JP5288363B2 - デンドロンとメソゲンとを有する化合物、液晶組成物及び光素子 - Google Patents

デンドロンとメソゲンとを有する化合物、液晶組成物及び光素子 Download PDF

Info

Publication number
JP5288363B2
JP5288363B2 JP2007036291A JP2007036291A JP5288363B2 JP 5288363 B2 JP5288363 B2 JP 5288363B2 JP 2007036291 A JP2007036291 A JP 2007036291A JP 2007036291 A JP2007036291 A JP 2007036291A JP 5288363 B2 JP5288363 B2 JP 5288363B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ring
alkylene
alkyl
independently
carbons
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007036291A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008201682A (ja
Inventor
裕嗣 菊池
章悟 吉田
博紀 樋口
康宏 長谷場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JNC Corp
Kyushu University NUC
JNC Petrochemical Corp
Original Assignee
JNC Corp
Kyushu University NUC
JNC Petrochemical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JNC Corp, Kyushu University NUC, JNC Petrochemical Corp filed Critical JNC Corp
Priority to JP2007036291A priority Critical patent/JP5288363B2/ja
Publication of JP2008201682A publication Critical patent/JP2008201682A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5288363B2 publication Critical patent/JP5288363B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Liquid Crystal Substances (AREA)

Description

本発明は、デンドロンとメソゲンとを有する化合物、その化合物を含む液晶組成物、及びその組成物を用いた光素子に関する。
光学的に等方性の媒体に電界を印加することによって、誘起複屈折が生じる現象は電気複屈折と呼ばれ、ポッケルス効果、カー効果が知られている。カー効果とは電気複屈折値ΔnEが電場Eの二乗に比例する現象であり、ΔnE=KλE2と表される(K:カー係数(カー定数)、λ:波長))。
液晶材料が等方相である温度においてもカー効果が観測され、ネマチック相(キラルネマチック相)−等方相転移温度直上において、非常に大きなカー定数が観測されている。これは等方相中において熱ゆらぎによって生じるネマチック的分子配列の短距離秩序の存在に起因するものと考えられている。また光学的に等方性の液晶相の一種であるブルー相においてもカー効果が観測される(非特許文献1)。
大きな電気複屈折を利用した光素子の実用化には、大きな電気複屈折を示す温度範囲が広いことが求められるが、ピッチが概ね700nm以下の液晶組成物において、キラルネマチック相と等方相の間に発現するブルー相の温度範囲は、通常1〜2℃程度と非常に狭い。
他方、高分子とキラル液晶の複合材料において、比較的広い温度範囲で、「光学的に等方性の液晶相(巨視的には液晶分子配列は等方的であるが微視的には液晶秩序が存在する相)」を発現し、これらの相では大きなカー係数のカー効果が観測されている[たとえば、特開2003−327966号公報(特許文献1)、Nature Materials, 1, 64-68 (2002)(非特許文献1)、Advanced Materials, 17, 96-98 (2005) (非特許文献2)、Advanced Materials, 17, 2311-2315 (2005)(非特許文献3)を参照]。
しかしながら、このような複合材料では高分子を含有するため、高電界印加後に複屈折が残存する場合があるという問題点があった。また、高分子を含む複合材料を光素子に用いた場合、駆動電圧の上昇や長期的信頼性に問題点が生じる可能性があった。したがって、表示素子等の光素子では、高分子との複合材料を用いることができるケースは限られていた。
特開2003−327966号公報 Nature Materials, 1, 64-68 (2002) Advanced Materials, 17, 96-98 (2005) Advanced Materials, 17, 2311-2315 (2005)
このような状況の下、広い温度範囲にわたって光学的に等方性の液晶相を示す液晶組成物が求められていた。
本発明者は、分岐の次数が2〜5のいずれかのデンドロンと棒状メソゲンとを有する化合物を見出し、この知見に基づいて、本発明に到達したものである。
本発明は、以下のような化合物、液晶組成物、光素子等を提供する。
[1] 分岐の次数が2〜5のいずれかのデンドロンと棒状メソゲンとを有する化合物。
[2] 下記式(1)で表される化合物。
Figure 0005288363
(式中、R1〜R4はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、シアノまたは炭素数1〜20のアルキルであり、炭素数1〜20のアルキルの任意の−CH2−は−O−、−S−、−COO−、−OCO−、−CH=CH−、−CF=CF−または−C≡C−で置き換えられてもよく、炭素数1〜20のアルキルの任意の水素はフッ素または塩素で置き換えられてもよい。RD1、RD2は、それぞれ独立して、ハロゲン、シアノまたは炭素数1〜20アルキルであり、炭素数1〜20のアルキルの任意の−CH2−は−O−、−S−、−COO−、−OCO−、−CH=CH−、−CF=CF−または−C≡C−で置き換えられてもよく、炭素数1〜20のアルキルの任意の水素はフッ素または塩素で置き換えられてもよい。環A〜Cはそれぞれ独立して、ベンゼン環、シクロヘキサン環、シクロヘキセン環、ジオキサン環、テトラヒドロピラン環、ラクトン環、ピリジン環、ピリミジン環、ピリダジン環またはチオフェン環であり、環A〜Cの任意の水素は炭素数1〜10のアルキル、炭素数1〜10のアルコキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロまたはアミノで置き換えられてもよい。環D1〜D3はそれぞれ独立して、ベンゼン環またはシクロヘキサン環である。n1とn2はそれぞれ独立して0〜6の整数を表す。m1とm2はそれぞれ独立して0〜3の整数を表す。L1は単結合または炭素数1〜20のアルキレンであり、炭素数1〜20のアルキレンの任意の−CH2−は−O−、−S−、−COO−、−OCO−、−CH=CH−、−CF=CF−または−C≡C−で置き換えられてもよく、炭素数1〜20のアルキレンの任意の水素はフッ素または塩素で置き換えられてもよい。L2、L3はそれぞれ独立して、単結合または炭素数1〜6のアルキレンであり、炭素数1〜6のアルキレンの任意の−CH2−は−O−、−S−、−COO−、−OCO−、−CH=CH−、−CF=CF−または−C≡C−で置き換えられてもよく、炭素数1〜6のアルキレンの任意の水素はフッ素または塩素で置き換えられてもよい。X1、X2はそれぞれ独立して、炭素数1〜10のアルキレンであり、炭素数1〜10のアルキレンの任意の−CH2−は−O−、−S−、−COO−、−OCO−、−CH=CH−、−CF=CF−または−C≡C−で置き換えられてもよい。)
[3] 下記式(2)で表される化合物。
Figure 0005288363
(式中、R1〜R4はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、シアノまたは炭素数1〜20のアルキルであり、炭素数1〜20のアルキルの任意の−CH2−は−O−、−S−、−COO−、−OCO−、−CH=CH−、−CF=CF−または−C≡C−で置き換えられてもよく、炭素数1〜20のアルキルの任意の水素はフッ素または塩素で置き換えられてもよい。RD1〜RD3はそれぞれ独立して、ハロゲン、シアノまたは炭素数1〜20アルキルであり、炭素数1〜20のアルキルの任意の−CH2−は−O−、−S−、−COO−、−OCO−、−CH=CH−、−CF=CF−または−C≡C−で置き換えられてもよく、炭素数1〜20のアルキルの任意の水素はフッ素または塩素で置き換えられてもよい。環A〜Cはそれぞれ独立して、ベンゼン環、シクロヘキサン環、シクロヘキセン環、ジオキサン環、テトラヒドロピラン環、ラクトン環、ピリジン環、ピリミジン環、ピリダジン環またはチオフェン環であり、環A〜Cの任意の水素は炭素数1〜10のアルキル、炭素数1〜10のアルコキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロまたはアミノで置き換えられてもよい。環D1〜D4はそれぞれ独立して、ベンゼン環またはシクロヘキサン環である。n1とn2はそれぞれ独立して0〜6の整数を表す。m1〜m3はそれぞれ独立して0〜3の整数を表す。L1は単結合または炭素数1〜20のアルキレンであり、炭素数1〜20のアルキレンの任意の−CH2−は−O−、−S−、−COO−、−OCO−、−CH=CH−、−CF=CF−または−C≡C−で置き換えられてもよく、炭素数1〜20のアルキレンの任意の水素はフッ素または塩素で置き換えられてもよい。L2、L3はそれぞれ独立して、単結合または炭素数1〜6のアルキレンであり、炭素数1〜6のアルキレンの任意の−CH2−は−O−、−S−、−COO−、−OCO−、−CH=CH−、−CF=CF−または−C≡C−で置き換えられてもよく、炭素数1〜6のアルキレンの任意の水素はフッ素または塩素で置き換えられてもよい。X1〜X3はそれぞれ独立して、炭素数1〜10のアルキレンであり、炭素数1〜10のアルキレンの任意の−CH2−は−O−、−S−、−COO−、−OCO−、−CH=CH−、−CF=CF−または−C≡C−で置き換えられてもよい。)
