JP5288577B2 - 排液処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は活性汚泥の流出防止方法に関する。さらに詳しくは排液を活性汚泥を保持する曝気槽に導入して生物処理した後、沈殿槽に導いて沈殿分離し、分離汚泥の一部を曝気槽に返送する排液処理方法において、曝気槽から沈殿槽に至る系路に沈降剤としてカチオン性あるいは両性からなる粒径100μm以下の水溶性重合体微粒子とポリアルキレンイミン酸中和物とが共存する水溶性重合体分散液を添加することからなる排液処理方法に関する。
活性汚泥の混合液を沈降槽に送り沈殿分離する場合、沈降不良を起こす場合がある。原因は種々考えられるが、排水の変動によるBOD負荷の増加などにより活性汚泥がバルキングあるいはバルキングに近い状態を起こしている。このような状況の際、従来バルキング防止剤を添加していたが、添加量の調節が難しく、添加量が不足すると効果が全く認められず、過剰に添加すると活性汚泥微生物を死滅あるいは活性度の低下を起こす。これを改良するためバルキング防止剤とカチオン性凝集剤との混合物を適用する方法が試みられている(特許文献1)。一方、バルキング防止よりも汚泥の沈降を中心に対応する方法も試みられている。すなわちカチオン性の水溶性高分子を活性汚泥バッキ槽から沈殿槽間に添加し沈降を促進させ、活性汚泥の流出を防止する方法である(特許文献2)。この場合は比較的高分子量の重合系カチオン性高分子のみを使用しているため親水性の微細な粒子を補足したフロックを形成しにくいと推定され、汚泥の沈降が不完全になると予想される。
特開平6−71286号公報 特開2001−276873号公報
本発明の活性汚泥の流出防止方法は、活性汚泥を保持する曝気槽に排液を導入して生物処理する活性汚泥法において、混合液を沈殿槽に導いて沈殿分離し、分離汚泥の一部を曝気槽に返送する排液処理方法において、曝気槽から沈殿槽に至る系路に沈降剤としてカチオン性あるいは両性からなる粒径100μm以下の水溶性重合体微粒子とポリエチレンイミン酸中和物とが共存する水溶性重合体分散液を添加することからなる。前記水溶性重合体微粒子はカチオン性水溶性単量体5〜90モル%、特定のアニオン性水溶性単量体5〜50モル%、特定の非イオン性水溶性単量体0〜90モル%からなる。
すなわち活性汚泥法は通常連続的に排水を曝気槽に流入させ、一定の滞留時間を設定することにより水中のBOD(生物化学的酸素要求量)成分を微生物的に分解している。そのため一端汚泥の沈降性が低下した際早急な対応が要求される。すなわち溶解性が速いこと、汚泥への分散性が良く、汚泥沈降性を即改善できることが必要である。
本発明で使用するカチオン性あるいは両性からなる粒径100μm以下の水溶性重合体微粒子とポリエチレンイミンの酸中和物とが共存する水溶性重合体分散液は、分子量として相対的に低いポリアルキレンイミンの酸中和物を分散媒に用いているため分散性が良い。この際、分散液の状態で添加すると相対的に分子量の高い重合系高分子微粒子がポリエチレンイミンの分散後溶解し、フロック成長に寄与し活性汚泥の沈降を促進する。また分散液を溶解して添加すると、相対的に分子量の低いポリエチレンイミン酸中和物と相対的に分子量の高い重合系高分子は並行して分散していくが、分子量の高い重合系高分子粒子は溶解が相対的に遅く、ポリエチレンイミン酸中和物による親水性粒子の電荷中和後に架橋吸着的に作用し、フロックの増大に寄与する。そのため本発明で使用する水溶性重合体微粒子とポリエチレンイミン酸中和物とが共存する水溶性重合体分散液は、沈降性が低下した活性汚泥でも確実に沈降性を促進し活性汚泥の流出を防止することができる。
