、本第3の発明の作用効果について説
明する。本第3の発明によれば、対物レンズユニットと
試料との間が液体で満たされている場合であっても、対
物レンズの走査に伴う振動は透明部材によって遮断され
試料に到達しないので試料が振動することがない。よっ
て、試料の鮮明な像が得られる。また、上述の本第2の
発明と同様に、対物レンズユニットは他の通常の対物レ
ンズと同様に光学装置のレボルバに取付けることができ
るので、対物レンズユニットを光路中に配置すれば走査
型顕微鏡として機能し、通常の対物レンズを光路中に配
置すれば従来の光学顕微鏡として機能する。
【0017】また、本第4の発明として、本第1の発明
の対物レンズユニットは、発光器と光検出器とを兼ね備
えた素子と、該素子からの光を前記対物レンズに導入す
ると同時に、前記対物レンズを通過した試料からの信号
光を再び前記素子に導入する光リレー光学系とを備える
のが好ましい。本第4の発明によれば、対物レンズユニ
ット内に光源、走査機構及び光検出器を有するため、こ
の対物レンズユニットを光学装置に取付けるだけで、走
査型光学装置を構成することができる。
【0018】また、本第5の発明として、本第1の発明
の対物レンズユニットは、光源と、光検出器と、該光源
からの光を前記対物レンズに導入するとともに前記対物
レンズを通過してきた信号光を該光検出器に導入する光
分割・合成部材とを備えるのが好ましい。本第5の発明
によれば、上述の本第4の発明と同様に、対物レンズユ
ニット内に光源、走査機構及び光検出器を有するため、
この対物レンズユニットを光学装置に取付けるだけで、
走査型光学装置を構成することができる。また、光源と
光検出器とが別々に構成されているため、蛍光など光源
と異なる波長を有する信号光の検出を行なうことができ
る。
【0019】また、本第6の発明として、本第1、第
4、第5のいずれかの発明の対物レンズユニットは、3
組のアクチュエーターを備え、第1のアクチュエーター
を、前記対物レンズを第1の方向に移動させるように配
置し、第2のアクチュエーターを、前記対物レンズを前
記第1の方向とは異なる第2の方向に移動させるように
配置し、第3のアクチュエーターを、前記対物レンズを
前記第1及び第2のいずれの方向とも異なる第3の方向
に移動させるように配置するのが好ましい。本第6の発
明によれば、スポット光を光軸と垂直な面内、及び光軸
方向に移動させることができ、試料の3次元情報を得る
ことができる。
【0020】また、本第7の発明として、本第1、第4
〜第6のいずれかの発明の対物レンズユニットは、前記
外枠部材が平行平面形状の透明部材を有し、該透明部材
が前記対物レンズの先端に配置されているのが好まし
い。本第7の発明によれば、対物レンズユニットと試料
の間が液体で満たされている場合であっても、対物レン
ズの走査に伴う振動は透明部材によって遮断され試料に
到達しないので試料が振動することがない。よって、試
料の鮮明な像が得られる。
【0021】また、本第8の発明として、本第1、第4
〜第7のいずれかの発明の対物レンズユニットは、対物
レンズ保持手段が複数の対物レンズを保持するように構
成するのが好ましい。本第8の発明によれば、複数の対
物レンズによって試料内の離れた位置にある複数の領域
が同時に走査されるので、複数の領域の像を一度に形成
することができ、例えば、神経生理学の分野における神
経細胞内の信号伝達の測定に適する。
【0022】また、本第9の発明として、本第1、第4
〜第7のいずれかの発明の対物レンズユニットは、前記
外枠部材が、対物レンズと、対物レンズ保持手段と、ア
クチュエーターとよりなるユニットを、複数ユニット有
しているのが好ましい。
【0023】本第9の発明によれば、複数の対物レンズ
を同期して走査させる場合は、上記第8の発明と同様に
試料内の離れた位置にある複数の領域が同時に走査され
るので、複数の領域の像を一度に形成することができ
る。また、個々に走査させる場合は各対物レンズごとに
走査速度と走査幅を変えることができるので、観察対象
に応じて空間分解能、S/N比等を考慮し、最適な走査
条件で像を得ることができる。
【0024】また、本第10の発明として、本第2の発
明の光学装置は、前記対物レンズユニットが、発光器と
光検出器とを兼ね備えた素子と、該素子からの光を前記
対物レンズに導入すると同時に、前記対物レンズを通過
した試料からの信号光を再び前記素子に導入する光リレ
ー光学系とを備えているのが好ましい。本第10の発明
によれば、上述の本第4の発明と同様に、対物レンズユ
ニット内に光源、走査機構及び光検出器を有するため、
この対物レンズユニットを光学装置に取付けるだけで、
走査型光学装置を構成することができる。また、上述の
本第2の発明と同様に、対物レンズユニットは他の通常
の対物レンズと同様に光学装置のレボルバに取付けるこ
とができるので、対物レンズユニットを光路中に配置す
れば走査型顕微鏡として機能し、通常の対物レンズを光
路中に配置すれば従来の光学顕微鏡として機能する。
【0025】また、本第11の発明として、本第2の発
明の光学装置は、前記対物レンズユニットが、光源と、
光検出器と、該光源からの光を前記対物レンズに導入す
るとともに前記対物レンズを通過してきた信号光を該光
検出器に導入する光分割・合成部材とを備えているのが
好ましい。本第11の発明によれば、上述の本第5の発
明と同様に、対物レンズユニット内に光源、走査機構及
び光検出器を有するため、この対物レンズユニットを光
学装置に取付けるだけで、走査型光学装置を構成するこ
とができる。また、光源と光検出器とが別々に構成され
ているため、蛍光など光源と異なる波長を有する信号光
の検出を行なうことができる。また、上述の本第2の発
明と同様に、対物レンズユニットは他の通常の対物レン
ズと同様に光学装置のレボルバに取付けることができる
ので、対物レンズユニットを光路中に配置すれば走査型
顕微鏡として機能し、通常の対物レンズを光路中に配置
すれば従来の光学顕微鏡として機能する。
【0026】また、本第12の発明として、本第2、第
10、第11のいずれかの発明の光学装置は、3組のア
クチュエーターを備え、第1のアクチュエーターを、前
記対物レンズを第1の方向に移動させるように配置し、
第2のアクチュエーターを、前記対物レンズを前記第1
の方向とは異なる第2の方向に移動させるように配置
し、第3のアクチュエーターを、前記対物レンズを前記
第1及び第2のいずれの方向とも異なる第3の方向に移
動させるように配置するのが好ましい。
【0027】本第12の発明によれば、上述の本第6の
発明と同様に、スポット光を光軸と垂直な面内、及び光
軸方向に移動させることができ、試料の3次元情報を得
ることができる。また、上述の本第2の発明と同様に、
対物レンズユニットは他の通常の対物レンズと同様に光
学装置のレボルバに取付けることができるので、対物レ
ンズユニットを光路中に配置すれば走査型顕微鏡として
機能し、通常の対物レンズを光路中に配置すれば従来の
光学顕微鏡として機能する。
【0028】また、本第13の発明として、本第2又は
本第12の発明の光学装置は、発光器と光検出器とを兼
ね備えた素子と、該素子からの光を前記対物レンズに導
入すると同時に、前記対物レンズを通過した試料からの
信号光を再び前記素子に導入する光リレー光学系とを有
する照明・検出ユニットを備えるのが好ましい。本第1
3の発明のように、光源が同時に検出器として機能する
ように構成すれば、後述の本第14の発明のような光分
割・合成部材が不要となり、照明・検出ユニットを小型
化した装置を達成することができる。
【0029】また、本第14の発明として、本第2又は
第12の発明の光学装置は、光源と、光検出器と、該光
源からの光を前記対物レンズに導入するとともに前記対
物レンズを通過してきた信号光を該光検出器に導入する
光分割・合成部材とを有する照明・検出ユニットを備え
るのが好ましい。
【0030】また、本第15の発明として、本第13又
は第14の発明の光学装置は、前記照明・検出器ユニッ
トが、前記照明光を前記対物レンズユニットに導くと同
時に、信号光を検出器に導く光路変更手段と、該光路変
更手段を光路に対して挿脱する光路変更手段移動機構と
を備えているのが好ましい。本第15の発明によれば、
走査型光学顕微鏡観察と従来の顕微鏡観察とを切替えて
行なうことができる。
【0031】また、本第16の発明として、本第13〜
15のいずれかの発明の光学装置は、前記光学装置が平
行光束を集光する結像レンズを備え、前記照明・検出ユ
ニットが前記結像レンズの射出側に配置されているのが
好ましい。本第16の発明によれば、カメラ光路を生か
したまま、走査型光学顕微鏡による像が得られる。
【0032】また、本第17の発明として、本第4〜
9、第10〜16のいずれかの光学装置は、前記対物レ
ンズに入射する光が、次の条件式(1)を満足するように
構成するのが好ましい。 Ioff/Ion≧0.135 ……(1) ただし、Ionは照明光の中心における光強度、Ioffは照
明光の中心からd+Dp/2の半径位置での光強度(D
p:前記対物レンズの瞳径、d:前記アクチュエータに
より前記対物レンズが移動する際の最大移動量であっ
て、前記照明光の中心から前記対物レンズの光軸までの
距離)である。本第17の発明によれば、対物レンズが
一つの場合であっても複数の場合であっても、照明光は
少なくとも対物レンズが移動する範囲内を十分な光強度
で満たすようになっているので、対物レンズの瞳に対し
て照明光束が欠けることなく導入される。よって、極端
な分解能の低下や、照明強度(照明光量)の低下を防ぐ
ことができる。
【0033】また、本第18の発明として、本第2、第
10〜17のいずれかの発明の光学装置は、平行平面形
状の透明部材が前記対物レンズの先端に配置されている
のが好ましい。本第18の発明によれば、上述の本第7
の発明と同様に、対物レンズユニットと試料の間が液体
で満たされている場合であっても、対物レンズの走査に
伴う振動は透明部材によって遮断され試料に到達しない
ので試料が振動することがない。よって、試料の鮮明な
像が得られる。また、上述の本第2の発明と同様に、対
物レンズユニットは他の通常の対物レンズと同様に光学
装置のレボルバに取付けることができるので、対物レン
ズユニットを光路中に配置すれば走査型顕微鏡として機
能し、通常の対物レンズを光路中に配置すれば従来の光
学顕微鏡として機能する。
【0034】また、本第19の発明として、本第2、第
10〜18のいずれかの発明の光学装置は、前記対物レ
ンズ保持手段が複数の対物レンズを保持しているととも
に、複数の対物レンズ全てに照明光を入射させる光束を
生じる光源と、複数の光検出器とを有しているのが好ま
しい。本第19の発明によれば、上述の本第8の発明と
同様に、複数の対物レンズによって試料内の離れた位置
にある複数の領域が同時に走査されるので、複数の領域
の像を一度に形成することができ、例えば、神経生理学
の分野における神経細胞内の信号伝達の測定に適する。
また、上述の本第2の発明と同様に、対物レンズユニッ
トは他の通常の対物レンズと同様に光学装置のレボルバ
に取付けることができるので、対物レンズユニットを光
路中に配置すれば走査型顕微鏡として機能し、通常の対
物レンズを光路中に配置すれば従来の光学顕微鏡として
機能する。
【0035】また、本第20の発明として、本第2、第
10〜18のいずれかの発明の光学装置は、前記外枠部
材が、対物レンズと、対物レンズ保持手段と、アクチュ
ニーターとよりなるユニットを、複数ユニット有してい
るのが好ましい。本第20の発明によれば、複数の対物
レンズを同期して走査させる場合は、上記第19の発明
と同様に、試料内の離れた位置にある複数の領域が同時
に走査されるので、複数の領域の像を一度に形成するこ
とができる。また、個々に走査させる場合は各対物レン
ズごとに走査速度と走査幅を変えることができるので、
観察対象に応じて空間分解能、S/N比等を考慮し、最
適な走査条件で像を得ることができる。また、上述の本
第2の発明と同様に、対物レンズユニットは他の通常の
対物レンズと同様に光学装置のレボルバに取付けること
ができるので、対物レンズユニットを光路中に配置すれ
ば走査型顕微鏡として機能し、通常の対物レンズを光路
中に配置すれば従来の光学顕微鏡として機能する。
【0036】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明
する。第1実施例 本発明による対物レンズユニットを有する光学装置の第
1実施例を図1〜図7を用いて説明する。図1は第1実
施例の光学装置である対物レンズ走査型顕微鏡の概略全