[4] 下記式(3)で表される化合物。
Figure 0005288363
(式中、R1〜R4はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、シアノまたは炭素数1〜20のアルキルであり、炭素数1〜20のアルキルの任意の−CH2−は−O−、−S−、−COO−、−OCO−、−CH=CH−、−CF=CF−または−C≡C−で置き換えられてもよく、炭素数1〜20のアルキルの任意の水素はフッ素または塩素で置き換えられてもよい。RD1〜RD4はそれぞれ独立して、ハロゲン、シアノまたは炭素数1〜20アルキルであり、炭素数1〜20のアルキルの任意の−CH2−は−O−、−S−、−COO−、−OCO−、−CH=CH−、−CF=CF−または−C≡C−で置き換えられてもよく、炭素数1〜20のアルキルの任意の水素はフッ素または塩素で置き換えられてもよい。環A〜Cはそれぞれ独立して、ベンゼン環、シクロヘキサン環、シクロヘキセン環、ジオキサン環、テトラヒドロピラン環、ラクトン環、ピリジン環、ピリミジン環、ピリダジン環またはチオフェン環であり、環A〜Cの任意の水素は炭素数1〜10のアルキル、炭素数1〜10のアルコキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロまたはアミノで置き換えられてもよい。環D1〜D5はそれぞれ独立して、ベンゼン環またはシクロヘキサン環である。n1とn2はそれぞれ独立して0〜6の整数を表す。m1〜m4はそれぞれ独立して0〜3の整数を表す。L1は単結合または炭素数1〜20のアルキレンであり、炭素数1〜20のアルキレンの任意の−CH2−は−O−、−S−、−COO−、−OCO−、−CH=CH−、−CF=CF−または−C≡C−で置き換えられてもよく、炭素数1〜20のアルキレンの任意の水素はフッ素または塩素で置き換えられてもよい。L2、L3はそれぞれ独立して、単結合または炭素数1〜6のアルキレンであり、炭素数1〜6のアルキレンの任意の−CH2−は−O−、−S−、−COO−、−OCO−、−CH=CH−、−CF=CF−または−C≡C−で置き換えられてもよく、炭素数1〜6のアルキレンの任意の水素はフッ素または塩素で置き換えられてもよい。X1〜X4はそれぞれ独立して、炭素数1〜10のアルキレンであり、炭素数1〜10のアルキレンの任意の−CH2−は−O−、−S−、−COO−、−OCO−、−CH=CH−、−CF=CF−または−C≡C−で置き換えられてもよい。)
[5] 下記式(4)で表される化合物。
Figure 0005288363
(式中、R1〜R4はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、シアノまたは炭素数1〜20のアルキルであり、炭素数1〜20のアルキルの任意の−CH2−は−O−、−S−、−COO−、−OCO−、−CH=CH−、−CF=CF−または−C≡C−で置き換えられてもよく、炭素数1〜20のアルキルの任意の水素はフッ素または塩素で置き換えられてもよい。RD1〜RD5はそれぞれ独立して、ハロゲン、シアノまたは炭素数1〜20アルキルであり、炭素数1〜20のアルキルの任意の−CH2−は−O−、−S−、−COO−、−OCO−、−CH=CH−、−CF=CF−または−C≡C−で置き換えられてもよく、炭素数1〜20のアルキルの任意の水素はフッ素または塩素で置き換えられてもよい。環A〜Cはそれぞれ独立して、ベンゼン環、シクロヘキサン環、シクロヘキセン環、ジオキサン環、テトラヒドロピラン環、ラクトン環、ピリジン環、ピリミジン環、ピリダジン環またはチオフェン環であり、環A〜Cの任意の水素は炭素数1〜10のアルキル、炭素数1〜10のアルコキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロまたはアミノで置き換えられてもよい。環D1〜D6はそれぞれ独立して、ベンゼン環またはシクロヘキサン環である。n1とn2はそれぞれ独立して0〜6の整数を表す。m1〜m5はそれぞれ独立して0〜3の整数を表す。L1は単結合または炭素数1〜20のアルキレンであり、炭素数1〜20のアルキレンの任意の−CH2−は−O−、−S−、−COO−、−OCO−、−CH=CH−、−CF=CF−または−C≡C−で置き換えられてもよく、炭素数1〜20のアルキレンの任意の水素はフッ素または塩素で置き換えられてもよい。L2、L3はそれぞれ独立して、単結合または炭素数1〜6のアルキレンであり、炭素数1〜6のアルキレンの任意の−CH2−は−O−、−S−、−COO−、−OCO−、−CH=CH−、−CF=CF−または−C≡C−で置き換えられてもよく、炭素数1〜6のアルキレンの任意の水素はフッ素または塩素で置き換えられてもよい。X1〜X5はそれぞれ独立して、炭素数1〜10のアルキレンであり、炭素数1〜10のアルキレンの任意の−CH2−は−O−、−S−、−COO−、−OCO−、−CH=CH−、−CF=CF−または−C≡C−で置き換えられてもよい。)
[6] アキラルな液晶化合物、キラル剤および[1]〜[5]のいずれか1つに記載の化合物からなる液晶組成物において、[1]〜[5]のいずれか1つに記載の化合物の含有率が5〜70%であり、昇温条件下、4.5℃以上のブルー相を発現する液晶組成物。
[7] 一方または両方の面に電極が配置され、基板間に配置された液晶組成物、および、電極を介して液晶組成物に電界を印加する電界印加手段を備えた光素子であって、
前記液晶組成物が、[6]に記載の液晶組成物である光素子。
[8] 一方または両方の面に電極が配置され、少なくとも一方が透明な一組の基板、
基板間に配置された液晶組成物、および
基板の外側に配置された偏光板、
を有し、電極を介して液晶組成物に電界を印加する電界印加手段を備えた光素子であって、
前記液晶組成物が、[6]に記載の液晶組成物である光素子。
[9] 一組の基板の少なくとも一方の基板上において、少なくとも2方向に電界を印加できるように電極が構成されている[8]に記載の光素子。
[10] 互いに平行に配置された一組の基板の一方または両方に、少なくとも2方向に電界を印加できるように電極が構成されている[9]に記載の光素子。
[11] 電極がマトリックス状に配置されて、画素電極を構成し、各画素がアクティブ素子を備え、このアクティブ素子が薄膜トランジスター(TFT)である[7]〜[10]のいずれか1つに記載の光素子。
本発明の好ましい態様に係る化合物を、たとえば、母液晶組成物に添加することで、光学的に等方性の液晶相を広い温度範囲で発現させることが可能である。
また、本発明の好ましい態様に係る化合物を、たとえば、液晶組成物に添加することによって、光学的に等方性の液晶相は電気複屈折を発現できる。
以下、本発明を詳細に説明するが、以下の実施の形態は本発明を説明するための例示であり、本発明はその要旨を逸脱しない限りさまざまな形態で実施することができる。
1 本発明の概要
前述のように、広い温度範囲にわたって光学的に等方性の液晶相を示す液晶組成物が求められていた。
本発明者は、検討の結果、分岐の次数が2〜5のいずれかのデンドロンと棒状メソゲンがフォーカルポイントにおいて連結した新規化合物を見出した。
このうち、本発明の好ましい態様に係る新規化合物を、たとえば、母液晶組成物に添加することで、光学的に等方性の液晶相の温度範囲を大きく広げることができる。
ここで、「光学的に等方性の液晶相」とは、ゆらぎではなく光学的に等方性の液晶相を発現する相を表し、たとえばプレートレット組織を発現する相(ブルー相)はその一例である。一般的に、ブルー相は3種類に分類され(ブルー相I、ブルー相II、ブルー相III)、これら3種類のブルー相はすべて光学活性であり、かつ、等方性である。ブルー相Iやブルー相IIのブルー相では異なる格子面からのブラッグ反射に起因する2種以上の回折光が観測される。本明細書においては、光学的に等方性の液晶相が二種以上の回折光を示さない状態もブルー相と称することがある。
2 本発明の化合物
2.1 デンドロンと棒状メソゲンを有する化合物
本発明の化合物は、前述のように分岐の次数が2〜5のいずれかのデンドロンと棒状メソゲンとを有する化合物である。
図1にデンドロンの模式図を示す。デンドロン(Dendron)とは、デンドリマー(Dendrimer:樹枝状規則分岐を有する高分子構造の総称)の研究において、樹枝状規則分岐構造単位を持つ分子構築部品という意味で広く用いられる術語である(たとえば、G.R.Newkomeらの成書「Dendritic Molecules, Concepts-Synthesis Perspectives (VCHVerlagagesellec haft mbH; Weinheim, Germany: 1996, ISBN: 3-527-29326-6)」等を参照)。そして、該分岐構造の開始点(デンドロンを模式的に扇型と見なした場合の扇の要に相当)をフォーカルポイント11(図1)と称する。なお、本明細書においては、「分岐の次数+1」を「世代(Generation)」とする。たとえば、図1に示すデンドロンは、分岐の次数が4であるので、第5世代とする。
本明細書において、「棒状メソゲン(基)」とは、剛直な棒状の1価の有機基のことを指す。メソゲンとは、中間相(=液晶相)形成分子(液晶辞典、日本学術振興会、情報科学用有機材料第142委員会、液晶部会編、1989年等参照)とも称され、液晶性分子構造とほぼ同義である。
ここで、棒状構造のメソゲンとしては、棒状構造を有するメソゲンであれば特に限定されない。例えば、トランス−1,4−シクロへキシレン、1−シクロヘキセン−1,4−ジイル、1,4−フェニレン、ナフタレン環、ジオキサン環、ピリジン環、ピリミジン環またはテトラヒドロピラン環のうち複数個が、連結基を介してあるいは単結合で連結した基が挙げられる。
また、棒状メソゲンとしては、たとえば、コレステロール誘導体エステル等も挙げられる。
本発明の好ましい化合物は、前記デンドロンと棒状メソゲンとがフォーカルポイントにおいて連結した化合物である。具体的には、デンドロンのフォーカルポイントにメソゲンが直接またはスペーサーを介して結合することをいう。そのようなスペーサーとしては、特に限定されないが、たとえば、−(CH2)p−、−O(CH2)p−、−(CH2)pO−、−O(CH2)pO−、−COO(CH2)pOCO−、−OCO(CH2)pCOO−(pは1〜20の整数を表す)等を挙げることができる。