本発明の目的は、活性汚泥を保持する曝気槽に排液を導入して生物処理する活性汚泥法において、混合液を沈殿槽に導いて沈殿分離し、分離汚泥の一部を曝気槽に返送する排液処理方法において、汚泥の沈降性が低下した場合に即対応可能であり、しかも確実に活性汚泥の沈降を促進する方法を提供することである。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、以下のような発明に到達した。すなわち請求項1の発明は、排液を活性汚泥を保持する曝気槽に導入して生物処理した後、沈殿槽に導いて沈殿分離し、分離汚泥の一部を曝気槽に返送する排液処理方法において、曝気槽から沈殿槽に至る系路に沈降剤としてカチオン性あるいは両性からなる粒径100μm以下の水溶性重合体微粒子とポリアルキレンイミン酸中和物とが共存する水溶性重合体分散液を添加する排液処理方法であり、前記粒径100μm以下の水溶性重合体微粒子の分散液粘度が2400mPa・s以下であり、該水溶性重合体微粒子の構成成分が、下記一般式(1)及び/又は(2)で表わされるカチオン性水溶性単量体5〜100モル%、下記一般式(3)で表わされるアニオン性水溶性単量体0〜50モル%、非イオン性水溶性単量体0〜95モル%からなる単量体(混合物)を攪拌下、ポリアルキレンイミン酸中和物水溶液中で分散重合し製造されたものであることを特徴とする排液処理方法である。
一般式(1)
は水素又はメチル基、R 、R は炭素数1〜3のアルキル基、アルコキシ基あるいはベンジル基、R は水素、炭素数1〜3のアルキル基、アルコキシ基あるいはベンジル基であり、同種でも異種でも良い。Aは酸素またはNH、Bは炭素数2〜4のアルキレン基またはアルコキシレン基、X は陰イオンをそれぞれ表わす。
一般式(2)
は水素又はメチル基、R 、R は炭素数1〜3のアルキル基、アルコキシ基あるいはベンジル基、X は陰イオンをそれぞれ表わす。
一般式(3)
は水素、メチル基またはカルボキシメチル基、QはSO 、C SO 、CONHC(CH CH SO 、C COOあるいはCOO、R は水素またはCOOY 、Y あるいはY は水素または陽イオンをそれぞれ表す。
請求項2の発明は、前記粒径100μm以下の微粒子からなる水溶性重合体の構成成分が、下記一般式(1)及び/又は(2)で表わされるカチオン性水溶性単量体をaモル%、下記一般式(3)で表わされるアニオン性水溶性単量体をbモル%とする時、aとbが10≧a/b≧0.7の条件を満たす範囲に存在する両性水溶性重合体であることを特徴とする請求項1に記載の排液処理方法である。
一般式(1)
は水素又はメチル基、R 、R は炭素数1〜3のアルキル基、アルコキシ基あるいはベンジル基、R は水素、炭素数1〜3のアルキル基、アルコキシ基あるいはベンジル基であり、同種でも異種でも良い。Aは酸素またはNH、Bは炭素数2〜4のアルキレン基またはアルコキシレン基、X は陰イオンをそれぞれ表わす。
一般式(2)
は水素又はメチル基、R 、R は炭素数1〜3のアルキル基、アルコキシ基あるいはベンジル基、X は陰イオンをそれぞれ表わす。
一般式(3)
は水素、メチル基またはカルボキシメチル基、QはSO 、C SO 、CONHC(CH CH SO 、C COOあるいはCOO、R は水素またはCOOY 、Y あるいはY は水素または陽イオンをそれぞれ表す。
本発明で使用するカチオン性あるいは両性からなる粒径100μm以下の水溶性重合体微粒子とポリアルキレンイミン酸中和物とが共存する水溶性重合体分散液は、以下の操作によって製造することができる。すなわちポリアルキレンイミンの20〜50重量%水溶液を用意し、有機又は無機酸によりアミン当量の50〜100%を中和する。この時の水溶液pHは、2〜12に調整した後、この水溶液に単量体を加え混合する。単量体濃度としては、10〜40重量%であり、好ましくは15〜30重量%である。ポリアルキレンイミンの単量体に対する添加量は、20〜200重量%であるが、好ましくは20〜150重量%、さらに好ましくは40〜150重量%である。
