JP5289748B2 - 不揮発性半導体記憶装置、不揮発性半導体記憶装置の製造方法 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置、不揮発性半導体記憶装置の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、不揮発性半導体記憶装置、および不揮発性半導体記憶装置の製造方法に関する。
電源を切った場合においても記憶内容が消えないという特性を有する不揮発性半導体記憶装置として、スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。図1は、上記特許文献1(米国特許第6525371B2号明細書)に記載のスプリットゲート型の不揮発性半導体記憶装置(以下、スプリットゲート型不揮発性メモリと呼ぶ。)の構成を示す断面図である。特許文献1に記載のスプリットゲート型不揮発性メモリには、複数の記憶素子(以下、スプリットゲート型不揮発性メモリセル101と呼ぶ。)が構成されている。
図1に示されているように、スプリットゲート型不揮発性メモリセル101は、第1ソース/ドレイン拡散層103と第2ソース/ドレイン拡散層104とを備えている。第1ソース/ドレイン拡散層103と第2ソース/ドレイン拡散層104は、基板102に形成されている。また、スプリットゲート型不揮発性メモリセル101は、フローティングゲート105とコントロールゲート106とを備えている。フローティングゲート105は、ゲート酸化膜107を介して基板102の上層に構成されている。また、コントロールゲート106は、トンネル酸化膜108を介して基板102の上層に構成されている。さらに、フローティングゲート105とコントロールゲート106との間にはトンネル酸化膜108が構成されている。第1ソース/ドレイン拡散層103の上には、ポリシリコンプラグ109が構成されている。フローティングゲート105には、鋭角部が構成されている。また、フローティングゲート105の上には、スペーサー111が構成されている。
特許文献1に記載のスプリットゲート型不揮発性メモリセル101の動作を、図面を参照して説明を行う。図2は、従来のスプリットゲート型不揮発性メモリセル101の動作を示す図である。図2の(a)は、スプリットゲート型不揮発性メモリセル101の書き込み動作を示している。図2の(b)は、スプリットゲート型不揮発性メモリセル101の消去動作を示している。図2の(c)は、スプリットゲート型不揮発性メモリセル101の読み出し動作を示している。
図2の(a)を参照すると、スプリットゲート型不揮発性メモリセル101でデータの書き込みを行う場合、第1ソース/ドレイン拡散層103をドレインとして作用させ、第2ソース/ドレイン拡散層104をソースとして作用させている。スプリットゲート型不揮発性メモリセル101は、データ書き込み時に、第2ソース/ドレイン拡散層104に比較して、第1ソース/ドレイン拡散層103を高電位にする。これにより、チャネルのソース側でホットエレクトロン(高エネルギー状態の電子)を得る。このホットエレクトロンがゲート酸化膜107を介してフローティングゲート105に注入されることによって、データの書き込みが行われる。書き込みされた後、フローティングゲートは負に帯電した状態になる。
図2の(b)を参照すると、スプリットゲート型不揮発性メモリセル101のデータの消去を行う場合、フローティングゲート105からFNトンネル電流により、トンネル酸化膜108を介してコントロールゲート106に電子を引き抜くことで、データの消去を行っている。つまり、消去のときはコントロールゲート106に電圧を印加してフローティングゲート105の先端の尖った部分(鋭角部)に電界を集中させ、フローティングゲート105から電子を抜き取る仕組みとなっている。消去された後、フローティングゲートは正に帯電した状態になる。
図2の(c)を参照すると、スプリットゲート型不揮発性メモリセル101でデータの読み出しを行なう場合、コントロールゲート106に所定の電圧を印加し、コントロールゲート106と第1ソース/ドレイン拡散層103と第2ソース/ドレイン拡散層104とで構成されるトランジスタを活性化させる。このとき、フローティングゲート105に注入されている電荷に応答して、ソース、ドレイン間に流れる電流値が変化する。これによってデータの読み出しが行われる。
情報処理技術の進歩に伴って、スプリットゲート型不揮発性メモリセル101に、微細化が要求されてきている。上述したように、スプリットゲート型不揮発性メモリセル101は、データの書き込みを行う場合、第2ソース/ドレイン拡散層104に比較して、第1ソース/ドレイン拡散層103を高電位にする。これにより、チャネルのソース側でホットエレクトロン(高エネルギー状態の電子)を得る。このホットエレクトロンがゲート酸化膜107を介してフローティングゲート105に注入される。このような動作は、ソースサイドホットエレクトロン注入と呼ばれている。
スプリットゲート型不揮発性メモリセル101にデータを書き込む場合には、第1ソース/ドレイン拡散層103とフローティングゲート105とで構成されるキャパシタの作用によって、フローティングゲート105の電位を上昇させている。したがって、フローティングゲート105は、上から見たときに、第1ソース/ドレイン拡散層103と重なっている必要がある。スプリットゲート型不揮発性メモリセル101の微細化に伴って、フローティングゲート105のサイズが縮小すると、第1ソース/ドレイン拡散層103とフローティングゲート105とが重なる領域(以下、オーバーラップと呼ぶ)も小さくなる。そのオーバーラップが小さくなることにより、データの書き込みに不具合が生じてしまうことがある。フローティングゲート105のサイズを縮小させつつ適切にデータの書き込みを行うことができる技術が知られている(例えば、特許文献2参照)。
図3は、特許文献2(特開2004−289161号公報)に記載の浮動ゲート式メモリセルアレイの構成を示す断面図である。その浮動ゲート式メモリセルアレイにおいて、各メモリセルは、半導体基板210の表面内に形成されたトレンチを含んでいる。メモリセルは、そのトレンチの下に形成されているソース領域258を備えている。メモリセルは、そのソース領域258に接続されるポリブロック260を備えている。
また、メモリセルは、基板210の表面に沿って形成されているドレイン領域280を備えている。ソース領域258とドレイン領域280との間は、チャネル領域204が備えられている。そのチャネル領域204は、トレンチの側壁に沿って垂直に伸張する第1部分204aと、基板表面に沿って水平方向に伸張する第2部分204bと、第1部分204aからソース領域258へ伸長する第3部分204cを含んでいる。
そのメモリセルの浮動ゲート246aは、チャネル領域204の第1部分204aに隣接し、且つ、それから絶縁されてトレンチ内に配置されている。制御ゲート268は、チャネル領域204の第2部分204bの上に、且つ、それから絶縁されて配置されている。トレンチの側壁は、基板表面と鋭角に交わり、鋭いエッジを形成している。チャネル領域204の第2部分204bは、その第2部分204bから鋭いエッジと浮動ゲートに向かう方向に伸張し、高温電子注入による電子で浮動ゲートをプログラムするための経路を画定している。
特許文献2に記載の浮動ゲート式メモリセルは、トレンチに形成された浮動ゲート246aを備えている。また、そのメモリセルは、基板210の内部に埋め込まれているポリブロック260を備えている。そのメモリセルは、基板に埋まるような浮動ゲート246aとポリブロック260とを備えることで、それらが対向する部分の面積を大きくしている。これによって、特許文献2に記載の浮動ゲート式メモリセルは、ポリブロック260と浮動ゲート246aとの容量性カップリングに基づいて、ソース領域258の電圧に応答して高電圧となる浮動ゲート246aを構成している。
米国特許6525371B2 特開2004−289161号公報