2.2 分岐の次数が2のデンドロンと棒状メソゲンとを有する化合物
分岐の次数が2のデンドロンと棒状メソゲンとを有する本発明の化合物としては、たとえば、前述の式(1)で表される化合物をあげることができる。式(1)の化合物においては、環D1から左側の分子構築部品がデンドロンである。式(1)中のデンドロンは、環D1と環D2において2回分岐しており、分岐の次数が2である、すなわち、第3世代のデンドロンである。
式(1)の化合物では、L1から右側の分子構築部品が棒状のメソゲンである。
このように、式(1)の化合物は、分岐の次数が2(第3世代)のデンドロンと棒状メソゲンとが、L1と環D1間の結合をフォーカルポイントとして連結した化合物である。
式(1)中、R1〜R4はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、シアノまたは炭素数1〜20のアルキルであり、炭素数1〜20のアルキルの任意の−CH2−は−O−、−S−、−COO−、−OCO−、−CH=CH−、−CF=CF−または−C≡C−で置き換えられてもよく、炭素数1〜20のアルキルの任意の水素はフッ素または塩素で置き換えられてもよい。好ましくは、R1〜R4はそれぞれ独立して、水素、シアノ、ハロゲン、炭素数1〜10のアルキルおよびアルコキシなどである。
式(1)中、RD1とRD2はそれぞれ独立して、ハロゲン、シアノまたは炭素数1〜20アルキルであり、炭素数1〜20のアルキルの任意の−CH2−は−O−、−S−、−COO−、−OCO−、−CH=CH−、−CF=CF−または−C≡C−で置き換えられてもよく、炭素数1〜20のアルキルの任意の水素はフッ素または塩素で置き換えられてもよい。好ましくは、RD1とRD2はそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、炭素数1〜5のアルキル、アルコキシなどである。
式(1)中、環A〜Cはそれぞれ独立して、ベンゼン環、シクロヘキサン環、シクロヘキセン環、ジオキサン環、テトラヒドロピラン環、ラクトン環、ピリジン環、ピリミジン環、ピリダジン環またはチオフェン環であり、環A〜Cの任意の水素は炭素数1〜10のアルキル、炭素数1〜10のアルコキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロまたはアミノで置き換えられてもよい。好ましくは、環A〜Cはそれぞれ独立して、ベンゼン環、シクロヘキサン環、ジオキサン環などである。
式(1)中、環D1〜D3はそれぞれ独立して、ベンゼン環またはシクロヘキサン環である。好ましくは、環D1〜D3はそれぞれ独立して、ベンゼン環である。
式(1)中、n1とn2はそれぞれ独立して0〜6の整数を表す。好ましくは、n1+n2≧1である。
式(1)中、m1とm2はそれぞれ独立して0〜3の整数を表す。好ましくは、m1=0、m2=0である。
式(1)中、L1は単結合または炭素数1〜20のアルキレンであり、炭素数1〜20のアルキレンの任意の−CH2−は−O−、−CH=CH−または−C≡C−で置き換えられてもよく、炭素数1〜20のアルキレンの任意の水素はフッ素または塩素で置き換えられてもよい。好ましくは、L1は、−(CH2)p−、−O(CH2)p−、−(CH2)pO−、−O(CH2)pO−、−COO(CH2)pOCO−、−OCO(CH2)pCOO−(pは1〜20の整数を表す)などである。
式(1)中、L2とL3はそれぞれ独立して、単結合または炭素数1〜6のアルキレンであり、炭素数1〜6のアルキレンの任意の−CH2−は−O−、−S−、−COO−、−OCO−、−CH=CH−、−CF=CF−または−C≡C−で置き換えられてもよく、炭素数1〜6のアルキレンの任意の水素はフッ素または塩素で置き換えられてもよい。好ましくは、L2とL3はそれぞれ独立して、単結合、−COO−、−OCO−、−CH2CH2−、−CH2O−、−OCH2−などである。
式(1)中、X1とX2はそれぞれ独立して、炭素数1〜10のアルキレンであり、炭素数1〜10のアルキレンの任意の−CH2−は−O−、−S−、−COO−、−OCO−、−CH=CH−、−CF=CF−または−C≡C−で置き換えられてもよい。好ましくは、X1とX2はそれぞれ独立して、−(CH2)q−、−O(CH2)q−、−(CH2)qO−、−O(CH2)qO−、−COO(CH2)qOCO−、−OCO(CH2)qCOO−(qは1〜10の整数を表す)、−CH2−O−、−OCH2−、−COO−、−OCO−、−CH2CH2−である。
式(1)の化合物としては具体的には、下記化合物を挙げることができる。
Figure 0005288363
本明細書において、「アルキル」は、C1〜C10アルキルであることが好ましく、C1〜C6アルキルであることが更に好ましい。アルキルの例としては、制限するわけではないが、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、s−ブチル、t−ブチル、ペンチル、ヘキシル、ドデカニル等を挙げることができる。
2.3 分岐の次数が3のデンドロンと棒状メソゲンとを有する化合物
分岐の次数が3のデンドロンと棒状メソゲンとを有する本発明の化合物としてはたとえば、前述の式(2)で表される化合物をあげることができる。式(2)の化合物においては、環D1から左側の分子構築部品がデンドロンである。式(2)中のデンドロンは、分岐の次数が3であるから、第4世代のデンドロンである。式(2)の化合物では、L1から右側の分子構築部品が棒状のメソゲンである。
すなわち、式(2)の化合物は、分岐の次数が3(第4世代)のデンドロンと棒状メソゲンとが、L1と環D1間の結合をフォーカルポイントとして連結した化合物である。
式(2)中、RD3は、式(1)のRD1、RD2で説明したのと同様である。
また、環D4は、式(1)の環D1〜D3で説明したのと同様である。
また、m3は、式(1)のm1とm2で説明したのと同様である。
さらに、X3は、式(1)のX1、X2で説明したのと同様である。
尚、R1〜R4、RD1、RD2、環A〜C、環D1〜D3、n1、n2、m1、m2、L1〜L3、X1、X2は、式(1)で説明したのと同様である。
式(2)の化合物としては具体的には、下記化合物を挙げることができる。
Figure 0005288363
2.4 分岐の次数が4のデンドロンと棒状メソゲンとを有する化合物
分岐の次数が4のデンドロンと棒状メソゲンとを有する本発明の化合物としては、たとえば、前述の式(3)で表される化合物をあげることができる。式(3)の化合物においては、環D1から左側の分子構築部品がデンドロンである。式(3)中のデンドロンは、分岐の次数が4であるから、第5世代のデンドロンである。式(3)の化合物では、L1から右側の分子構築部品が棒状のメソゲンである。
すなわち、式(3)の化合物は、分岐の次数が4(第5世代)のデンドロンと棒状メソゲンとが、L1と環D1間の結合をフォーカルポイントとして連結した化合物である。
式(3)中、RD4は、式(1)、式(2)のRD1〜RD3で説明したのと同様である。
また、環D5は、式(1)、式(2)の環D1〜D4で説明したのと同様である。
また、m4は、式(1)、式(2)のm1〜m3で説明したのと同様である。
さらに、X4は、式(1)、式(2)のX1〜X3で説明したのと同様である。
尚、R1〜R4、RD1〜RD3、環A〜C、環D1〜D4、n1、n2、m1〜m3、L1〜L3、X1〜X3は、式(1)、式(2)で説明したのと同様である。
式(3)の化合物としては具体的には、下記化合物を挙げることができる。
Figure 0005288363
2.5 分岐の次数が5のデンドロンと棒状メソゲンとを有する化合物
分岐の次数が5のデンドロンと棒状メソゲンとを有する本発明の化合物としては、たとえば、前述の式(4)で表される化合物をあげることができる。式(4)の化合物においては、環D1から左側の分子構築部品がデンドロンである。式(4)中のデンドロンは、分岐の次数が5であるから、第6世代のデンドロンである。式(4)の化合物では、L1から右側の分子構築部品が棒状のメソゲンである。
すなわち、式(4)の化合物は、分岐の次数が5(第6世代)のデンドロンと棒状メソゲンとが、L1と環D1間の結合をフォーカルポイントとして連結した化合物である。
式(4)中、RD5は、式(1)〜式(3)のRD1〜RD4で説明したのと同様である。
また、環D6は、式(1)〜式(3)の環D1〜D5で説明したのと同様である。
また、m5は、式(1)〜式(3)のm1〜m4で説明したのと同様である。
さらに、X5は、式(1)〜式(3)のX1〜X4で説明したのと同様である。
尚、R1〜R4、RD1〜RD4、環A〜C、環D1〜D5、n1、n2、m1〜m4、L1〜L3、X1〜X4は、式(1)〜式(3)で説明したのと同様である。
式(4)の化合物としては具体的には、下記化合物を挙げることができる。
Figure 0005288363
2.6 本発明の化合物の合成法
本発明の化合物の合成法は、特に限定されないが、本発明の化合物は、たとえば、デンドロンと、棒状メソゲンを別々に合成してから、デンドロンとメソゲンをフォーカルポイントにおいて連結するようにして合成することができる。
デンドロンの合成法は、特に限定されないが、デンドロンは、種々の書籍や文献、たとえば、Chemical Reviews, 101, 3819-3867 (2001)、Organic Letters, 8, 2321-2324 (2006)などに記載の方法を用いて合成することができる。
より具体的には、たとえば、次のようにして、合成することができる。
先ず、第2世代(分岐の次数が1)のデンドロンを合成する。
第2世代のデンドロン、たとえば、3,5-bis (benzyloxy) benzoic acidは、炭酸カリウムと1-Methyl-2-pyrrolidone (NMP) の存在下、3,5-benzyl chloride を3,5-dihydroxy benzyl alcoholと反応させることで合成することができる。この時、反応温度は、たとえば、60〜150℃とするのが好ましい。また、3,5-bis (benzyloxy) benzoic acidのカルボキシルを、水素化リチウムアルミニウムなどにより還元して、ヒドロキシとして、(3,5-bis (benzyloxy) phenyl)methanolを合成しておいても良い。