体構成図、図2は第1実施例における照明・検出器ユニ
ットの構成を示す図であり、(a)は上方からみた概略構
成図、(b)は側方からみた概略構成図である。図3は第
1実施例における対物レンズユニットの枠の構成を一部
断面で示す側面図である。図4は図3の対物レンズユニ
ットの具体的な構成を示す図であり、(a)は像側から見
た一部断面で示す平面図、(b)は一部断面で示す側面
図、(c)は試料側から見た一部断面で示す底面図であ
る。図5は第1実施例における制御部の概略構成を示す
ブロック図、図6は第1実施例における瞳面における対
物レンズ瞳と照明光束の照度分布との関係を示すグラフ
である。本実施例の光学装置は、半導体や金属のよう
な、工業用材料や工業製品の観察に適合するレーザー走
査型顕微鏡、所謂LSMを構成している。
【0037】本発明の第1実施例の光学装置である対物
レンズ走査型顕微鏡100は、図1に示すように、光源
および光検出器を有する照明・検出器ユニット101
と、対物レンズおよび対物レンズを走査するアクチュエ
ーターを有する対物レンズユニット201と、これらの
照明・検出器ユニット101と対物レンズユニット20
1とを備えた光学顕微鏡本体1と、光源およびアクチュ
エーターを制御すると同時に光検出器からの信号をもと
に画像信号を生成する制御部301と、画像を表示する
モニター303とで構成されている。顕微鏡本体1は、
通常観察用の対物レンズ7、鏡筒4、接眼レンズ5を備
えており、レボルバ3を操作して対物レンズ7を本体光
路9上に位置合せするとともに、後述するつまみ102
を操作して照明・検出器ユニット101内部の光学要素
を移動させて、本体光路9を対物レンズ7から鏡筒4に
至るまで素通し状態にすれば、通常観察をすることがで
きるようになっている。なお、図中、2はステージ、6
はベース、9’は接眼レンズ5を通る観察光路である。
【0038】照明・検出器ユニット101は、図2(a)
に示すように、半導体レーザー発振器106と、コリメ
ーターレンズ107と、偏光ビームスプリッター108
と、λ/4板109と、光路切替え部材111を備えた
直角プリズム110と、集光レンズ112と、共焦点ピ
ンホール113−aを備えた共焦点/非共焦点切替え部
材113と、シリコンフォトダイオード148等とを備
えて構成されている。半導体レーザー発振器106から
は、それぞれ用途によって決められた赤外、赤色、緑
色、青色、紫色等の波長の発散光137−1が射出され
るようになっている。
【0039】本照明・検出器ユニットでは、半導体レー
ザー発振器から発散光137−1が射出されると、発散
光137−1は、コリメーターレンズ107を介して平
行光束137−2になり、偏光ビームスプリッター10
8に入射し、偏光ビームスプリッター108の反射面で
反射することによって直線偏光光束137−3になり、
λ/4板109に入射する。λ/4板109は、その光
軸方向が直線偏光光束137−3の偏光振動方向と45
度をなすように取り付けられており、直線偏光光束13
7−3は、λ/4板109を透過することによって円偏
光光束137−4になり、光路切替え部材111上に載
置された直角プリズム110に入射する。直角プリズム
110に入射した直線偏光光束137−3は、図2(b)
に示すように、直角プリズム110の反射面で反射して
外側カバー114に設けられた下側開口部127から射
出し、図示しない対物レンズを介して試料上の一点を照
明する。
【0040】この照明光は、試料上で反射・散乱し、信
号光の円偏光光束128−1として照明光と同一光路を
たどって戻ってくる。すなわち、円偏光光束128−1
は、下側開口部127から入射して、直角プリズム11
0の反射面で反射し、λ/4板109を透過する。λ/
4板109を透過した信号光は、試料上で反射する前の
平行光束の照明光137−2の段階で1回、試料上で反
射した後の円偏光光束の信号光128−1の段階で1回
の、合計2回λ/4板109を通ったことになるので、
直線偏光光束128−2になる。
【0041】このとき直線偏光光束128−2は、直線
偏光成分の振動方向が、直線偏光光束137−3の直線
偏光成分の振動方向と直交するので、偏光ビームスプリ
ッター108を透過して、集光レンズ112を介して収
束光束128−3になり、共焦点/非共焦点切替え部材
113上に設けられた共焦点ピンホール113−a上に
結像する。共焦点ピンホール113−aは、半導体レー
ザー発振器106の射出口106−aに対して共焦点光
学系を構成している。したがって信号光である収束光束
128−3のうち、合焦成分のみが共焦点ピンホール1
13−aを透過し、シリコンフォトダイオード148を
介して光電信号に変換される。
【0042】なお、共焦点/非共焦点切替え部材113
上には、共焦点ピンホール113−aの他に、信号光に
おける焦点ずれ成分も透過するだけの大きさを持った非
共焦点開口113−bが設けられており、113に連動
するつまみ103を操作することにより、共焦点ピンホ
ール113−aと非共焦点開口113−bとを自在に選
択して信号光の光路上に位置合わせすること、すなわち
共焦点光学系と非共焦点光学系とに切替えることができ
るようになっている。
【0043】また、直角プリズム110は、光路切替え
部材111に連動するつまみ102を操作することによ
り、顕微鏡本体の光路9に対して挿脱が自在であり、図
2において、直角プリズム110を本体光路9上に挿入
した場合(図中102、111で示す実線の位置に位置
する場合)には、上述のように機能する。一方、直角プ
リズム110を本体光路9上から退避させた場合(図中
102、111’で示す二点鎖線の位置に位置する場
合)には、本体光路9上で下側開口部127と上側開口
部128との間が素通しとなり、したがって、図1に示
す対物レンズ7、鏡筒4および接眼レンズ5による通常
観察が可能になる。なお、図2(b)の128’は通常観
察をした場合の試料からの反射光を示している。
【0044】対物レンズユニット201は、図3及び図
4に示すように、外枠204と、内枠217と、対物レ
ンズ210と、対物レンズ枠208と、平行バネ207
と、中間支持体206と、渦巻き状板バネ205−a,
bと、VCM(ボイスコイルモーター)215yzおよ
び215xz等とで構成されている。図3に示すよう
に、外枠204は、対物レンズユニット201を図1に
示すレボルバ3に取り付けるためのオスネジ239およ
び開口240を有するとともに、図4に示すような内枠
217等よりなる対物レンズコンポーネント203を保
持している(ただし、図3においては、対物レンズコン
ポーネント203の内部を省略して示してある)。
【0045】内枠217は、図4(a),(b)に示すよう
に、平行に配置された2組の渦巻き状板バネ205−a
および205−bを介して中間支持体206を弾性的に
保持し、中間支持体206の動きをZ方向にのみ可動と
なるように規制している。中間支持体206は、光路と
なる開口241を有している。また、中間支持体206
は、弾性体からなる4本の棒状平行バネ207を介して
レンズ枠208を弾性的に保持し、レンズ枠208の動
きを中間支持体206に対してXY方向に可動となるよ
うに規制している。このため、レンズ枠208およびレ
ンズ枠208に固定された対物レンズ210は、内枠2
17に対して回転方向には動かないが、XYZ方向への
移動が自在に可能であるように、弾性的に保持されてい
る。
【0046】また、内枠217は、図4(a),(c)に示す
ように、レンズ枠208をXZ方向に駆動するためのV
CM215xzおよびレンズ枠208をYZ方向に駆動
するためのVCM215yzを、それぞれ2個ずつ保持
している。VCM215xzとVCM215yzは、内
枠217に対する取り付け方向だけが異なる、共に同じ
構造を有する2軸のアクチュエーターであり、図4(a)
に示すように、それぞれ、永久磁石212と、ヨーク2
11と、2個のZ方向駆動コイル213(図4(b)参
照)と、X方向またはY方向へ駆動する水平方向駆動コ
イル214とで構成されている。水平方向駆動コイル2
14は、XZ方向駆動用VCM215xzにおいてはX
方向駆動コイル214xとなり、YZ方向駆動用VCM
215yzにおいてはY方向駆動コイル214yとな
る。
【0047】2個のXZ方向駆動用VCM215xz
は、互いに、X方向駆動コイル214xに発生する電磁
力がX方向に一致すると共に、2個のZ方向駆動コイル
213に発生する電磁力がZ方向に一致し、かつ光軸2
42を挟んで対向する位置に配置されている。X方向駆
動コイル214xは、2個のZ方向駆動コイル213と
共にレンズ枠208に固定されている。
【0048】2個のYZ方向駆動用VCM215yz
も、2個のXZ方向駆動用VCM215xzと同様に、
互いに、Y方向駆動コイル214yに発生する電磁力が
Y方向に一致し、2個のZ方向駆動コイル213に発生
する電磁力がZ方向に一致し、かつ光軸242を挟んで
対向する位置に配置されている。Y方向駆動コイル21
4yは、2個のZ方向駆動コイル213と共に対物レン
ズ枠208に固定されている。
【0049】本実施例では、対物レンズユニット201
をこのように構成したので、XZ方向駆動用VCM21
5xzおよびYZ方向駆動用VCM215yzを駆動す
ることによって、対物レンズ210の位置を、X,Y,
Zの3軸方向にそれぞれ独立的に移動するように制御す
ることができる。
【0050】内枠217の底面部は、図4(b)に示すよ
うに、蓋209で覆われており、図(c)に示すように、
蓋209の中央部に設けられた開口243から対物レン
ズ枠208をのぞかせている。開口243は、対物レン
ズ枠208の先端部の直径よりも大きく、対物レンズ枠
208を走査しても、蓋209と対物レンズ枠208の
先端部とが接触することがない程度の大きさをもって形
成されている。
【0051】制御部301は、図5に示すように、レー
ザー駆動回路304と、信号増幅器305と、X駆動回
路306xと、Y駆動回路306yと、Z駆動回路30
6zと、画像生成回路307と、記録装置308とで構
成されている。
【0052】レーザー駆動回路304は、ケーブル10
4を介して図2に示す照明・検出器ユニット101内の
半導体レーザー発振器106を駆動するように構成され
ている。信号増幅器305は、ケーブル105を介して
照明・検出器ユニット101内のシリコンフォトダイオ
ード148からの信号電流を増幅するように構成されて
いる。X駆動回路306x、Y駆動回路306y、Z駆
動回路306zは、それぞれX方向、Y方向、Z方向駆
動ケーブル202x,202y,202zを介して、図
4に示す対物レンズユニット201内のX方向駆動コイ
ル214x、Y方向駆動コイル214y、Z方向駆動コ
イル213をそれぞれ駆動するように構成されている。
【0053】画像生成回路307は、信号増幅器305
からの増幅信号と、X駆動回路306x、Y駆動回路3
06y、Z駆動回路306zからの駆動信号とから画像
信号を生成し、必要に応じてフィルタリング等の画像処
理を施し、表示信号としてモニターケーブル302を介
して図1に示すモニター303や、記録装置308に出
力する。記録装置308は、画像生成回路307で生成
した画像信号を、情報として半導体メモリー、磁気ディ
スク、光磁気ディスク等の記憶手段に保存する。
【0054】また、本実施例における瞳面での対物レン
ズ瞳と照明光束の光強度分布との関係について説明する
と、図6に示すように、照明光束139の光強度分布
は、ビーム径がwのガウシアン分布になる。照明光束1
39の直径wは、ビーム中心での光強度Eoに対して、
光強度がEo/e2(すなわち0.135Eo)となる
等高線の直径である。瞳140および140’は、口径
がDpの対物レンズ瞳であり、それぞれ走査停止時と、
X方向に走査幅2dで走査する場合のそれぞれの場合に
おいて瞳がカバーする範囲である。本実施例では、14
0’で示す長円領域にわたって対物レンズの瞳に照明光
束が導入されるが、この領域はビーム径wの範囲に含ま
れるので、対物レンズの瞳の中で最も光強度が低い場
所、すなわちd+Dp/2の位置においてもその光強度
EminはE0/e2以上である。このように、照明光は
少なくとも対物レンズが移動する範囲内を十分な光強度
で満たすようになっている。そのため、対物レンズの瞳
に対して照明光束が欠けることなく導入されることにな
る。
【0055】次に、このように構成された本実施例の対
物レンズユニットを有する光学装置の作用を説明する。
まず、図5に示す制御部301内のレーザー駆動回路3