その後、窒素雰囲気下にて、重合開始剤、例えば2、2’−アゾビス(アミジノプロパン)二塩化水素化物または2、2’−ビス〔2−(5−メチル−2−イミダゾリン−2−イル)プロパン〕二塩化水素化物のような水溶性アゾ系重合開始剤、あるいは過硫酸アンモニウムおよび亜硫酸水素ナトリウム併用のような水溶性レドックス系重合開始剤を添加し、撹拌下ラジカル重合を行う。重合の反応温度は0〜100℃の範囲で重合開始剤の性質に応じて任意に選ぶ事ができるが、好ましくは10〜60℃であり、更に好ましくは20〜50℃である。
本発明で使用するポリアルキレンイミンは、ポリエチレンイミンあるいはポリプロピレンイミンなどであるが、実用的にはポリエチレンイミンである。分子量は、5000以上あれば本発明の分散重合に使用できるが、あまり重合度が高いと分散液の粘性が高くなり好ましくない。従って好ましくは5,000以上、500,000以下であり、更に好ましくは5,000以上、200,000以下である。
重合は一般的には中性〜酸性で行うのが、単量体も安定であり、反応性も良好であり、重合度や重合率も向上するので、ポリアルキレンイミンは、中和して弱アルカリ〜酸性の水溶液とすることが好ましい。pHとしては12〜2であり、好ましくは10〜3であり、更好ましくは6〜3である。中和する酸は、有機あるいは無機の酸を使用する。有機酸としては、蟻酸、酢酸、アジピン酸などであり、無機酸としては塩酸、硫酸、スルファミン酸などであるが、硫酸が特に好ましい。中和度としては、分子中のアミノ基に対して50〜100当量%である。
分子量調節のため通常のラジカル重合に用いられるようなイソプロピルアルコールやメルカプタン等の連鎖移動剤の添加が任意に選択できる。重合体微細粒子の分散安定化のため、撹拌を行う必要がり、撹拌速度の上限は無く、任意の撹拌条件を選ぶことができる。
次に水溶性重合体を製造する場合に使用する単量体について説明する。カチオン性水溶性重合体を製造する場合には、カチオン性単量体の一種以上を使用し、また非イオン性単量体との共重合をすることもできる。カチオン性水溶性単量体の例としては、一般式(1)で表される(メタ)アクリル酸ジメチルアミノエチルやジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、メチルジアリルアミンなどの重合体や共重合体が上げられ、四級アンモニウム基含重合体の例は、前記三級アミノ含有単量体の塩化メチルや塩化ベンジルによる四級化物である(メタ)アクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム塩化物、(メタ)アクリロイルオキシ2−ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウム塩化物、(メタ)アクリロイルアミノプロピルトリメチルアンモニウム塩化物、(メタ)アクリロイルオキシエチルジメチルベンジルアンモニウム塩化物、(メタ)アクリロイルオキシ2−ヒドロキシプロピルジメチルベンジルアンモニウム塩化物、(メタ)アクリロイルアミノプロピルジメチルベンジルアンモニウム塩化物などである。また、一般式(2)で表されるジメチルジアリルアンモニウム系単量体も使用可能であり、その例としてジメチルジアリルアンモニウム塩化物、ジアリルメチルベンジルアンモニウム塩化物などである。
非イオン性水溶性単量体の例としては、(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、酢酸ビニル、アクリロニトリル、アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、ジアセトンアクリルアミド、N−ビニルピロリドン、N−ビニルホルムアミド、N−ビニルアセトアミド、アクリロイルモルホリン、アクリロイルピペラジンなどがあげられる。
両性水溶性重合体を製造する場合には、前記カチオン性と非イオン性水溶性単量体に加えて、さらに一般式(3)で表されるアニオン性水溶性単量体を共重合する。その例としては、スルホン基でもカルボキシル基でもさしつかいなく、両方を併用しても良い。スルホン基含有単量体の例は、ビニルスルホン酸、ビニルベンゼンスルホン酸あるいは2−アクリルアミド2−メチルプロパンスルホン酸などである。またカルボキシル基含有単量体の例は、メタクリル酸、アクリル酸、イタコン酸、マレイン酸あるいはp−カルボキシスチレンなどである。