次に、第3世代(分岐の次数が2)のデンドロンを合成する。
第3世代のデンドロン、たとえば(3,5-bis (3,5-bis(benzyloxy) benzyloxy )phenyl) methanolは、合成した第2世代のデンドロン(3,5-bis(benzyloxy)phenyl) methanol)を3,5 - dihydroxy benzyl alcoholと反応させることで合成することができる。この時、先ず、第2世代のデンドロンのヒドロキシ基を、NMP、DMF、ピリジンの存在下、塩化チオニルで処理するなどしてハロゲン化し、次いで、炭酸カリウムと1-Methyl-2-pyrrolidone (NMP) の存在下、3,5-dihydroxy benzyl alcoholと反応させるようにするのが好ましい。塩化チオニルでの塩素化は、0℃〜還流する温度で行うのが好ましい。また、ハロゲン化された第2世代のデンドロンと3,5-dihydroxy benzyl alcoholの反応は、80〜120℃で行うのが好ましい。
第4世代〜第6世代(分岐の次数が3〜5)のデンドロンは、上記第3世代のデンドロンで説明したのと同様の過程を繰り返すことで、世代数をのばして合成することができる。尚、この時、世代に応じて、反応時間、反応温度、反応試薬量等を適宜選択すれば良い。
棒状メソゲンは有機合成化学における手法を適切に組み合わせることにより合成できる。
出発物に目的の末端基、環および結合基を導入する方法は、フーベン・ヴァイル(Houben Wyle, Methoden der Organischen Chemie, Georg Thieme Verlag, Stuttgart)、 オーガニック・シンセセス(Organic Syntheses, John Wiley & Sons, Inc)、オーガニック・リアクションズ(Organic Reactions, John Wiley & Sons, Inc)、コンプリヘンシブ・オーガニック・シンセシス(Comprehensive Organic Synthesis, Pergamon Press)、新実験化学講座(丸善)などの成書および文献に記載されている。
デンドロンと棒状メソゲンの結合法についても前述と同様に、成書および文献に記載されている。
より具体的には、たとえば、第3世代のデンドロンと棒状メソゲンの連結は、水素化ナトリウムとDMF(N,N-ジメチルホルムアミド)の存在下、第3世代のデンドロンと棒状メソゲンを反応させることで連結することができる。この時、反応温度は、80〜120℃とするのが好ましい。
3 液晶組成物
さらに、本発明は、前記新規化合物を含有する、液晶組成物を提供する。本発明の好ましい態様においては、液晶組成物は、アキラルな液晶化合物及びキラル剤を含有し、前記新規化合物の含有率が液晶組成物の全量に対して、5〜70重量%である。前記新規化合物の含有量は、より好ましくは、8〜70重量%であり、さらに好ましくは、15〜70重量%である。
ここで、本明細書において、母液晶組成物とは、本発明の新規化合物を添加するための液晶組成物のことを指すものとする。そのような母液晶組成物としては、たとえば、1以上のアキラルな液晶化合物(液晶性化合物)に1以上のキラル剤(キラルな化合物)を混合した組成物がある。
3.1 アキラルな液晶化合物
本発明に用いることのできる母液晶組成物の成分であるアキラルな液晶性組成物の誘電率異方性の正負に関しては、特別の制限はないが、正のものが好ましい。液晶材料の誘電率異方性値(Δε)の絶対値と屈折率異方性値(Δn)はそれぞれ大きいほど、電気複屈折は大きくなるため、いずれも大きいほど好ましい。液晶材料は二色性色素、フォトクロミック化合物を含有していてもよい。
本発明に用いられるアキラルな液晶化合物としてはたとえば下記式(5)であらわされる化合物を挙げることができる。
Figure 0005288363
(式(5)中、六員環 a、b、cおよびdは、それぞれ独立に、トランス−1,4−シクロへキシレン、1−シクロヘキセン−1,4−ジイル、1,4−フェニレン、ナフタレン環、ジオキサン環、ピリジン環、ピリミジン環またはテトラヒドロピラン環である。g、hおよびiは0または1で、かつ、(g+h+i)≧1である。La、LbおよびLcはそれぞれ独立に単結合、−CH2−CH2−、−OCH2−、−CH2O−、−COO−、−OCO−、−CF2O−、−OCF2−、−C=C−または−C≡C−である。RaおよびRbはそれぞれ独立に、H、ハロゲン、−CN、−NCS、Cm2m+1−、Cm2m+1O−、Cm2m+1−O−Ck2k−(ただし、mおよびkはそれぞれ独立に1ないし18の整数である)、Cm2m-1−、Cma2m-1O−、Cma2m-1−O−Ck2k−、CmaH2m-3−、Cm2m-3O−または Cm2m-3−O−Ck2k−(ただし、kは上記と同じ、mは2ないし18の整数である)を示し、(m+k)≦18である。該式における少なくとも一つのH(水素)はF(フッ素)で置換されていてもよい。)
液晶組成物の全量に対して、アキラルな液晶化合物は、50〜90重量%含まれるのが好ましく、特には、60〜90重量%含まれるのが好ましい。
3.2 キラル剤
本発明において用いることのできるキラル剤としては、特に限定されないが、ねじり力(Helical Twisting Power)が大きい化合物が好ましい。ねじり力が大きい化合物は所望のピッチを得るために必要な添加量が少なくできるので、駆動電圧の上昇を抑えられ、実用上有利である。具体的には、下記式(K1)〜(K5)で表される化合物が好ましい。
Figure 0005288363
(式(K1)〜(K5)中、RKは独立に、水素、ハロゲン、−CN、−N=C=O、−N=C=Sまたは炭素数1〜20のアルキルであり、このアルキル中の任意の−CH2−は、−O−、−S−、−COO−、−OCO−、−CH=CH−、−CF=CF−または−C≡C−で置き換えられてもよく、このアルキル中の任意の水素はハロゲンで置き換えられてもよく;Aは独立に、芳香族性あるいは非芳香族性の3ないし8員環のいずれかの環、または、炭素数9以上の縮合環であり、これらの環の任意の水素がハロゲン、炭素数1〜3のアルキルまたはハロアルキルで置き換えられてもよく、これらの環の任意の−CH2−は−O−、−S−または−NH−で置き換えられてもよく、これらの環の任意の−CH=は−N=で置き換えられてもよく;Zは独立に、単結合、炭素数1〜8のアルキレンであり、任意の−CH2−は、−O−、−S−、−COO−、−OCO−、−CSO−、−OCS−、−N=N−、−CH=N−、−N=CH−、−N(O)=N−、−N=N(O)−、−CH=CH−、−CF=CF−または−C≡C−で置き換えられてもよく、任意の水素はハロゲンで置き換えられてもよく;Xは単結合、−COO−、−CH2O−、−CF2O−または−CH2CH2−であり;mは1〜4である。)
これらの中でも、母液晶組成物の成分であるキラル剤としては、式(K2)に含まれる下記式(K2−1)〜式(K2−4)の化合物、および、式(K5)に含まれる下記式(K5−1)〜式(K5−3)の化合物が好ましい
Figure 0005288363
Figure 0005288363
(式中、RKは独立に、炭素数3〜10のアルキルであり、このアルキル中の環に隣接する−CH2−は−O−で置き換えられてもよく、アルキルの任意の−CH2−は、−CH=CH−で置き換えられてもよい。)。
液晶組成物の全量に対して、キラル剤を1〜40重量%含むことが好ましく、3〜25重量%含むことがさらに好ましく、5〜15重量%含むことが最も好ましい。
3.3 その他の化合物
電界印加時の格子ひずみの抑制、あるいは光学的等方性の液晶相の一種であるブルー層の温度範囲をさらに拡大することを目的として、本発明の液晶組成物は高分子を含有していてもよい。
高分子は特に限定されないが、高分子の原料としては、低分子量化合物から成るモノマーまたはマクロモノマーの他、オリゴマーを使用することもでき、本発明において高分子の原料モノマーとはこれらを包含する意味で用いている。また、二以上の重合性官能基を有する多官能性モノマーを用いることによる三次元架橋構造を有するものが好ましい。また重合は等方相またはブルー相で行われることが好ましい。
4 光素子
本発明の液晶組成物は、光変調や光スイッチングなどの機能を奏する各種の光素子として利用することができる。すなわち、本発明の液晶組成物は、表示装置、光プリンター、光交換機、光演算装置、光記憶装置などの広い分野で用いることができる。これらの各装置は、それぞれの用途に応じて適宜工夫して構成され、特に限定されるものではないが、好ましい態様の例を以下に説明する。
光変調や光スイッチングのための基本的な素子としては、本発明の液晶組成物を調光層とし、これを電極付基板で挟持させてなるもの、または、櫛形電極を有する基板と電極を有しない基板とで挟持させてなるものが挙げられる。この調光素子は電場により複屈折が誘起され偏光板と組み合わせることにより光素子とすることができる。
表示装置においては、偏光板、透明電極、配向膜、調光層、配向膜、透明電極、偏光板の順に配設された液晶シャッター、または、偏光板、調光層、櫛形電極、偏光板の順に配設された液晶シャッターであり、電界をかけたことにより光を通過または遮断する調光層として本発明の液晶組成物が用いられ、カラーフィルターおよびバックライトとともに表示装置を構成する。
光プリンターにおいても本発明の液晶組成物を用いた光素子が液晶シャッターとして機能し、光源ユニットとともにプリンタヘッドを構成する。
光交換機においては、光の進行方向を制御する液晶ホログラム素子として本発明の液晶組成物が用いられ、光学系、液晶ホログラム素子、光デバイスアレイを順次配設し、機能素子間の光接続を切り替えるための部品として機能する。
光演算装置においては、入射光の透過光量および透過方向が変化し、透光性を有する材料の透過制御層に本発明の液晶組成物が用いられ、該透過制御層を画定してアドレス電極とともに複数の単位構成体を構成する。そして、各単位構成体に対して電界の強度を変化させ、透過光量および透過方向を制御することにより、各単位構成体が有する透過光量の分布や透過方向を用いて演算を行うことができる。
光記憶装置においては、回転対称な液面収差を発生させる光素子として本発明の液晶組成物が用いられ、レーザー、ユリメートレンズおよび対物レンズとともに光ピックアップを構成する。