04を介して図2(a)に示す照明・検出器ユニット10
1内のレーザー発振器106を駆動し、レーザー発振器
106より発散光137−1を射出すると、射出された
発散光137−1は、コリメーターレンズ107、偏光
ビームスプリッター108、λ/4板109、直角プリ
ズム110を経て、円偏光光束137−4となって図2
(b)に示す下側開口127から射出し、図1に示すレボ
ルバ3に取り付けられた対物レンズユニット201に入
射し、図5及び図4(a),(b)に示す開口240及び24
1を経て図4(c)に示す対物レンズ210に入射し、図
1に示すステージ2に載置された試料上の1点に集光す
る。
【0056】試料上で散乱・反射した信号光は、照明光
とは逆の経路をたどって照明・検出器ユニット101に
戻り、図2(a)に示すλ/4板109を透過して直線偏
光128−2となって偏光ビームスプリッター108を
透過し、集光レンズ112を経て共焦点ピンホール11
3−a上に焦点を結ぶ。このとき、共焦点ピンホール1
13−aは共焦点位置にあるので、信号光の合焦成分だ
けがここを透過し、シリコンフォトダイオード148を
介して光電信号に変換される。光電信号は、図5に示す
制御部301内の信号増幅器305を介して増幅され、
増幅信号となる。
【0057】これと同時に、制御部301内の駆動回路
306x、306y、306zによって図4(a)〜(c)に
示す対物レンズユニット201内のYZ方向駆動用VC
M215yzおよびXZ方向駆動用VCM215xzが
電磁気的作用により駆動し、対物レンズ210がxyz
方向に位置制御され、物体空間中の任意の点、線、面、
または空間が、サンプリングまたは走査される。
【0058】これと同時に、図5に示す制御部301の
内部では、画像生成回路307を介して、信号増幅器3
05からの増幅信号と、X駆動回路306x、Y駆動回
路およびZ駆動回路306zからの駆動信号とから、画
像信号を生成し、記録装置308に送って画像情報を記
録するか、モニターケーブル302を介してモニター3
03に送って画像を表示する。このようにして得られた
画像は共焦点画像である。
【0059】なお、この場合、図1及び図2(a)に示す
照明・検出器ユニット101のつまみ103を操作して
図2(a)に示す光路上の共焦点ピンホール113−aを
非共焦点開口113−bに切替えると、信号光128−
3の合焦成分と非合焦成分とが同時に検出され、非共焦
点画像が得られる。
【0060】また、図1及び図2(a)に示す照明・検出
器ユニット101のつまみ102を操作して図2(a)に
示す直角プリズム110を本体光路9から退避させると
共に、図1に示す顕微鏡1のレボルバ3を操作して本体
光路9上に位置する対物レンズユニット201を普通の
対物レンズ7に切替えれば、普通の顕微鏡と変わりな
く、接眼レンズ5を介して通常の顕微鏡観察が可能とな
る。
【0061】次に、このように構成された本実施例の効
果を説明する。本実施例の対物レンズユニット201に
よれば、軸上光束のみを集光するため、収差の少ないス
ポット光を形成することができる。また、レボルバ3を
介して光学装置に取付けて走査型光学装置を構成する場
合、光学装置側で走査機構を必要としないため光学装置
全体を小型化することができる。また、スポット光を光
軸と垂直な面内、及び光軸方向に移動させることがで
き、試料の3次元情報を得ることができる。また、瞳が
欠けることなく照明光束が導入され、極端な分解能の低
下、照明光量の低下を防ぐことができる。また、本実施
例の対物レンズユニットを有する対物レンズ走査型顕微
鏡によれば、対物レンズユニット201は他の通常の対
物レンズ7と同様に顕微鏡のレボルバ3に取付けること
ができるので、対物レンズユニット201を本体光路9
上に配置すれば走査型顕微鏡として機能し、通常の対物
レンズ7を本体光路9上に配置すれば通常観察を行なう
従来の光学顕微鏡として機能する。
【0062】さらには、照明・検出器ユニット101が
中間鏡筒の形状をしており、また、対物レンズユニット
201が対物レンズの形状をしているので、顕微鏡への
取り付けが極めて容易となる。また、光源として半導体
レーザー発振器106を用いているので、ガスレーザー
を使う場合に比べて小型で安価なシステムが実現でき
る。また、走査方式として対物レンズ走査型を用いてい
るので、対物レンズの像の中で用いる領域は、軸上近傍
のみである。すなわち対物レンズの結像特性としては、
軸上近傍でのみ収差が補正されていれば良く、したがっ
て構成枚数の少ない簡単なレンズでも十分な質の像が得
られる。また、そのようなレンズの設計・製作は容易で
ある。さらに同じ理由により、対物レンズの大きさ・重
さが小さくなり、走査速度を大幅に高速化できる。
【0063】次に、第1実施例の変形例を図7に示す。
図7は、対物レンズユニット201の先端部を示す説明
図である。他の部分は先の実施例と共通なので、説明を
省略する。ここで、蓋209と対物レンズ枠208との
間の開口部243は、弾性材料の膜で作られた遮蔽部材
216で塞がれている。これにより、開口243から対
物レンズユニット201の内部への液体等の異物の侵入
を防ぐことができるので、対物レンズユニット201を
液浸対物レンズとして用いた場合でも、液体の侵入によ
って対物レンズユニット201内部の機構が故障する危
険がなくなる。また、遮蔽部材216は柔軟性・伸縮性
を増すために、ひだを持つ形状をしているので、この遮
蔽部材216の付加によりVCM215xz、215y
zにかかる負荷の増加量をわずかなものに抑えることが
できる。
【0064】第1実施例のさらに他の変形例として、対
物レンズユニット201の対物レンズ210を駆動する
アクチュエーターに、非図示の積層圧電アクチュエータ
ー、バイモルフ圧電アクチュエーター、ユニモルフ圧電
アクチュエーター等の圧電素子を用いることも可能であ
る。圧電素子は、ボイスコイルモーターに比べると、長
いストロークで駆動する用途には不向きであるが、短い
ストロークを高速で駆動するのに適している。したがっ
て、特に微小な領域を高速で走査し、高倍率の観察を行
なう用途に適している。
【0065】第2実施例 本発明による対物レンズユニットを有する光学装置の第
2実施例を図8及び図9を用いて説明する。図8は第2
実施例における照明・検出器ユニットの構成を示す図で
あり、(a)は上方からみた概略構成図、(b)は側方からみ
た概略構成図、図9は本実施例における制御部の概略構
成を示すブロック図である。図中、先の実施例と共通す
る部分については同じ番号を付し、説明を省略する。な
お、本実施例の図示以外の部分は第1実施例と共通であ
る。
【0066】本実施例の照明・検出器ユニット155は
第1実施例の照明・検出器ユニット101に代わるもの
であり、光源と光検出手段とを兼ね備えた半導体レーザ
ー発振器159等を備えて構成されている。なお、半導
体レーザー発振器159から射出される発散光137−
1の波長が用途によって決められることは第1実施例と
同じである。また、本実施例の制御部311は第1実施
例の制御部301に代わるものであり、pn接合間電圧
モニター回路312等を備えて構成されている。
【0067】次に、本実施例の作用を説明する。本実施
例のLSMは、半導体や金属のような、工業用材料や工
業製品の観察に適合するLSMである。そしてさらに、
一つの半導体レーザー素子を、光源兼光検出器として用
いる所謂レーザーフイードバック顕微鏡を構成するもの
である。これは、Juskaitisらによって提案され(R.Ju
skaitis,N.P.Rea and T.Wilson:Appl.Opt.33
(1994)578)、藤田らによってその詳細な報告がなさ
れている(藤田克昌,河田聡『戻り光によるしきい値制
御を利用したレーザーフイードバック顕微鏡』,レーザ
ー研究,第24巻,第10号,plO84−1090)。ここで
はその動作原理の概略を述べ、本実施例の作用と併せて
以下に説明する。
【0068】上述の第1実施例のLSMは、図2に示し
たように、信号光128をシリコンフォトダイオード1
48に導き、半導体レーザー発振器106には戻らない
ように構成されている。これに対し、本実施例のLSM
では、図8に示すように、平行信号光157−1はプリ
ズムおよびコリメーターレンズ107を経て、収束信号
光157−2として、全光量が戻り光として半導体レー
ザー発振器159に入射する。この戻り光は、半導体レ
ーザー発振器159の発振状態に変化をもたらす。
【0069】一方、図9に示す制御部311中のレーザ
ー駆動回路304は、半導体レーザー発振器159を定
電流駆動する。以上の条件のもとでは、半導体レーザー
のpn接合間の電圧変化量△vは、戻り光(すなわち信
号光157)の振幅の絶対値|s|に比例する。すなわ
ち、電圧変化量の2乗△v2は、信号光の強度s2に比例
する。従って、pn接合間電圧モニター回路312によ
って電圧変化量△vをモニターすることによって、信号
光157の強度を求めることができる。こうして得た信
号光157の強度情報を画像生成回路307に入力する
ことによって、第1実施例と同様に走査顕微鏡画像が得
られる。
【0070】さらに、図8(a)に示す半導体レーザー発
振器159の射出口159−aの面積は微小であるだけ
でなく、これがそのまま入射口159−bとしても働く
ため、おのずと理想的な共焦点光学系が形成される。
【0071】次に、本実施例の効果を説明する。上述の
ように、本実施例によれば、半導体レーザー発振器15
9が光源と光検出器を兼用しているので、第1実施例の
偏光ビームスプリッター108、λ/4板109のよう
な光分割・合成部材が不要となり、照明・検出器ユニッ
ト155を構成する部品点数を少なくすることができ、
照明・検出器ユニットの構造をシンプルに、かつ、大き
さを小型化した光学装置を達成することができる。ま
た、自動的に理想的な共焦点光学系が形成されるので、
従来のように信号光を照明光と分離し、共焦点ピンホー
ルを通し、独立した光検出器によって信号光を検出する
方式に比べて、共焦点ピンホールの位置調節という面倒
な作業が不要となり、したがって装置自体のコストを低
く抑えることができるとともに、良好な信号光情報を得
る、すなわち高性能な装置を達成することができる。
【0072】第3実施例 本発明による対物レンズユニットを有する光学装置の第
3実施例を図10及び図11を用いて説明する。図10
は本実施例における照明・検出器ユニットの構成を示す
図であり、(a)は上方からみた概略構成図、(b)は側方か
らみた概略構成図、図11は本実施例の変形例を示す要
部説明図である。本実施例の光学装置は、蛍光観察に適
合した顕微鏡を構成している。図中、上述の実施例と共
通する部分については同じ番号を付し、説明を省略す
る。なお、本実施例の図示以外の部分は第1実施例と共
通であるが、本実施例では、光源にレーザーダイオード
を用いないので、制御部301におけるレーザー駆動回
路304およびケーブル104は不要である。
【0073】本実施例の照明・検出器ユニット125
は、第1実施例の照明・検出器ユニット101に代わる
ものであり、図10(a)に示すように、光源装置118
と、分光カセット124と、光電子像倍管119を有し
て構成されている。光源装置118は、ランプハウス1
45と、凹面鏡144と、水銀灯115と、コレクター
レンズ116と、ピンホール117とを有して構成され
ている。分光カセット124は、励起フィルター120
と、ダイクロイックミラー121と、吸収フィルター1
22と、図10(b)に示すように、つまみ123と、枠
151とを有して構成されている。照明・検出器ユニッ
ト125の外側のカバー126は、開口146を有し、
この開口146から分光カセット124の着脱・交換が
自在に可能となっている。
【0074】次に、本実施例の作用を説明する。まず、
水銀灯115が広帯域照明光129−1を発し、広帯域
照明光129−1が凹面鏡144とコレクターレンズ1
16を介してピンホール117上に集光される。ここで
広帯域照明光129−1は、ピンホール117とコリメ
ーターレンズ107とを透過することにより、平行照明
光129−2となって励起フィルター120に入射し、
所望の波長域に絞られた励起光129−3となる。この
ときダイクロイックミラー121は励起光の波長域を反
射し、観察対象である蛍光波長域は透過するような特性
を有しており、励起光129−3は、第1実施例と同様
の経路を経て試料を照明する。試料が照明されると、試
料は、自家蛍光や、目的に応じて処置された蛍光染料の
特性に基づいて蛍光130−1を発する。この蛍光13
