JP5289076B2 - 空気調和機の室内ユニット及びこれを備えた空気調和機 - Google Patents

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本発明は、空気調和機の室内ユニット及びこの室内ユニットを備えた空気調和機に関するものである。
空気調和機の室内ユニットは、これを設置する室内環境などに対応して前面部の意匠を選択する場合が多い。
このような室内ユニットに、室内ユニットの構造を変更することなく、フロントパネルを他のデザインのフロントパネルと変えることにより、多様なシリーズデザインに対応するようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−101046号公報(第10−11頁、図17−18)
特許文献1の室内ユニットは、フロントパネルは取外して交換することができるが、意匠性を向上させるためのムービングパネルをフロントパネルと一体に設けているため、フロントパネルの取外し、取付けあるいは洗浄の際などに落したりすると、ムービングパネルが傷付いたり破損したりするおそれがある。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、室内ユニットの本体部の構造を変更することなく、室内ユニットの前面側に設けた意匠部材を変更し、又は第2のフロントパネルを変えることにより、多様なシリーズデザインに対応しうるようにした空気調和機の室内ユニット及びこれを備えた空気調和機を提供することを目的としたものである。
本発明に係る空気調和機の室内ユニットは、天面に吸込み口を有し、内部に熱交換器、送風機、風路などが設けられ、下部に熱交換器により熱交換された空気を吹出す吹出し口が設けられた本体部、本体部の吹出し口の上部に当該本体部の幅方向に渡って設けられた溝部と、本体部の両サイドパネルのうち溝部の両端にそれぞれ対向する部分の外面に設けられた切除部と、溝部に前部が露出して嵌入される意匠部材と、意匠部材の両端部の上面に設けられ、当該意匠部材の各端部とで切除部に嵌合された状態で本体部に着脱可能に取り付けられ、溝部に嵌入された意匠部材を固定する取付片と、本体部に着脱可能に、かつ当該本体部の前面を開閉可能に設けられ、前面が閉じられたときに意匠部材の前部を露出させた状態で取付片を覆うフロントパネルとを備えたものである。
また、本発明に係る空気調和機は、上記の室内ユニットを備えたものである。
本発明によれば、本体部の溝部に嵌め込まれた意匠部材は、意匠部材の両端部とその各端部にそれぞれ設けられた取付片とで切除部に嵌合させた状態で、本体部に取付片が着脱可能に取り付けて固定されている。この構成により、室内ユニットの本体部の構造を変えることなく、異なる意匠部材を適宜選択して用いることができ、多様なシリーズデザインに対応することができる空気調和機の室内ユニット又はこれを備えた空気調和機を得ることができる。
本発明の実施の形態1に係る空気調和機の室内ユニットの第1のフロントパネルを取外した状態を示す斜視図である。 図1の意匠部材の斜視図である。 図1の第1のフロントパネルを取付けた状態を示す斜視図である。 図3の右側面図である。 図4の第1のフロントパネルを開放した状態を示す側面図である。 図5の要部の拡大図である。 本発明の実施の形態2に係る空気調和機の室内ユニットの斜視図である。 図7の右側面図である。 図8の第2のフロントパネルを取外した状態の要部の拡大図である。
[実施の形態1]
実施の形態1を示す図1〜図6において、1は室内ユニットの本体部で、内部には熱交換器、送風機、風路など(いずれも図示せず)が設けられており、天面には内側にフィルタ(図示せず)を有する吸込み口2が設けられている。また、前面側の下部から下面にかけて風路に連通する吹出し口3が設けられており、吹出し口3の上部の幅方向(図1の左右方向)には、吹出し口3に沿って溝部4が設けられている。
5は本体部1の両側において内部の部品等を覆うサイドパネルで、溝部4に対応した位置には、切除部6が設けられている。
7は本体部1の幅とほぼ同じ長さで断面ほぼ菱形状に形成され、本体部1の溝部4に挿入されて固定される意匠部材である。この意匠部材7の両端部より若干内側の上面には取付片8が設けられており、また取付片8の間には固定片9が設けられて、それぞれねじ挿通穴8a,9aが設けられている。なお、サイドパネル5に設けた切除部6は、取付片8を含む意匠部材7の端部の形状に対応した形状となっている。また、意匠部材7は断面ほぼ菱形状の場合を示したが、他の形状であってもよい。
10は上縁部に設けたヒンジ(図示せず)により、本体部1に開閉かつ着脱可能に装着されて前面部を覆うフロントパネルで、その幅方向は側面板10aが本体部1のサイドパネル5の両外面に嵌合しうる大きさとなっており、高さは本体部1の天面から、溝4に挿入された意匠部材7の上面までの高さとほぼ同じ高さになっている。
次に、上記のように構成した意匠部材7及びフロントパネル10の室内ユニットへの取付け手順の一例について説明する。
先ず、意匠部材7を、その両端部をサイドパネル5の切除部6に嵌合すると共に、本体部1の溝部4に嵌入する。このとき、意匠部材7の両端面はサイドパネル5の外面から僅かに突出し(フロントパネル10の側面板10aの板厚程度)、取付片8は切除部6内に位置する。この状態で、取付片8及び固定片9のねじ挿通穴8a,9aに挿通したねじ15により、意匠部材7を本体部1に固定する。
ついで、フロントパネル10の上縁部を本体部1にヒンジ(図示せず)により開閉かつ着脱可能に連結し、下部を本体部1に設けた係止部(図示せず)に係止して取付ける。このとき、フロントパネル10の側面板10aは、図3、図4に示すように、サイドパネル5の外面に嵌合し、その下端部は意匠部材7の上面に当接する。そして、意匠部材7の上面及び下面の一部は、フロントパネル10及び本体部1から露出し、両端面はサイドパネル5の外側面から露出する。
本実施の形態においては、形状、材質、色や模様、質感など、デザインのバリエーションの異なる意匠部材7を用意しておき、この中から所望のデザインの意匠部材7を選択して取付けることにより、多様なシリーズデザインに対応することができる。勿論、必要に応じて、その都度バリエーションの異なる意匠部材7を設計してもよい。
上記のように構成した本実施の形態によれば、開閉かつ着脱可能なフロントパネル10を、意匠部材7と別体に、かつ意匠部材7が露出するようにその上方に設けたので、室内ユニットの本体部1の構造を変えることなく、形状や意匠などの異なる意匠部材7を適宜選択して用いることにより、多様なシリーズデザインに容易に対応することができる。
また、意匠部材7をフロントパネル10と別体に設けたので、フロントパネル10の取外し、取付け、洗浄などの際に、若しフロントパネル10を落下させても、意匠部材が傷ついたり破損したりすることがない。
[実施の形態2]
図7〜図9に本発明の実施の形態2に係る空気調和機の室内ユニットを示す。なお、実施の形態1と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、説明を省略する。
本実施の形態は、室内ユニットの本体部1の構成は実施の形態1の場合と同じであるが、意匠部材7を使用せず、フロントパネルの構造を変えることにより、多様なシリーズデザインに対応するようにしたものである。
本実施の形態に係るフロントパネル11(以下、第2のフロントパネルといい、実施の形態1のフロントパネル10を第1のフロントパネルという)は、その幅は実施の形態1の場合と同様に、両側面板11aがサイドパネル5の両外面に嵌合しうる大きさであるが、その高さは、本体部1の天面から溝部4の下端に達する高さとなっており、第1のフロントパネル10より高く形成されている。
本実施の形態においては、本体部1の溝部4には意匠部材7を装着することなく、開口したままの状態で第2のフロントパネル11の上縁部をヒンジを介して本体部1に開閉かつ着脱可能に連結し、下部を本体部1の係止部に係止する。このとき、第2のフロントパネル11の両側面板11aは、図7、図8に示すようにサイドパネル5の外面に嵌合して切除部6を覆い、下部は溝部4を覆って取付けられる。
本実施の形態においては、形状、材質、色や模様、質感など、デザインのバリエーションの異なる第2のフロントパネル11を用意しておき、この中から所望のデザインの第2のフロントパネル11を選択して取付けることにより、多様なシリーズデザインに対応することができる。勿論、必要に応じて、その都度バリエーションの異なる第2のフロントパネル11を設計してもよい。
上記のように構成した本実施の形態によれば、室内ユニットの本体部1の構造を変えることなく、形状や意匠などの異なる第2のフロントパネル11を適宜選択して用いるようにしたので、多様なシリーズデザインに容易に対応することができる。なお、本実施の形態は意匠部材7を用いないため、実施の形態1に比べてその分コストを低減することができる。
上記の説明では、図示の室内ユニットに本発明を実施した場合を示したが、これに限定するものではなく、他の構造の室内ユニットにも本発明を実施することができる。
[実施の形態3]
本実施の形態は、実施の形態1又は2に係る室内機を備えた空気調和機であって、空気調和機の多様なシリーズデザインに容易に対応することができる。
1 本体部、2 吸込み口、3 吹出し口、4 溝部、5 サイドパネル、6 切除部、7 意匠部材、10 第1のフロントパネル、11 第2のフロントパネル。