以下、実施例により本発明さらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定されるものではない。なお、以下の実施例においては、Iは等方相、Nはネマチック相、BPはブルー相または光学的等方性の液晶相、N*はキラルネマチック相、Kは結晶相を表す。Unは光学的等方性ではない未確認の相を表す。以下において、I−N相転移点をI−N点と言うことがある。I−N*転移点をI−N*点と言うことがある。I−BP相転移点をI−BP点と言うことがある。また、K−N相転移点をK−N点、K−I相転移点をK−I点と言うことがある。
本発明において、物性値の測定は特に断らない限り、日本電子機械工業規格(Standard of Electronic Industries Association of Japan)、EIAJ・ED−2521Aに記載された方法に従った。
相転移点:
偏光顕微鏡を備えた融点測定装置のホットプレートに試料を置き、クロスニコルの状態で、まず試料が等方相になる温度まで昇温した後、1℃/分の速度で冷却し、完全にキラルネマチック相または光学的異方性の相が出現させた。その過程での相転移温度を測定し、次いで1℃/分の速度で加熱し、その過程における相転移温度を測定した。光学的等方相においてクロスニコル下では暗視野で相転移点の判別が困難な場合は、偏光板をクロスニコルの状態から1〜10°ずらして相転移温度を測定した。
液晶相−等方相転移点の外挿法による算出法:
ネマチック相を呈する母液晶85重量%と1以上の液晶性化合物を含む組成物15重量%からなるネマチック液晶組成物を調製する。母液晶の液晶相−等方相転移点と後者の液晶相−等方相転移点から直線外挿し、1以上の液晶性化合物を含む組成物の液晶相−等方相転移点を求めた。
ネマチック相の下限温度(TC;℃):
ネマチック相を有する試料をガラス瓶に入れ、0℃、−10℃、−20℃、−30℃、および−40℃のフリーザー中に10日間保管したあと、液晶相を観察した。たとえば、試料が−20℃ではネマチック相のままであり、−30℃では結晶またはスメクチック相に変化したとき、TC≦−20℃と記載した。ネマチック相の下限温度を「下限温度」と略すことがある。
粘度(η;20℃で測定;mPa・s):
粘度の測定にはE型粘度計を用いた。
光学異方性(屈折率異方性;Δn;25℃で測定):
測定は、波長589nmの光を用い、接眼鏡に偏光板を取り付けたアッベ屈折計により行った。主プリズムの表面を一方向にラビングしたあと、試料を主プリズムに滴下した。屈折率n‖は偏光の方向がラビングの方向と平行であるときに測定した。屈折率n⊥は偏光の方向がラビングの方向と垂直であるときに測定した。Δn=n‖−n⊥、の式から計算した。
誘電率異方性(Δε;25℃で測定):
1)誘電率異方性が正である液晶材料:2枚のガラス基板の間隔(ギャップ)が約9μm、ツイスト角が80度のTNセルに試料を入れた。このセルにサイン波(10V、1kHz)を印加し、2秒後に液晶分子の長軸方向における誘電率(ε‖)を測定した。このセルにサイン波(0.5V、1kHz)を印加し、2秒後に液晶分子の短軸方向における誘電率(ε⊥)を測定した。誘電率異方性の値は、Δε=ε‖−ε⊥、の式から計算した。
2)誘電率異方性が負である液晶材料:2枚のガラス基板の間隔(ギャップ)が約9μm、ホメオトロピック配向に処理した液晶セルに試料を入れ、サイン波(0.5V、1kHz)を印加し、2秒後の誘電率(ε‖)を測定した。さらに2枚のガラス基板の間隔(ギャップ)が約9μm、ホモジニアス配向に処理した液晶セルに試料を入れ、サイン波(0.5V、1kHz)を印加し、2秒後の誘電率(ε⊥)を測定した。誘電率異方性の値は、Δε=ε‖−ε⊥、の式から計算した。
電圧保持率(VHR;25℃で測定;%):測定に用いたTN素子はポリイミド配向膜を有し、そしてセルギャップは6μmである。この素子は試料を入れたあと紫外線によって重合する接着剤で密閉した。このTN素子にパルス電圧(5Vで60μ秒)を印加して充電した。減衰する電圧を高速電圧計で16.7m秒のあいだ測定し、単位周期において電圧曲線と横軸との間の面積を求めた。TN素子を取り除いたあと測定した電圧の波形から同様にして面積を求めた。2つの面積の値を比較して電圧保持率を算出した。
ピッチ(P;25℃で測定;nm):ピッチ長は選択反射を用いて測定した(液晶便覧196頁(2000年発行、丸善)。選択反射波長λには、関係式<n>p/λ=1が成立する。ここで<n>は平均屈折率を表し、次式で与えられる。<n>=[(n‖2+n⊥2)/2]1/2。選択反射波長は顕微分光光度計(日本電子(株)、商品名MSV-350)で測定した。得られた反射波長を平均屈折率で除すことにより、ピッチを求めた。
可視光より長波長領域に反射波長を有するコレステリック液晶のピッチは、光学活性化合物濃度が低い領域では光学活性化合物の濃度の逆数に比例することから、可視光領域に選択反射波長を有する液晶のピッチ長を数点測定し、直線外挿法により求めた。
[実施例1]
3,5-dihydroxybenzoic acid(13.8 g, 89.7 mmol)および塩基として炭酸カリウム(41.5 g, 300 mmol)を三口フラスコにいれN2雰囲気下で脱水1-Methyl-2-pyrrolidone(120 ml)に溶かした。そこへbenzyl Chloride(28.4 g, 224 mmol)を滴下し、120 ℃で1.5時間撹拌させた。その後140 ℃で8時間撹拌した。室温にまで冷却した後、水中に注ぎ、酸性になるまで12 NのHClを加え、ろ過することで固体が得られた。この固体をtoluene/heptaneの混合溶液で再結晶し乾燥させ3,5-bis(benzyloxy)benzoic acidを得た。得られた量は粗収量で約13 gであった。
その後、3,5-bis(benzyloxy)benzoic acidを三口フラスコへ入れ窒素雰囲気下で脱水Tetrahydrofuran (100 ml)に溶かし0 ℃で撹拌した。そこへ、水素化リチウムアルミニウム(3.00 g, 78.9 mmol)を投入した。0℃で3時間撹拌し、水、15%NaOH水を少量加えろ過した。ろ液をジクロロメタンで抽出し、有機層を濃縮し茶色の結晶を得た。その後真空乾燥機(70 ℃, 10 h)で乾燥し、1.58 gの(3,5-bis(benzyloxy)phenyl)methanol(G2)の結晶が得られた。
二口フラスコに(3,5-bis(benzyloxy)phenyl)methanol(2.00 g, 6.24 mmol)を入れ、窒素雰囲気中で脱水1-Methyl-2-pyrrolidoneに溶かし、0 ℃でTionyl chloride(0.5 ml)を加え10分間撹拌した。発生したHClと残っているTionyl chlorideの中和のために炭酸カリウム(6.95 g)を加え室温で1時間撹拌した。この混合物に3,5-dihydroxylbenzyl alcohol(0.43 g, 3.07 mmol)を加えた。その後、この混合物は120 ℃で5時間撹拌し、KOH(0.78 g)を加え120 ℃でさらに3時間撹拌した。反応混合物はトルエンで希釈し、1 M NaOH、1 M HCl および水で洗った。トルエン : 酢酸エチル = 10 : 2(容量)を展開溶媒として用いカラムクロマトグラフィーにより分離精製し、ジクロロメタンとメタノールで再結晶し乾燥した。(3,5-bis(3,5-bis(benzyloxy)benzyloxy)phenyl)methanol(G3)が得られた。
三口フラスコに水素化ナトリウム(0.83 g)を入れ、窒素雰囲気中で脱水ヘキサン(10 ml×3回)を加え水素化ナトリウムを包んでいる油分を取り除いた。その後、脱水DMF(20 ml)を加え0 ℃で撹拌させながら脱水DMF(100 ml)に溶かしたG3(1.86 g, 2.50 mmol)を加えた。室温で5時間撹拌させ、脱水DMF(60 ml)に溶かした4-(6-Bromohexyloxy)-4'-cyanobiphenyl(1.03 g, 2.88 mmol)を加え60 ℃で27時間撹拌した。反応混合物はジクロロメタンで洗った。展開溶媒としてトルエン : ジクロロメタン = 1 : 5(容量)、1 : 7(容量)、1 : 10(容量)を用いカラムクロマトグラフィーにより分離精製し、黄色水あめ状固体G3−6−LC1(0.771 g,0.75 mmol)を得た(収率.30.0 %)。
Figure 0005288363
[実施例2]
下図に示す液晶化合物を、下記割合で混合することにより組成物Aを調製した。
Figure 0005288363
組成物Aに対し、下記に示すキラル剤B、および実施例1で合成したG3−6−LC1を下記表1に示す割合で混合した液晶組成物を調製した。
Figure 0005288363
Figure 0005288363
得られた組成物を1℃/minの条件で昇温しながら、偏光顕微鏡で相転移を確認したところ下記表2のような結果が得られた。
Figure 0005288363
第3世代のG3−6−LC1を混合することにより、BP温度範囲が大きく拡大した。すなわち、G3−6−LC1が8重量%では、約5℃、15重量%では、約7℃、20重量%では、約11℃と、BP温度範囲が大きく拡大し、4.5℃以上のブルー相を発現することが可能であることが示された。
[比較例1]
下記に示すような、第1世代(分岐の次数が0)のデンドロンを有する化合物(G1−6−LC1)と、第2世代のデンドロンを有する化合物(G2−6−LC1)を合成した。ここで、G1−6−LC1のK−I点は56.3℃、G2−6−LC1のK−I点は76.8℃であった。
Figure 0005288363
前記組成物Aに対し、前記キラル剤B、およびG1−6−LC1あるいはG2−6−LC1を下記表3,4に示す割合で混合した液晶組成物を調製した。
Figure 0005288363
Figure 0005288363
得られた組成物を1℃/minの条件で昇温しながら、偏光顕微鏡で相転移を確認したところ下記表5の結果が得られた。
Figure 0005288363
このように第1、第2世代のデンドロンを有する化合物を混合した液晶組成物では、BP温度範囲は、せいぜい、2〜3℃程度であり、顕著なBP温度範囲拡大は確認されなかった。
実施例2の結果とこの比較例1の結果から、分岐の次数が2(第3世代)以上のデンドロンと棒状メソゲンが結合した化合物が不連続的に顕著なBP温度範囲拡大効果を有することがわかる。
本発明の活用方法としては、たとえば、液晶表示素子、光素子等が挙げられる。
デンドロンを示す模式図である。
符号の説明
11 フォーカルポイント