重合開始は、ラジカル重合開始剤を用いる。そのような開始剤は油溶性あるいは水溶性のどちらでも良く、アゾ系,過酸化物系、レドックス系いずれでも重合することが可能である。油溶性アゾ系開始剤の例としては、2、2’−アゾビスイソブチロニトリル、1、1’−アゾビス(シクロヘキサンカルボニトリル)、2、2’−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)、2、2’−アゾビス(2−メチルプロピオネ−ト)、4、4−アゾビス(4−メトキシ−2、4ジメチル)バレロニトリルなどがあげられ、水混溶性溶剤に溶解し添加する。
水溶性アゾ系開始剤の例としては、2、2’−アゾビス(アミジノプロパン)二塩化水素化物、2、2’−アゾビス〔2−(5−メチル−2−イミダゾリン−2−イル)プロパン〕二塩化水素化物、4、4’−アゾビス(4−シアノ吉草酸)などがあげられる。またレドックス系の例としては、ペルオクソ二硫酸アンモニウムと亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム、トリメチルアミン、テトラメチルエチレンジアミンなどとの組み合わせがあげられる。さらに過酸化物の例としては、ペルオクソ二硫酸アンモニウムあるいはカリウム、過酸化水素、ベンゾイルペルオキサイド、ラウロイルペルオキサイド、オクタノイルペルオキサイド、サクシニックペルオキサイド、t-ブチルペルオキシ2−エチルヘキサノエ−トなどをあげることができる。
本発明のイオン性水溶性重合体分散液は、単量体を重合する際、ポリアルキレンイミンを共存させるので、ポリアルキレンイミンの一部に一般式(1)〜(3)で表される単量体がグラフト重合していると推定される。さらにポリアルキレンイミンは、非常に枝分かれした構造をしているため、それだけグラフト重合も起こりやすいと考えられ、分散液の安定化にも大いに寄与すると推定され、重合の分散媒としては非常に適した材料である。
また、本発明のイオン性水溶性重合体分散液は、ポリアルキレンイミンの他、分子量の比較的低い他のカチオン性水溶性重合体を併用することも好ましい。そのようなカチオン性水溶性重合体としては、前記一般式(1)及び/又は前記一般式(2)で表されるカチオン性単量体一種以上の重合体あるいは共重合体である。あるいは前記カチオン性単量体一種以上と水溶性非イオン性単量体との共重合体も使用できる。これらカチオン性水溶性重合体は、重合時、あるいは重合後添加する。分子量は、1,000〜3,000,000であり、好ましくは10,000〜2,000,000である。
重合は10〜50℃で実施することが好ましく、15〜40℃で実施することが更に好ましい。単量体濃度は15質量%から40質量%で実施することが好ましく、15質量%から30質量%で実施することが更に好ましい。また水溶性重合体の分子量は100万〜1500万であるが、好ましくは100万〜700万である。
本発明で使用するカチオン性あるいは両性からなる粒径100μm以下の水溶性重合体微粒子とポリアルキレンイミン酸中和物とが共存する水溶性重合体分散液は水で任意の割合で容易に希釈または溶解され、かつ添加後すぐに効果を発揮するので、排液処理における被処理液の急激な増加や汚泥沈降不良などに対して迅速に対応することができ、処理水への活性汚泥の流出を迅速に防止できる。また形成されるフロックは緻密で沈降性および圧密性に優れているので、固液分離を容易に行うことができ、このため処理水への活性汚泥の流出を簡単な操作で効率よく防止することができる。さらに少量の薬剤添加量で優れた沈降性改善効果を発揮するので、薬剤の使用量を少なくして低コストで処理することができる。