0−1は、照明光と同じ光路を逆の経路をたどって照明
・検出器ユニット125に戻り、ダイクロイックミラー
121を透過し、吸収フィルター122を介して励起光
の成分を完全にカットされた蛍光となり、集光レンズ1
12によってピンホール117と共焦点系をなすピンホ
ール113−a上に集光され、これを透過した合焦成分
の蛍光130−3が、光電子像倍管119に入射して光
電信号に変換される。
【0075】次に、本実施例の効果を説明する。本実施
例によれば、蛍光共焦点顕微鏡を構成したので、蛍光試
料、特に生物試料を3次元的に観察する用途に適してい
る。特に、紫外線励起による蛍光共焦点像を観察するた
めの対物レンズとしては、従来のビーム走査型の場合に
は、紫外域から可視域までの広範囲を、しかも軸上から
軸外まで、収差補正をしなければならず、その設計・製
作は相当に困難であるが、本実施例によれば、上述の第
1実施例と同様に、走査方式として対物レンズ走査型を
用いているので、対物レンズの像の中で用いる領域は、
軸上近傍のみであり、すなわち対物レンズの結像特性と
しては、軸上近傍でのみ収差が補正されていれば良く、
したがって構成枚数の少ない簡単なレンズでも十分な質
の像が得られる。また、そのようなレンズの設計・製作
は容易である。さらに同じ理由により、対物レンズの大
きさや重さが小さくなり、走査速度を大幅に高速化する
ことができる。また、分光カセット124として種々の
ものを用意すれば、励起波長と蛍光波長の選択と組合せ
が自由になることは言うまでもない。その他の効果は、
第1実施例とほぼ同様である。
【0076】次に、第3実施例の変形例を説明する。本
変形例の光学装置は、図10(a),(b)中の分光カセット
124を、図11に示すように、偏光ビームスプリッタ
ーカセット152に置換して構成したものである。図1
1に示すように、偏光ビームスプリッターカセット15
2は、UV透過フィルター153と、偏光ビームスプリ
ッター108と、λ/4板109と、枠151とを、図
のように配置した構成となっている。
【0077】本変形例では、光源装置118、ピンホー
ル117、コリメーターレンズ107を透過した平行照
明光129−2は、UV透過フィルター153を介して
紫外光の波長域に絞られた後、第1実施例と同様の経路
を経て試料を照明し、その反射光が、第1実施例と同様
の経路を経て、光電子像倍管119に入射して光電信号
に変換される。そして、この光電信号より図示省略した
制御部及びモニター等を介して金属や半導体のような反
射試料を共焦点像で観察することができる。
【0078】本変形例によれば、紫外線照明(水銀ラン
プの波長365nmまたは248nm帯)によって、可
視光線よりも高分解能の観察をすることができる。
【0079】第4実施例 本発明による対物レンズユニットを有する光学装置の第
4実施例を図12及び図13を用いて説明する。図12
は第4実施例における照明・検出器ユニットの使用形態
を説明するための光学装置の側面図、図13は第4実施
例における照明・検出器ユニットの概略構成図である。
図中、上述の実施例と共通する部分については同じ番号
を付し、説明を省略する。また、図示以外の部分は上述
の実施例と共通であるので、説明を省略する。
【0080】本実施例の照明・検出器ユニット131
は、第1実施例の照明・検出器ユニット101に代わる
ものであり、図13に示すように、スライダー形状をな
し、例えば、図12に示すレボルバ3に設けられている
偏光フィルタースライダ挿入穴8に挿入して使用するこ
とができるようになっている。本実施例の照明・検出器
ユニット131の基本的な構造は、第1実施例と同じで
あるが、図13に示す直角プリズム110は照明・検出
器光路132に対して固定されているとともに、この照
明・検出器光路132とは別箇に、素通し光路134を
有している点が第1実施例とは異なる。
【0081】本実施例では、図12に示すように、照明
・検出器ユニット131を挿入した状態(実線)では、
照明・検出器光路132は、顕微鏡1の本体光路9に一
致し、照明・検出器ユニットとして機能する。また、照
明・検出器ユニット131を半分抜いた状態(破線,1
31’)では、照明・検出器光路132は、本体光路9
から退避し、代わりに素通し光路134が本体光路9に
一致し、通常の顕微鏡観察が可能となる。
【0082】本実施例によれば、顕微鏡本体のスライダ
穴に挿入するだけで照明・検出器ユニットがセットでき
るので、きわめて簡便に使用することができる。その他
の効果は、第1実施例とほぼ同様である。
【0083】第5実施例 本発明による対物レンズユニットを有する光学装置の第
5実施例を図14を用いて説明する。図14は第5実施
例における照明・検出器ユニットの概略構成図である。
上述の実施例と共通する部分については同じ番号を付
し、説明を省略する。また、図示以外の部分は上述の実
施例と共通なので、説明を省略する。
【0084】本実施例の照明・検出器ユニット135
は、レボルバに一体的に組み込んだ構成となっており、
図1に示す普通のレボルバ3と交換して使用することが
できるように構成されている。なお図14においては、
半導体レーザー発振器106やコリメーターレンズ10
7が示されていないが、本実施例の照明・検出器ユニッ
トユニット135の内部構造は、第1実施例の照明・検
出器ユニット101の内部構造と基本的に同じである。
【0085】本実施例によれば、照明・検出器ユニット
135を、顕微鏡本体のレボルバを交換するだけでセッ
トできるので、きわめて簡便に使用することができる。
【0086】第6実施例 本発明による対物レンズユニットを有する光学装置の第
6実施例を図15〜17を用いて説明する。図15は第
6実施例の照明・検出器ユニットの使用形態を説明する
ための光学装置の側面図、図16は本実施例の照明・検
出器ユニットの概略構成図、図17は本実施例の光学装
置に用いられる光学要素の概略構成図である。図中、先
の実施例と共通する部分については同じ番号を付し、説
明を省略する。また、図示以外の部分は先の実施例と共
通であるので、説明を省略する。
【0087】本実施例の照明・検出器ユニット136
は、図15に示すように、接眼レンズ形状をなし、鏡筒
4の接眼レンズ穴4−1に挿入して使用することができ
るように構成されている。
【0088】以下に、本実施例の作用を説明する。本実
施例では、図16に示すように、半導体レーザー発振器
106から発せられた発散光137−1は、コリメータ
ーレンズ107、偏光ビームスプリッター108、λ/
4板109を経て円偏光光束137−4になり、リレー
レンズ138によって収束光137−5として集光点1
54に集光する。この集光点154は図17に示す顕微
鏡1の結像レンズ11による一次像位置5−1と一致し
ており、したがって収束光137−5は結像レンズ11
を経て平行光束137−6となり、対物レンズ210の
瞳に導入される。
【0089】平行光束137−6は、対物レンズ210
を介して試料上の一点を照明し、そこで生じた散乱・反
射光が照明光とは逆の経路をたどってλ/4板109を
経て直線偏光となり、偏光ビームスプリッター108を
透過し、集光レンズ112、共焦点ピンホール113−
aを経てシリコンフォトダイオード148で光電変換さ
れる。この光電信号により、上記各実施例と同様に共焦
点画像が得られる。
【0090】本実施例によれば、照明・検出器ユニット
136を、顕微鏡本体の接眼レンズ光路に取り付けるだ
けでセットできるので、きわめて簡便に使用することが
できる。また、照明・検出ユニット136が結像レンズ
11の射出側に配置されることになるので、カメラ光路
4−2を生かしたまま、走査型顕微鏡による像が得られ
る。なお、本実施例の照明・検出器ユニット136は上
記のように接眼レンズ形状をなすが、カメラ形状をな
し、図15に示す鏡筒4のカメラ光路4−2に取り付け
て用いることも出来る。その場合、図17に示す集光点
154を図15に示す結像レンズ11によるカメラ結像
点5−2(一次像位置)に一致させれば良い。その他の
構成及び作用は、上記接眼レンズ形状の場合と同様であ
る。照明・検出器ユニット136をカメラ形状にした場
合には、照明・検出器ユニット136を、顕微鏡本体の
カメラ光路に取り付けるだけでセットできるので、きわ
めて簡便に使用することができる。
【0091】第7実施例 本発明による対物レンズユニットを有する光学装置の第
7実施例を図18を用いて説明する。図18は第7実施
例の対物レンズユニットの概略構成図である。図中、上
述の実施例と共通する部分については同じ番号を付し、
説明を省略する。また、図示以外の部分は上述の実施例
と共通であるので、説明を省略する。
【0092】本実施例では、照明・検出器ユニットの機
能と対物レンズユニットの機能とを、1本の対物レンズ
形状の筒内に一体化して対物レンズ走査型顕微鏡ユニッ
トを構成しており、普通の対物レンズと同様にレボルバ
に取り付けて使用することができるようになっている。
本実施例の対物レンズ走査型顕微鏡ユニット257は、
外枠204に照明・検出器部分259と対物レンズコン
ポーネント203を組み込んで構成されている。なお、
図18において、対物レンズコンポーネント203の内
部は省略して示してある。
【0093】本実施例によれば、対物レンズ走査型顕微
鏡ユニット257を、顕微鏡本体のレボルバに取り付け
るだけでセットできるので、きわめて簡便に使用するこ
とができる。しかも、対物レンズ走査型顕微鏡ユニット
257内に光源、走査機構及び検出器を有するため、レ
ボルバを介して光学装置に取り付けるだけで、走査型光
学装置を構成することができる。また、対物レンズ走査
型顕微鏡ユニット257は、顕微鏡本体と光学的に完全
に独立して機能するので、顕微鏡本体の光学系が無限遠
補正型か有限遠補正型かに関係なく、取り付けて使用す
ることができる。また、光源と検出器とが別々に構成さ
れているため、偏光ビームスプリッター108とλ/4
板109を前記第3実施例と同様のダイクロイックミラ
ー121と吸収フィルター122に置き換えることによ
り、蛍光など光源と異なる波長の検出を行なうことがで
きる。
【0094】第8実施例 本発明による対物レンズユニットを有する光学装置の第
8実施例を図19を用いて説明する。図19は第8実施
例の対物レンズユニットの概略構成図である。図中、上
述の実施例と共通する部分については同じ番号を付し、
説明を省略する。また、図示以外の部分は上述の実施例
と共通であるので、説明を省略する。
【0095】本実施例では、上述の第7実施例と同様
に、照明・検出器ユニットの機能と対物レンズユニット
の機能とを、1本の対物レンズ形状の筒内に一体化して
対物レンズ走査型顕微鏡ユニットを構成しており、普通
の対物レンズと同様にレボルバに取り付けて使用するこ
とができるようになっている。本実施例の対物レンズ走
査型顕微鏡ユニット257は、外枠204に照明・検出
器部分として、光源と光検出手段とを兼ね備えた半導体
レーザー発振器159と、コリメーターレンズ107
と、対物レンズコンポーネント203とを組み込んで構
成されている。なお、図19においても、図18と同様
に、対物レンズコンポーネント203の内部は省略して
示してある。
【0096】本実施例によれば、第7実施例と同様に、
対物レンズ走査型顕微鏡ユニット257を、顕微鏡本体
のレボルバに取り付けるだけでセットできるので、きわ
めて簡便に使用することができる。しかも、対物レンズ
走査型顕微鏡ユニット257内に光源、走査機構及び検
出器を有するため、レボルバを介して光学装置に取り付
けるだけで、走査型光学装置を構成することができる。
また、対物レンズ走査型顕微鏡ユニット257は、顕微
鏡本体と光学的に完全に独立して機能するので、顕微鏡
本体の光学系が無限遠補正型か有限遠補正型かに関係な
く、取り付けて使用することができる。また、光源が同
時に検出器として機能するので、光分割・合成部材が不
要となりその分対物レンズユニットを小型化することが
できる。
【0097】第9実施例 本発明による対物レンズユニットを有する光学装置の第
9実施例を図20を用いて説明する。図20は第9実施
例の対物レンズユニットを示す説明図である。本実施例
の対物レンズユニットは液浸観察を行なうことができる
ように構成されている。図中、上述の実施例と共通する
部分については同じ番号を付し、説明を省略する。ま
た、図示以外の部分は上述の実施例と共通であるので、
説明を省略する。
【0098】本実施例の対物レンズユニット244は、
外枠222とともに防水構造を形成する平行平板ガラス
218を有している。本実施例によれば、対物レンズ枠