Claims (20)

  1. 下記式(1)で表される化合物。
    Figure 0005288363
    (式中、R〜Rはそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、シアノまたは炭素数1〜20のアルキルであり、炭素数1〜20のアルキルの任意の−CH−は−O−、−S−、−COO−、−OCO−、−CH=CH−、−CF=CF−または−C≡C−で置き換えられてもよく、炭素数1〜20のアルキルの任意の水素はフッ素または塩素で置き換えられてもよい。RD、RDは、それぞれ独立して、ハロゲン、シアノまたは炭素数1〜20アルキルであり、炭素数1〜20のアルキルの任意の−CH−は−O−、−S−、−COO−、−OCO−、−CH=CH−、−CF=CF−または−C≡C−で置き換えられてもよく、炭素数1〜20のアルキルの任意の水素はフッ素または塩素で置き換えられてもよい。環A〜Cはそれぞれ独立して、ベンゼン環、シクロヘキサン環、シクロヘキセン環、ジオキサン環、テトラヒドロピラン環、ラクトン環、リミジン環、ピリダジン環またはチオフェン環であり、環A〜Cの任意の水素は炭素数1〜10のアルキル、炭素数1〜10のアルコキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロまたはアミノで置き換えられてもよい。環D〜Dベンゼン環ある。nとnはそれぞれ独立して0〜6の整数を表し、n +n ≧1である。mとmはそれぞれ独立して0〜3の整数を表す。L素数1〜20のアルキレンであり、炭素数1〜20のアルキレンの任意の−CH−は−O−、−S−、−COO−、−OCO−、−CH=CH−、−CF=CF−または−C≡C−で置き換えられてもよく、炭素数1〜20のアルキレンの任意の水素はフッ素または塩素で置き換えられてもよい。L、Lはそれぞれ独立して、単結合または炭素数1〜6のアルキレンであり、炭素数1〜6のアルキレンの任意の−CH−は−O−、−S−、−COO−、−OCO−、−CH=CH−、−CF=CF−または−C≡C−で置き換えられてもよく、炭素数1〜6のアルキレンの任意の水素はフッ素または塩素で置き換えられてもよい。X、Xはそれぞれ独立して、炭素数1〜10のアルキレンであり、炭素数1〜10のアルキレンの任意の−CH−は−O−置き換えられてもよい。)
  2. 、X は、−CH −O−である、
    請求項1に記載の化合物。
  3. 下記式(2)で表される化合物。
    Figure 0005288363
    (式中、R〜Rはそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、シアノまたは炭素数1〜20のアルキルであり、炭素数1〜20のアルキルの任意の−CH−は−O−、−S−、−COO−、−OCO−、−CH=CH−、−CF=CF−または−C≡C−で置き換えられてもよく、炭素数1〜20のアルキルの任意の水素はフッ素または塩素で置き換えられてもよい。RD〜RDはそれぞれ独立して、ハロゲン、シアノまたは炭素数1〜20アルキルであり、炭素数1〜20のアルキルの任意の−CH−は−O−、−S−、−COO−、−OCO−、−CH=CH−、−CF=CF−または−C≡C−で置き換えられてもよく、炭素数1〜20のアルキルの任意の水素はフッ素または塩素で置き換えられてもよい。環A〜Cはそれぞれ独立して、ベンゼン環、シクロヘキサン環、シクロヘキセン環、ジオキサン環、テトラヒドロピラン環、ラクトン環、ピリミジン環、ピリダジン環またはチオフェン環であり、環A〜Cの任意の水素は炭素数1〜10のアルキル、炭素数1〜10のアルコキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロまたはアミノで置き換えられてもよい。環D〜Dベンゼン環ある。nとnはそれぞれ独立して0〜6の整数を表し、n +n ≧1である。m〜mはそれぞれ独立して0〜3の整数を表す。L素数1〜20のアルキレンであり、炭素数1〜20のアルキレンの任意の−CH−は−O−、−S−、−COO−、−OCO−、−CH=CH−、−CF=CF−または−C≡C−で置き換えられてもよく、炭素数1〜20のアルキレンの任意の水素はフッ素または塩素で置き換えられてもよい。L、Lはそれぞれ独立して、単結合または炭素数1〜6のアルキレンであり、炭素数1〜6のアルキレンの任意の−CH−は−O−、−S−、−COO−、−OCO−、−CH=CH−、−CF=CF−または−C≡C−で置き換えられてもよく、炭素数1〜6のアルキレンの任意の水素はフッ素または塩素で置き換えられてもよい。X〜Xはそれぞれ独立して、炭素数1〜10のアルキレンであり、炭素数1〜10のアルキレンの任意の−CH−は−O−置き換えられてもよい。)
  4. 〜X は−CH −O−である、
    請求項3の化合物。
  5. 下記式(3)で表される化合物。
    Figure 0005288363
    (式中、R〜Rはそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、シアノまたは炭素数1〜20のアルキルであり、炭素数1〜20のアルキルの任意の−CH−は−O−、−S−、−COO−、−OCO−、−CH=CH−、−CF=CF−または−C≡C−で置き換えられてもよく、炭素数1〜20のアルキルの任意の水素はフッ素または塩素で置き換えられてもよい。RD〜RDはそれぞれ独立して、ハロゲン、シアノまたは炭素数1〜20アルキルであり、炭素数1〜20のアルキルの任意の−CH−は−O−、−S−、−COO−、−OCO−、−CH=CH−、−CF=CF−または−C≡C−で置き換えられてもよく、炭素数1〜20のアルキルの任意の水素はフッ素または塩素で置き換えられてもよい。環A〜Cはそれぞれ独立して、ベンゼン環、シクロヘキサン環、シクロヘキセン環、ジオキサン環、テトラヒドロピラン環、ラクトン環、ピリミジン環、ピリダジン環またはチオフェン環であり、環A〜Cの任意の水素は炭素数1〜10のアルキル、炭素数1〜10のおよびアルコキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロまたはアミノで置き換えられてもよい。環D〜Dベンゼン環ある。nとnはそれぞれ独立して0〜6の整数を表し、n +n ≧1である。m〜mはそれぞれ独立して0〜3の整数を表す。L素数1〜20のアルキレンであり、炭素数1〜20のアルキレンの任意の−CH−は−O−、−S−、−COO−、−OCO−、−CH=CH−、−CF=CF−または−C≡C−で置き換えられてもよく、炭素数1〜20のアルキレンの任意の水素はフッ素または塩素で置き換えられてもよい。L、Lはそれぞれ独立して、単結合または炭素数1〜6のアルキレンであり、炭素数1〜6のアルキレンの任意の−CH−は−O−、−S−、−COO−、−OCO−、−CH=CH−、−CF=CF−または−C≡C−で置き換えられてもよく、炭素数1〜6のアルキレンの任意の水素はフッ素または塩素で置き換えられてもよい。X〜Xはそれぞれ独立して、炭素数1〜10のアルキレンであり、炭素数1〜10のアルキレンの任意の−CH−は−O−置き換えられてもよい。)
  6. 〜X は−CH −O−である、
    請求項5に記載の化合物。
  7. 下記式(4)で表される化合物。
    Figure 0005288363
    (式中、R〜Rはそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、シアノまたは炭素数1〜20のアルキルであり、炭素数1〜20のアルキルの任意の−CH−は−O−、−S−、−COO−、−OCO−、−CH=CH−、−CF=CF−または−C≡C−で置き換えられてもよく、炭素数1〜20のアルキルの任意の水素はフッ素または塩素で置き換えられてもよい。RD〜RDはそれぞれ独立して、ハロゲン、シアノまたは炭素数1〜20アルキルであり、炭素数1〜20のアルキルの任意の−CH−は−O−、−S−、−COO−、−OCO−、−CH=CH−、−CF=CF−または−C≡C−で置き換えられてもよく、炭素数1〜20のアルキルの任意の水素はフッ素または塩素で置き換えられてもよい。環A〜Cはそれぞれ独立して、ベンゼン環、シクロヘキサン環、シクロヘキセン環、ジオキサン環、テトラヒドロピラン環、ラクトン環、ピリジン環、ピリミジン環、ピリダジン環またはチオフェン環であり、環A〜Cの任意の水素は炭素数1〜10のアルキル、炭素数1〜10のおよびアルコキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロまたはアミノで置き換えられてもよい。環D〜Dベンゼン環ある。nとnはそれぞれ独立して0〜6の整数を表し、n +n ≧1である。m〜mはそれぞれ独立して0〜3の整数を表す。L素数1〜20のアルキレンであり、炭素数1〜20のアルキレンの任意の−CH−は−O−、−S−、−COO−、−OCO−、−CH=CH−、−CF=CF−または−C≡C−で置き換えられてもよく、炭素数1〜20のアルキレンの任意の水素はフッ素または塩素で置き換えられてもよい。L、Lはそれぞれ独立して、単結合または炭素数1〜6のアルキレンであり、炭素数1〜6のアルキレンの任意の−CH−は−O−、−S−、−COO−、−OCO−、−CH=CH−、−CF=CF−または−C≡C−で置き換えられてもよく、炭素数1〜6のアルキレンの任意の水素はフッ素または塩素で置き換えられてもよい。X〜Xはそれぞれ独立して、炭素数1〜10のアルキレンであり、炭素数1〜10のアルキレンの任意の−CH−は−O−置き換えられてもよい。)
  8. 〜X は−CH −O−である、
    請求項7に記載の化合物。
  9. アキラルな液晶化合物、キラル剤および請求項1〜のいずれか1項に記載の化合物からなる液晶組成物において、請求項1〜のいずれか1項に記載の化合物の含有率が5〜70%であり、昇温条件下、4.5℃以上のブルー相を発現する液晶組成物。
  10. アキラルな液晶化合物、キラル剤および
    下記式(1)で表される化合物
    Figure 0005288363