Claims (3)

  1. 天面に吸込み口を有し、内部に熱交換器、送風機、風路などが設けられ、下部に前記熱交換器により熱交換された空気を吹出す吹出し口が設けられた本体部
    該本体部の前記吹出し口の上部に当該本体部の幅方向に渡って設けられた溝部と、
    前記本体部の両サイドパネルのうち前記溝部の両端にそれぞれ対向する部分の外面に設けられた切除部と、
    前記溝部に前部が露出して嵌入される意匠部材と、
    前記意匠部材の両端部の上面に設けられ、当該意匠部材の各端部とで前記切除部に嵌合された状態で前記本体部に着脱可能に取り付けられ、前記溝部に嵌入された前記意匠部材を固定する取付片と、
    前記本体部に着脱可能に、かつ当該本体部の前面を開閉可能に設けられ、前面が閉じられたときに前記意匠部材の前部を露出させた状態で前記取付片を覆うフロントパネルと
    を備えたことを特徴とする空気調和機の室内ユニット。
  2. 前記意匠部材の形状、材質、色彩、模様、質感などの異なるものを用意し、室内ユニットの前記本体部の構造を変えることなく前記意匠部材を変えることにより、多様なシリーズデザインに対応しうるように構成したことを特徴とする請求項1記載の空気調和機の室内ユニット。
  3. 請求項1又は2の室内ユニットを備えたことを特徴とする空気調和機。
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