208を走査したときの振動が、平行平板ガラス218
により遮断されて、容器220内の水などの透明な液体
221を介して試料219に伝わらないので、安定した
試料観察が可能になり、試料の鮮明な像が得られる。
【0099】第10実施例 本発明による対物レンズユニットを有する光学装置の第
10実施例を図21を用いて説明する。図21は第10
実施例の対物レンズユニットを示す説明図である。本実
施例の対物レンズユニットは液浸観察を行なうことがで
きるように構成されている。図中、上述の実施例と共通
する部分については同じ番号を付し、説明を省略する。
また、図示以外の部分は上述の実施例と共通であるの
で、説明を省略する。
【0100】本実施例の対物レンズユニット245は、
平行平板ガラス218、Oリング225、Oリング溝2
35、ネジ236を有する先蓋224を、外枠223に
対してネジ236を介して取り付けることにより、防水
構造を達成している。本実施例によれば、第9実施例と
同様に、対物レンズ枠208を走査したときの振動が、
先蓋224により遮断されて、容器220内の水などの
透明な液体221を介して試料219に伝わらないの
で、安定した試料観察が可能になり、鮮明な試料の像が
得られる。また、非液浸観察の際には先蓋224を取り
外すことで、対物レンズの作動距離を最大限に生かすこ
とができる。
【0101】第11実施例 本発明による対物レンズユニットを有する光学装置の第
11実施例を図22,23を用いて説明する。図22は
第11実施例の対物レンズユニットを示す説明図、図2
3は図22の要部説明図である。本実施例の対物レンズ
ユニットは液浸観察を行なうことができるように構成さ
れている。図中、上述の実施例と共通する部分について
は同じ番号を付し、説明を省略する。また、図示以外の
部分は上述の実施例と共通であるので、説明を省略す
る。
【0102】本実施例の対物レンズユニット246は、
図7の実施例と同様に弾性材料膜部材216で防水構造
が施されているとともに、平行平板ガラス218と、足
228を備えた円盤部材227とが、ネジ238で外枠
226に取り付けられており、円盤部材227が足22
8の高さ相当の隙間237をもって保持されている。
【0103】本実施例の対物レンズユニット246によ
れば、液浸観察をする際には、隙間237から液が侵入
し、内部を満たすため、高NAでの観察が可能になると
ともに、対物レンズ枠208の走査による振動は、平行
平板ガラス及び円盤部材227を介して隙間237を伝
わって外枠226の周囲にまで逃がされるため、振動が
試料219に直接伝わらずに、安定した観察が可能にな
り、鮮明な試料の像が得られる。また、この振動は、特
に対物レンズ枠208をZ方向へ走査する際には、大き
な水圧変動となって現れるため、弾性材料膜部材216
部分を外界に対して密閉してしまうと、この水圧変動が
Z走査駆動に対する大きな抵抗となる。本実施例は、弾
性材料膜部材216部分を密封せずに圧力を液流の形で
外部に逃がすようにしたので、液浸観察におけるZ走査
を容易に行なうことができる。
【0104】第12実施例 本発明による対物レンズユニットを有する光学装置の第
12実施例を図24を用いて説明する。図24は第12
実施例の対物レンズユニットを示す説明図である。本実
施例の対物レンズユニットは液浸観察を行なうことがで
きるように構成されている。図中、上述の実施例と共通
する部分については同じ番号を付し、説明を省略する。
また、図示以外の部分は上述の実施例と共通であるの
で、説明を省略する。
【0105】本実施例の対物レンズユニット247は、
図7の実施例と同様に弾性材料膜部材216で防水構造
が施されているとともに、平行平板ガラス218と図2
3において示したような足228(本実施例では図示を
省略する)を備えた容器状部材229が、外枠226に
取り付けられている。本実施例では、容器状部材229
の中央部にくぼみ249を設けるとともに、容器状部材
229の開口部251を上方に延ばして、液面252よ
りも上に位置させている。
【0106】本実施例では、あらかじめ少量の透明な液
体231でくぼみ249を満たし、対物レンズ枠208
の先端部を浸して高NAを確保するとともに、弾性材料
膜部材216を液で満たさないようにすることで、対物
レンズ枠208の走査における液の粘性抵抗を減少させ
ることができる。また、XY走査による振動やZ走査に
よる圧力変化は、気流230として開口部251から逃
がすことができる。
【0107】従って、本実施例によれば、第9〜11実
施例と同様に、対物レンズ枠208の走査による振動が
試料219に伝わることがなく、安定した試料観察が可
能になり、鮮明な試料の像が得られる。また、第11実
施例と同様に、液浸によって対物レンズの高NAを確保
することができる。さらに、観察の際に液に触れる可動
部分が、対物レンズ枠208の先端部に限られるので、
走査に伴う液体(特に液が油である場合)の粘性抵抗を
減少させることができ、高速走査や大振幅の走査を、第
11実施例に比べて、容易に行なうことができる。
【0108】第13実施例 本発明による対物レンズユニットを有する光学装置の第
13実施例を図25を用いて説明する。図25は第13
実施例の対物レンズユニットを示す説明図である。本実
施例の対物レンズユニットは液浸観察を行なうことがで
きるように構成されている。図中、上述の実施例と共通
する部分については同じ番号を付し、説明を省略する。
また、図示以外の部分は上述の実施例と共通であるの
で、説明を省略する。
【0109】本実施例の対物レンズユニット248は、
図7の実施例と同様に弾性材料膜部材216で防水構造
が施されているとともに、上述の第10実施例と同様の
先蓋224が、外枠250にネジ236を介して取り付
けられている。本実施例の先蓋224は、第12実施例
と同様のくぼみ249を有しており、あらかじめ少量の
液体231でくぼみ249を満たし、対物レンズ枠20
8の先端部を浸して高NAを確保するとともに、弾性材
料膜部材216を液で満たさないようにすることで、対
物レンズ枠208の走査における液体の粘性抵抗を減少
させることができるようになっている。また、先蓋22
4の先端部の内側がOリング225を介して防水構造と
なっている。
【0110】本実施例によれば、第9〜12実施例と同
様に、対物レンズ枠208の走査による振動が試料21
9に伝わることがなく、安定した試料観察が可能にな
り、鮮明な試料の像が得られる。また、第11、12実
施例と同様に、液浸によって対物レンズの高NAを確保
するとともに、観察の際に液体に触れる可動部分が、対
物レンズ枠208の先端部に限られるので、走査に伴う
液体の粘性抵抗を減少させることができるので、高速走
査や大振幅の走査がより容易に行なうことができる。さ
らに、先蓋224の先端部の内側がOリング225で防
水構造となっているので、深い水深にある試料であって
も浸水の心配をすること無く観察することができる。
【0111】第14実施例 本発明の第14実施例を図26〜図28を用いて説明す
る。図26は第14実施例光学装置の機能の概念図、図
27は第14実施例の光学装置の光学系全体の概略構成
図、図28は第14実施例の瞳面における対物レンズ瞳
と測光系の開口、及び照明光束の関係を示す説明図であ
る。図中、上述の実施例と共通する部分については同じ
番号を付し、説明を省略する。
【0112】図26中、232は神経細胞、233はニ
ューロン、234−aは第1の観察点、234−bは第
2の観察点、260−aは第1の観察空間、260−b
は第2の観察空間、130−aは第1の観察点からの信
号光、130−bは第2の観察点からの信号光、210
−aは第1の対物レンズ、210−bは第2の対物レン
ズである。
【0113】本実施例の光学装置は、図26に示すよう
に、第1の観察点234−aと第2の観察点234−b
というような、試料上において離れている2つの観察点
における蛍光量を同時に測定することができ、さらに第
1の対物レンズ210−aおよび第2の対物レンズ21
0−bをXYZ方向に走査することによって、上記2点
の観察点近傍の、第1の観察空間260−aおよび第2
の観察空間260−b内における蛍光量分布についても
測定可能にすることができるようになっている。
【0114】本実施例の具体的構成を、図27を用いて
説明する。図中、150は照明・検出器ユニット、25
4は対物レンズユニットである。本実施例における照明
・検出器ユニット150は、光源装置118と、コリメ
ーターレンズ107と、分光カセット124とを有して
いる。これら光源装置118、コリメーターレンズ10
7及び分光カセット124の構成は図10に示した第3
実施例の構成と基本的に同じである。さらに照明・検出
器ユニット150は、直角プリズム110と、集光レン
ズ112と、共焦点ピンホール161と、光電子像倍管
119とで構成された測光ユニット149を2組有して
いる。なお、これら2組の測光ユニットの構成は全く同
じであるため、図中の番号に添字a,bを用いてこれを
区別してある。第1の測光ユニット149−aおよび第
2の測光ユニット149−bは、それぞれXY方向の位
置調整機構(図示省略)を有している。
【0115】対物レンズユニット254は、第1の対物
レンズ210−aと、第2の対物レンズ210−bと、
XYZ軸アクチュエーター253とを有している。ま
た、XYZ軸アクチュエーター253とは別に、それぞ
れXYZ方向の位置調整機構(図示省略)を有してい
る。なお、XYZ軸アクチュエーター及びXYZ方向の
位置調整機構は、例えば、上述の図4で示したような、
XZ方向駆動用VCM、YZ方向駆動用VCM、平行バ
ネ、渦巻き状バネ等を備え、図示省略した制御部のX駆
動回路、Y駆動回路及びZ駆動回路を介して、第1の対
物レンズ210−aと、第2の対物レンズ210−bと
をXYZ方向に駆動するように構成されている。
【0116】次に、本実施例の作用を説明する。まず、
水銀灯115の広帯域照明光129−1は、第3実施例
と同様の経路をたどり励起光129−3となる。励起光
129−3は、あらかじめニューロン233上の所望の
第1観察点234−aおよび第2観察点234−bに焦
点を結ぶように前記XYZ方向の位置調整機構(図示省
略)によって位置決めされた2つの対物レンズ210−
a、210−bに入射し、対物レンズ210−a、21
0−bを介してこれら2点の観察点234−a,234
−bに集光し、あらかじめ被観察物である神経細胞に染
色処置された蛍光染料を励起する。すると第1の観察点
234−aからは第1の蛍光130−aを、第2の観察
点234−bからは第2の蛍光130−bをそれぞれ発
する。
【0117】それぞれ発せられた蛍光は、対物レンズユ
ニット254を経て照明・検出器ユニット150に戻
り、分光カセット124を透過してそれぞれ第1、第2
の測光ユニット149−a,bに入射し、直角プリズム
110−a,b、集光レンズ112−a,b、共焦点ピ
ンホール161−a,bを経て光電子像倍管119−
a,bに入射し、測光される。このとき、XYZ軸アク
チュエーター253を介して走査をしなければ、第1観
察点234−aおよび第2観察点234−bの同時測光
ができ、走査をすれば、第1の観察空間260−aおよ
び第2の観察空間260−b内における断面像が得られ
る。
【0118】ところで、本実施例の照明・検出器ユニッ
ト150においては、第1の測光ユニット149−aに
は第1の信号光130−aが、第2の測光ユニット14
9−bには第2の信号光130−bがそれぞれ入射する
ように、前記XY方向の位置調整機構(図示省略)によ
って位置決めされている。この様子を、図28を用いて
詳細に説明する。
【0119】図中、255−aと255−bはそれぞれ
X方向に並べて配置した第1の対物レンズ210−aの
瞳(対物瞳)と、第2の対物レンズ210−bの瞳(対
物瞳)、255−a’と255−b’はそれぞれ対物レ
ンズ210−a,210−bをX方向に走査した場合に
対物瞳255−aと対物瞳255−bが移動する範囲で
ある。256−aと256−bは、それぞれ第1の測光
ユニット149−aの有効開口143−aと、第2の測
光ユニットの有効開口143−bを光軸と平行にそれぞ
れ対物瞳255−a,255−bの面に投影した開口範
囲である。261は照明系の有効開口162を光軸と平
行に対物瞳255−a,255−bの面に投影した開口
範囲であり、励起光129−3による対物瞳255−
a,255−bの面へ照明光束を不足なく導入しうる範
囲と一致する。
【0120】図28において、第1の測光ユニットの有
効開口256−aと第2の測光ユニットの有効開口25