特許文献2に記載の浮動ゲート式メモリセルにおいて、その浮動ゲート246aは、ソース領域258とオーバーラップすることで第1のキャパシタを構成している。また、ポリブロック260とオーバーラップすることで第2のキャパシタを構成している。その浮動ゲート式メモリセルは、その第1のキャパシタと第2のキャパシタとの作用によって、浮動ゲート246aの電圧を上昇させている。
特許文献2に記載の技術では、その第2のキャパシタを構成するために、基板210にトレンチを形成している。ポリブロック260は、そのトレンチの深さ方向に延伸するように構成されている。また、浮動ゲート246aも、そのトレンチの深さ方向に延伸するように構成されている。
第2のキャパシタの作用で浮動ゲート246aを上昇させ、浮動ゲート式メモリセルを適切に動作させるには、全てのメモリセルにおいて、そのトレンチの深さと幅が等しくなるようする必要がある。
また、浮動ゲート式メモリセルのチャネル領域は、基板に不純物を注入することによって形成される。基板に注入される不純物は、その基板に均一に注入されていることが要求される。上述したように、従来の浮動ゲート式メモリセルのチャネル領域は、トレンチの側面に沿った深さ方向に構成されている。全てのメモリセルに対して、その深さ方向に均一に不純物を注入することは、非常に困難である。
本発明が解決しようとする課題は、基板にトレンチを形成することなく、メモリセルサイズの小さい不揮発性半導体記憶装置を構成することにある。
以下に、[発明を実施するための最良の形態]で使用される番号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明を実施するための最良の形態]との対応関係を明らかにするために付加されたものである。ただし、それらの番号を、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
上記の課題を解決するために、ゲート絶縁膜(12)を介して半導体基板(4)(10)上に形成され、前記ゲート絶縁膜(12)と接する第1部分(8a)と前記第1部分(8a)の上面の一部から上方に延伸する形状を有する第2部分(8b)とを有するフローティングゲート(8)と、前記半導体基板(4)(10)の表面に平行な平面を含んで前記半導体基板内(4)(10)に形成された第1拡散層(6)と、前記平面を含んで前記半導体基板(4)(10)内に形成された第2拡散層(5)と、前記半導体基板(4)(10)の表層(10)のチャネル領域上に前記フローティングゲート(8)と並設され、前記第1部分(8a)の第1側面側に形成されたコントロールゲート(7)と、前記第1拡散層(6)に接続され、第1絶縁膜(14)を介して前記第1部分(8a)の第2側面及び前記第2部分(8b)の第1側面に形成された導電体膜(9)を備える不揮発性半導体記憶装置を構成する。
そのフローティングゲート(8)の第2部分(8b)と導電体膜(9)との間には、誘電体である第1絶縁膜(14)が備えられている。そのため、不揮発性半導体記憶装置は、第2部分(8b)と、その第1絶縁膜(14)およびその導電体層(9)とで構成されるキャパシタの作用により、静電容量を増加させている。
なお、上述の第1部分(8a)の第1側面は、フローティングゲート(8)の鋭角部分側の側面を示している。換言すると、上述の第1部分の第1側面は、コントロールゲート(7)とフローティングゲート(8)との間のトンネル絶縁膜(11)と、その第1部分(8a)との界面に対応している。また、第1部分の第2側面は、フローティングゲート(8)の第1部分(8a)と第1絶縁膜(14)との界面に対応している。
ここにおいて、第2部分の第1側面は、フローティングゲート(8)の第2部分(8b)と、第1絶縁膜(14)との界面に対応していることが好ましい。この場合に、第2部分の第1側面が、第1部分の第2側面と同一平面である必要は無い。第1絶縁膜(14)は、導電体膜(9)とフローティングゲート(8)との間のサイドウォールに対応している。
本発明によると、フローティングゲートとポリシリコンプラグとの間のカップリングを増加させることができる。これによって、ソース拡散層とフローティングゲートとのオーバーラップ面積を削減することができ、トレンチを形成することなく適切にセルサイズを縮小することが可能となる。
[第1実施形態]
以下に、図面を参照して本発明を実施するための第1の形態について説明を行う。図4は、本実施形態の不揮発性半導体記憶装置(以下、スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1と呼ぶ)の構成を例示する断面図である。本実施形態のスプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1は、基板に発生したチャネルホットエレクトロンが、フローティングゲート注入されることで、書き込みが行われる。また、フローティングゲートからコントロールゲートに電子を引き抜くことでデータの消去を行っている。さらに、コントロールゲートに読み出し用の電圧を印加することで、メモリセルの状態(ON、OFF)を検出している。
図4を参照すると、本実施形態のスプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1には、二つのトランジスタ(第1スプリットゲート型不揮発性メモリセルと第2スプリットゲート型不揮発性メモリセル)が面対称に構成されている。第1スプリットゲート型不揮発性メモリセルおよび第2スプリットゲート型不揮発性メモリセルは、セルフアライン技術(マスクの位置あわせなしで加工できる技術。すでに基板上に形成されているパターンを用いて、そのパターンをマスクがわりにしてエッチングや不純物拡散等を行う技術。)を用いて製造されている。例えば、後述するフローティングゲート8を形成する場合、後述する第1スペーサー絶縁膜13をマスクとして作用させて、そのフローティングゲート8を形成している。
各々の不揮発性メモリセルは、それぞれが互いに独立して動作する。以下の実施形態においては、本発明の理解を容易にするために、面対称に構成される二つの不揮発性メモリセルを区別することなく不揮発性メモリセル1aと呼んで、スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1についての説明を行う。スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の不揮発性メモリセル1aは、第1ソース/ドレイン拡散層5と、第2ソース/ドレイン拡散層6と、コントロールゲート7と、フローティングゲート8とを含んでいる。第1ソース/ドレイン拡散層5と、第2ソース/ドレイン拡散層6とは、半導体基板4のウェル10に形成されている。半導体基板4は、その第2ソース/ドレイン拡散層6と第1ソース/ドレイン拡散層5との間にチャネル領域を含んでいる。なお、以下に述べる実施形態では、半導体基板4がP型半導体基板であることを前提に説明を行う。これは、本発明における半導体基板4が、P型半導体基板に限定されることを意味するものではない。
第2ソース/ドレイン拡散層6は、不純物を拡散させた拡散領域で構成されている。第2ソース/ドレイン拡散層6は、不揮発性メモリセル1aに記憶内容の書き込みする時にはドレインとして作用する。また、第2ソース/ドレイン拡散層6は、不揮発性メモリセル1aから記憶内容を読み出す時にはソースとして作用する。第1ソース/ドレイン拡散層5も、第2ソース/ドレイン拡散層6と同様に、不純物を拡散させた拡散領域で構成されている。第1ソース/ドレイン拡散層5は、不揮発性メモリセル1aに記憶内容を書き込む時にはソースとして作用する。また、第1ソース/ドレイン拡散層5は、不揮発性メモリセル1aから記憶内容を読み出す時にはドレインとして作用する。