    (式中、R〜Rはそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、シアノまたは炭素数1〜20のアルキルであり、炭素数1〜20のアルキルの任意の−CH−は−O−、−S−、−COO−、−OCO−、−CH=CH−、−CF=CF−または−C≡C−で置き換えられてもよく、炭素数1〜20のアルキルの任意の水素はフッ素または塩素で置き換えられてもよい。RD、RDは、それぞれ独立して、ハロゲン、シアノまたは炭素数1〜20アルキルであり、炭素数1〜20のアルキルの任意の−CH−は−O−、−S−、−COO−、−OCO−、−CH=CH−、−CF=CF−または−C≡C−で置き換えられてもよく、炭素数1〜20のアルキルの任意の水素はフッ素または塩素で置き換えられてもよい。環A〜Cはそれぞれ独立して、ベンゼン環、シクロヘキサン環、シクロヘキセン環、ジオキサン環、テトラヒドロピラン環、ラクトン環、ピリジン環、ピリミジン環、ピリダジン環またはチオフェン環であり、環A〜Cの任意の水素は炭素数1〜10のアルキル、炭素数1〜10のアルコキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロまたはアミノで置き換えられてもよい。環D〜Dは、ベンゼン環である。nとnはそれぞれ独立して0〜6の整数を表し、n +n ≧1である。mとmはそれぞれ独立して0〜3の整数を表す。Lは炭素数1〜20のアルキレンであり、炭素数1〜20のアルキレンの任意の−CH−は−O−、−S−、−COO−、−OCO−、−CH=CH−、−CF=CF−または−C≡C−で置き換えられてもよく、炭素数1〜20のアルキレンの任意の水素はフッ素または塩素で置き換えられてもよい。L、Lはそれぞれ独立して、単結合または炭素数1〜6のアルキレンであり、炭素数1〜6のアルキレンの任意の−CH−は−O−、−S−、−COO−、−OCO−、−CH=CH−、−CF=CF−または−C≡C−で置き換えられてもよく、炭素数1〜6のアルキレンの任意の水素はフッ素または塩素で置き換えられてもよい。X、Xはそれぞれ独立して、炭素数1〜10のアルキレンであり、炭素数1〜10のアルキレンの任意の−CH−は−O−で置き換えられてもよい。)
    からなる液晶組成物において、式(1)の化合物の含有率が5〜70%であり、昇温条件下、4.5℃以上のブルー相を発現する液晶組成物。
  11. 、X は−CH −O−である、
    請求項10に記載の液晶組成物。
  12. アキラルな液晶化合物、キラル剤および
    下記式(2)で表される化合物
    Figure 0005288363
    (式中、R〜Rはそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、シアノまたは炭素数1〜20のアルキルであり、炭素数1〜20のアルキルの任意の−CH−は−O−、−S−、−COO−、−OCO−、−CH=CH−、−CF=CF−または−C≡C−で置き換えられてもよく、炭素数1〜20のアルキルの任意の水素はフッ素または塩素で置き換えられてもよい。RD〜RDはそれぞれ独立して、ハロゲン、シアノまたは炭素数1〜20アルキルであり、炭素数1〜20のアルキルの任意の−CH−は−O−、−S−、−COO−、−OCO−、−CH=CH−、−CF=CF−または−C≡C−で置き換えられてもよく、炭素数1〜20のアルキルの任意の水素はフッ素または塩素で置き換えられてもよい。環A〜Cはそれぞれ独立して、ベンゼン環、シクロヘキサン環、シクロヘキセン環、ジオキサン環、テトラヒドロピラン環、ラクトン環、ピリジン環、ピリミジン環、ピリダジン環またはチオフェン環であり、環A〜Cの任意の水素は炭素数1〜10のアルキル、炭素数1〜10のアルコキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロまたはアミノで置き換えられてもよい。環D〜Dは、ベンゼン環である。nとnはそれぞれ独立して0〜6の整数を表し、n +n ≧1である。m〜mはそれぞれ独立して0〜3の整数を表す。Lは炭素数1〜20のアルキレンであり、炭素数1〜20のアルキレンの任意の−CH−は−O−、−S−、−COO−、−OCO−、−CH=CH−、−CF=CF−または−C≡C−で置き換えられてもよく、炭素数1〜20のアルキレンの任意の水素はフッ素または塩素で置き換えられてもよい。L、Lはそれぞれ独立して、単結合または炭素数1〜6のアルキレンであり、炭素数1〜6のアルキレンの任意の−CH−は−O−、−S−、−COO−、−OCO−、−CH=CH−、−CF=CF−または−C≡C−で置き換えられてもよく、炭素数1〜6のアルキレンの任意の水素はフッ素または塩素で置き換えられてもよい。X〜Xはそれぞれ独立して、炭素数1〜10のアルキレンであり、炭素数1〜10のアルキレンの任意の−CH−は−O−で置き換えられてもよい。)
    からなる液晶組成物において、式(2)の化合物の含有率が5〜70%であり、昇温条件下、4.5℃以上のブルー相を発現する液晶組成物。
  13. 〜X は−CH −O−である、
    請求項12に記載の液晶組成物。
  14. アキラルな液晶化合物、キラル剤および
    下記式(3)で表される化合物
    Figure 0005288363
    (式中、R〜Rはそれぞれ独立して、水素、ハロゲン、シアノまたは炭素数1〜20のアルキルであり、炭素数1〜20のアルキルの任意の−CH−は−O−、−S−、−COO−、−OCO−、−CH=CH−、−CF=CF−または−C≡C−で置き換えられてもよく、炭素数1〜20のアルキルの任意の水素はフッ素または塩素で置き換えられてもよい。RD〜RDはそれぞれ独立して、ハロゲン、シアノまたは炭素数1〜20アルキルであり、炭素数1〜20のアルキルの任意の−CH−は−O−、−S−、−COO−、−OCO−、−CH=CH−、−CF=CF−または−C≡C−で置き換えられてもよく、炭素数1〜20のアルキルの任意の水素はフッ素または塩素で置き換えられてもよい。環A〜Cはそれぞれ独立して、ベンゼン環、シクロヘキサン環、シクロヘキセン環、ジオキサン環、テトラヒドロピラン環、ラクトン環、ピリジン環、ピリミジン環、ピリダジン環またはチオフェン環であり、環A〜Cの任意の水素は炭素数1〜10のアルキル、炭素数1〜10のおよびアルコキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロまたはアミノで置き換えられてもよい。環D〜Dは、ベンゼン環である。nとnはそれぞれ独立して0〜6の整数を表し、n +n ≧1である。m〜mはそれぞれ独立して0〜3の整数を表す。Lは炭素数1〜20のアルキレンであり、炭素数1〜20のアルキレンの任意の−CH−は−O−、−S−、−COO−、−OCO−、−CH=CH−、−CF=CF−または−C≡C−で置き換えられてもよく、炭素数1〜20のアルキレンの任意の水素はフッ素または塩素で置き換えられてもよい。L、Lはそれぞれ独立して、単結合または炭素数1〜6のアルキレンであり、炭素数1〜6のアルキレンの任意の−CH−は−O−、−S−、−COO−、−OCO−、−CH=CH−、−CF=CF−または−C≡C−で置き換えられてもよく、炭素数1〜6のアルキレンの任意の水素はフッ素または塩素で置き換えられてもよい。X〜Xはそれぞれ独立して、炭素数1〜10のアルキレンであり、炭素数1〜10のアルキレンの任意の−CH−は−O−で置き換えられてもよい。)
    からなる液晶組成物において、式(3)の化合物の含有率が5〜70%であり、昇温条件下、4.5℃以上のブルー相を発現する液晶組成物。
  15. 〜X は−CH −O−である、
    請求項14に記載の液晶組成物。
  16. 一方または両方の面に電極が配置され、基板間に配置された液晶組成物、および、電極を介して液晶組成物に電界を印加する電界印加手段を備えた光素子であって、
    前記液晶組成物が、請求項9〜15のいずれか1項に記載の液晶組成物である光素子。
  17. 一方または両方の面に電極が配置され、少なくとも一方が透明な一組の基板、
    基板間に配置された液晶組成物、および
    基板の外側に配置された偏光板、
    を有し、電極を介して液晶組成物に電界を印加する電界印加手段を備えた光素子であって、
    前記液晶組成物が、請求項9〜15のいずれか1項に記載の液晶組成物である光素子。
  18. 一組の基板の少なくとも一方の基板上において、少なくとも2方向に電界を印加できるように電極が構成されている請求項17に記載の光素子。
  19. 互いに平行に配置された一組の基板の一方または両方に、少なくとも2方向に電界を印加できるように電極が構成されている請求項18に記載の光素子。
  20. 電極がマトリックス状に配置されて、画素電極を構成し、各画素がアクティブ素子を備え、このアクティブ素子が薄膜トランジスター(TFT)である請求項16〜19のいずれか1項に記載の光素子。
JP2007036291A 2007-02-16 2007-02-16 デンドロンとメソゲンとを有する化合物、液晶組成物及び光素子 Expired - Fee Related JP5288363B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007036291A JP5288363B2 (ja) 2007-02-16 2007-02-16 デンドロンとメソゲンとを有する化合物、液晶組成物及び光素子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007036291A JP5288363B2 (ja) 2007-02-16 2007-02-16 デンドロンとメソゲンとを有する化合物、液晶組成物及び光素子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008201682A JP2008201682A (ja) 2008-09-04
JP5288363B2 true JP5288363B2 (ja) 2013-09-11