水溶性カチオン性あるいは両性水溶性重合体の添加位置は曝気槽から沈殿槽に至る系路であれば特に限定されず、例えば曝気槽;曝気槽から沈殿槽までの間の連絡路;沈殿槽のセンターコア部などで添加することができる。また、曝気槽から沈殿槽までの間に凝集槽を設けて添加することができる。曝気槽に添加する場合は曝気により撹拌されるので特別な撹拌を行う必要はなく、また曝気槽から沈殿槽までの間の連絡路に添加する場合も水が移送される際の撹拌で十分であるので特別な撹拌は必要ない。
水溶性カチオン性あるいは両性重合体の添加は連続的に行うこともできるし、間欠的に行うこともできる。また、活性汚泥の沈降性が悪化した場合、または悪化が予想される場合に添加することができる。
水溶性カチオン性あるいは両性水溶性重合体は、分散液の状態で添加することもできるし、水で希釈して添加することもでき、水に溶解して添加することもできる。本発明では水に溶解した溶液状態で添加すると直ちに汚泥と反応するため、新たに撹拌装置などを設けることなく、そのまま液の流動する系路に添加しても十分な沈降促進効果が得られるので好ましい。
添加時の水溶液濃度は、0.05〜1.0質量%、好ましくは0.1〜0.5質量%である。添加量は、被処理液のSS濃度などにより異なるが、被処理液に対して通常1〜50mg/L、好ましくは2〜20mg/Lとするのが望ましい。
(実施例)以下、実施例および比較例によって本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施例に制約されるものではない。
(合成例1)攪拌機および温度制御装置を備えた反応器に50重量%ポリエチレンイミン水溶液(重量平均分子量;50,000)50部をイオン交換水21.5部に溶解し、75重量%硫酸28.5部を冷却攪拌下添加し、pHを4.8〜5.5に調整した。攪拌機、窒素曝気管および温度制御装置を備えた反応器に前記操作により中和したポリエチレンイミン水溶液78.0gを仕込み、メタクロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロリド80%水溶液48.8g、イオン交換水63.2gを仕込み混合した。窒素で置換しながら10重量%の2,2アゾビス(N,N−ジメチレンイソブチルアミジン)ジハイドロクロライド水溶液を重合開始剤として対モノマーあたり重量で500ppm添加し、撹拌下36℃で18時間重合した。その結果、粒径10〜100μmの微粒子の重合体分散液が得られた(試料−1)。生成したポリマ―分散液をB型粘度計により測定した分散液の粘度、及び静的光散乱法による分子量測定器(大塚電子製DLS−7000)によって重量平均分子量を測定した。結果を表1に示す。
また上記操作と同様に表ー1記載の組成のモノマーを表1記載の単量体濃度になるように仕込み、重合操作を行い水溶性重合体分散液を得た(試料−2〜試料−5)。結果を表1に示す。
表1
DMQ:アクロルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロリド、
DMC:メタクロルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロリド、
AAC:アクリル酸、AAM:アクリルアミド、
PEI比;ポリエチレンイミンの対単量体質量%、製品粘度:mPa・s
a/b;カチオン性単量体とアニオン性単量体とのモル比
比較‐1;ポリアミン系凝結剤(濃度50質量%)
沈殿槽において沈降性が悪く流出トラブルが発生している活性汚泥、MLSS濃度2800mg/L、SVIが220(mL/g)を曝気槽から1000mLメスシリンダーに1000mL採取し、表1の試料1〜試料を対活性汚泥分散液5mg/L添加後転倒攪拌5回を行い静置し、対活性汚泥分散液の沈降性を比較するため5分後の沈降界面容積を測定した。その結果を表2に示す。