6−bは、重なり合うことなく、かつ、それぞれ瞳面照
明導入範囲261からはみ出さないように位置決めされ
ている。また、X走査時の瞳範囲255−a’は第1の
測光ユニットの有効開口256−aから、Y走査時の瞳
範囲255−b’は第2の測光ユニットの有効開口25
6−bから、それぞれはみ出さないように位置決めされ
ている。このような位置関係に位置決めすれば、励起光
129−3は2つの対物レンズ210−a,210−b
の瞳が欠けることがないように照明光束を導入すること
ができ、また第1の信号光130−aおよぴ第2の信号
光130−bを、それぞれ第1の測光ユニット149−
aおよび第2の測光ユニット149−bを介してもれな
く、かつ2成分が混ざることなく、検出することができ
る。
【0121】なおここでは、X方向に走査した場合の対
物レンズ瞳と測光系および照明系の有効開口の関係を説
明したが、Y方向やXY方向に走査する場合も同様であ
る。また、本実施例は、第3実施例と同様に、分光カセ
ット124を交換したり、または、光源として半導体レ
ーザーを用いたり、さらには、対物レンズと測光ユニッ
トを3セット以上用意して、3チャンネル以上の多点測
定をするなど、本発明の趣旨に沿う形でのあらゆる組み
合せが可能である。その他、図27の変形例として、ア
クチュエーター253を対物レンズごとに設けてもよ
い。この場合は、各対物レンズの走査を個別に制御し得
るので、観察部位ごとに最適な走査条件で観察すること
ができる。なお、本実施例においても、条件式(1)を満
足するような照明を行なえば、照明光は少なくとも対物
レンズが移動する範囲内を十分な光強度で満たすことに
なるので、対物レンズの瞳に対して照明光束が欠けるこ
となく導入される。よって、極端な分解能の低下や、照
明強度(照明光量)の低下を防ぐことができる。また、
本実施例では光源として水銀灯115を使用している
が、このほかに面発光レーザも使用することができる。
面発光レーザを使用した場合は、コレクターレンズ11
6やコリメータレンズ107を省略することも可能であ
る。
【0122】以上説明したように、本発明による対物レ
ンズユニット、対物レンズユニットを有する光学装置及
びその光学装置を用いた観察方法は、特許請求の範囲に
記載された特徴のほかに下記に示すような特徴も備えて
いる。
【0123】(1)発光器と光検出器とを兼ね備えた素
子と、該素子からの光を前記対物レンズに導入すると同
時に、前記対物レンズを通過した試料からの信号光を再
び前記素子に導入する光リレー光学系とを備えたことを
特徴とする請求項1に記載の対物レンズユニット。
【0124】(2)光源と、該光源からの光を前記対物
レンズに導入するとともに前記対物レンズを通過してき
た信号光を光検出器に導入する光分割・合成部材とを備
えたことを特徴とする請求項1に記載の対物レンズユニ
ット。
【0125】(3)3組のアクチュエーターを備え、第
1のアクチュエーターを、前記対物レンズを第1の方向
に移動させるように配置し、第2のアクチュエーター
を、前記対物レンズを前記第1の方向とは異なる第2の
方向に移動させるように配置し、第3のアクチュエータ
ーを、前記対物レンズを前記第1及び第2のいずれの方
向とも異なる第3の方向に移動させるように配置したこ
とを特徴とする請求項1、上記(1)、(2)のいずれ
かに記載の対物レンズユニット。
【0126】(4)前記外枠部材は平行平面形状の透明
部材を有し、該透明部材が前記対物レンズの先端に配置
されていることを特徴とする請求項1、上記(1)〜
(3)のいずれかに記載の対物レンズユニット。
【0127】(5)前記対物レンズ保持手段が複数の対
物レンズを保持することを特徴とする請求項1、上記
(1)〜(4)のいずれかに記載の対物レンズユニッ
ト。
【0128】(6)前記外枠部材が、対物レンズと、対
物レンズ保持手段と、アクチュエーターとよりなるユニ
ットを複数ユニット有していることを特徴とする請求項
1、上記(1)〜(4)のいずれかに記載の対物レンズ
ユニット。
【0129】(7)前記対物レンズユニットが、発光器
と光検出器とを兼ね備えた素子と、該素子からの光を前
記対物レンズに導入すると同時に、前記対物レンズを通
過した試料からの信号光を再び前記素子に導入する光リ
レー光学系とを備えていることを特徴とする請求項2に
記載の光学装置。
【0130】(8)前記対物レンズユニットが、光源
と、該光源からの光を前記対物レンズに導入するととも
に前記対物レンズを通過してきた信号光を光検出器に導
入する光分割・合成部材とを備えていることを特徴とす
る請求項2に記載の光学装置。
【0131】(9)3組のアクチュエーターを備え、第
1のアクチュエーターを、前記対物レンズを第1の方向
に移動させるように配置し、第2のアクチュエーター
を、前記対物レンズを前記第1の方向とは異なる第2の
方向に移動させるように配置し、第3のアクチュエータ
ーを、前記対物レンズを前記第1及び第2のいずれの方
向とも異なる第3の方向に移動させるように配置したこ
とを特徴とする請求項2、上記(7)、(8)のいずれ
かに記載の対物レンズユニット。
【0132】(10)発光器と光検出器とを兼ね備えた
素子と、該素子からの光を前記対物レンズに導入すると
同時に、前記対物レンズを通過した試料からの信号光を
再び前記素子に導入する光リレー光学系と、を有する照
明・検出ユニットを備えたことを特徴とする請求項2ま
たは上記(9)に記載の光学装置。
【0133】(11)光源と、該光源からの光を前記対
物レンズに導入するとともに前記対物レンズを通過して
きた信号光を光検出器に導入する光分割・合成部材とを
有する照明・検出ユニットを備えたことを特徴とする請
求項2又は上記(9)に記載の光学装置。
【0134】(12)前記照明・検出器ユニットが、前
記照明光を前記対物レンズユニットに導くと同時に、信
号光を検出器に導く光路変更手段と、該光路変更手段を
光路中に対して挿脱する光路変更手段移動機構とを備え
ていることを特徴とする上記(10)又は(11)に記
載の光学装置。
【0135】(13)前記光学装置が平行光束を集光す
る結像レンズを備え、前記照明・検出ユニットが前記結
像レンズの射出側に配置されていることを特徴とする上
記(10)〜(12)のいずれかに記載の光学装置。
【0136】(14)前記対物レンズに入射する光が、
次の条件式(1)を満足することを特徴とする上記(1)
〜(13)のいずれかに記載の光学装置。 Ioff/Ion≧0.135 ……(1) ただし、Ionは照明光の中心における光強度、Ioffは照
明光の中心からd+Dp/2の半径位置での光強度(D
p:前記対物レンズの瞳径、d:前記アクチュエータに
より前記対物レンズが移動する際の最大移動量であっ
て、前記照明光の中心から前記対物レンズの光軸までの
距離)である。
【0137】(15)平行平面形状の透明部材が前記対
物レンズの先端に配置されていることを特徴とする請求
項2、上記(7)〜(14)のいずれかに記載の光学装
置。
【0138】(16)前記対物レンズ保持手段が複数の
対物レンズを保持しているとともに、前記光源からの光
を前記複数の対物レンズの全てに入射させる光束を生じ
る光束径変換部材と、複数の光検出器とを有しているこ
とを特徴とする請求項2、上記(7)〜(15)のいず
れかに記載の光学装置。
【0139】(17)前記外枠部材が、対物レンズと、
対物レンズ保持手段と、アクチュニーターとよりなるユ
ニットを複数ユニット有していることを特徴とする請求
項2、上記(7)〜(15)のいずれかに記載の光学装
置。
【0140】(18)前記対物レンズ保持手段が複数の
対物レンズを保持しているとともに、前記複数の対物レ
ンズの全てに照明光を入射させる光源と、複数の光検出
器とを有していることを特徴とする請求項2、上記
(7)〜(15)のいずれかに記載の光学装置。
【0141】
【発明の効果】以上説明したように本発明の対物レンズ
ユニット、対物レンズユニットを有する光学装置及びそ
の光学装置を用いた観察方法によれば、小型で安価で高
分解能、かつ普通の顕微鏡観察との切り替えを容易に行
なうことができる。また本発明によれば、液浸観察時の
走査振動による像への悪影響を防ぐことができ、さらに
は、試料上において互いに離れている複数箇所を同時か
つ高倍率で観察することができる。
【0142】そして、本第1の発明によれば、軸上光束
のみを集光するため、収差の少ないスポット光を形成す
ることができる。また、この対物レンズユニットを光学
装置に取り付けて走査型光学装置を構成する場合、光学
装置側で走査機構を要しないため光学装置全体を小型化
することができる。
【0143】また、本第2の発明によれば、対物レンズ
ユニットは他の通常の対物レンズと同様に光学装置のレ
ボルバに取付けることができるので、対物レンズユニッ
トを光路中に配置すれば走査型顕微鏡として機能し、通
常の対物レンズを光路中に配置すれば従来の光学顕微鏡
として機能する。
【0144】また、本第3の発明によれば、対物レンズ
ユニットと試料との間が液体で満たされている場合であ
っても、対物レンズの走査に伴う振動は透明部材によっ
て遮断され試料に到達しないので試料が振動することが
ない。よって、試料の鮮明な像が得られる。また、上述
の本第2の発明と同様に、対物レンズユニットは他の通
常の対物レンズと同様に光学装置のレボルバに取付ける
ことができるので、対物レンズユニットを光路中に配置
すれば走査型顕微鏡として機能し、通常の対物レンズを
光路中に配置すれば従来の光学顕微鏡として機能する。
【0145】また、本第4及び第5の発明によれば、対
物レンズユニット内に光源、走査機構及び検出器を有す
るため、この対物レンズユニットを光学装置に取付ける
だけで、走査型光学装置を達成することができる。
【0146】また、本第5の発明によれば、光源と検出
器が別々に構成されているため、蛍光など光源と異なる
波長を有する信号光の検出を行なうことができる。
【0147】また、本第6の発明によれば、スポット光
を光軸と垂直な面内及び光軸方向に移動させることがで
き、試料の3次元情報を得ることができる。
【0148】また、本第7の発明によれば、対物レンズ
ユニットと試料の間が液体で満たされている場合であっ
ても、対物レンズの走査に伴う振動は透明部材によって
遮断され試料に到達しないので試料が振動することがな
い。よって、試料の鮮明な像が得られる。
【0149】また、本第8の発明によれば、複数の対物
レンズによって試料内の離れた位置にある複数の領域が
同時に走査されるので、複数の領域の像を一度に形成す
ることができ、例えば、神経生理学の分野における神経
細胞内の信号伝達の測定に適する。
【0150】また、本第9の発明によれば、複数の対物
レンズを同期して走査させる場合は、試料内の離れた位
置にある複数の領域が同時に走査されるので、複数の領
域の像を一度に形成することができる。また、個々に走
査させる場合は各対物レンズごとに走査速度と走査幅を
変えることができるので、観察対象に応じて空間分解
能、S/N比等を考慮し、最適な走査条件で像を得るこ
とができる。
【0151】また、本第10の発明によれば、上述の本
第4の発明と同様に、対物レンズユニット内に光源、走
査機構及び光検出器を有するため、この対物レンズユニ
ットを光学装置に取付けるだけで、走査型光学装置を構
成することができる。また、上述の本第2の発明と同様
に、対物レンズユニットは他の通常の対物レンズと同様
に光学装置のレボルバに取付けることができるので、対
物レンズユニットを光路中に配置すれば走査型顕微鏡と
して機能し、通常の対物レンズを光路中に配置すれば従
来の光学顕微鏡として機能する。
【0152】また、本第11の発明によれば、上述の本
第5の発明と同様に、対物レンズユニット内に光源、走
査機構及び光検出器を有するため、この対物レンズユニ
ットを光学装置に取付けるだけで、走査型光学装置を構
成することができる。また、光源と検出器が別々に構成
されているため、蛍光など光源と異なる波長を有する信
号光の検出を行なうことができる。また、上述の本第2
の発明と同様に、対物レンズユニットは他の通常の対物
レンズと同様に光学装置のレボルバに取付けることがで
きるので、対物レンズユニットを光路中に配置すれば走
査型顕微鏡として機能し、通常の対物レンズを光路中に
配置すれば従来の光学顕微鏡として機能する。
【0153】また、本第12の発明によれば、上述の本
第6の発明と同様に、スポット光を光軸と垂直な面内、
及び光軸方向に移動させることができ、試料の3次元情
報を得ることができる。また、上述の本第2の発明と同