フローティングゲート8は、フローティングゲート第1部分8aとフローティングゲート第2部分8bとを含んでいる。フローティングゲート第2部分8bは、フローティングゲート第1部分8aを基準として、上に突出するように構成されている。フローティングゲート第1部分8aとフローティングゲート第2部分8bとは、一体に構成されている。フローティングゲート第2部分8bは、フローティングゲート第1部分8aの上部に構成されている。
フローティングゲート第1部分8aは、ゲート絶縁膜12を介して半導体基板4の上層に構成されている。フローティングゲート第1部分8aのコントロールゲート7側の側面は、トンネル絶縁膜11を介してコントロールゲート7に隣り合うように構成されている。フローティングゲート第1部分8aの上部には、第1スペーサー絶縁膜13が形成されている。
フローティングゲート第2部分8bの上部には、第2スペーサー絶縁膜18が構成されている。フローティングゲート第2部分8bのコントロールゲート7側の側面は、第1スペーサー絶縁膜13に接続されている。フローティングゲート第1部分8aのポリシリコンプラグ9側の側面とフローティングゲート第2部分8bのポリシリコンプラグ9側の側面は、第3スペーサー絶縁膜14を介してポリシリコンプラグ9に隣り合うように構成されている。
したがって、フローティングゲート8は、ゲート絶縁膜12、トンネル絶縁膜11、第1スペーサー絶縁膜13、第3スペーサー絶縁膜14および第2スペーサー絶縁膜18の作用により、他の導体部分から電気的に絶縁されている。不揮発性メモリセル1aは、ポリシリコンプラグ9とフローティングゲート8とによるキャパシタを構成している。フローティングゲート第2部分8bが上方に突出しているため、そのキャパシタの静電容量が大きくなっている。また、フローティングゲート第1部分8aは、コントロールゲート7側に鋭角部を含んでいる。フローティングゲート第1部分8aの鋭角部は、データ消去動作を精度よく、かつ安定的に行える角度で構成されている。
コントロールゲート7は、トンネル絶縁膜11を介して半導体基板4の上層に構成されている。第2ソース/ドレイン拡散層6の上層にはポリシリコンプラグ9が形成されている。また、フローティングゲート第1部分8aの下には、ゲート絶縁膜12を介してCGB領域19が構成されている。
第1ソース/ドレイン拡散層5は、その第1ソース/ドレイン拡散層5に形成されたシリサイドを介してコンタクト16に接続されている。コンタクト16は、上層の配線(図示されず)に接続されている。コンタクト16は、そのシリサイドを介して第1ソース/ドレイン拡散層5に所定の電圧を供給している。また、コントロールゲート7の上面にはシリサイド(図示されず)が形成され、側面には、LDDサイドウォール15が形成されている。LDDサイドウォール15の下方の基板には、LDD領域5aが構成されている。ポリシリコンプラグ9の上面にはポリシリコンプラグシリサイド(図示されず)が形成されている。
図5は、スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の構成を例示する平面図である。スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1は、複数の不揮発性メモリセル1aを備えている。複数の不揮発性メモリセル1aの各々は、ビット線方向に延伸するSTI(Shallow Trench Isolation:以下、素子分離絶縁膜2と記載する)によって分離されている。換言すると、不揮発性メモリセル1aは、二つの素子分離絶縁膜(STI)2の間に構成されている。
コントロールゲート7と、ポリシリコンプラグ9とは、ワード線方向に延伸するように構成されている。コントロールゲート7とポリシリコンプラグ9との間には、トンネル絶縁膜11と第1スペーサー絶縁膜13が構成されている。また。コントロールゲート7の第1ソース/ドレイン拡散層5側の側面には、LDDサイドウォール15が構成されている。また、スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1は、第1ソース/ドレイン拡散層5を含んでいる。第1ソース/ドレイン拡散層5は、ウェル10に形成され、コンタクト16に接続されている。ここにおいて、上述の図4は、図5のd‐dで示される部分を切断した断面を示している。
以下に、本実施形態のスプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の製造工程について説明を行う。図6A〜図6Cは、スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1を製造するための第1工程における半導体構造物の構成を例示する図である。
図6Aは、その第1工程における半導体構造物を、上から見たときの構成を例示する平面図である。A−Aで示される箇所は、図6Bに示す断面に対応している。B−Bで示される箇所は、図6Cに示す断面に対応している。
図6Aに示されているように、その第1工程では、第1ポリシリコン膜22の上に形成されていたフィールド窒化膜(図示されず)を除去して第1ポリシリコン膜(フローティングゲート第1部分用)22の表面を露出する。その後、不純物を注入してウェル10を形成する。複数の素子分離絶縁膜2は、ワード線方向に複数の不揮発性メモリセル1aを素子分離する。
図6Bは、その第1工程におけるビット線方向の断面を例示する断面図である。その第1工程では、まず、半導体基板4の上にゲート絶縁膜用酸化膜21を形成する。そのゲート絶縁膜用酸化膜21の上に第1ポリシリコン膜22を形成する。半導体基板4上のゲート絶縁膜用酸化膜21は、8nm程度の膜厚で構成されることが好ましい。また、第1ポリシリコン膜22は、80nm〜100nm程度の膜厚で構成されることが好ましい。
図6Cは、その第1工程におけるワード線方向の断面を例示する断面図である。その第1工程では、フィールド窒化膜(図示されず)の上にレジストパターン(図示されず)を形成する。そのレジストパターンに対応してトレンチエッチングを行い、開口部を形成する。その開口部を素子分離用絶縁膜で埋めた後、CMP(Chemical Mechanical Polishing:化学機械研磨)によって、第1素子分離絶縁膜2を形成する
図7A、図7Bは、スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の製造の第2工程を例示している。図7Aは、その第2工程におけるビット線方向の断面を例示している。その第2工程では、第1ポリシリコン膜22の上に、開口26を有する第1スペーサー形成用窒化膜25を形成する。そして、その第1スペーサー用窒化膜25をマスクにして、開口26に対応するウェル10に、不純物(例えば、ホウ素)をイオン注入してCGB領域拡散層23を形成する。
図7Bは、その第2工程におけるワード線方向の断面を例示している。図7Bは、第1スペーサー形成用窒化膜25に形成された開口26を、ワード線方向に切断した断面を例示している。なお、開口26以外の部分では、第1素子分離絶縁膜2と第1ポリシリコン膜22の上に、第1スペーサー形成用窒化膜25が構成されている。
図8A、図8Bは、スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の製造の第3工程を例示している。図8Aは、その第3工程における、ビット線方向の断面を例示している。その第3工程では、第1スペーサー用窒化膜25の側面近くの第1ポリシリコン膜22が、スロープ上になるようにエッチングを行う。そのエッチングによって形成された傾斜部24は、例えばテーパ角度が45°の形状であることが好ましい。その傾斜部24は、上述のフローティングゲート第1部分8aにおける、コントロールゲート7側の鋭角部となる。
図8Bは、その第3工程におけるワード線方向の断面を例示する断面図である。その第3工程では、開口26の底面に対応する第1ポリシリコン膜22の膜厚が薄くなっている。また、このとき、素子分離絶縁膜2の上面もエッチングによって削られる。