(比較試験)比較試験として実施例1と同様の操作により表1の比較1〜比較3のポリアミン系凝結剤、および粉末形態の重合系高分子凝集剤を対活性汚泥分散液5mg/L添加し、対活性汚泥分散液の沈降性を比較するため5分後の沈降界面容積を測定した。なおポリアミン系凝結剤は製品のまま添加、粉末高分子凝集剤は0.2質量%で添加した。その結果を表2に示す。
表2
添加量;対汚泥分散液(mg/L)、沈降界面容積(mL)
本発明の活性汚泥の流出防止方法は、活性汚泥を保持する曝気槽に排液を導入して生物処理する活性汚泥法において、混合液を沈殿槽に導いて沈殿分離し、分離汚泥の一部を曝気槽に返送する排液処理方法において、曝気槽から沈殿槽に至る系路に沈降剤としてカチオン性あるいは両性からなる粒径100μm以下の水溶性重合体微粒子とポリアルキレンイミン酸中和物とが共存する水溶性重合体分散液を添加することからなる。この活性汚泥の流出防止方法は水処理分野において種々の適用が可能であり、産業上の利用価値は高い。

Claims (2)

  1. 排液を活性汚泥を保持する曝気槽に導入して生物処理した後、沈殿槽に導いて沈殿分離し、分離汚泥の一部を曝気槽に返送する排液処理方法において、曝気槽から沈殿槽に至る系路に沈降剤としてカチオン性あるいは両性からなる粒径100μm以下の水溶性重合体微粒子とポリアルキレンイミン酸中和物とが共存する水溶性重合体分散液を添加する排液処理方法であり、前記粒径100μm以下の水溶性重合体微粒子の分散液粘度が2400mPa・s以下であり、該水溶性重合体微粒子の構成成分が、下記一般式(1)及び/又は(2)で表わされるカチオン性水溶性単量体5〜100モル%、下記一般式(3)で表わされるアニオン性水溶性単量体0〜50モル%、非イオン性水溶性単量体0〜95モル%からなる単量体(混合物)を攪拌下、ポリアルキレンイミン酸中和物水溶液中で分散重合し製造されたものであることを特徴とする排液処理方法
    一般式(1)
    は水素又はメチル基、R 、R は炭素数1〜3のアルキル基、アルコキシ基あるいはベンジル基、R は水素、炭素数1〜3のアルキル基、アルコキシ基あるいはベンジル基であり、同種でも異種でも良い。Aは酸素またはNH、Bは炭素数2〜4のアルキレン基またはアルコキシレン基、X は陰イオンをそれぞれ表わす。
    一般式(2)
    は水素又はメチル基、R 、R は炭素数1〜3のアルキル基、アルコキシ基あるいはベンジル基、X は陰イオンをそれぞれ表わす。
    一般式(3)
    は水素、メチル基またはカルボキシメチル基、QはSO 、C SO 、CONHC(CH CH SO 、C COOあるいはCOO、R は水素またはCOOY 、Y あるいはY は水素または陽イオンをそれぞれ表す。
  2. 前記粒径100μm以下の微粒子からなる水溶性重合体の構成成分が、下記一般式(1)及び/又は(2)で表わされるカチオン性水溶性単量体をaモル%、下記一般式(3)で表わされるアニオン性水溶性単量体をbモル%とする時、aとbが10≧a/b≧0.7の条件を満たす範囲に存在する両性水溶性重合体であることを特徴とする請求項1に記載の排液処理方法
    一般式(1)
    は水素又はメチル基、R 、R は炭素数1〜3のアルキル基、アルコキシ基あるいはベンジル基、R は水素、炭素数1〜3のアルキル基、アルコキシ基あるいはベンジル基であり、同種でも異種でも良い。Aは酸素またはNH、Bは炭素数2〜4のアルキレン基またはアルコキシレン基、X は陰イオンをそれぞれ表わす。
    一般式(2)
    は水素又はメチル基、R 、R は炭素数1〜3のアルキル基、アルコキシ基あるいはベンジル基、X は陰イオンをそれぞれ表わす。
    一般式(3)
    は水素、メチル基またはカルボキシメチル基、QはSO 、C SO 、CONHC(CH CH SO 、C COOあるいはCOO、R は水素またはCOOY 、Y あるいはY は水素または陽イオンをそれぞれ表す。
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