様に、対物レンズユニットは他の通常の対物レンズと同
様に光学装置のレボルバに取付けることができるので、
対物レンズユニットを光路中に配置すれば走査型顕微鏡
として機能し、通常の対物レンズを光路中に配置すれば
従来の光学顕微鏡として機能する。
【0154】また、本第13の発明によれば、光源が同
時に検出器として機能するので、後述の本第14の発明
のような光分割・合成部材が不要となり、照明・検出ユ
ニットを小型化した装置を達成することができる。
【0155】本第14の発明によれば、光源と検出器が
別々に構成されているため、蛍光など光源と異なる波長
を有する信号光の検出を行なうことができる。
【0156】また、本第15の発明によれば、走査型光
学顕微鏡観察と従来の顕微鏡観察とを切替えて行なうこ
とができる。
【0157】また、本第16の発明によれば、カメラ光
路を生かしたまま、走査型光学顕微鏡による像が得られ
る。
【0158】また、本第17の発明によれば、瞳が欠け
ることなく照明光束が導入され、極端な分解能の低下、
照明光量の低下につながらない。
【0159】また、本第18の発明によれば、上述の本
第7の発明と同様に、対物レンズユニットと試料の間が
液体で満たされている場合であっても、対物レンズの走
査に伴う振動は透明部材によって遮断され試料に到達し
ないので試料が振動することがない。よって、試料の鮮
明な像が得られる。また、上述の本第2の発明と同様
に、対物レンズユニットは他の通常の対物レンズと同様
に光学装置のレボルバに取付けることができるので、対
物レンズユニットを光路中に配置すれば走査型顕微鏡と
して機能し、通常の対物レンズを光路中に配置すれば従
来の光学顕微鏡として機能する。
【0160】また、本第19の発明によれば、上述の本
第8の発明と同様に、複数の対物レンズによって試料内
の離れた位置にある複数の領域が同時に走査されるの
で、複数の領域の像を一度に形成することができる。例
えば、神経生理学の分野における神経細胞内の信号伝達
の測定に適する。また、上述の本第2の発明と同様に、
対物レンズユニットは他の通常の対物レンズと同様に光
学装置のレボルバに取付けることができるので、対物レ
ンズユニットを光路中に配置すれば走査型顕微鏡として
機能し、通常の対物レンズを光路中に配置すれば従来の
光学顕微鏡として機能する。
【0161】また、本第20の発明によれば、複数の対
物レンズを同期して走査させる場合は、上記第19の発
明と同様に試料内の離れた位置にある複数の領域が同時
に走査されるので、複数の領域の像を一度に形成するこ
とができる。また、個々に走査させる場合は各対物レン
ズごとに走査速度と走査幅を変えることができるので、
観察対象に応じて空間分解能、S/N比等を考慮し、最
適な走査条件で像を得ることができる。また、上述の本
第2の発明と同様に、対物レンズユニットは他の通常の
対物レンズと同様に光学装置のレボルバに取付けること
ができるので、対物レンズユニットを光路中に配置すれ
ば走査型顕微鏡として機能し、通常の対物レンズを光路
中に配置すれば従来の光学顕微鏡として機能する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の光学装置である対物レンズ走査型
顕微鏡の概略全体構成図である。
【図2】第1実施例における照明・検出器ユニットの構
成を示す図であり、(a)は上方からみた概略構成図、(b)
は側方からみた概略構成図である。
【図3】第1実施例における対物レンズユニットの枠の
構成を一部分断面で示す側面図である。
【図4】図3の対物レンズユニットの具体的な構成を示
す図であり、(a)は像側から見た一部分断面で示す平面
図、(b)は一部分断面で示す側面図、(c)は試料側から見
た一部分断面で示す底面図である。
【図5】第1実施例における制御部の概略構成を示すブ
ロック図である。
【図6】第1実施例の瞳面における対物レンズ瞳と照明
光束の照度分布との関係を示すグラフである。
【図7】第1実施例の変形例を示す部分説明図である。
【図8】第2実施例における照明・検出器ユニットの構
成を示す図であり、(a)は上方からみた概略構成図、(b)
は側方からみた概略構成図である。
【図9】第2実施例における制御部の概略構成を示すブ
ロック図である。
【図10】第3実施例における照明・検出器ユニットの
構成を示す図であり、(a)は上方からみた概略構成図、
(b)は側方からみた概略構成図である。
【図11】第3実施例の変形例を示す要部説明図であ
る。
【図12】第4実施例における照明・検出器ユニットの
使用形態を説明するための光学装置の側面図である。
【図13】第4実施例における照明・検出器ユニットの
概略構成図である。
【図14】第5実施例における照明・検出器ユニットの
概略構成図である。
【図15】第6実施例の照明・検出器ユニットの使用形
態を説明するための光学装置の側面図である。
【図16】第6実施例の照明・検出器ユニットの概略構
成図である。
【図17】第6実施例の光学装置に用いられる光学要素
の概略構成図である。
【図18】第7実施例の対物レンズユニットの概略構成
図である。
【図19】第8実施例の対物レンズユニットの概略構成
図である。
【図20】第9実施例の対物レンズユニットを示す説明
図である。
【図21】第10実施例の対物レンズユニットを示す説
明図である。
【図22】第11実施例の対物レンズユニットを示す説
明図である。
【図23】図22の要部説明図である。
【図24】第12実施例の対物レンズユニットを示す説
明図である。
【図25】第13実施例の対物レンズユニットを示す説
明図である。
【図26】第14実施例の光学装置の機能を示す概念図
である。
【図27】第14実施例の光学装置の光学系全体の概略
構成図である。
【図28】第14実施例の瞳面における対物レンズ瞳と
測光系の開口、及び照明光束の関係を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 光学顕微鏡本体 2 ステージ 3 レボルバ 4 鏡筒 4−1 接眼レンズ穴 4−2 カメラ光路 5 接眼レンズ 5−1 接眼レンズ結像点 5−2 一次像位置 6 ベース 7,210 対物レンズ 8,10 偏光フィルタースライダー挿入穴 9 本体光路 9’ 観察光路 11 結像レンズ 100 対物レンズ走査型顕微鏡 101,155,125,131,131’,135,
136,150 照明・検出器ユニット 102,102’,103,123 つまみ 104,105 ケーブル 106,159 半導体レーザー発振器 106−a 射出口 107 コリメーターレンズ 108 偏光ビームスプリッター 109 λ/4板 110 直角プリズム 111,111’ 光路切替え部材 112 集光レンズ 113 共焦点/非共焦点切替え部材 113−a 共焦点ピンホール 113−b 非共焦点開口 115 水銀灯 114,126,156 外側カバー 116 コレクターレンズ 117 ピンホール 118 光源装置 119 光電子像倍管 120 励起フィルター 121 ダイクロイックミラー 122 吸収フィルター 124 分光カセット 127 下側開口部 128 上側開口部 128’ 通常観察時の反射光 128−1 信号光の円偏光光束 128−2 直線偏光光束 128−3 収束光束 129−1 広帯域照明光 129−2 平行照明光 129−3 励起光 130−1 第1の信号光(蛍光+励起光) 130−2 第2の信号光(蛍光) 130−3 第3の信号光(蛍光) 130−a 第1の結像点からの信号光 130−b 第2の結像点からの信号光 132 照明・検出器光路 134 素通し光路 137−1 発散光 137−2 平行光束 137−3 直線偏光光束 137−4 円偏光光束 137−5 収束光 137−6 平行光束 138 リレーレンズ 139 照明光束 140,140’ 対物レンズ瞳 143−a,b 測光ユニット149の有効開口 144 凹面鏡 145 ランプハウス 146 開口 148 シリコンフォトダイオード 149−a,b 測光ユニット 151 枠 152 偏光ビームスプリッターカセット 153 UV透過フィルター 154 集光点 157−1 平行信号光 157−2 収束信号光 159−a 射出口 159−b 入射口 161 共焦点ピンホール 162 照明系の有効開口 201,244,245,246,247,248,2
54 対物レンズユニット 202x X方向駆動ケーブル 202y Y方向駆動ケーブル 202z Z方向駆動ケーブル 203 対物レンズコンポーネント 204,222,223,226,250 外枠 205−a,205−b 渦巻き状板バネ 206 中間支持体 207 平行バネ 208 対物レンズ枠 209 蓋 210 対物レンズ 210−a 第1の対物レンズ 210−b 第2の対物レンズ 211 ヨーク 212 永久磁石 213 Z方向駆動コイル 214 X方向又はY方向駆動コイル 214x X方向駆動コイル 214y Y方向駆動コイル 215xz,215yz VCM(ボイスコイル
モーター) 216 弾性材料の膜で作られた部材 217 内枠 218 平行平板ガラス 219 試料 220 容器 221 水 224 先蓋 225 Oリング 227 円盤部材 228 足 229 容器状部材 230 気流 231 液体 232 神経細胞 233 ニューロン 234−a 第1の観察点 234−b 第2の観察点 235 Oリング溝 236,238 ネジ 237 隙間 239 オスネジ 240,241 開口 242 光軸 243 開口 249 くぼみ 251 開口部 252 液面 253 XYZ軸アクチュエーター 255−a 第1の対物レンズの瞳 255−a’ 第1の対物レンズの瞳が移動する範囲 255−b 第2の対物レンズの瞳 255−b’ 第2の対物レンズの瞳が移動する範囲 256−a,256−b,261 対物レンズの瞳
位置における開口範囲 257 対物レンズ走査型顕微鏡ユニット 260−a 第1の観察空間 260−b 第2の観察空間 259 照明・検出器部分 301 制御部 302 モニターケーブル 303 モニター 304 レーザー駆動回路 305 信号増幅器 306x X駆動回路 306y Y駆動回路 306z Z駆動回路 307 画像生成回路 308 記録装置 311 制御部 312 pn接合間電圧モニター回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対物レンズと、該対物レンズを空間的に
    移動させることができるように保持する対物レンズ保持
    手段と、該対物レンズを駆動する少なくとも一組のアク
    チュエーターと、該対物レンズ、対物レンズ保持手段お
    よびアクチュエーターを一体的に保持する外枠部材とを
    備えたことを特徴とする対物レンズユニット。
  2. 【請求項2】 対物レンズと、該対物レンズを空間的に
    移動させることができるように保持する対物レンズ保持
    手段と、該対物レンズを駆動する少なくとも一組のアク
    チュエーターと、該対物レンズ、対物レンズ保持手段お
    よぴアクチュエーターを一体的に保持する外枠部材とを
    備えた対物レンズユニットを有することを特徴とする光
    学装置。
  3. 【請求項3】 対物レンズと、該対物レンズを空間的に
    移動させることができるように保持する対物レンズ保持
    手段と、該対物レンズを駆動する少なくとも一組のアク
    チュエーターと、該対物レンズ、対物レンズ保持手段お
    よぴアクチュエーターを一体的に保持する外枠部材とを
    備えた対物レンズユニットを有し、かつ、平行平面形状
    の透明部材を前記対物レンズの先端に配置した光学装置
    を用いて、前記対物レンズと前記透明部材との間、及び
    前記透明部材と試料との間を略同じ屈折率を有する透明
    液体媒質で満たして試料を観察することを特徴とする対
    物レンズユニットを有する光学装置を用いた観察方法。
JP2000237625A 2000-08-01 2000-08-01 対物レンズユニット、対物レンズユニットを有する光学装置及びその光学装置を用いた観察方法 Withdrawn JP2002048978A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000237625A JP2002048978A (ja) 2000-08-01 2000-08-01 対物レンズユニット、対物レンズユニットを有する光学装置及びその光学装置を用いた観察方法
US09/917,839 US20020018291A1 (en) 2000-08-01 2001-07-31 Microscope system

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000237625A JP2002048978A (ja) 2000-08-01 2000-08-01 対物レンズユニット、対物レンズユニットを有する光学装置及びその光学装置を用いた観察方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002048978A true JP2002048978A (ja) 2002-02-15

Family

ID=18729451

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000237625A Withdrawn JP2002048978A (ja) 2000-08-01 2000-08-01 対物レンズユニット、対物レンズユニットを有する光学装置及びその光学装置を用いた観察方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20020018291A1 (ja)
JP (1) JP2002048978A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006301584A (ja) * 2005-04-18 2006-11-02 Samsung Electro-Mechanics Co Ltd 組み立て性の向上されたレンズ移送装置
JP2008152011A (ja) * 2006-12-18 2008-07-03 Lasertec Corp コンフォーカル顕微鏡、及びコンフォーカル画像の撮像方法
JP2013519909A (ja) * 2010-02-12 2013-05-30 ライカ マイクロシステムス ツェーエムエス ゲーエムベーハー 対象物を走査する装置とその方法および顕微鏡
JP2014006291A (ja) * 2012-06-21 2014-01-16 Olympus Corp 顕微鏡、顕微鏡システム及び画像合成方法
JP2014021274A (ja) * 2012-07-18 2014-02-03 Hamamatsu Photonics Kk 共焦点光生成レンズユニット、光学装置および顕微鏡
JP2017501441A (ja) * 2013-11-27 2017-01-12 カール ツァイス マイクロスコピー ゲーエムベーハーCarl Zeiss Microscopy Gmbh 光学顕微鏡および顕微鏡使用法
JP2021519451A (ja) * 2018-03-27 2021-08-10 ピクシル リミテッド 改良された走査光学顕微鏡

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4838004B2 (ja) * 2005-04-08 2011-12-14 オリンパス株式会社 顕微鏡、顕微鏡の制御方法、及びプログラム
WO2009040745A1 (en) * 2007-09-26 2009-04-02 Koninklijke Philips Electronics N.V. Objective driving unit for an optical device
US7733586B2 (en) * 2008-05-16 2010-06-08 Ffei Limited Lens positioning assembly
CA2882784C (en) * 2014-11-05 2021-02-02 National Taiwan University Three-dimensional optical coherence tomography apparatus and its application
WO2016195925A1 (en) * 2015-06-02 2016-12-08 Life Technologies Corporation Systems and methods for an interchangeable illumination filter set for use in a structured illumination imaging system
US11506877B2 (en) 2016-11-10 2022-11-22 The Trustees Of Columbia University In The City Of New York Imaging instrument having objective axis and light sheet or light beam projector axis intersecting at less than 90 degrees
DE102017208615A1 (de) * 2017-05-22 2018-11-22 Carl Zeiss Microscopy Gmbh Verfahren und Adapter zur Adaption eines Mikroskopobjektivs an ein Digitalmikroskop

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6127681A (en) * 1987-08-12 2000-10-03 Olympus Optical Co., Ltd. Scanning tunnel microscope
JPH0830991A (ja) * 1994-07-08 1996-02-02 Seiko Epson Corp 光ピックアップ装置
US5708531A (en) * 1994-09-13 1998-01-13 Nikon Corporation Objective lens system
KR100714927B1 (ko) * 2000-04-25 2007-05-07 에이에스엠엘 유에스, 인크. 광학 시스템에서의 렌즈의 정밀 위치 설정 및 정렬을 위한장치, 시스템 및 방법

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006301584A (ja) * 2005-04-18 2006-11-02 Samsung Electro-Mechanics Co Ltd 組み立て性の向上されたレンズ移送装置
JP4509942B2 (ja) * 2005-04-18 2010-07-21 サムソン エレクトロ−メカニックス カンパニーリミテッド. 組み立て性の向上されたレンズ移送装置
JP2008152011A (ja) * 2006-12-18 2008-07-03 Lasertec Corp コンフォーカル顕微鏡、及びコンフォーカル画像の撮像方法
JP2013519909A (ja) * 2010-02-12 2013-05-30 ライカ マイクロシステムス ツェーエムエス ゲーエムベーハー 対象物を走査する装置とその方法および顕微鏡
JP2014006291A (ja) * 2012-06-21 2014-01-16 Olympus Corp 顕微鏡、顕微鏡システム及び画像合成方法
JP2014021274A (ja) * 2012-07-18 2014-02-03 Hamamatsu Photonics Kk 共焦点光生成レンズユニット、光学装置および顕微鏡
JP2017501441A (ja) * 2013-11-27 2017-01-12 カール ツァイス マイクロスコピー ゲーエムベーハーCarl Zeiss Microscopy Gmbh 光学顕微鏡および顕微鏡使用法
US10422983B2 (en) 2013-11-27 2019-09-24 Max-Planck-Gesellschaft Zur Foerderung Der Wissenschaften E. V. Light microscope with inner focusing objective and microscopy method for examining a plurality of microscopic objects
US10634888B2 (en) 2013-11-27 2020-04-28 Max-Planck-Gesellschaft Zur Foerderung Der Wissenschaften E. V. Light microscope with inner focusing objective and microscopy method for examining a plurality of microscopic objects
JP2021006927A (ja) * 2013-11-27 2021-01-21 カール ツァイス マイクロスコピー ゲーエムベーハーCarl Zeiss Microscopy Gmbh 光学顕微鏡および顕微鏡使用法
JP2021519451A (ja) * 2018-03-27 2021-08-10 ピクシル リミテッド 改良された走査光学顕微鏡
JP7342101B2 (ja) 2018-03-27 2023-09-11 ピクシル リミテッド 改良された走査光学顕微鏡

Also Published As

Publication number Publication date
US20020018291A1 (en) 2002-02-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9500849B2 (en) Microscope with a light sheet
US8624967B2 (en) Integrated portable in-situ microscope
US8848268B2 (en) Microscope with light sheet illumination
US9383568B2 (en) Objective-coupled selective plane illumination microscopy
JP5244605B2 (ja) 顕微鏡
US9239454B2 (en) Microscope having light sheet illumination of a sample region
US8792162B2 (en) Microscope with illumination switching for capturing sample images during detector integration time
JP2002048978A (ja) 対物レンズユニット、対物レンズユニットを有する光学装置及びその光学装置を用いた観察方法
JP2011118264A (ja) 顕微鏡装置
US20210011266A1 (en) Improved scanning optical microscope
US20070058246A1 (en) Microscope arrangement
US11314072B2 (en) Microscope system with light sheet microscopy functional unit
JP7025530B2 (ja) 広領域の共焦点及び多光子顕微鏡で用いる動的フォーカス・ズームシステム
JPH10253895A (ja) 顕微鏡用レボルバおよび顕微鏡
JP2000098250A (ja) 落射蛍光顕微鏡
JP4128387B2 (ja) 顕微鏡装置
JP2011118265A (ja) 顕微鏡装置
JP6978592B2 (ja) 広領域の共焦点及び多光子顕微鏡で用いる動的フォーカス・ズームシステム
US20050052733A1 (en) An inverted microscope
JP4681814B2 (ja) 全反射蛍光顕微鏡
US20240137637A1 (en) Image acquisition apparatus, image acquisition method, and medium
US20210116693A1 (en) Non-linear optical scanning microscope
KR102032251B1 (ko) 이미지 센서 모듈, 소형 디지털 현미경 및 소형 디지털 현미경 어레이 시스템
JP2005140925A (ja) 顕微鏡
WO2009029620A1 (en) System and method for adjusting a fiber coupler

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20071002