図9A、図9Bは、スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の製造の第4工程を例示する図である。図9Aは、その第4工程における、ビット線方向の断面を例示している。その第4工程では、第1ポリシリコン膜22の表面上に、熱酸化膜をLPCVD法により形成する。そして、その熱酸化膜をドライエッチング装置によりエッチングして第1スペーサー絶縁膜13を形成する。なお、図9Bに示されているように、その第4工程におけるワード線方向の断面の構成は、上述の第3工程での構成と同様である。
図10A、図10Bは、スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の製造の第5工程を例示する図である。図10Aは、その第5工程における、ビット線方向の断面を例示している。その第5工程では、まず、CVD法などによって所定の膜厚のポリシリコン膜を形成する。そして、そのポリシリコン膜をCMPにて研磨した後に、所定の膜厚にエッチングして第2ポリシリコン膜(フローティングゲート第2部分用)27を構成する。本実施形態において、第2ポリシリコン膜27は、第一スペーサー形成用窒化膜の高さに応じて設計され、第一スペーサー形成用窒化膜25の高さが400nm程度の場合には、200nm程度であることが好ましい。図10Bは、その第5工程におけるワード線方向の断面を例示している。その第5工程において、第2ポリシリコン膜27は、ワード線方向に、分離されること無く構成されている。
図11A、図11Bは、スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の製造の第6工程を例示する図である。図11Aは、その第6工程における、ビット線方向の断面を例示している。その第6工程では、CVD法などよって所定の膜厚の熱酸化膜を形成する。本実施形態において、その熱酸化膜の膜厚は、50nm〜100nm程度であることが好ましい。そして、その熱酸化膜をエッチバックして第2スペーサー絶縁膜18を構成する。その第6工程におけるワード線方向の断面の構成は、図11Bに示されているように、上述の第5工程での構成と同様である。
図12A〜図12Eは、スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の製造の第7工程を例示する図である。図12Aは、その第7工程における半導体構造物を、上から見た平面図である。図12Aにおいて、A−Aで示される箇所は、図12Bに示す断面に対応している。B−Bで示される箇所は、図12Cに示す断面に対応している。C−Cで示される箇所は、図12Dに示す断面に対応している。D−Dで示される箇所は、図12Eに示す断面に対応している。
図12Aに示されているように、第1スペーサー用窒化膜25と、第1スペーサー絶縁膜13と、第2スペーサー絶縁膜18は、ワード線方向に延伸するように構成されている。対向する第1スペーサー絶縁膜13の間においては、開口部が構成されている。その開口部によって、素子分離絶縁膜2の表面とゲート絶縁膜用酸化膜21の表面が露出している。
図12Bは、その第7工程における、ビット線方向の断面を例示している。その第7工程においては、第2スペーサー絶縁膜18をマスクにして異方性エッチングを行う。そして、第2ポリシリコン膜27と、その第2ポリシリコン膜27の下の第1ポリシリコン膜22とを除去する。
図12Cは、その第7工程における、ワード線方向の断面を例示している。図12Cに示されているように、第2ポリシリコン膜27と第1ポリシリコン膜22とを除去することで、素子分離絶縁膜2の表面とゲート絶縁膜用酸化膜21の表面とが露出される。
図12Dは、その第7工程における、素子分離絶縁膜2に沿ったビット線方向の断面を例示している。図12Dに示されているように、素子分離絶縁膜2の上の形成されている第2ポリシリコン膜27は、第2スペーサー絶縁膜18の下の部分を残して除去されている。
図12Eは、その第7工程における、第2ポリシリコン膜27に沿ったワード線方向の断面を例示している。図12Eに示されているように、第2スペーサー絶縁膜18の下の第2ポリシリコン膜27は、ワード線方向に、分離されること無く構成されている。
図13は、スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の製造の第8工程を例示する平面図である。その第8工程では、上述の第1〜第7工程において形成された半導体構造物の上に、フォトレジスト31を形成する。そして、そのフォトレジスト31をマスクにして、等方性エッチングを行う。その第8工程では、フォトレジスト31の間に露出している第2スペーサー絶縁膜18と、その第2スペーサー絶縁膜18の下の第2ポリシリコン膜27とを除去する。この処理によって、第2ポリシリコン膜27を素子分離して、素子ごとのフローティングゲート第2部分8bを形成する。
図14A〜図14Eは、スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の製造の第9工程を例示する図である。図14Aは、その第9工程における半導体構造物を上から見た平面図である。図14Aにおいて、A−Aで示される箇所は、図14Bに示す断面に対応している。B−Bで示される箇所は、図14Cに示す断面に対応している。C−Cで示される箇所は、図14Dに示す断面に対応している。D−Dで示される箇所は、図14Eに示す断面に対応している。図14Aに示されているように、その第9工程では、フォトレジスト31を除去している。フォトレジスト31を除去することよって、マスクされていた第2スペーサー絶縁膜18とゲート絶縁膜用酸化膜21とを露出する。
図14Bは、その第9工程における、ビット線方向の断面を例示している。上述の図14Aにおいて、A−Aで示される箇所は、第8工程において、フォトレジスト31に覆われていた。したがって、その構成は、第7工程における構成と同様である。また、図14Cに示されているワード線方向の断面の構成も、第7工程における構成と同様である。
図14Dは、その第9工程における、素子分離絶縁膜2に沿ったビット線方向の断面を例示している。素子分離絶縁膜2の上に構成されていた第2スペーサー絶縁膜18と第2ポリシリコン膜27とは、第8工程でのエッチングにより除去されている。また、素子分離絶縁膜2の表面も、上述のエッチングにより削られている。
図14Eは、その第9工程における、第2ポリシリコン膜27に沿ったワード線方向の断面を例示している。素子分離絶縁膜2の上に構成されていた第2スペーサー絶縁膜18と第2ポリシリコン膜27とが、除去されることで、素子ごとに第2ポリシリコン膜27が分離される。分離された各第2ポリシリコン膜27は、不揮発性メモリセル1aにおけるフローティングゲート第2部分8bとして機能する。
図15A、図15Bは、スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の製造の第10工程を例示する図である。図15Aは、その第10工程における、ビット線方向の断面を例示している。その第10工程では、その第1スペーサー絶縁膜13をマスクにして、第1ポリシリコン膜22とゲート絶縁膜用酸化膜21とをエッチングにより除去する。そして、半導体基板4(ウェル10)の表面を露出した後、第3スペーサー絶縁膜14を形成する。その後、その第3スペーサー絶縁膜14をマスクにして、第2ソース/ドレイン拡散層6形成するための不純物注入を行う。図15Bは、その第10工程におけるワード線方向の断面を例示している。その第10工程では、半導体基板4の表面付近(ウェル10の表面付近)に、第2ソース/ドレイン拡散層6が形成される。
図16A、図16Bは、スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の製造の第11工程を例示する図である。図16Aは、その第11工程における、ビット線方向の断面を例示している。その第11工程では、第1スペーサー絶縁膜13、第3スペーサー絶縁膜14の間に、ポリシリコンプラグ9を形成する。そして、そのポリシリコンプラグ9の上にソースポリ保護酸化膜32を形成する。図16Bは、その第11工程におけるワード線方向の断面を例示している。その第11工程では、ポリシリコンプラグ9とソースポリ保護酸化膜32とは、ワード線方向に分離されること無く形成される。
図17A、図17Bは、スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の製造の第12工程を例示する図である。図17Aは、その第12工程における、ビット線方向の断面を例示している。その第12工程では、第1スペーサー絶縁膜13、第2スペーサー絶縁膜18およびソースポリ保護酸化膜32をマスクにして、第1スペーサー用窒化膜25を除去する。例えば、その第1スペーサー用窒化膜25を、150℃のHPOにて除去する。この処理によって、第1スペーサー用窒化膜25で覆われていた第1ポリシリコン膜22の表面を露出する。その第12工程におけるワード線方向の断面の構成は、図17Bに示されているように、上述の第11工程における構成と同様である。
図18A、図18Bは、スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の製造の第13工程を例示する図である。図18Aは、その第13工程における、ビット線方向の断面を例示している。その第13工程では、第1スペーサー絶縁膜13、第2スペーサー絶縁膜18およびソースポリ保護酸化膜32をマスクにして第1ポリシリコン膜22を、ドライエッチング装置にてドライエッチングする。この処理によって、フローティングゲート第1部分8aが形成される。このときのエッチングは、異方性エッチングであることが好ましい。この処理によって、フローティングゲート第1部分8aの鋭角部が形成される。また、その第13工程におけるワード線方向の断面の構成は、図18Bに示されているように、上述の第11工程、第12工程における構成と同様である。
図19A、図19Bは、スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の製造の第14工程を例示する図である。図19Aは、その第14工程における、ビット線方向の断面を例示している。その第14工程では、第1スペーサー絶縁膜13をマスクとして、露出しているゲート絶縁膜用酸化膜21をフッ酸によるウェットエッチングにより取り除く。この工程によって、半導体基板4の表面が露出する。
また、その第14工程では、露出しているゲート絶縁膜用酸化膜21が取り除かれ、フローティングゲート8の下層にゲート絶縁膜用酸化膜21が残る。フローティングゲート8の下に残ったゲート絶縁膜用酸化膜21は、不揮発性メモリセル1aにおけるゲート絶縁膜12として構成される。さらにこのとき、第1スペーサー絶縁膜13の側面部分が、ポリシリコンプラグ9方向に後退する。
その後、トンネル絶縁膜用酸化膜28を16nm程度で形成する。トンネル絶縁膜用酸化膜28によって、露出した半導体基板4、ゲート絶縁膜12の側面、フローティングゲート8の側面と鋭角部、第1スペーサー絶縁膜13、第2スペーサー絶縁膜18及びポリシリコンプラグ9の上を覆う。そして、トンネル絶縁膜用酸化膜28の上に、コントロールゲート用ポリシリコン膜29を形成する。
図19Bは、その第14工程におけるワード線方向の断面を例示している。図19Bに示されているように、その第14工程で形成されるトンネル絶縁膜用酸化膜28とコントロールゲート用ポリシリコン膜29とは、ワード線方向に分離されること無く形成される。
図20は、スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の製造の第15工程を例示する図である。図20は、その第15工程における、ビット線方向の断面を例示している。その第15工程では、コントロールゲート用ポリシリコン膜29をエッチバックすることによって、サイドウォール形状のポリシリコン(以下、コントロールゲート7と呼ぶ)を形成する。そして、そのコントロールゲート7に接しているトンネル絶縁膜用酸化膜28を残し、露出しているトンネル絶縁膜用酸化膜28を除去する。この処理によって、残ったトンネル絶縁膜用酸化膜28は、不揮発性メモリセル1aのトンネル絶縁膜11として機能する。その後、コントロールゲート7をマスクとして、半導体基板4に不純物を注入してLDD領域5aを形成する。
図20に示されるように、コントロールゲート7は、そのトンネル絶縁膜11を介してフローティングゲート8と隣り合うように構成される。コントロールゲート7の一部分が、フローティングゲート8の鋭角部にオーバーラップしていても良い。このフローティングゲート8の端部が、鋭角的に形成されていることによって、データ消去の動作が適切に行われる。なお、その第15工程におけるワード線方向の断面の構成は、図16Bや図17Bに示す構成と同様であるため、その説明を省略する。
図21は、スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の製造の第16工程を例示する図である。図21は、その第16工程における、ビット線方向の断面を例示している。その第16工程では、コントロールゲート7の側面にLDDサイドウォール15を形成する。そして、そのLDDサイドウォール15をマスクとして作用させ、セルフアラインによって、ウェル10に第1ソース/ドレイン拡散層5を形成する。
以降、その第1ソース/ドレイン拡散層5の表面にシリサイド(図示されず)を形成した後、そのシリサイドを介して第1ソース/ドレイン拡散層5に接続するコンタクト16(図示されず)を形成する。これによって、上述の図4に示す不揮発性メモリセル1aを構成する。なお、その第16工程におけるワード線方向の断面は、図16Bや図17Bに示す構成と同様であるため、その説明を省略する。
上述してきたように、本実施形態のスプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1におけるフローティングゲート8は、フローティングゲート第1部分8aとフローティングゲート第2部分8bとを含んでいる。フローティングゲート第2部分8bは、ポリシリコンプラグ9の側面に沿うように構成されている。フローティングゲート8において、フローティングゲート第1部分8aのポリシリコンプラグ9側の側面とフローティングゲート第2部分8bのポリシリコンプラグ9側の側面とを合わせた面積は、フローティングゲート第1部分8aのコントロールゲート7側の側面の面積よりも大きい。換言すると、フローティングゲート8と第3スペーサー絶縁膜14の界面の面積は、フローティングゲート8とトンネル絶縁膜11との界面の面積よりも大きい。この構成により、フローティングゲート第2部分8bとポリシリコンプラグ9との間のカップリングを増加させることができる。これによって、第2ソース/ドレイン拡散層6とフローティングゲート8とのオーバーラップ面積を削減することができ、セルサイズの縮小および使用電圧の低減を図ることが可能となる。
[第2実施形態]
以下に、図面を参照して、本発明の第2実施形態について説明を行う。第2実施形態では、第1実施形態と異なる方法で、第2ポリシリコン膜27を分離している。図22A〜図22Eは、第2実施形態における、第2ポリシリコン膜27を分離するための第1工程を例示する図である。
図22Aは、そのときの半導体構造物を、上から見た平面図である。図22Aにおいて、A−Aで示される箇所は、図22Bに示す断面に対応している。B−Bで示される箇所は、図22Cに示す断面に対応している。C−Cで示される箇所は、図22Dに示す断面に対応している。D−Dで示される箇所は、図22Eに示す断面に対応している。
第2ポリシリコン膜27を分離するための第1工程では、フォトレジスト31と同様のマスクを形成し、そのマスクを用いて、エッチングを行い、そのマスクの間に露出していた第2ポリシリコン膜27を除去する。図22Bは、ビット線方向の断面を例示している。第2ポリシリコン膜27を分離するための第1工程では、第1ポリシリコン膜22の上の第2ポリシリコン膜27は、除去されていない。図22Cは、ワード線方向の断面を例示している。図22Cまたは図22Dに示されているように、素子分離絶縁膜2の上の第2ポリシリコン膜27が除去されている。図22Eは、第1スペーサー絶縁膜13に近い部分のワード線方向の断面を例示している。第2ポリシリコン膜27を分離するための第1工程において、第1スペーサー絶縁膜13の間は、どの部分も略同じように構成されている。
図23A〜図23Eは、第2実施形態における、第2ポリシリコン膜27を分離するための第2工程を例示する図である。図23Aは、第2ポリシリコン膜27を分離するための第2工程の半導体構造物を、上から見た平面図である。図23Aにおいて、A−Aで示される箇所は、図23Bに示す断面に対応している。B−Bで示される箇所は、図23Cに示す断面に対応している。C−Cで示される箇所は、図23Dに示す断面に対応している。D−Dで示される箇所は、図23Eに示す断面に対応している。
第2ポリシリコン膜27を分離するための第2工程では、CVD法などよって所定の膜厚の熱酸化膜を形成する。そして、その熱酸化膜をエッチバックして第2スペーサー絶縁膜18を構成する。図23Bに示されているように、第2ポリシリコン膜27の上に、サイドウォール状の第2スペーサー絶縁膜18が構成される。対向する二つの第1スペーサー絶縁膜13の中央付近では、その熱酸化膜は除去され、第2ポリシリコン膜27の表面が露出している(図23C参照)。また、二つの第1スペーサー絶縁膜13の中央付近では、素子分離絶縁膜2の表面が露出している。
図23Dは、素子分離絶縁膜2に沿ったビット線方向の断面を例示している。第1スペーサー絶縁膜13の側面に第2スペーサー絶縁膜18が構成されている。また、対向する第2スペーサー絶縁膜18の間の素子分離絶縁膜2の表面は、露出している。図23Eは、第2スペーサー絶縁膜18に沿ったワード線方向の断面を例示している。第2ポリシリコン膜27の間に形成された開口部に、第2スペーサー絶縁膜18が構成されている。この処理によって、素子ごとに第2ポリシリコン膜27を分離している。
図24Aは、第2ポリシリコン膜27を分離するための第3工程を例示している。図24Aに示されているように、その第3工程では、第2スペーサー絶縁膜18をマスクにして、第2ポリシリコン膜27と、その下の第1ポリシリコン膜22とを異方性エッチングにより除去する。この処理によって、フローティングゲート第2部分8bを形成している。図24Bは、その時のワード線方向の断面を例示している。対抗するフローティングゲート第2部分8bの間の第2ポリシリコン膜27と第1ポリシリコン膜22が除去されることによって、素子分離絶縁膜2の表面とゲート絶縁膜用酸化膜21の表面とが露出される。
以降、第1実施形態で例示した、スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の製造の第10工程と同様のプロセスを実行する。これによって、上述の第1実施形態と同様に、ポリシリコンプラグ9の側面に沿うように構成されるフローティングゲート第2部分8bを形成することができる。
[第3実施形態]
以下に、図面を参照して、本発明の第3実施形態について説明を行う。図25は、本発明の第3実施形態におけるスプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の構成を例示する断面図である。上述の第1、第2実施形態は、セルフアライン技術を用いて製造されるスプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1に、本願発明を適用した場合の実施形態である。第3実施形態においては、セルフアライン技術を用いることなく製造されるスプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1に本願発明を適用した場合の構成を例示する。図25に示されているように、第3実施形態におけるスプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1は、フローティングゲート8の上に覆いかぶさるように形成されたコントロールゲート7を備えている。そのコントロールゲート7とフローティングゲート8とは、層間絶縁膜によって電気的絶縁されている。フローティングゲート8とポリシリコンプラグ9との間には、第3スペーサー絶縁膜14が形成されている。フローティングゲート8のポリシリコンプラグ9側の側面の面積は、コントロールゲート7側の面積よりも広くなるように構成されている。そのため、フローティングゲート8とポリシリコンプラグ9とのカップリングを増加させることができる。これによって、第2ソース/ドレイン拡散層6とフローティングゲート8とのオーバーラップ面積を削減することができ、セルサイズの縮小および使用電圧の低減を図ることが可能となる。
[第4実施形態]
以下に、図面を参照して、本発明の第4実施形態について説明を行う。上述の複数の実施形態においては、第3スペーサー絶縁膜14が単一の層の酸化膜である場合を例示している。第4実施形態のスプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1は、複数層の第3スペーサー絶縁膜14を備えている。図26は、本発明の第4実施形態におけるスプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の構成を例示する断面図である。図26に示されているように、例えば、第3スペーサー絶縁膜14を、ONO(Oxide Nitride Oxide)膜で構成することも可能である。このONO膜の第3スペーサー絶縁膜14は、酸化膜、窒化膜、酸化膜を順番に成膜した後、その三層構造の絶縁膜をエッチバックすることによって形成することが好ましい。
スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1において、フローティングゲート8とポリシリコンプラグ9との容量性カップリングにおける容量(キャパシタンス)を増加させるには、誘電体を薄くすることが好ましい。しかし、第3スペーサー絶縁膜14が単一の層の酸化膜で構成される場合、その膜厚を薄くしすぎると膜質が低下し、フローティングゲート8に蓄えられた電荷の放出を抑制することが困難になってしまう場合がある。
ONO(Oxide Nitride Oxide)膜で構成される第3スペーサー絶縁膜14は、誘電率の高い窒化膜を挟んでいる。そのため、単一の層の酸化膜で構成される第3スペーサー絶縁膜14と同じ容量(キャパシタンス)にする場合、膜厚の増加による容量値の低下を抑えつつ、酸化膜にかかる電界を緩和し、フローティングゲート8に蓄えられた電荷を効果的に保持することができる。
なお、上述の複数の実施形態は、その構成・動作に矛盾が生じない範囲において組み合わせて実施可能である。
図1は、従来のスプリットゲート型の不揮発性半導体記憶装置の構成を示す断面図である。 図2は、従来のスプリットゲート型不揮発性メモリセルの動作を示す図である。 図3は、従来の浮動ゲート式メモリセルアレイの構成を示す断面図である。 図4は、スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の構成を例示する断面図である。 図5は、スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の構成を例示する平面図である。 図6Aは、スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の製造における第1工程を例示する平面図である。 図6Bは、スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の製造における第1工程を例示する断面図である。 図6Cは、スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の製造における第1工程を例示する断面図である。 図7Aは、スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の製造における第2工程を例示する断面図である。 図7Bは、スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の製造における第2工程を例示する断面図である。 図8Aは、スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の製造における第3工程を例示する断面図である。 図8Bは、スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の製造における第3工程を例示する断面図である。 図9Aは、スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の製造における第4工程を例示する断面図である。 図9Bは、スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の製造における第4工程を例示する断面図である。 図10Aは、スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の製造における第5工程を例示する断面図である。 図10Bは、スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の製造における第5工程を例示する断面図である。 図11Aは、スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の製造における第6工程を例示する断面図である。 図11Bは、スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の製造における第6工程を例示する断面図である。 図12Aは、スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の製造における第7工程を例示する平面図である。 図12Bは、スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の製造における第7工程を例示する断面図である。 図12Cは、スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の製造における第7工程を例示する断面図である。 図12Dは、スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の製造における第7工程を例示する断面図である。 図12Eは、スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の製造における第7工程を例示する断面図である。 図13は、スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の製造における第8工程を例示する平面図である。 図14Aは、スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の製造における第9工程を例示する平面図である。 図14Bは、スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の製造における第9工程を例示する断面図である。 図14Cは、スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の製造における第9工程を例示する断面図である。 図14Dは、スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の製造における第9工程を例示する断面図である。 図14Eは、スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の製造における第9工程を例示する断面図である。 図15Aは、スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の製造における第10工程を例示する断面図である。 図15Bは、スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の製造における第10工程を例示する断面図である。 図16Aは、スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の製造における第11工程を例示する断面図である。 図16Bは、スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の製造における第11工程を例示する断面図である。 図17Aは、スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の製造における第12工程を例示する断面図である。 図17Bは、スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の製造における第12工程を例示する断面図である。 図18Aは、スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の製造における第13工程を例示する断面図である。 図18Bは、スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の製造における第13工程を例示する断面図である。 図19Aは、スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の製造における第14工程を例示する断面図である。 図19Bは、スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の製造における第14工程を例示する断面図である。 図20は、スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の製造における第15工程を例示する断面図である。 図21は、スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の製造における第16工程を例示する断面図である。 図22Aは、第2実施形態における、第2ポリシリコン膜27を分離するための第1工程を例示する平面図である。 図22Bは、第2実施形態における、第2ポリシリコン膜27を分離するための第1工程を例示する断面図である。 図22Cは、第2実施形態における、第2ポリシリコン膜27を分離するための第1工程を例示する断面図である。 図22Dは、第2実施形態における、第2ポリシリコン膜27を分離するための第1工程を例示する断面図である。 図22Eは、第2実施形態における、第2ポリシリコン膜27を分離するための第1工程を例示する断面図である。 図23Aは、第2実施形態における、第2ポリシリコン膜27を分離するための第2工程を例示する平面図である。 図23Bは、第2実施形態における、第2ポリシリコン膜27を分離するための第2工程を例示する断面図である。 図23Cは、第2実施形態における、第2ポリシリコン膜27を分離するための第2工程を例示する断面図である。 図23Dは、第2実施形態における、第2ポリシリコン膜27を分離するための第2工程を例示する断面図である。 図23Eは、第2実施形態における、第2ポリシリコン膜27を分離するための第2工程を例示する断面図である。 図24Aは、第2実施形態における、第2ポリシリコン膜27を分離するための第3工程を例示する断面図である。 図24Bは、第2実施形態における、第2ポリシリコン膜27を分離するための第3工程を例示する断面図である。 図25は、第3実施形態における、スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1を例示する断面図である。 図26は、第4実施形態における、スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置1の構成を例示する断面図である。
符号の説明
1…スプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置
1a…不揮発性メモリセル
2…素子分離絶縁膜(STI)
4…半導体基板
5…第1ソース/ドレイン拡散層
5a…LDD領域
6…第2ソース/ドレイン拡散層
7…コントロールゲート
8…フローティングゲート
8a…フローティングゲート第1部分
8b…フローティングゲート第2部分
9…ポリシリコンプラグ
10…ウェル
11…トンネル絶縁膜
12…ゲート絶縁膜
13…第1スペーサー絶縁膜
14…第3スペーサー絶縁膜
15…LDDサイドウォール
16…コンタクト
18…第2スペーサー絶縁膜
19…CGB領域
21…ゲート絶縁膜用酸化膜
22…第1ポリシリコン膜
23…CGB領域拡散層
24…傾斜部
25…第1スペーサー用窒化膜
26…開口
27…第2ポリシリコン膜
28…トンネル絶縁膜用酸化膜
29…コントロールゲート用ポリシリコン膜
31…フォトレジスト
32…ソースポリ保護酸化膜
101…スプリットゲート型不揮発性メモリセル
102…基板
103…第1ソース/ドレイン拡散層
104…第2ソース/ドレイン拡散層
105…フローティングゲート
106…コントロールゲート
107…ゲート酸化膜
108…トンネル酸化膜
109…ポリシリコンプラグ
111…スペーサー
204…チャネル領域
204a…第1部分
204b…第2部分
204c…第3部分
210…半導体基板
246a…浮動ゲート
258…ソース領域
260…ポリブロック
280…ドレイン領域

Claims (9)

  1. 半導体基板の表面部を含んで前記半導体基板内に形成された第1拡散層と、
    前記第1拡散層から離れて前記半導体基板の表面部を含んで前記半導体基板内に形成された第2拡散層と、前記第1拡散層と前記第2拡散層との間の前記半導体基板の表面部にはチャンネル層が形成可能であり、
    ゲート絶縁膜を介して前記半導体基板内の前記第1拡散層の一部の上に形成され、前記ゲート絶縁膜と接する第1部分と前記第1部分の上面の前記第1拡散層側の部から上方に延伸する形状を有する第2部分とを有するフローティングゲートと、前記第1部分は、前記第2拡散層側の他端部から上方に伸びた鋭角部を有し、
    前記ゲート酸化膜から上方に延び、前記第1部分の前記他端部の側面と前記一端部の側面と、前記第1部分の上面と、前記第2部分を覆うように形成され第1絶縁膜と、
    前記チャネル領域に対応する前記ゲート絶縁膜の部分からに延び、前記第1絶縁膜を介して前記フローティングゲートと接するように形成されたコントロールゲートと、
    前記第1拡散層に接続され、前記第1絶縁膜を介して前記第1部分及び前記第2部分の前記第1拡散層側側面に接するように形成された導電体膜と
    を備える
    不揮発性半導体記憶装置。
  2. 請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置であって、更に、
    前記第1絶縁膜は、前記第1部分の上面に、前記第2部分の、前記第1拡散層側側面と反対側の側面と接するように形成された第2絶縁膜を備え
    不揮発性半導体記憶装置。
  3. 請求項2に記載の不揮発性半導体記憶装置であって、更に、
    前記第1絶縁膜は、
    前記第1部分の前記他端部の側面と前記コントロールゲートとの間に形成されたトンネル絶縁膜と、
    前記第2部分の上面に形成され、前記導電体膜と前記第2部分との間を絶縁する第3絶縁膜とを備える
    不揮発性半導体記憶装置。
  4. 請求項3に記載の不揮発性半導体記憶装置であって、
    前記第1絶縁膜は、
    第1酸化膜と窒化膜と第2酸化膜の3層構造を有する
    不揮発性半導体記憶装置。
  5. 第1絶縁膜及びフローティングゲート用の第1導電体膜で覆われた半導体基板に素子分離絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1導電体膜及び前記素子分離絶縁膜上に、前記素子分離絶縁膜が延伸する方向とは異なる方向に開口部を有する窒化膜を形成し、前記開口部の側面の各々にサイドウォール状の第1スペーサー絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1スペーサー絶縁膜の間にフローティングゲート用の第2導電体膜を形成する工程と、
    前記第2導電体膜及び前記第1スペーサー絶縁膜との表面に第2絶縁膜を形成し、前記第2絶縁膜をエッチバックして、前記第2導電体膜の上に、サイドウォール状の第2スペーサー絶縁膜を形成する工程と、
    前記第2スペーサー絶縁膜をマスクとして前記第2導電体膜と前記第1導電体膜とを除去する工程と、
    前記第1導電体膜及び前記第2導電体膜の側面に第3スペーサー絶縁膜を形成する工程と、
    前記第3スペーサー絶縁膜をマスクとして前記第1絶縁膜を除去する工程と、
    前記開口部に対応する前記半導体基板内に拡散層を形成し、前記拡散層上に第3導電体膜を形成する工程と、
    前記窒化膜を除去した後、前記第1スペーサー絶縁膜をマスクに前記第1導電体膜を選択的に除去して、先端部に鋭角部を有する前記第1導電体膜と前記第2導電体膜とを有するフローティングゲートを形成する工程と
    を具備する
    不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  6. 請求項に記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法であって、更に、
    前記第2スペーサー絶縁膜をマスクとして前記第2導電体膜と前記第1導電体膜とを選択的に除去した後に、
    前記素子分離絶縁膜上の前記第2スペーサー絶縁膜と、前記素子分離絶縁膜上の前記第2導電体膜とを除去する工程を備える
    不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  7. 請求項に記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法であって、更に、
    前記第2導電体膜を形成した後に、前記素子分離絶縁膜上の前記第2導電体膜を選択的に除去する工程と、
    露出した前記素子分離絶縁膜と、前記第2導電体膜と、前記第1スペーサー絶縁膜の上に第2絶縁膜を形成し、前記第2絶縁膜をエッチバックして、前記第2スペーサー絶縁膜を形成する工程と
    を備える
    不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  8. 請求項からの何れか1項に記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法において、
    前記第2導電体膜を形成する工程は、
    前記第1導電体の上に前記第2導電体膜を積層し、前記フローティングゲートのソース側の端面の膜厚を、前記フローティングゲートのコントロールゲート側の端面の膜厚よりも厚くする工程を含む
    不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  9. 請求項からの何れか1項に記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法において、
    前記第2絶縁膜を、50nm以下の膜厚で構成する
    不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
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