Family

ID=39779561

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007036291A Expired - Fee Related JP5288363B2 (ja) 2007-02-16 2007-02-16 デンドロンとメソゲンとを有する化合物、液晶組成物及び光素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5288363B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5388097B2 (ja) * 2008-10-28 2014-01-15 国立大学法人 東京大学 液晶材料、液晶材料膜、コーティング材、及び、液晶材料膜製造方法
JP5178922B2 (ja) * 2010-01-25 2013-04-10 株式会社東芝 液晶/高分子複合体、それを用いた液晶表示装置、液晶/高分子複合体の製造方法。
JP5813933B2 (ja) * 2010-08-04 2015-11-17 エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド 液晶組成物及び液晶表示装置
JP5421891B2 (ja) * 2010-11-30 2014-02-19 エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド 液晶表示装置
JP5763330B2 (ja) * 2010-12-01 2015-08-12 エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド 液晶表示装置
CN102443402B (zh) * 2011-10-27 2014-05-28 北京科技大学 一种宽温蓝相液晶复合材料的制备方法
KR101286553B1 (ko) * 2011-11-14 2013-07-16 엘지디스플레이 주식회사 액정표시장치의 제조방법
KR101449139B1 (ko) 2012-10-22 2014-10-16 전북대학교산학협력단 덴드론 형태의 액정화합물 및 그 제조방법

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA2118130A1 (en) * 1992-04-14 1993-10-28 Jean M. J. Frechet Dendritic based macromolecules and method of production
JPH09243984A (ja) * 1996-03-14 1997-09-19 Toshiba Corp 液晶素子
JP2000264965A (ja) * 1999-03-12 2000-09-26 Japan Chemical Innovation Institute 液晶性デンドリマーおよびその製法
JP3862473B2 (ja) * 1999-05-14 2006-12-27 キヤノン株式会社 液晶素子、液晶性機能材料および液晶装置
JP3779937B2 (ja) * 2002-05-08 2006-05-31 独立行政法人科学技術振興機構 光学変調素子用液晶材料
JP2005225987A (ja) * 2004-02-13 2005-08-25 Fuji Photo Film Co Ltd 液晶組成物および液晶素子
JP2005281166A (ja) * 2004-03-29 2005-10-13 Fuji Photo Film Co Ltd デンドロンおよびデンドリマー

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008201682A (ja) 2008-09-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5288363B2 (ja) デンドロンとメソゲンとを有する化合物、液晶組成物及び光素子
US5332522A (en) Thermotropic chiral nematic liquid crystalline copolymers
TWI626298B (zh) 液晶性化合物、液晶組成物及液晶顯示元件
JP4725516B2 (ja) 重合性液晶化合物、液晶組成物、および光学異方性材料
JP6641742B2 (ja) 液晶媒体、光素子および液晶化合物
JP5544695B2 (ja) 光学的に等方性の液晶媒体及び光素子
JP6327248B2 (ja) 液晶媒体、光素子および液晶化合物
US6673267B2 (en) Phenylacetylene compound, liquid crystal composition, polymer, optically anisotropic product, and liquid crystal or optical element
KR101223895B1 (ko) 알케닐을 갖는 모노 불소화테르페닐 화합물, 액정 조성물및 액정 표시 소자
JP6681992B2 (ja) 化合物、組成物、硬化物、光学異方体、反射膜
WO2015087778A1 (ja) 液晶媒体、光素子および液晶化合物
JP6447331B2 (ja) モノマーを含有する液晶組成物、高分子/液晶複合材料および光素子
JP6179373B2 (ja) 液晶媒体、光素子および液晶化合物
WO2014065293A1 (ja) 液晶化合物、液晶媒体および光素子
KR100794480B1 (ko) 디플루오로프로필렌옥시 그룹을 결합 그룹으로 하는액정성 화합물, 액정 조성물 및 액정 표시소자
JPS6330300B2 (ja)
JP6115303B2 (ja) 隣接基としてカルボニル基を有するフェノール化合物およびその用途
JPS6117552A (ja) 液晶化合物
JP2007039414A (ja) 軸不斉シクロヘキサン光学活性化合物、液晶組成物、液晶表示素子、成形体
JP6761484B2 (ja) 化合物、組成物、硬化物、光学異方体、反射膜
JP4947676B2 (ja) フェニルアセチレン化合物、液晶組成物及び液晶又は光学用素子
JP4524827B2 (ja) アクリル酸誘導体化合物
KR102077868B1 (ko) 액정성 화합물, 액정 조성물 및 액정 표시 소자
JP7248021B2 (ja) 液晶組成物、モノマー/液晶混合物、高分子/液晶複合材料、液晶素子およびキラル化合物
JP2001270848A (ja) アクリル酸誘導体化合物、これを重合した高分子液晶および用途

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091120

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20110331

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20110331

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20110511

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120605

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120612

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120810

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130514

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130528

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5288363

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees